説明

マルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング/デコーディングシステム、記録媒体及び方法

【課題】 選択的なデコーディングレベルに基づいて受信端でスピーカー構成のタイプによって、入力オーディオチャンネル回路を選択的に適当な数のチャンネルにデコーディングする。
【解決手段】 所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部と、前記ビットストリームを前記デコーディングレベルに相応するようにデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するオーディオデコーダと、
を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ信号エンコーディング及びデコーディングに係り、特にマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング/デコーディングシステム、記録媒体及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にオーディオコーディングには、ウェーブフォームマルチチャンネルオーディオコーディングとパラメトリックマルチチャンネルオーディオコーディングとがある。前記ウェーブフォームマルチチャンネルオーディオコーディングは、5個のオーディオチャンネル信号を入力として5個のオーディオチャンネル信号に出力し、MPEG−2MCオーディオコーディング、AACMCオーディオコーディング、BSAC/AVSMCオーディオコーディングがある。前記MPEG−2MCオーディオコーディングは2つのモードで行われ、これは、元来の信号で動作するモード、2つのダウンミックス信号と異なる独立信号で動作するモードがある。そして、前記AACMCオーディオコーディングは、PCEまたはデフォルトセッティングを持つ元来の信号で行われる。BSAC/AVSMCオーディオは、channel_configuration_idxを持つ元来の信号で行われる。
【0003】
前記パラメトリックマルチチャンネルオーディオコーディングは、MPEGサラウンドコーディングがあり、1または2個の入力チャンネルを5または6個のチャンネルに出力する。これは、QMF基盤、逆1入力に対する2出力デコーディングツール(R−OTT)、逆2入力に対する3出力デコーディングツール(R−TTT)、拡張された信号にはR−OTTツリーがある。
【0004】
図1は、MPEGサラウンドデコーダの概観を示すものである。受信端には、スピーカーの多様な構成、すなわち、1、2、3(front)/0(rear)、3/1、3/2、5/2がありうる。したがって、入力オーディオビットストリームをデコーディングして受信端のスピーカー構成に相応するように、適応的にオーディオチャンネル信号を出力可能にする必要がある。
【0005】
図2は、入力オーディオチャンネル信号をエンコーディングするエンコーディングブロックと、前記エンコーディングされたオーディオチャンネル信号をデコーディングするデコーディングブロックとを図示したものである。MPEGサラウンドの場合、M個の入力オーディオチャンネルエンコーダでエンコーディングされた個のオーディオチャンネル信号として出力される。ここで、MはNより大きい。そして、エンコーダでエンコーディングされたN個のオーディオチャンネル信号は、デコーダでデコーディングされてL個のオーディオチャンネル信号として出力される。ここで、LはNと同じか、またはNより大きく、MはLと同じか、またはLより大きい。
【0006】
ところが、従来にはL個のオーディオチャンネル信号をM個の入力オーディオチャンネル信号から直接デコーディングするか、M個の入力オーディオチャンネル信号をダウンミキシングしてN個のチャンネルに作り、これを利用してL個のオーディオチャンネル信号にデコーディングした。したがって、受信端で多様な構成を持つスピーカーによって適切なチャンネル数のオーディオ信号をデコーディングできないという不便さがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、選択的なデコーディングレベルに基づいて受信端でスピーカー構成のタイプによって、入力オーディオチャンネル回路を選択的に適当な数のチャンネルにデコーディングするマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング/デコーディングシステム、記録媒体及び方法を提供する。
【0008】
追加的な観点及び/または利点は、後述する発明の詳細な説明の一部で記述され、発明の詳細な説明から明らかになるか、または、本発明の実施で得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディングシステムは、所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部と、前記ビットストリームを前記デコーディングレベルに相応するようにデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するオーディオデコーダと、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を入力されるステップと、前記ビットストリームを前記デコーディングレベル情報によってデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTデコーダと、前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングするTTTデコーダと、前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、を備えることを特徴とする。
【0012】
前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムは、前記ビットストリームをデコーディングして、所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに備えることが望ましい。
【0013】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTステップと、前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングするTTTステップと、前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディングシステムは、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTデコーダと、前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTデコーダと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、前記第1 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、前記第2 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、を備えることを特徴とする。
【0015】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTステップと、前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTステップと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、前記第1 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、前記第2 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディングシステムは、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTデコーダと、前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを、第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTデコーダと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、前記第3 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、前記第4 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、を備えることを特徴とする。
【0017】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTステップと、前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTステップと、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、前記第3 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、前記第4 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディングシステムは、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTデコーダと、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第2 OTTデコーダと、前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルデータのうち、1つを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ及び第2チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、前記第1 OTTデコーダの出力データのうち、他の1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第6
OTTデコーダと、を備えることを特徴とする。
【0019】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のデコーディング方法は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTステップと、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第2 OTTステップと、前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルデータのうち、1つを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ及び第2チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、前記第2 OTTステップでデコーディングされた第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、前記第1 OTTステップの出力データのうち、他の1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第6 OTTステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディングシステムは、LF、LSオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ、及び第1 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、RF、RSオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、C、LFEオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、前記第1 OTTエンコーダ、第2 OTTエンコーダ及び第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、前記TTTエンコーダでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオ信号を生成する第4 OTTエンコーダと、前記第1、第2、第3、第4 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと前記第4エンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とする。
【0021】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディングシステムは、FL、FLCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、FR、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、前記第1OFFエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号とBLオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号とBRオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、Cオーディオチャンネル信号とLFEオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTエンコーダと、前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5エンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと前記TTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とする。
【0022】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディングシステムは、FLC、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、前記第1 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とCオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、FLオーディオチャンネル信号とBLオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、FRオーディオチャンネル信号とBRオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とLFEオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTエンコーダと、前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5エンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと、前記TTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とする。
