説明

メモリカード

【課題】視認性、取り扱いを向上したメモリカードを提供する。
【解決手段】メモリカード10には発光部14が設けられている。発光部14は、電子機器と接続されるコネクタ11とは反対側の他端に設けられており、デジタルカメラ2などの電子機器に装着した状態でも見ることができるようにしてある。メモリカード10には、装着時に電子機器からの給電を受けて充電される蓄電池23が内蔵されており、電子機器からメモリカード10を取り外すと、発光部14が蓄電池23からの給電を受けて点灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データや音楽データなどが記録されるメモリカードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種電子機器に装着されて利用されるメモリカードが知られている。例えばデジタルカメラでは、撮影で得られる画像データがメモリカードに記録・保存され、また記録された画像データをメモリカードから読み出すことによって撮影済み画像が再生される。
【0003】
メモリカードは、データを記憶するメモリ部と、外部から入力に応じてメモリ部に対するデータの書込み及び読出しを制御する制御回路(コントローラ)とを内蔵しており、装着された電子機器から給電を受けて動作する。メモリ部には、不揮発性のもの(例えばフラッシュメモリ)が用いられており、電子機器から取り外した状態でもデータを保持する。
【0004】
発光ダイオードに光を照射したときに起電力が生じるという性質を利用して、2個の発光ダイオードを設け、一方の発光ダイオードに光を照射することにより、それに起電力を発生させてメモリカードへの電力供給を行い、他方の発光ダイオードを用いて双方向の光通信を行うメモリカードが知られている(特許文献1)。
【0005】
また、外部からの電力供給を受けたとき、あるいはスイッチをオンとすることにより内蔵したペーパー電池や太陽電池などからの電力供給を受けて、埋め込まれた発光体を発光させて、カード表面の絵柄や名前などを表示させるクレジットカードが知られている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開2001−209765号公報
【特許文献2】登録実用新案3046222号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のようなメモリカードは、小型で取り扱いが簡単であるが、メモリカードの状態がわかりづらい、暗所においては装着位置が分かりづらい、また収納したバッグ内では見つけづらい等の視認性に難点があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、暗所でも視認性に優れたメモリカードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載のメモリカードでは、電子機器から給電を受けて充電される蓄電部材と、電力供給を受けて点灯する発光部と、スロットから取り外されることに応答して、蓄電部材からの電力供給で発光部を点灯させる制御回路とを備えたものである。
【0010】
請求項2記載のメモリカードでは、電子機器がスロットを覆う閉じ位置と外部に露呈させる開き位置との間で開閉自在なスロット蓋を備え、制御回路を、前記スロット蓋の開き信号を受けて発光部を点灯させるようにしたものであり、請求項3記載のメモリカードでは、スロット蓋の開き信号が一定時間継続して入力されたときに発光部を消灯させるようにしたものである。
【0011】
請求項4記載のメモリカードでは、制御回路を、メモリカードの装着時には、正常な装着の検出に応答して発光部を点灯させるようにしたものであり、請求項5記載のメモリカードでは、メモリカードの装着中に、メモリ部へのアクセス状態に応じて前記発光部の点灯形態を変化させるようにしたものである。
【0012】
請求項7記載のメモリカードでは、制御回路を、メモリカードの非装着時または装着中に、メモリ部の記録状態に応じて前記発光部の点灯形態を変化させるようにしたものであり、請求項7記載のメモリカードでは、メモリ部の記録可能な残りデータ容量に応じて前記発光部の点灯形態を変化させるようにしたものである。
【0013】
請求項8記載のメモリカードでは、制御回路を、メモリ部に記録されているデータの種類に応じて発光部の点灯形態を変化させるようにしたものであり、請求項9記載のメモリカードでは、電子機器によって設定された設定情報に基づき、非装着における発光部の点灯形態を変化させるようにしたものである。
【0014】
