説明

マーキングシステムおよび方法

マーキングシステムは、マーカーがそこから施行される容器を保持し、容器内のマーカーに関するマーカーの特徴を識別する。マーキングシステムはまた、トリガの起動を受信し、トリガが起動された時に容器からマーカーを施行し、トリガが起動された時にマーカーの特徴および時間データを記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
公共配管およびパイプ(以下、公共配管)のような地下の人工的な物体は、掘削活動による破損を受けやすい。地方および政府の法律は、掘削が行われる前には、その掘削される領域の地下にある公共の配管の所有者に通知することを要求している。公共配管の所有者は、一般的に地下の公共配管の位置を示し、マーキングをしなければならない。
地下の公共配管の位置確認およびマーキングの作業は、その公共配管の所有者または第三者業者のどちらかによって行われることができる。マーキング工具は一般的に、地下の公共配管の位置を可視表示するために、地面、歩道または他の表面にマーキングするために利用される。通常、マーキングに塗料が利用され、それは一般的に塗料マーキング工具を使って塗布される。塗料の色は一般的にマーキングされる公共配管の種類に基づいて選ばれる(例えば電力線の場合は赤色)。しかしながら、他の種類の液体、旗および杭のような他の種類のマーキングも利用され、視覚的に異なるまたは他の特徴を持つマーキングが、異なる種類の地下の公共配管を示すために利用される。例えば、旗マーキングの色、形または他の特徴が、地下公共配管の特定の種類(例 四角い形の旗が電力線のマーキングに利用できる)を示すようにすることができる。
【0002】
塗料がマーキングとして利用される場合、利用者は塗料を噴霧するための塗料マーキング工具を利用して公共配管の上の地面に地下公共配管の位置をマーキングする。通常利用される塗料マーキング工具は、噴霧缶の長軸が、軸方向の向きになるように1つの噴霧缶を保持する塗料缶容器保持器を持つ。塗料マーキング工具は一般的に、利用者が歩行または直立して塗料を吐出できるように設計される。
地下公共配管が位置決定された時、利用者はマーキングされる公共配管に適した色の塗料缶を塗料マーキング工具に取り付ける。異なる種類の公共配管にマーキングする時は、利用者は、マーキングされる新しい公共配管に適した色の1つの塗料缶に交換しなければならない。
【発明の概要】
【0003】
ひとつの態様では、マーキングシステムは、マーキングを保持し施行するマーキング施行器、マーキングに関する少なくとも1つの特徴を決定するプロセッサ、マーキング施行器およびプロセッサと通信しマーキング施行器にマーキングを施行させることならびにプロセッサにマーキングの少なくとも1つの特徴およびマーキング施行に関する時間データを格納させるトリガシステムを含む。
もうひとつの態様では、マーキング工具は、マーカー容器のマーカーを保持し施行するマーキング施行器を含んでもよい。タグがマーカー容器に添付されてもよく、そのタグはマーキングの少なくともひとつの特徴に関する情報を格納してもよい。マーキング工具はさらに、タグからの情報を読み取るタグリーダー、タグリーダーからの情報を受信するプロセッサ、マーキング施行器にマーカー容器からマーキングを施行させることならびにプロセッサにマーキング施行器によるマーキングの施行に関する情報および時間データを格納させることをトリガするトリガシステムを含んでもよい。
【0004】
さらにもうひとつの態様では、方法は、マーキング工具に取り付けられたマーキングに関するマーキングの特徴を示すこと、マーキング工具のトリガの起動を受信すること、トリガの起動が受信された時にマーキングを施行すること、ならびにトリガの起動が受信された時にマーキングの特徴および時間データを格納することを含んでもよい。
さらなる態様では、システムは、マーキングが施行される容器を保持する手段、容器内のマーキングに関するマーキングの特徴を示す手段、トリガの起動を受信する手段、トリガが起動された時に容器からマーキングを施行する手段、トリガが起動された時にマーキングの特徴およびタイムスタンプを格納する手段を含んでもよい。
【0005】
もうひとつの態様では、システムは、マーキングが施行される容器を保持する手段、容器内のマーキングに関するマーキングの特徴を示す手段、トリガの起動を受信する手段、トリガが起動された時に容器からマーキングを施行する手段、トリガが起動された時にカウント値を増加される手段を含んでもよい。
さらにもうひとつの態様では、マーキングシステムは、マーキングが施行される容器のための受け具を提供する手段、容器が受け具に最初に取り付けられた時にだけ容器内のマーキングに関するマーキングの特徴を示す手段を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
この仕様の一部を組み込み構成する添付図面は、記載された一つ以上の実施態様を示し、詳細と共にこれらの実施態様を説明する。
【図1】図1は、典型的なマーキングシステムのブロック図である。
【図2】図2は、典型的なマーキング工具の略図である。
【図3】図3は、図2のマーキング工具に利用される典型的なトリガシステムの略図である。
【図4】図4は、もうひとつの典型的なマーキング工具の略図である。
【図5】図5は、領域をマーキングする典型的な過程のフローチャートである。
【図6A】図6Aは、開発される典型的なエントリーの図である。
【図6B】図6Bは、開発される典型的なエントリーの図である。
【図6C】図6Cは、開発される典型的なエントリーの図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は添付図面を参照する。種々の図面中の同じ参照番号は、同一または類似の要素を示す。また、以下の詳細な説明は、発明を限定するものではない。
図1は典型的なマーキングシステム100のブロック図である。システム100は、通信システム110、インターフェイス120、ローカルメモリ130、プロセッサ140、マーキング施行器150、トリガシステム160、およびタグリーダー170を含んでもよい。他の実施においては、システム100は追加のまたは異なる要素を含んでもよい。
