説明

マッサージ器

【課題】足先への機械的刺激によるマッサージと足湯を併用できるマッサージ器の提供。
【解決手段】被施療者の足先7を出し入れするための出し入れ開口54を具えた足湯用の袋状容器5と、該袋状容器をセットするマッサージ器本体1とによって構成され、マッサージ器本体1は、前記袋状容器5を収容できるカバー体4及び被施療者の足先7をマッサージするマッサージ手段3を具え、カバー体4の上部には袋状容器5をカバー体4内に挿脱するための挿脱開口44が設けられ、袋状容器5は軟質材によってフレキシブルに形成され、袋状容器5をカバー体4内に収容した状態で袋状容器5の出し入れ開口54はカバー体4の挿脱開口44に重なり可能に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足湯をしながら足先に叩き、揉み、振動、押圧等の機械的刺激によるマッサージを施すことのできるマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
足湯は、疲労回復、ダイエット等に効果が期待でき、昨今の健康ブームで足湯器の需要が増しつつある。
足湯器に関しては、足先にスチームを当てるもの(特許文献1)や、槽内の袋に足先を入れ、該袋の外側に湯を投入して湯を直接に肌に接触させないもの(特許文献2)、足先を浸ける槽全体を振動させて足先へマッサージ効果を得ようとするもの(特許文献3)等、種々の形態のものが提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−51138号公報
【特許文献2】特開2007−275414号公報
【特許文献3】特開2003−220114号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献3のマッサージ器の場合、湯槽の振動によるマッサージと足湯を併用できるという、特許文献1、2にはない特徴を有するが、直接的に足先に機械的刺激を与えるマッサージに較べて、マッサージ効果は小さい、又、湯を入れた重量の嵩む槽を振動させるためのエネルギー消費量は大である。
又、槽への湯の投入、排出にポンプを用いると、構成が大掛かりとなり、コスト高となる。
本発明は、足湯と、足先への直接的な機械的刺激によるマッサージを併用でき、且つ、構成を大掛かりにすることなく、湯の入れ替えも簡単にできる、マッサージ器を明らかにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1のマッサージ器は、被施療者の足先(7)を出し入れするための出し入れ開口(54)を具えた足湯用の袋状容器(5)と、該袋状容器(5)をセットするマッサージ器本体(1)とによって構成され、マッサージ器本体(1)は、前記袋状容器(5)を収容できるカバー体(4)及び被施療者の足先(7)をマッサージするマッサージ手段(3)を具え、カバー体(4)の上部には袋状容器(5)をカバー体(4)内に挿脱するための挿脱開口(44)が設けられ、袋状容器(5)は軟質材によってフレキシブルに形成され、袋状容器(5)をカバー体(4)内に正しく収容した状態で袋状容器(5)を介してマッサージ手段(3)により足先(7)にマッサージを施せるようにしている。
【0006】
請求項2は、請求項1のマッサージ器において、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)はカバー体(4)の挿脱開口(44)に重なり可能に形成されている。
【0007】
請求項3は、請求項1又は2のマッサージ器において、足先(7)へ叩き、押圧、揉み、振動、伸ばしの内、少なくとも1つの機械的刺激を直接的に作用させてマッサージを施すことのできるマッサージ手段(3)を具えている。
【0008】
請求項4は、請求項1又は3に記載のマッサージ器において、袋状容器(5)は、被施療者のつま先から足首までを収容できる前後長さを有し、後部の上端に出し入れ開口(54)が位置して、つま先から足首近くまで挿入可能である。
【0009】
請求項5は、請求項1乃至4の何れかに記載のマッサージ器において、カバー体(4)の内面は、湯の入った袋状容器(5)が当たって該袋状容器(5)の変形を規制する役割を成し、カバー体(4)の挿脱開口(44)の開口縁には外側に湾曲して先端縁が下に向くフランジ(45)が形成され、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の開口縁には該フランジ(45)に被さり且つ該フランジの先端縁の全周に亘って引っ掛かり可能な係止部(55)を有している。
