説明

メディアオブジェクトの時空間レイアウト

確定された時空間レイアウト仕様(20)は、相対的時空間レイアウト仕様(14)にしたがって自動的に生成される。相対的時空間レイアウト仕様(14)は、メディアオブジェクトタイプの相対的な空間的位置及び時間的順序を記述する。確定された時空間レイアウト仕様(20)は、ある時間にわたる表示領域(46)内のメディアオブジェクト(18)のレイアウトを記述する。確定された時空間レイアウト仕様(20)を生成するプロセスは、メディアオブジェクト(18)の各々について、それぞれのレンダリング期間にわたる表示領域(46)内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定することを含み、この場合、該レンダリング期間において、メディアオブジェクト(18)はレンダリングされるようにスケジューリングされている。確定された時空間レイアウト仕様(20)は出力される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
個人や組織は、静止画、テキスト、グラフィックス、アニメ画像(動画グラフィックス)、フルモーションビデオ画像などのデジタルコンテンツの大量のコレクション(収集物)を速やかに蓄積している。このコンテンツを、文書、カタログ、プレゼンテーション、スチール写真、コマーシャルビデオ、ホームムービー、及び、1つ以上の関連するデジタルコンテンツファイルを記述しているメタデータなどの様々な異なる形態で個別に、または、それらの形態を組み合わせて提示することができる。これらのコレクションは、その数が多くなると共にますます多様化してきているので、個人や組織は、彼らのコレクション中のデジタルコンテンツを編成して提示するためのシステム及び方法を次第に要求するようになるだろう。この要求を満たすためには、デジタルイメージ(画像)コンテンツを編成して提示するための様々な異なるシステム及び方法が必要である。
【発明の概要】
【0002】
本発明は、1側面において、相対的な時空間レイアウト仕様にしたがって、確定された時空間レイアウト仕様(または、明確に限定された時空間レイアウト仕様。以下同じ)を自動的に生成する方法を特徴とする。この相対的な時空間レイアウト仕様は、メディアオブジェクトタイプの相対的な空間的位置及び時間的順序を記述する。この確定された時空間レイアウト仕様は、ある時間にわたる表示領域内のメディアオブジェクトのレイアウトを記述する。確定された時空間レイアウト仕様を生成するプロセスには、メディアオブジェクトのそれぞれについて、それぞれのレンダリング期間にわたって、表示領域内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定することが含まれ、該レンダリング期間において、メディアオブジェクトがレンダリングされるようにスケジューリング(計画)されている。この確定された時空間レイアウト仕様は出力される。
【0003】
本発明は、また、コンピュータに上述の方法を実施させるコンピュータ読み取り可能命令を格納する装置及びコンピュータ読み取り可能媒体を特徴とする。
【0004】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明、並びに、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】相対的な時空間レイアウト仕様にしたがって1組のメディアオブジェクトを処理して、確定された時空間レイアウト仕様を生成する時空間レイアウト生成器を備える時空間レイアウト生成システムの1実施形態のブロック図である。
【図2】時空間レイアウト生成方法の1実施形態の流れ図である。
【図3】相対的な時空間レイアウト仕様の1実施形態の線図である。
【図4】図3の相対的時空間レイアウト仕様にしたがって生成されたメディアオブジェクトの確定された時空間レイアウトの1実施形態の略図である。
【図5A】メディアオブジェクトの確定された時空間レイアウトの1実施形態から抽出された1組の画像フレームの略図である。
【図5B】図5Aに示すイメージフレーム(画像フレーム)の要素と、対応する相対的な時空間レイアウト仕様の要素との間の対応関係を示す。
【図6】相対的な時空間レイアウト仕様の1実施形態の2つの表現の略図である。
【図7】相対的な時空間レイアウト仕様の1実施形態の2つの表現の略図である。
【図8】相対的な時空間レイアウト仕様の1実施形態の2つの表現の略図である。
【図9A】相対的な時空間レイアウト仕様の1実施形態の2つの表現の略図である。
【図9B】図9Aに示された相対的な時空間レイアウト仕様にしたがって生成されたメディアオブジェクトの確定された時空間レイアウトの1実施形態の線図である。
【図10】図1に示す時空間レイアウト生成システムの1実施形態のブロック図である。
【図11】図2の時空間レイアウト生成方法の1実施形態で使用される多次元最適化処理の1実施形態のブロック図である。
【図12】図2の時空間レイアウト生成方法の1実施形態において、図11の多次元最適化処理と共に使用される適応型スケジューリング処理の1実施形態のブロック図である。
【図13】図1の時空間レイアウト生成システムの1実施形態を実施するようにプログラムされたコンピュータシステムの1実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明では、同様の要素には同じ参照番号が付されている。さらに、図面は、例示的な実施形態の主要な特徴を概略的に例示することが意図されている。図面は、実際の実施形態の全ての特徴を示すことも、図示した要素の相対的な寸法を示すことも意図されておらず、一律の縮尺に従わずに描かれている。
【0007】
I.導入
後で詳細に説明する実施形態は、メディアオブジェクトのコレクションを時空間レイアウトに編成することができ、該レイアウトにおいて、メディアオブジェクトの各々は、空間的かつ時間的に分割されたスケジューリングされたレンダリング(またはプレゼンテーション(提示など))空間内のそれぞれのスロットに割り当てられる。
【0008】
時空間レイアウトは、典型的には、プレゼンテーション空間の時空間スロットへの空間的及び時間的分割を誘導し、メディアオブジェクトの該スロットへの割り当てを誘導する相対的な時空間レイアウト仕様(以下、相対的時空間レイアウト仕様という)にしたがって生成される。相対的時空間レイアウト仕様は、メディアオブジェクトタイプの相対的空間レイアウト、及び、該メディアオブジェクトタイプを特定のレンダリングシーケンスで配列するためのスケジュールの一般的な仕様である。相対的時空間レイアウト仕様は、任意のメディアオブジェクトまたはメディアオブジェクトメタデータ(たとえば、持続時間、アスペクト比、解像度など)に関係なく相対的時空間レイアウトを規定(または指定)する。いくつかの実施形態では、相対的時空間レイアウト仕様は、マルチメディア関連の熟練した技能者によって任意の特定のメディアオブジェクトとは無関係に生成される。こうして、相対的時空間レイアウト仕様は、不慣れなユーザーが、該ユーザーのメディアオブジェクトのコレクションの高品質のプレゼンテーションを生成するために利用可能なやり方で、マルチメディアを専門とする熟練技能者の技能及び美的センスを具現化することができる。
【0009】
本明細書で説明される実施形態は、コンシューマー(消費者)向けの応用領域において大きな利点を提供し、それらの実施形態は、本質的にむらがあって(すなわち、統一性がない)、様々な異なるフォーマット及び解像度のコンテンツを有するメディアオブジェクトに対して、複雑なイベントを適切な形態で記録(または文書化)できるようにする。
【0010】
II.用語の定義
