モジュラー・プラスチックコンベヤベルトにおけるフレキシブルなフライト・モジュール
フレキシブルな複数のフライト(28)をもつモジュラー・プラスチックコンベヤベルト。このベルトモツールは、硬質熱可塑性マテリアルで成形されている。弾性をもつラバーのようなマテリアルで作られた立ち上がり構造体が前記ベルトモジュールの基部(48)に接合されて、フレキシブルなフライトを形成し、該フライトは、障害物及び衝撃に伏し倒れ、該フライトがフレキシブル性を欠く場合に受けるような損傷を防ぐ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[背景]
この発明は、動力駆動されるモジュラー・プラスチックコンベヤベルト、さらに詳しくは、フライトのような弾性マテリアルで成形された立ち上がり構造体をもつプラスチックベルトモジュールに関するものである。
【0002】
隣り合う列をヒンジ結合して共にヒンジ連結された複数のベルトモジュイールの複数の列から構成されたモジュラー・プラスチックコンベヤベルトは、製品を搬送するために広く使用されている。多くの用途においては、搬送品を傾斜した搬走路にそって搬送するコンベヤベルトの必要性がある。このベルトが傾斜しながら昇降する際に搬送品が搬送面からずり落ちることを防ぐために、複数のフライトが多用されている。一般的には、これらフライトは、ベルトの搬送面から垂直に立ち上がっているプレート状のものである。これらフライトは、搬送品がスライドできないようにする壁を形成している。これらフライトは、ベルトモジュールから取り外しできるようになっている場合もあるが、通常、フライトは、ベルトモジュールと一体になっていて、一体成形品ものになっている。プラスチックベルトモジュールは、一般的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及びアセタールのような厚くて硬いプラスチックマテリアルから成形されており、フレキシブルにはなっていない。これまでの一体成形のフレキシブルではないフライトは、損傷を受けやすく、これは、これらフライトが搬送面から立ち上がっているからである。これらフライトは、障害物に打ち当たったり、搬送品と接触して損傷してしまう。フライトの上縁部は、特に傷つきやすく、破損しやすい。
【0003】
かくて、損傷を受け難いフライトが要求されている。
【0004】
[概 要]
この要求とその他の要求は、この発明の特徴を構成するコンベヤベルトモジュールにより果たされる。このモジュールは、硬いプラスチックマテリアルで作られたモジュール本体を備える。このモジュール本体は、第1の端部から第2の端部にかけて長くなっている。前記モジュール本体は、対向する第1の端部と第2の端部にそってヒンジアイの第1のセットと第2のセットを含む。第1の端部と第2の端部の間に基部が位置する。底部を有し、前記モジュール本体の基部と熱融着している弾性素材で作られた立ち上がり構造体が前記基部の上にその底部の長さよりも長い高さで立ち上がっている。
【0005】
ベルトモジュールの他の例は、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を備えている。このモジュール本体は、該本体の対向縁部にそって複数のヒンジアイを有し、これら対向縁部の間に基部を有している。前記基部から立ち上がっている一体のフレームは、少なくともその一部が弾性素材により覆われている。
【0006】
さらに別の例においては、コンベヤベルトモジュールは、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を備えている。前記モジュール本体の対向縁部にそう複数のヒンジアイが中間の基部の側面に立っている。弾性素材で作られた立ち上がり構造体が前記モジュール本体の基部に形成されたぎざぎざ面に熱融着している。
【0007】
別の例においては、コンベヤベルトモジュールは、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を含む。このモジュール本体は、対向する第1の縁部と第2の縁部にそって形成された第1のセットと第2のセットの複数のヒンジアイを含む。中間の基部が第1と第2の縁部の間にある。前記基部から上方へ一体に形成されたフレームがのびている。弾性素材が前記基部と前記フレームに熱融着されている。
【0008】
この発明のアスペクトによるフライト付きコンベヤベルトモジュールを形成する方法は、以下の点を備えている:硬いプラスチック素材から基部をもつモジュール本体を成形する;そして、弾性素材から作られたフライトを前記モジュール本体の基部へ熱融着する。
【0009】
かくして、この発明は、他の利点のほかに、損傷を避けるために障害物及び衝撃に靡くフレキシブルな立ち上がり構造体を提供するものである。
【0010】
[詳細な記述]
この発明の特徴点を構成するモジュラー・コンベヤベルトの一部が図1に図示されている。ベルト20は、標準のモジュール(短い寸法の端部側片22,長い寸法の端部側片23及び中間部片24)とフライト付きモジュール27を含む複数のベルトモジュールから構成されており、該フライト付きモジュールは、前記短い寸法の端部側片,長い寸法の端部側片及び中間部片のいずれであってもよい。フライト付きモジュールの特徴は、モジュール本体30から立ち上がっているフライト28をもつものである。プラスチックのモジュール本体それぞれは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、アセタール又はこれらの、そして他のポリマー類又はフィラー類の複合体などの熱可塑性マテリアルが射出成形されて作られたものであることが好ましい。これらのモジュールの第1の端部32から第2の端部33は、ベルトの進行方向34に沿い長さ方向にのびている。第1の組の複数のヒンジ目36が各モジュールの第1の側縁にそって配置され;第2の組の複数のヒンジ目37が各モジュールの第2の側縁にそって配置されている。ベルトの各列38,38’は、一つ又は複数のベルトモジュールからなり、隣り合うモジュールの間にシーム40を介している。前記モジュールの平坦な上面は、前記ベルトの製品搬送面42を形成している。これらのベルトの列は、一つの列の第1の組のヒンジ目と隣接する列の第2の組のヒンジ目が端部から端部にかけて重なり合っている。前記重なり合うヒンジ目における開口44が前記ベルトの幅方向にそう通路として開通されている。ヒンジピン46が前記通路に貫通されて前記列がつながれ、前記ベルトが後方へも曲がり、さらには、通常の複数の遊びスプロケット又はドラム及びモータ駆動の複数のスプロケット又はドラム(図示せず)まわりをぐるっとまわるように構成される。
