説明

ミラーボール兼用クス玉

【課題】 パーティでの雰囲気を華やかに盛り上げ、面白さや華やかさを飛躍的に高めることのできるミラーボール兼用クス玉を提供する。
【解決手段】 左右一対の半球殻体(1L)(1R)をその開口部同士が対向する状態で配置し、対向配置した左右一対の半球殻体(1L)(1R)をその上端部で相対回動自在に連結して、下方開放状に開閉可能に構成したクス玉であって、各半球殻体(1L)(1R)をその表面が鏡面をなす反射平板(4)で構成した半球体に近い正多面体に構成してあることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記念式典やパーティ等のイベントで使用されるクス玉に関する。
【背景技術】
【0002】
左右一対の半球殻体を開口部同士が対向する状態に位置させ、この一対の半球殻体をその上端部で相対回動自在に連結して、半球殻体が下方に向けて開口可能に構成すると共に、この一対の半球殻体の下端部を開閉可能に接合し、一対の半球殻体で構成される球殻体の内部に垂れ幕や装飾テープ等を収容し、球殻体を割って内部に収容した垂れ幕や装飾テープ等を展開放出するクス玉はよく知られている。
【特許文献1】特開2004−337205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、従来のクス玉は、割り玉となる球形の外表面を金色や銀色の色紙で装飾を施してあるだけであり、趣に欠ける嫌いがある。また、各面が鏡面をなす球体に近い正多面体で構成した、いわゆる、ミラーボールもイベント等で雰囲気を盛り上げるグッズとして知られているが、従来のミラーボールも単機能であることから、これもまた、趣に欠ける嫌いがある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑み提案されたもので、パーティでの雰囲気を華やかに盛り上げ、面白さや華やかさを飛躍的に高めることのできるミラーボール兼用クス玉の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の本発明は、左右一対の半球殻体をその開口部同士が対向する状態に配置し、対向配置した左右一対の半球殻体をその上端部で相対回動自在に連結して、下方開放状に開閉可能に構成したクス玉であって、各半球殻体をその表面が鏡面をなす反射平板で構成した半球体に近い正多面体に構成してあることを特徴とし、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、対向配置した左右一対の半球殻体の下端部同士を再係合可能に止めつけている。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、クス玉の割り玉を構成している半球殻体の外表面をそれぞれ鏡面をなす反射平板で構成した半球体に近い正多面体に構成してあることから、一対の半球殻体をその開口部同士を対向させた状態で連結接続することで、球状のミラーボールの機能を発揮し、イベント会場での光を乱反射させて、イベント会場の雰囲気を華やかに盛り上げることができるうえ、球殻体を割ることにより、。内部に収容した垂れ幕や装飾テープ等を展開放出することができるので、イベント会場の雰囲気をさらに華やかに盛り上げることができる。
【0007】
また、請求項2に記載した発明のように、対向配置した左右一対の半球殻体の下端部同士を再係合可能に止めつけておくことにより、再使用可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図は本発明の一実施形態を示し、このミラーボール兼用クス玉は図1に示すように全体を球状に形成した球殻体(1)を上下方向でニ分割した左右一対の半球殻体(1L)(1R)と、該球殻体(1)を吊り下げ保持する吊り下げ紐(2)、及び、クス玉を分割展開する際の引き紐(3)とを具備している。
【0009】
図2に示すように、球殻体(1)を構成する左右一対の半球殻体(1L)・(1R)は、それぞれ合成樹脂で半球体に近い正多面体に構成してあり、この半球体に近い正多面体を金属メツキ等の表面処理を施すことで、その外表面を鏡面状反射板(4)に構成してある。
【0010】
そして、この左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の上部同士を結束具(5)で開閉揺動可能に連結するととともに、上下方向での中央部に位置する半球殻体(1L)・(1R)の頂部に、前記吊り下げ紐(2)を連結接続してある。
【0011】
また、この左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の開口端縁部(6)には円周の1/4の長さの円弧状係合突条(7)と該円弧状係合突条(7)が嵌り合う円弧状係合凹陥部(8)とが交互に形成されている。さらに、左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の下端に位置する円周部外面には、それぞれ連結突片(9)が対向する状態に突出させてある。
