説明

モジュール間に支持されたローラを備える搬送ベルト

搬送ベルトはベルトモジュール13,16の一連の列を備える。第1の列は、この第1の列の端部に沿った複数のヒンジ要素を有する。第2の列は、この第2の列の端部に沿った複数のヒンジ要素を有する。第1の列の複数のヒンジ要素は、第2の列の複数のヒンジ要素に挟み込まれる。ローラが第1の列の第1のモジュール13と第1の列の第2のモジュール16で支持され、ローラが第1及び第2のモジュール間に存在し、かつ搬送ベルトによって搬送される対象物をローラ上に支持できるようにローラがモジュールの上方に突出する。モジュールは、第1から第2の位置へ対象物を搬送するためにベルト進行方向25に移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を一つの位置から別の位置に移動させるための搬送ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は動力駆動の搬送装置に関し、特に、ヒンジピンで端部どうしがヒンジ連結されたベルトモジュールの列から構成されたモジュール式搬送ベルトに関する。
【0003】
従来のモジュール式搬送ベルト及びチェーンは、複数の列に配置されたモジュールリンクやベルトモジュールからなる。モジュールの個々の端部から突出する間隔を隔てたリンク端部は位置合わせされた開口を有する。モジュールの列の一つの端部に沿ったリンク端部は、隣接する列のリンク端部に挟み込まれる。端部どうし接続された列の位置合わせされた開口に軸支された旋回ロッドやヒンジピンは、隣接する列に接続されて、駆動スプロケットの周囲で関節状態で連結可能な無端の搬送ベルトを構成する。
【0004】
多くの工業用途では、荷下前の物品を連続的に移動する搬送ベルト上に蓄積できる。移動するベルトの搬送面と蓄積される物品との間の摩擦により、物品が互いに押し付けられ後方ラインプレッシャ(backline pressure)が増加する。後方ラインプレッシャは、物品の損傷、搬送ベルトとその駆動部品への過度の負荷、及びベルトの摩耗の進行につながる。摩擦軽減と後方ラインプレッシャの低下のために、搬送される物品の下側と転がり接触するローラのような回転要素が使用されている。
【0005】
他の搬送装置の用途では、物品は連続的に移動し又は少し進んでは停止する搬送ベルトの側部から押し出されなければならない。ベルト移動の方向に回転軸が向いたローラが搬送装置の側部から押し出される搬送される物品の下側との転がり接触の摩擦を低減するために使用されている。
【0006】
ローラトップ式のベルトの一つの欠点としては、多くの表面、隅、及び割れ目がローラに関連して存在するため洗浄が困難なことがある。細菌が洗浄困難な領域で形成されてそこから拡散する食肉処理のような工業分野では、洗浄性は特に重要である。
【0007】
後方ラインプレッシャの小さい搬送装置の多くの他の欠点としては、旋回ロッド上にローラを配置していることがある。このような配置のためには、ベルトの引っ張り強度が低下するより少数で薄いリンク端部や、搬送される物品に対する接触圧が高い狭幅のローラが必要となる。よって、低い後方ラインプレッシャや小さな側方搬送の摩擦(low-friction side transfer)を実現でき、洗浄の容易なモジュール式の搬送ベルトに対する要求がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、独立項である請求項1,22に係る搬送ベルトを提供することにより、前述の要求を満たす。独立請求項である請求項21は、本発明に係る対象物の搬送方法を規定する。好適な実施形態は従属項から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特質は以下を含む。
【0010】
搬送ベルトは、ベルトモジュールの一連の列を備える。第1の列は、この第1の列の端部に沿った複数のヒンジ要素を有する。第2の列は、この第2の列の端部に沿った複数のヒンジ要素を有する。第1の列の複数のヒンジ要素は、第2の列の複数のヒンジ要素に挟み込まれる。第1の列を第2の列に旋回可能に接続するために、ヒンジピンが第1の列及び第2の列の複数のヒンジ要素を貫通する。
【0011】
ローラが第1の列の第1のモジュールで支持されると共に、第1の列の第2のモジュールで支持され、ローラが第1のモジュールと第2のモジュールの間に存在し、かつ搬送ベルトによって搬送される対象物をローラ上に支持できるようにローラがモジュールの上方に突出する。心軸は第1のモジュールで支持される第1の端部と第2のモジュールで支持される第2の端部を備える。
【0012】
代案の実施形態では、ローラはベルトの上部と底部側の両方を貫通するように配置されてもよい。この構成は、ローラを備えるベルトを固定の支持板上で動かすことによって、又はローラを備えるベルトを種々の速度でローラを前方又は後方へ加速可能な駆動平坦ベルト上で動かすことによって、ベルトの底部のローラを駆動するように設計される。
【0013】
本発明の本質と目的のより完全な理解のため、以下の説明では添付図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】組立前の本発明に係る一対の中間のモジュールの実施形態の斜視図。
【図1B】図1Aの実施形態のローラを組み立てた2個のモジュールの斜視図。
【図2A】本発明に係る形成されたベルトの実施形態の平面図。
【図2B】図2Aのベルトの側面図。
【図2C】図2Aのベルトの斜視図。
【図3】横方向のローラの向きの心軸を有する縁部のモジュールの斜視図。
