説明

マルチオペレータメディアコンテンツブローカ

【課題】サービスコンテンツのオペレータ間仲介を行う。
【解決手段】ブローカノードが提供され、サービスコンテンツ配信中に、オペレータに対しての中間管理者として動作する。コンテンツプロバイダは、通信コンテンツを提供する。対象ユーザあるいは加入者のリストがブローカによって編纂される。ブローカは、必要な加入者属性、例えば、位置、デバイス情報及びアクセスプロパティを、他のオペレータから収集する。通信コンテンツは、収集された属性に従って修正されることが好ましく、コンテンツは、取り得る方法の内、最適な方法で、加入者へ配信することができる。ブローカは、加入者から支払を収集し、かつメディアコンテンツサプライヤ返済する。第1の構成では、ブローカは、サービスコンテンツに対する配信者かつ支払管理者である。別の構成では、ブローカは、サードパーティコンテンツプロバイダとのオペレータ間関係の使用の調停者である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、一般的には、サービスコンテンツの通信に関するものであり、より詳しくは、このようなサービスコンテンツのオペレータ間仲介(inter-operator brokerage)に関するものである。
【0002】
背景
電気通信オペレータは、今日、自身の集合ネットワークを介して、通信サービス、セッション及びメディアの少なくとも1つに対し、いくつかの標準化ルーティング機能を構築している。この推進力は、特定のユーザ−オペレータ関係に関係なく、不特定者同士についての個々の接続性を提供することを可能にすることである。これらのサービス、セッション及びメディアの少なくとも1つのルーティング機能の例には、テレフォニー、SMS、MMS、IMPS、電子メールがあり、また、今では、IMSもある。これらの例のそれぞれは、それら自身のアドレス割当(addressing)構造を持っている、これは、特定のアドレス割当、サービスあるいはセッションスキームの範囲内でアクティブにして、任意のユーザから別の任意のユーザへのルーティングを実現することを可能にする。
【0003】
様々なサービスコンテンツ、例えば、通信サービスコンテンツ、メディアコンテンツ等のコンテンツプロバイダは、これらのサービスコンテンツを特定のユーザに配信する必要がある。典型的には、いくつかの異なるオペレータに渡って関連付けられている多数のユーザは、このようなサービスコンテンツに対する暫定的な対象となる。結局のところ、コンテンツプロバイダは、任意の他のユーザが使用できるのと同様に、上述のルーティング機能を使用することができ、そして、そのような場合には、これらは、「通常」ユーザとして考慮されることになる。コンテンツプロバイダは、このような方法で、自身のサービスコンテンツをそれを要求している者に転送することができる。しかしながら、他のユーザ間でのユーザとして動作する場合でのサービスコンテンツの配信はいくつかの問題を持っている。これは、主に、実際のコンテンツを端末のタイプに適合させる機能に関しては、そのコンテンツが配信されること、あるいはそのコンテンツへのアクセスのタイプが配信されることの少なくとも一方がなされることである。このことは、このような製品に関連付けることができる、取り得る料金を減らしてしまう。
【0004】
コンテンツプロバイダが利用可能な別の代替は、異なるオペレータと直接の関係を生成することである。この関係は、オペレータに関連付けられているユーザの現在の端末の機能へのアクセスと、オペレータのサードパーティのインタフェースを使用させることによるオペレータアクセス機能を提供することができる。これは、例えば、対象とするユーザの位置を取得する方法となる。この方法は、コンテンツの実際の配信について重要なものとなるかもしれない。しかしながら、あらゆる可能性のあるユーザへサービスを提供することを可能にするためには、コンテンツプロバイダは、関心のあるすべてのオペレータとこのような関係を生成しなければならない。全世界に渡って数々のオペレータが存在するので、少なくとも比較的小規模のコンテンツプロバイダについては、このような関係を取得することは困難であるかもしれない。この処理は、この方法がかなり時間を消費し、管理上困難であり、更に、コンテンツプロバイダにとって費用がかかることになることを招いてしまう。つまり、このようなソリューションを使用することは、コンテンツプロバイダにとって高い障壁となる。
【0005】
要約
従来の電気通信システムについての一般的な問題は、個人端末及びアクセス能力に好適な方法で、様々な電気通信オペレータの複数の対象ユーザへ、サービスコンテンツを提供することが難しいことである。従来のサービスコンテンツ提供についての別の一般的な問題は、サービスコンテンツを提供するための費用と、サービスコンテンツの提供について可能な課金額の差がかなり小さいことである。
【0006】
本発明の一般的な目的は、複数の電気通信オペレータの集合ネットワークを介する、コンテンツプロバイダから対象ユーザへのサービスコンテンツ配信を改善することである。本発明の別の目的は、サービスコンテンツ配信に関係する取り得る利益を向上することである。本発明の更なる目的は、コンテンツプロバイダと、複数の電気通信オペレータ間の関係の生成を容易にする方法及び装置を提供することである。本発明の補助的な目的は、エンドユーザアプリケーションのより高度な開発速度を可能にする通信構造を生成することである。
【0007】
上記の目的は、特許請求の範囲に従う方法及び装置によって達成される。一般的に言えば、本発明の基本的な概念は、あらゆるオペレータに対する、中間管理者、取扱者あるいは配信者として動作するブローカノードを提供することである。コンテンツプロバイダは、ブローカとの単一の関係を持っている。このブローカは、いくつかの他のオペレータとの関係を持っている。この方法では、コンテンツプロバイダに対して、ある単一の関係者(actor)との関係を有するあらゆるオペレータのあらゆるユーザへ及ぼすことを可能にすることである。コンテンツプロバイダは、通信コンテンツを提供する。対象ユーザあるいは加入者のリストは、ブローカによって編纂(コンパイル:compile)される。好ましくは、ブローカは、必要な加入者属性を他のオペレータから収集する。この加入者属性は、例えば、位置、デバイス情報及びアクセスプロパティがある。通信コンテンツは、収集された属性に従って修正されることが好ましく、続いて、コンテンツは、取り得る方法の内、最適な方法で、対象加入者へ配信あるいは配送することができる。ブローカノードは、サービスコンテンツに対する支払を加入者から収集し、メディアコンテンツサプライへ返済(reimburse)する。本発明に従うブローカは、2つの構成を持っている。第1の構成では、ブローカは配信者であり、かつ、サービスコンテンツに対する支払管理者である。もう1つの構成では、ブローカは、サードパーティコンテンツプロバイダとのオペレータ間の関係の使用、そのサードパーティコンテンツプロバイダに関係する支払ルーチンの調停者(mediator)である。