【0011】
図1のベルトは、フライト付きの列38とフライトなしの列38’を示している。この図示のものは、前記モジュールから構成されるベルトの一例にしかすぎない。各列にさらにモジュールを付加して幅が長いベルトにすることもできる。フライト付きの列の間にあるフライトなしの列の数の増減も任意であり、これによってフライトとフライトとの間における搬送品を搬送する搬送面の広さを狭くしたり、広くしたりすることができる。
【0012】
図1におけるようなフライト付きモジュール27の断面を図2で示す。モジュール本体には、ヒンジ目36,37の間に基部48が含まれている。この基部は、平坦な上面50を含み、この上面にフレキシブルなフライト28の形状をした立ち上がり部の底部51が成形されている。このフライトは、ゴム又はゴム状の素材(例えば、ネオプレン又はSANTOPRENE 熱可塑性エラストマー)から成形されているものである。この弾性をもつフライトは、米国特許5,507,383号“ハイフリクション・プラスチックコンベヤベルツ・ハビング・モジュラー・リンクス・フォームド・バイ・ツー・インテグレーテッド・プラスチックマテリアルズ”に記載されているような工程で硬い基部に一体に成形されるものが好ましい。この特許の記載を参考文献としてここに組み入れる。硬いプラスチックの基部と弾性をもつフライトの底部との間で形成される熱融着が安定して接合関係を作る。この接合は、オーバーモールディング・プロセスにおいても形成できる。図1のフライトの高さ寸法hは、その底部の無さLと少なくとも同じのものである。
【0013】
フライト付きモジュールの他の例の断面を図3に示す。モジュール27は、壁52の形状をした一体のフレームを含み、この壁は、モジュール本体の中間基部から立ち上がっている。この壁は、好ましくは、同じ硬いプラスチックマテリアルからなるモジュール本体と一体に成形されていることが好ましい。弾性をもつフライト28’は、壁52を包み込み、それによりフライトは、強固に支持され、前記二つのマテリアルズの接合領域が広くなる。
【0014】
さらに別のモジュールを図4、図5で示す。モジュール27”の基部は、上部がギザギザの面領域54を有しており、この領域は、3つの平行な畝56の形で示されていて、前記モジュールの幅方向に対し直交している。ギザギザした面は、弾性素材で作られている立ち上がりフライト28”と硬いプラスチックマテリアルで作られている基部との間の熱融着の面の面積を広いものにしている。
【0015】
別の例のフライト付きジュールを図6に示す。このモジュールの基部48は、図2のものと類似のものであるが、図3又は図4の基部のようにも成形できる。弾性素材で作られた立ち上がりフライト58は、基部の上面50に熱融着されている。このフライトの上端部は、頭部60が丸く大きくなっていて、これに孔62が幅方向に貫通している。並んだモジュール66,66’の整合した孔に連結ピン64が通され、ベルトの幅方向にそって中間のシーム40を介してフライトが整列するようになる。しかしながら、図6と同じような例ではあるが、立ち上がりフライト68には、貫通の孔がなくモジュール本体70の基部72に形成した凹部70に接合されている例が図7に示してある。図8には、薄いフライト74が基部72に接合されて示されている。この薄いフライトは、コンベヤ搬走路又は戻り路において障害物又は障害構造体に出会ったとき、図示のように曲がるようになっている。
【0016】
前記モジュールの別の例を図9、図10に示す。該モジュール76は、硬いプラスチック素材で作られた基部78を含む。薄いフラーム80が前記基部と一体に形成され、この基部から上に立ち上がっている。前記一体のフレームは、モジュール本体と同じ素材で成形されていることが好ましい。前記フレームの上縁部は大きく形成された頭部82になっている。前記フレームは、連続した一枚ものの形状でもよいが、図9に示すように、いくつかの隙間84を前記フレームに形成し、該フレームをよりフレキシブルにして、図10に示すようによくたわむようにし、この点、図3のスティッフな壁52とは異なるものにしている。頭部82を除いて、フレーム80は、弾性マテリアル86で覆われて、立ち上がったフライトを構成する。このフライトは、素材が前記基部と前記フレームに確実に接合されている。前記頭部をより硬いマテリアルで成形してあれば、硬い相手側又は鋭くなっている相手側により破損されたり、切断されることがなくなる。
【0017】
図11に、さらに別の実施例を示す。フライト88は、二つの部分を含んでいる:即ち、前記モジュールの基部92に接合されている下位部分90;及び前記下位部分に接合された上位部分94である。前記下位部分に形成されたスロット96で上位部分に形成の補助タブ98を受け、がっしりした接合構造になっている。弾性がある下位部分により前記フライトの基部がフレキシブルなものとなり、フイライトが障害物に当たったり、衝撃を受けても耐えることができる耐久性をもつようになっている。
【0018】
この発明をいくつかの実施例により記載したが、他の実施例も可能である。例えば、立ち上がり構造を記載したものとは別の構造にもできる。接合手段は、記載した熱融着が好ましいが、接着剤、超音波溶接又は電磁融着、その他のプラスチックとラバーものを接合するのに用いられている技術が使用できる。これら実施例が示唆するように、請求の範囲は、記載の実施例のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の特徴を構成するフライト付きコンベヤベルトの一部分の斜視図。
