説明

ポリマー電解質膜と少なくとも1つのガス拡散電極とを持続的に接合するための方法および装置

ポリマー電解質膜(2)を少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)と持続的に接合するための方法であって、持続的に接合するために外部圧力の作用によって膜(2)とガス拡散電極(3aもしくは3b)との押圧が行われる方法において、加圧運動を生成するために流体(8)の圧力が高められ、流体(8)が膜(2)および/または一つまたは複数のガス拡散電極に直接に接触しまたは弾性中間要素(7)を介して接触することによって、膜(2)と少なくとも1つの電極(3aもしくは3b)との間に特別良好な持続的接合、従って特別良好なプロトン伝導率を達成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載されたポリマー電解質膜を少なくとも1つのガス拡散電極と持続的に接合するための方法に関する。このような方法は例えば論文"Methods to Advance Technology of Proton Exchange Membrane Fuel Cells"、E.A:Ticianelli et al、J. Electrochemical Society、Vol. 135 (1988)、2209頁により公知である。本発明はさらに、この方法を実施するための装置およびこの方法で製造された膜電極ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
ポリマー電解質膜(PEM)技術に基づく低温燃料電池は携帯形、移動形および定置形への応用にとって環境に優しい効率的エネルギー変換器として論議され、既に最初の商業的用途を見出している。それらは凝固点のすぐ上の約90℃以下の温度において水素と酸素を直流電気に変換し、その際に唯一の副産物として水が生じる。
【0003】
PEM燃料電池が中核として有する膜電極ユニット(MEA)は、ポリマー電解質膜で構成されており、このポリマー電解質膜は相対する2つの面にそれぞれ1つのガス拡散電極とそれらの間に配置される各1つの電気触媒層(例えば白金製)とを有する。ガス拡散電極は例えばガス透過導電性固体担体材料(例えば炭素織物または炭素紙)からなる。
【0004】
良好なプロトン伝導率を達成するために膜とガス拡散電極との間に良好な持続的接合が成立していなければならない。この接合は従来大抵はホットプレスにおいて100℃を超える温度で膜と電極を押圧することによって行われた。このような方法は例えば前記論文により公知である。
【0005】
その際、単一の加圧過程において両方の電極を同時に膜と接合することができる。他方、第1加圧過程において第1電極を膜の第1面と接合し、引き続き第2加圧過程において第2電極を膜の他方の反対側の面と接合することもできる。その際、この接合はそれぞれ持続する。すなわち、加圧圧力および場合によって存在する加圧温度の除去後も、膜電極ユニットの寿命全体にわたってこの接合は持続し続ける。
【0006】
これらの方法に共通する点として、膜と少なくとも1つの電極との押圧はプレスの、両方の電極もしくは電極と膜とに直接に接触するプレスの2つの板の押圧によって行われる。
【0007】
その際に問題であると判明したのは、これらの板がしばしば厳密には平行に位置合せできないことである。こうして膜および一つまたは複数の電極に対する圧力の作用が不均一となり、すなわち膜および一つまたは複数の電極の表面に沿った加圧圧力が異なり、こうしてこれらの部品の押圧が不均一となる。板材料、膜またはガス拡散電極が凸凹のときにも同じ作用が現れる。この作用の結果、プレス内で材料が位置ずれし、押付が不均一となり、従って加圧圧力の除去後に電極と膜との間の結合が不均一となり、膜材料および電極材料の反りや破壊にまで至る。これにより膜と電極との間のプロトン伝導率が著しく低下する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、指摘した諸問題を回避することのできる方法およびこの方法を実施するための装置を明示することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
方法に向けられた課題の解決が本発明によれば請求項1の教示によってなされる。この方法を実施するのに適した装置は請求項10の対象である。本発明に係る方法で製造される膜電極ユニットは請求項21の対象である。この膜電極ユニットの特別有利な使用は請求項22の対象である。
【0010】
従って本発明に係る方法では、膜と一つまたは複数の電極とを持続的に接合するための加圧運動が、ガス拡散電極と膜もしくは両方のガス拡散電極に直接接触するプレスの2つの加圧板の押圧によって生成されるのでなく、加圧運動は膜および/または少なくとも1つの電極に直接に接触しまたは弾性中間要素を介して接触する流体の圧力を高めることによって生成される。
【0011】
流体中、すなわちガスおよび液体中で圧力は全方向に均一に伝搬する。従って、流体が膜もしくは一つまたは複数の電極に直接に接触しまたは弾性中間要素を介して接触する表面全体に沿って、それぞれ同じ圧力が膜および少なくとも1つの電極に作用し、この表面全体にわたって均一な加圧運動が生成される。これにより、膜と一つまたは複数の電極との間にごく均一な持続的結合、従ってこれら要素の間に良好なプロトン伝導率を達成することができる。
【0012】
