メッセージ配信システム、サーバ、プログラム及び記録媒体
【課題】送り主から受取人に対して品物と共に任意のメッセージを送ることができるようにする。
【解決手段】品物の送り主２は、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を送り主端末２０で読み取って送信ＵＲＬにアクセスし、音声や動画によるメッセージをインターネットＮ上のサーバ１００にアップロードする。これに対し、品物の受取人４は、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を受取人端末４０で読み取って再生ＵＲＬにアクセスし、送り主２からのメッセージをインターネットＮ上で再生して視聴する。
【解決手段】品物の送り主２は、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を送り主端末２０で読み取って送信ＵＲＬにアクセスし、音声や動画によるメッセージをインターネットＮ上のサーバ１００にアップロードする。これに対し、品物の受取人４は、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を受取人端末４０で読み取って再生ＵＲＬにアクセスし、送り主２からのメッセージをインターネットＮ上で再生して視聴する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、品物を配送する際に併せてメッセージを配信するメッセージ配信システムとサーバ、並びに、コンピュータをサーバとして機能させるプログラムとそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、配送業者の配送センタでは、指定された送り先に品物を配送する配送業務を行なっている。この配送業務では、送り主から品物の配送を依頼されると、送り主や送り先の情報に従って配送伝票を発行し、その配送伝票を品物に貼り付けて送り先に品物を配送している。このような配送を依頼する際に、品物を送るだけでなく、送り先の相手にメッセージを伝えたい場合もある。ところが、従来は別途記入したメッセージカードを付けて送ったり、後日相手に直接電話を掛けたりするしかなく、品物と共に音声や動画によるメッセージを届けることはできなかった。
【０００３】
なお、下記の特許文献には、インターネットと携帯電話機を利用した情報提供システムが記載されている。このシステムは、利用者の携帯電話機でインターネットにアクセスして店舗が提供する情報を閲覧できるようにしたものであるが、閲覧できる情報は店舗が予め用意したものであり、利用者が任意のメッセージを相手に届けることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００６−２３６２２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、送り主から受取人に対して、品物と共に音声や動画による任意のメッセージを届けられるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムであって、送り主が所有する送り主端末と、受取人が所有する受取人端末と、管理業者が所有する管理業者端末と、配送業者が所有する配送業者端末と、これらの端末からインターネットを介して接続されるサーバと、から構成されており、サーバは、管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、を備えてなる、メッセージ配信システムを提供するものである。
【０００７】
本発明において、送り主端末と受取人端末は、それぞれインターネットに接続可能な携帯電話端末やパソコン等の情報通信端末を利用することができる。また、管理業者端末と配送業者端末も同様に、少なくともインターネットに接続可能な動作環境を備えていれば良く、パソコン等の情報通信端末を利用することができる。
【０００８】
また、本発明は、送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムにおいて、送り主が所有する送り主端末、受取人が所有する受取人端末、管理業者が所有する管理業者端末、及び配送業者が所有する配送業者端末からインターネットを介して接続されるサーバであって、管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、を備えてなる、サーバを提供するものである。
【０００９】
本発明において、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えていても良い。この場合、少なくとも送り主端末と受取人端末は、光学式読み取りコードを撮影して読み取る機能を有している必要がある。ここで、光学式読み取りコードの例としては、例えばＪＡＮ、ＩＴＦ、ＣＯＤＥ３９、ＣＯＤＥ１２８等のバーコードや、ＱＲコード、ＰＤＦ４１７、データマトリックス、ＭａｘｉＣｏｄｅ等の二次元コードがある。ただし、送信ＵＲＬや再生ＵＲＬを設定するため、ＪＡＮやＩＴＦのような数字のみしか扱えないものは除き、数字以外にアルファベットや記号を扱えるものを使用することができる。また、バーコードよりも情報量の多い二次元コードの方が好ましい。
【００１０】
本発明において、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えていても良い。また、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えていても良い。
【００１１】
また、本発明は、コンピュータを、上述したサーバとして機能させるためのプログラムと、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、品物の送り主は、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスすることにより、音声や動画によるメッセージをインターネット上のサーバにアップロードすることができる。これに対して、品物の受取人は、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスすることにより、送り主からのメッセージをインターネット上で再生して視聴することができる。したがって、本発明によれば、送り主が受取人に対して任意のメッセージを届けることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明によるメッセージ配信システムを示す全体図である。
【図２】図１のシステムにおけるデータの流れを示す説明図である。
【図３】通知書のレイアウトを示す平面図である。
【図４】メッセージ入力時の携帯電話機の表示画面を示す説明図で、（ａ）はＱＲコード読み取り時の画面、（ｂ）はログイン画面、（ｃ）はトップ画面、（ｄ）はボイスメッセージメニュー画面、（ｅ）は録音ページ画面を示す。
【図５】配送伝票のレイアウトを示す平面図である。
【図６】メッセージ再生時の携帯電話機の表示画面を示す説明図で、（ａ）はＱＲコード読み取り時の画面、（ｂ）はログイン画面、（ｃ）はトップ画面、（ｄ）はボイスメッセージメニュー画面、（ｅ）は再生ページ画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１５】
図１に示すように、本実施形態のメッセージ配信システムＳは、送り主が送り先に品物を送る際に併せて音声や動画によるメッセージを届けるため、インターネットＮを利用してメッセージを配信するようにしたシステムである。同図において、１はサーバを管理する管理業者、２は品物を送る送り主、３は品物を配送する配送業者、４は品物の送り先となる受取人を表わしている。