「メディアオブジェクト」という用語は、テキスト、音声(オーディオ)、グラフィックス、アニメ画像(または動画グラフィックス)、静止画像、フルモーションビデオ、及び、物体の電子的表現物を含む、任意の形態のデジタルコンテンツを広く指す。このコンテンツを、ひとまとめにして、文書、注釈、プレゼンテーション、音楽、スチール写真、コマーシャルビデオ、ホームムービー、及び、1つ以上の関連するデジタルコンテンツファイルを記述するメタデータを含む様々な異なる形態で個別に、または、いくつかを組み合わせて提示することができる。イメージベースのメディアオブジェクト(あるいは単に「画像」)を、任意のタイプのデジタル画像すなわち電子画像の完全なバージョンまたは部分的なバージョンとすることができ、それらの画像には、イメージセンサ(たとえば、ビデオカメラ、(電子)スチールカメラ、または、光学スキャナー)によって撮像された画像、または、そのような画像の処理されたバージョン(たとえば、フィルタリングされたバージョン、再フォーマットされたバージョン、強調または他の変更を施されたバージョン)、コンピュータによって生成されたビットマップもしくはベクターグラフィック画像、テキスト画像(たとえば、テキスト(文字)を含むビットマップ画像)、図像的画像(iconographic image)が含まれる。「メディアオブジェクト」という用語は、1つ以上のメディアオブジェクトの凝集したグループまたはコレクションから形成された単一要素メディアオブジェクトと複数要素メディアオブジェクトの両方を包含する。特定の多要素メディアオブジェクトへの単一要素メディアオブジェクトの割り当ては、構成要素である単一要素メディアオブジェクト同士が関連するということを意味している。一般に、複数要素メディアオブジェクト中の単一要素メディアオブジェクトのタイプは同じ場合も異なる場合もある。メディアオブジェクトは典型的には、1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体上の1つ以上のデータベースに格納される。メディアオブジェクトは、ローカルなデータベース、または、ローカルエリアネットワーク及びグローバル通信ネットワークを介してアクセス可能な1つ以上のリモートのデータベースに物理的に格納することができる。いくつかのメディアオブジェクトは、ピアツーピア・ネットワーク接続を介してアクセス可能なリモートのデータベースに格納することもできる。
【0011】
本明細書で使用される「相対的時空間レイアウト」という用語は、メディアオブジェクトタイプの相対的な空間的配列及び相対的な時間的順序を指し、この場合、メディアオブジェクトタイプの絶対位置、及び、メディアオブジェクトの絶対レンダリング時間は指定されない。相対的時空間レイアウト仕様は、ある時間にわたるメディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置を記述する。
【0012】
本明細書で使用される「確定された時空間レイアウト」という用語は、メディアオブジェクトの位置、寸法(または次元)、及び、スケジューリングされたレンダリング期間(または周期)を記述する確定された時空間レイアウト仕様にしたがって、特定の順番で表示領域に並べられたメディアオブジェクトのレイアウトを指す。
【0013】
「データ構造」という用語は、データが編成されて格納される物理的なレイアウト(またはフォーマット)を広く指す。
【0014】
「コンピュータ」は、コンピュータ読み取り可能媒体に一時的にまたは永久的に格納されるコンピュータ読み取り可能命令(たとえばソフトウェア)にしたがってデータを処理する機械である。特定のタスクを実行する1組のそのような命令は、プログラムまたはソフトウェアプログラムと呼ばれる。
【0015】
「コンピュータ読み取り可能媒体」という用語は、コンピュータが読み出すことが可能な情報を格納できる任意の媒体を指す。コンピュータ読み取り可能媒体の例には、不揮発性形態を含むあらゆる形態のコンピュータ読み取り可能メモリ(但し、これらには限定されない)を含む、命令及びデータを明白に具現化するのに適した記憶装置であり、該不揮発性形態には、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイス(装置)などの半導体記憶装置や、内部ハードディスク及びリムーバルハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、DVD-ROM/RAM、及びCD-ROM/RAMなどがある。
【0016】
III. 概要
図1は、相対的時空間レイアウト仕様14にしたがってメディアオブジェクト18の組16を処理して、確定された時空間レイアウト仕様20を生成する時空間レイアウト生成器12を備える時空間レイアウト生成システム10の1実施形態を示す。この相対的時空間レイアウト仕様は、メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置及び相対的な時間的順序を記述し、一方、この確定された時空間レイアウト仕様20は、ある時間にわたる表示領域内のメディアオブジェクト18のレイアウトを記述する。
【0017】
図2は、時空間レイアウト生成器12によって実施される方法の1実施形態を示す。図2の方法によれば、時空間レイアウト生成器12は、相対的時空間レイアウト仕様14にしたがって、確定された時空間レイアウト仕様20を自動的に生成する(図2のブロック22)。このプロセスでは、時空間レイアウト生成器12は、メディアオブジェクト18の各々について、それぞれのレンダリング期間にわたる表示領域内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定する。このレンダリング期間において、メディアオブジェクトは、レンダリングされるようにスケジューリングされる。
【0018】
時空間レイアウト生成器12は、確定された時空間レイアウト仕様20を出力する(図2のブロック24)。いくつかの実施形態では、時空間レイアウト生成器12は、確定された時空間レイアウト仕様20をコンピュータ読み取り可能媒体に格納することによって該仕様20を出力する。これらの実施形態では、時空間レイアウト生成器12は、典型的には、空間的かつ時間的に分割されたスケジューリングされたレンダリング(またはプレゼンテーション)空間におけるスロットへのメディアオブジェクト18の割り当てを記述するデータ構造(たとえば、テーブルまたはリスト)を含む仕様の形態で、確定された時空間レイアウト仕様20を出力する。いくつかの実施形態では、この仕様は、XML(拡張マークアップ言語)ファイルフォーマットでコンピュータ読み取り可能媒体に格納される。
【0019】
いくつかの実施形態では、時空間レイアウト生成システム10は、確定された時空間レイアウト仕様20にしたがってメディアオブジェクト18の確定された時空間レイアウトをレンダリングする(レンダリングとは、描画、及び/または、視覚的に表示することを意味する)。たとえば、いくつかの実施形態では、時空間レイアウト生成システム10は、ディスプレイにメディアオブジェクト18の確定された時空間レイアウトをレンダリングする。このディスプレイを、たとえば、LCD(液晶ディスプレイ)、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ(エレクトロルミネセント・ディスプレイ)、及びFED(電界放出ディスプレイ)などのフラットパネルディスプレイとすることができる。他の実施形態では、時空間レイアウト生成システム10は、印刷媒体(たとえば、1枚以上の紙)にメディアオブジェクト18の確定された時空間レイアウトをレンダリングする。
【0020】