【0023】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディングシステムは、FLC、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、FL、RLオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、FRオーディオチャンネル信号とBRオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、Cオーディオチャンネル信号とLFEオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第5 OTTエンコーダと、前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第6 OTTエンコーダと、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6 OTTエンコーダで生成された各パラメータと、前記第5 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号、及び第6 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号を圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とする。
【0024】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング方法は、前方左側(LF)、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第1 OTTステップと、前方右側(RF)、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第2 OTTステップと、センター(C)、ウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第3 OTTステップと、前記第1 OTTステップ、第2 OTTステップ及び第3 OTTステップでエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、前記TTTステップでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオ信号を生成する第4 OTTステップと、前記第1、第2、第3、第4 OTTステップ及び前記TTTステップで生成された各パラメータと、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたモノオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0025】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング方法は、前方左側(FL)、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する第1 OTTステップと、前方右側(FR)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する第2 OTTステップと、前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTステップと、前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTステップと、センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTステップと、前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTステップ及びTTTステップで生成された各パラメータと、前記TTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0026】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング方法は、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する第1 OTTステップと、前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とセンター(C)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第2 OTTステップと、前方左側(FL)オーディオチャンネル信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTステップと、前方右側(FR)オーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTステップと、前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTステップと、前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTステップ及びTTTステップで生成された各パラメータと、前記TTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0027】
前記技術的課題を解決するための本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング方法は、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第1 OTTステップと、前方左側(FL)、後方左側(BL)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第2 OTTステップと、FRオーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第3 OTTステップと、センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第4 OTTステップと、前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第5 OTTステップと、前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第6 OTTステップと、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6 OTTステップで生成された各パラメータと、前記第5 OTTステップでエンコーディングされたオーディオ信号及び第6 OTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0028】
そして、前記で記載の発明を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0029】
本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング/デコーディングシステム、記録媒体及び方法によれば、1つの入力ビットストリームでも多様なスピーカー構成に適応的にオーディオチャンネル信号を出力できる。また、入力ビットストリームに対して全体的に完全にデコーディングするものではなく、部分的なデコーディングをすることで、スケーラブルチャンネルデコーディングが可能である。これは、デコーダでデコーディングレベルを設定することによって、前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネルを出力可能にする。これにより、デコーディングの複雑度を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】MPEGサラウンドデコーダの概観を示す図ある。
【図2】入力オーディオチャンネル信号をエンコーディングするエンコーディングブロックと、前記エンコーディングされたオーディオチャンネル信号をデコーディングするデコーディングブロックと、を示す図である。
【図3】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法を示すフローチャートである。
【図5】ダウンミックスされた信号に対して多様なデコーディングレベルを参照してデコーディングするデコーダの構成を示す図である。
【図6】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第1実施形態の構成を示すフローチャートである。
【図8】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第2実施形態の構成を示すフローチャートである。
【図10】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第3実施形態の構成を示すフローチャートである。
【図12】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第4実施形態の構成を示すフローチャートである。
【図14】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図16】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図18】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第3実施形態の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第3実施形態を示すフローチャートである。
【図20】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第4実施形態の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第4実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付した図面を参照して本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号のエンコーディング/デコーディングシステム、記録媒体及び方法について詳細に説明する。本発明は、1つの入力ビットストリームでも多様なスピーカー構成に適応的にオーディオチャンネル信号を出力できる。入力ビットストリームに対して全体的に完全にデコーディングするものではなく、部分的なデコーディングをすることでスケーラブルチャンネルデコーディングが可能である。これは、デコーダでデコーディングレベルを設定することによって、前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル出力を可能にする。これにより、デコーディングの複雑度を低減できる。
【0032】
図3は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの構成を示すブロック図であり、オーディオデコーダ300及びデコーディングレベル生成部350を備えてなる。前記デコーディングレベル生成部350は、所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成する。
【0033】
前記オーディオデコーダ300は、前記ビットストリームを前記デコーディングレベルによってデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力する。
【0034】
図4は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法を示すフローチャートである。まず、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成する(400ステップ)。前記ビットストリームは、ダウンミックスされた信号である。図5は、ダウンミックスされた信号に対して多様なデコーディングレベルを参照してデコーディングするデコーダの構成を示す図である。dl0、dl1、dl2は、デコーディングレベルを表し、前記dl0は、コアデコーディングレベルを表す。
【0035】
前記生成されたデコーディングレベルを参照して、前記ビットストリームを前記デコーディングレベルによってデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力する(450ステップ)。
【0036】
図6は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第1実施形態についての構成を示すブロック図であり、第1 OTTデコーダ600、TTTデコーダ610、第2 OTTデコーダ620、第3 OTTデコーダ630及び第4 OTTデコーダ640を備えてなる。そして、デコーディングレベル生成部650をさらに備えることが望ましい。
【0037】
前記第1 OTTデコーダ600は、1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する。前記第1 OTTデコーダ600でデコーディングされた2つのチャンネルは、ステレオオーディオチャンネルである。
【0038】
前記TTTデコーダ610は、前記第1 OTTデコーダ600でデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを、3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングする。前記TTTデコーダ610でデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0039】
前記第2 OTTデコーダ620は、前記TTTデコーダ610でデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第2 OTTデコーダ620でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(LF)オーディオチャンネル、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネルである。
【0040】
前記第3 OTTデコーダ630は、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第3 OTTデコーダ630でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(RF)オーディオチャンネル、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネルである。
【0041】
前記第4 OTTデコーダ640は、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第4 OTTデコーダ640でデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0042】