請求項10記載のメモリカードでは、発光部の点灯と消灯のパターンまたは点灯色によって点灯形態を変化させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のメモリカードによれば、電子機器への非装着時に、制御部の制御で蓄電部材から給電されて発光部が点灯するので、暗い場所での視認性が向上して取り扱い性を向上させることができる。また、電子機器のスロット蓋が開かれることに応答して発光部を点灯させることにより、より装着状態での視認性を向上させることができる。さらに、装着状態,メモリ部へのアクセス状態や記録状態,設定された設定情報に応じて前記発光部の点灯形態を変化させることにより、メモリカードの各種状態を容易に知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施したデジタルカメラの外観を図1に示す。デジタルカメラのカメラ本体2の前面には、撮影レンズ3,ストロボ発光部4,光学ファインダ5の対物窓5a,レンズバリア6が設けられている。レンズバリア6は、撮影レンズ3,ストロボ発光部4を覆った閉じ位置と、図1に示されるように、それらの前面から退避して撮影可能な状態にした退避位置との間でスライド自在となっている。
【0017】
撮影レンズ3の奧には、CCDイメージセンサが配されており、この撮影された被写体画像は、デジタルカメラ2の背面に設けられたLCD(液晶ディスプレイ)に、いわゆるスルー画像として表示される。カメラ本体2の上面には、レリーズボタン7が設けられている。このレリーズボタン7を押圧操作することにより、CCDイメージセンサによる静止画の撮影が行われる。
【0018】
カメラ本体2の側面には、スロット蓋8が設けられている。このスロット蓋8は、図1に示されるようカードスロット9を外部に露呈させた開き位置と、カードスロット9を覆う閉じ位置との間で開閉自在となっている。スロット蓋8を開いた状態では、カードスロット9に対してメモリカード10を任意に着脱することができる。メモリカード10の一端にはコネクタ11(図3参照)が設けられ、このコネクタ11は、メモリカード10がカードスロット9に挿入された際に、スロット内部に設けられたデジタルカメラ側のコネクタ12(図3参照)に接続されてデジタルカメラの内部回路と電気的に接続される。
【0019】
カードスロット9の近傍には、それに装着されたメモリカード10を取り出すための取出しボタン9aが設けられている。この取出しボタン9aを押圧することにより、メモリカード10がスロット内部から外側に向けて押され、各コネクタ11,12の接続が解除されるとともに、他端がカードスロット9から突出する。この後、メモリカード10の他端をつまんで、それをカードスロット9から引き抜くことができる。
【0020】
デジタルカメラで撮影された画像は、画像データに変換されてカードスロット9に装着されたメモリカード10に記録される。また、撮影済の画像データをメモリカード10から読み出すことにより、その画像をデジタルカメラのLCDで再生することができる。
【0021】
カメラ本体2の背面には、前述のLCDのほかに、光学ファインダ5の接眼窓5bや、撮影レンズ3をズーミングするズーム操作ボタン,再生する画像を選択や各種設定を行うための各種操作ボタン等が配してある。
【0022】
図2に示すように、メモリカード10には、発光部14を設けている。この発光部14は、コネクタ11とは逆側の他端に設けられ、カードスロット9に装着した状態でも発光部14を視認できるようになっている。発光部14は、メモリカード10とデジタルカメラとの電気的な接続が解除されることに応答して点灯する。したがって、カードスロット9に非装着であるとき点灯する。
【0023】
図3に上記デジタルカメラとメモリカード10の構成を示す。デジタルカメラの各部は、CPUや制御プログラムや参照データ等が記憶されたROM,CPUの各種演算処理を行なう際の作業エリアとなるRAM,各種のインタフェース等からなる制御回路(以下、カメラ側制御回路という)16によって統括的に制御される。操作部17は、レリーズボタン7等の各種操作ボタンからなり、カメラ側制御回路16は、この操作部17からの信号に基づいて各部を制御する。
【0024】
撮影部18は、CCDイメージセンサや、このCCDイメージセンサからの撮影信号に各種の処理を行う信号処理回路からなり、撮影した画像を画像データに変換して出力する。再生部19は、LCDやそのドライバ等からなり、撮影部18から出力される画像データ、メモリカード10から読み出された画像データに基づいてLCDを駆動する。これにより、撮影中の画像やメモリカード10に記録されている撮影済みの画像をLCDに表示する。
【0025】
電源部20は、例えばカメラ本体2に内蔵した電池を電源としてデジタルカメラの各部に給電する。この電源部20は、カードスロット9に装着されたメモリカード10に対しても給電を行う。カメラ側制御回路16と電源部20とは、カードスロット9内のコネクタ12を介してメモリカード10に電気的に接続される。
【0026】
メモリカード10は、前述のようにカードスロット9に装着されることで、そのコネクタ11がデジタルカメラ側のコネクタ12に接続される。メモリカード10の制御回路(以下、カード側制御回路という)21は、カメラ側制御回路16からの指示に基づき、メモリ部22に対するデータの読出し及び書込みを行う。メモリ部22は、データ保持動作が不要な例えばフラッシュメモリとなっている。