いくつかの実施形態では、確定された時空間レイアウト仕様20は、ビデオプレーヤーがメディアオブジェクト18の対応する時空間レイアウトを表示するためにレンダリングすることが可能な出力ビデオファイルに対応(または一致)する。これらの実施形態では、出力ビデオファイルは、ビデオファイルフォーマット(たとえば、AVI、MOV、MPEG-2、MPEG-4、Ogg、ASF、RealMedia、及び3gp)にしたがってコンピュータ読み取り可能媒体に格納される。いくつかの実施形態では、確定された時空間レイアウト仕様20は、機械(たとえばコンピュータ)に、メディアオブジェクト18の時空間レイアウトに対応する合成(または複合)ビデオを提示(または表示)させる構文解析可能なビデオ再生命令に対応(または一致)する。これらの実施形態では、これらの命令は、メディアオブジェクト18の時空間レイアウトをレンダリングするためにスクリプトインタプリタ(たとえば、Adobe Flash(商標)プレーヤー)が実行または構文解析可能なマルチメディアオーサリングスクリプト言語(たとえば、Adobe Flash(商標))にしたがってコンピュータ読み取り可能媒体に格納される。いくつかの実施形態では、確定された時空間レイアウト仕様20は、メディアオブジェクト18の時空間レイアウトを表示領域に表示するやり方を記述するビデオ合成仕様(たとえば、スクリプト)に対応(または一致)する。これらの実施形態では、ビデオ合成仕様は、メディアオブジェクト18の時空間レイアウトをレンダリングするために処理されることが可能な出力ビデオファイル(たとえば、AVIファイル)、または、1組の構文解析可能なビデオ再生命令(たとえば、Adobe Flash(商標)スクリプトやAviSynthスクリプト)を生成するビデオオーサリングツール(たとえば、Adobe Flash(商標)やAviSynth)によって処理される。
【0021】
IV.相対的時空間レイアウトの指定
A.導入
上述したように、相対的時空間レイアウト仕様14は、特定の時間的順序でメディアオブジェクトタイプの空間的レイアウトを記述し、この場合、メディアオブジェクトタイプの絶対位置、及び、メディアオブジェクトタイプの絶対レンダリング時間(期間)は指定されない。メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置を、たとえば、メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置を、互いに関連して、または、共通の基準点(たとえば、共通の座標系の端点すなわちエッジポイント)に関連して記述する任意のタイプのフロアプランモデル(floor plan model)にしたがって記述することができる。相対的時空間レイアウト仕様14は、相対的なレンダリング空間(描画空間)のスロットへの分解を記述し、この場合、該スロットの各々は、メディアオブジェクトタイプのちょうど1つを含む。
【0022】
図3は、相対的レンダリング空間の再帰的分割(または再帰的細分)モデルに対応(または一致)する相対的時空間レイアウト仕様14の1実施形態を示す。この実施形態では、この分割モデルは、木構造26に編成される2値時空間分割モデルである。木構造26は、それぞれのメディアオブジェクトタイプに対応するリーフ(葉)ノード28、30、32、34、及び、該木構造26によって分割されている相対的レンダリング空間の各区分に対応する内部ノード36、38、40を有する。例示的な実施形態では、垂直のバー「|」は、相対的レンダリング空間の垂直方向の空間分割(または分離)を示し、エムダッシュ「―」は、相対的レンダリング空間の水平方向の分割を示している。はるかに大きいという記号「>>」は、相対的レンダリング空間の時間的分割を示しており、相対的なレンダリングの順番は、左側の子ノードが右側の子ノードよりも先である。したがって、木構造26によって指定される相対的レンダリング空間の再帰的分割は、2つの連続する写真メディアオブジェクトタイプの実例(インスタンス)の左側の時空間スロットに割り当てられている該ビデオメディアオブジェクトタイプの第1の実例(インスタンス)と、該ビデオメディアオブジェクトタイプの第2の実例(インスタンス)に対応し、この場合、写真メディアオブジェクトタイプの連続する実例は、右上の時空間スロットが該ビデオメディアオブジェクトタイプの第2の実例を含む右下の時空間スロットの上になるようにレンダリングされる。
【0023】
図4は、2つのビデオ(すなわち、ビデオ_1とビデオ_2)及び2つの写真(すなわち、写真_1と写真_2)の確定された時空間レイアウトの例示的な実施例を示し、これらのビデオ及び写真は、2値木構造26によって表される時空間分割仕様にしたがって、スケジューリングされたレンダリング空間42中のそれぞれのスロットに割り当てられている。
【0024】
木構造26によって表される時空間分割仕様を、相対的レンダリング空間の再帰的時空間分割を規定する類似のテキストスキーマ(textual schema)を用いて指定することもできる。このスキーマによると、
・垂直バー「|」は、相対的レンダリング空間の垂直方向の空間分割を示し、ここで、垂直バーの左側で識別される要素(すなわち、1つ以上のメディアオブジェクトタイプの1つ以上の実例)は、垂直バーの右側で識別される要素の左に配置される。
・ダッシュ「―」は、相対的レンダリング空間の水平方向の分割を示し、ここで、水平バーの左側で識別される要素(すなわち、1つ以上のメディアオブジェクトタイプの1つ以上の実例)は、水平バーの右側で識別される要素の上に配置される。
・はるかに大きいという記号「>>」は、相対的レンダリング空間の時間的分割を示し、該空間において、該記号の左側の要素は該記号の右側の要素に先行する。
【0025】
いくつかの実施形態では、このスキーマは、さらに、相対的時空間レイアウト仕様の設計者が、スロットのうちの指定されたスロットに対して1つ以上のメディアオブジェクト選択基準を指定できるようにするタグまたは他のメタデータを含む。かかるメディアオブジェクト選択基準に応じて、時空間レイアウト生成器12は、割り当てられるメディアオブジェクトがメディアオブジェクト選択基準を満たすというユーザーの指示に基づいて、組16内のメディアオブジェクト18の1つを指定されたスロットに割り当てる。該スキーマに含めることができるメディアオブジェクト選択基準タグの種々のタイプの中には以下のものがある。
・メディアタイプ指定(すなわち、「_MediaType_」)の反対側の下線は、確定された時空間レイアウトにおける対応する時空間スロットに割り当てられたメディアオブジェクトが、ユーザーが該確定された時空間レイアウト仕様20によって伝えられることを望むテーマ(主題)を表すものとして該ユーザーによって識別された特定のメディアタイプ(MediaType)のメディアオブジェクトであるべきことを示している。
・メディアタイプ指定(すなわち、「MediaType!」)の直後の感嘆符(「!」)は、確定された時空間レイアウトにおける対応する時空間スロットに割り当てられたメディアオブジェクトが、ユーザーによって、確定された時空間レイアウト仕様20の気候イベントを表すものとして識別された特定のメディアタイプ(MediaType)のメディアオブジェクトであるべきことを示している。
【0026】
したがって、上記のスキーマによれば、図3に示す木構造26によって表される時空間相対的分割仕様は、単一の表現からなるコンピュータ言語における以下のテキスト記述によって等価的に指定される。
ビデオ|((写真)>>写真)―ビデオ)
【0027】
図5Aは、連続する時間t1、t2、t3、t4、t5、t6におけるメディアオブジェクトの確定された時空間レイアウトの1実施形態から抽出された1組の画像フレームを示す。この実施形態は、以下の相対的分割仕様にしたがって、ユーザーによって選択された10個の写真メディアオブジェクトと2つのビデオメディアオブジェクトの組から生成された。
【数1】

【0028】
図5Bは、図5Aに示す画像フレームの要素と、対応する相対的分割仕様の要素との間の対応関係を示す。この例では、表示領域46の左上隅のウィンドウ内にレンダリングされた写真44は、確定された時空間レイアウトの主題に関する写真としてユーザーによって選択され、表示領域46の右上隅にあるビデオ48は、確定された時空間レイアウトの気候ビデオとしてユーザーによって選択された。
【0029】
B.相対的時空間レイアウト仕様の例示的な実施形態
