説明

マーク

【課題】 マークを適切に製造することが可能でありつつ、被服本来の通気性や装着感等の機能性を低下させることなく、被服の装飾性を簡易にかつ適切に高める。
【解決手段】 被服に取り付けられるべきマーク10は、この被服よりも通気性の低いウレタン樹脂等の材料から形成されている。このマーク10は、複数の通気孔18を有するマーク本体12と、このマーク本体12を被服に固定する外枠部14とから成っている。この外枠部14は、マーク本体12の外縁に沿った形状に形成され、マーク本体12の縁に位置する欠損した通気孔18を被覆するようにマーク本体12と被服とに跨って配置されてマーク本体12を被服に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、野球やサッカー等のユニフォーム等の被服に背番号等として取り付けられるマークの改良に関し、特に、その被服本来の通気性等の機能性を低下させることなく、装飾性を高めることに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年は、野球やサッカー等のスポーツ用のユニフォームにおいても、機能性のみならず、デザイン性をも重視される傾向にある。その装飾性は、ユニフォーム本体のデザインのみならず、その一部をなす、あるいは、ユニフォーム本体とコントラストを形成する背番号等のマークによっても、左右される。また、このようなスポーツ用のユニフォームに限らず、通常の衣服としての被服においても、勿論、斬新なデザインとするために、より装飾的なマークの登場が望まれているのが実状である。
【0003】
このマーク自体の装飾性を高める手段としては、マークを構成する布地の表面に金属泊を施したり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、金属糸を使用して布地自体の装飾性を高めることが考えられる(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかし、このような被服のデザインに対するユーザーのニーズは多種多様にわたり、従来からの一般的なマーク、即ち、メッシュ布地等の被服と同様、布製材料から形成されたマークでは、そのニーズに充分に応えることに限界が生じてきている。この場合、マーク自体について、これまでの材質とは異なる新素材、例えば、ウレタン樹脂等の樹脂製材料を使用して、ユーザーの多種多様なニーズに対応することが考えられる。
【0005】
この場合、これらのウレタン樹脂等の樹脂製材料は、それ自体が通気性を有する布製材料と比べて、通気性が著しく低い。このため、特に、スポーツ等の発汗が伴う用途に使用されるユニフォーム等に、そのまま取り付けると、光沢性等の装飾性は高めることができるものの、一方で、ユニフォーム本来の機能である通気性を低下させることにもなり、特に、夏場においては、ユーザーの肌に密着して、快適な装着感を得られない場合がある。
【0006】
従って、これらの樹脂製材料から形成されたマークに、通気孔を形成して対応することが考えられるが、この場合、それ自体がある程度の通気性を有する布地製のマークと異なり、シート状の形成された樹脂製材料に、穿孔等により事後的に通気孔を加工することが必要となる。この場合、必要なデザインに裁断加工されたマークに、通気孔を事後的に加工処理した場合、その穿孔位置によっては、通気孔が裁断の端面に跨り、マークの外縁に、いわば虫食い状態に欠損した通気孔が存在することがあり、装飾性を高めるためのマークが、むしろ見栄えを低下させることになる原因となるおそれがある。
【0007】
また、この通気孔は、デザイン性を維持するためには、できるだけ、小さく形成することが望ましいが、一方で、あまりに小さく設定すると、穿孔により樹脂製シートに通気孔を加工する際に、突き抜かれた抜き残滓をポンチ孔から取り出すことができなくなり、マークを適切に製造することができない問題も生じる。他方、通気孔をあまりに大きく形成すると、通気性は高まるものの、デザイン性が低下すると共に、強度が低下するおそれが生じ、更には、穿孔時に周囲の樹脂製材料をも引き込んで通気孔を設定した形状や大きさ、位置に適正に形成できなくなるおそれも生じる。同様に、各通気孔自体の大きさのみならず、複数の通気孔間の間隔についても、狭すぎると強度が低下すると共に、穿孔時に他の通気孔の形状や位置に影響を与えるおそれがある一方、広すぎると通気性能が低下するおそれがある。
【特許文献1】特開2000−136486号公報
