説明

マーカ内蔵型ソケットレンチ及びマーカ液供給装置

【課題】構造が簡単であり、経験が浅い作業員でも簡単にマーカ液を供給することができるマーカ内蔵型ソケットレンチを提供することを課題とする。
【解決手段】図(b)では、ソケット14に液取り出し管54を嵌合させ、マーカ液供給装置40側に押すことで、支持部材21で弁棒63を介してキャップ部42を押してマーカ液容器46の伸縮部45を収縮させ、マーカ液容器46の内圧を高める。マーカ液23は、液通路51及び欠き込み部69を介してマーカ液貯留部材24へ向けてマーカ液23を噴出させる。
【効果】ボルトやナット締めと同様にソケットを液取り出し管に嵌合させればよく、経験が浅い作業員でも簡単にマーカ液を供給することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーカ内蔵型ソケットレンチの改良及びそのマーカ液供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
締付け対象のボルト又はナットが複数個あると、締めたか否かの管理が重要になる。そこで、締付けが完了したボルト又はナットにマークを付すことで、管理を徹底する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−47868号公報(図2)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来の技術の基本原理を説明する図であり、油圧トルクレンチ101に備えるナット係合部102にナット103をセットし、このナット103の締付けを行う。このナット103の締付けが完了すると油圧が油通路104を通って油圧シリンダ105に送られ、ピストン筒106を動作させる。そして、ピストン筒106に備えるパッド107をボルト108へ加圧接触させ、このボルト108の軸部の先端にマーキングをするものである。109はピストン筒を復帰させるためのばねである。
【0004】
特許文献1のマーク機能付きトルクレンチは、油圧路104、油圧シリンダ105、ピストン筒106及びばね109が必須となるため、構造が複雑になる。
そこで、構造が簡単なトルクレンチが求められる。
【0005】
簡便な構造のマーク機能付きトルクレンチが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献2】実開昭60−161569号公報(第1図)
【0006】
図10は従来の別の技術の基本原理を説明する図であり、マーカ内蔵型ソケットレンチ120は、ソケット121に有する嵌合部122にボルト(図示せず)を嵌合させてボルト締めを行ったときに、この嵌合部122の奥に備えるマーカ液を含んだスポンジ123で、ボルト頭部にマーキングをするものである。
そして、図から明らかなようにスポンジ123は、長い(高い)円柱形状物であって、長く(高く)することで、クッション性を高めていると考えられる。
【0007】
このマーカ液の供給は、ソケット121の側壁に設ける注入口124及びカラー125に設けた注入パイプ126を介して実施する。そして、スポンジ123の高さ寸法が大きいため、注入パイプ126は、上位位置に設けることができる。
【0008】
特許文献2の技術では、マーカ液の供給はソケット121の側壁に設けた注入口124を用いて行うため、熟練を要し、作業の能率が低下する。
また、スポンジ123は繰り返し使用すると、復元性能が低下し、スポンジ123の下面が上昇し、ボルトやナットに当たらなくなる虞がある。スポンジ123の高さ寸法が大きいと伸縮量が増し、スポンジ123の下面の上昇が顕著になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、構造が簡単であり、復元性能が十分であり且つ容易にマーカ液を供給することができるマーカ内蔵型ソケットレンチを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、基部にグリップを備えるとともにソケットを備えるソケットレンチと、ソケットに嵌合したボルトの頭又はナットに着色するマーカ液を貯留するためにソケットの内部に介在させるマーカ液貯留部材と、このマーカ液貯留部材をソケットの軸方向に移動可能に支える支持部材とからなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、ソケットレンチは、トルクレンチであることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、マーカ液貯留部材にはボルトの径より大径の通穴を開け、支持部材にはボルトの先端を収納する収納凹部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2又は請求項3記載のマーカ内蔵型ソケットレンチにマーカ液を供給するマーカ液供給装置であって、このマーカ液供給装置は、マーカ液を貯留するマーカ液容器と、このマーカ液容器からマーカ液を取り出すためにマーカ液容器に設けるとともにソケットを嵌合することのできる液取り出し管と、この液取り出し管の液通路を開閉自在に塞ぐ弁機構と、この弁機構から突出し、支持部材で押されることで液通路を開く弁棒とからなることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、マーカ液容器は、弁棒の長手軸に沿って伸縮する伸縮部を備え、ソケットで押されることで、収縮して内圧が高まるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、ソケットの内部にマーカ液貯留部材を介在させ、このマーカ液貯留部材をソケットの軸方向に移動可能に支えるようにした。