前記デコーディングレベル生成部650は、前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成する。前記デコーディングレベル情報は、第1デコーディングレベル情報dl0、第2デコーディングレベル情報dl1、第3デコーディングレベル情報dl2、第4デコーディングレベル情報dl3で形成される。前記第1デコーディングレベル情報dl0は、1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして1つのオーディオチャンネル信号を出力させる。前記第2デコーディングレベル情報dl1は、前記1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる。前記第3デコーディングレベル情報dl2は、前記2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる。前記第4デコーディングレベル情報dl3は、前記3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(LF、LS、RF、RS、C、LFE)信号を出力させる。
【0043】
図7は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第1実施形態の構成を示すフローチャートである。まず、1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する(700ステップ)。前記デコーディングされた2つのチャンネルはステレオオーディオチャンネルである。
【0044】
前記700ステップでデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングする(720ステップ)。前記720ステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0045】
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1、第2、第3チャンネルデータそれぞれを2つのチャンネルデータにデコーディングして、結局5.1チャンネルデータを出力する(740ステップ)。前記740ステップで第1チャンネルデータをデコーディングして生成された2つのチャンネルは、前方左側(LF)オーディオチャンネル、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネルであり、第2チャンネルデータをデコーディングして生成された2つのチャンネルは、前方右側(RF)オーディオチャンネル、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネルであり、第3チャンネルデータをデコーディングして生成された2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0046】
ここで、前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるためにはデコーディングレベル情報を利用する。前記デコーディングレベル情報は、1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして1つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報、前記2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報、及び前記3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(LF、LS、RF、RS、C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報を含む。
【0047】
図8は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第2実施形態についての構成を示すブロック図であり、TTTデコーダ800、第1 OTTデコーダ810、第2 OTTデコーダ820、第3 OTTデコーダ830、第4 OTTデコーダ840及び第5 OTTデコーダ850を備えてなる。そして、デコーディングレベル生成部860をさらに備えることが望ましい。
【0048】
前記TTTデコーダ800は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力する。前記TTTデコーダ800でデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0049】
前記第1 OTTデコーダ810は、前記TTTデコーダ800でデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第1 OTTデコーダ810でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL’)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルである。
【0050】
前記第2 OTTデコーダ820は、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第2 OTTデコーダ820でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR’)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルである。
【0051】
前記第3 OTTデコーダ830は、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第3 OTTデコーダ830でデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0052】
前記第4 OTTデコーダ840は、前記第1 OTTデコーダ810の出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第4 OTTデコーダ840でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル及び前方左側センター(FLC)オーディオチャンネルである。
【0053】
前記第5 OTTデコーダ850は、前記第2 OTTデコーダ820の出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第5 OTTデコーダ850でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルである。
【0054】
前記デコーディングレベル生成部860は、前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成する。前記デコーディングレベル情報は、第1デコーディングレベル情報dl0、第2デコーディングレベル情報dl1、第3デコーディングレベル情報dl2、第4デコーディングレベル情報dl3で形成される。
【0055】
前記第1デコーディングレベル情報dl0は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる。
【0056】
前記第2デコーディングレベル情報dl1は、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる。
【0057】
前記第3デコーディングレベル情報dl2は、3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1チャンネル(FL’、BL、FR’、BR、C、LFE)信号を出力させる。
【0058】
前記第4デコーディングレベル情報dl3は、前記FL’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、FLC)信号を出力させ、前記FR’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、FRC)信号を出力させて、結局7.1チャンネルを出力する。
【0059】
図9は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第2実施形態の構成を示すフローチャートである。まず、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力する(900ステップ)。前記900ステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0060】
前記900ステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを、第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1、第2、第3チャンネルデータそれぞれに対してデコーディングして5.1チャンネルを出力する(920ステップ)。前記第920ステップで前記第1チャンネルをデコーディングして出力された2つのチャンネルは、前方左側(FL’)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、前記第2チャンネルをデコーディングして出力された2つのチャンネルは、前方右側(FR’)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、前記第3チャンネルをデコーディングして出力された2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0061】
前記5.1チャンネルのうち、2つのチャンネルをデコーディングして結果的に7.1チャンネルを出力する(940ステップ)。前記940ステップで2つのチャンネルをデコーディングして出力されるチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルである。
【0062】
前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力する。前記デコーディングレベル情報は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報dl0、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報dl1、3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL’、BL、FR’、BR、C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報dl2、及び前記FL’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、FLC)信号を出力させ、前記FR’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、FRC)信号を出力させて、総7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報dl3を含む。
【0063】
図10は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第3実施形態についての構成を示すブロック図であり、TTTデコーダ1000、第1 OTTデコーダ1010、第2 OTTデコーダ1020、第3 OTTデコーダ1030、第4 OTTデコーダ1040及び第5 OTTデコーダ1050を備えてなる。そして、デコーディングレベル生成部1060をさらに備えることが望ましい。
【0064】
前記TTTデコーダ1000は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力する。前記TTTデコーダ1000でデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0065】
前記第1 OTTデコーダ1010は、前記TTTデコーダ1000でデコーディングされた3つのチャンネルデータを、第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第1 OTTデコーダ1010でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルである。
【0066】
前記第2 OTTデコーダ1020は、前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第2 OTTデコーダ1020でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルである。
【0067】
前記第3 OTTデコーダ1030は、前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第3 OTTデコーダ1030でデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C”)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0068】
前記第4 OTTデコーダ1040は、前記第3 OTTデコーダ1030の出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第4 OTTデコーダ1040でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方センター(FC’)オーディオチャンネル及びセンター(C)オーディオチャンネルである。
【0069】
前記第5 OTTデコーダ1050は、前記第4 OTTデコーダ1040の出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第5 OTTデコーダ1050でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルである。
【0070】
前記デコーディングレベル生成部1060は、前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成する。前記デコーディングレベル情報は、第1デコーディングレベル情報dl0、第2デコーディングレベル情報dl1、第3デコーディングレベル情報dl2、第4デコーディングレベル情報dl3で形成される。
【0071】
前記第1デコーディングレベル情報dl0は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる。前記第2デコーディングレベル情報dl1は、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる。前記第3デコーディングレベル情報dl2は、3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL、BL、FR、BR、C”、LFE)信号を出力させる。前記第4デコーディングレベル情報dl3は、前記FC’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる。
【0072】
図11は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第3実施形態の構成を示すフローチャートである。まず、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力する(1100ステップ)。前記1100ステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルである。
【0073】
