説明

マスク

【課題】簡易な構造で、マスクを装着した際、マスクの上部を鼻から両頬に至る顔面に密着させるマスクを提供する。
【解決手段】本マスク1は、鼻及び口を覆うマスク本体2と、該マスク本体2の両側部にそれぞれ圧着接合部8を介して接合され、マスク本体2の両側部から後方へ延びる一対の耳掛け部3と、マスク本体2の内側に突出するように設けた折り込み部14とを備え、折り込み部14は、その一部にマスク本体2と耳掛け部3との圧着接合部8が含まれるように形成されているので、マスク1を装着した際、マスク本体2の折り込み部14が鼻から両頬に至る顔面に密着し、折り込み部14の折り込み形状を維持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクを装着した際、マスクの上部が鼻から両頬に至る顔面に密着するマスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、マスクを装着した際、マスクの上部と鼻から両頬に至る顔面との間に隙間ができるために、この隙間から埃や花粉等が侵入したり、吐息が漏れて眼鏡が曇る等の不都合が生じていた。そこで、マスクの上部を鼻から両頬に至る顔面に密着させるように対策されたマスクが多数提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されたマスクは、鼻と口及び両頬を覆う本体部に、該本体部を形成する本体シートよりも剛性の高い補強体が設けられており、この補強体は、本体部を左右に二分する縦中心線から左右両側に離れた位置で、且つ本体部の上縁に接近した位置または上縁に接する位置に部分的に設けられ、このマスクを口に装着すると、本体部の上縁が顔面の凹凸形状に倣うようになり、該上縁と顔面との間に隙間が形成され難くなっている。
【特許文献1】特開2006−102145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたマスクは、その構造が複雑で、製造コストが高くなる虞がある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、マスクを装着した際、マスクの上部が鼻から両頬に至る顔面に密着するマスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載したマスクの発明は、鼻及び口を覆うマスク本体と、該マスク本体の両側部にそれぞれ圧着接合部を介して接合され、前記マスク本体の両側部から後方へ延びる一対の耳掛け部と、前記マスク本体の内側に突出するように設けた折り込み部と、を備えたマスクであって、前記折り込み部は、その一部に前記マスク本体と前記耳掛け部との前記圧着接合部が含まれるように形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載したマスクの発明は、請求項1に記載した発明において、前記圧着接合部は、エンボス加工による圧着接合部、熱による圧着接合部または超音波による圧着接合部であることを特徴とするものである。
従って、請求項1及び2に記載した発明では、マスクを装着すると、マスク本体の内側に突出するように設けた折り込み部が鼻から両頬に至る顔面に密着して、マスク本体の上部と鼻から両頬に至る顔面との間の隙間を塞ぐことが可能となる。しかも、折り込み部は、その一部にマスク本体と耳掛け部との圧着接合部である硬質の部分が含まれるように形成されているので、折り込み部が折り込まれた形状を保持することができ、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性を維持することができる。
【0007】
請求項3に記載したマスクの発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記マスク本体は、左右対称の一対の本体シートを、隣接する各端部を重ね合わせて接合して形成し、また、前記折り込み部は、前記各本体シート及び前記各圧着接合部のそれぞれの上縁から、横方向の折り曲げ線を介して各本体シートの内側に突出するように構成したことを特徴とするものである。
従って、請求項3に記載した発明では、折り込み部を、折り曲げ線に沿って折り込むことで容易に各本体シートの内側に突出させることが可能となる。
【0008】
請求項4に記載したマスクの発明は、請求項3に記載した発明において、前記折り込み部に、前記折り曲げ線と略平行に延びる複数の折り曲げ線を形成し、該複数の折り曲げ線の折り曲げ強度を異ならせたことを特徴とするものである。