【0027】
デジタルカメラの撮影で得られた画像データをメモリカード10に記録する場合には、カメラ側制御回路16からカード側制御回路21に対して、書き込みの指示と記録すべき1フレーム分の画像データとが送られることにより、カード側制御回路21の制御でメモリ部22にその画像データが書き込まれる。
【0028】
また、撮影済みの画像の再生を行う場合には、カメラ側制御回路16からカード側制御回路21に対して、読み出しの指示と読み出すべき画像の情報が与えられることにより、カード側制御回路21がメモリ部22にアクセスし1フレーム分の画像データを読み出し、その画像データをカード側制御回路21,カメラ側制御回路16を介して再生部16に送る。
【0029】
上記データの読出し,書き込みを行う構成、デジタルカメラと間の間でデータの授受を行う構成は、これまでのメモリカードとデジタルカメラのものと同じでよく、この例でもそのようになっている。
【0030】
蓄電部材としての蓄電池23は、メモリカード10がカードスロット9に装着されているときに、デジタルカメラの電源部20から給電を受けて充電され、メモリカード10が非装着、すなわちデジタルカメラとの電気的な接続が解除されたときに、発光部14を点灯させるための電力を供給する。この蓄電池23としては、小型、薄型のものが用いられている。
【0031】
発光ダイオード24は、発光部14に組み込まれており、この発光ダイオード24の点灯・消灯が発光部14の点灯・消灯になる。発光ダイオード24は、カード側制御回路21で制御される駆動回路25によって駆動される。カード側制御回路21は、例えばデジタルカメラの電源部20からの直接の給電が無くなることにより、メモリカード10の非装着状態となったことを検出し、この非装着状態への変化を検出すると、駆動回路25を介して発光ダイオード14を点灯、すなわち発光部14を点灯する。
【0032】
なお、この例では、カード側制御回路21は、メモリカード10が装着状態ではデジタルカメラからの給電を直接に受けて動作し、非装着状態では蓄電池23から給電を受けて動作するが、例えばデジタルカメラからの給電がなくなったことに応答してカード側制御回路21が動作しなくなることにより、発光ダイオード14が点灯するように構成してもよい。また、発光部14を点灯させるために他の発光素子を用いてもよいが、消費電力の少ないものが好ましい。
【0033】
次に上記構成の作用について図4を参照しながら説明する。カードスロット9にメモリカード10が装着されている状態では、メモリカード10側のコネクタ11とデジタルカメラ側のコネクタ12とが接続されており、電源部20からの給電でカード側制御回路21が動作しており、カメラ側制御回路16とカード側制御回路21との間での通信が可能な状態となっている。また、電源部20からの給電は蓄電池23に対しても行われ、蓄電池23が充電される。
【0034】
これまでのデジタルカメラ及びメモリカードと同様に、再生モード下でデジタルカメラの操作部を操作して画像を選択すれば、その画像に対応する画像データの読み出しの指示がカメラ側制御回路16からカード側制御回路21に対して行われる。これにより、メモリ部22から指示された画像データがカード側制御回路21によって読み出され、コネクタ11,12を介してカメラ側制御回路16に送られ、さらに再生部19に送られる。これにより、メモリカード10に記録されている撮影済みの画像がデジタルカメラのLCDに表示される。
【0035】
また、撮影モード下でレリーズボタン7を押圧して撮影を行うと、その撮影で得られる画像データが撮影部18からカメラ側制御回路16に送られ、このカメラ側制御回路16によって書き込みの指示とともにメモリカード10に送られる。これにより、カード側制御回路21によって、メモリ部21に撮影で得られた画像データが書き込まれる。
【0036】
メモリカード10がカードスロット9に装着されているときには、カード側制御回路21は、上記のようにカメラ側制御回路16との間で画像データの送受信、メモリ部22のアクセス等を行う他、駆動回路25に対して発光ダイオード14の点灯を禁止している。したがって、メモリカード10がカードスロット9に装着されているときには発光部24は点灯しない。
【0037】
メモリカード10をカードスロット9から取り出すときには、スロット蓋8を開き位置にして、取出しボタン9aを押圧する。すると、メモリカード10が取り出す方向に押されて移動し、コネクタ11,12との接続が解除されるとともに、発光部14の他端側がカードスロット9から飛び出した状態になる。
【0038】
コネクタ11,12との接続が解除されると、メモリカード10とデジタルカメラとの間の電気的な接続が断たれ、蓄電池23への充電が停止される。また、給電がなくなったことにより、カード側制御回路21によって非装着状態になったことが検出される。すると、カード側制御回路21によって、駆動回路25が動作され発光ダイオード24が蓄電池23を電源として点灯する。