前のセクションで説明した相対的時空間分割法によって、様々な異なる相対的時空間レイアウトを指定することができる。以下の相対的時空間レイアウトは、本明細書において例示のためだけに記載されたものであり、これらの分割法を用いて記述可能な可能性のある相対的レイアウトの数及び種類を制限するものではない。
【0030】
図6は、同じ相対的時空間レイアウトのテキスト仕様50及びグラフィック仕様(図的仕様)52の実施形態を示す。これらの実施形態では、ビデオメディアオブジェクトタイプの2つの実例(インスタンス)が、隣り合っている写真メディアオブジェクトタイプの2つの実例の上のスロットにある写真メディアオブジェクトタイプの主題的インスタンス(主題に関する実例)の左側にあるそれぞれのスロットにおいて隣接して上下に配置されている。
【0031】
図7は、同じ相対的時空間レイアウトのテキスト仕様54及びグラフィック仕様56の実施形態を示す。これらの実施形態は、1組の時空間スロットへのメディアオブジェクトタイプの第1の割り当てを指定し、この場合、1組の時空間スロットへのメディアオブジェクトタイプの第2の割り当てが、該第1の割り当てに時間的に後続する。これらの割り当ての各々は、ビデオメディアオブジェクトタイプのそれぞれの実例を含む3つの垂直方向に分散したスロットの左側にあるスロット内に配置されたビデオメディアオブジェクトタイプのそれぞれの実例から構成される。
【0032】
図8は、同じ相対的時空間レイアウトのテキスト仕様58及びグラフィック仕様60の実施形態を示す。このテキスト記述は、コンピュータ言語が単一の表現の前に一連のステートメント(または文)を有することができることを示している。これらのステートメントは、変数の値を部分的な表現(該部分的な表現を、その後、最終的な表現に結合することができる)に設定することができる。これらの実施形態は、メディアオブジェクトタイプの第2の配列の左側に配置されるメディアオブジェクトタイプの第1の配列を指定する。この第1の配列では、ビデオメディアオブジェクトタイプの実例が、写真メディアオブジェクトタイプの左側の主題的インスタンスと写真メディアオブジェクトタイプの右側のインスタンスとをそれぞれが含む一対の隣り合ったスロットの上に配置されたスロットに割り当てられている。第2の配列は、スロットの3つのシーケンス(並び)の垂直方向の配列からなり、ここで、
・一番上のシーケンス内のスロットはそれぞれ、次のメディアオブジェクトタイプのインスタンスの並び、すなわち、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、がこの順で並んだものを含み、
・中間にあるシーケンス内のスロットはそれぞれ、次のメディアオブジェクトタイプのインスタンスの並び、すなわち、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、がこの順で並んだものを含み、
・一番下のシーケンス内のスロットはそれぞれ、次のメディアオブジェクトタイプのインスタンスの並び、すなわち、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、ブランク、写真、がこの順で並んだものを含む。
【0033】
これらの実施形態のうちのいくつかでは、「ブランク」メディアオブジェクトタイプは、スロットの空間(spatial dimension)を満たすグラフィックメディアオブジェクトに対応し、該スロット(または該スロットの空間)に対して、該メディアオブジェクトタイプには同じ色(たとえば白)が割り当てられた。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、「ブランク」メディアオブジェクトタイプは、設計者が、連続するメディアオブジェクトの間のギャップまたは他の移行部分を表すために選択した何らかの他のコンテンツからなる。
【0034】
図9Aは、同じ相対的時空間レイアウトのテキスト仕様62及びグラフィック仕様64の実施形態を示す。これらの実施形態は、メディアオブジェクトタイプの第2の配列(「PHOTOS」)の上に配置されたメディアオブジェクトタイプの第1(「TOP」)の配列を指定する。第1の配列は、テキストメディアオブジェクトタイプの第1のインスタンス、ブランクメディアオブジェクトのインスタンス、及びテキストメディアオブジェクトタイプの第2のインスタンスの水平方向の配列からなり、該ブランクメディアオブジェクトのインスタンスの左側にテキストメディアオブジェクトタイプの該第1のインスタンスがあり、テキストメディアオブジェクトタイプの該第2のインスタンスの左側に該ブランクメディアオブジェクトのインスタンスがある。第2の配列は、メディアオブジェクトタイプの左側グループ、メディアオブジェクトタイプの中間のグループ、及び、メディアオブジェクトタイプの右側グループの水平方向の配列からなり、メディアオブジェクトタイプの該中間のグループの左側にメディアオブジェクトタイプの該左側グループがあり、メディアオブジェクトタイプの該右側グループの左側にメディアオブジェクトタイプの該中間のグループがある。該左側グループと該右側グループのそれぞれは、各々のスロットが写真メディアオブジェクトタイプのそれぞれのインスタンスを含むところの3つのスロットの垂直方向の配列からなり、中間のグループは、各々のスロットが写真メディアオブジェクトタイプのそれぞれのインスタンスを含むところの2つのスロットの垂直方向の配列からなる。
【0035】
図9Bは、図9Aに示す相対的時空間レイアウト仕様に対応するメディアオブジェクトの確定された時空間レイアウト66の例示的な実施形態を示す。
【0036】
V.時空間レイアウト生成器の例示的な実施形態
A.導入
図10は、時空間レイアウト生成器12の実施形態72、ディスプレイ74、1組の相対的時空間レイアウト仕様78を格納しているデータベース76を備える時空間レイアウト生成システム10の実施形態70を示す。時空間レイアウト生成器72は、メタデータ抽出モジュール80、最適化モジュール82、及び、出力生成モジュール84を備える。
【0037】
時空間レイアウト生成器72は、メディアオブジェクト88のコレクション86に作用する。該コレクション(またはメディアオブジェクト88)を、ユーザーによって指定することができ、または、時空間レイアウト生成器72によって自動的に識別することができる。メタデータ抽出モジュール80は、メディアオブジェクト88の各々から、アスペクト比、及び(妥当な場合には)持続時間を含む種々のパラメータに対する値を抽出して、抽出した値を最適化モジュール82に渡す。
【0038】
最適化モジュール82は、多次元最適化処理にしたがってメディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトにおけるスロットを画定(または定義)する空間パラメータ及び時間パラメータの値を決定する。最適化モジュール82は、メディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトにおけるスロットを画定する空間パラメータ及び時間パラメータの値を決定する処理において、種々の多次元最適化法のうちの任意の1つを使用することができる。使用可能な最適化法の例示的なタイプには、シミュレーテッドアニーリング最適化法(simulated annealing optimization method)、山登り最適化法(hill climbing optimization method)、滑降シンプレックス最適化法(downhill simplex optimization method)、最急降下最適化法(steepest descent optimization method)、及び、遺伝的最適化法(genetic optimization method)があるが、これらには限定されない。
【0039】
最適化モジュール82は、パラメータ値を出力生成モジュール84に渡し、該出力生成モジュール84は、受け取ったパラメータ値から確定された時空間レイアウト仕様90を生成する。