【図2】図1のII−II線のそうコンベヤベルトのモジュールの断面図。
【図3】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの断面図であって、弾性があるフライトでフレームを覆ったもの。
【図4】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の斜視図であって、弾性があるフライトが前記モジュールのギザギザになっている面に成形されているもの。
【図5】図4のIV−IVにそうモジュールの断面図。
【図6】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の一部分の斜視図であって、弾性があるフライトがその上縁部に補強のためのロッドを通す孔をもつもの。
【図7】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、弾性があるフライトのその上縁部が大きく太くなっているもの。
【図8】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、薄くてフレキシブルなフライトが前記モジュールに成形されていて、前記フライトの曲がった状態が仮想線で示されているもの。
【図9】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の一部分の斜視図であって、弾性素材が骨格となるフレームのまわりを囲んでいるもの。
【図10】図9のモジュールの断面図であって、弾性素材は、図示されておらず、前記フレームの曲がった状態が仮想線で示されているもの。
【図11】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、前記フライトが堅牢な縁部の上位部分をもつ弾性体で形成されているもの。
【符号の説明】
【0020】
20 ベルト
22、23、24 短端部側片、長端部側片、中間部片
27 フライト付モジュール
28 フライト
30 モジュール本体
32、33 モジュール端部
36、37 ヒンジ目
38 フライト付ベルト列
38’ フライトなしベルト列
40 シーム
42 製品搬送面
46 ヒンジピン
48 基部
【技術分野】
【0001】
[背景]
この発明は、動力駆動されるモジュラー・プラスチックコンベヤベルト、さらに詳しくは、フライトのような弾性マテリアルで成形された立ち上がり構造体をもつプラスチックベルトモジュールに関するものである。
【0002】
隣り合う列をヒンジ結合して共にヒンジ連結された複数のベルトモジュイールの複数の列から構成されたモジュラー・プラスチックコンベヤベルトは、製品を搬送するために広く使用されている。多くの用途においては、搬送品を傾斜した搬走路にそって搬送するコンベヤベルトの必要性がある。このベルトが傾斜しながら昇降する際に搬送品が搬送面からずり落ちることを防ぐために、複数のフライトが多用されている。一般的には、これらフライトは、ベルトの搬送面から垂直に立ち上がっているプレート状のものである。これらフライトは、搬送品がスライドできないようにする壁を形成している。これらフライトは、ベルトモジュールから取り外しできるようになっている場合もあるが、通常、フライトは、ベルトモジュールと一体になっていて、一体成形品ものになっている。プラスチックベルトモジュールは、一般的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及びアセタールのような厚くて硬いプラスチックマテリアルから成形されており、フレキシブルにはなっていない。これまでの一体成形のフレキシブルではないフライトは、損傷を受けやすく、これは、これらフライトが搬送面から立ち上がっているからである。これらフライトは、障害物に打ち当たったり、搬送品と接触して損傷してしまう。フライトの上縁部は、特に傷つきやすく、破損しやすい。
【0003】
かくて、損傷を受け難いフライトが要求されている。
【0004】
[概 要]
この要求とその他の要求は、この発明の特徴を構成するコンベヤベルトモジュールにより果たされる。このモジュールは、硬いプラスチックマテリアルで作られたモジュール本体を備える。このモジュール本体は、第1の端部から第2の端部にかけて長くなっている。前記モジュール本体は、対向する第1の端部と第2の端部にそってヒンジアイの第1のセットと第2のセットを含む。第1の端部と第2の端部の間に基部が位置する。底部を有し、前記モジュール本体の基部と熱融着している弾性素材で作られた立ち上がり構造体が前記基部の上にその底部の長さよりも長い高さで立ち上がっている。
【0005】
ベルトモジュールの他の例は、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を備えている。このモジュール本体は、該本体の対向縁部にそって複数のヒンジアイを有し、これら対向縁部の間に基部を有している。前記基部から立ち上がっている一体のフレームは、少なくともその一部が弾性素材により覆われている。
【0006】
さらに別の例においては、コンベヤベルトモジュールは、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を備えている。前記モジュール本体の対向縁部にそう複数のヒンジアイが中間の基部の側面に立っている。弾性素材で作られた立ち上がり構造体が前記モジュール本体の基部に形成されたぎざぎざ面に熱融着している。
【0007】
別の例においては、コンベヤベルトモジュールは、硬いプラスチック素材で成形されているモジュール本体を含む。このモジュール本体は、対向する第1の縁部と第2の縁部にそって形成された第1のセットと第2のセットの複数のヒンジアイを含む。中間の基部が第1と第2の縁部の間にある。前記基部から上方へ一体に形成されたフレームがのびている。弾性素材が前記基部と前記フレームに熱融着されている。
【0008】
この発明のアスペクトによるフライト付きコンベヤベルトモジュールを形成する方法は、以下の点を備えている:硬いプラスチック素材から基部をもつモジュール本体を成形する;そして、弾性素材から作られたフライトを前記モジュール本体の基部へ熱融着する。
