説明

モバイルタグローカルデータ報告システム

本開示書の一つの態様は、ある事件又は混乱にかかわる可能性のある緊急対応チームが、危険な物質に関して情報へ迅速にアクセスできるようにするものである。コンテナ又は輸送車両上の追跡タグは、貨物、貨物の危険及び混乱が起きた際の貨物の適切な処理方法に関して、情報を保管する。この情報は、緊急対応チームがローカルのオンサイト無線通信装置を用いてタグから利用できるようにされている。前記緊急対応チームは、広域通信ネットワークを用いて他のリモートデータベースへ接触するのに必要とされる遅延なく、関係する物質に関して安全情報に直ちにアクセスすることができる。貨物のコンテナは、さらに、圧力及び温度のようなパラメータの監視センサを装着されても良い。この現在の貨物の状態の情報のやりとりは、また、対応チームが、差し迫った危険を評価し、必要な予防措置を取ることを支援する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示書は、一般に無線通信に関し、特に、モバイルタグを使ったローカルデータ報告システムに関する。
【背景技術】
【0002】
有害な貨物を含むコンテナを識別する従来の方法は、前記コンテナ又は車両の外部に設置されたカード又は荷札の使用を伴う。それらのカードは、通常、貨物の国際的に認識された識別システムを示す数字を表示する。もし貨物が輸送中に事件に巻き込まれた場合、対応チームは荷札を読み取り、含まれる物質(material)の種類を知るためにデータベース又は帳簿の中の番号を調べることが期待されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この処理は、2つの問題を含む。第一に、荷札は、事件の場所ではいつも容易に目に見えるとは限らない。破壊の跡によって不明瞭になる可能性があるためである。
【0004】
第二に、荷札は、貨物の内容の量、又は、温度や圧力その他などの貨物の状態も全く提示しない。一つのさらなる問題は、荷札が、貨物の取り扱い中に荷送人及び緊急対応チームを助けることを目的としている一方で、荷札は、貨物の危険な種類もまた他人に広告する。そのことは、前記危険な貨物が、故意の災害を引き起こすために攻撃される可能性があるように、安全上の懸念事項である。
【0005】
外部の関係者に中身の荷札又は広告を見せること、及び、緊急対応職員が離れたデータベースに接触する又は帳簿を調べることを必要をせずに、貨物の現在の状態及び関係する安全手順を含む、貨物を迅速に識別するための手段を有することは有益である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示書の一つの態様は、ある事件又は混乱にかかわる可能性のある緊急対応チームが、危険な物質に関して情報へ迅速にアクセスできるようにするものである。コンテナ又は輸送車両上の追跡タグは、貨物、貨物の危険及び混乱が起きた際の貨物の適切な処理方法に関して、情報を保管する。
【0007】
この情報は、緊急対応チームがローカルのオンサイト無線通信装置を用いてタグから利用できるようにされている。前記緊急対応チームは、広域通信ネットワークを用いて他のリモートデータベースへ接触するのに必要とされる遅延なく、関係する物質に関して安全情報に直ちにアクセスすることができる。
【0008】
貨物のコンテナは、さらに、圧力及び温度のようなパラメータの監視センサを装着されても良い。この現在の貨物の状態の情報のやりとりは、また、対応チームが、差し迫った危険を評価し、必要な予防措置を取ることを支援する。
【0009】
これまでのところ、事件の現場において、貨物の種類及び状態に関してそのような情報は利用不可能であった。そして、このことは、応答者が離れたデータベースによってもたらされる情報を待つため、適切な応答により多くの時間を費やさせている。
【0010】
本開示書の一つの態様は、貨物に関連付けられたタグの中に貨物の内容に関する情報を保管及び通信し、かつ、貨物に対して事件が起きたとき対応チームに情報を利用可能にする方法及び装置を提供する。
【0011】
一つの方法及び装置は、貨物又は車両の動作パラメータが範囲外になったとき、車両のオペレータと通信するため、その貨物を監視するタグを提供する。
【0012】
一つの方法及び装置は、さらに、外部との直接の通信が遮断されている可能性があるタグからメッセージを中継するため、互いに通信するために貨物を監視するタグのグループを提供する。
【0013】
そのような通信は、コンテナの組み合わせ方が、不適切に密集しすぎて輸送されているかどうか検出することを可能にする。
【0014】
一つの方法及び装置は、さらに、タグ同士が互いに干渉し、又は無線チャネルへのアクセスを妨げないよう、それらの通信を同期させるため、いくつかのタグが警報の状態を検出する、事件又は混乱に関わる可能性のあるタグのグループを提供する。
【0015】
本出願の一つの態様は、モバイルのセキュリティ監視を提供するモバイルタグ追跡システムを提供する。
【0016】
前記システムは、通信手段、通信手段と接続される通信ネットワーク及び監視される品目(item)と結合するモバイルタグを含む。
【0017】
前記モバイルタグは、前記モバイルタグの演算を制御するためのメモリを有するプロセッサ、前記通信ネットワークを介した広域通信と無線デバイスへアクセスするためのローカル通信とのうち少なくとも1つにおいて提供される、前記プロセッサと接続される無線通信部、前記モバイルタグに電力を供給するための、前記プロセッサと接続される電力供給部、及び、モバイルタグの位置を決定し位置信号を前記プロセッサへと提供するための、前記プロセッサと接続される位置追跡部を有する。
