説明

マーカーを組み込んだ凍結乾燥食品

【課題】マーカー又は治療のための薬物と組み合わせた食餌を胃の中へ又は胃の先にデリバリーする際に、信頼性と標準化を確実にすること。
【解決手段】食用食物成分を含む食餌であって、上記食用食物成分が、上記食餌と一緒に哺乳動物に摂取された時に、マーカー若しくは薬物の吸収又は代謝のいずれかが観察され、かつ、上記哺乳動物の生理学的機能、又は上記哺乳動物にデリバリーされた上記マーカー若しくは薬物の治療上の有効量と相関関係をもつように選ばれた既知の量のマーカー又は薬物を含み、そしてその食用食物成分が凍結乾燥された上記食餌。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の引用]
本願出願は、2002年5月10日に提出された「医学的試験における使用のための凍結乾燥食用食物(lyophilized edible food)」と題された仮特許出願番号第60/379,581号の利益に対する権利を与えられ、そして上記文献の全体を本明細書中に援用する。
【0002】
[発明の分野]
本願発明は、その成分にマーカー又は薬物を含む食用食物を含む凍結乾燥(フリーズドライ)の食餌、並びに哺乳動物内にマーカー又は薬物を確実にデリバリーするためにそれを使用する方法、そして治療のためで、数々の高度に標準化された食餌にわたって治療用若しくは診断用の薬物又はマーカーの吸収を測るためのその食餌の使用に広く関する。同様に、それは診断又は試験方法で使用されるための食餌を確認する方法に関する。さらに、前記食餌は、食餌とそのマーカー又は薬物の消化、吸収及び/又は代謝の結果としての身体上の(生理学的な)機能を測るために使用されうる。
【背景技術】
【0003】
摂取された食料は、食物が機械的に咀嚼され、唾液によって滑らかにされ、唾液中に存在するアミラーゼによって酵素的に処理されるところの口腔内で始まる。消化は、食物が胃液と胃上皮の細胞によって分泌される酵素によって溶解させられるところの胃内で継続されて、キームスを生じる。キームスは、肝臓によって産生された胆汁酸塩及びすい臓の消化酵素によるさらなる処理のために、幽門括約筋を通って小腸に入る。小腸によって吸収されないか又は小腸内に運ばれない成分は、大腸における引き続く処理の対象となる。
キームスが小腸に移動する速度(胃内容物排出速度)は、ホルモン、摂取物中の化学的な信号、並びに神経系からの信号を含む多数の生理学的な因子の産物である。
【0004】
いくつかの集団は、内容物排出速度に影響する疾患に影響される。例えば、速度が加速される場合、消化されてない食物が早い時期に胃から小腸に排出される。逆に速度が減速される場合、胃から小腸への摂取された食物の動きは遅れて、いわゆる「排出遅延」、あるいは胃不全麻痺と言った状態を生む。
【0005】
胃内容物排出速度に関与する疾患は、食餌が胃を空にして、小腸に入る速度を観察することによって一般に診断される。一般に、これらの試験で、食用食物が動物の腸内へのマーカーの輸送に使用され、そして上記マーカーによって胃内容排出が観察される。
【0006】
現在、ヒトの胃内容排出の定量のためのルーチンの方法は、定量的シンチグラフィである。シンチグラフィは、その成分がラベルされている少なくとも1種類の食用食物を含む食餌の経口摂取、そしてそれに続く、ラベルされた食物が胃から排出される時のシンチレーションカメラによるガンマ放射の測定を伴う。
【0007】
胃内容排出のシンチグラフィ測定に使用される食餌の最も一般的なタイプは、2個の生卵と一緒に0.5mCi99mTc硫黄コロイド、又は120グラムの液状卵代用品、例えばEgg Beater(登録商標)の商標のもとConAgraによって販売される製品を調理することによって通常どおり作られた食餌である。典型的な使用で、患者は試験前夜に断食する。試験時間に、患者は2切れのパン、30グラムのジャム及び120ミリリットルの水と一緒に調理された放射性ラベルされた卵成分を摂取する。試験食が摂取された後に、前部及び後部カメラによるシンチグラフィ・スキャンが直ちに実施され、2時間は15分ごとに、そして6時間までの間は30分ごとにスキャンされる。カメラが直接的に胃を出て行く食餌を測るので、胃内容排出のシンチグラフィ計測は直接的である。
【0008】
胃内容排出測定法で、2つの指標が臨床的に有用である。最初の、tLAGは最初の10%の食物が胃から排出されるのに必要な時間である。第二の、t1/2は、内容物の半分が胃から排出されるのに必要な時間である。放射性ラベルの胃保持率のパーセンテージは、シンチグラフ胃保持曲線を作成するために各タイム・ポイントで算出された。前記曲線が指数関数モデル(power exponential model)を用いて数学的に作製され、診断上の結果であるtLAGとt1/2が上記曲線から算出される。
【0009】