請求項1によれば、ソケットの内部にマーカ液貯留部材を介在させたので、油圧路、油圧シリンダ、ピストン筒及びばねを省略することができ、ソケット内の構造を簡単にすることができる。
【0016】
また、マーカ液貯留部材をソケットの軸方向に移動可能に支えるようにしたので、マーカ液貯留部材自体が弾力性を失ったとしても、マーカ液貯留部材をばね等でボルトの頭やナットに押圧させることができる。
【0017】
請求項2に係る発明では、ソケットレンチをトルクレンチとした。
トルクレンチは、ボルトやナットの締付けトルクを所定の値に保つことができる締付け工具である。このような重要なトルクレンチにマーク液貯留部材を備えて、ボルトの頭又はナットにマーキングをすることができれば、トルクレンチの管理が容易になり、好ましい。
【0018】
請求項3に係る発明では、マーカ液貯留部材にはボルトの径より大径の通穴を開け、支持部材にはボルトの先端を収納する収納凹部を設けたことで、ナット締め時にボルトの先端を収納凹部に収納することができる。また、マーカ液の供給時には収納凹部にマーカ液を貯留させることで、より多くのマーカ液を貯留することができる。
【0019】
請求項4に係る発明では、ソケットを嵌合することのできる液取り出し管と、この液取り出し管の液通路を開閉自在に塞ぐ弁機構と、この弁機構から突出し、前記支持部材で押されることで液通路を開く弁棒を設けたことにより、ソケットで弁棒を押すことで、ソケットの内部に介在させるマーカ液貯留部材にマーカ液を供給するようにした。
請求項4によれば、ボルトやナット締めと同様にソケットを液取り出し管に嵌合させればよく、熟練を要しない。すなわち、経験が浅い作業員でも簡単にマーカ液を供給することができる。
【0020】
請求項5に係る発明では、マーカ液容器は、弁棒の長手軸に沿って伸縮する伸縮部を備え、ソケットで押されることで、収縮して内圧が高まるように構成した。
請求項5によれば、ソケットで弁棒を押し、さらに伸縮部を収縮させることで、液取り出し管からマーカ液を噴出させることができる。すなわち、ボルトやナット締めと同様にソケットを液取り出し管に嵌合させればよく、経験が浅い作業員でも簡単にマーカ液を供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るマーカ内蔵型ソケットレンチの側面図であり、マーカ内蔵型ソケットレンチ10は、一端にグリップ11、他端にトルク計12を備えるハンドル13と、トルク計12に接続するボルトの頭又はナットに嵌合させるソケット14とからなる。
【0022】
図2は本発明に係るソケットの断面図であり、ソケット14は、開口部にボルトの頭又はナットを嵌合させる嵌合部17を有し、この嵌合部17の奥に中空部18を設け、この中空部18にボルトの先端を収納する収納凹部19を備える支持部材21を配置し、この支持部材21の嵌合部17側にボルトの径より大径の通穴22を有すると共にマーカ液23を含ませたマーカ液貯留部材24を備える。
【0023】
さらに、収納凹部19の底部にねじ通し穴25を開け、このねじ通し穴25に調節ねじ26を通す。この調節ねじ26は、小ばね27を介してソケット14の底部28に備える雌ねじ部29にねじ込む。
これで、支持部材21は、ソケット14に軸方向移動可能に取付けられたことになる。
【0024】
なお、嵌合部17及び収納凹部19のサイズは、ボルト締めやナット締めの対象とするボルトやナットのサイズに合わせて適宜設定すればよい。
【0025】
以上に述べたマーカ内蔵型ソケットレンチの作用を次に述べる。
図3は本発明に係るマーカ内蔵型ソケットレンチの作用説明図である。
(a)では、ソケット14をナット31に近づけた状態である。このとき、ナット31にはまだマーキングをしていない。
【0026】
(b)では、ソケット14を(a)よりさらにナット31へ近づけ、マーカ液貯留部材24をナット31に当て、ボルト32の先端を収納凹部19に収納させた。マーカ液貯留部材24がナット31に接触することで、このナット31にマーキングする。
【0027】
マーカ液貯留部材24がナット31に接触した直後では、小ばね27は縮まない。このときの支持部材21とソケット14の底部28との間の距離をd1とする。
【0028】
(c)では、ソケット14を(b)よりさらにナット31側へ押した。支持部材21はナット31に当たり移動しないが、小ばね27が縮むことでソケット14がナット31側へ移動する。この結果、嵌合部17がナット31に嵌合し、支持部材21とソケット14の底部28との間は距離d2(d1>d2)となった。このとき、支持部材21は、小ばね27の弾性力によりマーカ液貯留部材24を介してナット31を押圧する。すなわち、(b)よりもさらに強力にマーキングする。