システム100は、マーキングを施行するために利用される。システム100の典型的な応用のひとつにおいて、マーキングは電気通信(例:電話および/またはケーブル)、電力、ガス、水または下水管などの地下公共配管にマーキングするために利用される。地下公共配管にマーキングするために利用されるマーキングは、塗料のような液体、または旗、杭等の物体を含んでもよい。
【0008】
利用者は、インターフェイス120を介してシステム100の操作を制御してもよい。ひとつの実施態様では、インターフェイス120は、システム100の種々の操作制御および状態の表示を提供できるタッチスクリーンインターフェイスを含み、利用者がスクリーンの特定の領域に触れることで制御を操縦することを可能にする。もうひとつの実施態様では、インターフェイス120は、例えば情報を表示する表示部および情報を入力するキーパッドのような、入力および/または他の出力の形態を含む。いずれか一方の状態では、インターフェイス120は、トリガシステム160として機能する操作制御を提供してもよい。
トリガシステム160は、マーキングの施行およびマーキング情報の格納を制御する。以下にさらに詳しく説明されるマーキング情報は、施行されるマーキングの特徴に関する情報、時間データ(例:タイムスタンプおよび/または経過時間情報)および/またはカウントデータ(例:マーキングが施行された回数)を含む。操作において、利用者はマークを施行するためにトリガシステム160(以下により詳細に説明される)のトリガ機構を作動させてよい。トリガ機構が作動した時、トリガシステム160もまた格納しているマーキング情報の格納を開始する。これは、プロセッサ140がマーキング情報をローカルメモリ130に格納するようにさせる信号を、プロセッサ140に送信することにより実施される。もう1つの方法または追加の方法として、プロセッサ140は、システム100の外部の装置またはシステムにより格納するためのマーキング情報を記憶装置に送信することによりマーキング情報を格納する。ひとつの実施態様では、マーキング情報は、マーキング施行器150によりマーキングが施行された時にだけ格納されてもよい。
【0009】
マーキング施行器150は、マーキングを保持し、またトリガシステム160が作動された時にマーキングを施行させるための作動機構(図1には示さず)も包含する。上記に示されたように、マーキング施行器150により施行されたマーキングは、液体(例:塗料)または物体(例:旗または杭)を含む。マーキング施行器150の詳細は、以下に詳しく説明される。
システム100はタグリーダー170も含む。ひとつの実施態様では、タグリーダー170はタグを読み取ることができる装置を含む。ここで使用される“タグ”という用語は、バーコード、無線ICタグ(RFID)装置、または近距離無線通信(NFC)装置のような、機械で読み取ることができる情報を格納することができるあらゆる種目のことを指す。タグはパッシブ型、アクティブ型、またはそれらの組み合わせでもよい。パッシブ型のタグは、タグリーダー170から受信する信号に応じてデータを送信する。アクティブ型のタグは継続的にデータを送信する。タグはマーキング施行器150に取り付けられたマーカーに付属させることができ、ひとつ以上のマーカー(例:マーカーが塗料の場合、塗料の色)の特徴に対応するデータを包含することができる。マーカー特性のその他の例も、このようなマーカーの種類を含むがそれには限定されない。タグリーダー170は、タグ(パッシブ型、アクティブ型またはそれらの組み合わせのどれか)からのデータを読み取るアンテナ(図には示さず)を包含してもよい。タグリーダー170に読み取られたデータは、それに該当する特性を決定するためにプロセッサ140に送信される。その該当する特性はローカルメモリ130に格納され、インターフェイス120により表示および/またはシステム100の外部に送信される。
【0010】
通信システム110は、システム100の近くまたは遠くのどちらかに位置する1つ以上の外部装置および/またはシステムへ送信するデータおよび/または受信するデータのためのインターフェイスを含む。通信システム110は、イーサネット(登録商標)、ブルートゥース、Wi-Fi、無線周波数(RF)、WANまたは他の形式のネットワークまたはプロトコルを含む。
ひとつの実施態様では、通信システム110は、ローカルメモリ130に格納されたマーキング情報を外部装置/システムに送信および/または外部装置/システムから情報を受信する。マーキング情報は、システム100の利用者により施行されたマーキングを識別するため、マーキングが施行された時間を識別するため、および/または特定の場所で利用されたマーキングの量を識別するために外部装置/システムにより利用される。
広範に説明されたシステム100は、地下の公共配管のためのマーキング工具に組み込むのに特に適している。上記のように、マーキング工具は、地下の公共配管の位置を可視表示するために、地面、歩道または他の表面にマーキングするために利用される。利用されるマーキングの種類は、噴霧缶の長軸方向に正しい方向に置かれた噴霧缶に供給された塗料を含む。マーキング工具は、利用者のマーキング施行中の歩行または直立位を可能にする。
【0011】
システム100が、塗料マーキング工具に取り付けられた場合、タグは塗料缶の塗料の色のような塗料の特徴を識別するために塗料缶に付属させることもできる。タグリーダー170は、塗料缶がマーキング施行器150に挿入された時に、タグからこの塗料の特徴(例えば色情報)を読み取ることができ、プロセッサ140は、タグリーダー170により読み取られる色の情報をインターフェイス120上に表示することができる。もう1つの方法または追加の方法として、色の情報は利用者に他の方法で提供されることもできる。例えば、色の情報は利用者に音声(例:生成された声または連続したビープ音または警笛)で提供されることもできる。色の情報はその他にまたは追加的に、インターフェイス120を介すのではなく視覚的な方法で利用者に提供される。例えば、色の情報は利用者により身に付けられるまたは運ばれる物体(例:メガネ、ブレスレット、リング等々の表示能力を持つおよび/または色が変更できるもの)に提供されてもよい。