【００１６】
管理業者１には、インターネットＮに接続可能なパソコン等の情報通信端末（以下「管理業者端末」という）１０と、管理業者端末１０に接続されたプリンタ１１が設置されている。また、配送業者３にも同じく、インターネットＮに接続可能なパソコン等の情報通信端末（以下「配送業者端末」という）３０と、配送業者端末３０に接続されたプリンタ３１が設置されている。管理業者１に設置されたプリンタ１１は通知書５０に印字するためのものであり、配送業者３に設置されたプリンタ３１は配送伝票６０に印字するためのものである。
【００１７】
送り主２は、このシステムを利用するために、インターネットＮに接続可能でかつ光学式読み取りコードを読み取り可能な、いわゆるバーコードリーダを搭載した携帯電話端末（以下「送り主端末」という）２０を所持している。また、受取人４も同様に、インターネットＮに接続可能でかつ光学式読み取りコードを読み取り可能な携帯電話端末（以下「受取人端末」という）４０を所持している。なお、送り主端末２０と受取人端末４０はインターネットＮに接続可能な動作環境を備え、かつ光学式読み取りコードを撮影して読み取る機能を有するものであれば、携帯電話端末に限らずパソコン等の情報通信端末を利用することもできる。
【００１８】
インターネットＮには、サーバコンピュータ等の情報処理装置からなるサーバ１００が接続されている。サーバ１００は、管理業者端末１０、送り主端末２０、配送業者端末３０及び受取人端末４０がそれぞれ有するＷｅｂブラウザに対して、各種情報の表示や入力を行うＷｅｂサーバ１１０を備えている。
【００１９】
また、サーバ１００は、以下に説明するシステムとして動作するプログラムをコンピュータに読み込ませることによって、送信メッセージ枠設定手段１１１、読み取りコード変換手段１１２、読み取りコード登録手段１１３、メッセージデータ受信手段１１４、メッセージデータ登録手段１１５、電子メール送信手段１１６、再生メッセージ枠設定手段１１７、再生データ生成手段１１８、再生データ登録手段１１９、注文データ受信手段１２０、及び配送伝票データ生成手段１２１として機能する。なお、コンピュータをサーバ１００として機能させるプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したものを使用することができる。
【００２０】
次に、本実施形態のメッセージ配信システムＳの動作について、図２を参照しながらデータの流れに従って説明する。本実施形態のシステムは、送り主が自分で用意した品物を送り先に配送することを想定したものである。
【００２１】
（１）送信メッセージ枠の設定
まずサーバ１００は、管理業者端末１０からの指示に基づいて、送信メッセージ枠設定手段１１１により送信用データベース１３０内に送信メッセージ枠１３１を予め複数個設定する。ここで送信メッセージ枠１３１とは、送り主２がメッセージを送信する相手毎に区分されたデータフォルダである。また、サーバ１００では、送信メッセージ枠設定手段１１１によって、送信メッセージ枠１３１，１３１，…毎に、専用の接続アドレスとなる送信ＵＲＬ（図２に示す例では［http://www.○○○.co.jp/soushin01/］、…）が設定される。
【００２２】
また、サーバ１００は、読み取りコード変換手段１１２によって、複数個の送信ＵＲＬをそれぞれ光学式読み取りコード（図の例では「ＱＲコード」、以下同じ）に変換したデータを生成する。光学式読み取りコードの例としては、このほかに、例えばＪＡＮ、ＩＴＦ、ＣＯＤＥ３９、ＣＯＤＥ１２８等のバーコードや、ＰＤＦ４１７、データマトリックス、ＭａｘｉＣｏｄｅ等の二次元コードがあるが、送信ＵＲＬや再生ＵＲＬを設定するため、ＪＡＮやＩＴＦのような数字のみしか扱えないものは除き、数字以外にアルファベットや記号を扱えるものを使用することができる。なお、送信ＵＲＬの替わりにサーバ１００への送信メールアドレスを設定し、その送信メールアドレスを光学式読み取りコードに変換するようにしても良い。
【００２３】
更に、サーバ１００は、読み取りコード登録手段１１３によって、個々のＱＲコードを送信用データベース１３０内の対応する送信メッセージ枠１３１に登録する。送信用データベース１３０は、管理業者端末１０がインターネットＮを介してアクセスしダウンロードすることが可能なＷｅｂサーバ１１０上に設けられている。なお、この送信用データベース１３０には、後述のメッセージデータを保管するためのデータ保管スペースが設定されている。
【００２４】
（２）接続アドレスの販売
次に、管理業者１は送り主２に対して、送信メッセージ枠１３１への接続アドレスを販売する。送り主２から管理業者１にメッセージ入力のための接続アドレスの購入申込みがあると、管理業者１は管理業者端末１０を利用して、空いている送信メッセージ枠１３１への接続アドレスを送信用データベース１３０からダウンロードする。そして、管理業者１は、購入代金と引き換えに、送り主２に接続アドレスを通知する。
【００２５】
ここで、接続アドレスの通知方法としては、接続アドレスを紙媒体（例えば用紙やラベル等）にプリントアウトした通知書を発行する方法が考えられる。この場合、管理業者１ではプリンタ１０を使用することによって、図３に示すような通知書５０に、購入した送り主２の情報、利用可能な接続アドレス５１、これを記録したＱＲコード５２、及び接続ＩＤ５３が印字される。そして、管理業者１は、この通知書５０を送り主２に宛てて郵送すれば良い。
【００２６】
上記の方法に替えて、接続アドレスをデジタルデータで提供しても良い。例えば、接続アドレスとなる送信ＵＲＬやＱＲコードを電子メールに添付し、この電子メールを電子メール送信手段１１６によって送り主端末２０に送信する方法を採用することもできる。また、接続アドレスとなる送信ＵＲＬやＱＲコードを、送り主端末２０がアクセス可能なインターネットＮ上のＷｅｂページに表示する方法を採用しても良い。
【００２７】
なお、接続アドレスの販売形態としては、○円／１個といった個別販売や、○円／１０個のようなパッケージ販売が考えられる。
【００２８】
（３）配送の依頼
送り主２は、配送業者３に対して品物の配送を依頼する。配送する品物は特に限定されず、送り主２が任意の店舗で購入した商品や、自宅にある品物、あるいは自分で作製した品物であっても良い。
【００２９】
（４）メッセージの入力
送り主２は、品物の配送を依頼する際に、送り先となる受取人４に対し音声や動画によるメッセージを届けることができる。メッセージの入力方法は、購入した送信メッセージ枠１３１への接続アドレスにアクセスすることにより行う。すなわち、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を、図４（ａ）に示すように送り主端末２０に内蔵されたカメラで撮影して読み取り、ＱＲコード５２に記録された送信ＵＲＬにアクセスする。
【００３０】
送信ＵＲＬにアクセスすると、図４（ｂ）のログイン画面が現れるので、送り主２は接続ＩＤ５３「０００１０」を入力してログインする。ここで、サーバ１００にて接続ＩＤ５３による認証が行われ、認証の結果正当なＩＤであれば、図４（ｃ）のトップ画面が開く。この画面において、ボイスメッセージを選択すると図４（ｄ）のボイスメッセージメニューが表示され、録音をクリックすると音声によるメッセージを録音することができる。メッセージの録音は、例えば通知書５０の発行日から所定の有効期間内であれば、何回でも行うことができる。
【００３１】
ここで、有効期間の設定は、通知書５０の発行日からでなく、通知書５０の発送日から所定期間内（例えば発送日以降１週間以内など）に設定しても良い。この場合には、品物を配送するタイミングに合わせてメッセージの登録を完了することができる。また、注文期限を設定して、通知書５０に注文期限を記載したり、注文期限を記載した書類を通知書５０に同封したり、あるいは通知書５０を送付する封筒に注文期限を記載しても良い。