【0008】
このような構成に伴う効果は、エンドユーザアプリケーションの高度な開発速度を可能にする構造を構築することである。本発明は、すべてのサービスが、あらゆるオペレータで同様に実現されなければならないことはないという可能性を提供する。その代わり、サービスは、1つのサービスで実現されるオペレータのすべてに渡って使用可能である。別の効果は、最終サービスコンテンツが、加入者に対して潜在的により高い価値を持っていることであり、これは、より高い料金であることを意味するかも知れない。このより高い料金は、様々なオペレータ、ブローカ、更には、コンテンツプロバイダの利益を向上することができる。また、コンテンツプロバイダは、時間の消費及び費用のかかるオペレータ関係ネゴシエーションから解放される。
【0009】
詳細説明
今日の電気通信ネットワークでは、オペレータ間を跨がるサービス、セッション及びメディアのルーティング機能は満足に確立されている。図1は、このような構成をブロック図によって視覚化している。発信元(originating)ユーザ9は、発信元ネットワークオペレータ10の加入者であり、このユーザ9は、例えば、終端(terminating)ユーザ30へメディアコンテンツを配信しようとしている。この終端ユーザ30は、終端ネットワークオペレータ20の加入者である。発信元ネットワーク11に接続される発信元端末12は、メディアコンテンツを提供し、これは、発信元ネットワーク11と終端ネットワーク21を介して、終端端末22へ送信される。特定の通信のアドレス割当機構を使用することによって、任意の発信元ユーザ9は、ルーティング機能40、50を介して任意の終端ユーザ30へ到達することができる。ここで、特定の通信には、例えば、テレフォニー、SMS(ショートメッセージサービス)、MMS(マルチメディアメッセージングサービス)、IMPS(インスタントメッセージングプレゼンスサービス:Instant Messaging and Presence Service)、電子メールあるいはIMS(IPマルチメディアサービス)がある。矢印40は、例えば、E164を使用する、テレフォニー、SMS、MMSあるいはIMPSを示していて、また、矢印50は、例えば、SIP URIを使用するIMSを示している。
【0010】
サービスコンテンツのプロバイダを変更する場合、コンテンツプロバイダは、従来技術に従って、通常のユーザとして動作することができる。この状況を、図2に示す。コンテンツプロバイダ60は、ここでは、オリジナルのサービスコンテンツを提供していて、ここでは、従来のルーティング機能を使用して、エンドユーザ30と通信している。本願明細書では、「コンテンツ」あるいは「サービスコンテンツ」という表現は、比較的広い意味で使用される。包括的な例には、例えば、メディアコンテンツ、通信サービスコンテンツ、広告、情報サービスコンテンツ等がある。
【0011】
コンテンツプロバイダは、通信ネットワークオペレータとより多くの直接通信も持っていても良い。図3は、コンテンツプロバイダ60が、あるネットワークオペレータ20よりも多いユーザ群30へ、自身のコンテンツを提供しようとしている状況を示している。コンテンツプロバイダ60は、異なるネットワークオペレータ20のすべてとの関係を確立している。オペレータ20は、最高の条件では、ネットワーク内のアクセスプロパティ及び加入者装置の機能の少なくとも一方についての情報23を提供することができる。コンテンツプロバイダ60のコンテンツ修正者65は、コンテンツを送信する前に、ネットワークオペレータのルーティングシステムを使用して、このような情報23を用いてコンテンツを適合することができる。コンテンツプロバイダ60は、このような概念においては、オペレータの関係の確立及び修正処理についてのより多くの努力を費やさなければならない。また、ネットワークオペレータ20は、取り得るコンテンツプロバイダのすべてとの関係を達成することについて取り組まなければならない。
【0012】
本発明に従えば、代替の構成を提案する。図4は、本発明に従うシステムの一実施形態を示している。コンテンツプロバイダ60は、ある中央オペレータ10’との単一の関係を確立している。本発明では、これをブローカと称する。このブローカは、典型的には、電気通信ネットワークオペレータである。ブローカ10’の管理ネットワーク11’は、サービスコンテンツの管理用に構成されているコンテンツ処理サブシステム70を備えている。このコンテンツ処理サブシステム70は、典型的には、ネットワークノード内で実現されるが、任意の他のネットワークデバイス、更には、分散サブシステムで実現することもできる。
【0013】
ブローカ10’は、典型的には、ある加入者属性の交換80を可能にするために、他のネットワークオペレータ20との関係を確立している。この加入者属性には、例えば、加入者位置データ、加入者装置情報及び加入者アクセスプロパティの少なくとも1つがある。オペレータとブローカ間のアグリーメント(agreement:協定)は、このような交換80が行われる下で、条件、データコンテンツ、範囲、経済的な補償等を決定する。
【0014】
ブローカ10’は、コンテンツプロバイダ60との関係も確立していて、これは、ブローカ10’とコンテンツプロバイダ60間で交換されるデータについての、データのタイプ、送信技術等を管理する。コンテンツ処理サブシステム70は、すべてのオペレータの集合ネットワーク内のいくつかのユーザに配信されるコンテンツを受信する。このコンテンツは、本実施形態では、交換されるユーザ属性データ80を使用することによる最適な方法で、異なるエンドユーザ、及びそれらの要求及び機能に適合するように修正される。次に、修正されたコンテンツは、従来よりのルーティング機能40、50を使用して配信される。
【0015】
ブローカのネットワークは、コンテンツの受信対象のユーザが、ネットワークオペレータとして動作するブローカの加入者である場合には、終端ネットワークとしても同時に機能する。これについては図面の下部に示されており、ここでは、ユーザ終端端末22が、ブローカ10’内に示されている。
