説明

ミラー部品

【課題】板ガラスを簡単に取り替えられると同時に組み立てが簡単でコストが低いミラー部品を提供すること。
【解決手段】板ガラス(6)とミラー支持具(4)とを備えており、板ガラス(6)が保持手段を利用してミラー支持具の周辺に固定されるミラー部品において、弾性変形可能な保持クリップ(22)の形状を有する保持手段は、ミラー支持具(4)とともに配置され、保持クリップは、板ガラス(6)を破壊しない方法で再度取り外せるよう板ガラス(6)の周辺端部を把持しミラー支持具に板ガラス(6)を位置決めする。板ガラス(6)の周辺延長範囲の一部分は、ミラー支持具に形成された溝(28)に挿入されるようになっており、板ガラスの周辺延長範囲の他の部分は、保持クリップ(22)によって位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板ガラスとミラー支持具とを備えるミラー部品であって、板ガラスが保持手段を利用してミラー支持具の周辺に固定されるミラー部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、支持具と支持具に接着された板ガラスとからなるミラー板アセンブリをミラーケーシングにクリップ留めすることによりミラー支持具に板ガラスが取り付けられ、ミラーケーシングがミラー支持具となることが知られている。実際にやってみると、この手法には、修理の際にクリップ留めされるミラー板アセンブリを交換することによって簡単かつ迅速に板ガラスを取り替えることができるという利点がある。しかしながら、支持具、接着接続、板ガラスによってミラーアセンブリが作られるため、コストが高いという欠点がある。
【0003】
第二の選択肢として、いわゆる焼ばめをされるガラスが実際に使用されている。この場合、ミラーケーシングを射出成形する工程の直後に板ガラスがミラーケーシングに圧入される。ミラーケーシングの材料は直前に行われた射出成形のために依然として柔らかく、冷却中に収縮によって大きさが縮小する。そのため、ミラーケーシングの自由開口よりも実質的に大きいサイズの板ガラスを大きい寸法ながらも開口に挿入することができ、ミラーケーシング材料は冷却されると堅固かつ解放不可能に板ガラスを封入する。
【0004】
この選択肢は、クリップ留めされるミラー板アセンブリに比べてコストが低いという利点がある。しかし、特に紫外線に対する耐久性が低い特定の材料(通例ポリプロピレン)をミラーケーシングに使用しなければならないという欠点がある。さらに、ガラスを依然として温かい状態であるミラーケーシングに挿入可能とするには、射出成形機の直近に組み立てステーションを配置しなければならず、結局のところ板ガラスを破壊せずに取り替えることは実質的に不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、板ガラスを取り付けるための最後に記載した選択肢から開始して、本発明の課題は、板ガラスを簡単に取り替えられると同時に組み立てが簡単でコストが低いミラー部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明によれば、ミラー支持具に板ガラスを周辺部で接合する保持手段は、弾性変形可能な保持クリップの形状で実施され、保持クリップは、ミラー支持具とともに配置され、板ガラスが破壊しない方法で再度取り外せるよう板ガラスの周辺端部を把持しミラー支持具に板ガラスを位置決めする。
【0007】
このように、本発明の主題において、保持クリップの形状を有する保持手段のみによって板ガラスがミラー支持具に固定される。したがって、板ガラス側には保持手段が必要なく、材料及びコストの観点で経費がかかる解決法、すなわち、接着接続によって支持具に板ガラスを固定し、その後支持具の保持手段をミラーケーシングの対応する保持手段と係合させることを行わなくてもよくなる。直前の射出成形工程のために依然として柔らかい状態であるミラーケーシングの開口に板ガラスを嵌合する必要がないため、射出成形の直後に射出形成機の近くでガラスを取り付ける必要がなくなり、全体の組み立て工程における柔軟性がより高くなる。また、ミラーケーシングは実質的にどんな所望の材料で製造してもよいため、射出成形適性以外の要件、例えば、紫外線抵抗性に対応することが可能となる。材料の選択がより自由になるため、より良好な表面が得られることになる。
【0008】
