説明

マスクの締め紐長さ調整具およびマスク

【課題】締め紐をマスク本体に取り付けた後からでも締め紐に取り付けることができ、締め紐の長さを調整する際に締め紐が第1、第2の係止スリットから抜け出にくくなるマスクの締め紐長さ調整具を提供する。
【解決手段】板状の本体部32を備え、この本体部32に、導入スリット34の両端から同一方向へ第1の係止スリット35、第2の係止スリット36が延びたコ字状スリット33と、第1の係止スリット35の先端に連通する第1の端部収容孔37と、第2の係止スリット36の先端に連通する第2の端部収容孔41とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、塵埃の多い場所、例えば、工事現場などで作業中に、塵埃を吸い込むのを防止する防塵マスク、および、その防塵マスクにおける締め紐の長さを調整するマスクの締め紐長さ調整具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記した従来のマスクの一例として、クリップ(締め紐長さ調整具)に設けたΣ形状の連結スリットから、この連結スリットの両端に設けた装着スリットへストラップ(締め紐)を移動させて装着スリットにストラップを挟み込み、装着スリットに挟み込むストラップの位置を調整することにより、ストラップの長さを調整するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このマスクにおけるクリップは、プレートを成形する際、連結スリットと2つの装着スリットとを設けることによって形成できる構造(形状)なので、部品代を抑えることができる。
そして、連結スリットから2つの装着スリットへストラップを移動させて2つの装着スリットによってストラップを挟み込む(係止する)構成(構造)なので、クリップへのストラップの挿通(取付)が行い易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−152229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載されているマスクにおけるクリップ(締め紐長さ調整具)は、2つの装着スリットを連結する連結スリットが設けられている。
したがって、ストラップをマスク本体に溶着などによって取り付けた後においても、クリップをストラップに取り付けることができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されているクリップは、2つの装着スリットの幅が一様であるので、ストラップの長さを調整するためにストラップを引っ張ると、ストラップを引っ張る方向によっては、ストラップが装着スリットから連絡スリットへと抜け出る可能性がある。
したがって、マスクの使用中にストラップの長さを調整した場合、マスクが顔面から外れる可能性がある。
【0007】
この発明は、上記した不都合を解消するためになされたもので、締め紐をマスク本体に取り付けた後からでも締め紐に取り付けることができ、締め紐の長さを調整する際に締め紐が第1、第2の係止スリットから抜け出にくくなるマスクの締め紐長さ調整具、および、これを用いたマスクを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の、マスクの締め紐長さ調整具は、板状の本体部を備え、該本体部に、導入スリットの両端から同一方向へ第1の係止スリット、第2の係止スリットが延びた略コ字状スリットと、前記第1の係止スリットの先端に連通する第1の端部収容孔と、前記第2の係止スリットの先端に連通する第2の端部収容孔とを設けたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明のマスクは、上記したマスクの締め紐長さ調整具を用いたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明のマスクの締め紐長さ調整具によれば、導入スリットと第1、第2の係止スリットとが連通しているので、締め紐をマスク本体に取り付けた後からでも、マスクの締め紐長さ調整具を締め紐に取り付けることができる。
そして、第1の係止スリットの先端に第1の端部収容孔が設けられ、第2の係止スリットの先端に第2の端部収容孔が設けられているので、締め紐の幅方向の一方の端部が第1、第2の端部収容孔内で丸まり、第1、第2の端部収容孔内に係止される。
したがって、締め紐の長さを調整する際、締め紐を引っ張っても、締め紐が第1、第2の係止スリットから抜け出にくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の、マスクの締め紐長さ調整具の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1に示したマスクの締め紐長さ調整具の正面図、(b)は図2(a)のB−B線による断面図、(c)は図1に示したマスクの締め紐長さ調整具の平面図である。
【図3】この発明のマスクの第1実施例を示す正面図である。