【0016】
このような構成において、複数のコンテンツプロバイダからのコンテンツを処理するために、オペレータ間の関係を再使用することができる。同時に、コンテンツプロバイダは、単一のオペレータ関係のみを確立しなければならない。換言すれば、上述の構成は、オペレータ同士の、かつコンテンツプロバイダとの間のビジネスの構成(setup)における不特定者間の、サービス/セッション/メディアルーティングを集約して使用するために、オペレータに対して拡大している。
【0017】
オペレータ/ブローカは、互いに共有している属性においてアグリーメントを持っていて、これは、別のオペレータのユーザの属性値をブローカに問い合わせさせることを可能にする。これについての好適な技術には、3GPP標準化汎用ユーザプロファイル(GUP)ソリューションがあり、他の候補には、リバティアライアンスソリューション(Liberty Alliance solution)がある。
【0018】
図4の構成は、異なるパーティ間で、いくつかの関係あるいはアグリーメントが確立されていることを示している。これは、図5で概略的に示されている。ユーザ30は、ネットワークオペレータ20との加入関係92を有している。加入関係92は、どの程度のユーザ属性がオペレータ20によって自由に使用されるかについてのルール、即ち、プライバシー考慮事項(consideration)を構成していても良い。加入者関係92は、例えば、どの程度の経済的な取引を、ユーザ30のためにオペレータ20が行えるかについて調整しても良い。
【0019】
ネットワークオペレータ20は、相互関係に基づくブローカ10’とのオペレータ間関係91を持っている。このような関係91は、上述のように、どのユーザ属性データが交換できるか、また、どんな状態下にあるかについてを管理する。このような関係91は、典型的には、対称性を持っている。即ち、任意のオペレータは、異なるコンテンツプロバイダに対しては、ブローカとして動作しても良い。また、この関係91は、情報を交換するためフォーマット及び手段を定義していることが好ましい。
【0020】
ブローカ10’は、コンテンツプロバイダ60との関係90を持っていする。この関係は、コンテンツプロバイダ90に代わって実行することをブローカが受け入れるタスクを管理する。以下で更に説明するように、様々な責任分担を実現することができ、また、容易に共存することもできる。1つの関係90は、特定のコンテンツあるいは、コンテンツプロバイダ60とブローカの特定のペア間の関係をカバーしても良い。
【0021】
最終的には、コンテンツプロバイダ60と一時的なユーザとの間の関係93が存在しなければならない。関係93は、直接関係であってもよく、ここでは、取引と条件が関係者間で直接決定される。しかしながら、図5の他の関係90〜92の影響により、関係93は、間接関係にもなり得る。ここでは、例えば、ブローカ10’は、コンテンツプロバイダ60の代わりとして動作しても良い、また/あるいはネットワークオペレータ20は、少なくともある程度の範囲で、ユーザ30の代わりとして動作しても良い。
【0022】
ブローカとコンテンツプロバイダ間の関係は、コンテンツプロバイダ60のシステムとブローカコンテンツ処理サブシステム70間の責任分担を決定する。図6Aでは、コンテンツプロバイダ60のシステムとコンテンツ処理サブシステム70の一実施形態の概要ブロック図が示されている。コンテンツプロバイダ60は、コンテンツソース66を備えている。コンテンツソース66のコンテンツは、複数のユーザに対するものとして意図されている。加入者リストコンパイラ64は、コンテンツに対する対象となるユーザのリストを実現する接続(関係:connection)63を使用する。
【0023】
コンテンツソース66からのコンテンツは、82を介して、コンテンツ処理サブシステム70のコンテンツ修正ユニット78へ送信される。また、加入者リストあるいはそれらの表現は、コンテンツプロバイダインタフェース69を介して、83で、コンテンツプロバイダ60からコンテンツ処理サブシステム70の属性コレクタ(収集部)71へ送信される。属性コレクタ71は、本実施形態では、受信した加入者リストに存在するユーザの有用なユーザ属性をリクエストするためのオペレータ間関係を使用する。このような通信は、複数の移動通信ネットワークのオペレータとのシグナリング管理用に構成されているオペレータ間インタフェース81を介して発生する。関連するユーザ属性データに伴う加入者リストは、コンテンツ修正ユニット78へ提供される。コンテンツ修正ユニット78では、コンテンツは、様々なユーザ属性にできる限り良好に適合するように修正される。この処理のより詳細な例については後述する。修正されたコンテンツは、どのユーザがどんなタイプのコンテンツを持つべきであるかを示す加入者リストとともに、配信部77に提供される。この配信部77は、複数の移動通信ネットワークの加入者と通信するために構成されているデータトラフィックインタフェース79を介してコンテンツを配信する。
【0024】
図6Aの実施形態では、コンテンツプロバイダ60は、コンテンツに対する主な責任に加えて、加入者リストの提供を持っている。一方、あらゆる追加の動作は、コンテンツ処理サブシステム70に引き渡される。
【0025】
異なる責任分担に基づく別の実施形態が、図6Bに示される。ここでは、コンテンツプロバイダ60は、オリジナルのコンテンツの実際の提供と、異なる対象のユーザに適合するための修正の両方についての責任を負っている。これによって、コンテンツ修正ユニット68は、コンテンツプロバイダ60で提供される。その代わり、一時的なユーザのリストを取得するための責任は、コンテンツ処理サブシステム70に引き渡される。そこで、コンテンツ処理サブシステム70は、コンテンツに対する対象となるユーザのリストを達成するための接続73を使用する加入者リストコンパイラ74を備える。その結果、このような対象を決める動作は、次に、属性コレクタ71に容易に引き渡されることになる。属性コレクタ71は、本実施形態では、関連するユーザ属性データに伴う加入者リスト84を、コンテンツプロバイダインタフェース69を介してコンテンツ修正ユニット68へ提供する。コンテンツ修正リスト68は、受信した情報に従ってコンテンツを修正し、その修正したコンテンツ85を、コンテンツ処理サブシステム70へ返信する。続いて、コンテンツ処理サブシステム70は、そのコンテンツを配信する。
