説明

マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法とシステム

【課題】マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法とシステムを提供する。
【解決手段】本発明のマルチスパニングツリープロトコルの互換性方法は、まず、検証モジュールが標準のマルチスパニング(MST)モジュールとLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール間に提供される。検証モジュールは受信検証ステップと伝送検証ステップを実行する。検証モジュール、標準MSTモジュール、LLC層、及び、イーサネット(登録商標)駆動モジュールはスイッチ中に構築される。ブリッジプロトコルデータユニット(BPDU)は検証モジュールによる受信される。BPDUがLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュールから来る場合、BPDUに対し、受信検証ステップが実行される。BPDUが標準MSTモジュールから来る場合、BPDUに対し、伝送検証ステップが実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチスパニングツリー(multiple spanning tree ,MST)プロトコルの操作方法であって、特に、マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法とシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スパニングツリープロトコル(spanning tree protocol、STP)は、IEEE802.1d基準に基づいたコミュニケーションと管理方法とメカニズムである。STPは、ネットワーク中のブリッジデバイスをサポートし、パス重複と冗長性を減少させるのに用いる。STPは、また、ネットワークトポロジー中のループを回避する。ネットワーク中、データはパケット方式で伝送される。スイッチは、異なるローカルエリアネットワーク(LANs)間で、データパケットをろ過する、或いは、転送する装置である。
【0003】
ネットワークの技術的進歩に伴い、物理的LANは様々なバーチャルLAN(VLAN)に分けられる。よって、単一のSTPは、分割されたVLANトポロジーの要求に符合せず、これにより、MSTPが生まれ、ネットワークのマルチトポロジーを適切に計算する。領域は、MSTPの操作ユニットで、識別コード領域のスイッチは、同一のMSTパラメータを有する。領域が一旦形成されると、形成された領域の全スイッチは大きい統合スイッチとみなされる。
【0004】
MSTPは、異なる基準に従って構築され、例えば、IEEE802.1s/802.1q基準とシスコ基準(Cisco Standard)である。よって、スイッチはIEEE基準に符合し、シスコ基準と互換性がない。図1a〜図1cを参照すると、ネットワーク環境には、スイッチ100、102、及び、104がある。スイッチ102はシスコスイッチ(シスコ基準に符合する)で、スイッチ104は標準スイッチ(IEEE802.1基準に符合する)である。スイッチ102と104が識別コード領域に設定される場合、理想的な領域は、図1bで示されるような108である。シスコスイッチは標準スイッチと互換性がないので、実際に形成された領域は、図1cで示されるような110と112である。シスコスイッチは領域110を形成し、標準スイッチはもう一つの領域112を形成する。領域110、112は、一領域に整合されない。
よって、MSTPの互換性方法とシステムが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法とシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
検証モジュールが標準のマルチスパニング(MST)モジュールとLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール間に提供される。検証モジュールは受信検証ステップと伝送検証ステップを実行する。検証モジュール、標準MSTモジュール、LLC層、及び、イーサネット(登録商標)駆動モジュールはスイッチ中に構築される。ブリッジプロトコルデータユニット(BPDU)は検証モジュールによる受信される。BPDUがLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュールから来る場合、BPDUに対し、受信検証ステップが実行される。BPDUが標準MSTモジュールから来る場合、BPDUに対し、伝送検証ステップが実行される。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、MSTPの互換性方法とシステムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図2は、本発明のスイッチの具体例を示す図である。具体例において、スイッチ20が提供され、マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法が適用される。スイッチ20はIEEE基準のMSTプロトコルを採用し、シスコ標準MSTプロトコルはスイッチ20と互換性がある。
【0009】
検証モジュール200は、標準MSTモジュール202とLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール204間に提供されて、受信検証ステップ210と伝送検証ステップ212を実行する。検証モジュール200は、プロトコル識別モジュール230、領域検証モジュール240、パッケージ転換モジュール250を含む。検証モジュール200、IEEE標準MSTプロトコルモジュール202、LLC層、及び、イーサネット(登録商標)駆動モジュール204は、スイッチ20中に構築される。
【0010】
検証モジュール200は、ブリッジプロトコルデータユニット(BPDU)を受信、検証、調節する。BPDUがLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール204から来る場合、受信検証ステップ210がBPDUに実行される。BPDUがIEEE標準MSTモジュール202から来る場合、伝送検証ステップ212が実行される。
