説明

メッセージ表示システム、メッセージ表示装置及びメッセージ表示プログラム

【課題】従来よりユーザにメッセージを注目させる。
【解決手段】メッセージ表示システムSは、メッセージを蓄積するツイッター管理サーバBと、ツイッター管理サーバBと通信可能であり、ツイッター管理サーバBにメッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)をツイッター管理サーバBから取得し、検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の第1の時間を掛けて時系列順に表示するメッセージ表示装置Aとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ表示システム、メッセージ表示装置及びメッセージ表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上でツイートと称されるメッセージ(140文字以内)の投稿を可能にするとともに、当該メッセージを不特定多数のユーザに公開するツイッター(登録商標)と呼ばれるコミュニケーションツールが普及している。ツイッターでは、ユーザアカウント毎に割り当てられたユーザ専用サイト(ホーム)に、各ユーザのメッセージが時系列順にリスト状に表示される。また、メッセージをキーワード検索すると、各ユーザに投稿されたメッセージからキーワードを含むメッセージが検索され、そのメッセージが時系列順にリスト状に表示される。例えば、ツイッターでは、ハッシュタグと呼ばれる「#」+「英文字列」により構成される文字列に基づいて各メッセージのグループ分けが可能であり、当該ハッシュタグをキーワードとして検索すれば、ハッシュタグを含むメッセージがリスト状に表示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来技術において、キーワード検索されたメッセージは、単純にテキスト形式で表示されるだけである。つまり、視覚的に特徴のないテキスト形式のメッセージが、時系列順にリスト状に表示されているだけである。そのため、上記従来技術は、メッセージを視覚的にユーザに認識めさせる力に乏しく、メッセージをユーザに注目させることが難しかった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来よりユーザにメッセージを注目させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明では、メッセージ表示システムに係る第1の解決手段として、メッセージを蓄積するサーバと、前記サーバと通信可能であり、前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得し、前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の第1の時間を掛けて時系列順に表示するメッセージ表示装置とを具備するという手段を採用する。
【0006】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記メッセージ表示装置は、前記第1の時間を掛けて前記検索メッセージを移動するという手段を採用する。
【0007】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記メッセージ表示装置は、前記検索メッセージを右から左に移動するという手段を採用する。
【0008】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれか1つの解決手段において、前記メッセージ表示装置は、前記サーバから取得した検索メッセージの内の残りの前記検索メッセージの件数に応じて前記第1の時間を変化させるという手段を採用する。
【0009】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれか1つの解決手段において、前記メッセージ表示装置は、前記検索メッセージ及び前記検索メッセージの添付ファイルを前記所定の絵柄とともに表示するという手段を採用する。
【0010】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれか1つの解決手段において、前記メッセージ表示装置は、予め設定された検索キーワードに基づいて前記サーバに前記キーワード検索させるという手段を採用する。
【0011】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第7の解決手段として、上記第1〜第5のいずれか1つの解決手段において、前記前記メッセージ表示装置は、入力された検索キーワードに基づいて前記サーバに前記キーワード検索させるという手段を採用する。
【0012】
本発明では、メッセージ表示システムに係る第8の解決手段として、上記第1〜第7のいずれか1つの解決手段において、前記メッセージ表示装置は、所定の第2の時間毎に前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させるという手段を採用する。