【特許文献2】特開2000−136464号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、適切に製造することが可能でありつつ、被服本来の通気性等の機能性を低下させることなく、被服の装飾性を高めることができるマークを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、被服に取り付けられ、この被服よりも通気性の低い材料から形成されたマークであって、このマークは、複数の通気孔を有するマーク本体とマーク本体を被服に固定する外枠部とから成り、この外枠部は、少なくともマーク本体の外縁に沿った形状部分を有し、マーク本体の外縁に沿った形状に形成され、マーク本体の縁に位置する欠損した通気孔を被覆するようにマーク本体と被服とに跨って配置されてマーク本体を被服に固定することを特徴とするマークを提供するものである。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、通気孔は内径が2mm以上に形成されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、複数の通気孔は、楕円形状に形成されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの手段において、通気孔は、内径が30mm以下に形成されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0013】
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、複数の通気孔は、通気孔の中心点間の距離が、少なくとも3.4mm以上に設定されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0014】
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第5のいずれか解決手段において、マークは、ウレタン樹脂その他の樹脂製材料から形成されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、マークは、表面に光沢を有することを特徴とするマークを提供するものである。
【0016】
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第1乃至第7のいずれかの解決手段において、複数の通気孔は、穿孔により形成されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第1乃至第8のいずれかの解決手段において、外枠部には、マーク本体の複数の通気孔と同様の通気孔は形成されていないことを特徴とするマークを提供するものである。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第1乃至第9のいずれかの解決手段において、複数の通気孔は、任意の文字、図形、記号その他の任意の形状を形成するように配列されていることを特徴とするマークを提供するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、上記のように、マークを、複数の通気孔を有するマーク本体とマーク本体を被服に固定する外枠部とから構成し、この外枠部により、マーク本体の縁に位置する欠損した通気孔を被覆するようにマーク本体と被服とに跨って配置しているため、通気孔により通気性を確保しつつ、見栄えを低下させることがないと同時に、被服への取付強度を高めることができる実益がある。
【0020】
本発明によれば、上記のように、各通気孔の内径を2mm以上としているため、穿孔の際に生じる抜き残滓をポンチ孔から取り出すことができ、マークを適切に製造することができる実益がある。
【0021】
この場合、特に、上記のように、各通気孔を楕円形状に形成しているため、穿孔用のポンチを適切に引き抜くことができ、通気孔を円滑に形成することができる実益がある。
【0022】
本発明によれば、上記のように、各通気孔の内径を30mm以下としているため、通気孔が外観に影響を与えることを抑制して、デザイン性を維持することができると同時に、強度の低下を低減することができ、更には、通気孔を設定した形状や大きさ、位置に適正に形成することができる実益がある。
【0023】
本発明によれば、上記のように、複数の通気孔の中心点間の距離を、少なくとも3.4mm以上としているため、マーク本体を充分な強度に維持することができると同時に、穿孔時に他の通気孔の形状や位置に影響を与えずに、複数の通気孔を適正に形成することができる一方、通気性を低下させることがない実益がある。
【0024】
本発明によれば、上記のように、マーク本体をウレタン樹脂等の樹脂製材料から形成して表面に光沢を付与しているため、従来の布地製のマークでは実現することができない装飾性や質感を発揮させることができる実益がある。
【0025】
本発明によれば、上記のように、外枠部には、マーク本体の複数の通気孔と同様の通気孔を形成しないため、マークの外縁部を綺麗に仕上げることができると同時に、充分な強度をもってマーク本体を被服に確実に取り付けることができる実益がある。