【００３２】
また、図４（ｅ）の録音ページでは、録音したメッセージを確認することもできる。このページで登録をクリックすると、図２に示すように録音した音声データがサーバ１００にアップロードされ、メッセージデータ受信手段１１４にて受信される。そして、受信した音声データは、メッセージデータ登録手段１１５により送信用データベース１３０内の該当する送信メッセージ枠１３１に登録される。登録が完了すると、サーバ１００の電子メール送信手段１１６により、送り主２のメールアドレスにメッセージ内容の確認や変更を通知する確認メールが送信される。
【００３３】
本実施形態では、メッセージの入力に際して、図４（ｂ）のログイン画面で接続ＩＤ５３を入力させたが、この接続ＩＤ５３の入力を省略し、ＱＲコード５２のみでログインさせても良い。すなわち、図４（ａ）のように送り主端末２０でＱＲコード５２を読み取った後に、図４（ｃ）のトップ画面が直接開くようにすることもできる。
【００３４】
また、ＱＲコード５２と接続ＩＤ５３に加え、パスワードを要求してログインさせるようにしても良い。その方法として、図４（ａ）でＱＲコード５２を読み取った後、メッセージデータを受信するのに先立って、送り主端末２０からサーバ１００へ空メールを送信させる。そして、サーバ１００はその空メールに対し、パスワードと新たな接続先となるメッセージ入力用の接続アドレス（送信ＵＲＬ又は送信メールアドレス）を記載した返信メールを、電子メール送信手段１１６によって送り主端末２０へ返信する。これにより、送り主端末２０がそのメッセージ入力用の接続アドレス（送信ＵＲＬ又は送信メールアドレス）にアクセスし、接続ＩＤ５３とパスワードの両方を入力してログインさせることもできる。この場合、返信メールを受信した特定の送り主端末２０からしかメッセージの入力が行えなくなるので、より一層セキュリティ性が高くなる。
【００３５】
なお、メッセージは直接録音するだけでなく、予め録音しておいたデータをアップロードすることも可能である。また、図４は音声によるメッセージの入力例であるが、これに替えて、動画によるメッセージを撮影したデータをアップロードすることもできる。
【００３６】
（５）再生メッセージ枠の設定
サーバ１００は、再生メッセージ枠設定手段１１７によって、送信メッセージ枠１３１に対応させて、再生用データベース１４０内に再生メッセージ枠１４１を設定する。ここで再生メッセージ枠１４１とは、受取人４がメッセージデータを再生する際に個別にアクセスするためのデータフォルダである。また、サーバ１００では、再生メッセージ枠設定手段１１７によって、再生メッセージ枠１４１，１４１，…毎に、専用の接続アドレスとなる再生ＵＲＬ（図２に示す例では［http://www.○○○.co.jp/saisei01_a/］、…）が設定される。
【００３７】
また、サーバ１００は、読み取りコード変換手段１１２によって、複数個の再生ＵＲＬをそれぞれＱＲコードに変換したデータを生成する。次に、サーバ１００は、読み取りコード登録手段１１３により、個々のＱＲコードを再生用データベース１４０内の対応する再生メッセージ枠１４１に登録する。再生用データベース１４０は、受取人端末４０がインターネットＮを介してアクセスしダウンロードすることが可能なＷｅｂサーバ１１０上に設けられている。また、再生ＵＲＬの替わりにサーバ１００への再生メールアドレスを設定し、その再生メールアドレスをＱＲコードに変換して登録しても良い。
【００３８】
なお、上述したＱＲコードへの変換と登録の処理は、メッセージの入力有効期間が経過するのを待って行われる。すなわち、メッセージの入力有効期間が経過すると、その時点で、メッセージの有無に関わらず、接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）がＱＲコードに変換されて再生メッセージ枠１４１に登録される。
【００３９】
（６）メッセージデータの変換
送信メッセージ枠１３１に登録されたメッセージデータは、受取人端末４０のキャリアに対応したデータ形式になっていないので、サーバ１００においてデータ形式の変換処理が行われる。サーバ１００において、再生データ生成手段１１８は、送信メッセージ枠１３１に登録されているメッセージデータを変換し、受取人端末４０のキャリア毎に再生可能なデータ形式にした再生データを生成する。ここでは、携帯電話端末の通信事業者であるＡ社、Ｂ社、Ｃ社のそれぞれのキャリアに適合するように３つの異なる形式の再生データが生成される。生成された再生データは、再生データ登録手段１１９により再生用データベース１４０内の該当する再生メッセージ枠１４１に登録される。なお、再生データの生成は、全キャリアに対応させるため３社に限られない。
【００４０】
（７）注文データの送信
送り主２が品物の配送を依頼すると、配送業者３は、注文データをサーバ１００に送信する。注文データは配送業者端末３０からインターネットＮを介してサーバ１００に送信される。ここで、注文データとは、品物の送り主２の住所、氏名、連絡先、接続アドレス、接続ＩＤ等の情報に加え、品物の送り先となる受取人４の宛名情報（住所、氏名）のほか、受取人４，４，…が個々にアクセスする接続アドレス、接続ＩＤ（図２の例では「０００１０ａ」、「０００１０ｂ」、「０００１０ｃ」、…）を含むデータである。サーバ１００では、注文データ受信手段１２０によって、配送業者端末３０から送信された注文データを受信する。
【００４１】
（８）品物の配送
注文データを受信すると、サーバ１００は配送伝票用のプリントデータを生成する。すなわち、サーバ１００は、配送伝票データ生成手段１２１（配送伝票用プリントデータ生成プログラム）により、再生データと注文データに基づいて配送伝票６０に印字するレイアウトに変換した配送伝票データを生成する。ここで、配送伝票データとは、図２に示すように送り主２と受取人４の宛名情報に加え、接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）が記録されたＱＲコードを含むイメージ（画像）のＰＤＦデータである。
【００４２】
これに対し、配送業者３は、サーバ１００から配送伝票データをダウンロードする。ダウンロードは、配送業者端末３０によりサーバ１００からインターネットＮを介して行われる。ダウンロードが完了すると、配送業者３では、配送業者端末３０に接続されたプリンタ３１を使用して配送伝票６０を発行する。図５に一例を示すように、配送伝票６０の所定箇所には、送り主２の住所、氏名、接続ＩＤと、受取人４の住所、氏名、接続ＩＤ６１のほか、受取人４毎の接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）を記録したＱＲコード６２が印字される。印字された配送伝票６０は品物に貼付され、送り先となる受取人４に配送される。
【００４３】
本実施形態では配送伝票６０の見える位置にＱＲコード６２を印字したが、配送中の不正な使用を防ぐため、ＱＲコード６２を隠蔽して送付する方法を採用しても良い。その方法としては、受取人４に送付される書類にＱＲコード６２を印字し、その書類を品物の箱に入れて送付する方法や、配送伝票６０の裏面にＱＲコード６２を印字する方法が考えられる。配送伝票６０の裏面に印字する場合には、例えば、実用新案登録第３１１２４２３号公報に記載された配送伝票を利用して両面印字する方法や、特開２００６−２８１７３９号公報に記載された配送伝票を利用して二つ折りする方法を採用することができる。
【００４４】
（９）メッセージの再生