請求項5に記載したマスクの発明は、請求項3に記載した発明において、前記折り込み部に、前記折り曲げ線と略平行に延びる複数の折り曲げ線を形成し、該複数の折り曲げ線の折り曲げ強度を、前記折り込み部の前記本体シート寄りに位置する折り曲げ線が最大で、前記折り込み部の上端に近づくにつれて漸次小さくなるように設定したことを特徴とするものである。
従って、請求項4及び5に記載した発明では、マスク本体の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間の大きさに応じて、折り込み部の折り込み回数を変えることで、折り込み部のマスク本体の内側への突出量を調整することができる。
また、複数の折り曲げ線の折り曲げ強度がそれぞれ相違しており、折り込み部の本体シート寄りに位置する折り曲げ線の折り曲げ強度が最大で、折り込み部の上端に近づくにつれて折り曲げ強度が小さくなるように設定されているので、折り込み部を折り込んだ際の復元力が大きくなり、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性がさらに高まり、しかも、折り込み部を折り込む際の使用者の使い勝手が非常に良くなる。
【0009】
請求項6に記載したマスクの発明では、請求項1〜5のいずれかに記載した発明において、前記折り込み部に、形状記憶合金または形状記憶プラスチックからなる芯材を挿入したことを特徴とするものである。
従って、請求項6に記載した発明では、折り込み部が折り込まれた形状を確実に保持することができるので、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性を維持することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1及び2に記載したマスクの発明によれば、特に、折り込み部は、その一部にマスク本体と耳掛け部との圧着接合部である硬質の部分が含まれるように形成されているので、折り込み部が折り込まれた形状を保持することができ、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性を維持することができる。
これにより、マスクを装着すると、常時、埃や花粉等がマスク内に侵入するのを防ぎ、また、吐息がマスクの上部と鼻から両頬に至る顔面との間の隙間から外部に漏れて眼鏡が曇る等の不都合を解消することができる。
【0011】
請求項3に記載したマスクの発明によれば、折り込み部を、折り曲げ線に沿って折り込むことで容易に各本体シートの内側へ突出させることができ、使用者の使い勝手が非常に良い。
【0012】
請求項4及び5に記載したマスクの発明によれば、マスク本体の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間の大きさに応じて、折り込み部の折り込み回数を変え、折り込み部のマスク本体の内側への突出量を調整することができるので、ほとんどの使用者にとって、マスク本体の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間を塞ぐことができ、その効果を十分に発揮することができる。また、複数の折り曲げ線の折り曲げ強度がそれぞれ相違しており、その折り曲げ強度を、本体シート寄りに位置する折り曲げ線が最大で、折り込み部の上端に近づくにつれて小さく設定しているので、折り込み部を折り込んだ際の復元力が大きくなり、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性がさらに高まり、しかも、折り込み部を折り込む際の使用者の使い勝手が非常に良くなる。
【0013】
請求項6に記載したマスクの発明によれば、折り込み部に形状記憶合金または形状記憶プラスチックからなる芯材を挿入しているので、折り込み部が折り込まれた形状を確実に保持することができ、折り込み部と鼻から両頬に至る顔面との密着性を常時維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るマスク1は、図1に示すように、使用者の口及び鼻を覆うマスク本体2と、該マスク本体2の両側部にそれぞれ圧着接合部8を介して接合され、マスク本体2の両側部から後方に延びる一対の耳掛け部3、3と、マスク本体2の内側に突出するように設けた折り込み部14とからなる。
【0015】
マスク本体2は、図1に示すように、左右対称な一対の本体シート5を重ね合わせて、側方の隣接する各端部をアーチ状にヒートシールして接合したアーチ状接合部6を設けて構成されており、一対の本体シート5を左右に開くと略椀状に窪んだ形態となる。