【0012】
ひとつの実施態様では、プロセッサ140は特定の色の塗料がどれくらい施行されたかを推定することができる。プロセッサ140は、これを各色のために別々のタイマーを保持することにより実現できる。特定の色のためのタイマーは、トリガ機構が始動され、その色がマーキング施行器150に取り付けられる度にカウントを増加させる(タグリーダー170を利用した塗料缶上のタグを読み取ることにより決定される)。この情報は、塗料の在庫を維持するため、または特定の位置で利用された塗料の量が、その位置で実施された仕事に相応に与えられたかどうかを決定するために有用である。
塗料マーキング工具は、システム100の応用可能な1つの例に過ぎない。システム100は、タグが添付できるマーキングを利用するどのようなマーキングシステムにも応用可能である。利用者が有益だと考えるどのようなマーキングの特徴もマーキングに添付されるタグに格納させることができる。
【0013】
図2は典型的なマーキング工具200の図である。以下の説明のために、マーキング工具200は塗料をマーキングとして使用すると仮定する。しかしながら他の種類の液体、旗、杭等々のような他のどのようなマーキングも、他の実施態様として利用可能であることも理解される。
マーキング工具200は、細長い中心ハウジング部240を備えたハウジング220、上面ハウジング部260および下部ハウジング部280を含んでもよい。ハウジング220は、少なくとも半剛性の素材の形態ならびにアルミニウムまたはプラスチックのような軽量素材の形態であってもよい。
塗料容器受け具282は下部ハウジング部280に付随する。塗料容器282は、リベット、粘着剤、機械的な留め具またはそのような物によって、下部ハウジング部280に付随する開口したチューブ状の構造を含む。塗料容器受け具282は、射出成形用のプラスチック、整形シートメタルまたはその他の適した素材によって形成され、塗料容器282の軸がハウジング220と実質的に平行方向に支持するように、開口したチューブ状の構造または他の適した構造に加工される。
【0014】
タグを読み取ることができる装置を含むタグリーダー246は、ハウジング220に備え付けられるかまたはその中に配置される。タグリーダー246はタグからのデータを読み取ることができるアンテナ(図示せず)を包含する。タグ286が塗料の特徴(例えば色)に対応するデータを包含する塗料缶284に添付される場合、タグリーダー246はそのデータを読み取る。マーキングの特徴のその他の例としては、それには限定されないが、マーキングの種類またはマーキングの形が挙げられる。タグリーダー246により読み取られたデータは、対応する特徴を決定するためのプロセッサ268に送信される。対応する特徴は利用者に提供され、ローカルメモリ270に格納および/またはマーキング工具200の外部に送信される。
タグリーダー246は、ハウジングまたは塗料容器282のどこかに組み込まれる。しかしながら、タグリーダー246は、マーキング工具自体のどこかに組み込まれなければならない訳ではない。例えば、タグリーダー246は利用者によって運ばれる。一般的に、タグリーダー246は、タグ286から送信されるデータを受信することさえできたら、どんな位置に備えられるかまたは位置しても構わない。
【0015】
作動機構288は、塗料容器284の噴出し口290を作動することができる下部ハウジング部280に備え付けられる。作動機構288は、作動時に噴出し口290を押圧する剛体素材を含む。しかしながら、塗料容器284の噴出し口290を作動させるためのどのような機構も利用さてよい。
ハンドル262がハウジング上部260に備えられる。ハンドル262はプラスチックまたは他の適した素材を射出成形することで成形され、リベット、粘着剤、機械的な留め具またはそのような物によって、ハウジング上部260に備えられる。機械トリガ264は、ハウジング上部260に取り付けられる。機械トリガ264は、適した手段のどれかを利用してハンドル262に取り付けられる。
表示部266はハウジング上部260に取り付けられる。表示部266は、利用者に情報を表示することの他に入力装置として動作するタッチスクリーン表示部を含む。プロセッサ268およびローカルメモリ270は、ハウジング220に位置する。ひとつの実施態様では、プロセッサ268およびローカルメモリ270は、表示部266および機械制御264にごく接近するように、ハウジング220に位置する。他の実施態様では、プロセッサ288およびローカルメモリ270は、ハウジング220内の他のどこかに位置する。
【0016】
タイマー272はハウジング上部260に取り付けられる。タイマー272は、時間データをある程度のレベルの正確さ(例:分、秒、ミリ秒等々の精度)で出力することができる、どのような装置も含むことができる。一つの実施態様では、タイマー272は時間データそのものを生成することも可能である。この場合、タイマー272は時計の形をとる。他の実施態様では、タイマー272は、マーキング工具200の外部にある他の装置からの時間データを受信する。この場合、タイマー272は受信機の形をとる。場合によっては、タイマー272を他のタイマーと同期させることも有益である。タイマー272は、プロセッサ268に時間データを出力する。
無線通信アンテナ242はハウジング220に位置し、ローカルメモリ270に格納されたマーキング情報のような記録を、外部装置/システムに送信および/または外部装置/システムから情報を受信するために利用される。
マーキング工具200は、USB、SCSI、Firewire、イーサネット(登録商標)および/または他のポートのような、ひとつ以上の入力/出力ポート244を含む。
【0017】
作業では、利用者は直立姿勢で立ちながらまたは歩きながらマーキング工具200を操作する。利用者は、工具200の作動を、表示部266、機械トリガ264、および/またはワイヤレス通信アンテナ242および/または入力/出力ポート244を介して提供されるワイヤレスまたはワイヤード(以下:“ワイヤレス/ワイヤード”)インターフェイスを介して制御してもよい。