【0039】
上記のように、発光ダイオード24が点灯することにより、カードスロット9から突出した部分に設けた発光部14が点灯する。このため、例えば暗い場所でメモリカード10を取り出す場合にでも、点灯した発光部14を目印にメモリカード10の他端を容易に見つけることができカードスロット9から抜き出すことができる。
【0040】
また、メモリカード10は、カードスロット9から取り外された状態でも点灯している。このため、それを目印にして、カバンなどの中から探し出すことができる。カードスロット9にメモリカード10を装着すると、カード側制御回路に給電が行われることにより、その装着が検出されて、発光ダイオード24、すなわち発光部14が消灯される。
【0041】
図5,図6に第2の実施形態を示す。この第2の実施形態では、デジタルカメラのスロット蓋の開閉によって、メモリカードの発光部の点灯を制御する。なお、以下に説明する他は、上記実施形態と同じであり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0042】
図6に示されるように、デジタルカメラには、スロット蓋8の開閉を検出する開閉検出スイッチ31が設けてあり、この開閉検出スイッチ31は、スロット蓋8の開閉に応じてオン・オフされる。カメラ側制御回路16は、開閉検出スイッチ31のオン・オフを蓋開閉信号として、装着されているメモリカード10のカード側制御回路21に送る。
【0043】
カード側制御回路21は、蓋開閉信号に基づきデジタルカメラのスロット蓋8の開閉を検出する。図7に示されるように、メモリカード10が装着されている状態では、カード制御回路21は、スロット蓋8が開かれると、発光ダイオード24、すなわち発光部14を一定時間点灯させ、スロット蓋8が閉じられると発光部24を消灯させる。
【0044】
上記の構成によれば、スロット蓋8が開かれたときに、カードスロット9に装着されているメモリカード10の発光部14が点灯するため、暗い場所でもメモリカード10やカードスロット9の位置を知ることができ、カードの装着、取り外しを容易にすることができる。
【0045】
図7ないし図9に示す第3の実施形態の実施形態を示す。この第3の実施形態は、メモリ部の記録状態、アクセス状態に応じて発光部の点灯形態を変化させるものである。なお、以下に説明する他は第2の実施形態と同様であり、実質的に同じ部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0046】
図7に示すように、メモリカード10に発光部14a〜14cを設けており、これらに対応して、図8に示すように、赤色光を出力する赤色発光ダイオード24a,緑色光を出力する緑色発光ダイオード24b,青色光を出力する青色発光ダイオード24cが組み込まれている。これにより発光部14aは赤色に,発光部14bは緑色に、発光部14cは青色にそれぞれ点灯する。
【0047】
発光ダイオード24a〜24cの点灯はカード側制御回路21によって制御される。図9に示すように、メモリカード10がカードスロット9に装着されて、正常にデジタルカメラ側と接続された場合には、緑色発光ダイオード24b、すなわち発光部14bが点灯される。また、メモリカード10がカードスロット9から外された際には、青色発光ダイオード14cが点灯されて、発光部14cが青色に点灯される。なお、正常に接続されたか否かは、例えばカード側制御回路21とカメラ側制御回路16との間で正常に通信ができるか否かで検出できる。
【0048】
また、カード側制御回路21は、メモリ部21の記録状態として記録可能な残りデータ容量を監視しており、この記録可能な残りデータ容量が予め決められた容量以下となると、緑色発光ダイオード24bを点滅させる。これにより、ユーザは発光部24bの緑色の点滅を見ることで、記録可能な残りデータ容量が少なくなったことを知ることができる。
【0049】
アクセス中、すなわち画像データの書き込み及び読み出しでは、カード側制御回路21がカメラ側制御回路16及びメモリ部22との間で正常にデータの授受を行っているときには、赤色発光ダイオード24aが連続点灯され、データエラーが発生すると赤色発光ダイオード24aが点灯と消灯を繰り返す点滅とされる。これにより、発光部24aの赤色の点灯または点滅によりアクセス状態を知ることができる。
【0050】
なお、第2の実施形態では、スロット蓋が開かれている間に発光部が一定時間だけ点灯するが、この第3の実施形態ではスロット蓋が開かれている間に常に上記のように点灯(点滅)させるようにしてもよい。また、点灯形態、すなわち点灯パターンや色については、上記のものに限らない。
【0051】