【0018】
前記タグに取り付けられるべき品目に関する情報は前記メモリに保管され、前記モバイルタグで受信される命令に応じてローカル通信アクセスが可能化される。
【0019】
本出願の他の態様は、モバイルタグから、ローカル通信ネットワークを通じて現地の応答チームによって使用される無線通信装置へと、情報を提供する方法を提供する。
【0020】
前記方法は、前記モバイルタグにおいて貨物の内容と安全情報とのうち少なくとも1つに関する情報を保管する段階;前記無線通信デバイスによって所定の条件に応じて前記モバイルタグ及び保存された情報へのローカルアクセスを可能にする段階;前記無線通信デバイスを認証する段階;及び前記通信ネットワークを用いて、前記モバイルタグから前記無線通信デバイスへ前記貨物の内容及び安全情報を送信する段階を含む。
【0021】
本出願のさらに他の態様は、ローカル通信ネットワークを通じ、現地の対応チームによって用いられる無線通信デバイスへと情報を提供する装置を提供する。
【0022】
前記装置は、前記装置の処理を制御するためのプロセッサ;ローカル通信ネットワークを通じて無線通信デバイスと通信するための、前記プロセッサに接続される無線通信部;前記装置に電力を供給するための、前記プロセッサに接続される電力供給部;前記装置の位置を決定し、前記プロセッサに位置信号を提供するための、前記プロセッサに接続される位置追跡部;前記装置に取り付けられるべき品目に関して情報を保管するための、前記プロセッサに接続されるメモリ;及び前記無線通信部によって前記装置と通信しようとする前記無線通信デバイスを認証するための、前記プロセッサと接続される通信認証部を有する。
【発明の効果】
【0023】
本開示書は、応答者が輸送事件に対してリモートのデータベースにアクセスし応答を待つ必要なしに、素早くタイムリーに安全情報へのアクセスを提供することを目標としている。
【0024】
前記情報は、応答者の既存の通信装置を通じ、現地で利用可能とすることができる。
【0025】
利用可能な情報は、また、貨物の状態を含んでもよく、かつ、従って応答者が最も脅迫的な物質について最初に効果的な修正のためのアクションをとることを可能にする。
【0026】
このサービスは、また、貨物コンテナが、混乱が起きた際に、適切な現地又は国家応答チームと自動的に直接通信することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】一つの実施形態にしたがってモバイルタグ追跡システムを形成するブロック図を表す。
【図2】一つの実施形態にしたがって図1の前記モバイルタグ追跡システムとともに使用するためのタグを形成するブロック図を表す。
【図3】一つの実施形態にしたがって、ローカル通信の可能化のためにコンテナ貨物のタグの取りうる状態を表す処理を形成するフローチャートを表す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の各実施例を例示する添付の図面を参照する。
【0029】
添付された図面全てにおいて、同種の手段は同種の参照番号によって識別されることがわかるだろう。
【0030】
この本開示書は、危険な物質の輸送のために用いられる船便輸送用コンテナ又はトラック又は鉄道貨物車両が、それらの内容に関して、例えば安全措置対策のような情報を保管することができ、かつ、積み荷及びその内容に関係する混乱又は他の緊急事態の際には、この情報を緊急対応チームと直接やりとりすることができる、方法及び装置を提供する。
【0031】
緊急応答者は、例えば、緊急安全手順及び貨物の状態を、離れた情報のデータサービスからの返答を待つのではなく、影響を受けたその貨物から直接受け取ることができてもよい。損害を受けた積み荷からの火災又は漏えいの潜在的な将来への影響を評価することを支援するため、周辺(例えば、もしかすると無傷)の積み荷に関して、情報が提供されても良い。
【0032】
この情報のタイムリーな利用性は、応答チームが、より素早く正確に、事件を阻止し、修正するための効果的な保護対策をとることを可能にし得る。ここで提供される実施形態において、コンテナのグループは、外部の通信から遮断されているコンテナからの情報を双方に中継し、危険な状態の可能性を互いに知らせるため、例えばアドホックネットワークにおいて、お互いの間で通信しても良い。
【0033】
例えば鉄道貨物車両又はトラクタートレーラーなどの輸送車両の状態も監視され、例えば合成音声メッセージを用いて、前記車両又はそれらの貨物の状態をオペレータに通知しても良い。
【0034】
図1を参照すると、一つの実施形態にしたがったモバイルタグ追跡システム(MTTS:mobile tag tracking system)100を示すブロック図が示されている。特に図1は、前記MTTS100の通信システムを示している。前記MTTS100は、一例として公衆交換電話(PSTN:public switched telephone network)又はインターネットであっても良い、通信ネットワーク102のような固定通信ネットワークを有しても良い。
【0035】
