説明

マンコンベアの乗降口装置

【課題】エスカレータに乗る乗客とエスカレータから降りる乗客にそれぞれ別々の内容の表示を同時に行うことができるマンコンベア用の乗降口装置を提供する。
【解決手段】マンコンベアEの乗降口の機械室MLの上を覆う乗降口カバー7に形成されたマンホール7aに表示装置5が填め込まれたマンコンベアの乗降口装置であって、上記表示装置5が、上記乗降口カバー7の面に対して角度を付けた表示面又はスリットと表示シートの組み合わせによりマンコンベアへ乗る側とマンコンベアから降りる側へ内容の異なる表示を同時に行う表示ユニット1と、上記マンホールに固定され上記表示ユニットを着脱可能に収納する上面が透明又は半透明の保護筐体3と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエスカレータやほぼ水平方向に移動するいわゆる動く歩道等のマンコンベアの乗降口装置、特にマンコンベアの運転方向やその他の情報の表示を行う表示装置を設けたものに関する。
【背景技術】
【0002】
マンコンベアである例えばエスカレータにおけるこの種の表示装置として従来、表示内容が印刷された透明又は半透明体の裏面より照明器具により光を照射して表示内容を浮き上がらせるようにした表示装置(例えば特許文献1参照)や、滑り止め機能も備えた所望の表示を行う発光表示装置からなる表示装置(例えば特許文献2参照)を、乗降口カバー(床面)に埋設したものがあった。
【0003】
【特許文献1】実開昭62−150478号公報
【特許文献2】特開平9−323880号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような従来のこの種のマンコンベア用の乗降口装置に設けられた表示装置は、例えば上記特許文献1の装置の場合には、表示内容が固定であった。また上記特許文献2の装置の場合には、表示内容は可変であるが、エスカレータに乗る客とエスカレータから降りる客にそれぞれ別々の内容の表示を同時に行うことはできなかった。このことは上記特許文献1についても同様である。
【0005】
この発明は、エスカレータに乗る乗客とエスカレータから降りる乗客にそれぞれ別々の内容の表示を同時に行うことができ、かつその表示内容の切り替えも可能な表示装置を備えたマンコンベア用の乗降口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、マンコンベアの乗降口の機械室の上を覆う乗降口カバーに形成されたマンホールに表示装置が填め込まれたマンコンベアの乗降口装置であって、上記表示装置が、上記乗降口カバーの面に対して角度を付けた表示面又はスリットと表示シートの組み合わせによりマンコンベアへ乗る側とマンコンベアから降りる側へ内容の異なる表示を同時に行う表示ユニットと、上記マンホールに固定され上記表示ユニットを着脱可能に収納する上面が透明又は半透明の保護筐体と、からなることを特徴とするマンコンベアの乗降口装置にある。
【発明の効果】
【0007】
この発明では、エスカレータに乗る乗客とエスカレータから降りる乗客にそれぞれ別々の内容の表示を同時に行うことができ、かつその表示内容の切り替えも行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を各実施の形態に従って説明する。
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態によるマンコンベア用の乗降口装置の組立てを説明するための図である。マンコンベアであるエスカレータEの乗降口の下側にあるエスカレータ制御盤9等が設置されている機械室ML上部を覆う床面となる乗降口カバー7には、マンホール7aが形成されており、このマンホール7aに表示装置5が填め込まれている。この表示装置5は表示ユニット1と、マンホール7aにネジ等(図示せず)により固定され表示ユニット1を着脱可能に収納する保護筐体3からなる。この保護筐体3は上面に例えば強化ガラスや、表面に傷がつき難いように保護膜をコーティングした強化プラスチックや強化アクリル板等からなる透明又は半透明の開閉自在の蓋3aを有する。表示ユニット1は、表示ユニット筐体1a内にエスカレータEへ乗る側及びエスカレータEから降りる側に同時にそれぞれ異なる表示を行うための表示体(図2参照)等が一体に格納されて構成されている。