いくつかの問題点が、伝統的なシンチグラフィ法に関係する。第一に、患者に放射性同位元素を与えなければならない。これは妊娠可能年齢の女性又は子供にとって特に問題がある。よりさらに、前記手順は専門的な核医学施設で実施されなければならない。最後に、前記手順のための準備は厄介で、もしかすると誤差を試験方法に導入する可能性がある。前記手順より前に、作業者はラベルされた食餌を準備しなければならない。調理指標又は食物の質は病院ごとに変動するので、標準化が欠けている。あらゆる医学的試験と同様に、胃内容排出試験方法において標準化が著しく重要である。
【0010】
最近、非放射性マーカーでラベルされた食用食物を利用する胃内容排出の計測方法が記載された。非放射性ラベルされた食用食物が消化される時にラベルされた成分が生じ、それが患者の息の中に検出される。この方法は、米国特許番号第5,707,602号に詳細に記載され、上記文献の教示を本明細書中に援用する。この特許は、栄養補給剤である、高度な富13CO環境で成長した藍藻類、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)の使用を記載する。13炭素は、非放射性マーカーとして働く。少量のラベルされた藻類は、ロール内又は朝食カウンターにて焼かれて、ジュースか水と一緒に患者によって摂取される。食餌は、約1〜2mmの粒径まで胃で粉にされ、その後胃から幽門を通過して腸内を通る。腸において、l3C−スピルリナ・プラテンシスの消化物のラベルされた産物は吸収されて、代謝されて息の中に吐き出されるラベルされた二酸化炭素を上昇させる。患者の息の中の13CO出現速度(13CO排出速度)は、胃内容排出の速度と相関性がある。
【0011】
シンチグラフィとは対照的に、上で述べたマーカーによる胃内容排出の測定法は、間接的である。従って、胃の排出時間が13CO曲線から計算されることができるように、13COの排出曲線が、シンチグラフ胃保持曲線と数学的に相関関係にあることが望ましい。例えば、放射性シンチグラフ・ラベルも13Cラベルも同じ食餌で同時に投与される時、当業者は、シンチグラフ計測から得られた診断上の指標と、患者の13CO排出速度から得られた対応するデータの間の関係を発展させるために全体的な線形モデルを使用することができる。
【0012】
13CO排出曲線とシンチグラフ崩壊曲線を正確に関連させるために、マーカーをデリバリーする食用食物及び/又は食餌基質(meal matrix)を標準化し、変数の数を減らすことが望ましい。例えば、新しいマーカー又は薬物(代替物)が、十分に受け入れられているマーカー又は薬物(プレディケイト(predicate))が組み込まれた食用食物及び/又は食餌(プレディケイト食)と異なる食用食物及び/又は荒逸き粉(代替食)に組み込まれた場合、相関プロセスはより困難になる。このように、プレディケイト食及び代替食が、組成物、組織及び栄養含量においてできる限り互いに類似していることが望ましい。
【0013】
同じように、そのような標準化が、医学界内で正確度及び承認を保証された周知の、受け入れられた試験に対する、新規診断試験又は医学的試験のバリデーションを可能にする。新しい試験が、例えば異なるやり方、例えば間接的対直接的において生理学的な特徴を検出、評価、又は計測する点が特に重要である。
【0014】
新規の医学的試験と、伝統的な医学的試験の間の標準化に加えて、各々の別個の方法が標準化されることが望ましい。医学的試験が行われる各々の時間にそれが実施されることが望ましく、そしてしばしば必要不可欠である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
よって、マーカー又は治療のための薬物と組み合わせた食餌を胃の中へ又は胃の先にデリバリーする際に、信頼性と標準化を確実にすることが本発明の目的である。薬物又はマーカーの吸収及び/又は活性を確認し、かつ、計測する信頼性が高い方法を提供することがさらなる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の1つの態様は、身体機能を評価するために、症状を診断するために又は他のそのような医学的用途のために、哺乳動物によって摂取されるべき食餌の一部としてマーカー又は薬物をデリバリーするための、マーカー又は食餌を含む冷凍乾燥される(フリーズドライ)食用食物を含む。
【0017】
本発明の他の側面は、凍結乾燥されたプレディケイト食を提供することを含む、特定の身体機能を評価する又は特別な医学的症状を診断する手段としての代替食又はプレディケイト食中の食用食物の成分としての代替マーカー又は薬物の使用をバリデーションするための方法である。前記プレディケイト食は、医学的試験における使用のためにバリデーションされた最初のマーカー又は最初の薬物を含み、そして凍結乾燥された代替食を提供する。前記代替食は、医学的試験においてプレディケイト食と一緒に使用するために選ばれた第2のマーカー又は第2の薬物を含み、ここでマーカー又は薬物を含まないプレディケイト食と代替食が、生理学的、及び代謝特性において対等である。