前記MTTS100は、関連するモバイル無線基地局106a及び106b並びに関連したコントローラ108a及び108bで構成されるモバイル通信ネットワーク104a及び104bを有しても良い。前記モバイル通信ネットワークは、タグ及びそれに関連した保護された物の経路を通じて、モバイル通信範囲を集合的に提供しても良い。前記タグ及び関連した物は、参照番号110で示され、個々には110a及び110bとして示される。
【0036】
前記モバイル通信範囲は、GSM、CDMA、LTE、公安局システム(PSA:public safety agency systems)、プライベートモバイル無線ネットワーク(PMR:private mobile radio networks)、及び/又は参照番号122で示される衛星システムのような、一つ以上のシステムを有してもよい。これらのシステムは、前記タグ110、前記タグと関連した保護された物及びMTTSセキュリティセンター112と通信できるよう前もって決められている。
【0037】
例えば荷送人処理施設114及び公安通信制御センター116のように、他の関連するセンターが存在しても良い。それらの施設114及び116は、独立した施設であってもよく、あるいは、共通の施設に一体となっていていもよく、かつ、公衆又はプライベートの通信ネットワーク及び施設を利用しても良い。
【0038】
位置サービス118は、また、タグ110の位置を決定するにあたって、タグ110、セキュリティセンター112及び処理センター114を支援するために提供されてもよい。タグ110は、例えば位置情報を提供するGPS受信機を含んでもよいが、地図及び交通流量情報のような、位置サービス118によって提供される追加情報が補充されても良い。
【0039】
通関業者、荷送人、受取人及び緊急対応チームなどの様々な人々もまた、タグ110及びそれに関連する物と、通信コミュニケーション装置120を用いて通信しても良い。前記装置120と前記タグ110との間の通信は、前記装置120と前記タグ110との間の直接の通信か、サポートしているネットワーク及びモバイル通信チャネルによって経由されてもよい。
【0040】
図2を参照すると、一つの実施形態にしたがって図1のモバイルタグ追跡システム100を用いたタグ110を示すブロック図が示されている。図2は、さらに、前記タグ110に含まれる機能及びそれら機能間の相互関係を示している。
【0041】
タグ110は、一般的に、タグ110へ電力を供給するバッテリ電源供給部202を有する。タグ110は、前記バッテリ202を再充電し又は交換するための手段を備え、かつ、前記バッテリ202の状況を監視する手段を備え、それらはプロセッサ204によって制御され又は連動される。タグ110は、さらに、無線通信機構206及び関連するアンテナ208を有する。
【0042】
タグ110は、1つ以上の無線通信機能(例えば、GSN、LTE、VHF無線、PMR/PSA、WiFi、Blue−Tooth及び/又は無線通信)を有していてもよく、そのことは、広域通信かWLANのようなローカルエリア通信か、又は両方を促進にしても良い。
【0043】
それらの設備は、プロセッサ204の、通信ネットワーク102及び104(図1)を経てセキュリティセンター112及び荷送人処理センター114への通信のための制御又は連動の指示を受け、使用される。一つの例として、標準の通信ネットワークプロトコルが使用されても良く、あるいはまだ開発されていないプロトコルもまた使用されても良い。
【0044】
タグ110は、通信ネットワークインフラストラクチャー(例えば、GSM、VHF又は衛星無線を通じて)を用いて直接通信しても良く、又は、すぐ近くにあり、セキュリティセンター112(例えば、IEEE 802.16j又はIEEE 802.11s標準などの、“アドホック”又は“メッシュ”又は“マルチホップ”接続を用いて)へのより良い通信経路を有する可能性がある、他のタグ110のリソースを活用するマルチホップリンクを通じて通信しても良い。
【0045】
設備は、また、参照番号210によって示される、位置の決定及び追跡も提供し、前記設備は、例えばGPS受信機212及び関連する処理機能を含んでも良い。
【0046】
位置追跡部210は、プロセッサがタグ110の位置を決定できるようにする情報を有し、位置信号をプロセッサに提供する。
【0047】
認証又はセキュリティ機能は、ID証明書及び認証部214によって提供される電子的な資格(electronic credential)によって提供されても良い。前記ID証明書及び認証部214は、タグ110がセキュリティサーバー112に認証されてもよく、かつ、前記サーバー112がタグ110に認証されてもよい、処理を実装する。
【0048】
タグ110は、また認証することができ、かつ、例えば公安応答職員又は税関検査職員によって用いられる可能性のあるローカルデバイスによって、通信認証証明書(communication authentication certificates)223を用い、以下に示すとおり、認証されても良い。
【0049】
前記証明及び認証の処理は、制御プロセッサ204において追加の処理機能を利用してもよい。タグ110は、さらに、例えば保護された物又は貨物の状態(例えば、温度や圧力)の改ざんを検出するため、外部の貨物センサ又はアクチュエータとの接続のためのインターフェース手段216を有する。
【0050】
タグは、さらに、例えば擬似乱数バイナリシーケンス(PRBS)生成器のような、任意のセキュリティシーケンス生成器218を有しても良い。前記セキュリティシーケンス生成器218は、セキュリティセンター112と互換性があり、かつ、セキュリティセンター112と同期されてもよい。