【0026】
図6Cでは、更なる別の責任分担の実施形態が示される。ここでは、コンテンツプロバイダ60は、それ自身の関与を最小化する。ここでは、コンテンツプロバイダ60は、オリジナルのコンテンツを、コンテンツ処理サブシステム70へ提供するだけであり、これにより、コンテンツ処理サブシステム70は、上述の実施形態と同様にして、残りの工程のすべてを実行する。
【0027】
本発明に従う方法及び装置の効果の理解を上げするために、いくつかの例示を以下に示す。モデルとする状況としては、制限されたコンサート会場で行うコンサートイベントを使用する。複数のアーティストがステージ上で観衆に対して追加のサービスを行おうとしていて、コンサートの興行者は、バックステージを操作し、追加のメディア媒体を提供するフィルムチームを持ってる。このメディア媒体には、例えば、インタビューあるいは、単なる一般的なバックステージ(舞台裏(back-stage))のフィルムシーケンスがある。
【0028】
図7は、様々な関係者を示している。コンテンツプロバイダ60は、まず、追加のメディア媒体に対して、取り得る対象に到達しなければならない。コンサート会場のエントランスでの広告に加えて、コンサート会場に渡る広告においては、コンテンツプロバイダは、「アーティストのバックステージを上映するフィルム」が利用可能であることを通知する。この広告では、単語「バックステージフィルム」を含むSMSを特定の電話番号へ送信するための指示が存在している。このフィルムは、次に、ユーザがコンサート会場内に存在するならば、利用可能な場合に配信されることになる。会場の締め出し(constriction)は、非観衆者を禁止して、関心のあるメディアコンテンツへの興味(関心)を向ける効果をもたらす。また、広告は、どれくらいのコストが生じるかについても通知する。この広告は、矢印63Aで示されている。
【0029】
バックステージの媒体を持つことに関心があるユーザは、63Bで、単語「バックステージフィルム」を含む特定の電話番号へSMSを送信することによって、広告63Aにリプライする。特定の電話番号は、コンテンツプロバイダ60に属していて、SMSが受信される場合、コンテンツプロバイダ60は、コード単語「バックステージフィルム」を検出して、発信SMSアドレス、例えば、SMSのMSISDNを取得し、それを、コンテンツ配信提供に加入するユーザのリスト86へ追加する。
【0030】
コンサートが開始すると、それによりバックステージフィルムチームの作業を開始する。コンテンツプロバイダ60が、提供する任意の新規のコンテンツ96を持っている場合、それに加入するもののMSISDNのリスト86とともに、82、83で、コンテンツ96は、ブローカ10’へ送信される。ブローカ10’(あるいは、ブローカのコンテンツ処理サブシステム)は、MSISDNのリスト86を調べて、それぞれの数に対するオペレータ責任に従って、そのリスト86を、オリジナルリスト86内でユーザを持っているオペレータ毎のリスト87に分割する。ブローカ10’は、該当の各オペレータに対してリクエスト81Aを送信する。このリクエストは、現在のデバイスの位置、能力、現在のアクセス能力、配信方法をIMSあるいはMMSを選択するかについて問い合わせるものである。ブローカ10’自身のネットワークに属するユーザに対しては、このようなリクエストは、もちろん、内部的に処理される。
【0031】
各終端ネットワークオペレータ20は、81Bで、リクエスト81Aに対してリプライし、これは、各オペレータの対象とするユーザに対するユーザ属性データを提供する。ブローカ10’は、この受信した情報を使用して、加入者リストの新規の区分を作成する。加入者リスト86は、ここでは、部分リスト88に分割され、このリストでは、アクセス及び提示機能において同一あるいは同様の要求を持っているユーザに集約されている。例えば、MMSを介して配信されるコンテンツを持っているユーザと、IMSを介して配信されるコンテンツを持っているユーザに区分することができる。コンサート会場内に存在しない対象とするユーザは、89で、メディアコンテンツの受信については削除される。
【0032】
ブローカ10’は、部分リスト88のそれぞれの要求に適合させるためにコンテンツを修正する、即ち、部分リスト88それぞれに関連して修正されたコンテンツを提供する。そして、ブローカ10’は、79で、汎用的なルーティング機能を使用して、部分リスト88のユーザへ修正したコンテンツを送信する。この特定の例では、MMSリスト上のMSISDNについてのビデオMMSとストリーミングは、IMSリスト上の各MSISDNを要請する。一般的には、コンテンツは、例えば、端末タイプに依存する端末スクリーンサイズに合うように修正及び記録の少なくとも一方を行うことができる、あるいは、例えば、制限されたアクセス機能に合うように修正及び圧縮符号化(down-coded)の少なくとも一方を行うことができる。
【0033】
当業者は、上述の説明は、例えば、図6Aに従うシステムに対応することを理解する。このシステムでは、コンテンツプロバイダは、ユーザのリストをコンパイル(compile:編纂)する責任があり、また、ブローカは、コンテンツ修正の責任がある。別の責任分担、例えば、図6B及び図6Cで存在するものがある場合、情報の流れが、それに従って変更されることになる。
【0034】
上述の例は、かなり基本的なレベルでのコンテンツ配信を示している。更なる構成も考慮することができる。品質が保障されることについての問題は、考慮され得る配信要求である。このような構成は、例えば、ネットワーク輻輳の状態で要求され、この場合、コンテンツは配信保障付きで販売される。これは、上述の構成に容易に含めれる。ユーザ属性に対するリクエスト81Aは、次に、ユーザが品質保障付き配信に加入している場合についての情報に対するリクエストを含んでいる。属性の受信においては、ブローカ10’は、品質保障付き配信の状態に基づいている部分リスト88も生成する。修正されたコンテンツを配信する場合、品質保証付き配信を持っているユーザへの配信者が、それに従ってマークされる。
【0035】
デジタル著作権管理(DRM)も、市場に対して高付加価値コンテンツを継続して呼び込む重要な要素となっている。この状況では、配信される端末内に存在するDRMレベルをチェックすることについての問題がある。これは、上述のスキーム内の他の属性間の属性として取り扱うことができる。端末をより高いDRM能力にする機能も、工程として組み込むことができる。