品物が届けられると、受取人４は送り主２から届けられたメッセージを再生することができる。メッセージの再生方法は、再生メッセージ枠１４１への接続アドレスにアクセスすることにより行う。すなわち、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を、図６（ａ）に示すように受取人端末４０に内蔵されたカメラで撮影して読み取り、ＱＲコード６２に記録された再生ＵＲＬにアクセスする。
【００４５】
再生ＵＲＬにアクセスすると、図６（ｂ）のログイン画面が現れるので、受取人４は自分の接続ＩＤ６１（受取人１であれば「０００１０ａ」）を入力してログインする。ここでサーバ１００にて接続ＩＤ６１による認証が行われ、認証の結果正当なＩＤであれば、図６（ｃ）のトップ画面が開く。この画面において、ボイスメッセージを選択すると図６（ｄ）のボイスメッセージメニューが表示され、再生をクリックすると音声によるメッセージを再生して聴くことができる。メッセージデータが生成されると、サーバ１００の電子メール送信手段１１６により、送り主２のメールアドレスにメッセージ内容の再生完了を通知する確認メールが送信される。
【００４６】
本実施形態では、メッセージの再生に際して、図６（ｂ）のログイン画面で接続ＩＤ６１を入力させたが、この接続ＩＤ６１の入力を省略し、ＱＲコード６２のみでログインさせても良い。すなわち、図６（ａ）の受取人端末４０でＱＲコード６２を読み取った後に、図６（ｃ）のトップ画面が直接開くようにすることもできる。
【００４７】
また、図６（ｅ）の再生ページでは、確認をクリックすることでメッセージを再度聴くこともできる。一方、このページで消去をクリックすると、再生用データベース１４０のメッセージデータが消去される。また、再生有効期間を経過した場合には、サーバ１００では、送信用データベース１３０の送信データ（送信ＵＲＬとメッセージデータ）と、再生用データベース１４０の再生データ（再生ＵＲＬとメッセージデータ）が共に消去される。
【００４８】
ここで、再生有効期間の設定は、サーバ１００において品物の到着日から所定期間（例えば到着日以降１ヶ月以内など）に設定することができる。品物の到着日の特定は、配送業者３が配送伝票６０の配達票を持ち帰って機械読み取りによる配送完了処理をする際に、配送業者端末３０からサーバ１００に配送日のデータを送信することにより行えば良い。
【００４９】
なお、図６は音声によるメッセージの再生例であるが、動画によるメッセージを撮影したデータが登録されている場合には、その動画を閲覧することもできる。また、音声や動画によるメッセージデータは、サーバ１００からダウンロードして受取人端末４０に保存することも可能である。
【００５０】
以上説明したように、本実施形態のメッセージ配信システムＳによれば、品物の送り主２は、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を送り主端末２０で読み取ることによってＱＲコード５２に記録された接続アドレスにアクセスし、音声や動画によるメッセージをインターネットＮ上のサーバ１００にアップロードすることができる。これに対し、品物の受取人４は、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を受取人端末４０で読み取ることによってＱＲコード６２に記録された接続アドレスにアクセスし、送り主２からのメッセージをインターネットＮ上で再生して視聴することができる。したがって、このメッセージ配信システムＳによれば、送り主２が受取人４に対して、品物の配送に併せて任意のメッセージを届けることができる。
【符号の説明】
【００５１】
Ｓ…メッセージ配信システム
Ｎ…インターネット
１…管理業者
２…送り主
３…配送業者
４…受取人
１０…管理業者端末
１１…プリンタ
２０…送り主端末
３０…配送業者端末
３１…プリンタ
４０…受取人端末
５０…通知書
５１…接続アドレス
５２…ＱＲコード（送信ＵＲＬ）
５３…接続ＩＤ
６０…配送伝票
６１…接続ＩＤ
６２…ＱＲコード（再生ＵＲＬ）
１００…サーバ
１１０…Ｗｅｂサーバ
１１１…送信メッセージ枠設定手段
１１２…読み取りコード変換手段
１１３…読み取りコード登録手段
１１４…メッセージデータ受信手段
１１５…メッセージデータ登録手段
１１６…電子メール送信手段
１１７…再生メッセージ枠設定手段
１１８…再生データ生成手段
１１９…再生データ登録手段
１２０…注文データ受信手段
１２１…配送伝票データ生成手段
１３０…送信用データベース
１３１…送信メッセージ枠
１４０…再生用データベース
１４１…再生メッセージ枠
【技術分野】
【０００１】
本発明は、品物を配送する際に併せてメッセージを配信するメッセージ配信システムとサーバ、並びに、コンピュータをサーバとして機能させるプログラムとそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、配送業者の配送センタでは、指定された送り先に品物を配送する配送業務を行なっている。この配送業務では、送り主から品物の配送を依頼されると、送り主や送り先の情報に従って配送伝票を発行し、その配送伝票を品物に貼り付けて送り先に品物を配送している。このような配送を依頼する際に、品物を送るだけでなく、送り先の相手にメッセージを伝えたい場合もある。ところが、従来は別途記入したメッセージカードを付けて送ったり、後日相手に直接電話を掛けたりするしかなく、品物と共に音声や動画によるメッセージを届けることはできなかった。
【０００３】
なお、下記の特許文献には、インターネットと携帯電話機を利用した情報提供システムが記載されている。このシステムは、利用者の携帯電話機でインターネットにアクセスして店舗が提供する情報を閲覧できるようにしたものであるが、閲覧できる情報は店舗が予め用意したものであり、利用者が任意のメッセージを相手に届けることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００６−２３６２２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、送り主から受取人に対して、品物と共に音声や動画による任意のメッセージを届けられるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムであって、送り主が所有する送り主端末と、受取人が所有する受取人端末と、管理業者が所有する管理業者端末と、配送業者が所有する配送業者端末と、これらの端末からインターネットを介して接続されるサーバと、から構成されており、サーバは、管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、を備えてなる、メッセージ配信システムを提供するものである。
【０００７】
本発明において、送り主端末と受取人端末は、それぞれインターネットに接続可能な携帯電話端末やパソコン等の情報通信端末を利用することができる。また、管理業者端末と配送業者端末も同様に、少なくともインターネットに接続可能な動作環境を備えていれば良く、パソコン等の情報通信端末を利用することができる。
【０００８】
また、本発明は、送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムにおいて、送り主が所有する送り主端末、受取人が所有する受取人端末、管理業者が所有する管理業者端末、及び配送業者が所有する配送業者端末からインターネットを介して接続されるサーバであって、管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、を備えてなる、サーバを提供するものである。
【０００９】