【0012】
そして、各半球殻体(1L)・(1R)の内側には、図3に示すように、その上端部で左右一対の半球殻体(1L)・(1R)を開閉揺動可能に連結している結束具(5)に垂れ幕(10)を垂下可能な状態で取替え可能に支持させるとともに、左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の内面における下半分部分に多数の装飾用テープ(11)が固着してある。なお、垂れ幕(10)の下端部には、垂れ幕(10)をまっすぐに垂下させる錘の作用をする鈴(12)が止め付けてある。
【0013】
このような構成からなるクス玉では、垂れ幕(10)を畳み込みあるいは巻き込んだ状態で、また、装飾テープ(11)を巻回した状態あるいは、延伸したものを軽くまとめた状態で一対の半球殻体(1L)・(1R)の内部に収容し、一対の半球殻体(1L)・(1R)をその開口部同士を対向させて開口端縁部(6)に形成した円弧状係合突条(6)が円弧状係合凹陥部(7)に嵌め合わせ、半球殻体(1L)・(1R)の下端にそれぞれ形成した連結突片(9)に引き紐(3)に連結固定したゴム紐(13)を嵌め付けて左右一対の半球殻体(1L)・(1R)をその分割を抑制した状態に組み付ける。
【0014】
なおこのとき、引き紐(3)の上端部分を左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の内部空間まで突入させて、引き紐(3)を一対の半球殻体(1L)・(1R)の開口端縁部で挟みこんでおくと、引き紐(3)を引いてクス玉を展開する際に、一対の半球殻体(1L)・(1R)が分割しやすくなる。
【0015】
上述の構成からなるクス玉は、球殻体(1)の外表面を鏡面状反射板からなる球体に近い正多面体に構成していることから、イベント会場に吊り下げることで、会場内の光を乱反射することになり、ミラーボールとしての機能を果たすことになるから、イベント会場の雰囲気を大いに盛り上げることができるうえ、引き紐(3)を操作して、球殻体(1)を割ることにより、その内部に収容した垂れ幕(10)や装飾テープ(11)を展開放出することができ、さらにイベント会場の雰囲気を大いに盛り上げることができる。
【0016】
また、上述の構成からなるクス玉では、左右一対の半球殻体(1L)・(1R)の下端にそれぞれ形成した連結突片(9)に引き紐(3)に連結固定したゴム紐(13)を嵌め付けて左右一対の半球殻体(1L)・(1R)を連結係合させるようにしていることから、一旦展開放出した垂れ幕(10)と装飾テープ(11)を球殻体(1)の内部に再収容することで、ミラーボールとしてもねクス玉としても再使用が可能となる。
【0017】
さらに、左右一対の半球殻体(1L)・(1R)をその上端で開閉揺動可能に連結している結束具(5)に垂れ幕(10)を取替え可能に支持させているので、垂れ幕(10)に表示するメッセージを自由に変更することができ、イベントの趣旨に合ったメッセージの垂れ幕を有するクス玉にすることができる。
【0018】
上述の実施形態では、垂れ幕(10)と球殻体(1)の内面に固定した装飾テープ(11)とで球殻体(1)の内部に収容する放出展開物としたが、紙ふぶき等の舞散物を同時に収容するようにしても良い。なお、装飾用テープ(11)としては、多色メタリックテープや多色紙テープ等を使用する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、各種パーティ等のイベントに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】全体を示す正面図である。
【図2】球殻体を展開した状態での斜視図である。
【図3】クス玉を展開した状態での正面図である。
【符号の説明】
【0021】
1…球殻体(1L・1R…半球殻体)、4…反射平板、10…垂れ幕、11…装飾テープ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の半球殻体(1L)(1R)をその開口部同士が対向する状態に配置し、対向配置した左右一対の半球殻体(1L)(1R)をその上端部で相対回動自在に連結して、下方開放状に開閉可能に構成したクス玉であって、各半球殻体(1L)(1R)をその表面が鏡面をなす反射平板(4)で構成した半球体に近い正多面体に構成してあることを特徴とするミラーボール兼用クス玉。
【請求項2】
対向配置した左右一対の半球殻体(1L)(1R)の下端部同士を再係合可能に止めつけてある請求項1に記載したミラーボール兼用クス玉。
【請求項3】
対向配置した左右一対の半球殻体(1L)(1R)の内面下半部分にそれぞれ多数の装飾テープ(10)を固定すると共に、半球殻体(1L)(1R)の内面の上半部分に垂れ幕(9)を固定収容してある請求項1または2に記載したミラーボール兼用クス玉。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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