説明

マスク

【課題】 インフルエンザ等のウィルスの感染を防ぐ手段としてマスクの着用は不可欠であるが、顎に引っかけて正しく装着していない人が実に多い。之ではウィルスの侵入を防ぐことは出来ない。
そこで、簡単な目安を作って誰にでも、楽しく正しく装着する方法を普及させる必要がある。
【解決手段】(イ) マスクの横襞(1)の内側面(2)と、横襞(1)の隠れている下側面(3)に、予め、絵柄(4)を施す。
(ロ) マスクを顎に引っかけて正しく装着すると、横襞(1)が、伸びて開いた状態になるので、内側面(2)と下側面(3)に施されている絵柄(4)が現れる。
(イ)(ロ)からなるマスクによって、襞(1)に隠れている部分の絵柄(4)が全部見えるようになるのが正しい着用状態なので、誰にも分かり易く普及し易い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマスクの正しい装着に関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来のマスクは無地が殆んどであり、表面の隅に絵柄を入れたり、或は生地全体に模様を施して、美装を目的としたものでである。
従って、横襞もウィルスの侵入を防ぐために生地を重ねているものと勘違いして、顎に引っかけないまま使用している人が実に多い。
これではウィルスの侵入を防ぐことが出来ない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
正しいマスクの装着方法を普及させて、鳥から人、人から人へ感染する新型インフルエンザ等の早期封じ込めや蔓延を防止しようとするものである。
【課題を解決しようとする課題】
【0004】
正しいマスクの装着方法を普及させるために、誰にでも分かり易く、尚且、楽しい目安を作ろうとするものである。
【発明の効果】
【0005】
顎に引っかけて装着すると、マスクの襞(1)の内側面(2)と下側面(3)に隠されている絵柄(4)が出現するので、楽しくもあり、分かり易く、正しい装着方法が容易に普及するものと考える。
従って、家庭内でも外部でもウィルスの拡散や吸引を防止出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(イ) マスクの横襞(1)の内側面(2)と、横襞(1)のかくれている下側面(3)に、予め、絵柄(4)を施す。
(ロ) マスクを顎に引っかけて正しく装着すると、横襞(1)が、伸びて開いた状態になるので、内側面(2)と下側面(3)に施されている絵柄(4)が現れる。
(イ)(ロ)から成るマスクによって、襞(1)に隠れている部分の絵柄(4)が全部見えるようになるのが正しい着用状態なので、誰にも分かり易く普及し易い。
【実施例1】
【0007】
松山市の道後温泉病院では、2002年に院内でインフルエンザが大流行した際、全職員、入院患者、外来患者、面会人、出入業者等全員にマスクの装着を徹底させる事によって早期にインフルエンザの途絶に成功している。
その後、インフルエンザ流行期にはマスクの正しい装着を全員に徹底させることによって、2003年は0人、2004年は1人、2005年は1人、2006年は1人の発症に押さえ、蔓延の防止に成功している。
之は日本環境感染学会誌に論文として発表しているが、正しいマスクの装着が如何に大切であるかと言う証明になると考える。
マスクの絵柄(4)を施す所に、とりあえずキャラクターシールを貼って装着させると、出現したキャラクターシールの絵柄を見て、誰もが楽しそうになるだけでなく、顎に引っかけるマスクの正しい装着方法に気づいて頂いた。
【産業上の利用可能性】
【0008】
2007年2月24日の読売新聞夕刊によると国立感染症研究所の試算では人口密集地の首都圏で、新型インフルエンザが発生した場合、最初の患者の診断が確定した時には感染者が首都圏全域で約3000人に広がっており、10日間で12万人を突破すると試算されている。『うがいと手洗いの励行』をTVなどで呼びかけているが、それだけでは不充分であり『正しいマスクの着用』こそが唯一、感染を防ぐ手取り早い手段とされている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】マスクの平面図
【図2】マスクの装着時の正面図
【符号の説明】
【0010】
1. マスクの襞
2. マスクの襞の内側面
3. マスクの襞の下側面
4. マスクの絵柄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ) マスクの横襞(1)の内側面(2)と、横襞(1)のかくれている下側面(3)に、予め、絵柄(4)を施す。
(ロ) マスクを顎に引っかけて正しく装着すると、横襞(1)が、伸びて開いた状態になるので、内側面(2)と下側面(3)に施されている絵柄(4)が現れる。
上記、(イ)(ロ)から成るマスク。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−237850(P2008−237850A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110986(P2007−110986)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(507128919)
【Fターム(参考)】