【図4A】縦方向のローラを有する本発明に係るベルトの代案の実施形態の平面図。
【図4B】図4Aのベルトの側面図。
【図5A】図4Aのベルトの縦方向のローラの向きの心軸を有する縁部のモジュールの斜視図。
【図5B】図4Aのベルトの縦方向のローラの向きの心軸を有する中間のモジュールの斜視図。
【図6A】本発明の他の実施形態に係るベルトの平面図。
【図6B】駆動のローラを有する図6Aのベルトの一部の側面図。
【図7A】ベルトの進行方向に対して約45度に配置された心軸を有する縁部モジュールの斜視図。
【図7B】ベルトの進行方向に対して約45度に配置された心軸を有する図6Aのベルトの中間のモジュールの斜視図。
【図8A】図6Aのベルトの組み立てられた一対のモジュールの断面図。
【図8B】図8Aの拡大断面図。
【図9】本発明の代案の実施形態のモジュールの斜視図。
【図10】本発明の代案の実施形態のモジュールの斜視図。
【図11】ローラが取り付けられた本発明に係る隣接する一対のモジュールの代案の実施形態の平面図。
【図12】図11に図示されたモジュールの1個の一部の詳細図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1Aから図12を参照し、最初に図1Aを参照すると、モジュール式のベルト10(図2A)の列22内に組み立てられる前の第1のモジュール13と第2のモジュール16とが図示されている。個々のモジュール13,16は搬送面19を備える。第2のモジュール16は第1のモジュール13に隣接した配置される。第1のモジュール13と第2のモジュール16はモジュールの列22に構成され、列22は矢印25(図2A)で示されるベルト進行方向に対して実質的に垂直に向けられて搬送ベルト10を横切って延びている。モジュール13,16は対象物28(図6B)を第1の位置から第2の位置へ搬送するために移動する。
【0016】
図2Aに移ると、モジュール13,16は搬送ベルト10の一部を形成するように連結される。搬送ベルト10は開口部20を有し、これらの開口部20はスプロケット(図示せず)の歯に係合可能であり、本発明に基づいて当業者が理解するであろうように、ベルトに運動を伝える。第1のモジュール13は複数のリンク端部34を備える第1の端部31を有する。個々のリンク端部34は貫通する横向き旋回ロッド開口37を備える。隣接するモジュール40も複数のリンク端部34を備えるリンク端部43を備え、個々のリンク端部43は貫通する横向き旋回ロッド開口37を備える。旋回ロッド46(図2B)は、ヒンジを構成するために、横向き旋回ロッド開口37を貫通して延びる。このでの態様では、隣接するモジュール40は第1のモジュール13に対して旋回可能に連結されている。図2Aに示す煉瓦積み状の構成では、第2のモジュール16も旋回ロッド16を受け入れて、隣接するモジュール40に第2のモジュール16を旋回可能に接続する。図2Aに示すように、第2のモジュール16は、隣接するモジュール40と同じ列の第4のモジュール41にも連結されている。
【0017】
搬送ベルト10は、第1のモジュール13及び第2のモジュール16で支持されるローラ49をさらに有する。対象物28をローラ49によって支持するために、ローラ49は搬送面19を超えて突出する。搬送ベルト10によって運ばれる対象物28と接触するために、ローラ49は実質的に円筒状の接触面52(図2B参照)を有する。
【0018】
図1Aを参照すると、第1のモジュール13と第2のモジュール16は1個以上の実質的にL字形状の縁部62を有する。他のモジュールの隣に配置されると、空洞ないしキャビティ61(図1B)が形成され、ローラ49の一部がキャビティ61内に存在する。図1Bは、第1のモジュール13のL字形状の縁部62と第2のモジュール16のL字形状の縁部62がいかにしてキャビティ61を画定するかを図示している。縁部55は、第1のモジュール13に対応するL字形状の縁部62の一部を含む。縁部58は第2のモジュール16に対応するL字形状の縁部62を少なくとも含む。
【0019】
心軸64はローラ49を貫通して延びる。心軸64は第1の端部67と第2の端部70を備える。心軸64はモジュールの一部として一体成形され、モジュールから突出する。心軸64は、心軸64の直径よりも直径が大きい保持リング65を備える。従って、モジュール13,16を搬送ベルト10に組み立てる前に、心軸64にローラ49を予め取付可能である。一体成形された心軸64であるので、第2の端部70は隣接するモジュールの孔76(図8A及び図8B)に受け入れられる。使用中の側部の衝撃からローラ49を保護するために、モジュール13,16はローラ49の両側に圧肉部71を備える。図1Aに示すように、モジュール16の左側から延びる心軸64にローラ49が嵌め込まれる。モジュールが図1Bに示すように組み立てられると、第2の端部70は第2のモジュール13の開口に受け入れられる。
【0020】
図2Bに示すように、ローラ49は搬送ベルト10の搬送面19の上方に突出する。搬送ベルト10の端のモジュールは、本説明に基づいて当業者にとって明らかとなるようにロッドを保持するための凹部77を備える。
【0021】
図2Cはローラ49の向きの一例を図示している。ローラ49aはベルト進行方向25に対して実質的に直交ないしは横切る向きの回転軸79を有する。
【0022】
図3は、本説明に基づいて当業者にとって明らかとなるように、ロッドを保持するための凹部77を備える端部のモジュールを示す。心軸64は横方向のローラ49aを受け入れるように配置されている。保持リング65により、心軸64に対してローラ49aを予め取付可能となっている。
【0023】