【0026】
本発明によれば、上記のように、複数の通気孔を、任意の文字、図形、記号その他の任意の形状を形成するように配列しているため、樹脂製材料を採用することによるマークの装飾性をより一層高めることができる実益がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1及び図2は、本発明のマーク10を示し、このマーク10は、図2に示すように、野球やサッカー等のスポーツ用のユニフォームにおける背番号等として、また、その他の被服1に取り付けられて、これらの被服1を装飾するために使用される。
【0028】
このマーク10は、本発明においては、被服1よりも通気性の低い材料から形成されている。この場合、被服1は、通常、糸から構成されるメッシュ布地その他の布地から形成されるが、これらの布製材料よりも通気性が低い材料からマーク10を形成する。即ち、本発明においては、例えば、マーク10が被服1の布地よりも厚手の布地から形成されていること等により被服1よりも通気性が低いという状態ではなく、マーク10を形成する材質自体が、布製材料以外の布製材料よりも通気性の低い材質から形成されていることを意味する。
【0029】
このような材料としては、シート状の樹脂製材料を挙げることができる。このように、樹脂製材料を使用するのは、従来の布製材料から形成されたマークでは表現しきれなかった新たな装飾性や質感を発揮させて、装飾性を高めるためである。特に、このような樹脂製材料を使用することにより、マーク10の表面に従来にはない光沢や円滑感を付与することもできる。
【0030】
この樹脂製材料としては、その加工性や装飾加工の容易性、また、被服1に取り付けた場合の伸縮性等を考慮すると、特に、ウレタン樹脂を使用することが望ましく、ウレタン樹脂をシート状に加工した材料から、マーク10を製造することができる。但し、必ずしも、ウレタン樹脂に限定されるものではなく、他の樹脂製材料を使用することもできる。また、本発明においても、被服1よりも通気性の低い樹脂製材料等をベース材として使用して、布製材料では実現できない質感を醸し出すことができれば、補強のために糸材等を併用することを妨げるものではない。
【0031】
このマーク10は、図1及び図2に示すように、マーク本体12と、このマーク本体12を被服1に固定する外枠部14とから成っている。このマーク本体12は、マーク10自体の形状や大きさ等を決定するものであり、このマーク本体12自体の形状や大きさにより、マーク10の装飾模様や形状が左右される。従って、マーク本体12は、シート状のウレタン樹脂等から、裁断加工により所定の形状や模様を切り出すことにより成形することができる。
【0032】
また、このマーク本体12は、図2に示すように、その裏面にマーク10を被服1に融着させるためのホットメルト剤16が積層されており、このホットメルト剤16を介して被服1に取り付けられるまでは、取付の際の位置決め作業の容易とし、また、マーク10自体の損傷を防止するために、表面側に図示しない透明の剥離シートが積層される。マーク10を被服1に取り付ける際には、加熱によりホットメルト剤16を溶融させて被服1に融着させた後、この図示しない剥離シートを剥離する。
【0033】
また、このマーク本体12には、図1乃至図3に示すように、複数の通気孔18が形成されている。この通気孔18は、上記の通り、それ自体の材質として通気性が低いウレタン樹脂等の樹脂製材料から形成されたマーク本体12に、ある程度の通気性を付与するために形成される。これにより、ユニフォーム等の被服1としての通気性という本来の機能を損ねることなく、マーク10の装飾性を高めることができる。
【0034】
この通気孔18は、それ自体がある程度の通気性を有し特に事後的に加工をしなくても通気性を確保することができる布製材料と異なり、ウレタン樹脂から成るシート状のマーク本体12に、穿孔することにより形成することが必要となる。具体的には、マーク本体12を所定の形状に切り出した後、表裏にホットメルト剤16及び図示しない剥離シートが付着した状態でシート状のマーク本体12を、連続的に送り出して、図示しないポンチにより穿孔して、通気孔18を形成することができる。
【0035】
この場合、シート状のウレタン樹脂自体は柔軟性や伸縮性を有するため、図示しない剥離シートが付着した状態で穿孔作業をした方が、穿孔のための送り出し作業や穿孔作業自体が容易となると共に、所定の形状を有するマーク本体12の損傷や変形を防止することができ、望ましい。但し、通気孔18を適切に形成することができれば、通気孔18の成形方法には特に限定はなく、上記と異なり、マーク本体12自体を所定の形状に加工する前の無垢の状態のウレタン樹脂シートに通気孔18を形成した後、この通気孔18が形成された材料としてシート状のウレタン樹脂等を所定の形状に裁断加工してマーク本体12とすることもできる。