【0040】
時空間レイアウト生成システム10は、ディスプレイ74に、該確定された時空間レイアウト仕様90に対応するメディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトをレンダリングする。
【0041】
B.確定された時空間レイアウトを決定するためのシミュレーテッドアニーリング最適化処理の例示的な実施形態
1.導入
このセクションでは、メイン呼び出しプロセスと主シミュレーテッドアニーリングルーチンを含むシミュレーテッドアニーリング法の例示的な実施形態を説明する。シミュレーテッドアニーリング法は、確定された時空間レイアウトの候補を特徴付ける目的関数(objective function)を最適化するプロセスにしたがって、空間パラメータ値及び時間パラメータ値からなる異なるそれぞれの組によって画定されたメディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトの連続する候補を通じて、メディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトの最初の候補から、確定された時空間レイアウト仕様90に対応する最終の確定された時空間レイアウトまでの、メディアオブジェクト88の確定された時空間レイアウトの一連の連続する候補を確定することを含む。
【0042】
2.主シミュレーテッドアニーリングルーチンの例示的な実施形態
図11は、確定された時空間レイアウト仕様20を生成する際に、図2の時空間レイアウト生成法の1実施形態で使用される主シミュレーテッドアニーリング最適化ルーチンの1実施形態を示す。
【0043】
図11の主シミュレーテッドアニーリング最適化ルーチンによれば、最適化モジュール82は、Accept変数の値を0に初期化する(図11のブロック92)。最適化モジュール82は、無作為の(すなわち任意の)レイアウト候補を決定する(図11のブロック94)。レイアウト候補は、典型的には、表示領域においてメディアオブジェクト88のそれぞれの確定されたレイアウトを画定する空間パラメータ及び時間パラメータの値を含む状態ベクトルによって指定される。最適化モジュール82は、レイアウト候補を特徴付ける目的関数のスコアと現在のスコアの差(Δscore)を求める(図11のブロック96)。
【0044】
Δscore>0の場合(図11のブロック98)は、最適化モジュール82は、現在のスコアを候補スコアと同じに設定し(図11のブロック100)、Acceptの値をインクリメント(増分)し(図11のブロック102)、現在の確定された時空間レイアウトを、確定された時空間レイアウトの候補と同じに設定する(図11のブロック104)。繰り返しの回数がN(たとえば100)に等しくない場合(図11のブロック106)は、プロセスは繰り返され、そうでない場合には、最適化モジュール82は、Accept変数の値をメイン呼び出しプロセスに返す(図11のブロック107)。
【0045】
Δscore≦0の場合(図11のブロック98)は、最適化モジュール82は、移動受理確率関数(move acceptance probability function)f(Δscore,t)がPより大きいか否か(図11のブロック108)を判定する。ここで、Pは、ランダム(無作為)に生成されたそれぞれの疑似確率値を有するパラメータである。いくつかの実施形態では、ランダムな移動関数(random move function)は、eΔscore/tによって与えられ、Pは[0、1)の範囲のランダムな値(または乱数値)を有する。f(Δscore,t)>Pの場合(図11のブロック108)は、最適化モジュール82は、現在のスコアを候補スコアと同じに設定し(図11のブロック100)、Accept値をインクリメント(図11のブロック102)し、現在の確定された時空間レイアウトを確定された時空間レイアウトの候補と同じに設定する(図11のブロック104)。f(Δscore,t)≦P(図11のブロック108)で、かつ、繰り返しの回数がNに等しくない場合(図11のブロック106)は、プロセスは繰り返される。f(Δscore,t)≦P(図11のブロック108)で、かつ、繰り返しの回数がN(たとえば100)に等しい場合(図11のブロック106)は、最適化モジュール82は、Accept変数の値をメイン呼び出しプロセスに返す(図11のブロック107)。
【0046】
3.メイン呼び出しプロセスの例示的な実施形態
図11のシミュレーテッドアニーリング最適化法は典型的には、主シミュレーテッドアニーリングルーチンの繰り返し回数、及び温度パラメータtを設定するクーリングスケジュール(cooling schedule)を制御するメイン呼び出しプロセスによって何度も呼び出され、該温度(または該クーリングスケジュール)によって、任意の特定のレイアウト候補がより低い目的関数スコアを有するにもかかわらず受け入れられる可能性が調整される。いくつかの実施形態では、メイン呼び出しプロセスは、最適化モジュール82が主シミュレーテッドアニーリングルーチンから戻る毎に、温度パラメータtを変更する。種々の異なるアニーリングスケジュールを使用して温度パラメータを変更することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、温度パラメータは、最適化モジュール82が主シミュレーテッドアニーリングルーチンから戻る毎に減少させられる。温度パラメータを減少させる量を、一定量とすることができ、または、費やした時間配分の一部(または割合)の関数として、または、現在の温度値の関数として、変化させることができる。
【0047】
図12は、図2の時空間レイアウト生成法の1実施形態において図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンと共に使用される適応型クーリングスケジュールの1実施形態を示す。図12の方法によれば、最適化モジュール82は、温度パラメータtの値を初期値(典型的には高い値)に初期化する。最適化モジュール82は、次に、ループカウンタRacceptが高い値Hから低い値Lに逐次減少していくFORループの実行を開始する(図12のブロック110)。Accept変数の現在の値がループカウンタの現在の値に等しい場合(図12のブロック112)は、最適化モジュール82は次の繰り返しに進む(図12のブロック110)。上述したように、Accept変数の値は、図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンによって設定される。Accept変数の現在の値がループカウンタの現在の値に等しくない場合(図12のブロック112)は、最適化モジュール82は、図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンを現在の温度値tで実行することによってAccept変数の値を設定する(図12のブロック114)。Accept変数の返された値が現在のループカウント値よりも大きい場合(図12のブロック116)は、最適化モジュール82は温度値を小さくする(図12のブロック118)。いくつかの実施形態では、最適化モジュール82は、一定の割合(たとえば1%)だけ現在の温度値を減少させる。Accept変数の返された値が現在のループカウント値以下の場合(図12のブロック116)は、最適化モジュール82は温度値を大きくする(図12のブロック118)。いくつかの実施形態では、最適化モジュール82は、一定の割合(たとえば1%)だけ現在の温度値を増加させる。
【0048】
いくつかの実施形態では、最適化モジュール82は、図12のブロック110のFORループを抜けた後でシミュレーテッドアニーリング法を終了する。
【0049】