本発明において、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えていても良い。この場合、少なくとも送り主端末と受取人端末は、光学式読み取りコードを撮影して読み取る機能を有している必要がある。ここで、光学式読み取りコードの例としては、例えばＪＡＮ、ＩＴＦ、ＣＯＤＥ３９、ＣＯＤＥ１２８等のバーコードや、ＱＲコード、ＰＤＦ４１７、データマトリックス、ＭａｘｉＣｏｄｅ等の二次元コードがある。ただし、送信ＵＲＬや再生ＵＲＬを設定するため、ＪＡＮやＩＴＦのような数字のみしか扱えないものは除き、数字以外にアルファベットや記号を扱えるものを使用することができる。また、バーコードよりも情報量の多い二次元コードの方が好ましい。
【００１０】
本発明において、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えていても良い。また、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えていても良い。
【００１１】
また、本発明は、コンピュータを、上述したサーバとして機能させるためのプログラムと、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、品物の送り主は、送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスすることにより、音声や動画によるメッセージをインターネット上のサーバにアップロードすることができる。これに対して、品物の受取人は、配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスすることにより、送り主からのメッセージをインターネット上で再生して視聴することができる。したがって、本発明によれば、送り主が受取人に対して任意のメッセージを届けることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明によるメッセージ配信システムを示す全体図である。
【図２】図１のシステムにおけるデータの流れを示す説明図である。
【図３】通知書のレイアウトを示す平面図である。
【図４】メッセージ入力時の携帯電話機の表示画面を示す説明図で、（ａ）はＱＲコード読み取り時の画面、（ｂ）はログイン画面、（ｃ）はトップ画面、（ｄ）はボイスメッセージメニュー画面、（ｅ）は録音ページ画面を示す。
【図５】配送伝票のレイアウトを示す平面図である。
【図６】メッセージ再生時の携帯電話機の表示画面を示す説明図で、（ａ）はＱＲコード読み取り時の画面、（ｂ）はログイン画面、（ｃ）はトップ画面、（ｄ）はボイスメッセージメニュー画面、（ｅ）は再生ページ画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１５】
図１に示すように、本実施形態のメッセージ配信システムＳは、送り主が送り先に品物を送る際に併せて音声や動画によるメッセージを届けるため、インターネットＮを利用してメッセージを配信するようにしたシステムである。同図において、１はサーバを管理する管理業者、２は品物を送る送り主、３は品物を配送する配送業者、４は品物の送り先となる受取人を表わしている。
【００１６】
管理業者１には、インターネットＮに接続可能なパソコン等の情報通信端末（以下「管理業者端末」という）１０と、管理業者端末１０に接続されたプリンタ１１が設置されている。また、配送業者３にも同じく、インターネットＮに接続可能なパソコン等の情報通信端末（以下「配送業者端末」という）３０と、配送業者端末３０に接続されたプリンタ３１が設置されている。管理業者１に設置されたプリンタ１１は通知書５０に印字するためのものであり、配送業者３に設置されたプリンタ３１は配送伝票６０に印字するためのものである。
【００１７】
送り主２は、このシステムを利用するために、インターネットＮに接続可能でかつ光学式読み取りコードを読み取り可能な、いわゆるバーコードリーダを搭載した携帯電話端末（以下「送り主端末」という）２０を所持している。また、受取人４も同様に、インターネットＮに接続可能でかつ光学式読み取りコードを読み取り可能な携帯電話端末（以下「受取人端末」という）４０を所持している。なお、送り主端末２０と受取人端末４０はインターネットＮに接続可能な動作環境を備え、かつ光学式読み取りコードを撮影して読み取る機能を有するものであれば、携帯電話端末に限らずパソコン等の情報通信端末を利用することもできる。
【００１８】
インターネットＮには、サーバコンピュータ等の情報処理装置からなるサーバ１００が接続されている。サーバ１００は、管理業者端末１０、送り主端末２０、配送業者端末３０及び受取人端末４０がそれぞれ有するＷｅｂブラウザに対して、各種情報の表示や入力を行うＷｅｂサーバ１１０を備えている。
【００１９】
また、サーバ１００は、以下に説明するシステムとして動作するプログラムをコンピュータに読み込ませることによって、送信メッセージ枠設定手段１１１、読み取りコード変換手段１１２、読み取りコード登録手段１１３、メッセージデータ受信手段１１４、メッセージデータ登録手段１１５、電子メール送信手段１１６、再生メッセージ枠設定手段１１７、再生データ生成手段１１８、再生データ登録手段１１９、注文データ受信手段１２０、及び配送伝票データ生成手段１２１として機能する。なお、コンピュータをサーバ１００として機能させるプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したものを使用することができる。
【００２０】
次に、本実施形態のメッセージ配信システムＳの動作について、図２を参照しながらデータの流れに従って説明する。本実施形態のシステムは、送り主が自分で用意した品物を送り先に配送することを想定したものである。
【００２１】
（１）送信メッセージ枠の設定
まずサーバ１００は、管理業者端末１０からの指示に基づいて、送信メッセージ枠設定手段１１１により送信用データベース１３０内に送信メッセージ枠１３１を予め複数個設定する。ここで送信メッセージ枠１３１とは、送り主２がメッセージを送信する相手毎に区分されたデータフォルダである。また、サーバ１００では、送信メッセージ枠設定手段１１１によって、送信メッセージ枠１３１，１３１，…毎に、専用の接続アドレスとなる送信ＵＲＬ（図２に示す例では［http://www.○○○.co.jp/soushin01/］、…）が設定される。
【００２２】
また、サーバ１００は、読み取りコード変換手段１１２によって、複数個の送信ＵＲＬをそれぞれ光学式読み取りコード（図の例では「ＱＲコード」、以下同じ）に変換したデータを生成する。光学式読み取りコードの例としては、このほかに、例えばＪＡＮ、ＩＴＦ、ＣＯＤＥ３９、ＣＯＤＥ１２８等のバーコードや、ＰＤＦ４１７、データマトリックス、ＭａｘｉＣｏｄｅ等の二次元コードがあるが、送信ＵＲＬや再生ＵＲＬを設定するため、ＪＡＮやＩＴＦのような数字のみしか扱えないものは除き、数字以外にアルファベットや記号を扱えるものを使用することができる。なお、送信ＵＲＬの替わりにサーバ１００への送信メールアドレスを設定し、その送信メールアドレスを光学式読み取りコードに変換するようにしても良い。
【００２３】
更に、サーバ１００は、読み取りコード登録手段１１３によって、個々のＱＲコードを送信用データベース１３０内の対応する送信メッセージ枠１３１に登録する。送信用データベース１３０は、管理業者端末１０がインターネットＮを介してアクセスしダウンロードすることが可能なＷｅｂサーバ１１０上に設けられている。なお、この送信用データベース１３０には、後述のメッセージデータを保管するためのデータ保管スペースが設定されている。
【００２４】
（２）接続アドレスの販売
次に、管理業者１は送り主２に対して、送信メッセージ枠１３１への接続アドレスを販売する。送り主２から管理業者１にメッセージ入力のための接続アドレスの購入申込みがあると、管理業者１は管理業者端末１０を利用して、空いている送信メッセージ枠１３１への接続アドレスを送信用データベース１３０からダウンロードする。そして、管理業者１は、購入代金と引き換えに、送り主２に接続アドレスを通知する。