【0051】
時刻及びセキュリティシーケンスの同期は、時計のような任意の計時(time keeping)機構220を用いて、タグ110とMTTSセキュリティセンター112の間で確立され、保持される。
【0052】
タグ110は、さらに、参照番号221によって示されるように、貨物情報の保管のために割り当てられているメモリを有する。前記情報とは、例えば、タグ110が付されているコンテナ内に保管されている貨物に関連する。
【0053】
貨物情報ストレージ221は、貨物に関しての情報及び貨物のための関連する安全管理手続きを保管するために用いられても良い。既に説明した、これらの様々な手段及び機能は、タグ110の制御プロセッサ204によって実行され、関連したメモリ(図示されない)に保管される処理として、あるいはプロセッサ204に接続された別個の構成要素として実装されても良い。
【0054】
タグ110の通信は、以下の場合に報告されるよう計画されても良い。(a)所定のインターバルごとに;(b)位置の変更を検出した場合に応じて;(c)セキュリティセンター112又は処理センター114からの問い合わせに応じて;あるいは(d)改ざん、混乱、タグがコースからそれた等、タグによって検出された警報状態の際;である。
【0055】
タグ110は、タグ110の健康状態を監視できてもよく、バッテリの低下状態又は無線リンク障害のような障害を報告しても良い。
【0056】
タグ110及び関連する保護された物は、参照番号222(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続)によって示されるように、ローカル通信、ソフトウェアの更新又はローカルに取り付けられたデバイスを使うための情報を読み込むため、ローカルの有線インターフェースもまた含んでも良い。
【0057】
さらに、タグ110は、タグ110のメモリ割り当て内に保管される、通信認証証明書223を有しても良い。前記通信認証証明書は、例えば、タグ110の任意の通信インターフェースを通じ、無線通信装置120を用いて、現地の緊急応答職員と通信するため、前記職員を認証するために用いられても良い。前記認証証明書は、ローカルのアクセス無線を通じてタグ情報へアクセスできるようにするため、ローカルのデバイスの認証のために保管されても良い。

保護された物は、一般的には車両又は運送用コンテナであり、それらは改ざんを検出するためのセンサを含んでも良いインターフェース接続216を用いて、タグ110と連動する。
【0058】
改ざんは、ドアの開放、圧力減少、CO2のようなガスの検出、温度の上昇又は低下、重力加速度又は加速度計測の超過、あるいは、例えばGPS受信機212によって提供された普通でない又は予期しない位置データのような、測定された変量の任意の数値に基づいて検出されても良い。
【0059】
保護された物は、ドアロック、火災抑制剤、アクセスバルブ、圧力安全弁、救命具、オーディオ警報又は嗅覚抑止装置(olfactory deterrents)に対応して、自動的に、又は関連するタグ110によって、作動されても良いアクチュエータ及び/又はセンサも有しても良い。
【0060】
それらのアクチュエータは、インターフェース接続216を通じて通信タグ110に接続されても良い。それらのアクチュエータは、例えば、MTTSセキュリティセンター112又は荷送人管理処理センター114における処理の要求において、あるいは事件発生を受けて認証された現地の緊急応答職員による要求において、プロセッサ204の制御下において作動されてもよい。
【0061】
タグ110及び保護された物は一般的に分離されている項目ではあるものの、タグ110及び保護された物は単一の実体へ一体化されてもよい。
【0062】
タグ110は、車両、輸送用コンテナ又は貨物が運ばれる車両に取り付けられた通信及び監視デバイスと考えられる可能性があるが、タグ110そのものも、メモリ又はパッケージングの形をして、情報(例えば、USBメモリキーと統合されたタグ110)の運搬装置又はセキュアな輸送を必要とする価値のある小さな品目のためのタグ110を含む物理的なコンテナであってもよい。
【0063】
MTTSセキュリティ監視センター112は、通信ネットワークに接続されているサーバー(例えば、プロセッサ、メモリ、通信I/O、オペレーティングシステム及び当業者であれば知っているセキュリティアプリケーションソフトウェアを有するコンピュータ)として実装されても良い。あるいは、前記MTTSセキュリティ監視センター112は、前記サーバーがモバイルタグ110と送信及び受信の通信を行うことができるようなネットワークに接続されたサーバーとして実装されても良い。
【0064】
セキュリティ監視センター112は、複数のタグ110と通信し、それらを管理しても良い。前記センター112は、タグの時計220と同期させても良い時間管理の方法、タグ110を認証し及びタグ110によって認証される手段並びにタグ110によって送られるメッセージ又は伝送を認証することを有する。
【0065】
一つの手段は、また、タグの生成器218と互換性のあるセキュリティシーケンス生成器を提供し、タグの生成器218と同期されることができる。
【0066】
