説明

マスク補助具

【課題】 鼻の乾燥や埃、花粉、又は風邪によるウイルスの侵入を防ぐためのマスク機能を損なうことなく市販のマスクをそのまま利用して呼吸や会話が円滑に行うことが可能とするマスク補助具を提供する。
【解決手段】 本発明は、フレーム本体の中央部付近から口の上付近に延びた板状のマスク支持部によって、マスクのガーゼ面と鼻、及び口との間に空間が生じるため、マスクが鼻と口に張り付くことにより生じる呼吸の息苦しさや、会話時の煩わしさが解消される。又、マスクのガーゼ面に口紅が着かない利点がある、しかも顔のサイドシルエットがきれいに見える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマスク着用時の息苦しさから、呼吸が楽にできるマスク補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、息苦しさを解消するために、マスク補助具には特開2000−27139号のように吸い込む空気と吐出する空気が分けられるもの,又は、特開2000−37468号のように鼻孔を覆うもの、又、特開2002−748のように、鼻孔の下側に排気弁が付いたマスク補助具が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−27139
【特許文献2】特開2000−37468
【特許文献3】特開2002−748
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のマスク補助具に於いては、構造上、製造コストが高くなるという問題があった。
そして、従来の口と鼻との両方を覆うタイプのマスクは呼吸の度に鼻や口に張り付いて、息苦しく、不快感が生じて不都合であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のマスク補助具では、構造上シンプルにすることで、製造コストを低減させ、尚且つ、機能を高めようとした。
呼吸に関する実験では、息苦しさの問題は、マスク内での呼気が原因では無いことが判明した、そこで吸気をいかに容易にするかに重点を置き、マスクの表面積を大きくすることが、より効果的であるとの結論に達した。
鼻の上に載置されたフレーム本体1の先端から突き出した板状のマスク支持部3は、概ね口の上まで延びている。このような構成を有するマスク補助具によって、鼻、及び口との間に空間が生じることで、マスクが鼻、口に張り付くことを防ぎ、又、マスクの表面積が拡大することで、呼吸時の息苦しさは解消される。
【発明の効果】
【0006】
本発明のマスク補助具はマスク着用時のガーゼの密着による圧迫感を解消でき、呼吸が楽に行うことができる、又、マスクの下側に装着して鼻が高く見えるため、使用時の外観は美しく見える。そして会話時も支障無く、マスクのガーゼに口紅が着かない効果がある、このように、風邪の感染防止等マスクとしての機能を損なうことなく経済的で、かつ、繰り返して使用できるマスク補助具を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】フレーム本体の斜視図。
【図2】鼻の上にマスク補助具を装着した状態を示す外観図。
【図3】マスク補助具を装着して、マスクを着けた模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1に於いては、プラスチックにより形成されたフレーム本体1の位置決め部2を有し、鼻と小鼻との境界線に合わせて載置される。鼻の背に合わせて成型したフレーム本体1の中央付近から板状に延びたマスク支持部3は、鼻、及び口とマスクとの間に空間が生じて、マスクの表面積が拡大することにより、マスク着用時において呼吸時の息苦しさは、解消され、立体マスクと同じ効果が得られる。又、フレーム本体1の裏面7にはシボ加工が施されており、面粗さが梨地状に成されていることから、汗による密着を防止することが出来る。
【符号の説明】
【0009】
1フレーム本体
2位置決め部
3マスク支持部
4鼻
5口
6フレーム本体の表面
7フレーム本体の裏面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻に載置された、フレーム本体は、その中央付近から口の上に延びた板状のマスク支持部が形成され、その上側から市販のマスクを装着する事を特徴とするマスク補助具。
【請求項2】
前記フレーム本体は、鼻の形状に形成され、その断面形状は逆U字形を成した請求項1記載のマスク補助具。
【請求項3】
前記フレーム本体が鼻と小鼻との境界線に当接される部分に位置決め部が設けられた請求項1記載のマスク補助具。
【請求項4】
前記フレーム本体は、軟質プラスチックによって形成され、その表面に予め両面テープ等で市販のマスクが固定された、請求項1記載のマスク補助具

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−244858(P2011−244858A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117977(P2010−117977)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(593004636)
【Fターム(参考)】