【0013】
また、本発明では、メッセージ表示装置に係る第1の解決手段として、メッセージを蓄積するサーバと通信可能なメッセージ表示装置であって、画面を表示する表示部と、前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得する検索制御手段と、前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の時間を掛けて時系列順に前記表示部に表示させる表示制御手段とを具備するという手段を採用する。
【0014】
また、本発明では、メッセージ表示プログラムに係る第1の解決手段として、メッセージを蓄積するサーバと通信可能であるとともに表示部を備えたコンピュータに実行させるメッセージ表示プログラムであって、前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得する検索制御処理と、前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の時間を掛けて時系列順に前記表示部に表示させる表示制御処理とを具備するという手段を採用する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、検索メッセージは、所定の絵柄ととともに表示されるので、従来の単純なテキスト形式のメッセージと比較すると、大変目立つのでユーザに注目されやすい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るメッセージ表示システムSのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aのメインルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aのコンフィグローダを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aのバックグラウンドローダを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aの検索制御処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aのメッセージローダを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aのメッセージ描画処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態におけるメッセージ表示装置Aにおける画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係るメッセージ表示システムSは、ツイッターにおけるメッセージをキーワード検索し、検索されたメッセージを表示するシステムであり、例えば、会社名や商品名をキーワードとして検索されたメッセージを不特定多数の社員に会社内の休憩室などで確認してもらうことに活用である。このようなメッセージ表示システムSは、図1に示すように、メッセージ表示装置A、ツイッター管理サーバB、クライアントコンピュータC1〜Cn及び通信ネットワークDから構成されている。なお、クライアントコンピュータC1〜Cnは、複数台のクライアントコンピュータが、通信ネットワークDに接続されていることを示している。
【0018】
メッセージ表示装置Aは、液晶カラーディスプレーなどを用いた表示機能及び演算処理機能を備えた電子看板装置であり、会社内の休憩室などに設置され、当該場所に訪れた社員にツイッタにおけるメッセージを確認させることを目的に設けられている。このようなメッセージ表示装置Aは、通信ネットワークDを介してツイッター管理サーバBに接続されている。このメッセージ表示装置Aは、予め設定されている検索キーワードに基づいてツイッター管理サーバBにツイッターにおけるメッセージ(ツイート)をキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)をツイッター管理サーバBから取得し、当該検索メッセージを時系列順に表示する。
【0019】
ツイッター管理サーバBは、通信ネットワークDを介してメッセージ表示装置A及びクライアントコンピュータC1〜Cnに接続され、ツイッターを提供するとともに、ツイッターにおけるメッセージを管理することを目的に設けられたサーバである。例えば、ツイッター管理サーバBは、クライアントコンピュータC1〜Cnから登録されるメッセージを蓄積するとともに、メッセージ表示装置Aなどの外部装置から入力されたキーワードに基づいてメッセージをキーワード検索し、検索されたメッセージを外部装置に出力する機能を持つ。
【0020】
クライアントコンピュータC1〜Cnは、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータであり、ツイッターにおけるメッセージを発言者が入力するためのコンピュータであり、キーボード及びマウス等の入力デバイスが受け付けた入力文字に基づいてメッセージを生成し、ユーザから登録指示を受け付けると、当該メッセージをツイッター管理サーバBに送信する。