【0009】
かくして、この発明は、他の利点のほかに、損傷を避けるために障害物及び衝撃に靡くフレキシブルな立ち上がり構造体を提供するものである。
【0010】
[詳細な記述]
この発明の特徴点を構成するモジュラー・コンベヤベルトの一部が図1に図示されている。ベルト20は、標準のモジュール(短い寸法の端部側片22,長い寸法の端部側片23及び中間部片24)とフライト付きモジュール27を含む複数のベルトモジュールから構成されており、該フライト付きモジュールは、前記短い寸法の端部側片,長い寸法の端部側片及び中間部片のいずれであってもよい。フライト付きモジュールの特徴は、モジュール本体30から立ち上がっているフライト28をもつものである。プラスチックのモジュール本体それぞれは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、アセタール又はこれらの、そして他のポリマー類又はフィラー類の複合体などの熱可塑性マテリアルが射出成形されて作られたものであることが好ましい。これらのモジュールの第1の端部32から第2の端部33は、ベルトの進行方向34に沿い長さ方向にのびている。第1の組の複数のヒンジ目36が各モジュールの第1の側縁にそって配置され;第2の組の複数のヒンジ目37が各モジュールの第2の側縁にそって配置されている。ベルトの各列38,38’は、一つ又は複数のベルトモジュールからなり、隣り合うモジュールの間にシーム40を介している。前記モジュールの平坦な上面は、前記ベルトの製品搬送面42を形成している。これらのベルトの列は、一つの列の第1の組のヒンジ目と隣接する列の第2の組のヒンジ目が端部から端部にかけて重なり合っている。前記重なり合うヒンジ目における開口44が前記ベルトの幅方向にそう通路として開通されている。ヒンジピン46が前記通路に貫通されて前記列がつながれ、前記ベルトが後方へも曲がり、さらには、通常の複数の遊びスプロケット又はドラム及びモータ駆動の複数のスプロケット又はドラム(図示せず)まわりをぐるっとまわるように構成される。
【0011】
図1のベルトは、フライト付きの列38とフライトなしの列38’を示している。この図示のものは、前記モジュールから構成されるベルトの一例にしかすぎない。各列にさらにモジュールを付加して幅が長いベルトにすることもできる。フライト付きの列の間にあるフライトなしの列の数の増減も任意であり、これによってフライトとフライトとの間における搬送品を搬送する搬送面の広さを狭くしたり、広くしたりすることができる。
【0012】
図1におけるようなフライト付きモジュール27の断面を図2で示す。モジュール本体には、ヒンジ目36,37の間に基部48が含まれている。この基部は、平坦な上面50を含み、この上面にフレキシブルなフライト28の形状をした立ち上がり部の底部51が成形されている。このフライトは、ゴム又はゴム状の素材(例えば、ネオプレン又はSANTOPRENE 熱可塑性エラストマー)から成形されているものである。この弾性をもつフライトは、米国特許5,507,383号“ハイフリクション・プラスチックコンベヤベルツ・ハビング・モジュラー・リンクス・フォームド・バイ・ツー・インテグレーテッド・プラスチックマテリアルズ”に記載されているような工程で硬い基部に一体に成形されるものが好ましい。この特許の記載を参考文献としてここに組み入れる。硬いプラスチックの基部と弾性をもつフライトの底部との間で形成される熱融着が安定して接合関係を作る。この接合は、オーバーモールディング・プロセスにおいても形成できる。図1のフライトの高さ寸法hは、その底部の無さLと少なくとも同じのものである。
【0013】
フライト付きモジュールの他の例の断面を図3に示す。モジュール27は、壁52の形状をした一体のフレームを含み、この壁は、モジュール本体の中間基部から立ち上がっている。この壁は、好ましくは、同じ硬いプラスチックマテリアルからなるモジュール本体と一体に成形されていることが好ましい。弾性をもつフライト28’は、壁52を包み込み、それによりフライトは、強固に支持され、前記二つのマテリアルズの接合領域が広くなる。
【0014】
さらに別のモジュールを図4、図5で示す。モジュール27”の基部は、上部がギザギザの面領域54を有しており、この領域は、3つの平行な畝56の形で示されていて、前記モジュールの幅方向に対し直交している。ギザギザした面は、弾性素材で作られている立ち上がりフライト28”と硬いプラスチックマテリアルで作られている基部との間の熱融着の面の面積を広いものにしている。
【0015】
別の例のフライト付きジュールを図6に示す。このモジュールの基部48は、図2のものと類似のものであるが、図3又は図4の基部のようにも成形できる。弾性素材で作られた立ち上がりフライト58は、基部の上面50に熱融着されている。このフライトの上端部は、頭部60が丸く大きくなっていて、これに孔62が幅方向に貫通している。並んだモジュール66,66’の整合した孔に連結ピン64が通され、ベルトの幅方向にそって中間のシーム40を介してフライトが整列するようになる。しかしながら、図6と同じような例ではあるが、立ち上がりフライト68には、貫通の孔がなくモジュール本体70の基部72に形成した凹部70に接合されている例が図7に示してある。図8には、薄いフライト74が基部72に接合されて示されている。この薄いフライトは、コンベヤ搬走路又は戻り路において障害物又は障害構造体に出会ったとき、図示のように曲がるようになっている。
【0016】
前記モジュールの別の例を図9、図10に示す。該モジュール76は、硬いプラスチック素材で作られた基部78を含む。薄いフラーム80が前記基部と一体に形成され、この基部から上に立ち上がっている。前記一体のフレームは、モジュール本体と同じ素材で成形されていることが好ましい。前記フレームの上縁部は大きく形成された頭部82になっている。前記フレームは、連続した一枚ものの形状でもよいが、図9に示すように、いくつかの隙間84を前記フレームに形成し、該フレームをよりフレキシブルにして、図10に示すようによくたわむようにし、この点、図3のスティッフな壁52とは異なるものにしている。頭部82を除いて、フレーム80は、弾性マテリアル86で覆われて、立ち上がったフライトを構成する。このフライトは、素材が前記基部と前記フレームに確実に接合されている。前記頭部をより硬いマテリアルで成形してあれば、硬い相手側又は鋭くなっている相手側により破損されたり、切断されることがなくなる。