各本体シート5は、ポリプロピレンメルトブロー不織布からなる外側シート材と、静電フィルターからなる中間シート材と、レーヨン繊維及びポリエチレンテレフタレート(PET)の複合繊維からなる内側シート材とを順次積層し、複数の圧着部7で超音波により圧着された積層シートで構成されている。各圧着部7は、縦向きに延びる短い線状とされ、縦横方向に間欠的に配列されており、圧着接合部8から中央部のアーチ状接合部6に向かって斜め上方へ並列するように配置されている。
なお、各本体シート5は、非熱可塑性で、セルロール系繊維にゼオライトや活性炭などの多孔性物質を担持した複合繊維の不織布からなる外側シート材と、熱可塑性で、ポリエステル繊維の不織布からなる中間シート材と、非熱可塑性で、綿の不織布からなる内側シート材とを順次積層し、複数の圧着部7でヒートシールした積層シートで構成されるものもある。
【0016】
各耳掛け部3は、それぞれ耳掛けシート10で形成され、各耳掛けシート10は、弾性伸縮性不織布で形成されている。各耳掛けシート10は、マスク本体2の両側部、すなわち一対の本体シート5のアーチ状接合部6と反対側端部にそれぞれ圧着接合部8にて超音波により圧着されて後方に延びており、マスク本体2をアーチ状接合部6を中心に折り曲げて2つ折りにすると、各耳掛けシート10の外形が一致する。また、各耳掛けシート10には、耳通し穴4がそれぞれ形成されている。
弾性伸縮性不織布は、一方向に高い引張強度を有し、該一方向と交差する方向に伸延性を有する不織布の一面に、弾性伸縮性を有するゴム部材を熱接着して形成されている。
そして、各耳掛け部3の口もとから耳に向かう方向に、弾性伸縮性不織布を構成する不織布の伸延性を有する方向を一致させて、口もとから耳に向かう方向に弾性伸縮性を発現させるようにしている。
【0017】
なお、不織布は、例えば、各レーヨン繊維を梳綿木により一方向に指向するように平行に揃えた状態として、その両面に複数のウォータジェットノズルからの高圧水流を吹き付け、各レーヨン繊維を交絡させて形成されている。このように形成されることで、不織布は、各レーヨン繊維が指向する一方向の引張強度が高く、該一方向に対して交差する方向に伸延性を有する性質となる。
また、不織布の一面へゴム部材を熱接着する形態は、スパイラル状(螺旋状)で直線的に熱接着する形態、点状に熱接着する形態、線状に熱接着する形態、間隔を開けた面状に熱接着する形態のいずれかが採用されるか、あるいは、これらの熱接着形態を適宜組み合わせて熱接着する形態が採用される。これらのゴム部材の熱接着形態により各耳掛け部3の、口もとから耳に向かう方向の弾性伸縮力を微妙に変化させることが可能となる。
そこで、本実施の形態では、一対の本体シート5と一対の耳掛けシート10とは、圧着接合部8にて超音波により圧着接合されているが、エンボス加工による圧着接合でも良いし、ヒートシールによる圧着接合でも良い。
【0018】
また、図2〜図4に示すように、マスク本体2には、各本体シート5及び各圧着接合部8の上縁の全域から、横方向の折り曲げ線13を介して上方に突設され、各折り曲げ線13を折り曲げることによりマスク本体2の内側に突出する各折り込み部14が形成されている。これら折り曲げ線13は、溶着線や間隔を開けた孔線であってもよい。
各折り込み部14は、側端部に上下方向に延びる圧着接合部8を含む梯形状に形成されており、各折り込み部14の間には、アーチ状接合部6の上縁に接する一部位から拡開する三角形状空間11が形成される。そして、各折り込み部14を折り曲げ線13に沿って各本体シート5の内側に折り込むと、各折り込み部14の対向する端部が接触して、各折り込み部14が横方向に連続するようにしてマスク本体2の内側に突出するようになる。
なお、本実施の形態では、各折り込み部14は梯形状に形成されているが、例えば、半円形状または横長の半楕円形状等、適宜形状に形成してもよい。
【0019】
また、図示しないが、各折り込み部14の内部に、形状記憶合金または形状記憶プラスチックからなる芯材を挿入して、折り込んだ際の折り込み形状を確実に保持し、折り込み部14と鼻から両頬に至る顔面との密着性をさらに高めるようにしてもよい。
【0020】
次に、他の実施形態に係る折り込み部14を図5〜図8に基いて説明する。
図5に示すように、マスク本体2に設けた各折り込み部14は、図3に示す折り込み部14よりも大きく形成されており、各折り込み部14に、該折り曲げ線13と略平行に折り曲げ線13a、13bを間隔をあけて2箇所設けている。なお、これらの折り曲げ線13、13a、13b(全3箇所)は、溶着線や間隔を開けた孔線であってもよい。