【0010】
図2に表示ユニット筐体1a内の構成の一例を部分的に示す。図2の(a)は上面図、(b)は側面図である。図2に示すように筐体1a内には、細長い表示体11がエスカレータEの乗降客の移動方向に沿うように並べてかつそれぞれ上記移動方向に対して垂直の方向が長手方向になるように設けられている。各表示体11の両側は表示体11が長手方向に延びる中心軸を中心に回転可能なように支持部材12で支持され、さらに各表示体11の両端にはギア11aがそれぞれ固着されていて、噛合するラック13により各表示体11が同一方向に同一角度分回転するようにされている。そしてモータ16の回転がギア14a、14bを有する駆動軸14を伝わり、駆動軸14の両端のギア14bに噛合するラック13が駆動されて各表示体11が回転する。表示制御部15は例えばスイッチ17の操作に従ってモータ16を駆動制御して各表示体11の回転位置を制御(予め設定された回転位置に制御)して、各表示体11の表示面がエスカレータEへ乗る側と降りる側へ向いてそれぞれの内容の表示を同時に行えるようにする。なお、ギア11a、支持部材12、ラック13、ギア14a、14bを含む駆動軸14、表示制御部15、モータ16が表示体回転駆動機構を構成する。
【0011】
図3の(a)には表示体11の一例である、長手方向に垂直な断面が正方形となる4つの表示面を有する4面表示体111の拡大図を示す。4面表示体111は、表示体本体112とこの表示体本体112に取り付けられるそれぞれ表示面113aを有する4枚の表示板113とからなる。この4枚の表示板113はそれぞれ図3の(b)に示すように個々に例えばマグネット113b(図3の(a)参照)により着脱可能に設けられている。そして表示制御部15のスイッチ17の操作により、図3の(b)に示すように各4面表示体111を、2つの表示板113の表示面が乗降口カバー7である床面に対して互いに反対側に角度45°をなすように回転位置を制御することにより、各4面表示体111のa側の表示板113により例えばエスカレータEへ乗る側への表示が行え、b側の表示板113によりエスカレータEから降りる側への表示が行える。
【0012】
具体的な表示例として、例えば図4の(a)に示すようにエスカレータEの運転方向が図示の矢印の方向であり、乗降客の移動方向に沿って並べられた表示装置5中の表示体の偶数番目をエスカレータEへ乗る側への表示(視点A)、奇数番目をエスカレータEから降りる側への表示(視点B)にそれぞれ割り当てた場合、エスカレータEへ乗る側への表示は図4の(b)のようになりエスカレータEに乗れないことを表示し、エスカレータEから降りる側への表示は図4の(c)のようになり3階(3F)から2階(2F)へ到着したことを表示する。
【0013】
また図3の(b)において、この状態から各4面表示体111を角度180°回転させるように制御すれば、図3の(b)のc,d側の表示板113により同様にして両側にそれぞれの表示が行われる。さらに表示内容を工夫することにより、角度90°、270°の回転位置でも同様にして表示を行うことができる。これにより表示板113の付け替え無しに表示内容の変更が行える。
【0014】
なお、これらの間の角度45°、135°、225°、315°の回転位置では全ての表示体111のそれぞれ4つのうちの1つの表示面113aが真上を向いた1種類の表示となる。
【0015】
また図2の表示体回転駆動機構による表示内容の変更制御のその他の方法として、図5の(a)に示すように表示ユニット1の表示制御部15に赤外線受信部18を設け、リモコン2により赤外線を使用した遠隔制御を行うようにしてもよい。また、図5の(b)に示すように機械室内のエスカレータ制御盤9からのエスカレータの駆動制御に基づく駆動信号19を表示制御部15に送って表示内容変更制御を行うようにしてもよい。この場合、エスカレータの運転方向や運転制御におけるタイマの信号等に従った駆動信号により、エスカレータの運転方向や時間帯に連動した表示内容変更が行える。さらにまた、表示制御部15にタイマ(図示せず)を内蔵させて、このタイマからの信号による制御を行ってもよく、さらには表示制御部15、モータ16等は設けずに直接、手動で表示体11の角度を変えるようにしてもよい。