【0011】
図3aは、MSTプロトコルの互換性方法の受信検証ステップのフローチャートである。BPDUはLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール204により受信される(ステップ300)。プロトコル識別モジュール230は受信したBPDUのクラスを判断する(ステップ302)。
【0012】
BPDUがIEEE標準MSTプロトコルに符合する場合、それが、シスコ標準MSTプロトコルとして記録されたか判断する(ステップ304)。コミュニケーションポートがシスコ標準MSTプロトコルとして記録される場合、コミュニケーションポートは、IEEE標準MSTプロトコルに符合するよう設定される(ステップ306)。識別情報の設定は、コミュニケーションポートの設定後クリアになる(ステップ308)。
【0013】
ステップ302において、BPDUがシスコ標準MSTプロトコルに符合する場合、領域検証モジュール204は、BPDUがスイッチのMSTプロトコル領域配置と同様か識別する(ステップ310)。BPDUがスイッチのMSTプロトコル領域配置と同様の場合、図4bで示されるように、受信したBPDUの設定識別コード領域412は、BPDUを受信するコミュニケーションポートの識別情報に記録され(ステップ312)、コミュニケーションポートは、シスコ標準MSTプロトコルに符合するよう設定される(ステップ314)。
【0014】
最後に、BPDUがシスコ標準MSTプロトコルに符合する場合、BPDUはIEEE標準MSTプロトコルに符合するよう再パッケージされる(ステップ316)。その後、IEEE標準MSTプロトコルモジュールに、BPDUの受信を通知する(ステップ318)。
【0015】
ここで、プロトコル識別モジュール230により実行されるBPDUのクラスの判断は、図4a〜図4bで示される。図4aは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。図4bは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。BPDUのクラスの判断は、一つかそれ以上の以下の判断ステップにより達成される。BPDUのバージョン3の長フィールドの値がゼロかどうか、BPDUのMST延長情報領域の値が64以上かどうか、BPDUの総長さマイナス38が、BPDUのMST延長情報領域の値以上かどうか、BPDUの総長さマイナス103が26の倍数かどうか、及び、BPDUマイナス64のMST延長情報領域の値が26の倍数であるかどうか、である。
【0016】
領域検証モジュール240により実行される領域検証は図4c〜図4dで示される。図4cは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの設定識別コード領域420の具体例を示す図である。図4dは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの設定識別コード領域412の具体例を示す図である。スイッチのBPDUとMSTプロトコル領域設定の同一性の識別は、一つ、或いは、それ以上の以下のステップにより達成される。BPDU中の設定識別コード領域412の設定名称領域430がスイッチの設定名称と同一であるかどうか、及び、BPDUのMSTI情報数量がスイッチの有効なスパニングツリー数量と同一かどうか、である。
【0017】
パッケージ転換モジュール250により実行される再パッケージは、図4a〜図4b、及び、図4e〜図4fで示される。図4aは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。図4bは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。図4eは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域406の具体例を示す図である。図4fは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域404の具体例を示す図である。シスコ標準MSTプロトコル(図4b)のパッキングフォーマットは、延長情報領域410の値(64+26×N)を、バージョン3長フィールド402の値(64+16×N)に転換し、スイッチのMSTプロトコル領域識別情報を、設定識別領域420の値に複製し、残りのフィールドを対応するよう修正することにより、IEEE標準MSTプロトコルに転換される。シスコ標準MSTプロトコル(図4f)に符合するBPDUのMSTI情報領域は、局地ルート識別コード領域452の第二バイトを、MSTIスパニングツリーナンバー領域に代替し、その後、局地ルート識別コード領域460の値を局地ルート識別コード領域452に設定し、MSTIブリッジ識別コード454の第一バイトを、MSTIブリッジ優先462の値として設定し、MSTIポート識別コード領域456の第一バイトを、MSTIポート優先領域464の値として設定し、他の領域を対応するように設定することにより、IEEE標準MSTプロトコル(図4e)に転換される。
【0018】
図3bは、MSTプロトコルの互換性方法の伝送検証ステップ212のフローチャートである。BPDUは、まず、IEEE標準MSTプロトコルにより伝送される(ステップ320)。BPDUのクラスは、プロトコル識別モジュール230により識別される(ステップ322)。
【0019】
BPDUを伝送するスイッチのコミュニケーションポートがシスコ標準MSTプロトコルとして判定される場合、パッケージ転換モジュール250により、BPDUが再パッケージされて、シスコ標準MSTプロトコルに符合する(ステップ324)。最後に、LLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール204は、BPDUを伝送するよう通知する(ステップ326)。
【0020】