【0010】
請求項6は、請求項1乃至5の何れかに記載のマッサージ器において、マッサージ器本体(1)のカバー体(4)の一部は開閉可能な蓋体(49)によって形成され、蓋体(49)を開くと挿脱開口(44)が拡がる。
【0011】
請求項7は、請求項1乃至6の何れかに記載のマッサージ器において、マッサージ器本体(1)には、カバー体(4)内を加熱するヒータ(6)が配備されている。
【0012】
請求項8は、請求項1乃至7の何れかに記載のマッサージ器は、両足先(7)(7)を収容できる袋状容器(5)には、該袋状容器(5)の中央部の底壁(51)が上向きに凹んで袋状容器(5)を片足づつ収容できる2つの部屋(50)(50)に仕切る様に中空で下面開口の仕切り部(58)が形成され、マッサージ器本体(1)には、該仕切り部(58)内に位置して、両足先の対向する内側面に対する補助マッサージ用のエアーバッグ(35)が配備されている。
【0013】
請求項9は、請求項1乃至8の何れかに記載のマッサージ器において、マッサージ器本体(1)は、袋状容器(5)を載せる載せ板(21)を具えた基台(2)を有し、基台(2)内にマッサージ手段(3)を配備し、マッサージ手段(3)は、載せ板(21)に開設した孔(23)から臨出して袋状容器(5)内の足先(7)に機械的刺激を付与することのできる押圧部材(31)を具えている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1以下のマッサージ器は、足湯と機械的なマッサージを併用できるから、足の疲労回復に極めて効果的である。
足湯用の袋状容器(5)は、軟質材によって屈曲自由に形成されているから、袋状容器(5)に湯が入った状態で、カバー体(4)の挿脱開口(44)から袋状容器(5)を取り出して、湯を捨てることができ、マッサージ器本体(1)を逆さにして湯を捨てなければならない労力は必要としない。
又、湯を入れた袋状容器(5)を湯が零れない程度に変形させてマッサージ器本体(1)の挿脱開口(44)からカバー体(4)内に挿入することもできるので、給湯器等、湯のある場所まで、マッサージ器本体(1)を運ぶ必要もない。
【0015】
又、請求項2以下のマッサージ器は、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)がカバー体(4)の挿脱開口(44)に重なって、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の位置決めができる。
【0016】
請求項5以下のマッサージ器は、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の開口縁に設けた係止部(55)が、カバー体(4)の挿脱開口(44)の開口縁のフランジ(45)に引っ掛かって、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)を確実に位置決めできる。このため、該出し入れ開口(54)がカバー体(4)内へ沈み込んで、カバー体(4)内で袋状容器(5)の湯が溢れることを確実に防止できる。
【0017】
請求項6以下のマッサージ器は、カバー体(4)の一部である蓋体(49)を開いて、挿脱開口(44)を大きくすることによって、袋状容器(5)の挿脱が一層容易となる。
【0018】
請求項7以下のマッサージ器は、内蔵したヒータ(6)によって、袋状容器(5)内の湯が冷めることを防止できる。
【0019】
請求項8以下のマッサージ器は、袋状容器(5)を仕切る仕切り部(58)内に位置するエアーバッグ(35)の拡縮によって、仕切り部(58)の壁面が足先(7)の内くるぶし側の面を断続的に押して、マッサージできる。
【0020】
請求項9のマッサージ器は、載せ板(21)に袋状容器(5)を載せてマッサージ器本体(1)に袋状容器(5)を安定してセットできるので、袋状容器(5)に入れた足先(7)の位置も安定する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は本発明の一例を示すマッサージ器であって、足湯用の袋状容器(5)と、該袋状容器(5)をセットするマッサージ器本体(1)とによって構成される。
【0022】
図2、図3、図4に示す袋状容器(5)は、被施療者の両足先(7)(7)を一緒に挿入可能な大きさである。