【００２５】
ここで、接続アドレスの通知方法としては、接続アドレスを紙媒体（例えば用紙やラベル等）にプリントアウトした通知書を発行する方法が考えられる。この場合、管理業者１ではプリンタ１０を使用することによって、図３に示すような通知書５０に、購入した送り主２の情報、利用可能な接続アドレス５１、これを記録したＱＲコード５２、及び接続ＩＤ５３が印字される。そして、管理業者１は、この通知書５０を送り主２に宛てて郵送すれば良い。
【００２６】
上記の方法に替えて、接続アドレスをデジタルデータで提供しても良い。例えば、接続アドレスとなる送信ＵＲＬやＱＲコードを電子メールに添付し、この電子メールを電子メール送信手段１１６によって送り主端末２０に送信する方法を採用することもできる。また、接続アドレスとなる送信ＵＲＬやＱＲコードを、送り主端末２０がアクセス可能なインターネットＮ上のＷｅｂページに表示する方法を採用しても良い。
【００２７】
なお、接続アドレスの販売形態としては、○円／１個といった個別販売や、○円／１０個のようなパッケージ販売が考えられる。
【００２８】
（３）配送の依頼
送り主２は、配送業者３に対して品物の配送を依頼する。配送する品物は特に限定されず、送り主２が任意の店舗で購入した商品や、自宅にある品物、あるいは自分で作製した品物であっても良い。
【００２９】
（４）メッセージの入力
送り主２は、品物の配送を依頼する際に、送り先となる受取人４に対し音声や動画によるメッセージを届けることができる。メッセージの入力方法は、購入した送信メッセージ枠１３１への接続アドレスにアクセスすることにより行う。すなわち、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を、図４（ａ）に示すように送り主端末２０に内蔵されたカメラで撮影して読み取り、ＱＲコード５２に記録された送信ＵＲＬにアクセスする。
【００３０】
送信ＵＲＬにアクセスすると、図４（ｂ）のログイン画面が現れるので、送り主２は接続ＩＤ５３「０００１０」を入力してログインする。ここで、サーバ１００にて接続ＩＤ５３による認証が行われ、認証の結果正当なＩＤであれば、図４（ｃ）のトップ画面が開く。この画面において、ボイスメッセージを選択すると図４（ｄ）のボイスメッセージメニューが表示され、録音をクリックすると音声によるメッセージを録音することができる。メッセージの録音は、例えば通知書５０の発行日から所定の有効期間内であれば、何回でも行うことができる。
【００３１】
ここで、有効期間の設定は、通知書５０の発行日からでなく、通知書５０の発送日から所定期間内（例えば発送日以降１週間以内など）に設定しても良い。この場合には、品物を配送するタイミングに合わせてメッセージの登録を完了することができる。また、注文期限を設定して、通知書５０に注文期限を記載したり、注文期限を記載した書類を通知書５０に同封したり、あるいは通知書５０を送付する封筒に注文期限を記載しても良い。
【００３２】
また、図４（ｅ）の録音ページでは、録音したメッセージを確認することもできる。このページで登録をクリックすると、図２に示すように録音した音声データがサーバ１００にアップロードされ、メッセージデータ受信手段１１４にて受信される。そして、受信した音声データは、メッセージデータ登録手段１１５により送信用データベース１３０内の該当する送信メッセージ枠１３１に登録される。登録が完了すると、サーバ１００の電子メール送信手段１１６により、送り主２のメールアドレスにメッセージ内容の確認や変更を通知する確認メールが送信される。
【００３３】
本実施形態では、メッセージの入力に際して、図４（ｂ）のログイン画面で接続ＩＤ５３を入力させたが、この接続ＩＤ５３の入力を省略し、ＱＲコード５２のみでログインさせても良い。すなわち、図４（ａ）のように送り主端末２０でＱＲコード５２を読み取った後に、図４（ｃ）のトップ画面が直接開くようにすることもできる。
【００３４】
また、ＱＲコード５２と接続ＩＤ５３に加え、パスワードを要求してログインさせるようにしても良い。その方法として、図４（ａ）でＱＲコード５２を読み取った後、メッセージデータを受信するのに先立って、送り主端末２０からサーバ１００へ空メールを送信させる。そして、サーバ１００はその空メールに対し、パスワードと新たな接続先となるメッセージ入力用の接続アドレス（送信ＵＲＬ又は送信メールアドレス）を記載した返信メールを、電子メール送信手段１１６によって送り主端末２０へ返信する。これにより、送り主端末２０がそのメッセージ入力用の接続アドレス（送信ＵＲＬ又は送信メールアドレス）にアクセスし、接続ＩＤ５３とパスワードの両方を入力してログインさせることもできる。この場合、返信メールを受信した特定の送り主端末２０からしかメッセージの入力が行えなくなるので、より一層セキュリティ性が高くなる。
【００３５】
なお、メッセージは直接録音するだけでなく、予め録音しておいたデータをアップロードすることも可能である。また、図４は音声によるメッセージの入力例であるが、これに替えて、動画によるメッセージを撮影したデータをアップロードすることもできる。
【００３６】
（５）再生メッセージ枠の設定
サーバ１００は、再生メッセージ枠設定手段１１７によって、送信メッセージ枠１３１に対応させて、再生用データベース１４０内に再生メッセージ枠１４１を設定する。ここで再生メッセージ枠１４１とは、受取人４がメッセージデータを再生する際に個別にアクセスするためのデータフォルダである。また、サーバ１００では、再生メッセージ枠設定手段１１７によって、再生メッセージ枠１４１，１４１，…毎に、専用の接続アドレスとなる再生ＵＲＬ（図２に示す例では［http://www.○○○.co.jp/saisei01_a/］、…）が設定される。
【００３７】
また、サーバ１００は、読み取りコード変換手段１１２によって、複数個の再生ＵＲＬをそれぞれＱＲコードに変換したデータを生成する。次に、サーバ１００は、読み取りコード登録手段１１３により、個々のＱＲコードを再生用データベース１４０内の対応する再生メッセージ枠１４１に登録する。再生用データベース１４０は、受取人端末４０がインターネットＮを介してアクセスしダウンロードすることが可能なＷｅｂサーバ１１０上に設けられている。また、再生ＵＲＬの替わりにサーバ１００への再生メールアドレスを設定し、その再生メールアドレスをＱＲコードに変換して登録しても良い。
【００３８】
なお、上述したＱＲコードへの変換と登録の処理は、メッセージの入力有効期間が経過するのを待って行われる。すなわち、メッセージの入力有効期間が経過すると、その時点で、メッセージの有無に関わらず、接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）がＱＲコードに変換されて再生メッセージ枠１４１に登録される。
【００３９】
（６）メッセージデータの変換
送信メッセージ枠１３１に登録されたメッセージデータは、受取人端末４０のキャリアに対応したデータ形式になっていないので、サーバ１００においてデータ形式の変換処理が行われる。サーバ１００において、再生データ生成手段１１８は、送信メッセージ枠１３１に登録されているメッセージデータを変換し、受取人端末４０のキャリア毎に再生可能なデータ形式にした再生データを生成する。ここでは、携帯電話端末の通信事業者であるＡ社、Ｂ社、Ｃ社のそれぞれのキャリアに適合するように３つの異なる形式の再生データが生成される。生成された再生データは、再生データ登録手段１１９により再生用データベース１４０内の該当する再生メッセージ枠１４１に登録される。なお、再生データの生成は、全キャリアに対応させるため３社に限られない。
【００４０】