前記1100ステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを、第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1、第2、第3チャンネルデータをそれぞれ2つのチャンネルデータにデコーディングして5.1チャンネルデータを出力する(1120ステップ)。前記1120ステップで第1チャンネルをデコーディングした2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルで、第2チャンネルをデコーディングした2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、第3チャンネルをデコーディングした2つのチャンネルは、センター(C”)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0074】
前記1120ステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする(1140ステップ)。前記第1140ステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方センター(FC’)オーディオチャンネル及びセンター(C)オーディオチャンネルである。
【0075】
次いで、前記1140ステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングして、結果的に7.1チャンネルデータを出力する(1160ステップ)。前記1160ステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルである。
【0076】
前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力する。前記デコーディングレベル情報は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報dl0と、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報dl1と、3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL、BL、FR、BR、C”、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報dl2、及び前記FC’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報dl3を含む。
【0077】
図12は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムの第3実施形態についての構成を示すブロック図であり、第1 OTTデコーダ1200、第2 OTTデコーダ1210、第3 OTTデコーダ1220、第4 OTTコーダ1230、第5 OTTデコーダ1240及び第6 OTTデコーダ1250を備えてされる。そして、デコーディングレベル生成部1260をさらに備えることが望ましい。
【0078】
前記第1 OTTデコーダ1200は、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する。前記第1 OTTデコーダ1200でデコーディングされた2つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、センター(C’)オーディオチャンネルである。
【0079】
前記第2 OTTデコーダ1210は、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する。前記第2 OTTデコーダ1210でデコーディングされた2つのチャンネルは、右側(R’)オーディオチャンネル、センター(C”)オーディオチャンネルである。
【0080】
前記第3 OTTデコーダ1220は、前記第1 OTTデコーダ1200でデコーディングされた2つのチャンネルデータのうち、1つを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第3 OTTデコーダ1220でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルである。
【0081】
前記第4 OTTデコーダ1230は、前記第2 OTTデコーダ1210でデコーディングされた2つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ及び第2チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第4 OTTデコーダ1230でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び後方右側(BR)オーディオチャンネルである。
【0082】
前記第5 OTTデコーダ1240は、前記第2 OTTデコーダ2110でデコーディングされた第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第5 OTTデコーダ1240でデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル及びウーハー(LFE)オーディオチャンネルである。
【0083】
前記第6 OTTデコーダ1250は、前記第1 OTTデコーダ1200の出力データのうち、他の1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする。前記第6 OTTデコーダ1250でデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルである。
【0084】
前記デコーディングレベル生成部1260は、前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成する。前記デコーディングレベル情報は、第1デコーディングレベル情報dl0、第2デコーディングレベル情報dl1、第3デコーディングレベル情報dl2、第4デコーディングレベル情報dl3で形成される。
【0085】
前記第1デコーディングレベル情報dl0は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる情報である。
【0086】
前記第2デコーディングレベル情報dl1は、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして4つのオーディオチャンネル(L’、C’、R’、C”)信号を出力させる。
【0087】
前記第3デコーディングレベル情報dl2は、前記L’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、BL)信号を出力させ、前記R’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、BR)信号を出力させ、前記C”オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(C、LFE)信号を出力させる。
【0088】
前記第4デコーディングレベル情報dl3は、前記C”チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させる。
【0089】
図13は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法の第4実施形態の構成を示すフローチャートである。まず、2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネル(L’、C’)データに出力する(1300ステップ)。ここで、L’は左側、C’はセンターオーディオチャンネルである。同様に、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネル(R’、C”)データに出力する(1300ステップ)。ここで、R’は右側、C”はセンターオーディオチャンネルである。
【0090】
前記第1300ステップでデコーディングされたL’チャンネルデータを、2つのチャンネル(FL、BL)データにデコーディングする(1320ステップ)。ここで、FLは前方左側、BLは後方左側オーディオチャンネルである。
【0091】
前記第1300ステップでデコーディングされたR’チャンネルデータを、第1チャンネル(R’)データ及び第2チャンネル(C”)データとする時、前記第1チャンネル(R’)データを2つのチャンネル(FR、BR)データにデコーディングする(1340ステップ)。ここで、FRは前方右側、BRは後方右側オーディオチャンネルである。前記1300ステップでデコーディングされた第2チャンネル(C”)データを2つのチャンネル(C、LFE)データにデコーディングする(1360ステップ)。ここで、Cはセンター、LFEはウーハーオーディオチャンネルである。前記1300ステップの出力データのうち、他の1つのチャンネル(C’)を2つのチャンネル(FLC、FRC)データにデコーディングする(1380ステップ)。ここで、FLCは前方左側センター、FRCは前方右側センターオーディオチャンネルである。
【0092】
前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して、前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力する。前記デコーディングレベル情報は、2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報dl0、前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして4つのオーディオチャンネル(L’、C’、R’、C”)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報dl1、前記L’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、BL)信号を出力させ、前記R’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、BR)信号を出力させ、前記C”オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報dl2、及び前記C”チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させる第4デコーディングレベル情報dl3を含む。
【0093】
また前記第1実施形態ないし第4実施形態で、中間出力(intermediate outputs)のために、TP(Time domain temperal shaping)とTES(Temperal envelope shaping)とが使われうる。デコーディングレベルはまた、ツリー深さ(tree depth)より大きい。例えば、5チャンネルでコーディングされたMPEGサラウンドは、ツリー構造を持つ7個のスピーカープレイバックのためにデコーディングされうる。
【0094】
一方、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステム及び方法を説明する。図14は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図であり、第1 OTTエンコーダ1400、第2 OTTエンコーダ1410、第3 OTTエンコーダ1420、TTTエンコーダ1430、第4 OTTエンコーダ1440、ビットストリーム生成部1450を備えてなる。
【0095】
前記第1 OTTエンコーダ1400は、前方左側(LF)、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する。前記第2 OTTエンコーダ1410は、前方右側(RF)、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する。
【0096】
前記第3 OTTエンコーダ1420は、中央(C)、ウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する。前記TTTエンコーダ1430は、前記第1 OTTエンコーダ1400、第2 OTTエンコーダ1410及び第3 OTTエンコーダ1420でエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成する。
【0097】
前記第4 OTTエンコーダ1440は、前記TTTエンコーダでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオ信号を生成する。前記ビットストリーム生成部1450は、前記第1、第2、第3、第4 OTTエンコーダ1400、1410、1420、1430及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと、前記第4 OTTエンコーダ1440でエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮してビットストリームとして生成する。
【0098】
図15は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第1実施形態を示すフローチャートである。まず、前方左側(LF)、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する(1500ステップ)。
【0099】
前方右側(RF)、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する(1510ステップ)。
【0100】
センター(C)、ウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する(1520ステップ)。
【0101】
前記1500ステップ、1510ステップ及び第1520ステップでエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成する(1530ステップ)。
【0102】
前記1530ステップでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTT(モノ)オーディオ信号を生成する(1540ステップ)。
【0103】
前記1500、1510、1520、1530、1540ステップで生成された各パラメータと前記モノチャンネルオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する(1550ステップ)。
【0104】
図16は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図であり、第1 OTTエンコーダ1600、第2 OTTエンコーダ1610、第3 OTTエンコーダ1620、第4 OTTエンコーダ1630、第5 OTTエンコーダ1640、TTTエンコーダ1650、ビットストリーム生成部1660を備えてなる。
【0105】
前記第1 OTTエンコーダ1600は、前方左側(FL)、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する。前記第2 OTTエンコーダ1610は、前方右側(FR)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する。前記第3 OTTエンコーダ1620は、前記第1OFFエンコーダ1600でエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する。