図4A及び図4Bにおいて、ローラ49bはベルト進行方向25に対して実質的に平行な回転軸79を有する。図6Aにおいて、ローラ49cはベルト進行方向25に対して直交でもなく平行でもない向きの回転軸79を有する。このように搬送ベルト10では、対象物28に力が作用してローラ49を回転させ、それによって対象物28を搬送ベルト10に対して所望の方向に移動させることができる。
【0024】
図5A及び図5Bは、それぞれ縁部のモジュールと中間のモジュールを示す。心軸64は、ベルト進行方向に平行な回転軸79を有する長手方向のローラ49bを支持するように配置されている。
【0025】
図6Aに移ると、ローラ49の向きが2種類ある搬送ベルト10が示されている。ローラ49cは、ベルト進行方向25に対して約45度の角度で配置された回転軸79を有する。ローラ49dはローラ49Cと略同じで向きが異なる回転軸79を有する。
【0026】
図6Bは駆動のローラ49cを備える搬送ベルト10を示す。ローラ49cは搬送面19より上に突出し、搬送ベルト10の底面29より下に突出する。この構成は、搬送ベルト10を固定プレート(図示せず)上で動かすことによって、又は搬送ベルト10を種々の速度でローラを前方又は後方へ加速可能な駆動平坦ベルト上で動かすことによって、ベルト10の底部側でローラを駆動するように設計されている。このような動作の目的は、ベルトの中間上の品物の心出しないし位置調整(centering)や、品物を搬送ベルトから横に排出することである。搬送ベルト10の上方及び下側に突出する長手方向や横方向のローラを有してもよい。
【0027】
図7A及び図7Bに移ると、縁部のモジュールと中間のモジュールがそれぞれ示されている。これらのモジュールは、矢印25で示されるベルト進行方向に対して約45度の角度で配置されるローラを支持するために、角度を付けた向きの心軸64を有する。
【0028】
図8A及び図8Bは本発明で使用することができるローラ49を図示している。図8Bに図示されたローラ49は、図1Aのモジュールと一体成形され、かつ図1Aのモジュールから突出する心軸64を有する。心軸64はそこに配置された保持リング65を有する。保持リング65は心軸64の外径よりも大きい直径を有する。保持リング65の直径は、ローラ49の孔66の内径よりもわずかに大きい。従って、ローラ49の孔66が保持リング65を通過するまで心軸64にローラ49を通すことにより、ローラ49を心軸64に予め取り付けることができる。
【0029】
図9から図12に移ると、本発明の代案の実施形態が示されている。モジュール100は第1の方向に突出する第1の複数のリンク端部103と、第1の方向と反対の第2の方向に突出する複数の第2のリンク端部106とを有する。第1のモジュール100の第1のリンク端部103が隣接するモジュールの第2のリンク端部106の間に配置の隙間に差し込まれる、第1及び第2のリンク端部103,106はオフセットされている。リンク端部103,106は、隣接するモジュールが差し込まれると一アセンブリ可能な複数の横向きの開口109を有する。旋回ロッド(図示せず)が位置合わせされた開口109に挿通されてモジュール100の列間のヒンジを形成する。図9の左側では、モジュール100に形成されたL字形状の開口部115内に心軸112が突出している。モジュール100の端部壁121から隆起部118が突出している。他の隆起部124はL字形状の開口部115を区画する壁部127から突出する。
【0030】
図10に移ると、モジュール100の右側の側部には隆起部118,124に対応する凹部1301,133がある。凹部130は、モジュール100の第2のL字形状の開口部129を画定する壁部125の一部に配置され、隆起部118を受け入れる寸法を有する。凹部133はモジュール100の右側の側部に位置する端部壁136に配置されている。凹部133は隆起部124を受け入れる寸法を有する。開口部137は心軸112の末端を受け入れる寸法を有する。
【0031】
図11において、取付前の一対のモジュール100が横並びの関係で示されている。図示されているように、図において右側のモジュール100の隆起部118が、図において左側のモジュール100の凹部133に差し込まれる。また、図において右側のモジュール100の隆起部124が、図において左側のモジュール100の凹部133に差し込まれる。隆起部118,124が凹部130,133に係合することで、隣接するモジュール100の位置合わせがなされる。隆起部124は、図11及び図12に示すようにローラ140がモジュールに取り付けられるとローラ140の縁部をわずかに超えて突出するので、追加の機能を果たす。ローラ130は心軸112に挿通することでモジュール100に予め取付可能である。ローラ140の幅は、隆起部124を通過して挿通されることで心軸112に押し付けられるように設計されている。しかしながら、いったんローラ140が心軸112に挿通されると、ローラ140が心軸112から抜け出ることは隆起部124によって阻止される。図12に最も明瞭に示されるように、ローラ140は距離Aだけ起部124を超えて突出する。
【0032】
一つ以上の特定の実施形態に関して本発明を説明したが、本発明の範囲から離れることなく本発明の他の実施形態をなし得ることが理解される。よって、本発明は添付の特許請求の範囲とその合理的な解釈によって限定される。
【符号の説明】
【0033】
10 搬送ベルト
13 第1のモジュール
16 第2のモジュール
19 搬送面
20 開口部
22 列
25 ベルト進行方向
28 対象物
29 底面
31 第1の端部
34 リンク端部
37 横向き旋回ロッド開口
43 端部