損傷の際には、板ガラスのみを取り替えればよく板ガラスに支持具を新たに接着する必要がないため、問題なく板ガラスを新しい板ガラスと取り替えることが可能である。これにより、修理コストが減少し、廃棄物が減るため環境への負荷も減少する。
【0009】
従来の解決法では、熱利用(溶融)の際にガラスに障害が発生するため、リサイクルを視野に入れた再加工が難しかった。いずれにせよ材料の再利用が実用可能ではなかった。本発明の主題によれば、高い出費なしにガラスを純度の良い状態で合成材料から分離することができるため、これらの要件を満たすことが可能である。
【0010】
好ましくは、保持クリップはミラー支持具の縁に形成された接触面に板ガラスの周辺縁を押し付ける。保持クリップの弾性力を利用することによって、安定した特には振動がない板ガラスの取り付けが可能となる。
【0011】
保持クリップが板ガラスの全外周にわたって分散配置されていれば、特に均一に分散配置されていれば、力が均一に分散して導入されるため、板ガラスに対して伸張による局地的な応力や過剰な応力がかからない。
【0012】
別の好適な構成によれば、板ガラスの周辺延長範囲の一部分は、ミラー支持具に形成された溝に挿入されるようになっており、溝に収容されない板ガラスの周辺延長範囲の他の部分は、保持クリップによって位置決めされる。その結果、周辺延長範囲の一部分は、ミラー支持具に形成された溝に連続的に収容され、周辺延長範囲の一部分のみが保持クリップによって位置決めされるので、保持クリップのみを利用して単に位置決めする場合と比べて、ミラー支持具に板ガラスをより良好に取り付けることが可能となる。また、後述する内容から明らかなように、ミラー支持具に形成された溝により板ガラスの取り付けが簡素化される。
【0013】
溝及び保持クリップは、好ましくはミラー支持具の少なくとも二つの互いに対向する周辺領域に形成及び/又は配置される。その結果、取り付けがさらに簡素化され、場合によっては自動化も可能となる。
【0014】
保持クリップがミラー支持具と一体的に形成されていれば、製造の複雑さを減らすことができ、それにより製造コストを減らすことが可能となる。
【0015】
板ガラスが保持手段の間に固定されれば、振動に対する安全性に寄与することができる。板ガラスの保持手段の間への固定は、特に、板ガラスが硝子体ではなく、例えば、ミラーコート金属板、ミラーコーティングされた合成材料板などの弾性変形可能な部品から作られる場合に達成される。このような板ガラスの材料に固有の柔軟性を利用することにより、組み立て中に保持クリップに板ガラスをパチンとはめて、保持クリップの間に板ガラスを固定することが可能である。このようなミラーの組み立ては、溝と保持クリップとを備える実施形態においても考え得る。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、ミラー支持具はミラーケーシングでもあり、ミラーケーシングは、周知の方法で、開殻状に実施され、板ガラスは殻状開口の縁に位置決めされるようになっている。
【0017】
好ましくは、ミラーケーシングの殻形状は上から見て略台形または長方形であり、保持クリップに加えてミラーケーシング(ミラー支持具)に溝が備えられる構成が選択された場合、この溝は、台形又は長方形の辺のうちの一つの辺の長手方向の延長範囲の全体とこの一つの辺に接続する二つの辺の長手方向の延長範囲の一部にわたって連続的に延設される。この溝形状により、板ガラスはミラーケーシングに対して堅固に固定され、とりわけ振動のない嵌合が達成される。
【0018】
少なくとも一つの補強リブが、板ガラスが最終固定位置で載置されるよう殻状開口に延設される。その結果、板ガラスは後方から追加的に支持される。これは、安定性の理由により、特に広い表面領域に及ぶことになる大きいサイズの板ガラスの場合に効果的である。
【0019】
ミラー支持具はミラー支持板であってもよいが、「板」という表現は、必ずしも板ガラスが完全に面接触する部品として解釈される必要はない。実際には、そして好ましくは、「板」は、むしろ開いた平らな殻の類いであって、板ガラスが殻状開口の縁に位置決めされるようになっていればよい。具体的な設計に関係なく、ミラー支持板は、板ガラスが収容ハウジングに配置され所定の調整手段によって調整されるようになっているいわゆる「ガラスアジャスタ」において用いられる。この場合、調整手段は、所定の軸受手段によって収容ハウジングに誘導されるミラー支持板に当接する。そして、板ガラスは多かれ少なかれ板(殻状開口の縁)に接触し、ミラー支持板は板ガラスの周辺を超えて突出することになるが、この場合保持手段が突出部に配置される。保持具と保持具が接着されたガラスとからなるミラー板アセンブリとは異なり、ミラー支持具として機能するミラー支持板から板ガラスを取り外して新しい板ガラスと取り替えることにより、損傷の際に板ガラス以外何も取り替えなくてもよくなる。保持手段が縁側の突出部に配置されてミラー保持板が板ガラスを超えて周辺に突出しても、保持手段は平面方向にも軸方向にもミラー支持具の実質的な拡大に寄与することはない。