【0036】
また、この場合、通気孔18は、内径を少なくとも2mm以上として形成することが望ましい。これは、2mm未満とすると、穿孔によりマーク本体12に通気孔18を加工する際に、突き抜かれた抜き残滓をポンチ孔から取り出すことが非常に困難となるからである。この場合、図示しない穿孔のためのポンチの径を調整して、対応することができる。
【0037】
一方で、この通気孔18の内径は、最大でも30mm以下とすることが好ましい。これは、30mm超とすると、マーク10のデザイン性が低下すると共に、強度が低下するおそれが生じ、更には、穿孔時に周囲の樹脂製材料をも引き込んで通気孔18を設定した形状や大きさ、位置に適正に形成できなくなるおそれが生じるからである。
【0038】
また、この場合、通気孔18自体の大きさのみならず、複数の通気孔18間の間隔にも配慮することが必要となる。その間隔が狭すぎる場合には、マーク本体10の強度が低下すると共に、穿孔時に他の通気孔18の形状や位置に影響を与えるおそれがある一方、広すぎると通気性能が低下するおそれがあるからである。これらの点を考慮すると、複数の通気孔18は、通気孔18の中心点間の距離が、少なくとも3.4mm以上となるように通気孔18を形成することが望ましく、これにより、適切に対応することができる。なお、通気孔18の中心点間の距離の上限としては、8mm程度までとすることが望ましく、最大でも30mm以下とすることが必要となる。
【0039】
更に、この通気孔18の形状については、特に限定はないが、真円状の形状とすることもできるが、特に図3に示すように、楕円形状に形成することが望ましい。これは、楕円形状とした方が、穿孔後にポンチを引き抜きやすくなり、円滑に加工作業を行うことができるからである。具体的には、楕円形状における長径側の径を、短径側の径の約1.5倍程度とすることが望ましい。従って、例えば、短径が2mmである場合には、長径を3mmと設定することができる。なお、通気孔18の形状は、円形状又は楕円形状等の角がない形状の方が、破損しにくく、また、ポンチの一般的な形状を考慮すると形成も容易となるため、望ましいが、通気孔18を適切に形成することができれば、穿孔用のポンチによっては円形や楕円形状以外の形状とすることができるのは勿論である。
【0040】
加えて、この複数の通気孔18の配列についても、図1及び図3に示すように、横一列に並んで形成された複数の通気孔18を段毎に位置をずらす等して規則性をもって配列させることができるが、それのみに限定されず、例えば、これらの複数の通気孔18自体が、任意の文字、図形、記号その他の任意の形状を形成するように配列することもできる。
【0041】
これにより、マーク10の装飾性をより一層高めることができ、特に、より高いデザイン性が要求される一般の被服における装飾用のマーク10として適用することにも対応することができる。但し、その配列によるデザインの決定に際しては、各通気孔18の大きさや形状、また、複数の通気孔18aの間隔を、上述した穿孔作業に影響を与えない範囲で設定することが必要である。
【0042】
一方、外枠部14は、図1及び図2に示すように、マーク本体12の外縁に沿った形状に形成されている。この外枠部14は、図1、図2、特に図4に示すように、マーク本体12の縁に位置する欠損した通気孔18aを被覆するようにマーク本体12と被服1とに跨って配置されて、マーク本体12を被服に固定する。このため、通気孔18により通気性を確保しつつ、外枠部14により見栄えを低下させることがないと同時に、被服1への取付強度を高めることができる。
【0043】
この場合、この外枠部14自体にも、マーク本体12と同様に、裏面にホットメルト剤16を、表面に図示しない透明な剥離シートを設置した上で、被服12へ固定することができる。より具体的には、マーク本体12を被服の所定の位置に取り付けて図示しない剥離シートを剥離した後、図2に示すように、更にその上から、外枠部14を位置決めして、同様にホットメルト剤を熱融着させることにより、被服1への取付及びマーク本体12の固定を行うことができる。これにより、複雑な形状を有するマーク本体の外周付近を除いた一部のみに通気孔を形成する場合に比べて、デザイン性を容易に確保することができる。
【0044】
この場合、外枠部14には、特に図4に示すように、マーク本体12の端部に位置する欠損した通気孔18を確実に被覆することができるように、マーク本体12の複数の通気孔18と同様の通気孔は形成しないとともに、その幅も、少なくとも欠損した通気孔18aを被覆することができる程度に適切に設定する。この場合、外枠部14は、少なくとも、外縁に沿った形状部分を有すれば、マーク本体12の中心部により近い部分まで被覆するように形成して、それによる独自の装飾性を付与することもできるが、通気孔18に影響を与えない範囲に止めるべき点に留意する。
