説明

ポリアセン誘導体及びその製造方法

【課題】下記式(I)で示されるポリアセン誘導体、及び、ポリヒドロ体からの前記ポリアセン誘導体の製造方法、前記ポリアセン誘導体を含む導電材料を提供する。


(式中、R1〜R10等は、水素原子;炭化水素基;アルコキシ基;であり、A1及びA2は、水素原子;ハロゲン原子;炭化水素基;アルコキシ基;シアノ基等であり、nは、1以上の整数である。R6及びR7は、環を形成してもよい。)
【解決手段】ポリアセンの任意の炭素原子に任意の置換基を導入し、縮合している芳香族環の数を増大させる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(Ia)で示されることを特徴とするポリアセン誘導体。
【化1】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9及びR10は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルケニル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルキニル基であり、但し、R6及びR7は、互いに架橋して置換基を有していてもよいシクロヘキサン環を形成してもよく;
1及びA2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子;置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルケニル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルキニル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルコキシカルボニル基であり、
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の5つ以上が、水素原子以外の基である、但し、以下の(a')の場合を除く。
(a')R1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2が全てメチル基である場合。)
【請求項2】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の6つ以上が、水素原子以外の基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項3】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の7つ以上が、水素原子以外の基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項4】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の8つ以上が、水素原子以外の基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項5】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の9つ以上が、水素原子以外の基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項6】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の10以上が、水素原子以外の基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項7】
1及びR2、R3及びR10、R4及びR9、R5a及びR8a、R5b及びR8b、R6及びR7、並びに、A1及びA2のいずれかの組合せが同一の置換基である請求項1〜6の何れかに記載のポリアセン誘導体。
【請求項8】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9及びR10の何れかが、置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルケニル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルキニル基である請求項1〜7の何れかに記載のポリアセン誘導体。
【請求項9】
1及びA2が置換基を有していてもよいC2〜C40アルコキシカルボニル基であり、かつ、R1、R2、R4、R5b、R6、R7、R8b、R9が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項10】
1、A2、R1、R2、R4、R5b、R6、R7、R8b、R9が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項11】
1及びA2がハロゲン原子であり、かつ、R3、R5a、R8a及びR10が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項1に記載のポリアセン誘導体。
【請求項12】
請求項1に記載されるポリアセン誘導体の製造方法であって、
下記式(II)で示される炭化水素縮合環を
【化2】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1、A2及びnは、式(Ia)と同じ意味を有する。
下記式に示される結合は、単結合又は2重結合を示す。
【化3】

但し、単結合の場合には、R5a、R5b、R6、R7、R8a及びR8bに直接結合している炭素原子には、更に水素原子が直接結合している。)
アルキルリチウムとハロゲン化アルキルとの組合せから選ばれる脱水素試薬の存在下、芳香族化することを特徴とするポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項13】
前記脱水素試薬が、アルキルリチウムとハロゲン化アルキルとの組合せであり、まず、前記炭化水素縮合環にリチウム化剤を添加し、ついで、脱リチウム試薬を添加する請求項12に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項14】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の6つ以上が、水素原子以外の基である請求項12または13に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項15】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の7つ以上が、水素原子以外の基である請求項12または13に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項16】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の8つ以上が、水素原子以外の基である請求項12または13に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項17】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の9つ以上が、水素原子以外の基である請求項12または13に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項18】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9、R10、A1及びA2の10以上が、水素原子以外の基である請求項12または13に記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項19】
1及びR2、R3及びR10、R4及びR9、R5a及びR8a、R5b及びR8b、R6及びR7、並びに、A1及びA2のいずれかの組合せが同一の置換基である請求項12〜18の何れかに記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項20】
1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8a、R8b、R9及びR10の何れかが、置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルケニル基;置換基を有していてもよいC2〜C40アルキニル基である請求項12〜19の何れかに記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項21】
1及びA2が置換基を有していてもよいC2〜C40アルコキシカルボニル基であり、かつ、R1、R2、R4、R5b、R6、R7、R8b、R9が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項12〜19の何れかに記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項22】
1、A2、R1、R2、R4、R5b、R6、R7、R8b、R9が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項12〜19の何れかに記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項23】
1及びA2がハロゲン原子であり、かつ、R3、R5a、R8a及びR10が置換基を有していてもよいC1〜C40アルキル基である請求項12〜19の何れかに記載のポリアセン誘導体の製造方法。
【請求項24】
請求項1〜11の何れかに記載のポリアセン誘導体、又は、請求項12〜23の何れかに記載の製造方法で得られたポリアセン誘導体を含む導電材料。
【請求項25】
請求項1〜11の何れかに記載のポリアセン誘導体、又は、請求項12〜23の何れかに記載の製造方法で得られたポリアセン誘導体と、その他の合成有機ポリマーとを含有する樹脂組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−163031(P2008−163031A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8005(P2008−8005)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【分割の表示】特願2001−563456(P2001−563456)の分割
【原出願日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【出願人】(503360115)独立行政法人科学技術振興機構 (1,734)
【Fターム(参考)】