説明

ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで多数の縫い目を入れることで生まれる丈夫な新素材。

【課題】お店で商品を買うと、その商品を持ち運ぶために紙袋もしくはビニール袋やポリ袋に入れる。その袋は「ゴミ」となる。そのように一時的に役に立ったかと思うと捨てられるビニール袋・ポリ袋を、パッケージもしくは持ち運びの容器としての役割を終えた後でも、一時的にではなく半永久的に使用できるような製品に生まれ変わらせる方法はないだろうか。
【解決手段】[0011]
ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで刺し子の要領で3〜5mmの間隔の縫い目を全面に入れる。そうすると、重ねることで厚く、また縫い合わせることで袋同士のずれもなくなる上に強度が増し、固くて強度のある丈夫な新素材に生まれ変わる。ビニール袋、ポリ袋にミシンで縫い目を全面に入れることにより生まれる新素材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレン製の袋やビニール袋にミシンで多数の縫い目を入れることで生まれる丈夫な新素材である。
【背景技術】
【0002】
「刺し子」という手芸の一分野で、保温、補強のために布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫い込んだのが始まりとされている補強技術がある。それは布に施すのが通常であり、貧しい時代の日本人が編み出した知恵であった。その知恵を応用して、ポリエチレン製の袋やビニール袋を3〜5枚重ねて上から全面にミシンで多数の縫い目を入れると、非常に丈夫な新素材になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
お店で商品を買うと、その商品を持ち運ぶために紙袋もしくはビニール袋に入れる。
しかしその商品を袋から出したとたん、その袋は「ゴミ」となる。スーパーやコンビニのレジ袋は生ゴミや食べ終わった空の弁当を入れる、またはペットの糞の始末時に利用されるなどということはあり、紙袋は友達に服や本を貸し借りする時に利用、鞄に入りきらない荷物をいれてサブバッグ代わりにするなどそこそこの再利用法はある。が、本屋やCDショップでもらうような平たい形状のビニール袋もしくはポリエチレン製の袋は本、CD以外のものを入れるのにはあまり向いておらず、すぐに捨てられることが多い。
そのように一時的に役に立ったかと思うと捨てられるビニール袋・ポリ袋を、パッケージもしくは持ち運びの容器としての役割を終えた後でも、一時的にではなく半永久的に使用できるような製品に生まれ変わらせる方法はないだろうか。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで刺し子の要領で3〜5mmの間隔の縫い目を全面に入れる。そうすると一枚では薄く、そのサイズに見合った商品の重さのみにしか耐えられなかったビニール袋・ポリ袋が、重ねることで厚く、また縫い合わせることで袋同士のずれもなくなる上に強度が増し、まるで革のように丈夫な新素材に生まれ変わる。また、ビニール袋・ポリ袋は土に還るまで1000年かかるという反エコな素材であるが、その事を逆手に取って半永久的に使える新素材となる。重量も非常に軽く、カラフルなビニール袋をパッチワークのように並べる、もしくは上からミシンで刺し子の要領で全面に3〜5mmの間隔の縫い目を入れる時にカラフルな色の糸を使うと、見た目にもファッション性に富んだ素材にアレンジすることが出来る。多くの可能性を持つ、ビニール袋、ポリ袋とミシンによる縫い目を全面に入れることにより生まれる新素材。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、元来ゴミとされ捨てられていくビニール袋やポリエチレン製の袋を、3〜5枚重ね、刺し子の要領で縫い目を何列も入れることで丈夫にした新素材である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
ポリエチレン製の薄膜の袋もしくはビニール製の袋で、本屋やCDショップでパッケージとして用いられるような、平たい形状の袋。
【実施例】
【0007】
ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで刺し子の要領で3〜5mmの間隔の縫い目を全面に入れることでできる新素材は、鞄、手提げ袋や筆箱、巾着袋などの袋物、小物入れや収納ケース、ゴミ箱などの幅広い日用品の材料として多いに利用することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0008】
ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで刺し子の要領で3〜5mmの間隔の縫い目を全面に入れることでできる新素材を、鞄、手提げ袋や筆箱、巾着袋などの袋物、小物入れや収納ケース、ゴミ箱などの幅広い日用品の材料として多いに利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】発明を実施するための、様々な形のビニール袋・ポリ袋を現している。
【図2】3〜5枚重ねるところを指している。
【図3】図2で重ねた上からミシンで全面に縫い目を入れたところを指している。
【符号の説明】
【0010】
a…袋に見られる手を入れる穴である。
b…縫い目と縫い目の間隔は3〜5mmである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエチレン製の薄膜の袋や、ビニール製の袋を3〜5枚重ね、ミシンで多数の縫い目を入れることで生まれる丈夫な新素材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−30673(P2010−30673A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−211153(P2008−211153)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(508250958)
【Fターム(参考)】