【0036】
例としては、コンテンツプロバイダは、コンテンツの有用性を検討する。そして、加入者を有効とするために、ユーザデバイス内のDRM能力レベル2を必要とすることを決定する。ブローカ10’は、デバイス内で利用可能なDRMレベルを問い合わせる属性リクエストを送信し、ユーザは、それを使用して、少なくともレベル2にすることをリクエストする。終端ネットワークオペレータ20は、ユーザデバイス能力をチェックする。ユーザデバイスがDRMレベル2互換である場合、この情報は返信される。レベル2未満である場合、終端ネットワークオペレータ20は、可能であれば、レベル2を満足するようにユーザデバイスを更新することを試行する。更新が成功する場合、レベル2互換性が返信され、そうでない場合、終端ネットワークオペレータ20は、2未満のDRMレベルを返信する。ブローカ10’は、返信されたDRMレベルを処理する。ここで、レベルが2未満である場合、ブローカ10’は、コンテンツの提供対象であるユーザを、ユーザのリストから削除する。削除の指示と、それについての理由は、ユーザ30へ送信されることが好ましい。
【0037】
プライバシー、即ち、どんな情報が他の関係者に配信されることを許容するかについての事柄は、上述のスキーム内に組み込むことができる別の問題である。プライバシーは、大き関連性の追加である、これは、典型的には、ユーザ完全性を保護するために、プライバシーがいくつかの形態で必要とされることが考慮されるからである。更に上述のように、ユーザプライバシーの少なくとも一部は、加入者アグリーメント(契約)あるいは、オペレータとユーザ間の他の関係によって管理されても良い。このような規定は、汎用プライバシーに関係しても良い。即ち、任意の他の特定の外部の関係者(パーティ)あるいは他の任意の特定のイベントに向けたものではない。しかしながら、外部パーティに関して、ユーザ属性を総合的に自由に取り扱わせることをオペレータが許可することはあまり一般的でない。このような場合、汎用プライバシーの制限が典型的には存在し、これは、ネットワークオペレータがユーザ属性を、自身の考慮事項に従ってのみ外部のパーティに配信することを禁止する。このような環境下でも適切に動作する本発明のスキームに対しては、このような障害は、図8で示される以下の説明に従イベントあるいはパーティ関連プライバシー処理スキームを使用することによって、一時的に除去することができる。
【0038】
図8の実施形態では、加入者リストのコンパイルは、ブローカ10’によって取り扱われる。つまり、広告63Aとリプライ63Bの受信は、ブローカ10’によって制御される。これは、対象とする加入者86のリストがオペレータで構築されることを意味する。ブローカ10’がリプライ63Bを受信すると、本実施形態では、自動化プライバシーコンフィグレーション(構成)が起動される。ブローカ10’は、自動化プライバシーコンフィグレーションスクリプト101を、SMS内の「from」アドレス、即ち、対象ユーザへ、例えば、MMSを介して送信する。このスクリプトは、102で送信するリクエストに付随して発生し、これは、ユーザのオペレータ20において定義されたアドレス103を記述している。このスクリプトは、ユーザのオペレータ20、即ち、終端オペレータに対する能力を、ブローカ10’から受け付ける属性リクエストの有効性に与える。プライバシーを構成するスクリプトは、クリエータによる署名が必要とされる。終端オペレータは、そのスクリプトが信頼のあるエンティティによって生成され、かつユーザによって署名されているかをチェックする。
【0039】
ブローカ10’は、ユーザ属性に対するリクエスト81Aを送信し、終端オペレータ20は、各ユーザプライバシーコンフィグレーション103それぞれに対する属性リクエストの有効性をチェックする。プライバシーコンフィグレーションリスト103内に存在し、かつ適切なプライバシー設定を持っているユーザに対しては、リクエストされた属性値が、81Bで返信される。ブローカ10’は、任意の適切なプライバシーコンフィグレーションを持っていないユーザ89、即ち、ユーザ属性が返信されないユーザを選別する。別の実装例では、ブローカ10’は、適切なプライバシーコンフィグレーションを持っていないユーザの部分リストを別個に生成する。次に、この部分リストのユーザへ配信されるコンテンツは、取り得るレベルの「最低」レベルの端末及びネットワークアクセス能力に適合するように修正される。
【0040】
上述のスクリプト取扱処理により、あらゆる事例において、ユーザによって承認されるプライバシーレベルは、取り得る配信の選択肢の内、最高の配信を提供するために使用することができる。
【0041】
いくつかの状況では、ユーザは、自身の匿名性を維持したままで、コンテンツを取得したい場合があり得る。例えば、加入者が、コンテンツプロバイダが信頼できるオペレータであるかどうかがわからない場合、加入者は、そのコンテンツプロバイダに対する自身の実際のアイデンティティを明らかにしないことを選択することができる。換言すれば、加入者は、コンテンツの利用可能性を得たいが、自信が所有するアイデンティティを明らかにしたくない場合がある。また、匿名スキームは、匿名維持サブシステムとして、ブローカ10’あるいは終端ネットワークオペレータ20内のサブシステムを使用して、上述のコンフィグレーションで構成されても良い。このようなシステムの一実施形態は、図11で示される。ネットワークオペレータ20の終端ネットワーク21は、匿名ポート35を備えている。匿名ポート35は、加入者アドレスと一時的なルーティングアドレス間での一時的な時限アソシエーションを提供するための機能を備える。このアソシエーション情報は、任意のユーザ属性データ交換を介して利用することはできない。
【0042】
匿名ポート35の動作は、一例を検討することによって最も容易に理解される。コンテンツプロバイダ60あるいはブローカ10’がコンテンツサービスを広告すると、匿名加入についての情報も提供される。広告することには、例えば、「匿名加入が受け付けられている。「0701234567」を組み込み、SMSをあなたのオペレータの匿名ポートに送信します」という情報を備えている。ユーザは、SMSを、コンテンツプロバイダあるいはブローカのSMSアドレス0701234567と関心のある実際のコンテンツに対する識別とともに、自身のホームオペレータの匿名ポート35へ送信する。オペレータ20の匿名ポート35は、一時的なルーティング番号を選択し、それを受信したSMSの「from」アドレスに関係付ける。ルーティング番号が構成されることが好ましく、そうすることで、それらがルーティング番号であり、通常の電話番号でないことを理解することができる。オペレータ20は、ルーティング番号にアドレスされている任意のコールあるいはメッセージを、アソシエーションの有効期間に対して、関連付けられているオリジナルアドレスへ送信する。匿名ポート35は、また、SMSをコンテンツプロバイダアドレス「0701234567」へ送信する。ブローカ10’は、SMS内の「from」アドレス、即ち、ここでは、ルーティング番号を取得し、そして、それをコンテンツ配信提供に加入するユーザのリストへ追加する。