通信ネットワークDは、ローカルエリアネットワーク及びインターネットから構成され、メッセージ表示装置Aとツイッター管理サーバBとを接続するとともに、ツイッター管理サーバBとクライアントコンピュータC1〜Cnとを接続する。
【0021】
次に、上記メッセージ表示装置Aの機能構成について、図2を参照して、説明する。
メッセージ表示装置Aは、図2に示すように、通信部1、表示部2及び補助記憶部3、主記憶部4及びCPU5を備えている。なお、補助記憶部3、主記憶部4及びCPU5は、検索制御手段及び表示制御手段を構成する。
【0022】
通信部1は、ツイッター管理サーバBと信号を送受信する通信インタフェースであり、通信ネットワークDに接続されている。
表示部2は、例えば、液晶カラーディスプレイであり、CPU5の制御指令に基づいて各種画面を表示する。
【0023】
補助記憶部3は、例えばフラッシュメモリまたはハードディスク等の補助記憶装置であり、CPU5によって実行される検索制御プログラム3a、背景生成プログラム3b、メッセージ生成プログラム3c及び表示プログラム3dなどの制御プログラムを記憶する。また、補助記憶部3は、ツイッタにおけるメッセージのキーワード検索が実行される際の設定値が記述されているXML(Extensible Markup Language)設定ファイル3eを記憶している。なお、本実施形態は、XML形式で記述されたXML設定ファイル3eに基づいてキーワード検索を実行するが、本発明は、これに限定されず、XML形式以外のSGML(Standard Generalized Markup Language)形式やHTML(Hyper Text Markup Language)形式などのその他の形式で記述された設定ファイルを用いてもよい。
【0024】
例えば、上記XML設定ファイル3eには、検索キーワード、検索対象ユーザ、検索範囲(検索対象地を中心とした検索対象範囲)及び検索間隔(第2の時間)が設定値として登録されている。従って、ユーザは、XML設定ファイル3eを書き換えることによって、キーワード検索における設定値を変更することができる。さらに、補助記憶部3は、ツイッターのメッセージを表示する際の背景画像や、メッセージとともに表示されるメッセージ絵柄が複数パターン登録されている画像セットデータ3fを記憶している。
【0025】
主記憶部4は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成されている主記憶装置である。主記憶部4は、CPU5による制御プログラムの実行時に、CPU5の制御指令に基づいて、補助記憶部3に記憶されている検索制御プログラム3a、背景生成プログラム3b、メッセージ生成プログラム3c及び表示プログラム3dなどの制御プログラムや、XML設定ファイル3eや、画像セットデータ3fを記憶する。
【0026】
CPU5は、主記憶部4に記憶されている検索制御プログラム3a、背景生成プログラム3b、メッセージ生成プログラム3c及び表示プログラム3dなどの制御プログラム、XML設定ファイル3e及び画像セットデータ3fに基づいてメッセージ表示装置Aの全体動作を制御する。すなわち、CPU5は、主記憶部4から制御プログラムを読み出し、当該制御プログラムを実行するともに、XML設定ファイル3e及び画像セットデータ3fを適時使用することでメッセージ表示装置Aの全体動作を制御する。
【0027】
次に、上記構成のメッセージ表示装置Aの動作について図3〜9を参照して説明する。
まず、動作概要として、メッセージ表示装置AのCPU5は、ツイッター管理サーバBにメッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)をツイッター管理サーバBから取得し、検索メッセージを所定のメッセージ絵柄とともに所定の時間(第1の時間)を掛けて右から左に移動しながら時系列順に表示部2に表示させる。
【0028】
上記動作の詳細は、以下の通りである。
CPU5は、図3に示すように、検索制御プログラム3aに従って、コンフィグローダ(サブルーチン)を実行する(ステップS1)。上記コンフィグローダの詳細について、図4を参照して説明する。CPU5は、主記憶部4に記憶されているXML設定ファイル3eから文字列情報を読み取り、確認する(ステップS11)。
【0029】
CPU5は、ステップ11の後に、XML設定ファイル3eの読み取りに成功したか否か判定し(ステップS12)、ステップS12において『YES』と判定した場合には、すなわち、XML設定ファイル3eの読み取りに成功した場合には、XML設定ファイル3eから読み取った文字列情報をキーワード検索における設定値(検索キーワード、検索対象ユーザ、検索範囲及び検索間隔)として取得し(ステップS13)、コンフィグローダを終了する。また、CPU5は、ステップS12において『NO』と判定した場合には、すなわち、XML設定ファイル3eの読み取りに失敗した場合には、上記ステップS13を実行せずにコンフィグローダを終了する。
【0030】