また、各折り込み部14に設けた各折り曲げ線13a、13bは、その折り曲げ強度がそれぞれ相違しており、各折り込み部14の上端寄りに位置する折り曲げ線13aの方が、本体シート5寄りに位置する折り曲げ線13bよりもその折り曲げ強度が小さくなるように設定されている。なお、各折り込み部14に設けた各折り曲げ線13a及び13bの折り曲げ強度は、各折り込み部14と各本体シート5との境目の折り曲げ線13の折り曲げ強度よりも小さく設定されている。
そして、各折り込み部14を、図6及び図7に示すように、3箇所の折り曲げ線13、13a、13bに沿ってマスク本体2の内側に突出するように4重(本体シート5を含め)に折り込んでいる。これにより、折り込み部14のマスク本体2の内側への突出量を、図4の状態の折り込み部14のマスク本体2の内側への突出量よりも大きくすることができ、マスク本体2の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間が大きくても何等問題なく該隙間を塞ぐことができる。
【0021】
なお、図6及び図7に示す状態では、各折り込み部14を3箇所の折り曲げ線13、13a、13bに沿って折り込んで4重に折り込んでいるが、図8に示すように、折り込み部14を折り曲げ線13及び13aだけを折り込んで3重(本体シート5を含め)にすることもできる。これは、使用者が、マスク本体2の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間の大きさに応じて、折り込み部14の折り込み回数を変えて、折り込み部14のマスク本体2の内側への突出量を調整することが可能となっている。
また、折り込み部14の図5に示す形態では、各折り込み部14に、折り曲げ線13a、13bを2箇所設けているが、2箇所以上設けても良いし、1箇所だけ設けても良い。折り曲げ線を2箇所以上設けた場合も、各折り込み部14の本体シート5寄りに位置する折り曲げ線の折り曲げ強度が最大で、各折り込み部14の上端に近づくにつれて漸次小さくなるように設定する。また、各折り込み部14に、折り曲げ線を1箇所設けた場合には、この折り曲げ線の折り曲げ強度は、各折り込み部14と各本体シート5との境目の折り曲げ線13の折り曲げ強度よりも小さく設定した方が良い。
【0022】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るマスク1によれば、該マスク1を装着すると、マスク本体2の内側に突出するように設けた各折り込み部14が鼻から両頬に至る顔面に密着した状態になり、しかも、吐息が各折り込み部14の内部、すなわち、各折り込み部14とマスク本体2の内面との間に流入して、各折り込み部14が顔面側に押されるために、各折り込み部14と鼻から両頬に至る顔面との密着性が高まる。
これにより、マスク1を装着した際、埃や花粉等がマスク1内に侵入することはなく、また、吐息がマスク本体2の上部と鼻から両頬に至る顔面との間の隙間から外部に漏れることがないので、眼鏡が曇る等の不都合を解消することができる。
しかも、本発明の実施の形態に係るマスク1によれば、マスク本体2に設けた各折り込み部14は、その一部にマスク本体2と耳掛け部5との圧着接合部8である硬質の部分が含まれるように形成したので、各折り込み部14が折り込まれた形状を保持することができ、各折り込み部14と鼻から両頬に至る顔面との密着性を維持することができる。
【0023】
また、本発明の実施の形態に係るマスク1によれば、各折り込み部14に複数の折り曲げ線13a、13bを設け、折り曲げ線13a、13bの折り曲げ強度を、折り込み部14の上端寄りに位置する折り曲げ線13aの方が本体シート5寄りに位置する折り曲げ線13bよりも小さくなるように設定されている。
これにより、使用者は、マスク本体2の上部と鼻から両頬に至る顔面との隙間に大きさに応じて、折り込み部14を3重又は4重に折り曲げ、折り込み部14のマスク本体2の内側への突出量を調整することができる。しかも、各折り曲げ線13a、13bは、その折り曲げ強度が折り込み部14の上端に近づくにつれて小さく(マスク本体2に近づくにつれて大きく)設定されているので、各折り込み部14を3重又は4重に折り込んだ際の復元力が大きくなり、各折り込み部14と鼻から両頬に至る顔面との密着性がさらに高まるようになる。また、各折り込み部14を折り込む際の使い勝手が非常に良くなる。
【0024】
さらに、本発明の実施の形態に係るマスク1の耳掛け部3を構成する耳掛けシート10は、一方向に高い引張強度を有し、交差する方向に伸延性を有する不織布の一面に、弾性伸縮性を有するゴム部材が熱接着された弾性伸縮性不織布で形成されているので、耳掛け部3を耳に掛けた際、耳へ作用するテンションが程良く、マスク1の装着感が良く長時間の着用でも不都合が生じることはない。
