説明

メトロノーム付き録音装置、メトロノーム付き録音装置の制御方法及びプログラム

【課題】メトロノーム付き録音装置において、メトロノームの動作および録音中であることの表示との双方の視認をしやすくする。
【解決手段】制御部30は、録音手段として音声を録音するとともに、メトロノーム手段として指定されたテンポを出力する。録音/メトロノーム表示手段13は、表示手段として、録音操作に加えてメトロノーム表示を行う場合に、録音手段による録音中を示す表示およびメトロノーム手段によるテンポの表示を、同一の表示素子を用いて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メトロノーム付き録音装置、メトロノーム付き録音装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ポータブル型の録音装置が普及している。このような録音装置は、取得した音声信号をデジタル信号に変換して、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の記録媒体に記録する。
さらに、電子メトロノームも普及しており、所定のテンポやリズムを電子音および液晶表示装置に表示したアニメーション等で表示する。さらには、電子メトロノーム機能を有したメトロノーム付き録音装置も知られている。
【0003】
従来のメトロノーム付き録音装置を、図7により説明する。
従来のメトロノーム付き録音装置100は、表示部111、表示部111を用いたメトロノーム機能としてテンポ等を視認可能に表示するメトロノーム表示部112、録音中であることをLED等の発光により視認可能に表示する録音表示部113、録音したデータの操作や録音レベル等の設定、メトロノームのパラメータ等を操作する操作部114、録音開始を指示する録音操作部115、録音する音声を取得するマイクロホン121とを備える。
【0004】
ユーザが操作部114を用いて設定したテンポやリズムからなるパラメータによりメトロノームを動作させると、表示部111においてメトロノームの振り子を模したメトロノーム表示部112が、設定されたパラメータに基づき左右に往復動作する。さらに、録音操作部115の操作により録音が開始されると、録音表示部113が発光することにより録音中であることを示す。
【0005】
特許文献1には、入力される楽曲を録音する装置において、メトロノーム音を発生させる録音装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−163815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のメトロノーム付き録音装置においては、メトロノームの動作とともに録音を行う場合、録音表示部113の発光などによって録音中であることを示す表示、およびメトロノーム表示部112のようにメトロノームの動作を表す表示とは、各々別手段で表示される。
このような構成の装置を用いて楽器の演奏および演奏音の録音を行う場合、演奏者はメトロノーム表示部112に意識と視線を集中させるために、何時録音が開始されたのか気付きにくいことがある。さらに、複数の演奏者による録音である場合には、メトロノームの動作と録音中であることの表示とを複数の演奏者が同時に視認することは、さらに困難となる。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、メトロノームの動作および録音中であることの表示との双方が視認しやすい、メトロノーム付き録音装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1の発明に係るメトロノーム付き録音装置は、 音声を録音する録音手段と、指定されたテンポを出力するメトロノーム手段と、 前記録音手段による録音中を示す表示および前記メトロノーム手段によるテンポの表示を、同一の表示素子を用いて表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
第2の発明に係るメトロノーム付き録音装置は、第1の発明において、前記表示手段は、前記録音中を示す表示と、前記テンポの表示とを、同一の表示素子を用いて、当該表示部の輝度を異ならせて表示することを特徴とする。
【0011】
第3の発明に係るメトロノーム付き録音装置は、第2の発明において、前記表示手段は、前記録音中を示す表示を第1の輝度で表示し、前記テンポの表示を、前記第1の輝度より高い第2の輝度で表示することを特徴とする。
【0012】
第4の発明に係るメトロノーム付き録音装置は、第1または第2の発明において、前記表示手段は、前記録音中を示す表示と、前記テンポの表示とを、同一の表示素子を用いて、当該表示部の表示色を異ならせて表示することを特徴とする。
【0013】