【図4】図3に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図5】図1および図2に示したマスクの締め紐長さ調整具の、締め紐への取付例を示す説明図である。
【図6】この発明のマスクの第2実施例を示す正面図である。
【図7】図6に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図8】この発明のマスクの第3実施例を示す正面図である。
【図9】図8に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図10】この発明のマスクの第4実施例を示す正面図である。
【図11】図10に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図12】この発明のマスクの第5実施例を示す正面図である。
【図13】図12に示したマスクの使用例を示す説明図である。
【図14】この発明の、マスクの締め紐長さ調整具の第2実施例を示す斜視図である。
【図15】この発明の、マスクの締め紐長さ調整具の第3実施例を示す斜視図である。
【図16】この発明の、マスクの締め紐長さ調整具の第4実施例を示す分解斜視図である。
【図17】(a)は図16に示した第1のマスクの締め紐長さ調整具の正面図、(b)は図17(a)のB−B線による断面図、(c)は図16に示した第1のマスクの締め紐長さ調整具の平面図である。
【図18】(a)は図16に示した第2のマスクの締め紐長さ調整具の正面図、(b)は図18(a)のB−B線による断面図、(c)は図16に示した第2のマスクの締め紐長さ調整具の平面図である。
【図19】図16に示した第1、第2のマスクの締め紐長さ調整具を結合させた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【0013】
図1はこの発明の、マスクの締め紐長さ調整具(以下、単に“締め紐長さ調整具”と記述する)の第1実施例を示す斜視図、図2(a)は図1に示した締め紐長さ調整具の正面図、図2(b)は図2(a)のB−B線による断面図、図2(c)は図1に示した締め紐長さ調整具の平面図である。
【0014】
この発明の第1実施例の締め紐長さ調整具31は、装着者がマスクを装着するときに使用する締め紐の長さを調整するもので、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、正面視縦長の略長方形形状をした板状に成形された本体部32と、この本体部32の上側に、本体部32と一体的に板状に成形されたフック部51とによって構成されている。
なお、本体部32は、長方形形状だけでなく、楕円形形状や円形形状であってもよい。
【0015】
この本体部32には、コ字状スリット33、第1の端部収容孔37、第1の係止凹部38、第1の抜け防止部39、第1の円弧状突出部40、第2の端部収容孔41、第2の係止凹部42、第2の抜け防止部43、第2の円弧状突出部44などが設けられている。
【0016】
上記したコ字状スリット33は、横方向(図2(a)における左右方向)へ延び、下側が上側へ曲率の大きな円弧状に突出するとともに、上側が上側へ曲率の小さな円弧状に突出した、すなわち、中央の幅が左右の幅よりも広い円弧状の導入スリット34と、この導入スリット34の一端(例えば、左端)から下側へ延びた第1の係止スリット35と、導入スリット34の他端(右端)から下側へ、第1の係止スリット35と同じ長さで延びた第2の係止スリット36とで構成されている。
【0017】
上記した導入スリット34は、二重(2つ)折りにした締め紐を挿入できる長さ、幅とした大きさで設けられている。
【0018】
上記した第1の係止スリット35および第2の係止スリット36の幅(図2(a)における左右方向)は、弾性変形可能な締め紐を引っ張って厚さを薄くした状態にすると、締め紐を移動(通過)させることができ、締め紐を引っ張るのを解除して厚くした状態にすると、締め紐を移動(通過)させことができなくなる間隔とされている。
さらに、締め紐長さ調整具31自体にも弾性があるので、締め紐長さ調整具31の若干の変形が、締め紐を移動させやすくするように作用する。
なお、第1の係止スリット35と第2の係止スリット36とは、導入スリット34から離れる方向(図2(a)の下側)へ、例えば、10度〜20度の角度で、好ましくは14度の角度で窄んでいる。
【0019】
そして、第1の係止スリット35の先端(図2(a)における下端)には、締め紐の端部を収容する第1の端部収容孔37が設けられている。
また、第2の係止スリット36の先端(図2(a)における下端)には、締め紐の端部を収容する第2の端部収容孔41が設けられている。
この第1、第2の端部収容孔37,41は、第1、第2の係止スリット35,36の幅(図2(a)における左右方向)よりも大きな直径、例えば、第1、第2の係止スリット35,36の幅の、約3倍〜5倍の直径の孔、好ましくは約4倍の直径の孔とされている。
【0020】