37 横向き旋回ロッド開口
40 隣接するモジュール
41 第4のモジュール
49 ローラ
52 接触面
55 縁部
61 キャビティ
62 L字形状の縁部
64 心軸
67 第1の端部
70 第2の端部
76 孔
71 圧肉部
77 凹部
79 回転軸
100 モジュール
103 第1のリンク端部
106 第2のリンク端部
109 開口
112 心軸
115,129 開口部
118,124 隆起部
121,136 端部壁
130,133 凹部
125,127 壁部
137 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ベルト(10)であって、
搬送面(19)を有する、第1のモジュール(13)と、
前記第1のモジュール(13;100)に隣接し、搬送面(19)を有する、第2のモジュール(16)と、
前記第1のモジュール(13)及び前記第2のモジュール(16)で支持され、前記搬送ベルト(10)によって搬送される対象物(28)を支持するように前記搬送面(19)を超えて突出する、ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)と
を備える搬送ベルト。
【請求項2】
前記第1のモジュール(13)は、貫通する横向きの旋回ロッド開口(37)を有する第1のリンク端(34)を備える第1の端部(31)を有し、前記搬送ベルト(10)は、
リンク端(34)と、前記リンク端(34)を貫通する横向きの旋回ロッド開口(37)とを有する隣接するモジュール(40)と、
前記第1のモジュール(13)の前記横向きの開口(37)と前記隣接するモジュール(40)の横向きの開口(37)とを貫通する旋回ロッド(46)と
をさらに備える、請求項1に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項3】
前記第1のモジュール(13)と前記第2のモジュール(16)は列(22)で配置され、前記列(22)はベルト移動の方向(25)に実質的に垂直な搬送ベルト(10)を横切って延びるように向けられている、請求項1又は請求項2に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項4】
前記第1のモジュール(13)の縁部(55)と前記第2のモジュール(16)の縁部(58)はその中に前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)が存在するキャビティ(61)を画定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項5】
前記縁部(55,58)の少なくとも一方が実質的にL字形状である、請求項4に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項6】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)を貫通する心軸(64;112)をさらに備え、前記心軸(64;112)は前記第1のモジュールに一体成形されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項7】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)を貫通する心軸(64;112)をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項8】
前記心軸(64)は第1の端部(67)と第2の端部(70)を備え、前記第1の端部(64)は前記第1のモジュール(13)で支持され、前記第2の端部(70)は前記第2のモジュール(16)で支持される、請求項6又は請求項7に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項9】
前記心軸(64)は保持リング(65)を有し、前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は対応する孔(66)を有する、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項10】
前記保持リング(65)は前記心軸(64)の前記末端(70)に対して間隔を隔てて配置されている、請求項9に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項11】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は、前記ベルト移動の方向(25)に実質的な平行な向きの回転軸(79)を有する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項12】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は、前記ベルト移動の方向(25)に実質的な直交する向きの回転軸(79)を有する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項13】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は、前記ベルト移動の方向(25)に直交せず平行でもない向きの回転軸(79)を有する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項14】