他の実施形態では、最適化モジュール82は、図12のブロック110のFORループを抜けた後で、非適応型クーリングスケジュールを使用して図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンの実行を継続する。このプロセスでは、温度パラメータtの値は、指定された繰り返し数(たとえば1000)に対して、図12の適応型クーリングプロセスの終わりの時点における値から一定の割合(たとえば1%)だけ減少させられる。これらの実施形態のうちのいくつかでは、最適化モジュール82は、この指定された繰り返し数の後(すなわち、該繰り返し回数だけ実行された後)、シミュレーテッドアニーリング法を終了する。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、最適化モジュール82は、この指定された繰り返し数の後(すなわち、該繰り返し回数だけ実行された後)、図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンの実行を継続する。このプロセスでは、最適化モジュール82は、繰り返す毎に温度パラメータtの値を0に設定して、指定された繰り返し数(たとえば1000)だけ図11の主シミュレーテッドアニーリングルーチンを実行する。
【0050】
4.確定された時空間レイアウト候補の各々にスコアをつける
上述したように、最適化モジュール82は、確定された時空間レイアウト候補の各々についてそれぞれのスコアを計算する。いくつかの実施形態では、スコアは、各メディアオブジェクトのパラメータが、該メディアオブジェクトに割り当てられた時空間スロットの対応するパラメータにどれだけの近さで合致するかを測る個々のマッチングスコアの重み付けされた幾何平均(または相乗平均)である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、各メディアオブジェクトに対するそれぞれのマッチングスコアは、種々の要素(または要因)から計算され、該要素の少なくともいくつかによって、メディアオブジェクト及びそれの現在のスロットに対する特定のパラメータ(たとえば、アスペクト比や持続時間)の値のそれぞれの比に関して該現在のスロットに対するメディアオブジェクトの近似度が測られる。
【0051】
いくつかの実施形態では、グラフィックメディアオブジェクト(たとえば、写真やビデオ)に対するマッチングスコアは、ひずみファクター(distort factor。または歪み率)及びエリアファクターの関数である。歪みファクターは、メディアオブジェクトのアスペクト比がそれの現在のスロットのアスペクト比にどれだけの近似度で合致しているかを測るものである。エリアファクターは、メディアオブジェクトに割り当てられている表示領域の一部(または小部分)が、利用可能な表示領域の均等な分割部にどれだけの近似度で一致するかを測るものである。いくつかの実施形態では、マッチングスコアは、歪みファクターとエリアファクターの重み付き平均(加重平均)に対応(または一致)する。これらの実施形態のうちのいくつかでは、歪みファクターは、エリアファクターよりも大きく重み付けされている。
【0052】
いくつかの実施形態では、時間ベースではないメディアオブジェクト(たとえば写真)の各々のマッチングスコアは、該オブジェクトの現在のスロットの持続時間が、該メディアオブジェクトについて指定された好ましい持続時間にどれだけの近さで合致しているかを測る持続時間ファクターをさらに含む。好ましい持続時間を、ユーザーが指定することができ、または、デフォルト(既定値)として指定することができる。持続時間ファクターは、典型的には、歪みファクターとエリアファクターの重み付き平均(加重平均)に含められる。
【0053】
いくつかの実施形態では、時間ベースのメディアオブジェクト(たとえばビデオ)の各々のマッチングスコアは、該オブジェクトの持続時間が、該オブジェクトの現在のスロットの持続時間にどれだけの近さで合致しているかを測る持続時間ファクターをさらに含む。持続時間ファクターは、典型的には、歪みファクターとエリアファクターの重み付き平均(加重平均)に含められる。
【0054】
いくつかの実施形態では、テキストベースのメディアオブジェクトのマッチングスコアは、ユーザーによってまたはデフォルト(既定値)として設定されることができる、高さ、幅、及び持続時間の好ましい値の関数である。これらの実施形態のいくつかでは、テキストベースのメディアオブジェクトのマッチングスコアは、幅ファクターと高さファクターと持続時間ファクターの積に一致(または相当)する。幅ファクターは、スロットの幅に対する好ましい幅の比と、該好ましい幅に対するスロットの幅の比との小さい方に一致(または相当する)。高さファクターは、スロットの高さに対する好ましい高さの比と、該好ましい高さに対するスロットの高さの比との小さい方に一致(または相当)する。持続時間ファクターは、スロットの持続時間が、テキストベースのメディアオブジェクトについて指定された好ましい持続時間にどれだけの近さで合致するかを測るものである。
【0055】
いくつかの実施形態では、マッチングスコアは、指定された閾値寸法を下回る1つ以上の空間的寸法または時間的寸法(時間的長さ)を有するスロットに割り当てられたメディアオブジェクトのマッチングスコアを減少させる1つ以上のペナリゼーションファクター(penalization factor)をさらに含む。
【0056】
VI.時空間レイアウト生成システムの例示的なアーキテクチャ
時空間レイアウト生成システム10の実施形態を、任意の特定のハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア構成に限定されない、1つ以上の別個のモジュール(またはデータ処理コンポーネント)によって実施することができる。例示した実施形態では、それらのモジュールを、デジタル電子回路(たとえば、デジタル信号プロセッサ(DSP)などの特定用途向け集積回路)、または、コンピュータハードウェア、ファームウェア、デバイスドライバ、または、ソフトウェアを含む任意のコンピューティング環境またはデータ処理環境で実施することができる。いくつかの実施形態では、モジュールの機能は、単一のデータ処理コンポーネントに組み合わされる。いくつかの実施形態では、1つ以上のモジュールの各々のそれぞれの機能は、複数のデータ処理コンポーネントのそれぞれの組によって実行される。
【0057】
いくつかの実施例では、時空間レイアウト生成システム10の実施形態によって実行される方法を実施するための処理命令(たとえば、コンピュータソフトウェアなどのコンピュータ読み取り可能コード)、並びに、(生成された)データは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体に格納される。これらの命令及びデータを具現化する(たとえば記憶する)のに適した記憶装置には、たとえば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリ装置(デバイス)などの半導体記憶装置や、内部ハードディスク及びリムーバルハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、DVD-ROM/RAM、及びCD-ROM/RAMなどの不揮発性コンピュータ読み取り可能メモリのあらゆる形態が含まれる。
【0058】
一般に、時空間レイアウト生成システム10の実施形態を、コンピュータ(たとえば、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、及びサーバーコンピュータ)を含む様々な電子装置のうちの任意の1つで実施することができる。
【0059】