上記した第1の係止凹部38は、導入スリット34と第1の係止スリット35との接続部分の内側に、すなわち、第2の係止スリット36側に設けられた半円状の孔によって構成され、締め紐が第1の係止スリット35から導入スリット34へと抜け出るのを防止するものである。
上記した第2の係止凹部42は、導入スリット34と第2の係止スリット36との接続部分の内側に、すなわち、第1の係止スリット35側に設けられた半円状の孔によって構成され、締め紐が第2の係止スリット36から導入スリット34へと抜け出るのを防止するものである。
この第1、第2の係止凹部38,42は、第1、第2の係止スリット35,36の幅(図2(a)における左右方向)よりも大きな直径、例えば、第1、第2の係止スリット35,36の幅の、約1.5倍〜3倍の直径の孔、好ましくは約2.5倍の直径の孔とされている。
【0021】
そして、導入スリット34と第1の係止スリット35との接続部分の内側に、すなわち、第2の係止スリット36側に所定の曲率で外側へ突出する突起が第1の抜け防止部39として設けられている。
また、導入スリット34と第2の係止スリット36との接続部分の内側に、すなわち、第1の係止スリット35側に所定の曲率で外側へ突出する突起が第2の抜け防止部43として設けられている。
【0022】
そして、導入スリット34と第1の係止スリット35との接続部分の外側に、所定の曲率で外側へ突出する第1の円弧状突出部40が設けられている。
また、導入スリット34と第2の係止スリット36との接続部分の外側に、所定の曲率で外側へ突出する第2の円弧状突出部44が設けられている。
【0023】
上記した本体部32は、成形時のひけや、補強を兼ねるとともに、成形材料を少なくするため、両主表面に肉抜き部が設けられるように、両主表面の周縁に環状の外周補強リブ45が設けられるとともに、両主表面のコ字状スリット33、第1、第2の端部収容孔37,41、第1、第2の係止凹部38,42および第1、第2の抜け防止部39,43を囲む環状の内周補強リブ46が設けられている。
【0024】
なお、コ字状スリット33で囲まれた部分が、舌片部47を構成している。
【0025】
上記したフック部51は、導入スリット34に対して第1の係止スリット35および第2の係止スリット36から離れる方向(図2(a)において上側)へJ字状に延びたフック片52で構成されている。
このフック片52の先端の内側には、締め紐がフック片52から抜け出るのを防止するために抜け止め突出部53が設けられている。
そして、フック片52の先端は、円弧状の丸みを持たせた形状とされている。
【0026】
上記した締め紐長さ調整具31を用いた(利用した、使用した)この発明のマスクの実施例を、図面を参照して説明する。
【0027】
図3はこの発明のマスクの第1実施例を示す正面図、図4は図3に示したマスクの使用例を示す説明図、図5は図1および図2に示したマスクの締め紐長さ調整具の、締め紐への取付例を示す説明図であり、図1または図2と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、以下のマスクの説明における上下、左右は、マスクの装着者から見た上下、左右とする。
【0028】
図3および図4に示すマスク(防塵マスク)1は、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11に取り付けられた左、右側締め紐21L,21Rと、右側締め紐21Rに取り付けられた右側締め紐21Rの長さを調整する締め紐長さ調整具31とで構成されている。
【0029】
上記したマスク本体部11は、例えば、人の鼻、口を覆うように成形されたフィルタ部で構成されている。
このフィルタ部は、前面側を被う前面被い部分と、この前面被い部分の外周に設けられ、人の鼻、口の外周に当接する接顔布とで構成されているものもある。
そして、前面被い部分は、例えば、多層構造とされ、締め紐が溶着または接着できるように構成されている。
【0030】
上記した左、右側締め紐21L,21Rは、弾性を有するゴムバンドなどで構成され、所定の長さと、所定の厚さと、所定の幅とを有している。
そして、左側締め紐21Lは、マスク本体部11の左端上側外面に一端(上端)が溶着などによって取り付けられ、マスク本体部11の左端下側外面に他端(下端)が溶着などによって取り付けられている。
また、右側締め紐21Rは、マスク本体部11の右端上側外面に一端(上端)が溶着などによって取り付けられ、マスク本体部11の右端下側外面に他端(下端)が溶着などによって取り付けられている。
【0031】
次に、締め紐長さ調整具31の右側締め紐21Rへの取付の一例を、図5を参照して説明する。
【0032】
まず、図5(a)に示すように、二重(2つ)折りにした右側締め紐21Rを導入スリット33内へ挿入する。
そして、2つ折にした右側締め紐21Rを広げながら導入スリット34の下側の縁に沿って移動させ、図5(b)に示すように、右側締め紐21Rを第1、第2の抜け防止部39,43の外側に位置させる。
【0033】