【0017】
図11に、さらに別の実施例を示す。フライト88は、二つの部分を含んでいる:即ち、前記モジュールの基部92に接合されている下位部分90;及び前記下位部分に接合された上位部分94である。前記下位部分に形成されたスロット96で上位部分に形成の補助タブ98を受け、がっしりした接合構造になっている。弾性がある下位部分により前記フライトの基部がフレキシブルなものとなり、フイライトが障害物に当たったり、衝撃を受けても耐えることができる耐久性をもつようになっている。
【0018】
この発明をいくつかの実施例により記載したが、他の実施例も可能である。例えば、立ち上がり構造を記載したものとは別の構造にもできる。接合手段は、記載した熱融着が好ましいが、接着剤、超音波溶接又は電磁融着、その他のプラスチックとラバーものを接合するのに用いられている技術が使用できる。これら実施例が示唆するように、請求の範囲は、記載の実施例のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の特徴を構成するフライト付きコンベヤベルトの一部分の斜視図。
【図2】図1のII−II線のそうコンベヤベルトのモジュールの断面図。
【図3】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの断面図であって、弾性があるフライトでフレームを覆ったもの。
【図4】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の斜視図であって、弾性があるフライトが前記モジュールのギザギザになっている面に成形されているもの。
【図5】図4のIV−IVにそうモジュールの断面図。
【図6】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の一部分の斜視図であって、弾性があるフライトがその上縁部に補強のためのロッドを通す孔をもつもの。
【図7】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、弾性があるフライトのその上縁部が大きく太くなっているもの。
【図8】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、薄くてフレキシブルなフライトが前記モジュールに成形されていて、前記フライトの曲がった状態が仮想線で示されているもの。
【図9】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の一部分の斜視図であって、弾性素材が骨格となるフレームのまわりを囲んでいるもの。
【図10】図9のモジュールの断面図であって、弾性素材は、図示されておらず、前記フレームの曲がった状態が仮想線で示されているもの。
【図11】図1におけるようなコンベヤベルトに使用可能なコンベヤベルト・モジュールの別の実施例の断面図であって、前記フライトが堅牢な縁部の上位部分をもつ弾性体で形成されているもの。
【符号の説明】
【0020】
20 ベルト
22、23、24 短端部側片、長端部側片、中間部片
27 フライト付モジュール
28 フライト
30 モジュール本体
32、33 モジュール端部
36、37 ヒンジ目
38 フライト付ベルト列
38’ フライトなしベルト列
40 シーム
42 製品搬送面
46 ヒンジピン
48 基部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構成を備えるコンベヤベルトモジュール:
第1の縁部と第2の縁部にそって長くなっている硬いプラスチック素材で作られているモジュール本体で第1の縁部に沿う複数のヒンジアイの第1のセットと第2の縁部そう複数のヒンジアイの第2のセットとを有し、さらに、前記モジュール本体の第1の縁部と第2の縁部との間に基部を有しているモジュール本体;
弾性素材で作られている立ち上がり構造体で、前記モジュール本体の基部に熱融着され、前記立ち上がり構造体の底部の長さよりも長い高さをもって前記基部の上へのびている前記立ち上がり構造体。
【請求項2】
さらに、前記モジュール本体と一体に成形されていて、前記基部から上方へ立ち上がっているフレームを備え、前記立ち上がり構造体が前記フレームを被覆している請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項3】
前記フレームが薄手のもので、たわむことができる請求項2におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項4】
前記フレームに複数の空隙が設けられている請求項2におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項5】
前記立ち上がり構造体の高さ部分にそって硬いプラスチック素材で作られた上縁部が前記立ち上がり構造体に熱融着されている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項6】
前記モジュールの基部が粗面状になっていて、前記立ち上がり構造体と前記基部との間の熱融着面領域が多くなっている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項7】
前記モジュール本体の基部が前記基部にそって平行な横方向の畝状の形になっている請求項6におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項8】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項9】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれる請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項10】