第5の発明に係るメトロノーム付き録音装置の制御方法は、音声を録音する録音ステップ、指定されたテンポを出力するメトロノーム出力ステップ、前記録音ステップによる録音中を示す表示および前記メトロノーム出力ステップによるテンポの表示を、同一の表示素子を用いて表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする。
【0014】
第6の発明に係るプログラムは、第5の発明における各ステップをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のメトロノーム付き録音装置は、メトロノームの動作および録音中であることの表示との双方を視認しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明におけるメトロノーム付き録音装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るメトロノーム付き録音装置の外観図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るメトロノーム付き録音装置の、録音/メトロノーム表示部の動作を表した図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るメトロノーム付き録音装置の録音/メトロノーム表示部の動作を表した図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るメトロノーム付き録音装置の外観図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係るメトロノーム付き録音装置の録音/メトロノーム表示部の動作を表した図である。
【図7】従来のメトロノーム付き録音装置の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第1の実施例におけるメトロノーム付き録音装置について、図1および図2を参照して説明する。図1はメトロノーム付き録音装置のブロック図であり、図2はメトロノーム付き録音装置の外観図である。メトロノーム付き録音装置1は、携帯型や据置型の録音装置、録音再生装置、携帯電話装置、PDA(Personal Digital Assistants)、各種メディアプレイヤ等の機能として、録音機能に加えてメトロノーム機能を有するものを対象とする。
【0018】
メトロノーム付き録音装置1は、制御部20、表示部11、メトロノーム表示部12(図2に図示)、録音/メトロノーム表示部13、操作部14、録音操作部15、記憶部16、外部I/F17、DAC(Digital Analog Converter)18、出力部19、ADC(Analog Digital Converter)20、マイクロホン21、入力部22を備える。
【0019】
表示部11は、後述するメトロノーム表示部12を含むメトロノームに関連する情報や、録音に係る情報を表示し、例えば液晶や有機ELからなる表示素子により構成される。表示部11は、タッチパネル機能を有し、後述する操作部14や録音操作部15の機能を有していてもよい。メトロノームに関連する情報としては、図2に示すように、メトロノームが動作するテンポやリズムに関する情報である。
【0020】
メトロノーム表示部12は、表示部11においてメトロノームの機能を表示することにより構成される。表示形態は多様であり、例えば図2に示すようにメトロノームの振り子を模した形状を設定されたテンポに合わせて左右に往復動作するような表示などである。
【0021】
録音/メトロノーム表示部13は、LED(Light Emitting Diode)等を用いて、後述する録音操作部15の操作によって録音が開始されるとLEDが発光することにより録音中であることをユーザに認識させ、録音が終了するとLEDが消灯することにより録音中ではないことをユーザに認識させるとともに、メトロノームが動作している場合は、メトロノームの動作に合わせたテンポやリズムをLEDの発光によりユーザに認識させる。
【0022】
図2において、録音/メトロノーム表示部13はLEDを用いることにより、LEDの輝度が表示部の輝度より高くできるため、メトロノームの動作と録音動作の認識を複数のユーザが確実に行うことができる。
【0023】
操作部14は、ユーザがメトロノーム付き録音装置1の各種操作を行うためのユーザインターフェースであり、スイッチやタッチセンサによるものに加えて、表示部11に重畳するタッチパネルなどでもよい。
【0024】
録音操作部15は、ユーザがメトロノーム付き録音装置1の録音に係る操作を行うためのユーザインターフェースであり、スイッチやタッチセンサによるものに加えて、表示部11に重畳するタッチパネルなどでもよい。録音操作部15は、録音停止の状態で録音操作部15を押すと録音が開始され、録音を行っている状態で録音操作部15を押すと録音が停止する。
【0025】