セキュリティ監視センター112は、また、処理機能、通信機能、及び、タグ110の状態を保持し、タグ110と通信し、タグ110及びそれと関連した物の安全の侵害を検出するためのメモリを有する。セキュリティ監視センター112は、また、荷送人処理センター114又は緊急応答センター又は現地の緊急応答者のような他の存在と通信しても良い。
【0067】
MTTS荷送人処理センター114は、旅行(journey)中にコンテナ及び車両の状態を監視するために、荷送人又は荷受人、運搬人、保険運搬人、車両オーナー若しくは輸送取締官などの他人、及び安全機関によって使用されても良い。前記センター114もまた、使用中にコンテナ及びそのタグ110の状態(例えば、積み込み中、空、移動中、積み下ろし中、等)をセットしても良い。
【0068】
セキュリティセンター112及び任意の関連した荷送人処理センター114は、通信ネットワークに接続されたサーバー(例えば、関連したメモリ、通信機構及びサービス処理アルゴリズムを有するコンピュータ)として実装されても良い。
【0069】
タグ110に関連付けられたコンテナに貨物が積み込まれたとき、前記貨物に関する情報も、前記関連するタグ110に保管されてもよい。
【0070】
この情報は、国際貨物商品コード(international cargo commodity code)、重量、体積又は濃度のような貨物のサイズ、それが安全かどうか、少しでも危険な特性又は有害でない種類の説明を、輸送用コンテナに関連付けられたドア、バルブ及び安全装置と同様に、含んでも良い。
【0071】
タグ110は、化学物質安全性データシート(Material Safety Data Sheet)又は、例えば適切な火災の鎮静技術、爆発の鎮静、吸入の危険及び応急処置などの、コンテナを巻き込む事件が起きた際に応答チームの役に立つ、関連する安全取扱い情報の電子コピーも保管しても良い。
【0072】
タグ110は、荷送人、輸送キャリア及び荷受人に関する情報と同様、その表面に添付されることのある、貨物コンテナの識別番号も保管しても良い。
【0073】
貨物情報は、プライバシーの懸念のため、通信インターフェースを通じたアクセスから保護されても良い。一つの例では、適切な資格をもつユーザーだけがタグ110(例えば、貨物情報ストレージ221に保管される貨物情報)に保管されるファイルにアクセスすることができ、貨物の内容の種類を知ることができる。
【0074】
それらの資格は、情報にアクセスするための調査官の権限を確立する、電子キー及び/又はパスワードの形式であってもよい。それらの電子キー及び/又はパスワードは、通信認証証明書223として保管されても良い。
【0075】
それらの資格は、貨物が計画された旅行の経路に基づいて貨物が積み込まれたときに確立されても良い。かつ、それらの資格は、例えば旅行の経路に沿った貨物に注意を払う必要のある複数の様々な緊急応答チームを含んでも良い。
【0076】
一般的な資格は、また、例えば警察又は輸送キャリアのような国家又は地方の応答チームが、貨物がどこに位置するかについての情報へアクセスできるよう、保管されても良い。
【0077】
貨物情報は、読み込まれることはできるが、コンテナの積み込み中又は積み下ろし中を除いて変更されることはできないように、書き込み禁止であってもよい。このことは、いくつかの状況において、内容の種類に関する情報が積み込みの後、旅行(例えば、危険な物質が安全であるとラベルが張り替えられることを防ぐ)中に変更されることを防ぐ必要があってもよい。
【0078】
もし旅行中に、タグ110が、障害(例えば、漏えい、混乱、横領、温度超過、経路外の進路又は他の異常)のような所定の状況を検出したとき、荷送人処理センター114へ警報を伝えるのに加えて、タグ110はローカル通信モードを有効にしても良い。
【0079】
ローカル通信モードは、事件応答チームがタグ110と直接通信できることを可能にしても良く、一度彼らの資格が検証されると、貨物情報ストレージ機構221に保管される貨物安全情報資料にアクセス可能にしてもよい。ローカル通信により、また、前記応答チームが、例えば貨物の温度又は圧力を含む貨物の現在の状態にアクセスできるようにしてもよい。この貨物情報への直接のアクセスにより、前記応答チームが、事件に巻き込まれた物質に対する迅速で適切な応答を可能にする。
【0080】
このローカル通信により、また、前記応答チームが、例えばどのコンテナが無傷でありどのコンテナが破損しているか究明でき、最も緊急の流出に集中することができる。ローカル通信モードを使うとき、一般的に離れたサーバー又は離れた当局からの情報のための待ち時間がなく、適切なチームが現場に対して素早く派遣されることを可能にし、貨物の種類に頭を悩ませて貴重な時間を浪費しないことを可能にする。ローカル通信モードは、また、保安荷札又はコンテナ番号が目に見えない、あるいは混乱の際に失われているときでさえ、貨物に関しての情報へアクセスを可能にする。
【0081】
一つの例において、タグ110は、例えば混乱又は他の深刻な警報状態の際に所定の状況に応じて、一方的にローカル通信モードに入っても良い。他の例において、タグ110は、そのセキュリティセンター112からの通信及び認証を通じて、ローカル通信モードに入ることを可能にされてもよい。
【0082】
いくつかの状況において、タグ110は、現地の応答チーム又は彼らのネットワークから認証された信号を受信したとき、ローカル通信モードへと切り替えられても良い。このことは、事前に決められたプロトコルを使用して、応答チーム通信の認証を伴っても良い。例えば、現時点で貨物コンテナが無傷である可能性があり、よって現在警報状態ではないが、事件の現場で他の損傷した貨物からの危険に接しているような貨物について調査するため、貨物コンテナとのさらなる通信が使用されても良い。