さらに他の側面は、評価されるべき身体機能と数学的に相関性があるマーカーを含む、標準化された、冷凍乾燥食を利用する胃内容排出の計測方法である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
安全で、効果的な、臨床条件で容易に使用されうる標準化された胃内容排出試験は、準備された標準化された食餌に組み込まれた13Cのような安定したマーカーを利用する。均一にラベルされた標準化された冷凍乾燥食である、容易にもどされる代替食は、食餌が準備される試験より信頼性が高い成績を保証するであろう。本明細書中において、用語フリーズドライと凍結乾燥は、互換的に使用される。
【0019】
マーカーが含有される標準化された食餌は、ヒトの摂取に好適なあらゆる種類の食物でもある。例えば、胃内容排出試験に使用される典型的な食餌は、スクランブルエッグとレバーを含んでいた。当業者によって評価されるであろう場合、凍結乾燥工程に適応可能なあらゆる食物品目も利用されうる。食物品目は、特別な食餌の需要をもつ患者、例えば菜食主義者又はユダヤ法の基準にかなう調理をされた食物を望んでいる人のために選ばれることができる。
【0020】
1つの態様において、標準化された食餌は卵である。伝統的なシンチグラフィ方法は、放射線ラベルされた卵で準備されたサンドイッチから成る食餌を提供した。最近の研究は、生物学的にラベルされた食餌から導かれた排出曲線が、ガンマ放射曲線とよく相関することを示した。よりさらに、卵はフリーズドライ工程に適応可能であり、長い貯蔵期間を有する。
【0021】
食餌又は食餌の食用食物成分は、安定していて、生物学的に安全なアイソトープ、例えば13Cでラベルされうる。当業者には明らかなように、13Cは、ヒトの摂取に好適なあらゆる起源から提供される。例えば、13Cを含有するオクタン酸は、食餌又は食餌の食用食物成分と混ぜられる。1の態様において、13Cの起源は、S.プラテンシスである。2003年4月16日に提出された、同一出願人による係属中の米国特許番号第10/417,951号、炭素−13レベルされたバイオマスの生産方法の中に開示されるとおり、13Cを含む藻類は、富13C環境中での藻細胞の生育によって得られる。前記文献の全体を本明細書中に援用する。
【0022】
前記フリーズドライ標準化食は、種々のマーカーと一緒に使用されることができ、そして多様な食餌の種類に適用されることができ、そしてあらゆるタイプ及び13炭素ラベルを用いて直接的に合成されるもの又は13C−S.プラテンシスのようなバイオマスを通して得られたものを含む正確な量のマーカーを組み込むことができる。
【0023】
試験結果の正確度を確実にするために、13Cは望ましくは食餌又はその食用食物成分全体にわたって均一に調剤される。1の態様において、食餌又はその成分及び13C藻類は、別々に凍結乾燥される。その後、前もって計測された量の13C藻類が均一な調剤を確実にするように前もって計測された量の凍結乾燥された卵と徹底的に混ぜられる。あるいは、凍結乾燥前に、あらかじめ計測された量の13Cを含む藻類は、あらかじめ計測された量の卵と徹底的に混ぜられる。この態様において、もどすことと調理が必要ならば、それ以外の現場での準備は必要ない。
【0024】
当業者には明らかなように、食餌又はその成分に加えられるべき藻類又は他の13C源の量は、所望の投与量、食餌材料の量及び13C源を含む種々の因子に依存する。多数の食餌が凍結乾燥法に従って同時に製造されうることは明らかである。いったんマーカーが均一に食餌又はその成分中に調剤されれば、個々の1人分は、単に重量、量又はあらゆる他の好適な技術によってバッチを個々の1人分に分けることによって製造されうる。
【0025】
標準化された食餌を準備するためにフリーズドライ工程を使用することにはいくつかの利点がある。フリーズドライされた食餌は、安定同位体ラベルされた材料のようなマーカー又は薬物を確実にそして正確に食用食物基質中に含有している媒質を提供する。前記マーカー又は薬物は、準備の間又は食餌が再編成される現場で食用食物に組み込まれうる。同様に、フリーズドライされた食餌は、全ての医学的使用者及び投与現場にわたって試験の標準化を保証する。様々な生物学的マーカー又は薬物及びその組み合わせ物を組み込むことができ、同じ食餌基質から評価することができる。フリーズドライされた食餌のために冷凍は必要とされず、それらの保存をより簡単にし、かつ、損傷を防ぐ。
【0026】
凍結乾燥されたデリバリー食は、効果的に利用されて、いったん前記デリバリー食がもどされればマーカー又は薬物がその機能上の活性を維持するように凍結乾燥工程中の劣化に影響されないあらゆるマーカー、アイソトープ又は薬物を正確に組み込み、デリバリーすることは知られるべきである。マーカー又は薬物が食餌の1つの成分内に組み込まれた標準化された食餌のフリーズドライが、あらゆる医学的手順における使用のためのマーカー又は薬物のデリバリーのために使用される。ここで、生理学的な計測は、患者によるラベルされた食用食物の経口摂取に続いて行われる。