（７）注文データの送信
送り主２が品物の配送を依頼すると、配送業者３は、注文データをサーバ１００に送信する。注文データは配送業者端末３０からインターネットＮを介してサーバ１００に送信される。ここで、注文データとは、品物の送り主２の住所、氏名、連絡先、接続アドレス、接続ＩＤ等の情報に加え、品物の送り先となる受取人４の宛名情報（住所、氏名）のほか、受取人４，４，…が個々にアクセスする接続アドレス、接続ＩＤ（図２の例では「０００１０ａ」、「０００１０ｂ」、「０００１０ｃ」、…）を含むデータである。サーバ１００では、注文データ受信手段１２０によって、配送業者端末３０から送信された注文データを受信する。
【００４１】
（８）品物の配送
注文データを受信すると、サーバ１００は配送伝票用のプリントデータを生成する。すなわち、サーバ１００は、配送伝票データ生成手段１２１（配送伝票用プリントデータ生成プログラム）により、再生データと注文データに基づいて配送伝票６０に印字するレイアウトに変換した配送伝票データを生成する。ここで、配送伝票データとは、図２に示すように送り主２と受取人４の宛名情報に加え、接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）が記録されたＱＲコードを含むイメージ（画像）のＰＤＦデータである。
【００４２】
これに対し、配送業者３は、サーバ１００から配送伝票データをダウンロードする。ダウンロードは、配送業者端末３０によりサーバ１００からインターネットＮを介して行われる。ダウンロードが完了すると、配送業者３では、配送業者端末３０に接続されたプリンタ３１を使用して配送伝票６０を発行する。図５に一例を示すように、配送伝票６０の所定箇所には、送り主２の住所、氏名、接続ＩＤと、受取人４の住所、氏名、接続ＩＤ６１のほか、受取人４毎の接続アドレス（再生ＵＲＬ又は再生メールアドレス）を記録したＱＲコード６２が印字される。印字された配送伝票６０は品物に貼付され、送り先となる受取人４に配送される。
【００４３】
本実施形態では配送伝票６０の見える位置にＱＲコード６２を印字したが、配送中の不正な使用を防ぐため、ＱＲコード６２を隠蔽して送付する方法を採用しても良い。その方法としては、受取人４に送付される書類にＱＲコード６２を印字し、その書類を品物の箱に入れて送付する方法や、配送伝票６０の裏面にＱＲコード６２を印字する方法が考えられる。配送伝票６０の裏面に印字する場合には、例えば、実用新案登録第３１１２４２３号公報に記載された配送伝票を利用して両面印字する方法や、特開２００６−２８１７３９号公報に記載された配送伝票を利用して二つ折りする方法を採用することができる。
【００４４】
（９）メッセージの再生
品物が届けられると、受取人４は送り主２から届けられたメッセージを再生することができる。メッセージの再生方法は、再生メッセージ枠１４１への接続アドレスにアクセスすることにより行う。すなわち、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を、図６（ａ）に示すように受取人端末４０に内蔵されたカメラで撮影して読み取り、ＱＲコード６２に記録された再生ＵＲＬにアクセスする。
【００４５】
再生ＵＲＬにアクセスすると、図６（ｂ）のログイン画面が現れるので、受取人４は自分の接続ＩＤ６１（受取人１であれば「０００１０ａ」）を入力してログインする。ここでサーバ１００にて接続ＩＤ６１による認証が行われ、認証の結果正当なＩＤであれば、図６（ｃ）のトップ画面が開く。この画面において、ボイスメッセージを選択すると図６（ｄ）のボイスメッセージメニューが表示され、再生をクリックすると音声によるメッセージを再生して聴くことができる。メッセージデータが生成されると、サーバ１００の電子メール送信手段１１６により、送り主２のメールアドレスにメッセージ内容の再生完了を通知する確認メールが送信される。
【００４６】
本実施形態では、メッセージの再生に際して、図６（ｂ）のログイン画面で接続ＩＤ６１を入力させたが、この接続ＩＤ６１の入力を省略し、ＱＲコード６２のみでログインさせても良い。すなわち、図６（ａ）の受取人端末４０でＱＲコード６２を読み取った後に、図６（ｃ）のトップ画面が直接開くようにすることもできる。
【００４７】
また、図６（ｅ）の再生ページでは、確認をクリックすることでメッセージを再度聴くこともできる。一方、このページで消去をクリックすると、再生用データベース１４０のメッセージデータが消去される。また、再生有効期間を経過した場合には、サーバ１００では、送信用データベース１３０の送信データ（送信ＵＲＬとメッセージデータ）と、再生用データベース１４０の再生データ（再生ＵＲＬとメッセージデータ）が共に消去される。
【００４８】
ここで、再生有効期間の設定は、サーバ１００において品物の到着日から所定期間（例えば到着日以降１ヶ月以内など）に設定することができる。品物の到着日の特定は、配送業者３が配送伝票６０の配達票を持ち帰って機械読み取りによる配送完了処理をする際に、配送業者端末３０からサーバ１００に配送日のデータを送信することにより行えば良い。
【００４９】
なお、図６は音声によるメッセージの再生例であるが、動画によるメッセージを撮影したデータが登録されている場合には、その動画を閲覧することもできる。また、音声や動画によるメッセージデータは、サーバ１００からダウンロードして受取人端末４０に保存することも可能である。
【００５０】
以上説明したように、本実施形態のメッセージ配信システムＳによれば、品物の送り主２は、通知書５０に印字されたＱＲコード５２を送り主端末２０で読み取ることによってＱＲコード５２に記録された接続アドレスにアクセスし、音声や動画によるメッセージをインターネットＮ上のサーバ１００にアップロードすることができる。これに対し、品物の受取人４は、配送伝票６０に印字されたＱＲコード６２を受取人端末４０で読み取ることによってＱＲコード６２に記録された接続アドレスにアクセスし、送り主２からのメッセージをインターネットＮ上で再生して視聴することができる。したがって、このメッセージ配信システムＳによれば、送り主２が受取人４に対して、品物の配送に併せて任意のメッセージを届けることができる。
【符号の説明】
【００５１】
Ｓ…メッセージ配信システム
Ｎ…インターネット
１…管理業者
２…送り主
３…配送業者
４…受取人
１０…管理業者端末
１１…プリンタ
２０…送り主端末
３０…配送業者端末
３１…プリンタ
４０…受取人端末
５０…通知書
５１…接続アドレス
５２…ＱＲコード（送信ＵＲＬ）
５３…接続ＩＤ
６０…配送伝票
６１…接続ＩＤ
６２…ＱＲコード（再生ＵＲＬ）
１００…サーバ
１１０…Ｗｅｂサーバ
１１１…送信メッセージ枠設定手段
１１２…読み取りコード変換手段
１１３…読み取りコード登録手段
１１４…メッセージデータ受信手段
１１５…メッセージデータ登録手段
１１６…電子メール送信手段
１１７…再生メッセージ枠設定手段
１１８…再生データ生成手段
１１９…再生データ登録手段
１２０…注文データ受信手段
１２１…配送伝票データ生成手段
１３０…送信用データベース
１３１…送信メッセージ枠
１４０…再生用データベース
１４１…再生メッセージ枠
【特許請求の範囲】
【請求項１】
送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムであって、
送り主が所有する送り主端末と、受取人が所有する受取人端末と、管理業者が所有する管理業者端末と、配送業者が所有する配送業者端末と、これらの端末からインターネットを介して接続されるサーバと、から構成されており、
サーバは、
管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、