【0043】
ブローカ10’が加入者のユーザ属性をリクエストする場合、匿名ポート35は、ルーティング番号をオリジナルの番号へ変換して、許可される場合には、正式のユーザ属性80をブローカ10’へ提供することができる。ここでは、依然として、エンドユーザ30のアイデンティティが明らかにはされず、ユーザがどのオペレータに属しているかについてだけが明かされる。実際のコンテンツが配信される場合、コンテンツは、ルーティングアドレスにアドレスが割り当てられることになり、これは、コンテンツを匿名ポート35へ移動させる。匿名ポート35は、自身の内部アソシエーションを使用して、コンテンツを加入者30へ送信する。
【0044】
このような構成では、コンテンツに対する課金は、終端ネットワークオペレータ20を介して処理しなければならない。
【0045】
ブローカに対するタスクの1つは、サービスコンテンツに対する支払を取り扱うことである。典型的な場合、受信機は、サービスコンテンツに対する支配を行わなければならず、これは、いわゆるBパーティ課金を伴うアナロジー内にある。図9は、本発明に従うシステムの実施形態における、支払フローの典型例を示している。サービスコンテンツが配信される場合、典型的には、Bパーティ課金に対してマークが付加され、かつ、コンテンツプロバイダ60による広告料に対応する課金額が割り当てられる。終端ネットワークオペレータ20は、ユーザ30に請求を行う、あるいは、フロー105で示される、提示される課金額に従って、配信されたコンテンツに対するユーザのプリペイド口座の引き落としを行う。ブローカ10’の支払管理ユニット110は、自身のアカウンティングアグリーメントに従って、値107に対応する、配信したコンテンツに対する請求を終端ネットワークオペレータ20に行う。差額106は、終端ネットワークオペレータ20の関与に対する保証となっている。そして、ブローカ10’の支払管理ユニット110は、相互アグリーメントに従って、コンテンツプロバイダ60への配信に対する返済額109を計算する。また、ここでは、課金額と返済額との差額108は、ブローカ10’の関与に対する保証を構築している。
【0046】
ブローカの動作は、2つの主な理由により財政的に可能である。最終的なコンテンツ品質は、通常はより高くなる。これは、加入者30が支払を行うとする額が、従来技術でのソリューションよりも高くなることを意味する。これは、余分のコストマージンを与えて、関係するパーティ群へ分配する。また、コンテンツプロバイダ60は、通常は、多くのタスクから開放される。このタスクは、典型的には大きな労力がかかりるが、代わりに、サービスコンテンツを提供するメインのタスクに集中することができる。ブローカ10’を介してこれらのタスクを取り扱うことによって、コンテンツプロバイダ60は、典型的には、ブローカ10’を保証しようとする。このブローカ10’は、ブローカ10’に対する課金額と返済額との差額をより効果的なものにする。
【0047】
図10Aは、本発明の第1の構成に従う方法の実施形態のメインステップのフロー図である。この処理は、ステップ200で開始する。ステップ210で、サービスコンテンツ、例えば、メディアコンテンツが、ブローカで受信される。このコンテンツは、典型的には、コンテンツプロバイダによって、あるいはコンテンツプロバイダから提供される。ステップ212で、対象とするユーザの加入者リストが取得される。このステップは、コンテンツプロバイダによって、あるいは、ブローカのサブシステムによって提供することができる。ステップ214で、コンテンツは、加入者リストのユーザに対する調停が行われる。次に、このコンテンツは、各ユーザのユーザ属性に従って修正されることが好ましい。ステップ216で、加入者からの支払が収集される。この収集は、ブローカと加入者間で直接的に発生する、あるいは加入者のネットワークオペレータを介して間接的に発生する。後者の場合、ネットワークオペレータは、ブローカとのアグリーメントに従って加入者に対する課金を行う。また、ブローカは、合意されている部分での加入額を、ネットワークオペレータに請求する。ステップ218で、ブローカは、コンテンツについての返済をコンテンツサプライヤへ行う。ステップ299で、処理が終了する。
【0048】
図10Bは、本発明の第2の構成に従う方法の実施形態のメインステップのフロー図である。この処理は、ステップ200で開始する。ステップ211で、アグリーメントが、オペレータと、サービスコンテンツの配信に関係するコンテンツプロバイダとの間で確立される。このサービスコンテンツは、例えば、複数のオペレータの加入者に対するメディアコンテンツである。ステップ213で、コンテンツの複数のオペレータによる配信が、アグリーメントに従って調整される。このコンテンツは、各加入者のユーザ属性に従って修正されることが好ましい。ステップ216で、加入者からの支払が収集される。この集計は、ブローカと加入者間で直接的に発生する、あるいは加入者のネットワークオペレータを介して間接的に発生する。後者の場合、ネットワークオペレータは、ブローカとのアグリーメントに従って加入者に対する課金を行う。また、ブローカは、合意されている部分での加入額を、ネットワークオペレータに請求する。ステップ218で、ブローカは、コンテンツについての返済をコンテンツサプライヤへ行う。ステップ299で、処理が終了する。
【0049】
本明細書で記載される構成は、オペレータの集合に対する管理者あるいはブローカとして動作することを、ある特定の電気通信オペレータである市場構造に可能にする。つまり、応用産業を革新的に、かつ成長を早めることを可能にする。オペレータは、自身のユーザに関する情報のほとんどを提供し、これに加えて、必要とされる基本能力を構成するように管理している。
【0050】