【0106】
前記第4 OTTエンコーダ1630は、前記第2 OTTエンコーダ1610でエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号とBRオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する。前記第5 OTTエンコーダ1640は、センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する。
【0107】
前記TTTエンコーダ1650は、前記第3 OTTエンコーダ1620でエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5 OTTエンコーダ1640でエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成する。
【0108】
前記ビットストリーム生成部1660は、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ1600、1610、1620、1630、1640及びTTTエンコーダ1650で生成された各パラメータと前記TTTエンコーダ1650でエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する。
【0109】
図17は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第2実施形態を示すフローチャートである。まず、前方左側(FL)、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する(1700ステップ)。前方右側(FR)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する(1710ステップ)。
【0110】
前記1700ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する(1720ステップ)。前記1710ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する(1730ステップ)。
【0111】
センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する(1740ステップ)。前記1720ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記1730ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記1740ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成する(1750ステップ)。前記1700、1710、1720、1730、1740ステップ及び1750ステップで生成された各パラメータと、前記1750ステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する(1760ステップ)。
【0112】
図18は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第3実施形態の構成を示すブロック図であり、第1 OTTエンコーダ1800、第2 OTTエンコーダ1810、第3 OTTエンコーダ1820、第4 OTTエンコーダ1830、第5 OTTエンコーダ1840、TTTエンコーダ1850、ビットストリーム生成部1860を備えてなる。
【0113】
前記第1 OTTエンコーダ1800は、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する。前記第2 OTTエンコーダ1810は、前記第1 OTTエンコーダ1800でエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とセンター(C)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する。
【0114】
前記第3 OTTエンコーダ1820は、前方左側(FL)オーディオチャンネル信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する。前記第4 OTTエンコーダ1830は、FRオーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメタ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する。前記第5 OTTエンコーダ1840は、前記第2 OTTエンコーダ1810でエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する。
【0115】
前記TTTエンコーダ1850は、前記第3 OTTエンコーダ1820でエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダ1830でエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5エンコーダ1840でエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成する。前記ビットストリーム生成部1860は、前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ1800、1810、1820、1830、1840及びTTTエンコーダ1850で生成された各パラメータと、前記TTTエンコーダ1850でエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する。
【0116】
図19は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第3実施形態を示すフローチャートである。まず、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する(1900ステップ)。前記1900ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とセンター(C)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する(1910ステップ)。前方左側(FL)オーディオチャンネル信号とBLオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する(1920ステップ)。
【0117】
前方右側(FR)オーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する(1930ステップ)。前記1910ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する(1940ステップ)。前記1920ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記1930ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記1940ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成する(1950ステップ)。前記1900、1910、1920、1930、1940、1950ステップで生成された各パラメータと、前記1950ステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する(1960ステップ)。
【0118】
図20は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステムの第4実施形態の構成を示すブロック図であり、第1 OTTエンコーダ2000、第2 OTTエンコーダ2010、第3 OTTエンコーダ2020、第4 OTTエンコーダ2030、第5 OTTエンコーダ2040、第6 OTTエンコーダ2050、ビットストリーム生成部2060を備えてなる。
【0119】
前記第1 OTTエンコーダ2000は、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する。前記第2 OTTエンコーダ2010は、前方左側(FL)、後方左側(RL)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する。前記第3 OTTエンコーダ2020は、前記オーディオチャンネル信号とBRオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する。
【0120】
前記第4 OTTエンコーダ2030は、センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する。前記第5 OTTエンコーダ2040は、前記第2 OTTエンコーダ2010でエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する。前記第6 OTTエンコーダ2050は、前記第3 OTTエンコーダ2020でエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6 OTTオーディオチャンネル信号を生成する。
【0121】
前記ビットストリーム生成部2060は、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6 OTTエンコーダ2000、2010、2020、2030、2040、2050で生成された各パラメータと、前記第5 OTTエンコーダ2040でエンコーディングされたオーディオ信号及び第6 OTTエンコーダ2050でエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する。
【0122】
図21は、本発明によるマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法の第4実施形態を示すフローチャートである。まず、前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する(2100ステップ)。前方左側(FL)、後方左側(BL)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する(2110ステップ)。前方右側(FR)オーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する(2120ステップ)。センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する(2130ステップ)。
【0123】
前記2110ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する(2140ステップ)。前記2120ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記2130ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6 OTTオーディオチャンネル信号を生成する(2150ステップ)。前記2100、2110、2120、2130、2140ステップで生成された各パラメータと、前記2140ステップでエンコーディングされたオーディオ信号及び2150ステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成する(2160ステップ)。
【0124】
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータ可読媒体のような媒体でコンピュータで読み取り可能なコード/命令を通じて具現されうる。かかる媒体は、コンピュータ可読媒体の記録及び/または伝送を許容する媒体である。
【0125】
コンピュータ可読コードは、磁性記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク)、光学記録媒体(例えば、CD−ROMまたはDVD)、キャリアウェーブ及びインターネットのような記録/伝送媒体を含む媒体のような態様な方式で媒体に記録/伝送されうる。ここで、本発明の実施形態によって、媒体は、結果として発生する信号またはビットストリームのような信号でありうる。媒体は、コンピュータ可読コードを記録/伝送させ、分散された方式で実施させる分散されたネットワークでありうる。また、単に例として、処理構成要素はプロセッサーまたはコンピュータプロセッサーを含み、単数のデバイスに分散されるか、または含まれうる。
【0126】
前述した内容に追加してシステムの観点から実施形態が記述されたが、対応する実施形態が装置でも同一に実施されうる。
【0127】
いくつかの本発明の実施形態が開示及び記述されたが、請求項とそれと等しいもので定義された発明の原理及び思想を逸脱せず、当業者によりかかる実施形態を変形して実施できる。
【0128】
上記の実施形態に関連して以下の付記を記す。
(付記1) 所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部と、
前記ビットストリームを前記デコーディングレベルに相応するようにデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するオーディオデコーダと、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記2) 所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を入力されるステップと、
前記ビットストリームを前記デコーディングレベル情報によってデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記3) 1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTデコーダと、
前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングするTTTデコーダと、
前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記4) 前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルはステレオオーディオチャンネルであり、
前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(LF)オーディオチャンネル、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(RF)オーディオチャンネル、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記3に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記5) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムは、