パッケージ転換モジュール250により実行される再パッケージは、図4a〜図4b、及び、図4e〜図4fで示される。図4aは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。図4bは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。図4eは、IEEE標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域406の具体例を示す図である。図4fは、シスコ標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域404の具体例を示す図である。IEEE標準MSTプロトコル(図4a)のパッケージフォーマットは、バージョン3長フィールド402の値(64+16×N)を、延長情報フィールド410(64+26×N)の値に転換し、バージョン3長フィールドをゼロに設定し、スイッチのパッケージを伝送するコミュニケーションポートの識別情報記録を、設定識別コード領域412に複製し、残りの領域を対応するように修正することにより、シスコ標準MSTプロトコル(図4b)に転換される。IEEE標準MSTプロトコル(図4e)のMSTIメッセージ領域は、局地ルート識別コード領域460の値を、局地ルート識別コード領域452の値に設定し、局地ルート識別コード領域460の第二バイトを、MSTIナンバー450の値に設定し、CISTブリッジ識別コード領域422の第一バイトを、MSTIブリッジ優先462に代替し、CSTIブリッジ識別コード領域422を、MSTIブリッジ識別コード454に設定し、MSTIポート優先464とスイッチのポートを組み立てて、BPDUを、MSTIポート識別コード領域456に伝送し、他の領域を対応するように修正することにより、シスコ標準MSTプロトコル(図4f)に転換される。
【0021】
図2は、異なるMSTプロトコルに符合するスイッチの具体例を示す図である。マルチスパニングツリープロトコルの互換性システム20が提供される。提供されるシステム20は、検証モジュール200を有する。検証モジュール200は、プロトコル識別モジュール230、領域検証モジュール240、及び、パッケージ転換モジュール250、からなる。検証モジュール200は、標準のマルチスパニング(MST)モジュール202とLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール204間に構築されて、受信検証ステップ210と伝送検証ステップ212を実行する。検証モジュール、標準MSTモジュール、LLC層、及び、イーサネット(登録商標)駆動モジュールは、スイッチ20に構築される。
【0022】
プロトコル識別モジュール230は、BPDUのクラスを識別し、コミュニケーションポートのMSTプロトコル記録を提供して、受信、伝送検証ステップを実行する。
【0023】
領域検証モジュール240はBPDUの領域を検証し、コミュニケーションポートの識別情報記録を提供して、受信、伝送検証ステップを実行する。
【0024】
パッケージ転換モジュール250は、様々なフォーマットで、BPDUをパッケージし、受信、伝送検証ステップを実行する。パッケージ転換モジュール250は、IEEE標準MSTプロトコルからシスコ標準MSTプロトコル、及び、その逆に、BPDUを転換する。
【0025】
図5aは、MSTプロトコルの互換性システムの典型的な実施例を示す図である。図5bは、MSTプロトコルの互換性システムのもう一つの典型的な実施例を示す図である。図5aで示されるように、ネットワーク中に、三つのスイッチ500、502、504がある。スイッチ500は、上述の方法により構築される(強化スイッチと称する)。スイッチ504は、シスコ標準MSTプロトコルに符合するスイッチである(シスコスイッチと称する)。スイッチ502は、他のMSTプロトコルに符合するコモンスイッチである(その他のスイッチと称する)。シスコスイッチ504と強化スイッチ500が識別コード領域に設定される時、強化スイッチ500とシスコスイッチ504は、統合領域506を形成し、理想状態になる。
【0026】
図5bは、複雑なネットワークを示す。スイッチ510は強化スイッチである。領域514はマルチシスコスイッチにより形成され、領域516はマルチ標準スイッチにより形成される(IEEE標準MSTプロトコルに符合する)。強化スイッチ510は、領域514と領域516間に構築される。理想的なMST領域516が形成される。
【0027】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1a】異なるMSTプロトコルに符合するスイッチの操作を示す図である。
【図1b】異なるMSTプロトコルに符合するスイッチの操作を示す図である。
【図1c】異なるMSTプロトコルに符合するスイッチの操作を示す図である。
【図2】異なるMSTプロトコルに符合する本発明のスイッチの具体例を示す図である。
【図3a】MSTプロトコルの互換性方法の受信検証ステップのフローチャートである。
【図3b】MSTプロトコルの互換性方法の伝送検証ステップのフローチャートである。
【図4a】IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。
【図4b】シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの具体例を示す図である。
【図4c】IEEE標準MSTプロトコルのBPDUの設定識別コードの具体例を示す図である。
【図4d】シスコ標準MSTプロトコルのBPDUの設定識別コードの具体例を示す図である。
【図4e】IEEE標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域の具体例を示す図である。
【図4f】シスコ標準MSTプロトコルのBPDUのMSTIメッセージ領域の具体例を示す図である。
【図5a】MSTプロトコルの互換性システムの典型的な実施例を示す図である。
【図5b】MSTプロトコルの互換性システムのもう一つの典型的な実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
100 スイッチ
102 シスコスイッチ
104 IEEE基準スイッチ
106 マルチスパニングツリーが形成するシミュレーションスイッチ
108、110、112 マルチスパニングツリーが形成する領域
20 スイッチ
200 検証モジュール