本発明において足先(7)とは、つま先から足首周辺までを指す。
袋状容器(5)の底壁(51)は正方形に近い略長方形であり、両足先(7)(7)を少し開いた状態で、容器底面の長手方向沿う様にして両足裏を余裕のある状態で載せることができる。
袋状容器(5)の周壁(52)は、底壁(51)の外周部から外側に丸く湾曲しながら立ち上がり、つま先側では足の甲に余裕のある状態で被さる天井壁(53)に連続し、踵側及び左右両側は真上に立ち上がっている。
袋状容器(5)はゴム、合成樹脂樹脂にてフレキシブルに形成されている。
以下の説明で、袋状容器(5)のつま先側を「前」、踵側を「後」とする。
【0023】
袋状容器(5)の後部上端に、両方の足先(7)(7)を出し入れする出し入れ開口(54)が設けられている。
出し入れ開口(54)は、袋状容器(5)の底壁(51)の長手方向と直交して左右に長い略長方形を呈している。
上記出し入れ開口(54)の開口縁には、後記するマッサージ器本体(1)のカバー体(4)のフランジ(45)に被さり且つ該フランジの先端縁の全周に亘って引っ掛かり可能なチューブ状の引っ掛かり凸条(56)を具えたフランジ状の係止部(55)を有している。
袋状容器(5)の出し入れ開口(54)は、上記係止部(55)が全周に亘って突設されていることにより他の部分より腰があり、強い弾性復帰力を有する。
袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の両端に、持ち手(57)(57)が突設されている。
【0024】
図1に示す如く、マッサージ器本体(1)は、袋状容器(5)を載せる基台(2)と、基台(2)内に収容したマッサージ手段(3)と、袋状容器(5)の変形を規制するカバー体(4)とによって構成される。
【0025】
基台(2)は袋状容器(5)を載せる載せ板(21)と、該載せ板(21)の外周縁から垂下した枠状の周壁(22)とによって、底面開口の中空扁平な箱体を呈している。
載せ板(21)は、袋状容器(5)の底壁(51)がはみ出さない程度の大きさである。
載せ板(21)には、図1、図2に示す如く、載せ板(21)上の両足裏のつま先側、土踏まず、踵側の3つの位置に対応する様に、前後方向に3個づつ丸孔(23)(23)(23)が開設されている。
【0026】
基台(2)内には、上記載せ板(21)の各丸孔(23)の位置に対応してマッサージ手段(3)が配備されている。
マッサージ手段(3)は、上面に複数の押圧突起(31)を具えた押圧部材(32)と該押圧部材を昇降させる昇降駆動部(37)とからなる。
押圧部材(32)は前記載せ板(21)の丸孔(23)に出没可能な円形であり、押圧部材(32)上の前記突起(31)は、押圧部材(32)の中央部から外側に遠ざかるほど突出高が低くなっている。
実施例の昇降駆動部(37)はソレノイド(33)である。
土踏まずの位置に対応するマッサージ手段(3)は、他のマッサージ手段より一段高く位置しており、押圧突起(31)が載せ板(21)の孔(23)から外側に臨出している。
【0027】
カバー体(4)は、基台(2)の下面開口を塞ぎ且つ、湯の入った袋状容器(5)の周壁(52)及び天井壁(53)に接して包囲可能な大きさであり、該袋状容器(5)の変形を規制する変形規制壁の役割を成す。
カバー体(4)の後部上端には、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)に重なる挿脱開口(44)を有している。
カバー体(4)の挿脱開口(44)から前側の天井カバー部(43)は、足先(7)の甲の傾斜に対応して前側へ低く傾斜している。
天井カバー部(43)には操作部ボックス(46)が形成され、該操作部ボックス(46)上に操作スイッチ(48)、内部にスイッチ基板(47)が配備される。
【0028】
カバー体(4)の挿脱開口(44)の開口縁には外側に上膨らみに半円状に湾曲して先端縁が下に向くフランジ(45)が形成されている。
前記した袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の開口縁に設けた係止部(55)が、上記フランジ(45)に被さり、該係止部(55)の先端縁の引っ掛かり凸条(56)が、該フランジ(45)の先端縁に巻き込み気味に引っ掛かり可能である。
【0029】
然して、上記マッサージ器は、カバー体(4)内にセットされ湯の入った袋状容器(5)に足先(7)を入れて、マッサージ手段(3)を作動させると、足湯をしながら、足裏(71)に押圧部材(32)の上下方向の往復動による機械的刺激を受けることができる。