第4の実施形態を図10に示す。この第4の実施形態では、カード側制御回路21に小容量のメモリ21aを設けている。メモリ21aには、デジタルカメラ側の操作で入力されるユーザに応じたデータが書き込まれる。カード側制御回路21は、メモリカード10が非装着の場合には、メモリ21aの内容に応じて、発光ダイオード24a〜24cのいずれかを点灯させる。これにより、発光部の点灯している色で、メモリカード10のユーザが誰であるかを識別できる。なお、点灯する色の組み合せでユーザを表示するようにしてもよい。また、同様な手法で、ユーザ以外の情報を表示してもよい。例えば記録されているデータの種類、例えば画像データ,音楽データや、ファイル形式の違い等を表示してもよい。
【0052】
上記各実施形態では、メモリカードの制御回路によって発光部の点灯を制御しているが、アクセス中などの装着時の点灯制御についてはデジタルカメラ側で行ってもよい。また、上記では、メモリカードを装着する電子機器としてデジタルカメラを例にして説明したが、このパーソナルコンピュータや携帯電話等の電子機器に利用されるメモリカードであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラを示す斜視図である。
【図2】メモリカードを示す斜視図である。
【図3】デジタルカメラ及びメモリカードの構成を示すブロック図である。
【図4】点灯制御の手順を示すフローチャートである。
【図5】スロット蓋が開かれているときに一定時間発光部が点灯する例を示すものである。
【図6】一定時間発光部を点灯させる例における点灯制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】点灯形態を変化させる例におけるメモリカードの外観を示すものである。
【図8】点灯形態を変化させる例におけるメモリカードのブロック図である。
【図9】点灯形態を変化させる例における点灯制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】ユーザによって点灯する色を変化させる例を示すものである。
【符号の説明】
【0054】
8 スロット蓋
9 カードスロット
10 メモリカード
14 発光部
21 制御回路
22 メモリ部
23 蓄電池
24 発光ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器のスロットに着脱自在に装着され、電子機器によってメモリ部へのデータの入出力が行われるメモリカードにおいて、
電子機器から給電を受けて充電される蓄電部材と、電力供給を受けて点灯する発光部と、スロットから取り外されることに応答して、蓄電部材からの電力供給で発光部を点灯させる制御回路とを備えたことを特徴とするメモリカード。
【請求項2】
前記電子機器は、スロットを覆う閉じ位置と外部に露呈させる開き位置との間で開閉自在なスロット蓋を備え、前記制御回路は、前記スロット蓋の開き信号を受けて前記発光部を点灯させることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
【請求項3】
前記制御回路は、前記スロット蓋の開き信号が一定時間継続して入力されたときに前記発光部を消灯させることを特徴とする請求項2記載のメモリカード。
【請求項4】
前記制御回路は、メモリカードの装着時には、正常な装着の検出に応答して前記発光部を点灯させることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
【請求項5】
前記制御回路は、メモリカードの装着中に、メモリ部へのアクセス状態に応じて前記発光部の点灯形態を変化させることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
【請求項6】
前記制御回路は、メモリカードの非装着時または装着中に、メモリ部の記録状態に応じて前記発光部の点灯形態を変化させることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
【請求項7】
前記制御回路は、メモリ部の記録可能な残りデータ容量に応じて前記発光部の点灯形態を変化させることを特徴とする請求項6記載のメモリカード。
【請求項8】
前記制御回路は、メモリ部に記録されているデータの種類に応じて前記発光部の点灯形態を変化させることを特徴とする請求項6記載のメモリカード。
【請求項9】
前記制御回路は、電子機器によって設定された設定情報に基づき、非装着における前記発光部の点灯形態を変化させることを特徴とする請求項1記載のメモリカード。
【請求項10】
発光部の点灯と消灯のパターンまたは点灯色によって点灯形態を変化させることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載のメモリカード。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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