【0027】
標準化されたフリーズドライ食は、患者又は被験者の胃内容排出を評価するために使用される。食餌を利用するために、臨床作業者は、試験前に前もってラベルされた食餌をもどすだけである。そして患者はマーカー、例えばラベルされた藻類を含む食餌を摂取する。患者が小腸に食餌を排出する時、13Cが吸収されて、そして13COに酸化される。13COは患者の息の中に排出される。息サンプルは、当該技術分野で知られている技術によって周期的な時間間隔で回収され、そして息サンプル中の13CO量は当該技術分野で知られている技術によって決定される。
【0028】
正確な結果のために、マーカーはデリバリー媒質、例えば食用食物成分に結合されたままでなければならない。マーカーが結合していなくなれば、それが液相への固相の排出過程の前面に出て、実際の胃内容排出過程を代表するよりも速く幽門を通過し、そして腸に入る。同様に、それは胃壁を通過し、そして計測すべく意図された消化過程に無関係な13COを生じさせる様式の循環及び代謝過程に入る。このように、製造工程が、結合能力が失われる程度まで原料の性質を変えないことを保証することが重要である。
【0029】
13Cを使った診断試験で、投与されている13Cの量は正確に知られなければならない。呼気検査で、結果は、産生された13COの量に基づき、これは元来摂取された量と直接的に関係する。13Cの実際の投与量を決定するために、全炭素の重量パーセンテージ、並びに13Cのパーセントを知る必要がある。これは、13Cでラベルされた藻類種S.プラテンシスについての3つの異なる量の13Cの目標用量を説明する表1で示される。13Cの目標用量を達成するために食餌に組み込まれなければならない13CラベルされたS.プラテンシスの量は、以下の方程式:
目標用量mg13C/(13C原子%炭素%)=mg調剤される[13C]−S.プラテンシス
に従って決定される。表1は、方程式がどのように使用されるかのいくつかの例を提供する。この計算は、13Cによってラベルされた分子又はバイオマスのようなより大きなものに適用できる。
【0030】
【表1】

【0031】
S.プラテンシスについて、先の表で示されるように、炭素含有量は、一般に約42%であり、13C取り込みは約95%である。
【0032】
当業者はここで標準化された食餌に加えられるべき適当な用量を確立するために十分な数の患者による研究を実施する。特定の実施例は予期される交差研究を行うことである。ここで、健常な患者の組と同数の既知の胃内容排出遅延の患者の組が、先の表で処方されたとおりの13Cラベルの異なる用量を除いて同じである食餌を用いて、別々の機会に3回の同じ食餌を各々投与される。健常及び排出遅延群からの13CO排出曲線以下のエリアは、意図された食餌を利用した健常と損なわれた(遅延した)胃内容排出の両者を評価するために十分なシグナルを提供する最も低い許容される用量を決定するための適当な統計上の挑戦によって、3つの異なる用量レベルで比較されることができる。そして、選ばれた用量を含んだ缶が一貫して製造される。
【0033】
マーカー又はマーカーの起源及び/又は食餌又はその成分が変更される情況の下で、新しい(代替)マーカー又は食物をバリデーションすることが望ましい。全ての適切な患者集団間の前記呼気検査の使用を完全にバリデーションするために、得られる結果を、シンチグラフィ試験を使って得られた結果と関連させる必要がある。使用された食餌又はマーカーの種類の相違が、異なる胃内容物排出速度と異なる生理学的な及び代謝の足跡を生じる場合がある。2つの食餌の間の数学的な関係が確立され、そして代替食がt1/2に関する信頼性が高い判断材料になる一方で、各々の食餌の組成物がはるかに異なる場合、関係をバリデーションするのに必要な研究の数は増やされて、全ての患者集団にわたる一貫した関係がプレディケイト食と代替食の間で生じない可能性はある。例えば、胃内容排出試験で、2つの異なる食餌又はマーカーが、多分ある影響を受けた患者ではなく、健常な患者で一貫した数学的で、生理学的な関係を有する可能性がある。たくさんの胃不全麻痺患者(gastroparetics)(遅延ダンパー)は糖尿病患者であり、糖尿病患者は、2つの異なる食餌の間の予測された関係におけるいくつかの不一致を生じる様式で異なる食餌を代謝させる。
【0034】
単に代替食とプレディケイト食のタンパク質、炭水化物、脂肪含量を合わせることは、生理学的な一致を確実なものにするわけではない。タンパク質、炭水化物、及び脂肪含量の種類が異なる、すなわち、卵食のタンパク質は主にアルブミンであるのに対し、ロールは主に大豆タンパク質を含んでいる。ゆえに、ラベルを結合するマトリックスは、異なり、そしてわずかであるが、しかし重要な代替マーカー又は薬物の粉砕、吸収及び代謝における相違が生じ、それは患者の適切な類別に影響する。