前記第1のモジュール(13)と前記第2のモジュール(16)は底面(29)を有する、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項15】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は、前記搬送面(19)及び前記底面(29)を超えて突出する請求項14に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項16】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は、前記ベルト移動の方向(25)に直交せず平行でもない向きの回転軸(79)を有する、請求項14又は請求項15に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項17】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)は実質的に円筒状の接触面(52)を有する、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項18】
前記第1及び第2のモジュール(13,16;100)の一方は少なくとも一つのその上に配置された少なくとも一つの隆起部(118,124)を有し、前記第1及び第2のモジュール(13,16;100)の一方はその中に画定されて前記隆起部(118,124)を受け入れ可能な凹部(130,133)を有し、第1及び第2のモジュール(13,16;100)が前記隆起部(118,124)と前記凹部(130,133)の係合により位置合わせして配置されるようになっている、請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項19】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)を貫通する心軸(64;112)をさらに備え、前記心軸(64;112)は前記第1のモジュールに一体成形されている、請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項20】
前記少なくとも一つの隆起部(118,124)は、前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)の前記心軸(64;112)からの滑落を防止し、前記ローラが前記第1及び第2のモジュール(13,16;100)の連結前に前記心軸(64;112)へ予め取付可能としている、請求項18又は請求項19に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項21】
対象物(28)の搬送方法であって、
それぞれ搬送面(19)を有する第1のモジュール(13)と第2のモジュール(16)を設け、
一部が前記搬送面(19)を超えて突出するように前記第1のモジュール(13)と前記第2のモジュール(16)で支持されたローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)を設け、
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)上に前記対象物(28)を支持し、
前記対象物(28)を第1の位置から第2の位置に搬送するためにベルト進行方向(25)に前記モジュール(13,16,40,41;100)を移動させる、搬送方法。
【請求項22】
搬送ベルト(10)であって、
第1の列はその端部に沿って複数のヒンジ要素を備え、第2の列はその端部に沿って複数のヒンジ要素を備え、第1の列の複数のヒンジ要素は第2の劣位の複数のヒンジ要素に挟み込まれている、一連のベルトモジュール(13,16,40,41;100)と、
前記第1の列及び前記第2の列の両方に複数のヒンジ要素を貫通して前記第1の列を前記第2の列に対して旋回可能とするヒンジピンと、
前記第1の列の第1のモジュール(13)と前記第2の列の第2のモジュール(16)で支持されて、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの間に存在し、前記搬送ベルト(10)で搬送される対象物(28)を支持するように前記モジュールより上に突出するローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)と
を備える搬送ベルト。
【請求項23】
前記ローラ(49,49a;49b;49c,49d;140)を貫通して延びる心軸(64;112)をさらに備え、前記心軸(64;112)は前記第1のモジュール(13)で支持される第1の端部(67)と前記第2のモジュール(16)で支持される第2の端部(70)を備える、請求項23に記載の搬送ベルト(10)。
【請求項24】
前記第1の列の前記モジュール(13,16,40,41;100)は、前記第2の列のモジュールに対して煉瓦積み状に配置されている、請求項22又は請求項23に記載の搬送ベルト(10)。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−508221(P2010−508221A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534973(P2009−534973)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000529
【国際公開番号】WO2008/052373
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】