説明

ポータブルトイレ

トラック輸送箱に容易に積み付けすることができ、輸送中に該輸送箱内で安定した積み付け状態に保たれるポータブルトイレを開示する。該ポータブルトイレ(10)では、タンクユニット(12)び淡水タンク(20)と汚水タンク(30)との双方の容量が互いに反比例して変わる。トイレ装置の下端部と一体化された(11)該タンクユニット(12)の幅及び長さは該トイレ装置の幅及び長さよりも短く、かくして該トイレ装置の下端部から内側に向かって段状になっている。該淡水タンク(20)及び該汚水タンク(30)は、該タンク間の接合部に設けられた可変タンク(40)と共にそのフランジ式の開放型端部で互いに単一構造になるように組み付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にポータブルトイレに関するものであって、より具体的には、トラック輸送箱に容易に積み付けすることができ、トラックによって所望の場所に輸送される間に該輸送箱内で安定した積み付け状態に保たれ、及び該ポータブルトイレの下部を構成するタンクユニットの淡水タンク及び汚水タンク双方の容量が互いに反比例して変わるポータブルトイレに関するものである。本発明のポータブルトイレは、トイレ装置の下端部と一体化して該ポータブルトイレの下部を構成する該タンクユニットの幅及び長さが該トイレ装置の幅及び長さよりも所定距離分短く、該トイレ装置の下端部から内側に向かって段状になっており、そして該淡水タンク及び該汚水タンク双方のそれぞれが、その開口端部で互いに単一構造に組み付けられている該淡水タンク及び該汚水タンク間の接合部に設けられた可変タンクであって、その端部が開口するタンク体を備えているように構設されている。
【背景技術】
【0002】
以下に、従来のポータブルトイレの構造を、本発明の実施形態に係るポータブルトイレを示す図1及び図2を参照して説明する。
【0003】
図1及び図2に示すように、通常ポータブルトイレはトイレ装置11及びタンクユニット12を備える。該トイレ装置11は、通常その中にトイレ、洗面器などを装備し、該ポータブルトイレ10の上部を構成するものである。該ポータブルトイレの下部を構成する該タンクユニット12は、水をその淡水タンクから該トイレ装置11に供給し、該トイレ装置11から排出される汚水をその汚水タンクに貯蔵するものである。水を該淡水タンクに充填する毎、及び該汚水タンクを空にする毎に該ポータブルトイレを長期間にわたって使用することを可能にするためには、該淡水タンク内に多量の水を含有させ、及び該汚水タンク内に多量の汚水を含有させるように該ポータブルトイレを設計することができる。しかし、上述した該ポータブルトイレの設計には、該タンクユニット12の水含有容量及び該ポータブルトイレのサイズのそれぞれを増加させる必要がある。
【0004】
さまざまなサイズのポータブルトイレを所望の場所に輸送するためには、種々のトラックを使用することが可能である。大型ポータブルトイレを或る場所から他の場所に移動するには、大型トラックまたはトレーラー付きトラックトラクターを使用することが可能である。しかし、中型または小型ポータブルトイレの場合は、中型のトラックを用いて該ポータブルトイレを所望の場所に輸送することができる。
【0005】
従来のポータブルトイレでは、トイレ装置の長さ及び幅はタンクユニットの長さ及び幅と同じであり、したがって、該トイレ装置と該タンクユニットとの双方の側壁は、一体的に連続して該側壁の平坦外面を形成する。かくして、従来の小型ポータブルトイレは、安全に所望の場所に輸送することができる一方、該ポータブルトイレは、それぞれベッド3の前縁、側縁及び後縁より立ち上がる一枚のフロントパネル、2つのサイドゲート4及び1つのテールゲート5によって該トラック1のベッド3上に規定されるトラック1開放型輸送箱2に安定して積み付けされる。しかし、該小型ポータブルトイレは、小型淡水タンクと小型汚水タンクとの双方を有する小容量のタンクユニット12のみしか提供できず、その結果、設置された該小型ポータブルトイレの管理者は、水を該淡水タンクに頻繁に補充し、頻繁に該汚水タンクを空にしなくてはならない。