【0083】
タグ110が、常にローカル通信モードを有効にされることは、タグ110のバッテリ202のバッテリ電力を節約するために、一般に好ましくない可能性がある。
【0084】
いくつかの状況において、汽車又は海洋船舶のような他の船舶の中にある他のタグ110及び関連するコンテナは、隣接する有害な貨物がないことを確認し、かつ、例えばトンネルの中など汽車又は船舶の一部が囲まれている間、アドホックリンクを通じて外部との通信を可能にするために、アドホックネットワークを通じてそれら同士で通信を行っても良い。
【0085】
本モデルを用いて、1つ以上のタグ110へのアクセスは、単一の接続を通して無線通信装置120に対して可能にされても良い。
【0086】
前記タグ110は、また、鉄道機関車又は船舶と、異常又は混乱の信号をやりとりしても良く、かつ、潜在的な問題について汽車の運転手又は船舶の船長に警告しても良い。前記タグ110は、また、車両の状態を監視し、かつ、例えば混乱、線路の状態、ブレーキの状態、カプラの力、ホイールの状態等について必要なときに汽車の運転手に警報を報告するため、報告鉄道車両そのものに適用されても良い。
【0087】
混乱が起きた際、タグ110は、現地の公安局(PSA)のチャネルに、コンテナの警報の状態を現地の応答チームに警告するため、警報メッセージを送信するようあらかじめ用意されていても良い。このメッセージは、PMR/PSAチャネル上で、パケットデータのメッセージとして又は合成音声の伝達として送信されても良い。前記メッセージは、一つ以上の、警報(例えば、侵害、混乱、漏えい、火災など)の種類、コンテナの内容、並びにコンテナ及び関連すタグ110の位置を含んでも良い。
【0088】
この通信に使用される前記チャネルは、旅行の一部分のシーケンスの一部として、旅行のセットアップ時に、タグ110へとプログラムされていてもよい。前記チャネルの選択は、予め保管されたデータベースから、タグ110及び関連するコンテナの地理的な位置を用いてなされてもよく、又は、タグ110がタグのセキュリティセンター112から適切なチャネルを準備されてもよい。
【0089】
この情報は、例えば通信ネットワーク102又は104を通じて、旅行のセットアップ時か、タグ110の旅行中か、混乱する事件に応じて、タグ110に送信されても良い。
【0090】
PSAチャネルを使用する前に、タグ110は、ローカルのチャネルが空いていて利用可能が確認のため、ローカルの状況を監視しても良い。複数の警報によりチャネルが混雑することを避けるため、タグ110は、部分的に理解された場合に警報メッセージを繰り返し、又は、メッセージの送信を中止する、音声応答又はトーン信号のチャネルを監視すしても良い。一つの事件における複数の混乱により、同じチャネルで同時に動作する複数のタグ110が存在するので、管理された制御方式が用いられても良い。
【0091】
いくつかのケースにおいて、最も単純には、タグ110がセキュリティセンター112又は荷送人処理センター114からコマンドを受信することにより通信を繰り返すために動作しない限りは、それぞれのタグ110に一回警報をアナウンスすることを許可してもよい。
【0092】
もう一つの方法として、タグ110は、全ての影響されるタグ110からの情報を含む単一のブロードキャストを準備するため、アドホックの方法で通信しても良い。
【0093】
タグ110は、また、ローカルトラフィック(例えば、タグのメッシュを通じて)を監視しても良く、かつ、他の近隣のタグの状態を報告しても良い。
【0094】
特定のコンテナにおけるタグ110の組み合わせは、また、牽引車などの車両又は列車若しくは鉄道機関車などの輸送車両の他の部分において、タグ110と通信しても良い。
【0095】
広範な混乱が起きた際に、タグ110の集団応答は、個々に、あるいは車両タグを通して集合的に、災害の程度を通信するために用いられても良い。
【0096】
図3を参照すると、一つの実施形態にしたがって、ローカル通信の使用可能性について、コンテナ貨物タグ110が取り得る状態を表す処理300を示すフローチャートが示されている。
【0097】
最初の状態302において、貨物は、タグ110と関連付けられたコンテナに積み込まれる。一般的には、前記タグ110は、貨物が積み込まれるコンテナに物理的に取り付けられる。
【0098】
次に、状態304において、コンテナに積み込まれた貨物に関係する安全情報が、例えばローカル通信インターフェース222か、無線通信206を通じたローカルエリアネットワーク102、104を用いて、タグ110に読み込まれ、かつ、貨物情報ストレージ空間221内に保存される。
【0099】
次に、状態306において、認証証明書が、例えば通信認証証明書223として、タグ110内に保管される。タグ110の旅行のための適切な通信認証証明書の選択については、前に上で説明した通りである。
【0100】
次に、状態308において、貨物及び関連するタグ110は、タグ110及びMTTS100を用いて、旅行及び貨物の状況及び存在する位置の継続した監視を開始し、かつ、それらのイベントは記録され、かつ、時間を計測され、かつ、報告される。
【0101】
参照番号310に示されるとおり、通常の状態のもとでは、旅行は荷受人へと続き、かつ、参照番号312に示されるとおり、最終的に貨物は積み下ろされる。