記憶部16は、例えばメモリやHDDにより構成され、メトロノーム付き録音装置1の録音機能により録音した音声データや、他の音源より取得した音声データを記憶する。メトロノーム付き録音装置1が動画再生機能を有している場合は、動画データを記憶してもよい。記憶部16に用いられるメモリやHDDは、メトロノーム付き録音装置1に内蔵されているものに加えて、図示しないメモリカードスロットを介した外部メモリカードや、後述する外部I/F17により接続された外部メモリや外部HDDでもよい。
【0026】
外部I/F17は、例えばUSB(Universal Serial Bus)やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子であり、USB接続される外部のメモリやHDD、外部装置としてのパーソナルコンピュータ、HDMI接続される外部のオーディオ装置やビデオ装置と接続され、情報の授受を行う。
【0027】
DAC18は、制御部30を介して出力されるデジタル音声データをアナログ音声信号に変換し、後述する出力部19に出力する。
【0028】
出力部19は、DAC18によりアナログ変換された音声信号を出力する端子であり、図示しないヘッドホンや外部オーディオ装置を接続するステレオミニジャック、図示しないスピーカを接続するスピーカ端子、またはメトロノーム付き録音装置1に内蔵されるスピーカであってもよい。
【0029】
ADC20は、後述するマイクロホン21や入力部22から入力されるアナログ音声信号をデジタル音声データに変換し、後述する制御部30に出力する。
【0030】
マイクロホン21は、左右各チャンネル分のステレオマイクロホンであり、メトロノーム付き録音装置1の任意の位置に離間して2箇所装着されている。マイクロホンにより取得したアナログ音声信号は、ADC20によりデジタル音声信号に変換される。
【0031】
入力部22は、図示しない外部の装置や外部のマイクロホンからのアナログ音声信号を入力する端子であり、ステレオミニジャックなどからなる。入力部22と出力部19は、各々設けられてもよく、1つの端子として共用してもよい。
【0032】
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DSP(Digital Signal Processor)等を備えて構成され、メトロノーム付き録音装置1の各部を制御する。CPUはメトロノーム付き録音装置1の各部からの操作信号やデータに基づき、ROMに記憶された各種プログラムをRAM上で実行することによって、各部の制御、表示部11や録音/メトロノーム表示部13への表示、音声等各種データの処理等を行う。
【0033】
制御部30は、マイクロホン21や入力部22から入力され、ADC20によりデジタル信号に変換された音声データを、記憶部16に記録する録音手段としての機能を有し、さらに制御部30は、操作部14により設定されたメトロノームのテンポやリズム等に基づき、表示部11、メトロノーム表示部12、録音/メトロノーム表示部13を動作させる、メトロノーム手段としての機能も有する。
【0034】
次に、メトロノーム付き録音装置1の動作について図3に基づき説明する。図3は、メトロノーム付き録音装置1の録音/メトロノーム表示部13の動作の一例を表した図であり、縦軸が録音/メトロノーム表示部13を構成するLED等の光源の輝度、横軸が時間を表している。
【0035】
ここで用いられているLEDは単色のLEDであり、制御部30により図示しないLEDドライバを制御することにより、LEDの輝度を可変させる。
【0036】
メトロノーム付き録音装置1は、録音操作部15を押して、マイクロホン21や入力部22から入力される音声信号の録音を開始すると、録音/メトロノーム表示部13は第1の輝度で点灯し、再度録音操作部15を押して録音を停止すると、録音/メトロノーム表示部13は消灯する。この動作によって、ユーザはメトロノーム付き録音装置1が録音中であることを明確に認識できる。
【0037】
次に、メトロノーム付き録音装置1において、操作部14等を用いてメトロノームを動作させると、表示部11におけるメトロノーム表示部12が、予め設定されたテンポで往復動作を行うように表示されるとともに、録音/メトロノーム表示部13は、第1の輝度より輝度の高い第2の輝度または第3の輝度で、テンポに合わせて点滅する。
【0038】
この場合、メトロノームの設定パラメータがテンポのみである場合は、テンポTで第2の輝度または第3の輝度のいずれかの輝度で点滅する。図3においては、メトロノームの設定パラメータにテンポ及びリズムが設定されている場合であるため、第2の輝度での点滅が弱拍時、第2の輝度より輝度の高い第3の輝度での点滅が強拍時である。
【0039】