弾性中間要素を頼りに一つまたは複数の電極および/または膜への流体の浸入は防止することができる。その際、圧力の作用を受けて弾性中間要素が膜もしくは電極の比較的大きな凸凹にも密着できるほどに僅かな硬さを弾性中間要素が有すると特別有利である。それゆえに、好ましくは弾性中間要素のショア硬度Aが50乃至70の範囲内、有利には60である。その際、異なる材料で構成することもできる複数の個別要素で弾性中間要素を構成しておくこともできることは本発明の範囲に含まれる。これにより中間要素は例えば使用される流体および/または使用される電解質に適合させることができ、こうして中間要素の密封特性および耐久性は最適化することができる。
【0013】
膜と少なくとも1つのガス拡散電極との間の特別良好な持続的接合は、接合のためポリマー電解質膜と少なくとも1つのガス拡散電極を付加的に加熱することによって可能である。
【0014】
本発明の特別有利な構成によれば、流体を介して膜および一つまたは複数の電極に対して熱作用が働く。流体中、特にガス中で熱はきわめて良好に分布できるので、膜および一つまたは複数の電極の表面にわたって均一な温度分布を達成することができ、これにより接合の均一性はさらに向上させることができる。その際、加熱は本来の加圧過程の直前に行うことができ、または加圧中にはじめて行うこともできる。
【0015】
本発明に係る方法の有利な1構成によれば、膜と少なくとも1つのガス拡散電極との押圧は流体を充填した空間内で行われ、流体の圧力を高めるために空間内の流体の量が増やされる。
【0016】
付加的にまたは選択的に、流体の圧力を高めるために空間の容積を縮小することができる。
【0017】
やはり付加的にまたは選択的に、流体の圧力を高めるために空間内の流体の温度を高めることができる。
【0018】
この方法を実施するための本発明に係る装置は空間を含み、少なくとも1つの隣接する電極を備えた膜をこの空間内に配置可能であり、流体が膜および/または少なくとも1つの隣接する電極に直接に接触しまたは弾性中間要素を介して接触するように空間は流体を充填可能であり、膜と少なくとも1つの電極とを押圧するために空間内の流体の圧力は高めることができる。
【0019】
本発明、そして従属請求項の特徴による本発明のその他の有利な構成が、以下、図の実施例に基づいて詳しく説明される。その際、相対応する部品には図中それぞれ同じ符号が付けてある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1はポリマー電解質膜2と両側で隣接するガス拡散電極3a、3bとを接合するための本発明に係る装置1aの第1実施形態を原理図で示す。装置1aが含む圧力容器5は流体的に密に取り囲まれた内部空間6を有し、この内部空間内に配置可能な膜2は隣接する電極3a、3bと膜および電極3a、3bを取り囲む弾性中間要素7とを備えている。内部空間6に例えば空気等の流体8が、弾性中間要素7を介してガス拡散電極3aに接触するように充填可能である。中間要素7は流体的に密であり、従って流体8が電極3a、3bおよび膜2に浸入するのを防止する。
【0021】
膜2と電極3a、3bとの接合は膜2と電極3a、3bとの押圧によって行われ、加圧運動を生成するために内部空間6内の流体8の圧力は高めることができる。この圧力上昇は内部空間6内で流体8の量を増やすことによって行われ、このため貯蔵容器13から供給通路14を介して内部空間6内に付加的流体を送ることができる。
【0022】
流体8中で圧力は全方向に均一に伝搬する。従って電極3aの表面全体に沿って同じ圧力が作用し、この表面全体にわたって同じ加圧力17が生成され、従って膜2と電極3a、3とを接合するために均一な加圧運動が生成される。
【0023】
本発明に係る装置の図2に示す符号1bとした第2実施形態では、内部空間6内の流体量を一定にして圧力上昇のために内部空間6の容積を縮小することが可能である。その際、圧力容器7は例えば、膜2および電極3a、3bを受容する固定部品5bと固定部品5bに対して移動可能な部品5aとからなる。その際、移動可能な部品5aは力Fの作用を受けて固定部品5bに押し込み、従って内部空間6の容積を縮小することができる。
【0024】
本発明に係る装置の図3に示す符号1cとした第3実施形態では、内部空間6の容積を一定にしかつ内部空間6内の流体8の量を一定にして圧力上昇のために内部空間6内の流体温度を高めることができる。このため装置が板状加熱機構12を有し、この加熱機構によって内部空間6は、従って流体8も、希望する温度に加熱可能である。
【0025】
図4は本発明に係る装置の符号10とした特別有利な実施形態の分解組立図である。装置10が圧力容器5を有し、この圧力容器は互いに実質的に平行に配置された2つの板5a、5bによって形成され、板を重ねると(図5参照)、板の間に内部空間が形成され、この内部空間は膜2およびその両面に隣接する電極3a、3b用の受容部11を有する。板5aは板5bとの接触面に密封のため密封要素18を有する。流体として使用される圧縮空気は簡単かつ安価に生成可能、貯蔵可能である。板5aは圧縮空気を内部空間6に供給するための供給通路14と内部空間6から圧縮空気を排出するための排出通路15とを有する。
【0026】
図5は図4の装置10を、本発明に係る方法を実施して組み立てた状態で示す。膜2とその両面に隣接する電極3a、3bは弾性中間要素7によって完全に取り囲まれ、圧縮空気8が中間要素7を介して電極3aに及ぶように内部空間6内に配置可能である。2つのシリコーン板7a、7bからなる弾性中間要素7は圧縮空気が電極3a、3bおよび膜2に浸入するのを防止しなければならず、それゆえに空気密である。シリコーン板7aが電極3aに接触し、シリコーン板7bが電極3bに接触し、シリコーン板7a、7bはそれらの縁で電極3a、3bから多少張り出す。電極3a、3bは電極と同じ厚さのテフロン(登録商標)の枠によってそれぞれ囲まれており、この枠は圧力および熱の作用を受けて膜2が横方向で変形するのを防止する。