【0102】
貨物の混乱が起きた際に、又は、例えば、一つ以上のインターフェース116に取り付けられた貨物のセンサによって警報が検出された際に、タグ110のローカル通信は、状態316において可能化されても良い。
【0103】
既に説明したように、ローカル通信は、いくつかの所定の条件又は警報の状態に応じて、自動的に可能化される。あるいは、参照番号310により、いくつかの条件の下、ネットワークから受け取った所定の命令が、ローカル通信を可能化するために必要であっても良い。一つの例において、この所定の命令は、MTTS荷送人処理センター114又はMTTSセキュリティセンター112から生じても良い。
【0104】
一度ローカル通信が可能化されると、ローカルメッセージ通信は、状態318において、例えば、ローカル無線通信を用いてタグ110と通信する無線通信装置120を有する現地の緊急対応職員によって、認証されても良い。前記認証は、一つ以上の通信認証証明書223又はパスワードを含んでも良い。
【0105】
次に、状態320において、タグ貨物安全情報(例えば、貨物情報ストレージ221内に保管されている)及び/又はタグ110若しくは関連する貨物の状態に関係する情報は、ローカル通信を用いて応答職員120と通信されてもよい。前記応答職員は、それに応じて応答してもよい。
【0106】
本開示書は、応答者が輸送事件に対してリモートのデータベースにアクセスし応答を待つ必要なしに、素早くタイムリーに安全情報へのアクセスを提供することを目標としている。
【0107】
前記情報は、応答者の既存の通信装置を通じ、現地で利用可能とすることができる。
【0108】
利用可能な情報は、また、貨物の状態を含んでもよく、かつ、従って応答者が最も脅迫的な物質について最初に効果的な修正のためのアクションをとることを可能にする。
【0109】
このサービスは、また、貨物コンテナが、混乱が起きた際に、適切な現地又は国家応答チームと自動的に直接通信することを可能にする。
【0110】
上で示した本開示書の実施形態は、ほんの一例となるよう意図されている。当業者であれば、本開示書で意図した範囲を逸脱することなく、特定の実施形態に対する変更、改良及び変化を達成できるであろう。
【0111】
特に、既に述べられた実施形態のうち一つ以上の選択された特徴は、明示されない他の実施形態を作るために組み合わせられる可能性があり、そのような組み合わせに適する特徴は、当業者には直ちに明らかである。
【0112】
列挙されたクレームにおいて述べられた主題は、技術上のいかなる適切な変更を含み、かつ、採用するよう意図している。
【符号の説明】
【0113】
206 無線通信装置(広域及びローカル)
202 バッテリー電力供給部
218 セキュリティシーケンス生成器(任意)
220 計時部(任意)
221 貨物情報ストレージ
223 通信認証証明書
216 貨物のセンサ又はアクチュエータへのインターフェース接続
222 任意のローカル通信インターフェース(例えば、USB)
212 位置センサ(例えば、GPS受信機)
210 位置追跡
214 ID証明書

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルセキュリティ監視を提供するモバイルタグ追跡システムであって、前記システムは、
通信施設;
前記通信施設と接続される通信ネットワーク;並びに
監視される品目に取り付けられるべきモバイルタグであって、
当該モバイルタグの操作を制御するための、メモリを有するプロセッサ;
前記プロセッサに接続され、前記通信ネットワークを通じた広域通信と、無線デバイスへのローカル通信アクセスとのうち少なくとも一つを提供する、無線通信部;
前記プロセッサに接続され、当該モバイルタグへの電力を供給する、電力供給部;及び
前記プロセッサに接続され、当該モバイルタグの位置を決定し、かつ、前記プロセッサに位置信号を提供するための位置追跡部;を有する、モバイルタグ;
を有し、
前記タグに取り付けられるべき品目についての情報がメモリに保管され、かつ、ローカル通信アクセスが前記モバイルタグにおいて受信された命令に応じて可能化される、モバイルタグ追跡システム。
【請求項2】
請求項1に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
前記プロセッサに接続され、前記無線通信部を用いて前記モバイルタグと通信しようとする前記無線デバイスを認証するための通信認証部をさらに有する、モバイルタグ追跡システム。
【請求項3】
請求項2に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
通信認証証明書とパスワードとのうち少なくとも一つが前記通信認証部に保管される、モバイルタグ追跡システム。
【請求項4】
請求項2に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
前記通信認証部は、保存される通信認証証明書とパスワードとのうち少なくとも一つを有するメモリの割り当てを含む、モバイルタグ追跡システム。
【請求項5】
請求項1に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
前記情報は、前記ローカル通信アクセスを用いて、前記モバイルタグと通信するための前記無線デバイスを使用する応答職員へ送信可能である、貨物の内容情報と貨物の安全情報とのうち少なくとも一つを有する、モバイルタグ追跡システム。