【0029】
設定したトルクでの締付けが完了したら、ソケット14をナット31から外せばよい。
また、本図ではナット締付け時について説明したが、ボルト締めについても同様にして行うことができる。
【0030】
ところで、ボルトやナットへのマーキングを繰り返すと、マーカ液貯留部材24にマーカ液23が不足する。マーカ液23が不足するとマーキングをすることができなくなるため、適宜マーカ液23を補充する必要がある。
【0031】
図4は本発明に係るマーカ液供給装置の斜視図であり、マーカ液供給装置40は、マーカ液を貯留する装置本体41と、この装置本体41に着脱自在に取付けると共に装置本体41からマーカ液を取り出すキャップ部42とを備える。これらの構成要素は次図で詳細に説明する。
【0032】
図5は本発明に係るマーカ液供給装置の分解斜視図であり、装置本体41は、オス側カップリング43をホースバンド44で伸縮部45を有するマーカ液容器46に接続し、このマーカ液容器46を容器保持機構47(詳細は後述する)に収納してなる。
【0033】
キャップ部42は、液通路51を設けた両ねじナット52の一方にソケット(図1符号14)に嵌合するホースジョイントナット53を取付けて液取り出し管54を構成し、他方に漏斗55、小パッキン56、メス側カップリング57、アルミ板58、58、大パッキン59、小パッキン61の順に通してホースジョイントナット62を取付ける一方、弁棒63にワッシャ64、押ばね65、ホースジョイントナット53及び両ねじナット52の液通路51を通すと共に、弁棒63の先端に小ナット66、パッキン67、ワッシャ68、小ナット66の順に組付けてなる。
【0034】
また、69はホースジョイントナット53に設ける欠き込み部であり、71、71はメス側カップリング57に設ける押圧部材である。
【0035】
すなわち、装置本体41に備えるオス側カップリング43と、キャップ部42に備えるメス側カップリング57とを嵌合させることで、装置本体41とキャップ部42を着脱自在に取付けることができる。
【0036】
図6は本発明に係るマーカ液供給装置の構造説明図であり、マーカ液供給装置40に備える容器保持機構47は、中央に継手パイプ72を固定して設ける固定プレート73と、継手パイプ72に通す開口部74を有し固定プレート73と水平に配置する可動プレート75と、この可動プレート75と固定プレート73を大ばね76・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)を介してガイドボルト77・・・、ワッシャ78・・・及びナット79・・・で取付け、継手パイプ72の内側に進退自在に設けるパイプ81を配置して構成する。82は作業場の床、83はこの床82から所定の高さに設けると共にパイプ通し穴84及びナット収納穴85・・・を有する固定台である。
【0037】
マーカ液供給装置40は、容器保持機構47に備えるパイプ81にマーカ液23を貯留するマーカ液容器46を収納し、このマーカ液容器46にオス側カップリング43をホースバンド44で接続し、このオス側カップリング43をキャップ部42のメス側カップリング57に取付けてなる。
【0038】
マーカ液供給装置40の設置は、このマーカ液供給装置40のパイプ81を固定台83のパイプ通し穴84を通して作業場の床82に設置し、ナット79・・・をナット収納穴85・・・に収納する。
【0039】
なお、マーカ液供給装置40へのマーカ液23の補充は、装置本体41からキャップ部42を取り外した後に、マーカ液容器46にマーカ液23を充填し、再びキャップ部42を取付けて行う。
【0040】
図7は本発明に係るマーカ液供給装置の作用図である。
(a)において、ソケット14のマーカ液貯留部材24に弁棒63が接触した直後では、パッキン67及びワッシャ68からなる弁86が押ばね65により両ねじナット52側に付勢し、弁86が閉じているため、マーカ液23は液通路51に流入せず、マーカ液貯留部材24に供給されない。
【0041】
(b)では、ソケット14をマーカ液供給装置40側に押し、支持部材21で弁棒63を押して小ばね27を縮める。このとき、押ばね65はまだ縮まず、弁86は閉じたままであるため、マーカ液23は液通路51に流入せず、マーカ液貯留部材24に供給されない。
【0042】
図8は図7に続く本発明に係るマーカ液供給装置の作用図である。
(a)では、さらにソケット14をマーカ液供給装置40側に押し、支持部材21で弁棒63を押し、押ばね65が縮み、弁86が開き、弁棒63が液取り出し管54に接触する。このとき、マーカ液23が液通路51内に流入するが、マーカ液容器46内の内圧が不足しているため、マーカ液貯留部材24へのマーカ液23の供給には至らない。大ばね76・・・は、まだ縮まない。
【0043】
(b)では、(a)よりさらにソケット14をマーカ液供給装置40側に押し、ソケット14と液取り出し管54を嵌合させ、支持部材21で弁棒63を押し、この弁棒63でキャップ部42を押し、このキャップ部42のメス側カップリング57に設ける押圧部材71、71で継手パイプ72を押し、この継手パイプ72に固定して設ける固定プレート73で大ばね76・・・を押し、この大ばね76・・・を縮ませる。