この状態で、締め紐長さ調整具31から上側に突出した右側締め紐21Rを引っ張って右側締め紐21Rの厚さを薄くし、右側締め紐21Rを第1、第2の係止スリット35,36に沿って移動させ、図5(c)に示すように、右側締め紐21Rの幅方向の一方の端部を第1、第2の端部収容孔37,41内に位置させた状態で右側締め紐21Rを引っ張る力を解除する。
【0034】
このように、右側締め紐21Rを第1、第2の係止スリット35,36に沿って移動させるとき、第1、第2の係止スリット35,36が先端側へ窄んでいるので、右側締め紐21Rの第1、第2の端部収容孔37,41側への移動をスムーズ(容易)に行うことができる。
【0035】
そして、右側締め紐21Rの幅方向の端部を第1、第2の端部収容孔37,41内に位置させた状態で右側締め紐21Rを引っ張る力を解除すると、右側締め紐21Rが元の状態の厚さに戻ることにより、右側締め紐21Rは第1、第2の係止スリット35,36内に係止され、さらに、右側締め紐21Rを引っ張ると、第1、第2の端部収容孔37,41内で右側締め紐21Rが円筒状に丸まり、第1、第2の端部収容孔37,41内に確実に係止されるので、右側締め紐21Rに締め紐長さ調整具31を取り付けることができ、図3に示すマスク1とすることができる。
【0036】
この発明の締め紐長さ調整具31の第1実施例によれば、導入スリット34と第1、第2の係止スリット35,36とが連通しているので、右側締め紐21Rをマスク本体11に取り付けた後からでも、締め紐長さ調整具31を右側締め紐21Rに取り付けることができる。
そして、第1の係止スリット35の先端に第1の端部収容孔37が設けられ、第2の係止スリット36の先端に第2の端部収容孔41が設けられているので、右側締め紐21Rが第1、第2の端部収容孔37,41内で円筒状に丸まり、第1、第2の端部収容孔37,41内に確実に係止される。
したがって、右側締め紐21Rの長さを調整する際、右側締め紐21Rを引っ張っても、右側締め紐21Rが第1、第2の係止スリット35,36から抜け出にくくなる。
【0037】
また、第1、第2の係止スリット35,36に連通する導入スリット34の幅が広くなっているので、右側締め紐21Rをコ字状スリット33へ容易に挿入することができる。
また、第1の係止スリット35と第2の係止スリット36とが導入スリット34から離れる方向へ窄んでいるので、右側締め紐21Rの長さを調整する際、右側締め紐21Rを引っ張ると、右側締め紐21Rは第1、第2の端部収容孔37,41側へ移動し、通常、防塵マスクで使用される締め紐が、第1、第2の端部収容孔37,41内で丸まり(円筒状になり)、第1、第2の端部収容孔37,41から抜け出にくくなる。
【0038】
また、第1の係止スリット35の端(第1の端部収容孔37と反対側)に第1の係止凹部38を設け、第2の係止スリット36の端(第2の端部収容孔41と反対側)に第2の係止凹部42を設けたので、右側締め紐21Rの端部が第1、第2の係止凹部38,42に引っ掛かることにより、右側締め紐21Rは第1、第2の係止スリット35,36から抜け出にくくなる。
【0039】
また、第1の係止スリット35の端(第1の端部収容孔37と反対側)に第1の抜け防止部39を設け、第2の係止スリット36の端(第2の端部収容孔41と反対側)に第2の抜け防止部43を設けたので、右側締め紐21Rが第1、第2の係止スリット35,36から抜け出るのを防止することができる。
また、第1、第2の円弧状突出部40,44を設けたので、締め紐長さ調整具31の形状を認識でき、視野外で左側締め紐21Lをフック片52に容易に引っ掛けることができる。
【0040】
さらに、視野外で右側締め紐21Rの長さを調整する場合、第1、第2の円弧状突出部40,44によって各部分の位置を認識することができ、右側締め紐21Rの長さ調整を容易に行うことができる。
また、フック片52に抜け止め突出部53を設けたので、左側締め紐21Lが抜け止め突出部53に引っ掛かることにより、左側締め紐21Lがフック片52から外れにくくなる。
【0041】
次に、マスク1の装着の一例について、図3および図4を参照して説明する。
【0042】
まず、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、左、右側締め紐21L,21Rを耳の上下を経由するように沿わせ、フック片52を左側締め紐21Lに引っ掛けることにより、図4に示すように、マスク1を、サイドフックタイプとして装着できる。
【0043】
このようにしてマスク1を装着した状態で、左、右側締め紐21L,21Rの締め付け力が強かったり、弱い場合は、右側締め紐21Rの2つ折りにした部分を引っ張って薄くし、締め紐長さ調整具31を操作して右側締め紐21Rに対して移動させ、右側締め紐21Rの環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に調整する。
【0044】
図6はこの発明のマスクの第2実施例を示す正面図、図7は図6に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図5と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0045】