【0006】
従来の大型ポータブルトイレは、該ベッド3の縁部から2つの該サイドゲート4及び1つの該テールゲート5が立ち上がる該トラック1の該輸送箱2内に積み付けできない場合がある。
【0007】
よって、該大型ポータブルトイレの該ベッド3への積み付けに先立って、該輸送箱2の2つの該サイドゲート4及び1つの該テールゲート5を開かなくてはならない。上記の状態では、該開放型サイドゲート4及び該開放型テールゲート5を該トラック1の一部に締着することができない場合があり、その結果、該ポータブルトイレの輸送中に該開放型サイドゲート4及び該開放型テールゲート5が騒音を生じる場合がある。
【0008】
その上、該大型ポータブルトイレの幅が該ベッド3の幅を超え、その結果、該ポータブルトイレの両側面部が該ベッド3の両側からかなりの長さで外方に突出してしまう。上記の状態では、該ポータブルトイレの突出する側面部のため、該ポータブルトイレをロープを用いて該トラック1に堅固かつ安定的に縛着することは容易ではなく、その結果、該ベッド3上に積み付けされる該大型ポータブルトイレは安定的でなく、該ポータブルトイレの輸送中、時折ベッド3上で突然に動いて該ベッド3から道路上に落下する恐れがある。その上、該ポータブルトイレを所望の場所に輸送するために該トラック1が道路を走行中、該ベッド3上に積み付けされた該大型ポータブルトイレの突出する側面部が道路上の物体または通行人と衝突したり、通りかかる他の車両に突き当たる恐れもある。かくして、該該ベッド3上に積み付けられた該大型ポータブルトイレの突出する側面部には、該ポータブルトイレの輸送中に安全上の問題を引き起こす危険がある。
【0009】
その上、該従来のポータブルトイレの下部を構成する該タンクユニット12は、該タンクユニット12内に固設された固定仕切り壁によって淡水タンク及び汚水タンクに分かれている。かくして、該淡水タンク及び該汚水タンクの容量はそれぞれ固定されている。かくして、該淡水タンクが充填されほとんど満タン状態のときは、該汚水タンクはほとんど空の状態になる。反対に、該汚水タンクがほとんど満タン状態のときは、該淡水タンクはほとんど空の状態になる。かくして、従来のポータブルトイレは、該ポータブルトイレのタンクユニット12の容量が効率的に使用されないという点で問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上の点から、本発明は、従来の技術において発生する上記問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、容易にトラック輸送箱に積み付けでき、トイレ装置の下端部と一体化して該ポータブルトイレの下部を構成するタンクユニットの幅及び長さが該トイレ装置の幅及び長さよりも所定距離分短くなるように構設されており、該トイレ装置の下端部から内側に向かって段状になっており、そして該トイレ装置では、該タンクユニットの淡水タンクと汚水タンクとの双方のそれぞれには、該淡水タンクと該汚水タンクとの間の接合部に設けられた可変タンクと共に、その端部が開口して互いに単一構造に組み付けられているタンク体を備えるポータブルトイレを提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、該トイレ装置の下端部の周囲に段差が設けられ、該タンクユニットの外面周囲に空間を規定するように構設されており、かくして、該タンクユニットが該輸送箱に挿入される一方、該トイレ設備の下端部が該輸送ボックスのサイドゲートとテールゲートとの双方の上端部に位置されるように、該トラック輸送箱に容易かつ安定的に積み付けされるポータブルトイレを提供することである。
【0012】