【0016】
さらに表示内容を変更する場合には、保護筐体3から表示ユニット1ごと取り出して、外部で表示板113の付け替えを行うことができる。さらに図2の支持体12を、例えば表示体11の回転軸を回転可能に受ける溝等を上方が開いたものにして表示体11を着脱可能なものにすれば、表示体11自体を表示ユニット1から取り外して表示板113の付け替えを行うことができる。
【0017】
また表示体回転駆動機構は必ず必要なものではなく、表示板113の付け替えだけで表示内容の変更を行ってもよく、その場合には各表示体11に角度の異なる表示板が2つあればよく、表示体11は必ずしも4面表示体である必要はない。
【0018】
なお上記説明では表示体11として4面表示体111を説明したが、図6に示すような長手方向に垂直な断面が正三角形となる3つの表示面を有する3面表示体111a、図7に示すようなおもてと裏の2つの表示面を有する板状表示体111bを使用してもよい。図6,7において(a)は斜視図、(b)は側面図である。3面表示体111aおよび板状表示体111bの基本的構造は図3で説明した4面表示体111と基本的に同じであり、表示体本体に3枚あるいは2枚のそれぞれ表示面を有する表示板(特に個々には図示せず)が着脱可能に取り付けられたものであり、表示体本体の形状と表示板の枚数が異なる。
【0019】
図6の3面表示体111aでは回転角度120°毎にエスカレータEへ乗る側と降りる側へのそれぞれの表示が行え、これらの間の中間角度(例えば0°と120°の間の60°)では、1つの表示面が真上を向いた1種類の表示となる。また、図7の板状表示体111bの場合には、乗降口カバー7である床面と垂直な角度から両側にそれぞれ45°傾けたものが乗降客の移動方向に沿って例えば交互に並ぶように角度制御することにより、エスカレータEへ乗る側と降りる側へのそれぞれの表示が行え、また、この状態からそれぞれの板状表示体111bを90°回転させる度に表示内容の変更が行える。さらに全ての板状表示体111bのおもて又は裏の表示面が真上を向いた場合にはそれぞれ1種類の表示となる。なお、図6、図7の場合、表示体の回転によりエスカレータEへ乗る側と降りる側へのそれぞれの表示を切り替えるには表示内容を工夫する必要がある。
【0020】
なお以上の実施の形態の場合、表示制御部15、モータ16を使用しなければ電力は不要なため、省エネに極めて効果的である。
【0021】
実施の形態2.
図8はこの発明の別の実施の形態によるマンコンベア用の乗降口装置の表示ユニット筐体内の構成を示す側面図である。この実施の形態では、表示ユニットの表示ユニット筐体(図1の1a参照)に、エスカレータの乗降客の移動方向に対して垂直の方向に延びるスリット20aを有するスリット板20と、このスリット板20の下側に設けられ、スリット板20の各スリット20aを通してエスカレータへ乗る側及びマンコンベアから降りる側へそれぞれの表示が同時に見えるように、移動方向にスリットの間隔に合わせて分割されて表示内容が描かれた表示シート21と、表示シート21を支持する支持台22を備える。表示シート21の塗り潰して示された領域21Aは例えばエスカレータEへ乗る側(視点A)への表示のための領域、斑点で示された領域21BはエスカレータEから降りる側(視点B)への表示のための領域を示す。
【0022】
そしてさらに、表示シート21を巻取る巻取りローラ23、ベルト16aにより巻取りローラ23を回転駆動するモータ16、このモータ16を駆動制御する表示制御部15、そして支持台22を後方から照らすバックライト25を備える。バックライト25は必要に応じて設ける。巻取りローラ23、モータ16及び表示制御部15は、表示シート21にエスカレータへ乗る側及び降りる側のための複数組分の表示内容が描かれている場合に、表示内容を切り替えるためにスリット板20に対して表示シート21を移動させる表示シート巻取り駆動機構を構成する。そして表示制御部15は、モータ16を駆動制御して巻取りローラ23の回転回数及び回転位置を制御(予め設定された回転回数とそこにおける回転位置に制御)して、表示内容を切り替えてエスカレータへ乗る側と降りる側へそれぞれの内容の表示を同時に行えるようにする。
【0023】