前記立ち上がり構造体がフライトを形成している請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項11】
前記立ち上がり構造体に空隙が形成されている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項12】
請求項1における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記立ち上がり構造体を備えていない複数の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
モジュラーコンベヤ。
【請求項13】
以下の構成を備えるコンベヤモジュラーベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体の対向両端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部の間に中間の基部を有するモジュラー本体;
前記モジュラー本体の基部から立ち上がっている一体のフレーム;および
少なくとも前記フレームの一部を覆う弾性素材。
【請求項14】
前記一体のフレームは、前記モジュラー本体と同じ素材で作られている請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項15】
前記フレームが薄手で、たわむようになっている請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項16】
前記フレームに空隙が貫通している請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項17】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項18】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれている請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項19】
前記フレームを覆う前記弾性素材がフライトを形成している請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項20】
前記フレームがさらに前記弾性素材で覆われてない上縁部を有している請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項21】
請求項13における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記一体のフレームとこれを囲む素材をもたない複数の構造的に類似の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
ことからなるモジュラーコンベヤ。
【請求項22】
以下の構成を備えるコンベヤモジュラーベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体の対向両端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部の間に中間の基部を有し、この基部には凹凸面が含まれているモジュラー本体;
弾性素材から作られ、前記モジュラー本体の基部の凹凸面に熱融着している立ち上がり構造体。
【請求項23】
前記モジュラー本体と一体に形成され、前記基部から上へ延びているフレームを備え、前記立ち上がり構造体が前記フレームをカバーしている請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項24】
前記フレームが薄手で、たわむようになっている請求項23のコンベヤベルトモジュール。
【請求項25】
前記フレームに空隙が貫通している請求項23のコンベヤベルトモジュール。
【請求項26】
硬いプラスチック素材で作られた上縁部が前記立ち上がり構造体の高さ方向にそって前記立ち上がり構造体に熱融着している請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項27】
前記モジュール本体の基部は、前記第1と第2の縁部の間に前記基部を通る平行な畝状の形状で凹凸面になっている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項28】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項29】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項30】
前記立ち上がり構造体がフライトを形成している請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項31】
請求項22における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記立ち上がり構造体をもたない複数の構造的に類似の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
ことからなるモジュラーコンベヤベルト。
【請求項32】
以下の構成を備えるコンベヤベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体は、以下のものを含み:
前記モジュラー本体の第1と第2の端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部にそって形成された第1と第2のセットの複数のヒンジアイ;
前記モジュラー本体の第1と第2の端部の間の中間の基部;及び
前記基部から上へのびている一体に形成のフレーム;及び
前記中間の基部と前記フレームとに熱融着している弾性素材。
【請求項33】
前記フレームが前記弾性素材で覆われている骨格構造体になっている請求項32におけるコンベヤベルト。