また、本発明のもう一つの目的は、可変タンクが該タンクユニットの該淡水タンク及び該汚水タンク間の接合部に設けられ、その結果、水が該淡水タンクに供給されると、該可変タンクは該汚水タンクに向かって移動されて該淡水タンクの容量を増加し、それによって、該淡水タンクがその中に多量の水を含有することが可能になり、該淡水タンクの水が徐々に使用され、汚水が該トイレ装置から生じるにつれて、該可変タンクは徐々に該淡水タンクに向かって移動して徐々に該汚水タンクの容量を増加し、それによって、該汚水タンク多量の汚水を含有することが可能になり、水を該淡水タンク内に充填した後に本ポータブルトイレを使用できる期間が長いポータブルトイレを提供することである。
【0013】
さらに別の本発明の目的は、該タンクユニットが該輸送箱に挿入される一方、該トイレ設備の下端部が該輸送ボックスのサイドゲートとテールゲートとの双方の上端部に位置されるように、トラック輸送箱に積み付けされ、かくしてロープを用いて該トラックに締着することなしに、該輸送箱内で安定して堅固かつ安全な積み付け状態に保たれるポータブルトイレを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は、下記を含むポータブルトイレを提供するものである。その中にトイレ、洗面器などを装備し、その側壁にドアを有するトイレ装置と、該トイレ装置の下端部と一体化されて、該ポータブルトイレの下部を構成するタンクユニットであって、その幅及び長さが該トイレ装置の幅及び長さよりも所定距離分短く、かくして該トイレ装置の下端部周囲に段差を提供するように構設され、該タンクユニットの外面周囲に空間が規定され、下記を備えるタンクユニット。その端部が開口され、その開口端部にテーパーが付いており、該テーパー部の該開口端部の周囲に設けられたフランジと共にテーパー部を規定するタンク体をそれぞれ備える淡水タンク及び汚水タンクと、互いに向き合うそのフランジで互いに締着されており、かくして単一構造に一体化されている一方、該フランジ間の接合部にて所定の密着効果を実現する該淡水タンク及び該汚水タンクと、該フランジ間の該接合部に挟入されて該接合部で所定の密着効果を提供するように該フランジ間に設けられる可変タンク。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
これから、すべての図面を通じて同一または類似の構成部品を命名するのに同一参照番号を使用した図面について説明する。
【0016】
図1〜図4bは、本発明の好適な実施形態に係るポータブルトイレ10の図面である。図1及び図2の図面はそれぞれ、該ポータブルトイレ10の斜視図及び断面図である。図3a〜図3cは、該ポータブルトイレ10を構成するタンクユニットの構造及び動作を示す断面図である。図4a及び図4bはそれぞれ、図1のポータブルトイレ10が或る一定の場所に設置されるときの斜視図及び断面図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、本発明のポータブルトイレ10はトイレ装置11及びタンクユニット12を備える。該トイレ装置11は、その中にトイレ、洗面器などを装備し、その側壁にドア13を有しており、該ポータブルトイレ10の上部を構成する。該タンクユニット12は、該トイレ装置11の下端部と一体化して該ポータブルトイレ10の下部を構成する。該ポータブルトイレ10では、該タンクユニット12の幅及び長さが、所定距離D分だけ該トイレ装置11の幅及び長さよりも短くなるように構設されている。かくして、段差11-1が該トイレ装置11の下端部の周囲に設けられる一方、空間16が、該タンクユニット12の外面周囲に規定される。
【0018】
以下に、その幅及び長さが該トイレ装置11の幅及び長さよりも所定距離D分だけ短い該タンクユニット12の構造を、図3a〜図3cを参照して詳細に説明する。
【0019】