【0027】
圧力容器7の内部空間6を加熱するために装置10は2つの加熱板9a、9bを含む加熱機構9を有する。上側加熱板9aは圧力容器5の上側板5aと熱接触し、下側加熱板9bは圧力容器5の下側板5bと熱接触している。
【0028】
さらに装置10は内部空間6をガス密に閉鎖するために両方の板5a、5bを押圧する加圧装置を備える。加圧装置は上側加熱板9aに隣接する上側加圧板12aと下側加熱板9bに隣接する下側加圧板12bとを有する。
【0029】
電極3a、3bと膜2との間に持続的接合を実現するために、図6で明らかとなるように第1ステップでは‐まず内部空間6内に膜および電極なしに‐加圧板12a、12bを押圧することによって圧力容器5の両方の板5a、5bが閉じられ、内部空間6が加熱板9a、9bによって時点t0での初期温度T0から所定の接合温度T1に加熱される。時点t1に接合温度T1に達すると圧力容器5は開放され、‐図5に示すように‐膜2とその両面の各1つの隣接する電極3a及び3bと各1つの隣接するシリコーン板7a及び7bが内部空間6の受容部11に挿入される。引き続き加圧板12a、12bによって圧力容器5の両方の板5a、5bが互いに押し付けられ、こうして内部空間6が空気密に閉鎖される。その際、シール18がシリコーン板7a、7bをそれらの周辺部で互いに押圧し、膜2および電極3a、3bの周りに空気密な被筒を形成する。内部空間6内に既に存在する空気の加熱によって内部空間6内の圧力が既に多少高まる。
【0030】
次のステップでは、弁16の開放によって圧縮空気リザーバ23から供給通路14を介して内部空間6に圧縮空気が送られ、こうして内部空間6内の空気の圧力が所定の接合圧力Pにまで高められる。接合圧力Pが内部空間6全体にわたって均一に伝搬し、加圧力17は電極3aの表面全体にわたって均一に膜2および電極3bに作用する。従って、内部空間6内での圧力上昇が均一な加圧運動を生成し、この加圧運動によって電極3a、3bおよび膜2が均一に押圧される。
【0031】
圧縮空気8は加熱された板5a、5bによって加熱され、熱をやはり膜2および電極3a、3bへと伝達する。圧縮空気8を介した熱伝達によって電極3aの表面にわたって均一な温度分布が可能である。
【0032】
圧力および温度の均一な作用のゆえに膜2とこれに隣接する電極3a、3bとの特別均一な接合が可能である。
【0033】
時点t3に至るまでの接合圧力Pの作用する間に、温度はまず時点t2に至るまでの所定の時間の間、接合温度T1において一定に保たれ、引き続き熱供給の除去によって冷却が開始される。時点t3に圧力容器5を所定の最終温度T2に冷却後、弁19の開放によって圧縮空気8は内部空間6から排出通路15を介して排出され、こうして圧力の作用が終了する。引き続き圧力容器5を開放し、いまや接合された膜電極ユニット、すなわち膜2およびそれと接合された電極3a、3bを内部空間6から取り出すことができる。膜2はいまや持続的に、すなわち膜電極ユニットの寿命全体の間、分離不可能に電極3a、3bと接合されている。
【0034】
商業的に入手可能な通常の膜(例えば製造業者デュポンのナフィオン(登録商標)N‐115またはこれに匹敵する膜等)を使用して、T1=175°乃至195℃、P=16乃至23バール、特にP=18乃至21バールにおいて膜とこれに隣接する2つの電極との間に特別良好な接合を達成することができた。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る装置の第1実施形態の原理図である。
【図2】本発明に係る装置の第2実施形態の原理図である。
【図3】本発明に係る装置の第3実施形態の原理図である。
【図4】本発明に係る特別有利な装置の分解組立図である。
【図5】本発明に係る方法を実施する際の図4の装置を示す。
【図6】特別有利な方法推移の温度/圧力時間線図である。
【符号の説明】
【0036】
1a、1b、1c 装置
2 膜
3a、3b 電極
5 圧力容器
6 空間
7 中間要素
8 流体
10 装置
12 加圧機構
13 貯蔵容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリマー電解質膜(2)を少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)と持続的に接合するための方法であって、持続的に接合するために外部圧力の作用によって膜(2)とガス拡散電極(3aもしくは3b)との押圧が行われる方法において、加圧運動を生成するために流体(8)の圧力が高められ、流体(8)が膜(2)および/または一つまたは複数のガス拡散電極に直接に接触しまたは弾性中間要素(7)を介して接触することを特徴とする方法。
【請求項2】
持続的に接合するために膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)が、流体(8)を介して加熱されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)との押圧が流体(8)を充填した空間(6)内で行われ、流体(8)の圧力を高めるために空間内の流体(8)の量が増やされることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)との押圧が流体(8)を充填した空間(6)内で行われ、流体(8)の圧力を高めるために空間(6)の容積が縮小されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)との押圧が流体(8)を充填した空間(6)内で行われ、流体(8)の圧力を高めるために空間(6)内の流体(8)の温度が高められることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
