ユニットバスおよびその組立方法
【課題】ユニットバス組立の際、支持脚の高さ調整を行った後、ドア枠本載置部が一体形成された洗い場防水床パンを設置するという工程を採用する場合に、支持脚の高さ調整を精度よく行うことを可能とする。
【解決手段】高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材2を建築床200上に設置し、床支持材2に取り付けられたドア枠仮受け材9に、ドア枠5を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠5を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように支持脚の高さ調整をした後、ドア枠5が本載置されるドア枠本載置部31と洗い場床部32とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パン3を床支持材2の上に設置し、ドア枠本載置部31にドア枠5を最終状態にて本載置する。
【解決手段】高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材2を建築床200上に設置し、床支持材2に取り付けられたドア枠仮受け材9に、ドア枠5を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠5を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように支持脚の高さ調整をした後、ドア枠5が本載置されるドア枠本載置部31と洗い場床部32とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パン3を床支持材2の上に設置し、ドア枠本載置部31にドア枠5を最終状態にて本載置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニットバスおよびその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットバスの洗い場床を建築床上に水平に設置するため、例えば四隅に高さ調整可能な支持脚を備えたものが利用されている。また、洗い場床を設置する際に支持脚の高さ調整作業を簡便に行えるようにするため、上方に開口する作業口(洗い場点検口)を備えた洗い場床も利用されている。作業口がない場合、床と建築床の間の側方から支持脚の高さ調整や配管接続をする必要があるため作業性に劣るが、作業口を利用すればこれらの作業を床の上方から楽な姿勢で行うことができる(例えば特許文献1〜4参照)。
【0003】
その一方で、洗い場防水床パンに作業口を設けると、当該洗い場防水床パンの他に作業口を水密に塞ぐ蓋が必要となり、構造が複雑化しやすい。また、作業口付き防水パンおよび洗い場蓋の2つの部材を共に防水性材料(型成形品)で成形する必要があり、コストがかさみやすい。したがって、コスト面を考慮すれば、洗い場防水床パンに作業口を設けず、尚かつ上方から楽な姿勢で高さ調整や配管接続を行えるようにしたバスユニット構造は望ましい。このような構造の一つとしては、床支持材に設けられた支持脚の高さを調整した後に洗い場防水床パンを設置する組立構造が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−121381号公報
【特許文献2】特開2006−233439号公報
【特許文献3】特開2008−25122号公報
【特許文献4】特開2002−88847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のごとき構造を実現しようとすると、以下に説明するように別の大きな課題に直面する。
【0006】
すなわち、ドア枠(ユニットバスの浴室ドアの枠)が載置されるドア枠本載置部(さらには、壁パネルが載置される壁パネル載置部)は、洗い場防水床パンに一体形成しておくことが、コストおよび防水性の観点から好ましい。ところが、上述のように、支持脚の高さを調整した後に洗い場防水床パンを設置することとすれば、支持脚の高さ調整時にはドア枠本載置部が存在しない状態となるため、実際にドア枠を置いて支持脚の高さ調整を行うことができない。この場合の高さ調整手法としては、例えば、床支持材と脱衣室床の上面との高さ方向の差分をメジャーで測定して調整するというものがある。しかし、調整後、洗い場防水床パンのドア枠本載置部にドア枠を最終的に載置した段階で、測定誤差等によりドア枠が垂直に建てられない事態が生じれば、再度、洗い場防水床パンを取り外して支持脚の高さ調整をやり直さなければならず、煩雑である。
【0007】