【0025】
なお、本発明の実施の形態に係るマスク1では、各折り込み部14を、例えば、折り曲げ線13を90°以上折り曲げることにより、本体シート5と重なるように折り込んでいるが、必ずしも90°以上折り曲げる必要はなく、折り曲げ線13を90°より小さい角度で本体シート5の内側に折り曲げることで、各折り込み部14を本体シート5の内側に突出させるようにしてもよい。この形態の場合では、各折り込み部14の内面が鼻から両頬に至る顔面に密着して隙間を塞ぐようになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るマスクの斜視図である。
【図2】図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図3は、本マスクで、各折り込み部を折り込む前の状態を内側から見た背面図である。
【図4】図4は、本マスクで、各折り込み部を内側に折り込んだ状態を内側から見た背面図である。
【図5】図5は、本マスクで、他の実施形態に係る折り込み部を折り込む前の状態を内側から見た背面図である。
【図6】図6は、本マスクで、他の実施形態に係る折り込み部を4重に折り込んだ状態を内側から見た背面図である。
【図7】図7は、図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】図8は、他の実施形態に係る折り込み部を3重に折り込んだ状態の断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 マスク,2 マスク本体,3 耳掛け部,5 本体シート,8 圧着接合部,10 耳掛けシート,13、13a、13b 折げ曲げ線,14 折り込み部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻及び口を覆うマスク本体と、該マスク本体の両側部にそれぞれ圧着接合部を介して接合され、前記マスク本体の両側部から後方へ延びる一対の耳掛け部と、前記マスク本体の内側に突出するように設けた折り込み部と、を備えたマスクであって、
前記折り込み部は、その一部に前記マスク本体と前記耳掛け部との前記圧着接合部が含まれるように形成したことを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記圧着接合部は、エンボス加工による圧着接合部、熱による圧着接合部または超音波による圧着接合部であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記マスク本体は、左右対称の一対の本体シートを、隣接する各端部を重ね合わせて接合して形成し、また、前記折り込み部は、前記各本体シート及び前記各圧着接合部のそれぞれの上縁から、横方向の折り曲げ線を介して各本体シートの内側に突出するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
【請求項4】
前記折り込み部に、前記折り曲げ線と略平行に延びる複数の折り曲げ線を形成し、該複数の折り曲げ線の折り曲げ強度を異ならせたことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項5】
前記折り込み部に、前記折り曲げ線と略平行に延びる複数の折り曲げ線を形成し、該複数の折り曲げ線の折り曲げ強度を、前記折り込み部の前記本体シート寄りに位置する折り曲げ線が最大で、前記折り込み部の上端に近づくにつれて漸次小さくなるように設定したことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
【請求項6】
前記折り込み部に、形状記憶合金または形状記憶プラスチックからなる芯材を挿入したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマスク。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−11709(P2009−11709A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−179746(P2007−179746)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(595016071)スズラン株式会社 (9)
【出願人】(000112299)ピップフジモト株式会社 (46)
【Fターム(参考)】