【0035】
バリデーション過程の信頼性を改善するために、代替食をプレディケイト食と一致させるべきである。広範囲にわたる外来患者の利用を意図した前記代替食について高度に信頼性が高く、安全で、容易に調剤されるために、プレディケイト食に食感、組成及び栄養価が一貫し;その効能を決定することに使用されるプレディケイト食と一貫した生理学的な及び代謝の関係を有し;損傷及び腐敗を受けずに;そして利用前に商業的に妥当な貯蔵期間を有するべきである。
【0036】
胃内容排出を査定することのために食餌が使用される本発明の態様において、プレディケイト99mTcラベル又は食餌、及び代替マーカー又は食餌の両方が、同じ食餌基質に組み込まれうる。この場合、99mTcラベルはその短い放射能半減期特性のため、投与現場で食餌基質に加えられなければならない。
【0037】
本発明の1の態様において、プレディケイト食は、先に述べられた凍結乾燥された標準化プレラベル食として提供される。プレディケイト食がもどされた後に、放射性ラベルと代替マーカーが同じ食物基質に結合されるように、99mTcラベルが添加される。そして患者又は被験者は、二重ラベルされた食餌を摂取して、そして先に記載されたシンチグラフィ法及び呼気検査によって胃内容排出が同時に計測される。このように得られた2つの測定値を、互いに比較し、数学的な相関性をもたせる。放射性ラベルと代替マーカーの両方が同じ基質に組み込まれるので、この態様はプレディケイト食の種類又はプレディケイト・マーカーの信頼性の確認を可能にする。
【0038】
プレディケイト・マーカー及び代替マーカーの両方の導入に好適な凍結乾燥食を確立する1つの利点は、適当な生理学的な又は診断上の結論を得るために上記食餌から生じる十分なラベル・シグナルが存在するのを確実にするために上記食餌が異なるラベル用量を試験に使用する。例えば、設立された放射性プレディケイト・ラベルと、新しい非放射性13C代替ラベルの間の関係を確立する前に、信頼性が高い患者の13CO排出速度を提供するのに適当な用量の13Cが食餌中に組み込まれる。信頼性の高いデータを提供する前記シグナルは、プレディケイト・マーカー及び代替マーカー間の数学的な関係を確立するために容易に計測可能である必要がある。
【0039】
他の態様によると、代替食とプレディケイト食の両者は、同じように準備されたプレディケイト食に合致する代替食を準備するために、先に述べられた凍結乾燥工程に従って準備される。この態様において、マーカーを含まない同一の食用食物成分を含む食餌(すなわち、上記食餌中にあらゆるラベルの取り込み前に、各々の食餌において同じ量の同じ食用食物)がもどされ、そしてプレディケイト・ラベル及び代替マーカーはもどされる時点で互いに加えられる。臨床研究で試験されるように意図されたプレディケイト食も代替食も同じプレラベル内容物によって、かつ、同じ様式で準備される。あるいは、代替ラベルが安定している、すなわち、その機能上の活性を維持することができる場合には、それは凍結乾燥前に食餌に添加される。2つの食餌が比較されるので、患者又は被験者は異なる時点で各々の食餌を摂取して、そして結果は数学的に相関関係があった。
【0040】
代替マーカー又は薬物の使用を確実に確認するために使用されることができる代替食の開発であって、上記代替食は、プレディケイト食に食感、組成、及び栄養価が類似し、かつ、試験食中の放射性ラベルの安定した非放射性ラベルへの置き換えを可能にする市販の食餌/デリバリーシステムに組み込まれる。このように、放射線被曝が好ましくない妊娠可能年齢の女性及び子供の胃運動性のような生理学的症状の評価において、安定な、非放射性マーカーが使用される。
【0041】
本明細書中で述べられた多数の評価、例えばプレディケイト・マーカーと代替マーカーの比較、患者内の胃運動性変異の測定、患者間の比較などが、胃内容排出マーカーを使ってなされる。
【0042】
理想的には、本発明の臨床環境で使用された代替食用食物若しくはプレディケイト食用食物、又は食餌は、長期の放送安定性と、容易で、信頼性が高いもどし技術による適当な調節的標準に合致した制御された食物及び/又は薬剤製造環境において製造される。この種の製造環境におけるこれらの食餌の製造は、間違いをもたらす試験投与現場で食餌の原料が不規則に準備できないことを裏付ける。例えば、不一致は、食料品店型の供給における相違、調理方法及び時間の相違、及び試験投与技術により現場ごとに生じる場合がある。さらに、より「標準化された」食餌の製造だけでなく、適当な生物学的マーカー又は薬物を伴う食用食物の幅広い規模の商業的使用を可能にするので、食用食物の製造のための製造工程の使用は有益である。試験現場で調理される食餌について、不確実さを最小限にするために同じ調理方法がプレディケイト食と代替食に適用されることが最良である。