工具200の種々の動作制御および状態表示は表示部266に表示され、利用者は表示部266の特定の領域に触れることで制御部を操縦することもできる。タッチスクリーン表示が表示部266の一つの形態ではあるが、例えば、情報を表示するための表示部および情報を入力するキーパッドのような、他のどのような表示部またはインターフェイスが利用される。利用者は、塗料の施行およびマーキングの情報を格納するために表示部266を利用してもよい。
機械トリガ264は、塗料の施行およびマーキング情報の格納をトリガする。1つの実施態様では、工具200は、塗料が施行された時にだけマーキング情報を格納する。これは、利用者により作動された時に、塗料缶284のための作動機構288およびプロセッサ268によるマーキング情報の記録の両方を制御する、機械制御264を利用することにより実現できる。
機械制御264は、機械制御264および作動機構288間の機械的結合を介して作動機構288を制御する。例えば作動機構288は、機械的結合(図には示さず)を介して機械制御264につながれる剛体素材のようなものであり、この場合、機械制御264を押圧することは、作動機構が塗料容器284の噴出し口290に圧をかけることにつながる。しかしながら、機械制御264はまた、または代わりに、電子接続を介して作動機構288を制御する。電子接続は、ワイヤードでもよくワイヤレスでもよい。機械制御264および作動機構288間の結合が電子接続の場合、作動機構288は塗料容器284の噴出し口290を押圧するのに必要な強さを生み出す機構を含む。
【0018】
ワイヤレス/ワイヤードインターフェイスは、利用者の意図を反映する信号を捕える能力がある。例えば、ワイヤレス/ワイヤードインターフェイスは、利用者の音声コマンドを捕らえ、利用者の意図を捕らえることができるマイクを含む。もうひとつの方法として、ワイヤレス/ワイヤードインターフェイスは、目の動き、脳活動または心拍数のような、利用者の状態を監視する装置と相互作用する。いずれの場合でも、ワイヤレス/ワイヤードインターフェイスは、プロセッサ268の処理のために送信される信号を生成する。プロセッサ268は、塗料の施行およびマーキング情報の格納を制御する信号を利用する。
【0019】
図3は、図2のマーキング工具200に利用されるトリガシステム300の一つの実施態様の図である。図3に示されるように、トリガシステム300は、機械制御264、ワイヤレス/ワイヤード制御320、および/またはタッチスクリーン表示部266、作動機構装置288、および信号生成器310を含む。
作業では、利用者は機械制御264を作動させることにより、マーキング情報および塗料の施行を制御する。マーキング情報および塗料の施行はまた一方で、ワイヤレス/ワイヤード制御320からの制御信号またはタッチスクリーン表示部266に表示される命令を選択することにより制御される。トリガシステム300は、機械制御264、ワイヤレス/ワイヤード制御320からの制御信号、タッチスクリーン表示部266上の制御命令または機械制御264の組み合わせ、ワイヤレス/ワイヤード制御320からの制御信号、および/またはマーキング情報の格納を初期化および塗料を施行するためのタッチスクリーン表示部266上の制御命令を含むという長所を有する。
利用者が機械制御264を作動させた場合、作動機構装置288および信号生成器310は共に起動される。作動機構装置288は塗料容器284の噴出し口290を作動させるため、塗料容器284から塗料を吐出させる。信号生成器310は、起動された時、機械制御が起動されることを示しながら、信号をプロセッサに送信する。上記で述べられたように、この信号は、マーキング情報の格納、および/または塗料の色を識別するタグ286が塗料缶容器282に備えられた塗料缶284に添付された時に、特定の色がどれだけ施行されたかの記録をするタイマーを制御するために利用される。
【0020】
機械トリガ264は、機械トリガ264および作動機構装置288の間の、例えば機械的な結合を介して作動機構装置288を起動させる。もう一つの方法として、機械トリガ264は、機械トリガ264と作動機構装置288との間の、有線または無線の電子接続を介して、作動機構装置288を起動させることができる。
ワイヤレス/ワイヤードトリガ320からの制御信号が、マーキング情報および塗料の施行を開始するために利用者により使われる場合、ワイヤレス/ワイヤード制御320は、作動機構装置288およびプロセッサ268の両方に信号を送信する。ワイヤレス/ワイヤード制御320により作動機構装置288に送信された信号は、作動機構装置288による塗料容器284の噴出し口290の作動を促す。ワイヤレス/ワイヤード制御320によりプロセッサ268に送信される信号は、マーキング情報の記録をトリガ制御する。ワイヤレス/ワイヤードトリガ制御320によって、作動機構装置288およびプロセッサ1340に送信される信号は、有線または無線接続を介して送信される。
【0021】
タッチスクリーン表示部266上の命令が、マーキング情報の記録ならびに塗料の試行を開始するために利用者により使われる場合、タッチスクリーン266は、作動機構装置288およびプロセッサ268の両方に信号を送信する。タッチスクリーン表示部266により、作動機構装置288に送信される信号は、作動機構装置288による塗料容器284の噴出し口290の作動という結果をもたらす。タッチスクリーン表示部266によりプロセッサ268に送信される信号は、マーキング情報の記録を制御する。タッチスクリーン表示部266によって、作動機構装置288およびプロセッサ268に送信される信号は、有線または無線接続を介して送信される。
マーキング情報は、どのマーキングが施行されたか、いつマーキングが施行されたか、および/またはどれくらいマーキングが施行されたかを識別するために外部装置および/またはシステムに利用される。マーキング情報は、利用者がある特定の場所に正確なマーキング(例:正確な塗料の色)を施行したかどうかを決定するために有益である。また、マーキング情報は、現在マーキングされているまたは前にマーキングされた領域の電子的表示上に、マーキングの施行を実質的に描く(例:リアルタイムの施行)または再現(例:施行が完了した後の時間に)するために利用される。更に、マーキング情報は、仕事が正確に完了されたかどうか(その位置で施行された塗料の量がその位置で実施された仕事に相応に与えられたか)を決定するために利用される。