202 IEEE基準マルチスパニングツリーモジュール
204 イーサネット(登録商標)駆動モジュール
210 受信検証モジュール
212 伝送検証モジュール
230 プロトコル識別モジュール
240 領域検証モジュール
250 パッケージ転換モジュール
400、402 バージョン3長フィールド
410 MST延長情報長フィールド
412、420 MST設定識別コード領域
414、422 CISTブリッジ識別コード領域
404、406 MSTI情報
430、440 マルチスパニング設定識別コードの設定名称領域
450 MSTIスパニングツリーナンバー
452、460 局地ルート識別コード領域
454 MSTIブリッジ識別コード
456 MSTIコミュニケーションポート識別コード領域
462 MSTIブリッジ優先
464 MSTIコミュニケーションポート優先
500、510 強化型スイッチ
502 その他のスイッチ
504 シスコスイッチ
506、516 マルチスパニングツリーが形成する領域
512 シスコ標準マルチスパニングツリーが形成する領域
514 IEEE標準マルチスパニングツリーが形成する領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチスパニングツリープロトコルの互換性方法であって、
標準のマルチスパニング(MST)モジュールとLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール間に検証モジュールを提供し、受信検証ステップと伝送検証ステップを実行し、前記検証モジュール、前記標準MSTモジュール、前記LLC層、及び、前記イーサネット(登録商標)駆動モジュールをスイッチ中に構築するステップと、
ブリッジプロトコルデータユニット(BPDU)を受信するステップと、
前記BPDUが前記LLC層と前記イーサネット(登録商標)駆動モジュールから来る場合、受信検証ステップを実行し、前記BPDUが前記標準MSTモジュールから来る場合、前記伝送検証ステップを実行するステップと、
からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記受信検証ステップは、
前記BPDUの、第一MSTプロトコルと第二MSTプロトコルからなるクラスを判別するステップと、
前記BPDUが第一MSTプロトコルに符合する時、前記スイッチ中のコミュニケーションポートが第二MSTプロトコルとして記録されるか判断するステップと、
前記コミュニケーションポートが前記第二MSTプロトコルとして記録される時、前記コミュニケーションポートを前記第一MSTプロトコルに符合するように設定するステップと、
前記BPDUが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUが前記スイッチのMSTプロトコルの領域設定と相同か判断するステップと、
前記BPDUが前記スイッチのMSTの領域設定と相同の時、前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するように設定するステップと、
前記BPDUが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUを前記第一MSTプロトコルに符合するようにパッケージするステップと、
からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記BPDUのクラスを判別するステップは、以下の少なくとも一つのステップで完成し、
前記BPDU中のバージョン3の長フィールドの値がゼロか判断するステップと、
前記BPDU中のMST延長情報領域の値が64以上か判断するステップと、
前記BPDUの総長さマイナス38が、前記BPDUのMST延長情報領域の値以上か判断するステップと、
前記BPDUの総長さマイナス103が26の倍数か判断するステップと、
前記BPDUマイナス64のMST延長情報領域の値が26の倍数か判断するステップと、
からなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するように設定するステップ後に、識別情報をクリアにするステップを含み、前記識別情報は、前記第一MSTプロトコル伝送データの相関情報を表示し、前記BPDUのコミュニケーションポート中に記録されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するよう設定するステップの前に、識別情報を記録するステップを含み、前記識別情報は、前記第一MSTプロトコル伝送データの相関情報を表示し、前記識別情報は、前記BPDUのコミュニケーションポート中に記録されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記BPDUと前記スイッチの前記MSTプロトコル領域設定の同一性を判断するステップは、以下の少なくとも一つのステップで完成し、
前記BPDU中の設定名称領域が前記スイッチの設定名称領域と同一か識別するステップと、
前記BPDUのMSTI情報数量が前記スイッチの有効なスパニングツリー数量と同一か識別するステップと、
からなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第一MSTプロトコルはIEEE基準MSTプロトコルで、前記スイッチ自身のMSTプロトコルであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第二MSTプロトコルはシスコ基準MSTプロトコルで、MSTプロトコルは前記スイッチと互換性があることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記伝送検証ステップは、
前記スイッチ中のコミュニケーションポートが第二MSTプロトコルに符合するか判断するステップと、
前記コミュニケーションポートが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUを前記第二MSTプロトコルに符合するようパッケージするステップと、
からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
マルチスパニングツリープロトコルの互換性システムであって、