【請求項6】
請求項1に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
前記プロセッサに接続され、貨物の一つ以上の状態を感知するため前記品目に取り付けられるセンサと通信するインターフェース接続をさらに有する、モバイルタグ追跡システム。
【請求項7】
請求項6に記載のモバイルタグ追跡システムであって、
前記状態は温度と圧力とのうち少なくとも一つを含む、モバイルタグ追跡システム。
【請求項8】
ローカル通信ネットワークを通じて、モバイルタグから現地の応答チームによって用いられる無線通信デバイスへ情報を提供するための方法であって、前記方法は、
前記モバイルタグの中の貨物の内容と安全情報とのうち少なくとも一つに関係する情報を保管する保管段階;
所定の状況に応じて、前記モバイルタグ及び保管される情報への前記無線通信デバイスによるローカルアクセスを可能化する可能化段階;
前記無線通信デバイスを認証する認証段階;及び
前記通信ネットワークを用いて、前記モバイルタグから前記無線通信デバイスへ、前記貨物の内容及び安全情報を送信する送信段階;
を有する、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記貨物の内容と安全情報に関係する情報は、前記貨物の現在の状況を含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記現在の状況は、前記貨物の温度、前記貨物の圧力、前記貨物の輸送車両の状態、前記モバイルタグの位置、貨物コード、前記貨物の安全措置のうち少なくとも一つを含む、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、
前記現在の状況は、前記貨物を保管するために用いられるコンテナ、ドア、アクセスバルブ、圧力安全弁のうち少なくとも一つの状態を含む、方法。
【請求項12】
請求項8に記載の方法であって、
前記所定の状況は、前記貨物への混乱、前記貨物への安全の侵害、前記モバイルタグによって起動された警報状態のうち少なくとも一つを含む、方法。
【請求項13】
請求項8に記載の方法であって、
前記可能化段階は、荷送人処理センター及びセキュリティセンターの一つから広域通信ネットワークを通じて前記モバイルタグへ送信された通信によって起動される、方法。
【請求項14】
請求項8に記載の方法であって、
前記認証段階は、前記モバイルタグと前記無線通信デバイスとの間で電子的な資格の交換を有する、方法。
【請求項15】
請求項8に記載の方法であって、
前記送信段階は、ローカル公安無線チャネルを通じて、合成発話と情報パケットとのうち少なくとも一つを送信する、方法。
【請求項16】
ローカル通信ネットワークを通じて、現地の応答チームによって用いられる無線通信デバイスへ情報を提供するための装置であって、前記装置は、
当該装置の操作を制御するプロセッサ;
前記プロセッサに接続され、ローカル通信ネットワークを通じて無線通信デバイスと通信する無線通信部;
前記プロセッサに接続され、当該装置に電力を供給する電力供給部;
前記プロセッサに接続され、当該装置の位置を決定し、かつ、前記プロセッサに位置信号を提供する位置追跡部;
前記プロセッサに接続され、当該装置に結合される品目について情報を保持するメモリ;及び
前記プロセッサに接続され、前記無線通信部により当該装置と通信しようとする前記無線通信デバイスを認証する通信認証部;
を有する、装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置であって、
通信認証証明書とパスワードとのうち少なくとも一つが、前記通信認証部に保管される、装置。
【請求項18】
請求項16に記載の装置であって、
前記通信認証部は、保管される通信認証証明書とパスワードとのうち少なくとも一つを有するメモリの割り当てを含む、装置。
【請求項19】
請求項16に記載の装置であって、
前記情報は、当該装置と通信するために前記無線通信デバイスを用いて応答職員へ送信可能である、貨物の内容情報と貨物の安全情報とのうち少なくとも一つを有する、装置。
【請求項20】
請求項16に記載の装置であって、
前記プロセッサに接続され、
(a)貨物の一つ以上の状態を検出するため、前記品目に取り付けられるセンサ;
(b)前記貨物の状態において変更を始めるため、前記品目に取り付けられるアクチュエータ;及び
(c)前記貨物の状態において変更を始めるため、前記品目に取り付けられるアクチュエータであって、前記アクチュエータは消火装置をさらに含む、アクチュエータ;
のうち少なくとも一つと通信するインターフェース接続を有する、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−511192(P2012−511192A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538803(P2011−538803)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際出願番号】PCT/CA2009/001720
【国際公開番号】WO2010/063095
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(390023157)ノーテル・ネットワークス・リミテッド (153)
【Fターム(参考)】