【0043】
本発明のフリーズドライ標準化食は、治療用薬物のための標準化されたデリバリー様式として役に立つ。同様に、本発明のフリーズドライ標準化食のアレイが、食餌組成を変えることによる様々な診断上の及び/又は治療用の薬物の吸収を研究するために使用されうる。さらに、マーカー及び/又は、治療用の及び診断上の薬物を含むフリーズドライ標準化食は、食物成分、ラベル又は薬物の用量、そして重量による食物の量が信頼性の高い対照と一緒にデリバリーされなくてはならない動物研究のために使用されることができる。本発明の態様において、その代替マーカー又は薬物を伴う代替食がプレディケイト・マーカー又は薬物を伴うプレディケイト食との比較によっていったん有用であるとして確立されれば、上記食餌の食用食物成分をフリーズドライすることは上記食餌の安定化だけでなく、そのような標準化された食餌によって得られた試験結果の再現性をも保証する。
【0044】
本明細書中に記載された、いくつかの態様が食餌の食用食物を準備するフリーズドライ法の使用を示す一方で、代替食がプレディケイト食と組成物において同一であることを保証しているあらゆる方法が使用されることができることは当業者にとって明白であろう。例えば、食用食物成分は、標準化された過程に従いロール又はビスケット中の食用成分を焼くことによって準備されることができ、そしてプレディケイト・マーカー又は薬物、及び代替マーカー又は薬物は、制御された製造工程中又は試験現場で食餌に組み込まれうる。
【0045】
本発明は、以下の制限することのない実施例に関してされる言及によってさらに説明される。多くの変更が本発明の範囲から逸脱することなく実施例において説明された態様で加えられうることは当業者にとって明白である。このように、本発明の範囲は、当該出願に記載された態様に限られるべきではなく、請求項の言語で記載された態様及びそれらの態様の同等物によってのみ制限されるべきである。
【実施例】
【0046】
[実施例1:13Cでプレラベルされた標準化卵食の準備]
207.41kg(2,000食の準備に必要な量)の低温殺菌した、糖を除いた(de−sugared)、全卵を含む液状の全卵配合物、水、無脂肪ドライミルク、塩及びスモーク・フレーバーを、95%原子%13C及び42%の総炭素を含む200gの13CラベルS.プラテンシスと十分に混ぜる。28gの特定の数の食餌を製造する必要がある液状卵製剤の量を、以下の方程式:
(単位の量)×(28g/0.27)=液状卵製剤のグラム数から計算した。
ラベルされた藻類の必要量は、藻類細胞中に存在する13Cのパーセンテージに依存し、以下の方程式:
13C/(13C原子%×炭素%)=mg[13C]−S.プラテンシスから計算する。必要とされるラベルされた藻類の総量を、以下の方程式:
用量の数×mg[13C]−S.プラテンシス/用量によって計算した。適当な量の十分に混合されたラベルを含む液状卵製剤を、前もって冷やされた陽極酸化されたアルミニウム凍結乾燥盆の上に乗せ、<200ミクロンの圧力下、3.0%未満の含水量の乾燥減量(LOD)規格を満たすまで、初期温度−20℃そして最終温度48℃で24時間凍結乾燥した。得られたフリーズドライ・ラベル混合物を、均一な重量とラベル分布の2,000単位の食餌を製造するために分けた。
[実施例2:マーカーの均一な分布の確認]
各々がS.プラテンシス由来の6mgの13Cを含む単位を製造するために準備された製造運転から製粉工程において大体の序盤、中間、終盤の時点から10点のサンプルを無作為に抽出した。各々のサンプルのアリコートを、安定同位体比質量分光光度計の付いた燃焼室で分析して、既知の13C標準と比較した。
【0047】
サンプルは、1サンプルあたり6.01mgの平均回収があり、0.072の標準偏差であり、そして1.19%の相対標準偏差%であった。これらの結果は、13Cラベルが食餌基質中に均一に分布されていることを証明する。
[実施例3:現場で準備された食餌中のマーカーの均一な分布の確認]
いくつかの例で、ラベルが使用直前に食餌と混ぜられるように、フリーズドライの食餌と、ラベルを別々に提供することが望ましい。しかし、ラベルの均一な分布は著しく重要であることに変わりない。
【0048】
手作業の、現場での混合がマーカーの許容されうる均一な分布を与えるかどうかを判断するために、定量の[13C]−S.プラテンシスと、卵製剤を先に記載のように別々にフリーズドライした。乾燥させた[13C]−S.プラテンシスの50mgのアリコートを、テフロン(登録商標)で裏打ちされたスクリューキャップの付いた20mLのガラスバイアル中で5gの水によって10分間再水和させ、28gの卵粉末に加えた。88gの水を、前記再水和容器の内容物を卵ミックス中にすすぐために使用し、混合コンテナに蓋をして、1分強く撹拌した。卵ミックスを電子レンジで1.5分間調理し、冷まして、6点のサンプルに分けた。前述の食餌の調製をトリプロケートで行った。