【0020】
本発明の主題はさらに車両用のバックミラーにあり、バックミラーは、本発明に係るミラー部品を備えており、ミラー部品は、ミラーケーシングに配置されており、少なくとも一つの軸を中心にミラーケーシングに対して調整可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係るミラーケーシングとして実施されるミラー支持具の簡易斜視図である。
【図2】図1の状態から180度回転させたミラーケーシングの断面図であって、開口が上を向いており、そのため開口が下を向いている。
【図3】図2のIII部の拡大図である。
【図4】図2のIV部の拡大図である。
【図5】図5A〜5Dは図1及び2に示すミラーケーシングに板ガラスを取り付ける動作順序を示す側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面ごとに異なるスケールを用いている。
【0023】
ミラー部品2は、例えば図1及び2に示すように、ミラー支持具4とミラー支持具4によって保持され適切な保持手段8によってミラー支持具4に位置決めされる板ガラス6とを備える。
【0024】
図示する実施例において、ミラー支持具4は、例えば図1及び2に示すように、底面10と底面10から上方に突出する四つの側壁とを有する実質的に開殻状であるミラーケーシングの形状で実施される。図1の実施例においては、ミラーケーシングは、上から見ると、二つの対向する長辺12及び14と二つの対向する短辺16及び18とを有する長方形を呈する。長辺14からはスタブ又はフランジ20が延設されており、これにより、方法については詳述しないものの、車体などにミラー支持具4(ミラーケーシング)を取り付けることが可能となっている。
【0025】
さらに、図1及び2に示すように、底面10及び辺あるいは側壁12,14,16,18は、角度を付けて当接しているわけではなく、所定の半径で滑らかに互いに接続している。
【0026】
板ガラス6は、側壁12,14,16,18の上側の自由縁によって規定されるミラーケーシング4の開口に位置し、保持手段8によって殻状開口の縁の領域内で固定される。
【0027】
保持手段8の配置構成は、図1、3及び4に好適に図示されている。図3は図2のIII部の拡大図であり、図4は図2のIV部の拡大図である。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、保持手段8は弾性変形可能なクリップ22として実施され、クリップ22は、図1の実施形態によれば、長辺14において長辺14の上側の縁の領域内にのみ設置されており、上側の縁に沿って一定間隔で配置される。
【0029】
図1及び4に示すように、クリップ22は突出部24を板ガラス6の外面に押し付けつつ板ガラス6の側方の縁を把持する。すると、板ガラス6の後ろ側が接触面26に位置する。
【0030】
クリップ22は、ミラーケーシング4の殻開口の全ての縁に沿って周辺に分散配置されていてもよい。図1及び3に示す実施形態においては、クリップ22の配置は長辺14の領域に限られており、反対側の長辺12の延長範囲の全体にわたって溝28が形成される。溝28は、図1に示すように(点線)、長辺12の全延長範囲と、二つの連接する短辺16及び18の一部の領域にまで延設される。図4に示すクリップ22とは異なり、図3に示す溝28は、板ガラス6の外辺に接触する突出部30を均一に呈するものの、弾性変形可能ではない。溝28とクリップ22との間において、板ガラス6は、長辺14側のクリップ22の軸方向すなわち図2の上下方向と半径方向すなわち板ガラス6の平面方向との両方の弾性力によって固定される。
【0031】
図2に示す調整機構32によって、ミラーケーシング4のフランジまたはスタブ20に対する向きすなわち車体に対する向きを変更して板ガラス6の視界方向を変えることが可能である。
【0032】