押圧部材(32)を連続して上下に往復させると叩きマッサージとなり、低速で上昇させ上昇端で停止させ、次いで下降させることを繰り返す様に制御すると、指圧マッサージとなる。
【0030】
袋状容器(5)が変形自由であっても、マッサージ器本体(1)の載せ板(21)とカバー体(4)が袋状容器(5)の変形を規制するから、内部の湯が溢れる様な袋状容器(5)の大きな変形は防止される。
袋状容器(5)を載せ板(21)に載せてマッサージ器本体(1)に安定してセットできるので、袋状容器(5)内の足先(7)の位置も、足裏が載せ板(21)に支えられて安定する。
【0031】
屈曲自由な袋状容器(5)は、湯が零れない程度に変形させてカバー体(4)の挿脱開口(44)から取り出してから、湯を捨てることができる。このため、マッサージ器本体(1)を逆さにして湯を捨てなければならない労力は必要としない。
又、湯を入れた袋状容器(5)をマッサージ器本体(1)の挿脱開口(44)からカバー体(4)内に挿入することもできるので、給湯器等、湯のある場所までマッサージ器本体(1)を運ぶ必要もない。
【0032】
又、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)がカバー体(4)の挿脱開口(44)に重なって、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の位置決めができる。
更に、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の開口縁に設けた係止部(55)が、カバー体(4)の挿脱開口(44)の開口縁のフランジ(45)に被さり係止部(55)先端の引っ掛かり凸条(56)が該フランジ(45)の先端に引っ掛かって、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)を確実に位置決めできる。このため、該出し入れ開口(54)がカバー体(4)内へ沈み込んで、カバー体(4)内で袋状容器(5)の湯が溢れることを確実に防止できる。
【0033】
図5はカバー体(4)の天井部(43)を開閉可能な蓋体(49)で形成したマッサージ器の他の実施例である。蓋体(49)は、挿脱開口(44)の前側縁(44a)を含んでおり、蓋体(49)を開くと、挿脱開口(44)が前側に大きく拡大し、袋状容器(5)の取り出しの際に、袋状容器(5)を殆んど変形させずとも取り出しでき、袋状容器(5)の扱いが容易となる。
【0034】
尚、カバー体(4)の基台(2)から上の後壁全体を開閉可能としても、袋状容器(5)をカバー体(4)の後部から、カバー体(4)内へ容易に挿脱することができる。
【0035】
図6は、足先(7)のマッサージ用エアーバッグ(35)(36)(36)を具えたマッサージ器の他の実施例である。
袋状容器(5)には、該袋状容器の底壁(51)の中央部を上向きに大きく凹ませて袋状容器(5)を左右2つの2つの部屋(50)(50)に仕切る中空で下面開口の仕切り部(58)が形成されている。
各部屋(50)は片足の足先(7)が収容できる大きさである。
マッサージ器本体(1)には、上記仕切り部(58)内、及びカバー体(4)の左右両側壁と袋状容器(5)との間にエアーバッグ(35)(36)(36)が配備されている。
基台(2)内に、エアーバッグ(35)(36)(36)を拡縮するポンプ(図示せず)が配備されている。
仕切り部(58)内に位置するエアーバッグ(35)の拡縮によって、両足先(7)の内くるぶし側の面を、外側のエアーバッグ(36)(36)によって、外くるぶし側の面をマッサージできる。
【0036】
マッサージ手段(3)は、上記した押圧部材(32)による叩き又は指圧(押圧)マッサージ、エアーバックによる押圧マッサージ以外にも、挟圧子等による揉み、ローラ移動にる伸ばし、振動子の振動による振動マッサージ等、種々のマッサージが実施できるものを選択できる。
【0037】
又、図1に二点鎖線で示す様に、カバー体(4)の天井カバー部(43)の内面等、カバー体(4)或いは基台(2)上の適所にヒータ(6)を設けて、袋状容器(5)内の湯が冷めない様にすることもできる。
【0038】
尚、マッサージ器本体(1)から袋状容器(5)を外して、マッサージ器本体(1)内の載せ板(21)に直接に足裏(71)を載せて、マッサージを受けることも勿論可能である。