図4に示されるように、マーキングシステム100は、既存のマーキング工具400に備え付けることができるボード410上に電子回路を配置させることにより、既存のマーキング工具に取り付けることができる。プロセッサ268、ローカルメモリ270、入力/出力ポート244、タグリーダー246および/または無線通信アンテナ242はボード410に取り付けられてもよい。ボード410は、ファスナー、留め具、糊等々のようなどのような手段を利用してマーキング工具400に取り付けられてもよい。
【0022】
図5は、領域のマーキングの典型的な過程のフローチャートである。図5の過程は、マーキング工具の利用者によりマーキング工具200(図2)がマーキングされる位置にもち来たされることから開始される。利用者は、その場所で何の公共配管に利用者がマーキングする必要があるかを示すチケットを与えられる。そのチケットは、例えば、マーキングされる位置、マーキングされる位置における日付および/または時間、および/または利用者が電気通信、電力、ガス、水および/または下水道の内のどのためにその位置をマーキングするかを明確にする。利用者は現場に到着し、彼/彼女の車から彼/彼女のマーキング工具を取り出す。いくつかの条件では、利用者は追加のマーカー(例:同じ色の塗料または異なる色の塗料が入った追加の塗料缶)を彼/彼女のポケットに保持する。
マーカーはマーキング工具に取り付けられる(ブロック510)。例えば、利用者は適した色の塗料缶284を塗料缶容器282に取り付ける。利用者が例えば電力線にマーキングをする場合、利用者は赤い塗料を含む塗料缶284を取り付ける。塗料缶284は、図2に示されるように、マーキング工具200の下部から吹き出し口290が外部に伸びるように取り付けられる。
上記に示されたようなひとつの実施態様では、タグ286は塗料缶284に添付される。タグ286は、マーキングの1つ以上の特徴に関する情報を記録する。例えば、タグ286は、マーキングの種類(例:塗料、旗、杭等)、マーキングの色(オレンジ、赤、黄、青または緑)、および/またはマーキングの形(例:四角、三角、円形等)を示す。
【0023】
マーキングの特徴が識別される(ブロック520)。ひとつの実施態様では、マーキングの特徴は自動的に決定される。たとえば、タグ286からのデータは、タグリーダー246により読み取られ、プロセッサ268に送信される。プロセッサ268は、このデータからマーキングの特徴を決定し、マーカーの特徴に関する情報を利用者に示す形(例:視覚的におよび/または音声として)にする。
たとえば、ユーザーインターフェイスはマーカーの特徴を識別する。ユーザーインターフェイスは、特定された特徴のマーカーを取り付ける意図の確認を、利用者に要求するようにしてもよい。確認は、マーキング操作が実施される前に、利用者が実際にユーザーインターフェイスを見ることで成立する。ひとつの態様では、利用者が正しいマーカーが取り付けられたことを確認しない場合に、利用者がマーキングを施行するための制御を作動することができなくすることもできる。
【0024】
もうひとつの態様では、マーキング情報は手動で決定される。たとえば、利用者はユーザーインターフェイスを介してマーキングの特徴を特定する。ユーザーインターフェイスは、マーカーの数ある可能性のある特徴(例:塗料の色)を示す。この場合、ユーザーインターフェイスは、可能性のある塗料の色それぞれに対応する公共配管を確認し、それにより正しいマーカーが取り付けられたことを利用者が確認することができる。
トリガの起動が受信される(ブロック530)。例えば、利用者は、彼/彼女の手で機械制御264に圧力を与えることにより、トリガの起動を生じさせる。もうひとつの方法または追加の方法として、利用者は、例えばワイヤレス/ワイヤードトリガ320により出力されるトリガ信号のための特定の命令を話すことによりトリガの起動を生じさせる。もうひとつの方法または追加の方法として、利用者は、表示部266により出力される制御命令のために表示部266の特定の領域にふれることにより、トリガの起動を生じさせる。
トリガの起動を許可するかどうかを任意に決定する(ブロック540)。例えば、利用者は、トリガの起動が許可される前に、正しい特徴のマーカーが取り付けられたことを確認することを要求する。もうひとつの方法として、マーキング工具200は利用者のチケットからの情報を取り込んでもよい。この場合、マーカーの特徴がチケットの情報に一致しない場合、トリガの起動が止められる。例えば、チケットの情報が、利用者が特定の位置で青色および黄色の塗料を施行することを示す場合、その後マーキング工具200に青色または黄色の塗料が取り付けられた場合トリガの起動が許可され、そうでなければトリガの起動は止められる。
【0025】
トリガの起動が許可された場合、マーキングが施行され(ブロック550)マーキングの情報が記録される(ブロック560)。マーキングを施行(ブロック550)するために、塗料缶284の噴出し口290の押し上げを引き起こすために、作動装置288が起動され、噴出し口290を介した塗料の塗料缶284からの噴出を引き起こす。
マーキング情報を記録(ブロック560)するために、信号がプロセッサ268に送信される。上記で述べられたように、信号は、信号生成器310、ワイヤレス/ワイヤードトリガ320、および/または表示部266から送信される。信号は、マーキング情報を記録するようにプロセッサ268に指示する。例えば、プロセッサ268は、マーキング情報をローカルメモリ270に記録する。この場合、プロセッサ268はローカルメモリ270に項目を作成する。もうひとつの方法または追加の方法として、プロセッサ268は、装置またはマーキング工具200の外部システムにより、マーキング情報を記憶装置に送信することにより、マーキング情報を記録する。
【0026】