図3に戻り、CPU5は、ステップS1においてコンフィグローダを終了すると、コンフィグローダにおいて設定値の取得に成功したか否か判定し(ステップS2)、ステップS2において『NO』と判定した場合には、すなわち、設定値の取得に失敗した場合には、ステップS1に戻り、再びコンフィグローダを実行する。また、CPU5は、ステップS2において『YES』と判定した場合には、すなわち、設定値の取得に成功した場合には、背景生成プログラム3bに従って、バックグラウンドローダ(サブルーチン)を実行する(ステップS3)。
【0031】
上記バックグラウンドローダの詳細について、図5を参照して説明する。CPU5は、主記憶部4に記憶されている画像セットデータ3fから所定パターンの背景画像を読み取り(ステップS31)、表示プログラム3dに従って当該背景画像に基づく背景を表示部2に表示させる(ステップS32)。CPU5は、ステップS32において、例えば、図9に示す画面の背景Bkを表示部2に表示させる。
【0032】
CPU5は、ステップS32の後に、1時間経過したか否か判定し(ステップS33)、ステップS33において『YES』と判定した場合には、すなわち、1時間経過した場合には、画像セットデータ3fから異なるパターンの背景画像を読み出し、表示プログラム3dに従って当該背景画像に基づく背景へ表示部2に更新させる(ステップS34)。すなわち、CPU5は、1時間毎に背景を更新し、例えば、色または絵柄の異なる背景に更新する。
【0033】
CPU5は、ステップS33において『NO』と判定した場合には、すなわち、1時間経過していない場合には、1分経過したか否か判定する(ステップS35)。CPU5は、ステップS35において『YES』と判定した場合には、すなわち、1分経過した場合には、表示プログラム3dに従って、背景に描かれる時計の時刻を表示部2に更新させ(ステップS36)、バックグラウンドローダを終了する。また、CPU5は、ステップS35において『NO』と判定した場合には、すなわち、1分経過していない場合には、上記ステップS36を実行せずにバックグラウンドローダを終了する。CPU5は、ステップS36において、例えば、図9に示す画面の背景Bkに描かれている時計Tmの時刻を更新する。
【0034】
図3に戻り、CPU5は、ステップS3においてバックグラウンドローダを終了すると、検索制御プログラム3aに従って、検索制御処理(サブルーチン)を実行する(ステップS4)。上記検索制御処理の詳細について、図6を参照して説明する。CPU5は、ステップS1(コンフィグローダ)において取得した設定値に基づいてツイッター管理サーバBにメッセージをキーワード検索させるために、通信部1にツイッター管理サーバBに向けて検索指示信号を送信させる(ステップS41)。
【0035】
CPU5は、ステップS41の後に、検索されたメッセージ(検索メッセージ)のデータベース(メッセージDB(Data Base))をツイッター管理サーバBから通信部1を介して取得し、当該メッセージDBを主記憶部4に記憶させ(ステップS42)、検索制御処理を終了する。CPU5は、この検索制御処理を、設定値の検索間隔(第2の時間)毎に実行する。
【0036】
また、CPU5は、上記メッセージDBをXML形式ファイルとして取得する。このメッセージDBには、検索メッセージに紐付けされた発言者名、発言時刻及び添付ファイルの参照先も含まれている。また、本実施形態において、メッセージDBはXML形式ファイルであるが、本発明は、これに限定されず、XML形式以外のSGML(Standard Generalized Markup Language)形式やHTML(Hyper Text Markup Language)形式などのその他の形式で記述されたメッセージDBを用いてもよい。
【0037】
図3に戻り、CPU5は、ステップS4において検索制御処理を終了すると、メッセージ生成プログラム3cに従ってメッセージローダ(サブルーチン)を実行する(ステップS5)。上記メッセージローダの詳細について、図7を参照して説明する。CPU5は、ステップS4(検索制御処理)において取得したメッセージDBに登録されている検索メッセージの件数を確認し(ステップS51)、検索メッセージが1件以上である否か判定する(ステップS52)。CPU5は、ステップS52において『NO』と判定した場合には、すなわち、検索メッセージが0件である場合には、メッセージローダを終了する。
【0038】
また、CPU5は、ステップS52において『YES』と判定した場合には、すなわち、メッセージDBに登録されている検索メッセージが1件以上である場合には、メッセージDBから時系列順に1件の検索メッセージを取得し(ステップS53)、取得した検索メッセージをメッセージDBから消去する(ステップS54)。CPU5は、ステップS54の後に、ステップS53において取得した検索メッセージの文字数情報、当該検索メッセージのタイプ情報及びメッセージDBの残りの検索メッセージの件数(残件数情報)を取得し(ステップ55)、検索メッセージ、文字数情報、タイプ情報及び残件数情報を引数としてメッセージ描画処理(サブルーチン)を実行する(ステップS56)。なお、検索メッセージのタイプとは、検索メッセージに含まれるハッシュタグのタイプである。
【0039】