少なくとも前記第1 OTTデコーダ及び前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングすることを特徴とする付記3に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記6) 前記ビットストリームをデコーディングして、所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに備えることを特徴とする付記5に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記7) 前記デコーディングレベル情報は、
1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして1つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(LF、LS、RF、RS、C、LFE)信号を出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記6に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記8) 1つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記1つのオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTステップと、
前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータにデコーディングするTTTステップと、
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記9) 前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルはステレオオーディオチャンネルであり、
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(LF)オーディオチャンネル、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(RF)オーディオチャンネル、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記8に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記10) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法は、
少なくとも前記第1 OTTデコーダ及び前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて、前記ビットストリームをデコーディングするステップを含むことを特徴とする付記8に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記11) 前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力することを特徴とする付記10に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記12) 前記デコーディングレベル情報は、
1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして1つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
1つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(LF、LS、RF、RS、C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記11に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記13) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTデコーダと、
前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTデコーダと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、
前記第1 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、
前記第2 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記14) 前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL’)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR’)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル及び前方左側センター(FLC)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記13に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記15) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムは、
少なくとも前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングし、前記3つのチャンネルをデコーディングすることを特徴とする付記13に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記16) 前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに備えることを特徴とする付記15に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記17) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL’、BL、FR’、BR、C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記FL’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、FLC)信号を出力させ、前記FR’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記16に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記18) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTステップと、
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTステップと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、
前記第1 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、
前記第2 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記19) 前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL’)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR’)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル及び前方左側センター(FLC)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記18に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記20) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法は、
少なくとも前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングし、前記3つのチャンネルをデコーディングすることを特徴とする付記18に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記21) 前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して、前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力することを特徴とする付記20に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記22) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL’、BL、FR’、BR、C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記FL’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、FLC)信号を出力させ、前記FR’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報を含むことを特徴とする含むことを特徴とする付記21に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記23) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTデコーダと、
前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを、第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTデコーダと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTデコーダと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、
前記第3 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、
前記第4 OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記24) 前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C”)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方センター(FC’)オーディオチャンネル及びセンター(C)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記23に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記25) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムは、
少なくとも前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングし、前記3つのチャンネルをデコーディングすることを特徴とする付記23に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記26) 前記ビットストリームをデコーディングして、所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに備えることを特徴とする付記25に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記27) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL、BL、FR、BR、C”、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記FC’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記26に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記28) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTステップと、
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1 OTTステップと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2 OTTステップと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、
前記第3 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、
前記第4 OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記29) 前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、右側(R’)オーディオチャンネル及びセンター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル、後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C”)オーディオチャンネル、ウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方センター(FC’)オーディオチャンネル及びセンター(C)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記28に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記30) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法は、
少なくとも前記TTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングし、前記3つのチャンネルをデコーディングすることを特徴とする付記28に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記31) 前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して、前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力することを特徴とする付記30に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記32) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして3つのオーディオチャンネル(L’、R’、C’)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
3つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして、5.1オーディオチャンネル(FL、BL、FR、BR、C”、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記FC’チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させて、結果的に7.1チャンネルを出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記31に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記33) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTデコーダと、
前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第2 OTTデコーダと、
前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルデータのうち、1つを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTデコーダと、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ及び第2チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTデコーダと、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTデコーダと、
前記第1 OTTデコーダの出力データのうち、他の1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第6 OTTデコーダと、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記34) 前記第1 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、センター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、右側(R’)オーディオチャンネル、センター(C”)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル及びウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第6 OTTデコーダでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記33に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記35) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステムは、
少なくとも第1 OTTデコーダと第2 OTTデコーダ、第3 OTTデコーダ、第4 OTTデコーダ及び第5 OTTデコーダのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングすることを特徴とする付記33に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記36) 前記ビットストリームをデコーディングして、所定数のオーディオチャンネル信号を出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに備えることを特徴とする付記35に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記37) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして4つのオーディオチャンネル(L’、C’、R’、C”)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
前記L’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、BL)信号を出力させ、前記R’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、BR)信号を出力させ、前記C”オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記C”チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする付記36に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
(付記38) 2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、最初のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第1 OTTステップと、
前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータのうち、2番目のオーディオチャンネルデータを2つのオーディオチャンネルデータに出力する第2 OTTステップと、
前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルデータのうち、1つを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3 OTTステップと、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ及び第2チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4 OTTステップと、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5 OTTステップと、
前記第1 OTTステップの出力データのうち、他の1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第6 OTTステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記39) 前記第1 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、左側(L’)オーディオチャンネル、センター(C’)オーディオチャンネルであり、
前記第2 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、右側(R’)オーディオチャンネル、センター(C”)オーディオチャンネルであり、
前記第3 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側(FL)オーディオチャンネル、後方左側(BL)オーディオチャンネルであり、
前記第4 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方右側(FR)オーディオチャンネル及び後方右側(BR)オーディオチャンネルであり、
前記第5 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、センター(C)オーディオチャンネル及びウーハー(LFE)オーディオチャンネルであり、
前記第6 OTTステップでデコーディングされた2つのチャンネルは、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル及び前方右側センター(FRC)オーディオチャンネルであることを特徴とする付記38に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記40) 前記マルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法は、
少なくとも第1 OTTステップと第2 OTTステップ、第3 OTTステップ、第4 OTTステップ及び第5 OTTステップのデコーディングレベルに基づいて前記ビットストリームをデコーディングすることを特徴とする付記38に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記41) 前記ビットストリームをデコーディングして所定数のオーディオチャンネル信号を出力する時、デコーダで生成された所定のデコーディングレベル情報を利用して前記デコーディングレベルに相応するオーディオチャンネル信号を出力することを特徴とする付記40に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記42) 前記デコーディングレベル情報は、
2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームをデコーディングして2つのオーディオチャンネル信号を出力させる第1デコーディングレベル情報と、
前記2つのオーディオチャンネル信号をデコーディングして4つのオーディオチャンネル(L’、C’、R’、C”)信号を出力させる第2デコーディングレベル情報と、
前記L’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FL、BL)信号を出力させ、前記R’オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FR、BR)信号を出力させ、前記C”オーディオチャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(C、LFE)信号を出力させる第3デコーディングレベル情報と、
前記C”チャンネル信号をデコーディングして2つのオーディオチャンネル(FLC、FRC)信号を出力させる第4デコーディングレベル情報と、を含むことを特徴とする含むことを特徴とする付記41に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
(付記43) LF、LSオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ、及び第1 OTTオーディオ チャンネル(L’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、
RF、RSオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、
C、LFEオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、
前記第1 OTTエンコーダ、第2 OTTエンコーダ及び第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、
前記TTTエンコーダでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオ信号を生成する第4 OTTエンコーダと、
前記第1、第2、第3、第4 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと前記第4エンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステム。
(付記44) FL、FLCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、
FR、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、
前記第1OFFエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号とBLオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、
前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号とBRオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、
Cオーディオチャンネル信号とLFEオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTエンコーダと、
前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5エンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、
前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと前記TTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステム。
(付記45) FLC、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、
前記第1 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とCオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、
FLオーディオチャンネル信号とBLオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、
FRオーディオチャンネル信号とBRオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、
前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とLFEオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTエンコーダと、
前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5エンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTエンコーダと、
前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTエンコーダ及びTTTエンコーダで生成された各パラメータと、前記TTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステム。
(付記46) FLC、FRCオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第1 OTTエンコーダと、
FL、RLオーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第2 OTTエンコーダと、
FRオーディオチャンネル信号とBRオーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第3 OTTエンコーダと、
Cオーディオチャンネル信号とLFEオーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第4 OTTエンコーダと、
前記第2 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第5 OTTエンコーダと、
前記第3 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記第4 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6