オペレータ間のアグリーメントは必要とされる。これらのアグリーメントは、セッションルーティングレベルと、可能になるレベル上での汎用的な相互接続構成をカバーし、これに加えて、汎用的な属性共有能力をカバーする。サービスコンテキストでこれらが使用される方法は、アグリーメントの一部ではないばかりか、関係の一方側で知られている必要がある。プライバシーは、更に、各オペレータによってそれらの顧客によって提供される汎用的なサービスとして考慮される。
【0051】
この構成は、様々なオペレータに、独立して動作し、かつ開発することを可能にし、これにより、サービスレベルにおける、時間を消費する標準化活動を解消する。別の効果は、単一のサービスはすべてのユーザに渡って動作するために、すべてのオペレータで実現される必要はないことである。
【0052】
本発明の重要な構成は、標準化インタフェースソリューションを組み合わせて、総合的な能力及び特徴を提供することであり、この能力及び特徴を、オペレータとの関係に関わらず、各オペレータによって、あらゆるユーザへ及ばせることを可能にすることである。
【0053】
上述の実施形態は、本発明のいくかの例として理解されるべきである。本発明の構成を逸脱しない範囲で、様々な変形、組み合わせ及び変更が、実施形態とされても良いことが、当業者によって理解されるであろう。特に、様々な実施形態での異なる部分のソリューションは、技術的に可能である他のコンフィグレーション(構成)に組み合わせることができる。但し、本発明の範囲は、請求項によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】オペレータ境界を跨るルーティング機能を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ提供についての従来技術システムのブロック図である。
【図3】コンテンツ提供についての別の従来技術システムのブロック図である。
【図4】本発明に従うコンテンツ提供用のシステムの実施形態のブロック図である。
【図5】本発明に従うコンテンツ提供用のシステムにおける関係者間の関係を示すブロック図である。
【図6A】本発明に従う、コンテンツプロバイダの実施形態及びブローカのコンテンツ処理サブシステムの実施形態のブロック図である。
【図6B】本発明に従う、コンテンツプロバイダの別の実施形態及びブローカのコンテンツ処理サブシステムの実施形態のブロック図である。
【図6C】本発明に従う、コンテンツプロバイダの更に別の実施形態及びブローカのコンテンツ処理サブシステムの実施形態のブロック図である。
【図7】本発明に従うシステムの実施形態における、情報フローを示す図である。
【図8】プライバシースクリプトを備える本発明に従うシステムの実施形態における情報フローの図である。
【図9】本発明に従うシステムの実施形態の支払フローの図である。
【図10A】本発明の第1の構成に従う方法の実施形態のメインステップのフロー図である。
【図10B】本発明の第2の構成に従う方法の実施形態のメインステップのフロー図である。
【図11】匿名性を可能にする、本発明に従うコンテンツ提供用のシステムの実施形態のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスコンテンツプロバイダ(60)からのサービスコンテンツ(96)を、複数の移動通信ネットワークの加入者(30)へ仲介する方法であって、
前記サービスコンテンツプロバイダ(60)からのサービスコンテンツ(96)を、ブローカ(10’)のブローカ装置(70)で、受信する工程(210)と、
前記ブローカ装置(70)で、前記サービスコンテンツ(96)が配信される前記複数の移動通信ネットワークの加入者のリスト(86)を取得する工程(212)と、
前記ブローカ装置(70)から前記リスト(86)の加入者(30)へ、前記サービスコンテンツ(96)を仲介する工程(214)と、
前記サービスコンテンツ(96)に対する前記加入者(30)からの支払を、前記ブローカ(10’)によって収集する工程(216)と、
前記ブローカ(10’)から、前記サービスコンテンツ(96)に対する費用を前記サービスコンテンツプロバイダ(60)に返済する工程(218)と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ブローカ(10’)のオペレータと前記サービスコンテンツプロバイダ(60)のオペレータ間でのブローカアグリーメントを確立する工程を更に備え、
前記ブローカ装置は、複数のオペレータの前記サービスコンテンツを仲介する工程と前記返済する工程についての状態を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ブローカ装置(70)で、前記複数の移動通信ネットワークのオペレータ(20)から、前記リスト(86)の前記加入者(30)に対する加入者属性を収集する工程と、
前記収集された加入者属性に従って、前記サービスコンテンツ(96)を、前記ブローカ装置(70)で修正する工程とを更に備え、
前記仲介する工程(214)は、加入者属性のそれぞれに従って修正された前記サービスコンテンツ(96)を、前記リスト(86)の加入者(30)へ配信する工程を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記加入者属性を収集する工程は、前記オペレータとの相互信頼関係に従って実行される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記加入者のリスト(86)を取得する工程(212)は、前記コンテンツプロバイダ(60)から、前記加入者のリスト(86)を示すデータ(83)を受信する工程を備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
加入者のリスト(86)を取得する工程(212)は、前記複数の移動通信ネットワークの加入者(30)から前記サービスコンテンツ(96)に対する注文を収集する工程を備える
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記支払を収集する工程(216)は、前記相互信頼関係に従って、前記サービスコンテンツ(96)の前記配信に対し、前記複数の移動通信ネットワークの前記オペレータに請求する工程を備える
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記仲介する工程(214)を実行する前に、前記相互信頼関係に従って、前記リスト(86)の前記加入者(30)と、各オペレータ(20)との間での財政関係について、前記オペレータ(20)へ問い合わせる工程を更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