図6Aは、作成される典型的な項目の図である。図6Aに示されるように、項目は、マーキングの特徴欄610およびタイムスタンプ欄620を含む。マーキングの特徴欄610は、マーカーの色、マーカーの形またはマーカーの種類のような、ひとつ以上のマーカーの特徴に関する情報を含む。マーキングの特徴欄610の情報は、どのような記述的な情報も利用してもよいが図6Aには“黄色”または“黄色塗料”として示されている。タイムスタンプ欄620は、マーキングが施行された日付および/または時間を示す時間データを含む。タイムスタンプ欄620の時間データは、どのような種類の日付および/または時間の情報も利用してもよいが、図6Aには10:45 a.m. October 20, 2005として示されている。上記で述べられたように、マーキングの情報は、利用者が特定の位置で正しいマーキング(例:正しい色の塗料)を施行したかどうかを判定するために有益である。例えば、利用者のチケットは、どの公共配管がその領域でマーキングされるかを示す。マーキング情報は作業が正しく完了されたことを保証する。
【0027】
図6Bは、作成される典型的な項目のもうひとつの図である。図6Bに示されるように、項目は、マーキングの特徴欄610、タイムスタンプ欄620およびカウント欄630を含む。マーキングの特徴欄610およびタイムスタンプ欄620は、図6Aで類似の名前が付けられた欄と同様のものである。カウント欄630は、利用者がマーキング(例:黄色塗料)の施行制御を起動させた回数を示す情報を含む。カウント欄630の情報は、どのようなカウント値を利用してもよいが、図6Bには23として示されている。カウント欄630の情報は、ある位置で施行された塗料の量、よって行われた作業に与えられた塗料の量が適切だったかどうかを確定または推定するために有益である。
【0028】
図6Cは、作成される典型的な項目のもうひとつの図である。図6Cに示されるように、項目は、マーキングの特徴欄640、タイムスタンプ欄620および経過時間欄650を含む。マーキングの特徴欄640およびタイムスタンプ欄620は、図6Aで類似の名前が付けられた欄と同様のものである。この場合、マーキングの特徴欄640は、特定のマーカー(例:特定の塗料缶)を示す追加の識別子を記録する。その識別子は、どのような種類の識別子を利用してもよいが、図6Cには“12345”として示されている。
【0029】
経過時間欄650は、利用者がマーキング施行(例;黄色塗料)の制御を起動した時から利用者が制御の起動を中断した時までに経過した時間の総計を示す情報を含む。経過時間欄650の情報は、どのような時間コードを利用してもよいが、図6Cには3時間45分3秒として示されている。経過時間欄650の情報は、マーカーへの供給がほぼ空になる時間を確定または推定するために有益である。経過時間欄650の情報は、缶の交換時期の確定を助ける。経過時間または信号は、利用者に視覚的および/または音声で示されるマーカー供給の交換の必要性を示す。経過時間欄650の情報はまた、またはもう1つの方法として、特定の位置で利用されたマーカーの量を確定または推定するために有益である。
【0030】
図6A〜6Cに関連して3つの典型的な項目が示されたが、項目は図6A〜6Cに示された項目より多いか、少ないか、またはその組み合わせであってもよい。
前記詳細は、もれなく開示しれものではなく、またこの開示に制限することを意図しているものでもない。上記の開示に基づいて、または本発明の実施において得られる改良または変形が、可能である。
例えば、プロセッサ140および268には汎用コンピュータが利用できる。もう一つの方法として、それらはまた特殊用途のコンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、および周辺の集積回路素子、ASICまたは他の集積回路、個別素子回路のような電子配線または論理回路、FPGA, PLD, PLA, PALまたはそのようなプログラム可能な論理デバイスが利用できる。一般的には、実装されたプロセッサ140および268で利用されるコードを実行できるどのような装置でも構わない。ローカルメモリ130および270は、磁性、光学または他のメディアのような、任意のメディアを利用した任意の電子メモリと共に実装される。
さらに、図5に一連のブロックが示された一方、他の態様ではこのブロックの順序が異なってもよい。
また、非依存のブロックは並行して実行されてもよい。
【0031】
また、経過時間に関する情報が、マーカーへの供給がほぼ空になる時間を確定または推定するために利用できることも述べられた。もう1つの態様では、塗料缶284の重さを検出するためにセンサーを利用してもよい。そのセンサーは塗料缶284にまたは塗料缶容器282の内部に置かれてもよい。塗料缶284の重さは、塗料缶284がどれくらい満杯かまたは空かを推定するのに利用されてもよい。この情報は、マーキング工具200の操作者に視覚的および/または音声で提供される。ひとつの態様として、塗料缶284を交換することで、タグリーダー246によるマーキングの特徴(例えば塗料の色)の識別をトリガしてもよい。これは、タグリーダー246が利用される回数を制限することで(例:塗料缶284が最初に塗料缶容器282に取り付けられた時にマーカーの特徴だけを取得する)、タグリーダー246および/またはタグのバッテリ寿命の全体を低減することを助ける。
【0032】
前記態様は、図に示されたような様々な形のソフトウェア、ファームウェアおよびハードウェアにより実施可能であることは明白である。実際のソフトウェアコードまたは特別の制御ハードウェアの態様は、前記態様に限定されるものではない。従って、態様の操作および所作は、具体的なソフトウェアコードへの言及なしに説明され、当然のことながらソフトウェアおよび制御ハードウェアは前記詳細に基づいて設計することができる。 明確に示されない限り、本明細書中のどのような要素、行為または指示は、本発明のために重大なまたは不可欠なものではない。また、本文中の品目は一つまたはそれ以上も含むことを意味する。“ひとつ”または類似の言葉が使われた時だけは、ひとつの品目を意味する。さらに、明確に示されない限り、“基づいて”は“少なくとも一部分に基づいて”を意味する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