図6および図7に示すマスク1Aは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11に取り付けられた左、右側締め紐21L,21Rと、この左、右側締め紐21L,21Rに取り付けられた左、右側締め紐21L,21Rの長さを調整する締め紐長さ調整具31とで構成されている。
【0046】
次に、マスク1Aの装着の一例について説明する。
【0047】
まず、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、左、右側締め紐21L,21Rを耳の上下を経由するように沿わせ、フック片52同士を引っ掛けることにより、図7に示すように、マスク1Aを、サイドフックタイプとして装着できる。
【0048】
このようにしてマスク1Aを装着した状態で、左、右側締め紐21L,21Rの締め付け力が強かったり、弱い場合は、左側締め紐21Lおよび/または右側締め紐21Rの2つ折りにした部分を引っ張って薄くし、締め紐長さ調整具31を操作して左側締め紐21Lおよび/または右側締め紐21Rに対して移動させ、左側締め紐21Lおよび/または右側締め紐21Rの環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に調整する。
【0049】
図8はこの発明のマスクの第3実施例を示す正面図、図9は図8に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図7と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0050】
図8および図9に示すマスク1Bは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11に取り付けられた上、下側締め紐21U,21Dと、この上、下側締め紐21U,21Dに取り付けられた上、下側締め紐21U,21Dの長さを調整する締め紐長さ調整具31とで構成されている。
【0051】
上記した上、下側締め紐21U,21Dは、弾性を有するゴムバンドなどで構成され、所定の長さと、所定の厚さと、所定の幅とを有している。
そして、上側締め紐21Uは、マスク本体部11の左端上側外面に一端(左端)が溶着などによって取り付けられ、マスク本体部11の右端上側外面に他端(右端)が溶着などによって取り付けられている。
また、下側締め紐21Dは、マスク本体部11の左端下側外面に一端(左端)が溶着などによって取り付けられ、マスク本体部11の右端下側外面に他端(右端)が溶着などによって取り付けられている。
【0052】
次に、マスク1Bの装着の一例について説明する。
【0053】
まず、マスク本体部11の下側に位置する下側締め紐21Dに頭部を挿入し、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、下側締め紐21Dを頭部の後方下部に沿わせる。
【0054】
そして、マスク本体部11の上側に位置する上側締め紐21Uを頭部の後方上部に沿わせることにより、図9に示すように、マスク1を、2本紐オーバーヘッドタイプとして装着できる。
【0055】
このようにしてマスク1Bを装着した状態で、上、下側締め紐21U,21Dの締め付け力が強かったり、弱い場合は、上、下側締め紐21U,21Dの2つ折りにした部分を引っ張って薄くし、締め紐長さ調整具31を操作して上、下側締め紐21U,21Dに対して移動させ、上、下側締め紐21U,21Dの環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に調整する。
【0056】
図10はこの発明のマスクの第4実施例を示す正面図、図11は図10に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図9と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0057】
図10および図11に示すマスク1Cは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11に取り付けられた左、右側締め紐21L,21Rと、この左、右側締め紐21L,21Rに取り付けられた左、右側締め紐21L,21Rの長さを調整する締め紐長さ調整具31とで構成されている。
【0058】
次に、マスク1Cの装着の一例について説明する。
【0059】
まず、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、マスク本体部11の左側に位置する左側締め紐21Lに左側の耳にかけ、右側締め紐21Rを右側の耳にかけることにより、図11に示すように、マスク1Cを耳かけタイプとして装着できる。
【0060】
このようにしてマスク1Cを装着した状態で、左、右側締め紐21L,21Rの締め付け力が強かったり、弱い場合は、左、右側締め紐21L,21Rの2つ折りにした部分を引っ張って薄くし、締め紐長さ調整具31を操作して左、右側締め紐21L,21Rに対して移動させ、左、右側締め紐21L,21Rの環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に調整する。