巻取りローラ23はスリット板20の左側端にもあり(図示省略)、さらに表示シート21を矢印で示す両方に移動させるには、2つの巻取りローラ23を同期させて回転させるために、これらを連結するベルト等の機構(図示せず)を設けるか、或いは左側端の巻取りローラ23にもモータ16を設けて2つのモータ16を連動させる。なお、スリット板20は表示ユニットの上蓋とすることができる。
【0024】
また表示シート巻取り駆動機構による表示内容の変更の方法は上記実施の形態の図2、図5で説明したのと同様に、表示制御部15に設けられたスイッチ操作、リモコンを使用した赤外線、エスカレータ制御盤9からのエスカレータの駆動制御に基づく駆動信号、表示制御部15に内蔵されたタイマからの信号等によるものがある。また、巻取りローラ23さらには表示シート21を直接手動で移動させてもよく、その場合には表示シート巻取り駆動機構は不要となる。さらにエスカレータのへ乗る側及びマンコンベアから降りる側のための1組分のみの表示内容が描かれた表示シート21を使用する場合には、表示シート21をそのまま取り替えればよく、その場合には巻取りローラ23も不要となる。
【0025】
実施の形態3.
なお上記実施の形態1では、図3、図6の表示体111、111a、111bの表示板113の表示内容そのものは固定であったが、これらの表示板113を電気的に表示内容が変更可能な電光表示板や液晶表示板からなる表示板で構成することで、表示体111、111a、111bの回転や表示板113の取り替え無しに、各表示体の各表示板の表示内容制御を行うだけで、エスカレータへ乗る側と降りる側へ内容の異なる表示を同時に行い、かつその表示内容を変更することが可能となる。また同様に上記実施の形態2では、図8の表示シート20の表示内容そのものは固定であったが、表示シート20を電気的に表示内容が変更可能な電光表示板や液晶表示板からなる表示板で構成し、スリット板の各スリットを通してエスカレータへ乗る側と降りる側でそれぞれの表示が同時に見えるように、スリットの間隔に合わせて分割された表示を行うことで、表示シート20に変わる表示板の移動や取り替え無しに、表示板の表示内容制御を行うだけで、エスカレータへ乗る側と降りる側への所望の表示を行い、かつその表示内容を変更することが可能となる。なおこれらの場合には、表示制御部15は表示板の表示制御部に置き換わる。また表示板は表示体本体から着脱可能である必要はなく、さらに表示体回転駆動機構、表示シート巻取り駆動機構は当然不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の一実施の形態によるマンコンベア用の乗降口装置の組立てを説明するための図である。
【図2】図1の表示ユニット筐体内の構成の一例を部分的に示す図である。
【図3】図2の表示体の一例を説明するための図である。
【図4】この発明によるマンコンベア用の乗降口装置の表示内容の一例を示す図である。
【図5】この発明における表示内容の変更制御のその他の例を説明するための図である。
【図6】この発明における表示体のその他の例を示す図である。
【図7】この発明における表示体のさらに別の例を示す図である。
【図8】この発明の別の実施の形態によるマンコンベア用の乗降口装置の表示ユニット筐体内の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 表示ユニット、1a 表示ユニット筐体、2 リモコン、3 保護筐体、3a 蓋、5 表示装置、7 乗降口カバー、7a マンホール、9 エスカレータ制御盤、11 表示体、11a,14a,14b ギア、12 支持体、13 ラック、14 駆動軸、15 表示制御部、16 モータ、16a ベルト、17 スイッチ、18 赤外線受信部、19 駆動信号、20 スリット板、20a スリット、21 表示シート、22 支持台、23 巻取りローラ、25 バックライト、111 4面表示体、111a 3面表示体、111b 板状表示体、112 表示体本体、113 表示板、113a 表示面、113b マグネット、E エスカレータ(マンコンベア)、ML 機械室。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンコンベアの乗降口の機械室の上を覆う乗降口カバーに形成されたマンホールに表示装置が填め込まれたマンコンベアの乗降口装置であって、上記表示装置が、上記乗降口カバーの面に対して角度を付けた表示面又はスリットと表示シートの組み合わせによりマンコンベアへ乗る側とマンコンベアから降りる側へ内容の異なる表示を同時に行う表示ユニットと、上記マンホールに固定され上記表示ユニットを着脱可能に収納する上面が透明又は半透明の保護筐体と、からなることを特徴とするマンコンベアの乗降口装置。