図5A〜5Dは、板ガラス6をミラー支持具又はミラーケーシング4に配置する方法を順番に示す図である。図5A〜5Cに示すように、板ガラス6は、長辺14から水平方向に、長辺14またはそこに設置された保持クリップ22を超えて、例えば図5Cに示す相対位置に達するまで移動される。この相対位置において、前端部34(または前端部34に連続する板ガラス6の側方の縁部分)が短辺16及び18の端部から溝28に挿入され始める。そして、図5Cに示す位置から図5Dに示す位置へ板ガラス6をさらにスライド移動させることにより、溝28の形状に対応する板ガラス6の前端部34の全部位が溝28に収容される。図5Dに示す向きにおいて、板ガラス6の後端部36すなわち移動または挿入の方向に対して後方位置にある端部は、クリップ22の突出部24の上側に載置され、図5Dにおける下向きの圧力により後端部36がクリップ22の突出部24を乗り越える。そして、突出部24は外側方向に弾性変形し、弾性復帰移動又はスナップバックをして板ガラス6を乗り越えて元の位置に戻る(図4参照)。
【0033】
この位置にあると、板ガラス6は座標系の三方向のいずれにも移動せず、溝28と所定数のクリップ22とによって振動がないよう保持される。
【0034】
損傷した板ガラス6を取り替えるには、所定の装置を利用して板ガラス6からクリップ22の突出部24を外し、その後図5A〜5Dの移動の順序を逆にしてミラーケーシング4から板ガラスを取り外し、新しい板ガラスと取り替えればよい。
【0035】
ミラーケーシング4に板ガラス6を取り付けるために板ガラス6側にはいかなる取り付け手段も必要ないので、板ガラスと板ガラスに接着された支持具とからなる完成したミラー板アセンブリは必要なく、板ガラスの取り替えを低コストで行うことができる。焼きばめされる板ガラスとは異なり、破壊しない方法で板ガラス6の取り外し及び取り替えを行うことが可能であり、さらに、各要件に最適に適用できるミラー支持具またはミラーケーシング4の材料を選ぶことが可能であり、この材料は必ずしも板ガラスの焼ばめに必要な特性を持っている必要はない。
【0036】
クリップ22の形状をしており、板ガラス6の挿入そして特に破壊しない方法での板ガラス6の取り外しを可能にする保持手段8は、ミラー支持具の材料から一体的に形成することが好ましい。しかしながら、保持手段8は、例えば、ミラー支持具の材料が弾性や可撓性を持たない場合には、適切な手段でミラー支持具に取り付けられる別個の部品であってもよい。
【0037】
別の選択肢として、長辺12,14間及び/又は短辺16,18間のミラーケーシング4の殻の内側に延設され板ガラス6の平面部にまで延設される補強リブ又はウェブを設けて、例えば、図2に示す取り付け状態において、そのようなリブ又はウェブにより板ガラス6を後ろから支持してもよい。
【0038】
上記では、ミラー支持具4が殻状ミラーケーシングとして実施される実施例について述べた。
【0039】
本発明の主題は、ミラー支持具がミラー支持板の形状を有しており、配置される板ガラスと一緒に収容ハウジングに配置されるミラー部品であって、一つ又は数個の軸を有する所定の調整機構がミラー支持板と収容ハウジングとの間に存在するミラー部品にも同様に適用可能である。冒頭で述べたように、「板」という表現は、必ずしも板ガラスが完全に面接触するような平面的な又は平らな部品として解釈される必要はない。「板」は、むしろ開いた殻の類いであって、板ガラスが殻状開口の縁に位置決めされると理解すべきである。
【0040】
ミラー支持板は、少なくとも一部分において板ガラスを超えて周辺に突出するサイズを有していてもよく、このような場合、例えば、図1に示すクリップ22及び溝28と同じような所定の保持手段8をこれら突出領域又は突出縁あるいは突出部位に配置及び/又は形成してもよい。
【0041】
この場合、図1〜5に示す殻状ミラーケーシングを有する実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、損傷の際に板ガラスを簡単に取り替えることができ、ミラー支持具、ミラーケーシング、ミラー支持板の材料を柔軟に選択でき、組み立ての選択肢がより柔軟になり、コストを節約できる。
【符号の説明】
【0042】
2 ミラー部品
4 ミラー支持具またはミラーケーシング
6 板ガラス
8 保持手段
10 底面
12 長辺
14 長辺
16 短辺
18 短辺
20 フランジまたはスタブ
22 保持クリップ
24 突出部
28 溝
32 調整機構
34 前端部
36 後端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板ガラス(6)とミラー支持具(4)とを備えており、前記板ガラス(6)が保持手段(8)を利用して前記ミラー支持具(4)の周囲に固定されるミラー部品において、