マーキングシステムであって:マーカーを保持し施行するマーカー施行器;マーキングに関する少なくともひとつの特徴を決定するプロセッサ;マーカー施行器およびプロセッサと通信しマーカー施行器にマーカーを施行させることならびにプロセッサにマーカーの少なくとも1つの特徴およびマーカー施行に関する時間データを格納させるトリガシステムを含む、前記システム。
【請求項2】
タグから少なくともひとつの特徴を読み取るタグリーダーをさらに含み、タグはマーカーに関連付けられ、タグは少なくとも1つの特徴を記録するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
タグがマーカーを保持する容器に付けられる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
タグが無線ICタグ(RFID)であって、タグリーダーがRFIDリーダーである、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
少なくともひとつの特徴が、マーカーの種類、マーカーの色、またはマーカーの形を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
プロセッサが、少なくともひとつの特徴をユーザーインターフェイスに表示するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ユーザーインターフェイスが、少なくともひとつの特徴を判別し、そのひとつの特徴が対応する公共配管の種類を判別するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
トリガシステムがマーキング施行器またはプロセッサをトリガする前に、少なくともひとつの特徴が正しいことの確認を要求するようにユーザーインターフェイスが構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
複数の可能性のあるマーカーの特徴を提示し、複数の可能性のあるマーカーの中から少なくともひとつの特徴選択をすること受信するユーザーインターフェイスをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
マーカー施行器が:塗料缶を保持するために適合した塗料缶保持器と;トリガシステムが起動された時に塗料缶から塗料を施行させる作動機構とを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
トリガシステムがトリガと;トリガが起動された時にマーカー容器にマーカーを施行させる作動機構と;トリガが起動された時にプロセッサに信号を送信する信号生成器とを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
マーカー容器が噴霧缶を含み、作動機構が、トリガが起動された時に噴霧缶の噴出し口に圧力を加える剛性素材を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
トリガの起動が許可されるかどうかの決定が、少なくともひとつの特徴を基にしておこなわれる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
決定が、少なくともひとつの特徴とチケットの情報の比較を基にしておこなわれる、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
決定が、少なくともひとつの特徴が正しいことの確認を基にしておこなわれる、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
時間データが、マーキングが施行された時刻またはマーキングが施行された総時間を示す、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
トリガシステムが、トリガ起動の受信およびトリガ起動に応じてプロセッサにカウント値を増加させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
マーキング工具であって:マーカー容器のマーカーを保持し施行するマーカー施行器と、マーカー容器に添付されたタグであってマーカーの少なくともひとつの特徴に関する情報を記録するタグと;タグから情報を読み取るタグリーダーと;タグリーダーから情報を受信するプロセッサと;およびマーキング施行器にマーカー容器からマーキングを施行させることならびにプロセッサにマーキング施行器によるマーキングの施行に関する情報および時間データを格納させることをトリガするトリガシステムとを含む、上記工具。
【請求項19】
タグが無線ICタグ(RFID)であって、タグリーダーがRFIDリーダーである、請求項18に記載の工具。
【請求項20】
少なくともひとつの特徴が、マーカーの種類、マーカーの色、またはマーカーの形を含む、請求項18に記載の工具。
【請求項21】
プロセッサが少なくともひとつの特徴をユーザーインターフェイスに表示するようにさらに構成される、請求項18に記載の工具。
【請求項22】
ユーザーインターフェイスが、少なくともひとつの特徴を判別し、少なくとも1つの特徴が対応する公共配管の種類を判別するように構成される、請求項21に記載の工具。
【請求項23】
トリガシステムがマーキング施行器またはプロセッサをトリガする前に少なくともひとつの特徴が正しいことの確認を要求するようにユーザーインターフェイスが構成される、請求項21に記載の工具。
【請求項24】
マーカー施行器が、塗料缶を支えるために適応される塗料缶容器と;トリガシステムが起動された時に塗料缶から塗料を施行させる作動機構とを含む、請求項18に記載の工具。
【請求項25】
トリガシステムが、トリガと;トリガが起動された時にマーカー容器に塗料を施行させる作動機構と;トリガが起動された時にプロセッサに信号を送信する信号生成器とを含む、請求項18に記載の工具。
【請求項26】
マーカー容器が噴霧缶を含み、作動機構がトリガが起動された時に噴霧缶の噴出し口に圧力を加える剛性素材を含む、請求項25に記載の工具。
【請求項27】