次に、メトロノームが動作している最中に録音を開始した場合、または録音中にメトロノームの動作を開始した場合は、メトロノームの動作に伴う点滅と、録音中であることを示す点灯とを、同一の録音/メトロノーム表示部13により行う。図3においては、録音中であることを示す第1の輝度による点灯に対してメトロノームの動作による第2の輝度および第3の輝度による点滅が重畳して行われるため、ユーザはメトロノームのテンポやリズムの動作を認識しながらも録音動作の認識を輝度の違いにより確実に行うことができる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施例におけるメトロノーム付き録音装置について、図4を参照して説明する。図4は、第2の実施例におけるメトロノーム付き録音装置の録音/メトロノーム表示部13の動作の一例を表した図であり、外観図およびブロック図は図1、図2に示す第1の実施例におけるメトロノーム付き録音装置と同一である。
【0041】
図4において第1の実施例におけるメトロノーム付き録音装置との差異は、録音/メトロノーム表示部13が単色のLEDではなく、3色LEDを用いたことが異なる。3色LEDとは、1つのLED素子中に赤、青、緑の3色からなる発光素子が搭載され、制御部30により制御される図示しないLEDドライバによって電流を流す端子を制御することにより、赤、青、緑に加えてこれらの混合色を発光でき、赤、青、緑を同時に発光させることにより白色光を得ることができる。
【0042】
図4において、メトロノーム付き録音装置1が録音を開始すると、録音/メトロノーム表示部13が赤色で点灯し、録音が停止されると録音/メトロノーム表示部13は消灯する。
【0043】
次に、メトロノーム付き録音装置1においてメトロノームを動作させると、表示部11におけるメトロノーム表示部12が、予め設定されたテンポで往復動作を行うように表示されるとともに、録音/メトロノーム表示部13は、録音による点灯とは異なる発光色でテンポに合わせて点滅する。
【0044】
この場合、メトロノームの設定パラメータがテンポのみである場合は、テンポTで録音中であることを示す発光色(上記例では赤色)とは異なる発光色で点滅する。図4においては、メトロノームの設定パラメータにテンポおよびリズムが設定されている場合であるため、強拍時は白色で点滅し、弱拍時は青色で点滅する。
【0045】
メトロノームが動作しているときに録音を開始した場合、または録音時にメトロノームの動作を開始した場合は、メトロノームの動作に伴う点滅と、録音中であることを示す点灯とを、同一の録音/メトロノーム表示部13により行う。図4においては、録音が開始されたことによる赤色の点灯に対してメトロノームの動作による白色および青色の点滅が連続して行われるため、ユーザはメトロノームのテンポやリズムの動作を認識しながらも録音動作の認識を発光色の違いにより確実に行うことができる。
【0046】
次に、本発明の第3の実施例におけるメトロノーム付き録音装置について、図5および図6を参照して説明する。図5は第3の実施例におけるメトロノーム付き録音装置の外観図であり、図6は第3の実施例におけるメトロノーム付き録音装置の録音/メトロノーム表示部13L、13Rの動作の一例を表した図であり、ブロック図は図1に示す第1の実施例におけるメトロノーム付き録音装置と同一である。
【0047】
第1の実施例におけるメトロノーム付き録音装置との差異は、録音/メトロノーム表示部13が1個ではなく2個のLEDで構成されていることであり、図5において、録音/メトロノーム表示部13は、左側の録音/メトロノーム表示部13L、右側の録音/メトロノーム表示部13Rとから構成されている。
【0048】
図6において、メトロノーム付き録音装置1が録音を開始すると、録音/メトロノーム表示部13Rまたは録音/メトロノーム表示部13Lのいずれかが点灯する。この場合の点灯は図6に示すように第1の輝度で点灯する。
【0049】
本実施例では、録音/メトロノーム表示部13Rが第1の輝度で点灯し、録音が停止されると録音/メトロノーム表示部13Rは消灯する構成としているが、録音時の点灯は、録音/メトロノーム表示部13Lや双方の点灯でもよく、メトロノーム動作における点灯時の輝度との違いにより録音中であることが認識できればよい。
【0050】
次に、メトロノーム付き録音装置1においてメトロノームを動作させると、表示部11におけるメトロノーム表示部12が、予め設定されたテンポで往復動作を行うように表示されるとともに、録音/メトロノーム表示部13Rおよび録音/メトロノーム表示部13Lは、設定されたテンポとリズムに応じて点滅する。
【0051】
この場合、メトロノームの設定パラメータがテンポのみである場合は、テンポTで録音/メトロノーム表示部13Rおよび録音/メトロノーム表示部13Lが交互に点滅する。図6においては、メトロノームの設定パラメータにテンポ及びリズムが設定されている場合であるために、録音/メトロノーム表示部13Rが、強拍を示す点滅を行い、録音/メトロノーム表示部13Lは弱拍を示す点滅を行う。弱拍を示す点滅の輝度は、強拍を示す点滅の輝度より小さい輝度であることが好ましい。
【0052】