本発明は、ユニットバス組立の際、支持脚の高さ調整を行った後、ドア枠本載置部が一体形成された洗い場防水床パンを設置するという工程を採用する場合に、支持脚の高さ調整を精度よく行うことを可能としたユニットバスおよびその組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、先行技術にはなかった上述の新規な課題に着目して種々の検討を行った。上述した特許文献1〜4のいずれも、作業口から高さ調整する際には、ドア枠が本載置(載置されて最終取付状態となること)されるドア枠本載置部が存在しているため、特別な工夫をせずとも、ドア枠本載置部にドア枠を載置した状態として支持脚の高さ調整を精度よく行うことができる。要は、従来は、高さ調整する際の基準となるドア枠を実際に載置した状態で高さ調整を行うことができたのに対し、本願では、コストや構造の改善を図ったため、高さ調整時、ドア枠を実際に載置することができなくなっている。この点にも着目してさらに検討を重ねた本発明者は、課題の解決に結び付く知見を得るに至った。
【0009】
本発明にかかるユニットバスの組立方法はこのような知見に基づくものであり、高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材を建築床上に設置し、床支持材に取り付けられたドア枠仮受け材に、ドア枠を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように支持脚の高さ調整をした後、ドア枠が本載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンを床支持材の上に設置し、ドア枠本載置部にドア枠を最終状態にて本載置することを特徴とする。
【0010】
この組立方法においては、床支持材の作業口を利用して支持脚を操作することが可能であるから、当該床支持材の上方から楽な姿勢で高さ調整作業を行うことができる。しかも、ユニットバスにおいて実際に使用されるドア枠をドア枠仮受け材に仮載置した状態として支持脚の高さ調整をすればよいので簡便であり、測定に伴う読み取り間違いを起こすといったミスが生じるおそれがなく、精度よく高さ調整を行うことが可能となっている。
【0011】
また、本発明によれば、ドア枠が載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体成形されており尚かつ作業口を有しない洗い場防水床パンを用いることができる。この場合、一体構造である当該洗い場防水床パンのみで洗い場床の防水性能を実現することができるため、床支持材にまで防水性能を求める必要がなくなる。したがって床支持材として安価な部材を採用することが可能となり、この結果、コストおよび防水性の観点からも好ましいユニットバスを実現することが可能となる。
【0012】
加えて、本発明によれば、上述したようにドア枠仮受け材にドア枠を一時的に仮置き(仮載置)することができるので、ドア枠本載置部(ドア枠が本載置される)が一体形成された洗い場防水床パンを載置する前に、実際にドア枠を置いて床支持材を精度よく高さ調整することができる。このため、洗い場防水床パンを載置した後、再度、洗い場防水床パンを外して高さ調整し直すような面倒な作業が不要となり、作業性に優れる。
【0013】
このような組立方法においては、ドア枠仮受け材として、ドア枠を水平状に仮載置可能なものを用いることが好ましい。通常、ドア枠は水平状に本載置されて最終取付状態となるので、仮載置時にこのような最終取付状態に極めて近い状態とする本発明によれば、支持脚の高さ調整をより精度よく行うことができる。
【0014】
さらに、この組立方法においては、ドア枠仮受け材を、床支持材の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けることが好ましい。こうした場合、床支持材の位置基準部にドア枠仮受け材が設けられた状態となるため、床支持材の精度のよい高さ出しと水平出しとを両立させることができ、結果として、ドア枠を垂直状に載置することができる。
【0015】
さらに、このような組立方法においては、位置基準部に対して洗い場防水床パンのドア枠本載置部の裏側が密接するように沿わせることで、当該ドア枠本載置部を所定高さで水平化することが好ましい。仮に洗い場防水床パンに反りが発生している場合であっても、本発明によればドア枠本載置部が床支持材の位置基準部に対して沿うように矯正されるため、ドア枠本載置部にドア枠を最終的に本載置した場合に近い状態でドア枠仮受け材にドア枠を仮載置して高さ調整することができる。
【0016】
また、組立方法においては、ドア枠仮受け材として、ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部を備えるものを用いることが好ましい。通常、洗い場防水床パンと隣室床とは、水平方向に所定のクリアランスを空けて配置する必要があるところ、本発明によれば、ドア枠本載置部が備える位置決め部によってドア枠の水平方向位置が規定されるため、ドア枠を仮載置すると同時に床支持材の水平方向位置も規定することが可能となる。これによれば水平方向のメジャー測定といった手間が不要である。
【0017】