図13は、コンピュータ140で動作する1つ以上のソフトウェアモジュールによって実施される時空間レイアウト生成システム10の1実施形態138を示す。コンピュータ140は、処理ユニット142、システムメモリ144、及び、処理ユニット142をコンピュータ140の種々のコンポーネントに結合するシステムバス146を備える。処理ユニット142は、典型的には、1つ以上のプロセッサを備えており、該プロセッサの各々を、市販されている種々のプロセッサのうちの任意の1つの形態とすることができる。システムメモリ144は、典型的には、コンピュータ140の始動ルーチンを含む基本入力/出力システム(BIOS)を格納している読み出し専用メモリ(ROM)、並びに、ランダムアクセスメモリ(RAM)を備える。システムバス146を、メモリバス、周辺バス(または周辺機器用バス)、またはローカルバスとすることができ、かつ、PCI、VESA、マイクロチャネル(Microchannel)、ISA、及びEISAを含む任意の種々のバスプロトコルと互換性があるものとすることができる。コンピュータ140はまた、永続型(または持続型)記憶装置148(たとえば、ハードディスク装置、フロッピーディスク装置、CDROM装置、磁気テープ装置、フラッシュメモリ装置、デジタルビデオディスク)を備え、該記憶装置148は、システムバス146に接続されて、データ、データ構造、及び、コンピュータ実行可能命令用の不揮発性または永続性の記憶を提供する1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体ディスクを含む。
【0060】
ユーザーは、1つ以上の入力装置150(たとえば、キーボード、コンピュータマウス、マイクロホン、ジョイスティック、及びタッチパッド)を使用してコンピュータ30と相互作用(たとえば、コマンドまたはデータの入力)をすることができる。情報を、表示モニター152においてユーザーに表示されるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を介して表示(提示)することができ、該表示モニター152は、ディスプレイコントローラ154によって制御される。コンピュータ30は典型的には、スピーカーやプリンタなどの周辺出力装置も備える。1つ以上の遠隔にあるコンピュータを、ネットワークインターフェースカード(NIC)156を介してコンピュータ140に接続することができる。
【0061】
図13に示すように、システムメモリ144はまた、時空間レイアウト生成システム138、GUIドライバ158、並びに、メディアオブジェクト18と中間の処理データと出力データを含む他のデータ160を格納する。時空間レイアウト生成システム138は、GUIドライバ158及びユーザー入力150とインターフェース(または連携)して、確定された時空間レイアウト仕様の生成を制御する。いくつかの実施形態では、時空間レイアウト生成システム138は、さらに、確定された時空間レイアウト仕様20を処理することによって、該仕様20によって指定されたメディアオブジェクト18の時空間レイアウトをレンダリングするように構成された少なくとも1つのビデオプレーヤー及びスクリプトインタプリタを備える。いくつかの実施形態では、時空間レイアウト生成システム138は、ユーザーに、確定された時空間レイアウト仕様20を生成する処理を案内(または誘導)するグラフィカルユーザーインターフェースを生成する際に、GUIドライバ158、ユーザー入力150、相対的時空間レイアウト仕様14、及び、他のデータ構造とインターフェース(または連携)する。時空間レイアウト生成システム138は、また、GUIドライバ158、確定された時空間レイアウト仕様20、及び他のデータ構造とインターフェース(または連携)して、メディアオブジェクト18の確定された時空間レイアウトの表示モニター152におけるユーザーへの提示(プレゼンテーション)を制御する。この提示(プレゼンテーション)をレンダリングするために使用される種々のメディアオブジェクト18を永続型記憶装置148に局所的に格納することができ、及び/または、該オブジェクト18を遠隔で格納してNIC156を介して該オブジェクト18にアクセスすることができる。
【0062】
VII.結論
本明細書で説明した実施形態は、メディアオブジェクトのコレクションを時空間レイアウトに編成することができ、この場合、各メディアオブジェクトは、空間的及び時間的に分割されたスケジューリングされたレンダリング(またはプレゼンテーション)空間中のそれぞれのスロットに割り当てられる。時空間レイアウトは、典型的には、プレゼンテーション空間の空間的及び時間的区分を時空間スロットへと誘導し、及び、それらのスロットへのメディアオブジェクトの割り当てを誘導する相対的時空間レイアウト仕様にしたがって生成される。いくつかの実施形態では、相対的時空間レイアウト仕様は、任意の特定のメディアオブジェクトとは無関係にマルチメディア関連の熟練技能者によって生成される。こうして、相対的時空間レイアウト仕様は、不慣れなユーザーが該ユーザーのメディアオブジェクトのコレクションの高品質の提示(プレゼンテーション)を生成するために利用できるようなやり方で、マルチメディア専門の技能者の技能及び美的センスを具現化することができる。本明細書で説明した実施形態は、コンシューマー向けの応用領域において大きな利点を提供し、それらの実施形態は、本質的に不統一なコンテンツであって、様々な異なるフォーマット及び解像度のコンテンツを有するメディアオブジェクトに対して、複雑なイベントを適切な形態で記録(または文書化)できるようにする。他の実施形態も特許請求の範囲に含まれる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実施される方法であって、
メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置及び時間的順序を記述する相対的時空間レイアウト仕様(14)にしたがって、確定された時空間レイアウト仕様(20)を自動的に生成するステップであって、前記確定された時空間レイアウト仕様(20)は、ある時間にわたる表示領域(46)におけるメディアオブジェクト(18)のレイアウトを記述することからなる、ステップと、
前記確定された時空間レイアウト仕様(20)を出力するステップ
を含み、
前記生成するステップは、前記メディアオブジェクト(18)の各々について、それぞれのレンダリング期間にわたって前記表示領域(46)内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定するステップを含み、前記レンダリング期間において、前記メディアオブジェクト(18)はレンダリングされるようにスケジューリングされることからなる、方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、多次元最適化処理にしたがって、前記ウィンドウの空間パラメータの値及び前記レンダリング期間の時間パラメータの値を決定するステップを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
前記決定するステップは、確定された時空間レイアウトの候補を特徴付ける目的関数を最適化する処理にしたがって、空間パラメータ値及び時間パラメータ値からなる異なるそれぞれの組によって画定された前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの連続する候補を通じて、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの最初の候補から、前記確定された時空間レイアウト仕様(20)に対応する最終の確定された時空間レイアウトまでの、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの一連の連続する候補を確定するステップを含む、請求項2の方法。
【請求項4】
前記決定するステップは、シミュレーテッドアニーリング最適化処理にしたがって、前記空間パラメータ及び前記時間パラメータの値を確定するステップを含む、請求項2の方法。
【請求項5】
前記確定するステップは、前記シミュレーテッドアニーリング処理の1つ以上の繰り返しの各々の間に受け入れられるランダムな動きの一部が連続的に下がる前記確定された時空間レイアウトの候補のうちの連続する候補の数に依存する適応型クーリングスケジュールで、前記シミュレーテッドアニーリング最適化処理を繰り返し実施するステップを含む、請求項4の方法。