【0049】
各々3つの食餌の6切れのそれぞれを乾燥させて、そして乳鉢及び台座(pedestal)によって均一なサンプルにした。アリコートを各々のサンプルから取り出し、燃焼させ、気体安定同位体比質量分光光度計によってアッセイし、そして既知の標準と比較することによって13C量を決定した。
【0050】
3つの食餌の各々からの6点のサンプルにわたる相対標準偏差%は、それぞれ5.2%、3.4%、及び3.3%だった。これらの結果は、現場で混合して製造された食餌が均一に分布されているマーカーを含むことを証明する。
[実施例4:結合能力の評価]
既知の量の13Cマーカーを含む28gの凍結乾燥卵粉末を、93gの水でもどし、混合し、調理した。調理した食餌を冷やし、計量し、回収鍋へと4mmふるいを押し通した。10グラムのサンプルを回収し、105℃で一晩乾燥させて、乳鉢と乳棒によって微細な粉末にすり潰した。乾燥させたサンプルのデュプリケートのアリコートを、燃焼させ、気体安定同位体比質量分析によってアッセイした。
【0051】
ふるい分け手順後になべに残った80パーセントの卵食餌部分を二等分し、生体外消化に供した。U.S.P.胃液を、2.0gのNaCl、800〜2500ユニット/mgタンパク質の活性をもつブタ胃粘膜由来の3.2gの精製ペプシンを7.0mLの塩酸中に溶かすことによって準備した。量を水によって1Lにあわせ、pHを約1.2にあわせた。
【0052】
フラスコの底から約0.25インチ(約161.3mm)に設置したステンレス製パドル装置を使って200±20rpmの固定速度で撹拌し続けながら37℃で30分間、l00mLの準備された胃液中で前記卵食餌部分をインキュベートした。消化後に、各々のフラスコの内容物を、積み重ねられた4mm、2mm、及び1mmのふるいのセットの上に注がれ、約4L/分の速度で1分間冷えた生水ですすがれ、そしてふるい堆積物を5分間水抜きした。
【0053】
各々のふるいに残った消化された食餌の重量を記録し、風袋を計ったアルミニウム製サンプルなべに分けた。サンプルを105℃で一晩風乾して過剰な水分を取り除いた。(完全な粉砕過程後に食物粒子が達する最も小さいサイズを代表する)1mmサンプルのアリコートを、燃焼させ比質量分析によってアッセイすることによって13Cについて分析し、そしてあらかじめ消化しておいた13C量と比較した。結合率を、以下の方程式:
(消化後の食餌の炭素1グラムあたりの13C含量)/(消化前の食餌の炭素1グラムあたりの13C含量)×100に従って計算した。
【0054】
結合率は、全体的な卵質量の51%が生体外の消化中に失われた消化前サンプルと比べて、1mm消化サンプルにおいて100%だった。
本発明の好ましい態様が記載された一方で、様々な変更、適応、及び修飾が本発明の本質及び添付された請求項の範囲から逸脱することなく、その中でなされることは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用食物成分を含む食餌であって、
前記食用食物成分が、前記食餌と一緒に哺乳動物に摂取された時に、マーカー若しくは薬物の吸収又は代謝のいずれかが観察され、かつ、前記哺乳動物の生理学的機能、又は前記哺乳動物にデリバリーされた前記マーカー若しくは薬物の治療上の有効量と相関関係をもつように選ばれた既知の量のマーカー又は薬物を含み、そしてその食用食物成分が凍結乾燥された、
前記食餌。
【請求項2】
前記食用食物成分が卵を含む、請求項1に記載の食餌。
【請求項3】
前記マーカーが13Cである、請求項1に記載の食餌。
【請求項4】
前記13Cマーカーがバイオマス由来である、請求項3に記載の食餌。
【請求項5】
前記バイオマスが、富13Cスピルリナ・プラテンシスである、請求項4に記載の食餌。
【請求項6】
前記食餌をもどした後に前記マーカーを前記食餌に加えるができるように、前記富13Cスピルリナ・プラテンシスが前記食餌と別個に凍結乾燥される、請求項5に記載の食餌。
【請求項7】
前記食餌の凍結乾燥前に、前記食餌に前記マーカーが添加される、請求項1に記載の食餌。
【請求項8】
前記マーカーが食用食物成分全体に均一に分布している、請求項1に記載の食餌。
【請求項9】
哺乳動物の生理学的機能を評価するためのマーカー又はそれをデリバリーするための食餌の信頼性を確認する方法であって、
前記マーカーの吸収又は代謝を、以下のステップ:
a)1番目の食用食物成分に既知の量の代替マーカーを提供し、ここで、前記代替マーカーの吸収又は代謝が、前記の評価される生理学的機能に関係する可能性がある;
b)2番目の食用食物成分に既知の量のプレディケイト・マーカーを提供し、ここで、前記プレディケイト・マーカーの吸収又は代謝が、前記の評価される生理学的機能に関係している;