【0061】
図12はこの発明のマスクの第5実施例を示す正面図、図13は図12に示したマスクの使用例を示す説明図であり、図1〜図11と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0062】
図12および図13に示すマスク1Dは、カップ状に形成されたマスク本体部11と、このマスク本体部11に取り付けられた締め紐21と、この締め紐21に取り付けられた締め紐21の長さを調整する締め紐長さ調整具31とで構成されている。
【0063】
上記した締め紐21は、弾性を有するゴムバンドなどで構成され、所定の長さと、所定の厚さと、所定の幅とを有している。
そして、締め紐21は、マスク本体部11の左右端部に上下に沿わせ、マスク本体部11の左右端部を折り返して溶着することによって形成された孔内に、上下動可能に収容されて取り付けられている。
そして、締め紐21の両端に締め紐長さ調整具31が取り付けられている。
なお、図12では締め紐長さ調整具31をマスク本体部11の下側に配置させているが、締め紐長さ調整具31をマスク本体部11の上側に配置してもよい。
【0064】
次に、マスク1Dの装着の一例について説明する。
【0065】
まず、マスク本体部11の下側に位置する締め紐21の部分に頭部を挿入し、マスク本体部11を、鼻および口を被うように装着した後、マスク本体部11の下側に位置する締め紐21の部分を頭部の後方下部に沿わせる。
【0066】
そして、マスク本体部11の上側に位置する締め紐21の部分を引き上げて頭部の後方上部に沿わせることにより、図13に示すように、マスク1Dを、1本紐オーバーヘッドタイプとして装着できる。
【0067】
このようにしてマスク1Dを装着した状態で、締め紐21の締め付け力が強かったり、弱い場合は、締め紐21の端部を引っ張って薄くし、締め紐長さ調整具31を操作して締め紐21に対して移動させ、締め紐21の環状部分の長さを所望の長さに調整することにより、所望の締め付け力に調整する。
【0068】
図14はこの発明の締め紐長さ調整具の第2実施例を示す斜視図であり、図1〜図13と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0069】
この発明の締め紐長さ調整具31Aは、装着者がマスクを装着するときに使用する締め紐の長さを調整するもので、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、正面視縦長の略長方形形状をした板状に成形された本体部32と、この本体部32の上側に、本体部32と一体的に板状に成形されたフック部51Aとによって構成されている。
【0070】
上記したフック部51Aは、導入スリット34に対して第1の係止スリット35および第2の係止スリット36から離れる方向へJ字状に延びたフック片52Aで構成されている。
このフック片52Aの先端は、本体部32との間にほとんど隙間を形成しない位置まで延び、フック片52Aの先端の内側には、締め紐がフック片52Aから抜け出るのを防止するために抜け止め突出部53が設けられている。
そして、フック片52Aの先端は、円弧状の丸みを持たせた形状とされている。
【0071】
この締め紐長さ調整具31Aは、フック片52Aを撓ませて本体部32とフック片52Aとの間に締め紐を通す(通過させる)隙間を形成することにより、締め紐をフック部51Aに係止させたり、フック部51Aから締め紐を取り外すことができる。
【0072】
この締め紐長さ調整具31Aによれば、第1実施例の締め紐長さ調整具31と同様な効果を得ることができる。
そして、フック片52Aの先端が本体部32とわずかな隙間を形成する位置まで延びているので、締め紐に締め紐長さ調整具31Aを取り付けたマスクを梱包するために重ねても、締め紐がフック片52A内へ入って絡まることがないため、マスクの取り扱いが行い易くなる。
【0073】
この締め紐長さ調整具31Aも、第1実施例〜第5実施例のマスク1〜1Dに用いた(利用した)締め紐長さ調整具31と同様に用いることができる。
【0074】
図15はこの発明の締め紐長さ調整具の第3実施例を示す斜視図であり、図1〜図14と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0075】
この発明の締め紐長さ調整具31Bは、装着者がマスクを装着するときに使用する締め紐の長さを調整するもので、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、正面視縦長の略長方形形状をした板状に成形された本体部32と、この本体部32の上側に、本体部32と一体的に板状に成形されたフック部51Bとによって構成されている。
【0076】
上記したフック部51Bは、導入スリット34に対して第1の係止スリット35および第2の係止スリット36から離れる方向へJ字状に延びたフック片52と、このフック片52の開放部分を閉塞する突出片54とを備えている。