弾性中間要素(7)が膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)とを完全に取り囲むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
弾性中間要素(7)がシリコーンからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
弾性中間要素(7)のショア硬度Aが50乃至70の範囲内、有利には60であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
圧縮空気が流体(8)として利用されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1つに記載の方法を実施するための装置(1a乃至c、10)であって、空間(6)を含み、少なくとも1つの隣接するガス拡散電極(3aもしくは3b)を有するポリマー電解質膜(2)がこの空間内に配置可能であり、前記少なくとも1つの隣接する電極(3aもしくは3b)を有する膜(2)に流体(8)が直接にまたは弾性中間要素(7)を介して接触するように空間が流体(8)で充填可能であり、膜(2)と前記少なくとも1つの電極(3aもしくは3b)とを押圧するために空間(6)内の流体(8)の圧力を高めることができる装置。
【請求項11】
空間(6)内の流体(8)の圧力を高めるために空間(6)内の流体(8)の量を増やすことができることを特徴とする請求項10記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項12】
空間(6)内の流体(8)の圧力を高めるために空間(6)の容積が縮小可能であることを特徴とする請求項10または11記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項13】
流体(8)の圧力を高めるために空間(6)内の流体(8)の温度を高めることができることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1つに記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項14】
互いに実質的に平行に配置される2つの板(7a、7b)の間に空間(6)が形成されてなることを特徴とする請求項10記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項15】
空間(6)を流体的に密に閉鎖するための前記両方の板(7a、7b)を押圧する加圧装置(12)を備えることを特徴とする請求項14記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項16】
弾性中間要素(7)が膜(2)と前記少なくとも1つのガス拡散電極(3aもしくは3b)とを完全に取り囲むことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1つに記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項17】
弾性中間要素(7)がシリコーンからなることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1つに記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項18】
弾性中間要素(7)が2つのシリコーン板(7a、7b)を含むことを特徴とする請求項17記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項19】
弾性中間要素(7)のショア硬度Aが50乃至70の範囲内、有利には60であることを特徴とする請求項10乃至18のいずれか1つに記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項20】
装置が、空間(6)を加熱するための加熱機構を有することを特徴とする請求項10乃至18のいずれか1つに記載の装置(1a乃至c、10)。
【請求項21】
請求項1乃至9のいずれか1つに記載の方法により製造される膜電極ユニット。
【請求項22】
請求項21記載の膜電極ユニットのPEM燃料電池における使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−530728(P2008−530728A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553599(P2007−553599)
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【国際出願番号】PCT/EP2006/050577
【国際公開番号】WO2006/082195
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(390039413)シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト (2,104)
【氏名又は名称原語表記】Siemens Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Wittelsbacherplatz 2, D−80333 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】