該タンクユニット12は淡水タンク20及び汚水タンク30を備え、そのそれぞれのタンクはその端部が開口するタンク体を備える。該淡水タンク20及び該汚水タンク30の開口端部にはテーパーが付けられており、該タンク20及び30の該テーパー部21及び31のそれぞれの開口端部の周囲に設けられたフランジ22または32と共にテーパー部21及び31をそれぞれ規定している。空間23または33は、かくして2つの該タンク20及び30の該テーパー部21及び31のそれぞれの周囲に規定される。該淡水タンク20と該汚水タンク30とを組み付けて単一タンクユニットにするには、先ず、その該フランジ22及び32が互いに向き合うように2つの該タンク20及び30が配設される。その後、2つの該タンク20と30とを、該フランジ22及び32にて通常のナット及びボルト44及び43を用いて、2つの該フランジ22と32との間の接合部にて所望の密着効果が得られるように締着される。
【0020】
上記の状態では、該可変タンク40が、2つの該タンク20及び30の2つの該フランジ22と32との間に介在し、所望の密着効果が該接合部にて得られるように、可変タンク40を該淡水タンク20及び該汚水タンク30の2つのレンジ22と32との間の接合部に設けられる。詳細に説明すると、該可変タンク40は、2つの該タンク20及び30の2つの該フランジ22と32との間のその縁部に、該可変タンク40の縁部の両側と2つの該フランジ22及び32との間にそれぞれ挟入される2つの密着板42と共に配置されるものである。その後、2つの該フランジ22と32とが、該可変タンク40の両縁部と2つの該密着板42と共に該フランジ22及び32に一定間隔で配設された該ナット及びボルト44及び43を用いて締着される。かくして、所望の密着効果が、該タンク20及び30の2つの該フランジ22と32との間の該接合部にて実現する。
【0021】
該可変タンク40の両縁部と共に2つの該フランジ22及び32と2つの該密着板42とが、該フランジ22及び32に一定間隔で配設された該ナット及びボルト44及び43によって締着されると、2つの該タンク20及び30の該テーパー部21及び31周囲に規定される空間23及び33により、作業者は該ナット及びボルト44及び43を容易に締め付けることが可能になる。
【0022】
前述のポータブルトイレの動作及び効果は、以下の通りである。
【0023】
本発明のポータブルトイレ10では、該トイレ装置11の下端部と一体化される該タンクユニット12は、その幅及び長さが該トイレ装置11の幅及び長さよりも所定距離D分だけ短くなるように構設されている。かくして、該段差11-1が該トイレ装置11の下端部の周囲に設けられる一方、該空間16が、該タンクユニット12の外面周囲に規定される。よって、該ポータブルトイレ10が、第1図に示すようにクレーン(図示せず)を用いてトラック1の輸送箱2に積み付けされると、該トイレ10の該タンクユニット12は、2つのサイドゲート4及びテールゲート5によってベッド3上に規定された該輸送箱2に挿入され、かくして該ベッド3上に位置される。上記の状態では、該トイレ装置11の下端部の周囲に設けられた該段差11-1は、該輸送箱2の該サイドゲート4と該テールゲート5との上端部に位置される。その上、該トイレ装置11の側壁外面が、該輸送箱2の該サイドゲート4及び該テールゲート5から外方に突出する。
【0024】
該ポータブルトイレ10が、該トラック1の輸送箱2に積み付けされると、該トイレ10の該タンクユニット12は、2つの該サイドゲート4及び該テールゲート5によって該ベッド3上に規定された該輸送箱2に挿入され、かくして該ベッド3上に位置される一方、該トイレ装置11の下端部の周囲に設けられた該段差11-1は、該輸送箱2の該サイドゲート4と該テールゲート5との上端部に位置される。かくして、該ポータブルトイレ10は、安定かつ堅固に該トラック1の該輸送箱2に積み付けされる。よって、該ポータブルトイレ10を所望の場所に輸送中、該トイレ10は、該輸送箱2内でスライドしたり動いたりすることなしに該輸送箱2内で安定かつ堅固な積み付け状態に保たれる。その上、該トイレ装置11の側壁外面が、該輸送箱2の該サイドゲート4及び該テールゲート5から外方に突出する場合でさえも、該トラック1の該輸送箱2に挿入されてダイベッド3及び該トイレ装置11の該段差11-1上に位置される該タンクユニット12は、該輸送箱2のサイドダイゲート4と該テールゲート5との上端部に位置される。かくして、該ポータブルトイレ10は、安定かつ堅固に該トラック1の該輸送箱2に積み付けされる。よって、該ポータブルトイレ10は輸送中に該ベッド3上で動かず、したがって該ベッド3上に積み付けられた該ポータブルトイレ10は、輸送中に安全上の問題を引き起こすことがない。