【請求項34】
前記フレームが薄くてたわむ請求項32におけるコンベヤベルト。
【請求項35】
以下からなるフライトつきコンベヤベルトモジュールの成形方法:
第1と第2の端部にそって長さ方向にのびているモヂュール本体を硬いプラスチック素材で成形し、このモジュール本体には、該モジュール本体の第1の縁部にそっての第1のセットのヒンジアイと第2の縁部にそっての第2のセットのヒンジアイを備え、前記モジュール本体の第1と第2の縁部との間に基部が設けられており;
弾性素材から成形されているフライトを、前記モジュール本体の前記基部に対し熱融着し、前記フライトを前記基部から立ち上げて、前記基部に熱融着された前記フライトの底部の長さよりも高くすること。
【請求項36】
前記モジュール本体を成形するとき、前記モジュール本体の前記基部に、硬いプラスチック素材からなるフレームを一体に成形し;そして
弾性素材で前記フレームをカバーして前記フライトを形成する、
請求項35の方法。
【請求項37】
前記フライトの上部に孔を貫通させることをさらに含む請求項35の方法。
【請求項1】
以下の構成を備えるコンベヤベルトモジュール:
第1の縁部と第2の縁部にそって長くなっている硬いプラスチック素材で作られているモジュール本体で第1の縁部に沿う複数のヒンジアイの第1のセットと第2の縁部そう複数のヒンジアイの第2のセットとを有し、さらに、前記モジュール本体の第1の縁部と第2の縁部との間に基部を有しているモジュール本体;
弾性素材で作られている立ち上がり構造体で、前記モジュール本体の基部に熱融着され、前記立ち上がり構造体の底部の長さよりも長い高さをもって前記基部の上へのびている前記立ち上がり構造体。
【請求項2】
さらに、前記モジュール本体と一体に成形されていて、前記基部から上方へ立ち上がっているフレームを備え、前記立ち上がり構造体が前記フレームを被覆している請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項3】
前記フレームが薄手のもので、たわむことができる請求項2におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項4】
前記フレームに複数の空隙が設けられている請求項2におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項5】
前記立ち上がり構造体の高さ部分にそって硬いプラスチック素材で作られた上縁部が前記立ち上がり構造体に熱融着されている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項6】
前記モジュールの基部が粗面状になっていて、前記立ち上がり構造体と前記基部との間の熱融着面領域が多くなっている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項7】
前記モジュール本体の基部が前記基部にそって平行な横方向の畝状の形になっている請求項6におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項8】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項9】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれる請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項10】
前記立ち上がり構造体がフライトを形成している請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項11】
前記立ち上がり構造体に空隙が形成されている請求項1におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項12】
請求項1における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記立ち上がり構造体を備えていない複数の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
モジュラーコンベヤ。
【請求項13】
以下の構成を備えるコンベヤモジュラーベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体の対向両端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部の間に中間の基部を有するモジュラー本体;
前記モジュラー本体の基部から立ち上がっている一体のフレーム;および
少なくとも前記フレームの一部を覆う弾性素材。
【請求項14】
前記一体のフレームは、前記モジュラー本体と同じ素材で作られている請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項15】
前記フレームが薄手で、たわむようになっている請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項16】
前記フレームに空隙が貫通している請求項13のコンベヤベルトモジュール。
【請求項17】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項18】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれている請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項19】
前記フレームを覆う前記弾性素材がフライトを形成している請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項20】
前記フレームがさらに前記弾性素材で覆われてない上縁部を有している請求項13におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項21】