メトロノームが動作しているときに録音を開始した場合、または録音時にメトロノームの動作を開始した場合は、メトロノームの動作に伴う点滅と、録音中であることを示す点灯とを、録音/メトロノーム表示部13Lおよび録音/メトロノーム表示部13Rにより行う。図6においては、録音中であることを示す録音/メトロノーム表示部13Rの第1の輝度による点灯に対してメトロノームの動作による強拍の場合に録音/メトロノーム表示部13Rは第1の輝度より輝度の高い第2の輝度で点滅する。録音/メトロノーム表示部13Lは弱拍に合わせて点滅する。これにより、ユーザはメトロノームの動作を認識しながらも録音動作の認識を複数の表示と輝度の違いにより確実に行うことができる。
【0053】
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り、様々に変更可能である。例えば、第1の実施例において、録音中であることを示す点灯とメトロノームの動作による点滅とを、輝度を異ならせて発光させたが、多色発光可能なLEDを用いて、輝度に加えて発光色をも異ならせてもよい。
【0054】
また、第3の実施形態においては、メトロノーム表示部12の左右往復動作同期するように録音/メトロノーム表示部13Lと録音/メトロノーム表示部13Rによる左右の点滅を行なってもよい。
【0055】
また、録音/メトロノーム表示部13は、LEDに限らず表示部11内の表示であってもよい。例えば、表示部11内の1箇所または2箇所に点滅部を設け、点滅部の色を、録音中を示す場合の色とメトロノームの動作に伴う色とを変化させるようにしてもよい。さらには、メトロノーム表示部12の表示色が、録音中である場合に変化するように表示してもよい。
【0056】
また、表示部11にメトロノーム表示部12を表示したが、メトロノーム表示部12を省略してもよく、録音/メトロノーム表示部13のみでも、メトロノームの動作は表現可能である。
【0057】
また、録音/メトロノーム表示部13はメトロノーム付き録音装置に有線または無線で接続された別体に備えられていてもよく、例えば別体にはマイクロホン21と録音/メトロノーム表示部13が備えられ、録音対象となるユーザの近くに設置されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1:メトロノーム付き録音装置、11:表示部、12:メトロノーム表示部、13:録音/メトロノーム表示部、14:操作部、15:録音操作部、16:記憶部、17:外部I/F、18:DAC、19:出力部、20:ADC、21:マイクロホン、22:入力部、30:制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を録音する録音手段と、
指定されたテンポを出力するメトロノーム手段と、
前記録音手段による録音中を示す表示および前記メトロノーム手段によるテンポの表示を、同一の表示素子を用いて表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする、メトロノーム付き録音装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記録音中を示す表示と、前記テンポの表示とを、同一の表示素子を用いて、前記表示部の輝度を異ならせて表示することを特徴とする、請求項1に記載のメトロノーム付き録音装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記録音中を示す表示を第1の輝度で表示し、前記テンポの表示を、前記第1の輝度より高い第2の輝度で表示することを特徴とする、請求項2に記載のメトロノーム付き録音装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記録音中を示す表示と、前記テンポの表示とを、同一の表示素子を用いて、前記表示部の表示色を異ならせて表示することを特徴とする、請求項1または2に記載のメトロノーム付き録音装置。
【請求項5】
音声を録音する録音ステップ、
指定されたテンポを出力するメトロノーム出力ステップ、
前記録音ステップによる録音中を示す表示および前記メトロノーム出力ステップによるテンポの表示を、同一の表示素子を用いて表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする、メトロノーム付き録音装置の制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載のメトロノーム付き録音装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−107370(P2011−107370A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261719(P2009−261719)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】