【0044】
このとき、継手パイプ72はパイプ(図6符号81)に沿って下降する。この継手パイプ72の下降に伴ってマーカ液容器46に備える伸縮部45が収縮し、このマーカ液容器46内の内圧が高まる。
【0045】
マーカ液23は、液通路51及び欠き込み部69を介してソケット14のマーカ液貯留部材24へ向けて噴出し、マーカ液貯留部材24に供給する。そして、収納凹部19及び中空部18にも貯留するようにしたことで、より多くのマーカ液23をソケット14内に貯留することができる。
また、マーカ液23の供給時に、ソケット14の嵌合部17からあふれたマーカ液23は漏斗55で受ける。
【0046】
以上に説明したように、ソケットの内部にマーカ液貯留部材を介在させることで、油圧路、油圧シリンダ、ピストン筒及びばねを省略することができ、ソケット内の構造を簡単にすることができる。また、マーカ液貯留部材をソケットの軸方向に移動可能に支えるようにしたことで、ボルトの頭やナットの高さに不揃いがあっても、明瞭にマーキングをすることができる。
【0047】
さらに、ソケットを嵌合することのできる液取り出し管と、この液取り出し管の液通路を開閉自在に塞ぐ弁機構と、この弁機構から突出し、支持部材で押されることで液通路を開く弁棒を設けたことで、ソケットで弁棒を押してソケットの内部に介在させるマーカ液貯留部材にマーカ液を供給するようにした。
【0048】
すなわち、ボルトやナット締めと同様にソケットを液取り出し管に嵌合させればよく熟練を要しない。経験が浅い作業員でも簡単にマーカ液を供給することができる。
【0049】
尚、請求項1のマーカ内蔵型ソケットレンチは、トルクレンチ、ラチェットレンチなどでもよく、形態は任意である。
また、マーカ液貯留部材は、フェルトやスポンジなどマーカ液を含むことができればよく、材質は任意である。
そして、請求項4のマーカ液供給装置は、マーカ液容器と、液取り出し管と、弁機構と、弁棒を備えていればよく、各々の構造は実施例に限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明のマーカ内蔵型ソケットレンチは、複数箇所のボルト及びナット締め作業に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係るマーカ内蔵型ソケットレンチの側面図である。
【図2】本発明に係るソケットの断面図である。
【図3】本発明に係るマーカ内蔵型ソケットレンチの作用説明図である。
【図4】本発明に係るマーカ液供給装置の斜視図である。
【図5】本発明に係るマーカ液供給装置の分解斜視図である。
【図6】本発明に係るマーカ液供給装置の構造説明図である。
【図7】本発明に係るマーカ液供給装置の作用図である。
【図8】図7に続く本発明に係るマーカ液供給装置の作用図である。
【図9】従来の技術の基本原理を説明する図である。
【図10】従来の別の技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0052】
10…マーカ内蔵型ソケットレンチ、11…グリップ、14…ソケット、19…収納凹部、21…支持部材、22…通穴、23…マーカ液、24…マーカ液貯留部材、31…ナット、32…ボルト、40…マーカ液供給装置、45…伸縮部、46…マーカ液容器、51…液通路、54…液取り出し管、63…弁棒、86…弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部にグリップを備えるとともにソケットを備えるソケットレンチと、前記ソケットに嵌合したボルトの頭又はナットに着色するマーカ液を貯留するために前記ソケットの内部に介在させるマーカ液貯留部材と、このマーカ液貯留部材をソケットの軸方向に移動可能に支える支持部材とからなることを特徴とするマーカ内蔵型ソケットレンチ。
【請求項2】
前記ソケットレンチは、トルクレンチであることを特徴とする請求項1記載のマーカ内蔵型ソケットレンチ。
【請求項3】
前記マーカ液貯留部材にはボルトの径より大径の通穴を開け、前記支持部材にはボルトの先端を収納する収納凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマーカ内蔵型ソケットレンチ。
【請求項4】
請求項1、請求項2又は請求項3記載のマーカ内蔵型ソケットレンチへマーカ液を供給するマーカ液供給装置であって、
このマーカ液供給装置は、マーカ液を貯留するマーカ液容器と、このマーカ液容器からマーカ液を取り出すためにマーカ液容器に設けるとともに前記ソケットを嵌合することのできる液取り出し管と、この液取り出し管の液通路を開閉自在に塞ぐ弁機構と、この弁機構から突出し、前記支持部材で押されることで液通路を開く弁棒とからなることを特徴とするマーカ液供給装置。
【請求項5】
前記マーカ液容器は、前記弁棒の長手軸に沿って伸縮する伸縮部を備え、前記ソケットで押されることで、収縮して内圧が高まるように構成したことを特徴とする請求項4記載のマーカ液供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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