請求項13における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記一体のフレームとこれを囲む素材をもたない複数の構造的に類似の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
ことからなるモジュラーコンベヤ。
【請求項22】
以下の構成を備えるコンベヤモジュラーベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体の対向両端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部の間に中間の基部を有し、この基部には凹凸面が含まれているモジュラー本体;
弾性素材から作られ、前記モジュラー本体の基部の凹凸面に熱融着している立ち上がり構造体。
【請求項23】
前記モジュラー本体と一体に形成され、前記基部から上へ延びているフレームを備え、前記立ち上がり構造体が前記フレームをカバーしている請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項24】
前記フレームが薄手で、たわむようになっている請求項23のコンベヤベルトモジュール。
【請求項25】
前記フレームに空隙が貫通している請求項23のコンベヤベルトモジュール。
【請求項26】
硬いプラスチック素材で作られた上縁部が前記立ち上がり構造体の高さ方向にそって前記立ち上がり構造体に熱融着している請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項27】
前記モジュール本体の基部は、前記第1と第2の縁部の間に前記基部を通る平行な畝状の形状で凹凸面になっている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項28】
前記硬いプラスチック素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、繊維充填複合ポリマー類からなるグループから選ばれている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項29】
前記弾性素材は、ラバー、ネオプレン及びSANTOPRENE 熱可塑性エラストマーからなるグループから選ばれている請求項22におけるコンベヤベルト。
【請求項30】
前記立ち上がり構造体がフライトを形成している請求項22におけるコンベヤベルトモジュール。
【請求項31】
請求項22における複数の第1のベルトモジュール;
前記第1の複数のベルトモジュールと連結可能になっているが、前記立ち上がり構造体をもたない複数の構造的に類似の第2のベルトモジュール;及び
複数のヒンジピン、
の構成を備え、
前記第1の複数のベルトモジュールと前記第2の複数のベルトモジュールとは、互いに交叉し合い、前記ヒンジピンで連結される隣り合う列同士のヒンジアイで複数のベルトモジュールが一連の列をなして端から端にかけて連なる、
ことからなるモジュラーコンベヤベルト。
【請求項32】
以下の構成を備えるコンベヤベルト:
硬いプラスチック素材から作られたモジュラー本体で、このモジュラー本体は、以下のものを含み:
前記モジュラー本体の第1と第2の端部にそってヒンジアイを有し、このモジュラー本体の対向両端部にそって形成された第1と第2のセットの複数のヒンジアイ;
前記モジュラー本体の第1と第2の端部の間の中間の基部;及び
前記基部から上へのびている一体に形成のフレーム;及び
前記中間の基部と前記フレームとに熱融着している弾性素材。
【請求項33】
前記フレームが前記弾性素材で覆われている骨格構造体になっている請求項32におけるコンベヤベルト。
【請求項34】
前記フレームが薄くてたわむ請求項32におけるコンベヤベルト。
【請求項35】
以下からなるフライトつきコンベヤベルトモジュールの成形方法:
第1と第2の端部にそって長さ方向にのびているモヂュール本体を硬いプラスチック素材で成形し、このモジュール本体には、該モジュール本体の第1の縁部にそっての第1のセットのヒンジアイと第2の縁部にそっての第2のセットのヒンジアイを備え、前記モジュール本体の第1と第2の縁部との間に基部が設けられており;
弾性素材から成形されているフライトを、前記モジュール本体の前記基部に対し熱融着し、前記フライトを前記基部から立ち上げて、前記基部に熱融着された前記フライトの底部の長さよりも高くすること。
【請求項36】
前記モジュール本体を成形するとき、前記モジュール本体の前記基部に、硬いプラスチック素材からなるフレームを一体に成形し;そして
弾性素材で前記フレームをカバーして前記フライトを形成する、
請求項35の方法。
【請求項37】
前記フライトの上部に孔を貫通させることをさらに含む請求項35の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−513115(P2006−513115A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566665(P2004−566665)
【出願日】平成15年12月30日(2003.12.30)
【国際出願番号】PCT/US2003/041768
【国際公開番号】WO2004/063060
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(591050693)レイトラム リミテッド ライアビリティー カンパニー (7)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月30日(2003.12.30)
【国際出願番号】PCT/US2003/041768
【国際公開番号】WO2004/063060
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(591050693)レイトラム リミテッド ライアビリティー カンパニー (7)
【Fターム(参考)】
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