【請求項2】
上記表示ユニットが、マンコンベアの乗降客の移動方向に沿って並べてかつそれぞれ上記移動方向に対して垂直の方向に延びるように設けられ、上記マンコンベアへ乗る側又はマンコンベアから降りる側から見える方向に向けられた少なくとも1つの表示面を有する複数の細長い表示体を設け、上記複数の表示体のそれぞれ少なくとも1つの表示面により上記マンコンベアへ乗る側及びマンコンベアから降りる側へ表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項3】
上記複数の表示体が、おもてと裏の2つの表示面を有する板状表示体、長手方向に垂直な断面が正三角形となる3つの表示面を有する3面表示体及び長手方向に垂直な断面が正方形となる4つの表示面を有する4面表示体のいずれかの組からなり、上記表示ユニットが上記いずれか1組の表示体、および上記各表示体をそれぞれ表示面が上記マンコンベアへ乗る側及びマンコンベアから降りる側の少なくとも一方に向けられる角度に長手方向の中心軸周りに回転させる表示体回転駆動機構を一体に備えたことを特徴とする請求項2に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項4】
上記各表示体が、表示体本体と、この表示体本体に着脱可能であってそれぞれ表示面を有する複数の表示板とからなることを特徴とする請求項2又は3に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項5】
上記表示ユニットが、マンコンベアの乗降客の移動方向に対して垂直の方向に延びるスリットを有するスリット板と、このスリット板の下側に設けられ、スリット板の各スリットを通して上記マンコンベアへ乗る側及びマンコンベアから降りる側へそれぞれの表示が同時に見えるように、上記移動方向に上記スリットの間隔に合わせて分割されて表示内容が描かれた表示シートと、を一体に備えたことを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項6】
上記表示ユニットが、上記表示シートに上記マンコンベアへ乗る側及びマンコンベアから降りる側のための複数組分の表示内容が描かれ、表示内容を切り替えるために上記スリット板に対して上記表示シートを移動させる表示シート巻取り駆動機構をさらに一体に備えたことを特徴とする請求項5に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項7】
エスカレータの駆動制御に基づくエスカレータ制御盤からの駆動信号に従って上記表示体回転駆動機構又は表示シート巻取り駆動機構が駆動することを特徴とする請求項3又は6に記載のマンコンベアの乗降口装置。
【請求項8】
マンコンベアの乗降口の機械室の上を覆う乗降口カバーに形成されたマンホールに表示装置が填め込まれたマンコンベアの乗降口装置であって、上記表示装置が、上記乗降口カバーの面に対して角度を付けた電気的に表示内容が変更可能な表示板又はスリットと電気的に表示内容が変更可能な表示板によりマンコンベアへ乗る側とマンコンベアから降りる側へ内容の異なる表示を同時に行う表示ユニットと、上記マンホールに固定され上記表示ユニットを着脱可能に収納する上面が透明又は半透明の保護筐体と、からなることを特徴とするマンコンベアの乗降口装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−36384(P2006−36384A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−214675(P2004−214675)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】