そして、突出片54の先端を円弧状の丸みを持たせた形状とすることにより、フック片52と突出片54との間の外側と内側とに、締め紐を案内するガイド部55,56が形成される。
また、フック片52の先端と突出片54の先端との間には、ほとんど隙間がない状態となっている。
なお、フック片52を撓ませて突出片54との間に締め紐を通す(通過させる)隙間を形成し易くするため、フック片52の折り返し部分の長さと、突出片54の長さとは、例えば、1:1〜10、好ましく1:2.5の比とされている。
【0077】
この締め紐長さ調整具31Bによれば、第2実施例の締め紐長さ調整具31Aと同様な効果を得ることができる。
そして、フック部51Bにガイド部55,56を設けたので、締め紐の出し入れを容易に行うことができる。
【0078】
この締め紐長さ調整具31Bも、第1実施例〜第5実施例のマスク1〜1Dに用いた(利用した)締め紐長さ調整具31と同様に用いることができる。
【0079】
図16はこの発明の締め紐長さ調整具の第4実施例を示す分解斜視図、図17(a)は図16に示した第1のマスクの締め紐長さ調整具の正面図、図17(b)は図17(a)のB−B線による断面図、図17(c)は図16に示した第1のマスクの締め紐長さ調整具の平面図、図18(a)は図16に示した第2のマスクの締め紐長さ調整具の正面図、図18(b)は図18(a)のB−B線による断面図、図18(c)は図16に示した第2のマスクの締め紐長さ調整具の平面図、図19は図16に示した第1、第2のマスクの締め紐長さ調整具を結合させた状態の斜視図であり、図1〜図15と同一部分または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0080】
この発明の締め紐長さ調整具31Cは、装着者がマスクを装着するときに使用する締め紐の長さを調整するもので、第1の締め紐長さ調整具31Dと、第2の締め紐長さ調整具31Eとによって構成されている。
【0081】
上記した第1の締め紐長さ調整具31Dは、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、正面視縦長の略長方形形状をした板状に成形された本体部32Aと、この本体部32Aに設けられた係合部としての2つの突起61とによって構成されている。
なお、本体部32Aは、長方形形状だけでなく、楕円形形状や円形形状であってもよい。
【0082】
この本体部32Aには、コ字状スリット33A、第1の端部収容孔37、第1の係止凹部38、第1の抜け防止部39、第1の円弧状突出部40、第2の端部収容孔41、第2の係止凹部42、第2の抜け防止部43、第2の円弧状突出部44などが設けられている。
【0083】
上記したコ字状スリット33Aは、横方向(図17(a)における左右方向)へ延び、上側へ円弧状に突出した導入スリット34Aと、この導入スリット34Aの一端(例えば、左端)から下側へ延びた第1の係止スリット35と、導入スリット34Aの他端(右端)から下側へ、第1の係止スリット35と同じ長さで延びた第2の係止スリット36とで構成されている。
【0084】
上記した導入スリット34Aは、舌片部47Aを撓ませることにより、二重(2つ)折りにした締め紐を挿入できる長さ、幅とした大きさで設けられている。
【0085】
上記した本体部32Aは、成形時のひけや、補強を兼ねるとともに、成形材料を少なくするため、両主表面に肉抜き部が設けられるように、両主表面の周縁に環状の外周補強リブ45が設けられるとともに、両主表面のコ字状スリット33A、第1、第2の端部収容孔37,41、第1、第2の係止凹部38,42および第1、第2の抜け防止部39,43を囲む環状の内周補強リブ46が設けられている。
【0086】
なお、コ字状スリット33Aで囲まれた部分が、舌片部47Aを構成している。
この舌片部47Aの長さ(図17(a)における上下方向の長さ)は、第1実施例〜第3実施例の締め紐長さ調整具31,31A,31Bの舌片部47の長さよりも長くされ、撓めたときに、先端と本体部32Aとの間に隙間を発生させ易くして、締め紐を通し易くしている。
【0087】
上記した2つの突起61は、導入スリット34Aに対して第1の係止スリット35および第2の係止スリット36と反対側に、本体部32Aに直立させて設けられている。
【0088】
上記した第2の締め紐長さ調整具31Eは、所定の強度を有するプラスチック(樹脂)、例えば、ポリプロピレンで、正面視縦長の略長方形形状をした板状に成形された本体部32Aと、この本体部32Aに設けられた被係合部62とによって構成されている。
【0089】
上記した被係合部62は、突起61が圧入される円形の係止孔63と、この係止孔63を変形可能とする、係止孔63に直径方向に設けたスリット64とによって構成され、導入スリット34Aに対して第1の係止スリット35および第2の係止スリット36と反対側に、突起61に対応させて設けられている。
【0090】
この締め紐長さ調整具31Cは、第1の締め紐長さ調整具31Dの突起61を第2の締め紐長さ調整具31Eの係止孔63へ圧入させて係合させることにより、図19に示すように、一体に結合させることができる。