【0025】
該トラック1が所望の場所に到着し、該ポータブルトイレ10が該トラック1の該輸送箱2から、積み下ろしされた後、別個のステップが、図4a及び図4bに示すように該ドア13前の位置で該トイレ10の周囲に設置され、かくして、該トイレ装置11内に設けられた該トイレや該洗面器などを使用することが可能になる。
【0026】
該ポータブルトイレ10では、該可変タンク40が、図3a〜図3cに示すように、該タンクユニット12の該淡水タンク20と該汚水タンク30との間の接合部に設けられる。
【0027】
かくして、該汚水タンク30が空である間に淡水が該淡水タンク20に供給されると、該淡水タンク20に供給されたその淡水の圧力のために該可変タンク40は該汚水タンク30に向かって移動され、それによって図3aに示すように、該汚水タンク30内の補助用淡水タンク20-1が規定される。よって、該淡水は、該淡水メインタンク20と、該可変タンク40によって形成される該淡水補助タンク20-1との双方に含まれることができ、その結果、多量の淡水が、該タンクユニット12内に含まれるようになる。
【0028】
該トイレ装置11内に設けられた該トイレや該洗面器が使用されると、淡水が新たに、該淡水メインタンク20と、該可変タンク40によって形成される該淡水補助タンク20-1との双方に含まれた後には、メイン及び補助用の該淡水タンク20及び20-1の淡水は、徐々に使用されて、該タンク20及び20-1内の水位は下がる。上記の状態では、該トイレ装置11内に設けられた該トイレ、該洗面器などから生じて該汚水タンク30内に貯蔵される汚水量は徐々に増加する。
【0029】
その一方、メイン及び補助用の該淡水タンク20及び20-1内に含まれている淡水の大半が実質的に使用されると同時に、該汚水タンク30に含まれている汚水量が増加されると、該可変タンク40は、該汚水タンク30内に貯蔵される汚水の圧力のため、該淡水タンク20に向かって移動される。かくして、汚水補助タンク30-1は、図3bに示すように該淡水タンク20内に規定される。よって、該汚水は、メインの該汚水タンク30と、該可変タンク40によって形成される補助の該汚水タンク30-1との双方に含まれることができ、その結果、多量の汚水が、該タンクユニット12内に含まれるようになる。上記の状態では、該淡水タンク20の容量は、該汚水補助タンク30-1容量の増加に反比例して減少する。
【0030】
上記のように、本発明のポータブルトイレ10では、該可変タンク40が、該タンクユニット12の該淡水タンク20と該汚水タンク30との間の接合部に設けられる。該可変タンク40は、淡水量及び汚水量に反比例して、該淡水タンク20または該汚水タンク30に向かって移動され、かくして該タンクユニット12の該淡水タンク20容量または該汚水タンク30容量が増加される。よって、本発明のポータブルトイレ10により、該タンクユニット12が固定容量を有する場合でも、該タンクユニット12の特別効率が最大化される。
【産業上の利用可能性】
【0031】
上記のように、本発明は、容易にトラック輸送箱に積み付けできるポータブルトイレを提供する。本ポータブルトイレは、トイレ装置の下端部の周囲に段差を提供し、タンクユニットの外面周囲に空間を規定するように構設されている。
【0032】
かくして、本ポータブルトイレは、該タンクユニットが該輸送箱に挿入される一方、該トイレ設備の下端部が該輸送ボックスのサイドゲートとテールゲートとの双方の上端部に位置されるように、該トラック輸送箱に容易かつ安定的に積み付けされる。その上、可変タンクが該タンクユニットの淡水タンクと汚水タンクとの間の接合部に設けられる。
【0033】
