説明

マンホール

【課題】 傾斜角度を必須要件としてなるもので本発明のように天面幅を発明の要件にしているものではなく、特にマンホール蓋にはなんら工夫がされていないものである。
【解決手段】 アスファルトを充填してなるマンホール蓋を有するマンホールにおいて、マンホール蓋の天面幅及びマンホール受枠の天面幅を、10mm未満にしてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に道路上に設置するマンホールで、車の往来によるアスファルトの剥離を防止することのできるマンホールにに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、舗装材と接触する側の壁面が下方に向かって外方受枠において、前記壁面の傾斜角度は、前記壁面の周方向に沿う所定長さ内において増減することを特徴とするマンホールがある。(特許文献1参照)
【0003】
また、他の従来技術として、マンホール蓋を支持する筒状部と、この筒状部の外周下部に形成されたフランジとを備えてなるマンホール蓋用受枠であって、前記筒状部は、外周上部面が上端面から前記フランジに向かって滑らかに下降する曲面で形成されるとともに、前記外周上部側面に複数の円形窪みが形成されてなることを特徴とするマンホール蓋用受枠がある。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2006−200259号 公報
【特許文献1】 特開2001−152474号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記前者においては、傾斜角度を必須要件としてなるもので本発明のように天面幅を発明の要件にしているものではなく、特にマンホール蓋にはなんら工夫がされていないものである。
【0006】
また、上記後者においては、マンホール蓋用受枠に複数の円形窪みを形成してなるもので、上記前者と同様に、マンホール蓋にはなんら工夫がされていないものである。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、マンホール蓋の内面に井桁状のアスファルトアンカー部を形設することによりアスファルトの付着面積を多くでき、よって付着力をアップさせることができる、マンホール蓋の天面幅及びマンホール受枠の天面枠の幅を10mm未満にすることにより、車のタイヤに接触する面積を極力減らすことにより雨の日等のスリップを防止することができる。
また、アスファルトアンカー部を設けることにより、アスファルトが長期間剥離することなく使用することができる。
さらに、アスファルトアンカー部の天面幅を10mm未満にすることや高さを40mm未満にすることにより、一層アスファルトとの付着力をアップさせると共に、雨の日等のスリップも防止できるマンホールを実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、アスファルトを充填してなるマンホール蓋を有するマンホールにおいて、マンホール蓋の外周天面幅及びマンホール受枠の天面幅を10mm未満にしてなること。アスファルトを充填してなるマンホール蓋を有するマンホールにおいて、マンホール蓋の内面に井桁状のアスファルトアンカー部を形設してなること。マンホール蓋の内周面にアスファルトアンカー部を形設してなること。アスファルトアンカー部の天面幅を10mm未満にしてなること。アスファルトアンカー部の高さを40mm未満とすることを特徴とするものである。。
【発明の効果】
【0009】
1)、マンホール蓋の内面に井桁状のアスファルトアンカー部を形設することによりアスファルトを強固に付着することができる。
2)、マンホール蓋及びマンホール受枠の天面幅の寸法を10mm以下にすることにより、車タイヤに接触する面積を極力減らすことができ、スリップ等の事故を防止することができる。
3)、内周アスファルトアンカー部を設けることにより、通行する車等の振動等により、アスファルトが剥離するのを防止することができる。
4)、アスファルトアンカー部の天面幅を10mm未満に、高さを40mm未満にすることにより、一層アスファルトとの付着力をアップさせると共に、雨の日等のスリップも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の第1実施例を示すマンホールの要部の縦断正面図。
【図2】 本発明の第2実施例を示すマンホールの要部の縦断正面図。
【図3】 本発明の第3実施例を示すマンホールの要部の平面図。
【図4】 本発明の第3実施例を示すマンホールの要部の縦断正面図。
【図5】 本発明の第4実施例を示すマンホールの要部の縦断正面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
まず、第1実施例のマンホールについて説明する。
1は、マンホールである。
2は、アスファルトAを充填してなるマンホール蓋で、天面幅2aを10mm未満にしてなるものである。
3は、マンホール受枠で、天面幅3aを10mm未満にしてなるものである。
上記のように通常天面幅は10〜30mm位であるが、10mm未満にすることにより車等のタイヤのスベリ防止となる。
【0012】
つぎに、第2実施例のマンホールについて説明する。
マンホール21は、上記と同様なマンホール受枠23内に、内周面にアスファルトアンカー部22bを形設し、内接したアスファルトCをより強固に保持することができるものであり、それぞれの天面幅22a・23aは上記と同様とする。
【0013】
第3実施例のマンホールについて説明する。
マンホール31は、マンホールに蓋32の内面に井桁状のアスファルトアンカー部4をを形設してなるもので高さTは20mm前後としてなり、内部にアスファルトdを充填することにより、アスファルトアンカー部4と強固に付着するものである。
なお、天面幅32aは10mm未満が望ましい。
【0014】
第4実施例のマンホールについて説明する。
マンホール41は、上記と同様にマンホール蓋42の内面に井桁状のアスファルトアンカー部44を形設してなるもので高さT1は39mm位とし、天面幅44aを10mm未満とすることによりアスファルトeを各々独立して強固に付着させることができ、車の通行により上面が剥れても天面幅44aが狭いためスリップ等を防止できるものである。
【0015】
上記各実施例において、マンホール蓋や受枠の大きさは必要に応じて決めればよく、各天面幅は10mm未満であれば、特に限定するものではない。
なお、Bは路面アスファルトを示している。
【符号の説明】
【0016】
1−−−−マンホール
2−−−−マンホール蓋
2a−−−天面幅
3−−−−マンホール受枠
3a−−−天面幅
A−−−−アスファルト
B−−−−路面アスファルト
C−−−−アスファルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルトを充填してなるマンホール蓋を有するマンホールにおいて、マンホール蓋の外周天面幅及びマンホール受枠の天面幅を10mm未満にしてなることを特徴とするマンホール。
【請求項2】
アスファルトを充填してなるマンホール蓋を有するマンホールにおいて、マンホール蓋の内面に井桁状のアスファルトアンカー部を形設してなることを特徴とするマンホール。
【請求項3】
マンホール蓋の内周面にアスファルトアンカー部を形設してなることを特徴とする請求項1又は2記載のマンホール。
【請求項4】
アスファルトアンカー部の天面幅を10mm未満にしてなることを特徴とする請求項2又は3記載のマンホール。
【請求項5】
アスファルトアンカー部の高さを40mm未満とすることを特徴とする請求項2。3又は4記載のマンホール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−43035(P2011−43035A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−209791(P2009−209791)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(504151594)株式会社友鉄ランド (6)
【Fターム(参考)】