このように、第1の締め紐長さ調整具31Dと第2の締め紐長さ調整具31Eとを結合させた状態においても、舌片部47Aは撓ませることができるようになっている。
【0091】
この締め紐長さ調整具31Cによれば、第1実施例の締め紐長さ調整具31と同様な効果を得ることができる。
【0092】
この締め紐長さ調整具31Cは、第2実施例のマスク1Aに用いた(利用した)締め紐長さ調整具31と同様に用いることができる。
また、第1の締め紐長さ調整具31D(または、第2の締め紐長さ調整具31E)は、単独で、第3実施例〜第5実施例のマスク1B〜1Dに用いた(利用した)締め紐長さ調整具31と同様に用いることができる。
【0093】
上記した実施例において、マスク本体11に弁を設けたマスクであってもよい。
また、本体部32,32Aの外形を長方形とした例を示したが、本体部は他の形状、例えば、楕円形、円形などであってもよい。
また、第1、第2の円弧状突出部40,44を設けたが、どちらか一方の円弧状突出部のみ、例えば、第1の円弧状突出部40のみであっても、同様に機能し、同様な効果を得ることができる。
また、係合部と被係合部とを2つ設けた例を示したが、係合部と被係合部とは1つであっても、3つ以上であってもよい。
また、係合部を突起とし、被係合部を係止孔、スリットとした例を示したが、第1の締め紐長さ調整具を第2の締め紐長さ調整具に係合させることができれば、他の構成の着脱可能な結合部(係合部と被係合部)であってもよい。
また、2つの本体部32に第4実施例の着脱可能な結合部の一方を設けたり、本体部32Aに第1実施例〜第3実施例のフック部51,51A,51Bを設けても、同様な効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0094】
1,1A〜1D マスク
11 マスク本体部
21 締め紐
21L 左側締め紐
21R 右側締め紐
21U 上側締め紐
21D 下側締め紐
31,31A〜31C 締め紐長さ調整具
31D 第1の締め紐長さ調整具
31E 第2の締め紐長さ調整具
32,32A 本体部
33,33A コ字状スリット
34,34A 導入スリット
35 第1の係止スリット
36 第2の係止スリット
37 第1の端部収容孔
38 第1の係止凹部
39 第1の抜け防止部
40 第1の円弧状突出部
41 第2の端部収容孔
42 第2の係止凹部
43 第2の抜け防止部
44 第2の円弧状突出部
45 外周補強リブ
46 内周補強リブ
47,47A 舌片部
51,51A,51B フック部
52,52A フック片
53 抜け止め突出部
54 突出片
55,56 ガイド部
61 突起(係合部)
62 被係合部
63 係止孔
64 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の本体部を備え、
該本体部に、
導入スリットの両端から同一方向へ第1の係止スリット、第2の係止スリットが延びたコ字状スリットと、
前記第1の係止スリットの先端に連通する第1の端部収容孔と、
前記第2の係止スリットの先端に連通する第2の端部収容孔とを設けた、
ことを特徴とするマスクの締め紐長さ調整具。
【請求項2】
請求項1に記載のマスクの締め紐長さ調整具において、
前記第1の係止スリットと前記第2の係止スリットとは、前記導入スリットから離れる方向へ窄んでいる、
ことを特徴とするマスクの締め紐長さ調整具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のマスクの締め紐長さ調整具において、
前記導入スリットと前記第1の係止スリットとの接続部分に、内側から外側へ突出する第1の抜け防止部を設け、
前記導入スリットと前記第2の係止スリットとの接続部分に、内側から外側へ突出する第2の抜け防止部を設けた、
ことを特徴とするマスクの締め紐長さ調整具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマスクの締め紐長さ調整具において、
前記本体部に一体的に設けたフック部を備え、
該フック部は、前記導入スリットに対して前記第1の係止スリットおよび前記第2の係止スリットから離れる方向へJ字状に延びたフック片を備えている、
ことを特徴とするマスクの締め紐長さ調整具。
【請求項5】
請求項4に記載のマスクの締め紐長さ調整具において、
前記フック部は、前記導入スリットに対して前記第1の係止スリットおよび前記第2の係止スリットから離れる方向へ延び、前記フック片の開放部分を閉塞する突出片を備えている、
ことを特徴とするマスクの締め紐長さ調整具。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマスクの締め紐長さ調整具を用いた、
ことを特徴とするマスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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