OTTオーディオチャンネル信号を生成する第6 OTTエンコーダと、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6 OTTエンコーダで生成された各パラメータと、前記第5 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号、及び第6 OTTエンコーダでエンコーディングされたオーディオ信号を圧縮して、ビットストリームとして生成するビットストリーム生成部と、を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディングシステム。
(付記47) 前方左側(LF)、サラウンド左側(LS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第1 OTTステップと、
前方右側(RF)、サラウンド右側(RS)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第2 OTTステップと、
センター(C)、ウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第3 OTTステップと、
前記第1 OTTステップ、第2 OTTステップ及び第3 OTTステップでエンコーディングされたチャンネル(L’、R’、C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTTオーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、
前記TTTステップでエンコーディングされたチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオ信号を生成する第4 OTTステップと、
前記第1、第2、第3、第4 OTTステップ及び前記TTTステップで生成された各パラメータと、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたモノオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法。
(付記48) 前方左側(FL)、前方左側センター(FLC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FL’)信号を生成する第1 OTTステップと、
前方右側(FR)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(FR’)信号を生成する第2 OTTステップと、
前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FL’)信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTステップと、
前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FR’)信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTステップと、
センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTステップと、
前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5ステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、
前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTステップ及びTTTステップで生成された各パラメータと、前記TTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法。
(付記49) 前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(FC’)信号を生成する第1 OTTステップと、
前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(FC’)信号とセンター(C)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第2 OTTステップと、
前方左側(FL)オーディオチャンネル信号と後方左側(BL)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第3 OTTステップと、
前方右側(FR)オーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第4 OTTステップと、
前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とウーハー(LFE)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第5 OTTステップと、
前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号、及び前記第5 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含むTTTパラメータ及びTTT(ステレオ)オーディオチャンネル信号を生成するTTTステップと、
前記第1、第2、第3、第4、第5 OTTステップ及びTTTステップで生成された各パラメータと、前記TTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法。
(付記50) 前方左側センター(FLC)、前方右側センター(FRC)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第1 OTTパラメータ及び第1 OTTオーディオチャンネル(C’)信号を生成する第1 OTTステップと、
前方左側(FL)、後方左側(BL)オーディオチャンネル信号を利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第2 OTTパラメータ及び第2 OTTオーディオチャンネル(L’)信号を生成する第2 OTTステップと、
FRオーディオチャンネル信号と後方右側(BR)オーディオチャンネル信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第3 OTTパラメータ及び第3 OTTオーディオチャンネル(R’)信号を生成する第3 OTTステップと、
センター(C)オーディオチャンネル信号とウーハー(LFE)オーディオ信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第4 OTTパラメータ及び第4 OTTオーディオチャンネル(C”)信号を生成する第4 OTTステップと、
前記第2 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(L’)信号と、前記第1 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C’)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第5 OTTパラメータ及び第5 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第5 OTTステップと、
前記第3 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(R’)信号と、前記第4 OTTステップでエンコーディングされたオーディオチャンネル(C”)信号とを利用して、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む第6 OTTパラメータ及び第6 OTTオーディオチャンネル信号を生成する第6 OTTステップと、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6 OTTステップで生成された各パラメータと、前記第5 OTTステップでエンコーディングされたオーディオ信号及び第6 OTTステップでエンコーディングされたステレオオーディオ信号とを圧縮して、ビットストリームとして生成するステップと、を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号エンコーディング方法。
(付記51) 付記2に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記52) 付記8に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記53) 付記18に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記54) 付記28に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記55) 付記38に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記56) 付記47に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記57) 付記48に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記58) 付記49に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
(付記59) 付記50に記載の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0129】
300 オーディオデコーダ
350 デコーディングレベル生成部
600 第1 OTTデコーダ
610 TTTデコーダ
620 第2 OTTデコーダ
630 第3 OTTデコーダ
640 第4 OTTデコーダ
650 デコーディングレベル生成部
800 TTTデコーダ
810 第1 OTTデコーダ
820 第2 OTTデコーダ
830 第3 OTTデコーダ
840 第4 OTTデコーダ
850 第5 OTTデコーダ
860 デコーディングレベル生成部
1400 第1 OTTエンコーダ
1410 第2 OTTエンコーダ
1420 第3 OTTエンコーダ
1430 TTTエンコーダ
1440 第4 OTTエンコーダ
1450 ビットストリーム生成部
1600 第1 OTTエンコーダ
1610 第2 OTTエンコーダ
1620 第3 OTTエンコーダ
1630 第4 OTTエンコーダ
1640 第5 OTTエンコーダ
1650 TTTエンコーダ
1660 ビットストリーム生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部と、
前記ビットストリームを前記デコーディングレベルに相応するようにデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するオーディオデコーダと、
を備えることを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
【請求項2】
所定数(N)のオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームを所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号にデコーディングして出力させるデコーディングレベル情報を入力されるステップと、
前記ビットストリームを前記デコーディングレベル情報によってデコーディングして、所定数(L≧N)のオーディオチャンネル信号を出力するステップと、
を含むことを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
【請求項3】
2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTデコーダと、
前記TTTデコーダでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1OTTデコーダと、
記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2OTTデコーダと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3OTTデコーダと、
前記第1OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4OTTデコーダと、
前記第2OTTデコーダの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5OTTデコーダと、を備え、
前記2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームから5.1チャンネル出力を生成することを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
【請求項4】
前記ビットストリームのデコーディングレベルをオーディオチャンネル信号の数で制御するデコーディングレベル情報を生成するデコーディングレベル生成部をさらに含む請求項3に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディングシステム。
【請求項5】
2つのオーディオチャンネル信号と、チャンネル間の大小差及びチャンネル間の類似度情報を含む空間情報とを含んでいるビットストリームに対して、前記ビットストリームをデコーディングして、前記2つのオーディオチャンネルデータを3つのオーディオチャンネルデータに出力するTTTステップと、
前記TTTステップでデコーディングされた3つのチャンネルデータを第1チャンネルデータ、第2チャンネルデータ及び第3チャンネルデータとする時、前記第1チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第1OTTステップと、
前記第2チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第2OTTステップと、
前記第3チャンネルデータを2つのチャンネルデータにデコーディングする第3OTTステップと、
前記第1OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第4OTTステップと、
前記第2OTTステップの出力データのうち、1つのチャンネルを2つのチャンネルデータにデコーディングする第5OTTステップと、を含む、
前記2つのオーディオチャンネル信号を含んでいるビットストリームから5.1チャンネル出力を生成することを特徴とするマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。
【請求項6】
前記ビットストリームのデコーディングレベルをオーディオチャンネル信号の数で制御するデコーディングレベル情報を生成する段階をさらに含む請求項5に記載のマルチチャンネルオーディオ信号デコーディング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−63782(P2012−63782A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256425(P2011−256425)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【分割の表示】特願2008−541085(P2008−541085)の分割
【原出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)