かくして、水が該淡水タンクに供給されると、該可変タンクは該汚水タンクに向かって移動されて該淡水タンクの容量を増加し、それによって、該淡水タンクがその中に多量の水を含有することが可能になる。その一方、該淡水タンクの水が徐々に使用され、汚水が該トイレ装置から生じるにつれて、該可変タンクは徐々に該淡水タンクに向かって移動して徐々に該汚水タンクの容量を増加し、それによって、該汚水タンク多量の汚水を含有することが可能になる。かくして、水を該淡水タンク内に充填した後に本ポータブルトイレを使用できる期間は長い。本ポータブルトイレは、該タンクユニットが該輸送箱に挿入される一方、該トイレ設備の下端部が該輸送ボックスのサイドゲートとテールゲートとの双方の上端部に位置されるように、該トラック輸送箱に積み付けされるので、ロープを用いて該トラックに締着することなしに、該輸送箱内で安定して堅固かつ安全な積み付け状態に保たれる。
【0034】
本発明の好適な実施形態は例示的な目的で開示したものであって、当業者であれば、種々の変更、付加および代替を添付の特許請求の範囲で開示した本発明の範囲および真の趣旨から逸脱することなく行い得ることを理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の好適な実施形態に係るポータブルトイレを示す斜視図であって、該ポータブルトイレはトラック輸送箱に配置されるものである。
【図2】図1のポータブルトイレの側面図。
【図3a】図1のポータブルトイレを構成するタンクユニットの構造及び動作を示す断面図。
【図3b】図1のポータブルトイレを構成するタンクユニットの構造及び動作を示す断面図。
【図3c】図1のポータブルトイレを構成するタンクユニットの構造及び動作を示す断面図。
【図4a】図1のポータブルトイレが或る一定の場所に設置されるときの斜視図。
【図4b】図1のポータブルトイレが或る一定の場所に設置されるときの断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を具備するポータブルトイレ。その中にトイレ、洗面器などを装備し、その側壁にドアを有するトイレ装置と、該トイレ装置の下端部と一体化されて、該ポータブルトイレの下部を構成するタンクユニットであって、その幅及び長さが該トイレ装置の幅及び長さよりも所定距離分短く、かくして該トイレ装置の下端部周囲に段差を提供するように構設され、該タンクユニットの外面周囲に空間が規定され、下記を備えるタンクユニット。その端部が開口され、その開口端部にテーパーが付いており、該テーパー部の該開口端部の周囲に設けられたフランジと共にテーパー部を規定するタンク体をそれぞれ備える淡水タンク及び汚水タンクと、互いに向き合うそのフランジで互いに締着されており、かくして単一構造に一体化されている一方、該フランジ間の接合部にて所定の密着効果を実現する該淡水タンク及び該汚水タンクと、該フランジ間の該接合部に挟入されて該接合部で所定の密着効果を提供するように該フランジ間に設けられる可変タンク。
【請求項2】
該フランジ、及び一定間隔で該フランジに配設されたナット及びボルトを用いて該可変タンクの両側縁部及び該フランジ間にそれぞれ挟入される2つの密着板の間に配置される該可変タンクの両縁部と共に該淡水タンク及び該汚水タンクのフランジが締着されており、その結果、該所定の密着効果が該フランジ間の該接合部にて提供されていることを特徴とする請求項1に係るポータブルトイレ。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−520649(P2007−520649A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518525(P2006−518525)
【出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001056
【国際公開番号】WO2005/004691
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(505470867)ジンソウン モバイル カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】