【請求項6】
前記相対的時空間レイアウト仕様(14)は、前記スロットのうちの指定されたスロットに対するメディアオブジェクト選択基準を含み、前記生成するステップは、割り当てられるメディアオブジェクトが前記メディアオブジェクト選択基準に合致するというユーザーの指示に基づいて、前記メディアオブジェクト(18)のうちの1つを前記指定されたスロットに割り当てるステップを含む、請求項1の方法。
【請求項7】
メモリ(144)と、
前記メモリ(144)に結合された処理ユニット(142)
を備える装置であって、
前記処理ユニットは、
メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置及び時間的順序を記述する相対的時空間レイアウト仕様(14)にしたがって、確定された時空間レイアウト仕様(20)を自動的に生成するステップと、
前記確定された時空間レイアウト仕様(20)を出力するステップ
を含む処理を実行するように動作可能であり、
前記確定された時空間レイアウト仕様(20)は、ある時間にわたる表示領域(46)内のメディアオブジェクト(18)のレイアウトを記述し、
前記生成するステップは、前記メディアオブジェクト(18)の各々について、それぞれのレンダリング期間にわたって前記表示領域(46)内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定するステップを含み、前記レンダリング期間において、前記メディアオブジェクト(18)はレンダリングされるようにスケジューリングされることからなる、装置。
【請求項8】
前記決定するステップにおいて、前記処理ユニット(142)は、多次元最適化処理にしたがって、前記ウィンドウの空間パラメータの値及び前記レンダリング期間の時間パラメータの値を決定するステップを含む処理を実行するように動作可能である、請求項7の装置。
【請求項9】
前記決定するステップにおいて、前記処理ユニット(142)は、確定された時空間レイアウトの候補を特徴付ける目的関数を最適化する処理にしたがって、空間パラメータ値及び時間パラメータ値からなる異なるそれぞれの組によって画定された前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの連続する候補を通じて、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの最初の候補から、前記確定された時空間レイアウト仕様(20)に対応する最終の確定された時空間レイアウトまでの、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの一連の連続する候補を確定するステップを含む処理を実行するように動作可能である、請求項8の装置。
【請求項10】
前記決定するステップにおいて、前記処理ユニットは、シミュレーテッドアニーリング最適化処理にしたがって、前記空間パラメータ及び時間パラメータの値を確定するステップを含む処理を実行するように動作可能である、請求項8の装置。
【請求項11】
メディアオブジェクトタイプの相対的な空間位置及び時間的順序を記述する相対的時空間レイアウト仕様(14)にしたがって、確定された時空間レイアウト仕様(20)を自動的に生成するステップであって、前記確定された時空間レイアウト仕様(20)は、ある時間にわたって表示領域(46)におけるメディアオブジェクト(18)のレイアウトを記述することからなる、ステップと、
前記確定された時空間レイアウト仕様(20)を出力するステップ
を含む処理をコンピュータ(140)に実施させるコンピュータ読み取り可能命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体(144、148)であって、
前記生成するステップは、前記メディアオブジェクト(18)の各々について、それぞれのレンダリング期間にわたって前記表示領域(46)内のそれぞれのウィンドウに対応するそれぞれの時空間スロットを決定するステップを含み、前記レンダリング期間において、前記メディアオブジェクト(18)はレンダリングされるようにスケジューリングされることからなる、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項12】
前記決定するステップにおいて、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記コンピュータ(140)に、多次元最適化処理にしたがって、前記ウィンドウの空間パラメータの値及び前記レンダリング期間の時間パラメータの値を決定するステップを含む処理を実施させることからなる、請求項11のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項13】
前記決定するステップにおいて、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記コンピュータ(140)に、確定された時空間レイアウトの候補を特徴付ける目的関数を最適化する処理にしたがって、空間パラメータ値及び時間パラメータ値からなる異なるそれぞれの組によって画定された前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの連続する候補を通じて、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの最初の候補から、前記確定された時空間レイアウト仕様(20)に対応する最終の確定された時空間レイアウトまでの、前記メディアオブジェクト(18)の確定された時空間レイアウトの一連の連続する候補を確定するステップを含む処理を実施させる、請求項12のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項14】
前記決定するステップにおいて、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記コンピュータ(140)に、シミュレーテッドアニーリング最適化処理にしたがって、前記空間パラメータ及び前記時間パラメータの値を確定するステップを含む処理を実施させる、請求項13のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項15】
前記確定するステップにおいて、前記コンピュータ読み取り可能命令は、前記コンピュータ(140)に、前記シミュレーテッドアニーリング処理の1つ以上の繰り返しの各々の間に、目的関数スコアが連続的に向上する前記確定された時空間レイアウトの候補のうちの連続する候補の数に依存する適応型クーリングスケジュールで、前記シミュレーテッドアニーリング最適化処理を繰り返し実施するステップを含む処理を実施させる、請求項14のコンピュータ読み取り可能媒体。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2011−524035(P2011−524035A)
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508451(P2011−508451)
【出願日】平成20年5月6日(2008.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/005842
【国際公開番号】WO2009/136888
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(511076424)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (155)
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
【Fターム(参考)】