c) 被験哺乳動物による前記の1番目及び2番目の食用食物成分の摂取後に、前記代替マーカーと前記プレディケイト・マーカーの吸収又は代謝を観察し、そしてその結果を前記の評価される哺乳動物の生理学的機能の評価に関係づけ;そして
d) 代替マーカーと、プレディケイト・マーカーの各々から得られた結果を互いに関連させる、
により観察し、かつ、評価すべき哺乳動物の生理学的機能と相関関係をもたせる前記方法。
【請求項10】
前記1番目及び2番目の食用食物成分が凍結乾燥される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
マーカーによりラベルされた標準化食用食物の製造方法であって、以下のステップ:
マーカーを提供し;
前記マーカーにより前記食用食物成分をラベルし;そして
前記マーカーと前記食用食物成分を凍結乾燥する、
を含む前記方法。
【請求項12】
前記マーカーがバイオマスによって製造される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記バイオマスがスピルリナ・プラテンシスである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スピルリナ・プラテンシスが富13C環境中で育成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
凍結乾燥前に、食用食物中に既知の量のマーカーを均一に分布させるステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
マーカーと食用食物が別々に凍結乾燥される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
既知の量の凍結乾燥マーカーが、既知の量の凍結乾燥食用食物中に均一に分布される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
胃内容排出の計測方法であって、以下のステップ:
その中に組み込まれたマーカーを含む凍結乾燥食を準備し;
前記食餌をもどし;
患者に前記食餌を摂取させ;そして
周期的な時間間隔で患者の息の中に排出されたマーカーのレベルを検出する、
を含む前記方法。
【請求項19】
前記凍結乾燥食が卵を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記マーカーが13Cである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記検出されたマーカーが13COである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
哺乳動物の生理学的機能を評価するためのマーカーの信頼性を確認する方法であって、
前記マーカーの吸収又は代謝を、以下のステップ:
a) 既知の量のプレディケイト・マーカー及び代替マーカーを含む食用食物成分を凍結乾燥し;
b) 被験哺乳動物による前記食用食物成分の摂取後に、前記プレディケイト・マーカーと前記代替マーカーの吸収又は代謝を観察し;そして
c) 代替マーカーと、プレディケイト・マーカーの各々から得られた結果を互いに関連させる、
により観察し、かつ、評価される哺乳動物の生理学的機能と相関関係をもたせる前記方法。
【請求項23】
前記代替マーカー及びプレディケイト・マーカーが、代替食用食物成分に提供される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記代替マーカー及びプレディケイト・マーカーが、プレディケイト食用食物成分に提供される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記プレディケイト・マーカーと代替マーカーが添加された後に食用食物成分が凍結乾燥される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
実質的に全ての前記マーカー又は薬物が哺乳動物の胃の中での粉砕中に前記食用食物成分に結合されたままであるように前記マーカー又は薬物を前記食用食物成分に結合させた、請求項1に記載の食餌。
【請求項27】
単位用量形態に包装された、請求項1に記載の食餌。

【公開番号】特開2010−222374(P2010−222374A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−134727(P2010−134727)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【分割の表示】特願2004−503059(P2004−503059)の分割
【原出願日】平成15年5月9日(2003.5.9)
【出願人】(504416677)アドバンスド ブレス ダイアグノスティクス,リミティド ライアビリティー カンパニー (4)
【Fターム(参考)】