【0039】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】使用状態のマッサージ器の断面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】湯を入れた袋状容器の断面図である。
【図4】袋状容器の平面図である。
【図5】カバー体の天井カバー部が開閉できるマッサージ器の他の実施例の断面図である。
【図6】エアーバッグを具えた他の実施例のマッサージ器の断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 マッサージ器本体
2 基台
21 載せ板
3 マッサージ手段
4 カバー体
43 天井カバー部
44 挿脱開口
45 フランジ
5 袋状容器
54 出し入れ開口
55 係止部
6 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の足先(7)を出し入れするための出し入れ開口(54)を具えた足湯用の袋状容器(5)と、該袋状容器(5)をセットするマッサージ器本体(1)とによって構成され、マッサージ器本体(1)は、前記袋状容器(5)を収容できるカバー体(4)及び被施療者の足先(7)をマッサージするマッサージ手段(3)を具え、カバー体(4)の上部には袋状容器(5)をカバー体(4)内に挿脱するための挿脱開口(44)が設けられ、袋状容器(5)は軟質材によってフレキシブルに形成され、袋状容器(5)をカバー体(4)内に正しく収容した状態で袋状容器(5)を介してマッサージ手段(3)により足先(7)にマッサージを施せるようにしたマッサージ器。
【請求項2】
袋状容器(5)の出し入れ開口(54)は、カバー体(4)の挿脱開口(44)に重なり可能に形成されている、請求項1に記載のマッサージ器。
【請求項3】
マッサージ器本体(1)は、足先(7)へ叩き、押圧、揉み、振動、伸ばしの内、少なくとも1つの機械的刺激を直接的に作用させてマッサージを施すことのできるマッサージ手段(3)を具えている、請求項1又は2に記載のマッサージ器。
【請求項4】
袋状容器(5)は、被施療者のつま先から足首までを収容できる前後長さを有し、後部の上端に出し入れ開口(54)が位置して、つま先から足首近くまで挿入可能である、請求項1乃至3の何れかに記載のマッサージ器。
【請求項5】
カバー体(4)の内面は、湯の入った袋状容器(5)が当たって該袋状容器(5)の変形を規制する役割を成し、カバー体(4)の挿脱開口(44)の開口縁には外側に湾曲して先端縁が下に向くフランジ(45)が形成され、袋状容器(5)の出し入れ開口(54)の開口縁には該フランジ(45)に被さり且つ該フランジの先端縁の全周に亘って引っ掛かり可能な係止部(55)を有している、請求項1乃至4の何れかに記載のマッサージ器。
【請求項6】
マッサージ器本体(1)のカバー体(4)の一部は開閉可能な蓋体(49)によって形成され、蓋体(49)を開くと挿脱開口(44)が拡がる、請求項1乃至5の何れかに記載のマッサージ器。
【請求項7】
マッサージ器本体(1)には、カバー体(4)内を加熱するヒータ(6)が配備されている、請求項1乃至6の何れかに記載のマッサージ器。
【請求項8】
両足先(7)(7)を収容できる袋状容器(5)には、該袋状容器(5)の中央部の底壁(51)が上向きに凹んで袋状容器(5)を片足づつ収容できる2つの部屋(50)(50)に仕切る様に中空で下面開口の仕切り部(58)が形成され、マッサージ器本体(1)には、該仕切り部(58)内に位置して、両足先の対向する内側面に対する補助マッサージ用のエアーバッグ(35)が配備されている、請求項1乃至7の何れかに記載のマッサージ器。
【請求項9】
マッサージ器本体(1)は、袋状容器(5)を載せる載せ板(21)を具えた基台(2)を有し、基台(2)内にマッサージ手段(3)を配備し、マッサージ手段(3)は、載せ板(21)に開設した孔(23)から臨出して袋状容器(5)内の足先(7)に機械的刺激を付与することのできる押圧部材(31)を具えている、請求項1乃至8の何れかに記載のマッサージ器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−136849(P2010−136849A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315221(P2008−315221)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】