上記メッセージ描画処理の詳細について、図8を参照して説明する。CPU5は、文字数情報及びタイプ情報に基づいて検索メッセージの文字数及びタイプを認識し、文字数及びタイプに応じてメッセージ絵柄を決定する(ステップS61)。つまり、CPU5は、検索メッセージの文字数及びタイプに応じて選択的にメッセージ絵柄の色や形状を変える。なお、図9に示すように、メッセージ絵柄Pcは、検索メッセージMgが重ね合わされた雲状の絵柄である。
【0040】
CPU5は、ステップS61の後に、決定されたメッセージ絵柄を主記憶部4に記憶されている画像セットデータ3fから読み取り(ステップS62)、当該メッセージ絵柄に検索メッセージを重ね合わせ、メッセージ画像を生成する(ステップS63)。図9に示すように、メッセージ画像Mpは、メッセージ絵柄Pcに検索メッセージが重ね合わされたものでる。さらに、このメッセージ画像Mpは、発言者名Sn、発言時刻St及び添付ファイルAfが重ね合わされている。
【0041】
CPU5は、ステップS63の後に、残件数情報に基づいてメッセージ画像の移動速度を決定する(ステップS64)。つまり、ステップS64において、メッセージ画像の移動に要する所定の時間(第1の時間)が決まる。CPU5は、ステップS64において、メッセージDBに残っている検索メッセージの残件数が多いほど、移動速度を速くし、残件数が少ないほど、移動速度を遅くする。
【0042】
CPU5は、ステップS64の後に、表示プログラムに従って、ステップS64において決定された移動速度でメッセージ画像Mpを画面の右か左に移動(図9参照)させる(ステップS65)。CPU5は、ステップS65の後に、メッセージ画像が横方向における所定の位置を越えたか否か判定する(ステップS66)。上記所定の位置とは、次のメッセージ画像を表示させるための画面の横方向における基準位置である。CPU5は、ステップS66において『YES』と判定した場合には、すなわち、メッセージ画像が横方向における所定の位置を越えた場合には、次のメッセージ画像を生成するために、ステップS51に移行する(図7参照)。
【0043】
また、CPU5は、ステップS66において『NO』と判定した場合には、すなわち、メッセージ画像が横方向における所定の位置を越えていない場合には、右から左に移動するメッセージ画像が画面内にまだ表示さているか否か判定し(ステップS67)、ステップS67において『NO』と判定した場合には、すなわちメッセージ画像が画面内に表示さていない場合には、当該メッセージ画像を消去する(ステップS68)。また、CPU5は、ステップS68において『YES』と判定した場合には、すなわちメッセージ画像が画面内に表示さている場合には、ステップS65に戻る。
【0044】
このように、メッセージ表示装置Aは、ツイッター管理サーバBにメッセージをキーワード検索させ、検索メッセージをツイッター管理サーバBから取得し、検索メッセージを所定のメッセージ絵柄に重ね合わせて所定の時間(第1の時間)を掛けて右から左に移動しながら時系列順に表示部2に表示させる。
【0045】
以上のように、本実施形態では、検索メッセージは、メッセージ絵柄ととともに表示されるので、従来の単純なテキスト形式のメッセージと比較すると、大変目立つのでユーザに注目されやすい。例えば、メッセージ表示装置Aが会社内の休憩室に設置されている場合であれば、企業名や商品名をキーワードとして検索されたメッセージを休憩室を訪れた社員に注目させて、確認させることができる。また、メッセージ表示装置Aがショッピングセンタ内に設置され、各店舗のメッセージの表示に活用されている場合であれば、各店舗の商品情報をメッセージとして客に紹介することもできる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態は、XML設定ファイル3eに記述された予め設定された設定値に基づいてキーワード検索を実行したが、本発明はこれに限定されない。例えば、メッセージ表示装置Aが、キーボードなどの操作部を備えている場合には、ユーザによる操作部の操作によって入力された検索キーワードに基づいてキーワード検索を実行するようにしてもよい。
【0047】
(2)上記実施形態は、所定の時間を掛けて移動するメッセージ画像を表示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、メッセージ画像を所定の時間を掛けて移動させるのではなく、時系列順にメッセージ画像を表示させ、位置を変えずに、所定の時間を掛けてメッセージ画像を小さく縮ませるように表氏するようにしてもよい。
【0048】
(3)上記実施形態は、検索メッセージをメッセージ絵柄に重ね合わせメッセージ画像を生成している、本発明はこれに限定されない。例えば、メッセージ絵柄の上側に検索メッセージを表示させ、検索メッセージをメッセージ絵柄とともに移動させるようにしてもよい。また、図9では、雲状のメッセージ絵柄が用いられているが、これに限定されずに、例えば、車のメッセージ絵柄などその他のメッセージ絵柄を用いてもよい。さらに、このようなメッセージ絵柄及び背景を、ユーザの変更指示に基づいて変更できるようにしてもよい。
【0049】