送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、
再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、
配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、
を備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項２】
請求項１に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項３】
請求項１又は２に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項４】
請求項１又は２に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項５】
送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムにおいて、送り主が所有する送り主端末、受取人が所有する受取人端末、管理業者が所有する管理業者端末、及び配送業者が所有する配送業者端末からインターネットを介して接続されるサーバであって、
管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、
送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、
再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、
配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、
を備えてなる、サーバ。
【請求項６】
請求項５に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項７】
請求項５又は６に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項８】
請求項５又は６に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項９】
コンピュータを、請求項５〜８のいずれか１項に記載のサーバとして機能させるためのプログラム。
【請求項１０】
請求項９に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１】
送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムであって、
送り主が所有する送り主端末と、受取人が所有する受取人端末と、管理業者が所有する管理業者端末と、配送業者が所有する配送業者端末と、これらの端末からインターネットを介して接続されるサーバと、から構成されており、
サーバは、
管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、
送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、
再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、
配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、
を備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項２】
請求項１に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項３】
請求項１又は２に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項４】
請求項１又は２に記載のメッセージ配信システムにおいて、サーバは、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えてなる、メッセージ配信システム。
【請求項５】
送り主から受取人への品物の配送時に送り主のメッセージを配信するメッセージ配信システムにおいて、送り主が所有する送り主端末、受取人が所有する受取人端末、管理業者が所有する管理業者端末、及び配送業者が所有する配送業者端末からインターネットを介して接続されるサーバであって、
管理業者端末からの指示に基づいて、送信用データベース内に送信メッセージ枠とその接続アドレスを設定する送信メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした送り主端末からアップロードされるメッセージデータを、当該送信メッセージ枠に登録するメッセージデータ登録手段と、
送信メッセージ枠に対応させて、再生用データベース内に再生メッセージ枠とその接続アドレスを設定する再生メッセージ枠設定手段と、
送信メッセージ枠に登録されたメッセージデータを変換し、受取人端末で再生可能な再生データを生成する再生データ生成手段と、
再生メッセージ枠への接続アドレスと配送業者端末から送信された受取人の宛名情報とに基づいて、配送伝票用のレイアウトに変換したデータを生成する配送伝票データ生成手段と、
配送伝票に印字された再生メッセージ枠への接続アドレスにアクセスした受取人端末で再生するために、生成した再生データを当該再生メッセージ枠に登録する再生データ登録手段と、
を備えてなる、サーバ。
【請求項６】
請求項５に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスと再生メッセージ枠への接続アドレスをそれぞれ光学式読み取りコードに変換する読み取りコード変換手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項７】
請求項５又は６に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスを添付した電子メールを送り主端末に送信する電子メール送信手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項８】
請求項５又は６に記載のサーバにおいて、送信メッセージ枠への接続アドレスを送り主端末がアクセス可能なＷｅｂページに表示する手段を更に備えてなる、サーバ。
【請求項９】
コンピュータを、請求項５〜８のいずれか１項に記載のサーバとして機能させるためのプログラム。
【請求項１０】
請求項９に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１１−１５９０１３（Ｐ２０１１−１５９０１３Ａ）
【公開日】平成２３年８月１８日（２０１１．８．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１８６９６（Ｐ２０１０−１８６９６）
【出願日】平成２２年１月２９日（２０１０．１．２９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＱＲコード
【出願人】（０００１８６５６６）小林クリエイト株式会社 (169)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年８月１８日（２０１１．８．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１月２９日（２０１０．１．２９）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＱＲコード
【出願人】（０００１８６５６６）小林クリエイト株式会社 (169)
【Ｆターム（参考）】
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