サービスコンテンツ(96)を処理する方法であって、
複数のオペレータのサービスコンテンツの配信に対して、サービスコンテンツプロバイダ(60)と特定の電気通信オペレータ(10’)間でブローカアグリーメントを確立する工程(211)と、
前記特定電気通信オペレータ(10’)は、他の電気通信オペレータ(20)とのオペレータ間相互信頼関係を有し、
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記ブローカアグリーメントに従うサービスコンテンツ(96)の配信を調整する工程(213)と、
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記オペレータ間相互信頼関係によって制御される、前記サービスコンテンツ(96)に対する前記加入者(30)からの支払を収集する工程(216)と、
前記ブローカアグリーメントに従う前記サービスコンテンツ(96)の配信に対する費用を、前記サービスコンテンツプロバイダ(60)へ返済する工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項10】
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記サービスコンテンツプロバイダ(60)からサービスコンテンツ(96)を受信する工程と、
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記サービスコンテンツ(96)が配信される前記複数の移動通信ネットワークの加入者のリスト(86)を取得する工程と
を更に備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記オペレータ間相互信用関係に従って、前記複数の移動通信ネットワークのオペレータ(20)から、前記リスト(86)の前記加入者(30)に対する加入者属性を収集する工程と、
前記特定の電気通信オペレータ(10’)によって、前記収集された加入者属性に従って、前記サービスコンテンツ(96)を修正する工程と、
前記加入者属性のそれぞれに従って修正された前記サービスコンテンツ(96)を、前記リスト(86)の加入者(30)へ配信する工程と
を備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
サービスコンテンツプロバイダ(60)から、複数の移動通信ネットワークの加入者(30)へ、サービスコンテンツ(96)を仲介するためのブローカ装置(70)であって、
サービスコンテンツプロバイダ(60)からサービスコンテンツ(69)を受信するように構成されているコンテンツプロバイダインタフェース(96)と、
前記サービスコンテンツ(96)が配信される前記複数の移動通信ネットワークの加入者のリスト(86)を取得する手段(73、83)と、
前記複数の移動通信ネットワークの加入者(30)と通信するように構成されているデータトラフィックインタフェース(79)と、
前記データトラフィックインタフェース(79)を介して、前記サービスコンテンツ(96)を仲介する手段(77)と、
前記加入者(30)に対する前記サービスコンテンツ(96)の配信に対する支払額を示すデータと、前記サービスコンテンツ(96)に対する前記サービスコンテンツサプライヤ(60)の返済を示すデータをコンパイルする手段と
を備えることを特徴とするブローカ装置。
【請求項13】
複数の移動通信ネットワークのオペレータ(20)とのシグナリングを管理するように構成されているオペレータ間インタフェース(81)と、
前記オペレータ間インタフェース(81)を介して、前記リスト(86)の前記加入者(30)に対する加入者属性を収集する手段(71)と、
前記収集された加入者属性に従って、前記サービスコンテンツ(96)を修正する手段(78)とを更に備え、
前記仲介する手段(77)は、前記加入者属性のそれぞれに従って修正された前記サービスコンテンツ(96)を配信する手段を備える
ことを特徴とする請求項12に記載のブローカ装置。
【請求項14】
前記加入者のリスト(86)を取得する手段は、前記コンテンツプロバイダインタフェース(69)を介して、前記加入者のリスト(86)を示すデータを受信する手段(83)を備える
ことを特徴とする請求項12または13に記載のブローカ装置。
【請求項15】
前記複数の移動通信ネットワークの加入者(30)から前記サービスコンテンツ(96)に対する注文を収集する手段(73)を備える
ことを特徴とする請求項12または13に記載のブローカ装置。
【請求項16】
前記サービスコンテンツに対する、前記加入者(30)からの支払を収集する手段と、
前記サービスコンテンツ(96)に対する費用を、前記サービスコンテンツサプライヤ(60)へ返済する手段と
を備えることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のブローカ装置。
【請求項17】
前記支払を収集する手段は、前記サービスコンテンツ(96)の配信に対し、前記複数の移動通信ネットワークの前記オペレータ(20)に請求する手段を備える
ことを特徴とする請求項16に記載のブローカ装置。
【請求項18】
前記リスト(86)の前記加入者(30)と、オペレータ(20)それぞれとの間の財政関係について、前記オペレータ(20)に問い合わせる手段を更に備え、
前記問い合わせ手段は、前記仲介する手段(77)に接続されていて、
これにより、前記仲介する手段(77)の動作は、前記問い合わせ手段からの出力に依存する
ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載のブローカ装置。
【請求項19】
請求項12乃至18のいずれか1項に従うブローカ装置を備える移動通信ネットワーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−294029(P2006−294029A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−102513(P2006−102513)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】