(4)上記実施形態では、メッセージ表示装置Aは、電子看板装置に検索制御プログラム3a、背景生成プログラム3b、メッセージ生成プログラム3c、表示プログラム3d、XML設定ファイル3e、画像セットデータ3fが組み込まれたものであるが、コンピュータにこれらファイルをインストールし、当該コンピュータをメッセージ表示装置Aとして用いるようにしてもよい。
【0050】
(5)上記実施形態は、ツイッターにおけるメッセージを表示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、社内だけで閲覧可能な社内ホームページに、社員がメッセージを投稿できる機能が搭載されている場合であれば、社員から投稿されたメッセージをメッセージ表示装置Aに表示させるようにしてもよい。具体的には、社内ホームページを提供するとともにメッセージを管理する専用管理サーバを、ツイッター管理サーバBの代わりに設置する。メッセージ表示装置Aは、上記専用管理サーバにメッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を専用管理サーバから取得し、上述したように検索メッセージを所定のメッセージ絵柄とともに表示する。
【符号の説明】
【0051】
S…メッセージ表示システム、A…メッセージ表示装置、B…ツイッター管理サーバ、C1〜Cn…クライアントコンピュータ、D…通信ネットワーク、1…通信部、2…表示部、3…補助記憶部、4…主記憶部、5…CPU、3a…検索制御プログラム、3b…背景生成プログラム、3c…メッセージ生成プログラム、3d…表示プログラム、3e…XML設定ファイル、3f…画像セットデータ、Bk…背景、Tm…時計、メッセージ絵柄Pc、Mp…メッセージ画像、Sn…発言者名、St…発言時刻、Af…添付ファイル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージを蓄積するサーバと、
前記サーバと通信可能であり、前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得し、前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の第1の時間を掛けて時系列順に表示するメッセージ表示装置とを具備することを特徴とするメッセージ表示システム。
【請求項2】
前記メッセージ表示装置は、前記第1の時間を掛けて前記検索メッセージを移動することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ表示システム。
【請求項3】
前記メッセージ表示装置は、前記検索メッセージを右から左に移動することを特徴とする請求項2に記載のメッセージ表示システム。
【請求項4】
前記メッセージ表示装置は、前記サーバから取得した検索メッセージの内の残りの検索メッセージの件数に応じて前記第1の時間を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項5】
前記メッセージ表示装置は、前記検索メッセージ及び前記検索メッセージの添付ファイルを前記所定の絵柄とともに表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項6】
前記メッセージ表示装置は、予め設定された検索キーワードに基づいて前記サーバに前記キーワード検索させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項7】
前記前記メッセージ表示装置は、入力された検索キーワードに基づいて前記サーバに前記キーワード検索させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項8】
前記メッセージ表示装置は、所定の第2の時間毎に前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項9】
メッセージを蓄積するサーバと通信可能なメッセージ表示装置であって、
画面を表示する表示部と、
前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得する検索制御手段と、
前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の時間を掛けて時系列順に前記表示部に表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とするメッセージ表示装置。
【請求項10】
メッセージを蓄積するサーバと通信可能であるとともに表示部を備えたコンピュータに実行させるメッセージ表示プログラムであって、
前記サーバに前記メッセージをキーワード検索させ、検索されたメッセージ(検索メッセージ)を前記サーバから取得する検索制御処理と、
前記検索メッセージを所定の絵柄とともに所定の時間を掛けて時系列順に前記表示部に表示させる表示制御処理とを具備することを特徴とするメッセージ表示プログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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