トリガの起動が許可されるかどうかの決定が、少なくともひとつの特徴に基づいておこなわれる、請求項25に記載の工具。
【請求項28】
決定が、少なくともひとつの特徴とチケットの情報との比較を基にしておこなわれる、請求項27に記載の工具。
【請求項29】
決定が、少なくともひとつの特徴が正しいことの確認を基にしておこなわれる、請求項27に記載の工具。
【請求項30】
時間データが、マーキングが施行された時刻またはマーキングが施行された総時間を示す、請求項18に記載の工具。
【請求項31】
トリガシステムが、トリガ起動の受信およびトリガ起動に基づいてプロセッサがカウント値を増加するようにさせることをおこなうように構成される、請求項18に記載の工具。
【請求項32】
マーカー容器の重さを検出するセンサーをさらに含む、請求項18に記載の工具。
【請求項33】
マーカー容器の重さに関する情報が工具の利用者に提供される、請求項32に記載の工具。
【請求項34】
方法であって;マーキング工具に取り付けられたマーカーに関するマーカーの特徴を識別すること;マーキング工具のトリガ起動を受信すること;トリガ起動を受信した時にマーキングを施行すること;およびトリガ起動を受信した時にマーカーの特徴および時間データを記録することを含む、前記方法。
【請求項35】
マーカーの特徴を識別することがタグからマーカーの特徴を読み取ることを含み、タグはマーカーに関連付けられ、タグはマーカーの特徴を記録するものである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
タグが無線ICタグ(RFID)である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
マーカーの特徴が、マーカーの種類、マーカーの色、またはマーカーの形を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
マーカーの特徴を識別することが、ユーザーインターフェイスにいくつかの可能性のあるマーカーの特徴を表示させること、およびひとつの可能性のあるマーカーの特徴の選択をマーカーの特徴として受信することを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
トリガの起動を許可するかどうかを、マーカーの特徴を基にして決定する方法をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
決定が、少なくともひとつの特徴とチケットの情報との比較に基いておこなわれるものである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
決定が、少なくともひとつの特徴が正しいことの確認に基いておこなわれるものである、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
トリガの起動が受信された時に、カウント値を増加させることをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項43】
マーカーの特徴に関する情報を視覚的または音声で提示することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項44】
システムであって:マーカーが施行される容器を保持する手段;容器内のマーカーに関するマーカーの特徴を識別する手段;トリガの起動を受信する手段;トリガが起動された時に容器からマーカーを施行する手段;ならびにトリガが起動された時にマーカーの特徴およびタイムスタンプを記録する手段を含む、前記システム。
【請求項45】
マーキングが施行された総時間を示す経過時間を記録する手段をさらに含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
トリガが起動された回数を示すカウント値を記録する手段をさらに含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
容器に関する重さの値を決定する手段、および重さの値に関する情報を視覚的または音声で提供する手段をさらに含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項48】
システムであって:マーカーが施行される容器を保持する手段;容器内のマーカーに関するマーカーの特徴を識別する手段;トリガの起動を受信する手段;トリガが起動された時に容器からマーカーを施行する手段;およびトリガが起動された時にカウント値を増加させる手段を含む、前記システム。
【請求項49】
容器に関する重さの値を決定する手段、および重さの値に関する情報を視覚的または音声で提供する手段をさらに含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
マーキングシステムであって、マーカーが施行される容器のための保持具を提供する手段、および容器が最初に保持具に取り付けられた時にだけ容器内のマーカーに関するマーカーの特徴を識別する手段を含む、前記システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【公表番号】特表2010−527466(P2010−527466A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−502170(P2010−502170)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/055796
【国際公開番号】WO2008/124226
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(509255521)サルタスビュー テクノロジーズ,エルエルシー (2)
【氏名又は名称原語表記】CERTUSVIEW TECHNOLOGIES,LLC
【住所又は居所原語表記】11770 U.S.Hwy 1, Suite 101, Palm Beach Gardens, Florida 33408 (US)
【Fターム(参考)】