弾性変形可能な保持クリップ(22)の形状を有する前記保持手段(8)は、前記ミラー支持具(4)とともに配置され、前記保持クリップ(22)は、前記板ガラス(6)を破壊しない方法で再度取り外せるよう前記板ガラス(6)の周辺端部を把持し前記ミラー支持具(4)に前記板ガラス(6)を位置決めすることを特徴とするミラー部品。
【請求項2】
前記保持クリップ(22)は、前記ミラー支持具(4)の縁に形成された接触面(26)に前記板ガラス(6)の周辺縁を押し付けることを特徴とする請求項1に記載のミラー部品。
【請求項3】
前記保持クリップ(22)は、前記板ガラス(6)の全外周にわたって分散配置される、特に均一に分散配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のミラー部品。
【請求項4】
前記板ガラス(6)の周辺延長範囲の一部分は、前記ミラー支持具(4)に形成された溝(28)に挿入されるようになっており、前記板ガラス(6)の周辺延長範囲の他の部分は、前記保持クリップ(22)によって位置決めされることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項5】
前記溝(28)及び前記保持クリップ(22)は、前記ミラー支持具(4)の少なくとも二つの互いに対向する周辺領域に形成及び/又は配置されることを特徴とする請求項4に記載のミラー部品。
【請求項6】
前記保持クリップ(22)は、前記ミラー支持具(4)と一体的に形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項7】
前記保持手段(8)は、互いの間に前記板ガラス(6)を固定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項8】
前記ミラー支持具(4)は開殻状に実施され、前記板ガラス(6)は殻状開口の縁に位置決めされるようになっていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項9】
前記殻状ミラー支持具(4)の殻形状は、上から見ると略台形になっており、前記溝(28)は、前記台形の辺のうちの一つの辺(12)の長手方向の延長範囲の全体と前記台形の辺(12)に接続される二つの台形の辺(16,18)の長手方向の延長範囲の一部にわたって連続的に延設されることを特徴とする請求項4及び5との組み合わせにおける請求項8に記載のミラー部品。
【請求項10】
前記板ガラス(6)が最終固定位置で載置されるように、少なくとも一つの補強リブが前記殻状開口に延設されることを特徴とする請求項8又は9に記載のミラー部品。
【請求項11】
前記ミラー支持具はミラーケーシング(4)であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項12】
前記ミラー支持具は平面殻状の板ガラス支持具であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のミラー部品。
【請求項13】
前記板ガラス支持具の略全ての周辺縁が前記ミラーケーシングの一部をなすことを特徴とする請求項12に記載のミラー部品。
【請求項14】
車両用のバックミラーであって、請求項12又は13に記載のミラー部品を備え、前記ミラー部品は、前記ミラーケーシングに配置されており、少なくとも一つの軸を中心に前記ミラーケーシングに対して調整可能であることを特徴とするバックミラー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2012−501904(P2012−501904A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526380(P2011−526380)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068250
【国際公開番号】WO2010/028700
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(500020380)メクラ・ラング・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー (21)
【氏名又は名称原語表記】MEKRA Lang GmbH & Co. KG