標準のMSTモジュールとLLC層とイーサネット(登録商標)駆動モジュール間に提供され、受信検証ステップと伝送検証ステップを実行し、前記標準MSTモジュール、前記LLC層、及び、前記イーサネット(登録商標)駆動モジュールと共に、スイッチ中に構築される検証モジュールからなり、前記検証モジュールは、
BPDUのクラスを判別し、コミュニケーションポートのMSTプロトコル記録功能を提供するプロトコル識別モジュールと、
BPDU領域を検証し、コミュニケーションポートの識別情報記録を提供する領域検証モジュールと、
異なるフォーマットで、BPDUをパッケージするパッケージ転換モジュールと、
からなり、
前記検証モジュールが、受信検証ステップ、及び、伝送検証ステップを実行する時、必要な功能、及び、パラメータは、前記プロトコル識別モジュール、前記領域検証モジュール、及び、前記パッケージ転換ユニットにより提供されることを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記検証モジュールが前記受信検証ステップを実行する時、
前記BPDUの、第一MSTプロトコルと第二MSTプロトコルからなるクラスを判別するステップと、
前記BPDUが第一MSTプロトコルに符合する時、前記スイッチ中のコミュニケーションポートが第二MSTプロトコルとして記録されるか判断するステップと、
前記コミュニケーションポートが前記第二MSTプロトコルとして記録される時、前記コミュニケーションポートを前記第一MSTプロトコルに符合するように設定するステップと、
前記BPDUが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUが前記スイッチのMSTプロトコルの領域設定と相同か判断するステップと、
前記BPDUが前記スイッチのMSTの領域設定と相同の時、前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するように設定するステップと、
前記BPDUが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUを前記第一MSTプロトコルに符合するようにパッケージするステップと、
からなることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記BPDUのクラスを判別するステップは、以下の少なくとも一つのステップで完成し、
前記BPDU中のバージョン3の長フィールドの値がゼロか判断するステップと、
前記BPDU中のMST延長情報領域の値が64以上か判断するステップと、
前記BPDUの総長さマイナス38が、前記BPDUのMST延長情報領域の値以上か判断するステップと、
前記BPDUの総長さマイナス103が26の倍数か判断するステップと、
前記BPDUマイナス64のMST延長情報領域の値が26の倍数か判断するステップと、
からなることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するように設定するステップ後に、識別情報をクリアにするステップを含み、前記識別情報は、前記第一MSTプロトコル伝送データの相関情報を表示し、前記BPDUのコミュニケーションポート中に記録されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記コミュニケーションポートを前記第二MSTプロトコルに符合するよう設定するステップの前に、識別情報を記録するステップを含み、前記識別情報は、前記第一MSTプロトコル伝送データの相関情報を表示し、前記識別情報は、前記BPDUのコミュニケーションポート中に記録されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記BPDUと前記スイッチの前記MSTプロトコル領域設定の同一性を判断するステップは、前記領域識別モジュールにより提供され、少なくとも一つのステップで完成し、
前記BPDU中の設定名称領域が前記スイッチの設定名称領域と同一か識別するステップと、
前記BPDUのMSTI情報数量が前記スイッチの有効なスパニングツリー数量と同一か識別するステップと、
からなることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記第一MSTプロトコルはIEEE基準MSTプロトコルで、スイッチ自身のMSTプロトコルであることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記第二MSTプロトコルはシスコ基準MSTプロトコルで、MSTプロトコルはスイッチと互換性があることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記検証モジュールが前記伝送検証ステップを実行する時、
前記スイッチ中のコミュニケーションポートが第二MSTプロトコルに符合するか判断するステップと、
前記コミュニケーションポートが前記第二MSTプロトコルに符合する時、前記BPDUを前記第二MSTプロトコルに符合するようパッケージするステップと、
からなることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
前記マルチスパニングツリープロトコルの互換性システムはスイッチで実行されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図5a】
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【図5b】
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【公開番号】特開2007−151072(P2007−151072A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156047(P2006−156047)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(599064731)インスティチュート フォー インフォメイション インダストリ (24)
【氏名又は名称原語表記】INSTITUTE FOR INFORMATION INDUSTRY
【Fターム(参考)】