【0045】
なお、この外枠部14は、基本的には、マーク本体12と同じ材質から形成することが望ましいが、マーク本体12と同質の樹脂製材料であれば、必ずしも一致させる必要はない。例えば、マーク本体12には、光沢性を付与しない一方、外枠部には光沢処理が施された樹脂製材料を使用したり、その逆とすることもできる、これによっても、外枠部14のみを際だたせる等の装飾性を付与することができる。
【0046】
また、このような材質のみならず、色彩についても、マーク本体12と同じ色彩、異なる色彩のいずれとすることもでき、これによっても、1色の1枚のシート状のマークでは実現することができない装飾性を容易に付与することができ、特に、任意の組合せで、ユーザーの多種多様な要望に適切に対応することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、野球やサッカー等のスポーツ用のユニフォームにおける背番号や装飾の他、街中で着用する通常の被服の装飾剤としても、広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のマークの正面図である。
【図2】本発明のマークを被服に取り付けた状態の概略断面図である。
【図3】本発明のマーク本体に形成される通気孔の正面図である。
【図4】本発明のマーク本体の端部を外枠部で被覆する状態の拡大図である。
【符号の説明】
【0049】
1 被服
10 マーク
12 マーク本体
14 外枠部
16 ホットメルト剤
18 通気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被服に取り付けられ、前記被服よりも通気性の低い材料から形成されたマークであって、前記マークは、複数の通気孔を有するマーク本体と前記マーク本体を前記被服に固定する外枠部とから成り、前記外枠部は、少なくとも前記マーク本体の外縁に沿った形状部分を有し、前記マーク本体の縁に位置する欠損した前記通気孔を被覆するように前記マーク本体と前記被服とに跨って配置されて前記マーク本体を前記被服に固定することを特徴とするマーク。
【請求項2】
請求項1に記載されたマークであって、前記通気孔は内径が2mm以上に形成されていることを特徴とするマーク。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたマークであって、前記複数の通気孔は、楕円形状に形成されていることを特徴とするマーク。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたマークであって、前記通気孔は、内径が30mm以下に形成されていることを特徴とするマーク。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたマークであって、前記複数の通気孔は、前記通気孔の中心点間の距離が、少なくとも3.4mm以上に設定されていることを特徴とするマーク。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたマークであって、前記マークは、ウレタン樹脂その他の樹脂製材料から形成されていることを特徴とするマーク。
【請求項7】
請求項6に記載されたマークであって、前記マークは、表面に光沢を有することを特徴とするマーク。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載されたマークであって、前期複数の通気孔は、穿孔により形成されていることを特徴とするマーク。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載されたマークであって、前記外枠部には、前記マーク本体の複数の通気孔と同様の通気孔は形成されていないことを特徴とするマーク。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載されたマークであって、前記複数の通気孔は、任意の文字、図形、記号その他の任意の形状を形成するように配列されていることを特徴とするマーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−223196(P2008−223196A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−66468(P2007−66468)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(591012392)日本マタイ株式会社 (17)
【出願人】(399110971)株式会社ダイヤモンドマーク (1)
【Fターム(参考)】