また、組立方法において、ドア枠仮受け材を、隣室床の側端部に当接させることで、床支持材の水平方向位置を規定することも好ましい。本発明によれば、ドア枠仮受け材を利用して床支持材の隣室床に対する水平方向の設置位置を容易に規定することができるため、メジャー測定といった手間が不要になる。
【0018】
また、組立方法において、ドア枠仮受け材を、洗い場防水床パンと干渉しない位置に配置することも好ましい。洗い場防水床パンを設置する際に、ドア枠仮受け材を取り外さなくても良いため、取り外し作業が不要な点で作業性に優れる。
【0019】
この組立方法においては、ドア枠仮受け材の一部を洗い場防水床パンと隣室床との間に配置し、ドア枠の補強材としても機能させることがさらに好ましい。従来の構造では、洗い場防水床パンと隣室床との間のクリアランス上に位置するドア枠の一部は宙に浮いた状態となっていたが、本発明によれば、ドア枠仮受け材によってその一部を支持する構造となり、ドア枠仮受け材がドア枠の補強にも役立つ。
【0020】
また、本発明にかかるユニットバスは、高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられており、建築床上に設置される床支持材と、該床支持材に取り付けられており、当該ユニットバスのドア枠を一時的に仮載置することができるドア枠仮受け材と、ドア枠を最終状態にて本載置することができるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンと、を備え、ドア枠が、ドア枠仮受け材に仮載置した場合と、ドア枠本載置部に本載置した場合とで同一高さに配置されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユニットバス組立の際、支持脚の高さ調整を行った後、ドア枠本載置部が一体形成された洗い場防水床パンを設置するという工程を採用する場合に、支持脚の高さ調整を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ユニットバスの一例を示す平面図である。
【図2】床支持材、洗い場防水床パン、浴槽排水管等の一例を示す分解斜視図である。
【図3】建築床上に設置された床支持材、架台、浴槽排水管等の一例を示す斜視図である。
【図4】床支持材上に設置された床支持材等の一例を示す斜視図である。
【図5】高さ基準部材の一例を示す斜視図である。
【図6】高さ基準部材の他の例を示す斜視図である。
【図7】洗い場防水床パンのドア枠本載置部、脱衣室の床、およびこれらの間に跨るように載置されたドア枠の一例を示す側面図である。
【図8】ドア枠仮受け材が取り付けられた床支持材を建築床上に設置した状態の一例を示す斜視図である。
【図9】床支持材、洗い場防水床パン、ドア枠本載置部、ドア枠などが設置された状態の一例を示す斜視図である。
【図10】床支持材、架台、ドア枠等の一例を示す斜視図である。
【図11】洗い場防水床パンの反りを抑えて水平化する手段の一例を示す側面図である。
【図12】洗い場防水床パンの反りを抑えて水平化する手段の他の例を示す斜視図である。
【図13】ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部の他の形態例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1等に本発明にかかるユニットバスおよびその組立方法の一例を示す。本発明にかかるユニットバス1は、床支持材2、洗い場防水床パン3、ドア枠5、ドア枠仮受け材9等を備えているものである。なお、ドア枠5は、浴室ドア(図示省略)の枠を形成する部材で、例えば図7等に示す下側部材(ドア枠のうち床部分を形成する部材)は、洗い場防水床パン3に設けられたドア枠本載置部(洗い場防水床パン3上においてドア枠5が載置される部分)31と脱衣室400の床面401とを跨ぐように載置される(図7、図9参照)。以下の説明では、この下側部材のことを単にドア枠5ともいう。
【0025】
ユニットバス1内のスペースは、洗い場スペースと浴槽設置スペースとに大きく分けられる(図1参照)。洗い場スペースには洗い場12が設置される。浴槽設置スペースは洗い場スペースに隣接し、その建築床(図3等において符号200で示す)上には架台(浴槽支持台)300が設置され(図3等参照)、その架台300上に浴槽11が設置される。
【0026】
架台300は、柱状の金属材(鋼材)を縦横に組み合わせて構成され、浴槽水を溜めた状態で且つ入浴者が存在している状態の浴槽荷重を支えるのに十分な強度および耐久性を有する。この架台300によって支持される浴槽11には、浴槽水を貯留可能な内槽部11aが形成されており、該内槽部11aの底面に浴槽排水口11bが設けられている(図1参照)。図1に示す本実施形態の浴槽11は、平面視形状が略四角形(もしくは長円形状等でもよい)であり、一対の長辺側浴槽壁のうちの一方を洗い場12側に向けて設置されている。
【0027】
洗い場12は、床支持材2、洗い場防水床パン3等によって構成されている。これらのうち、床支持材2は、高さ調整可能な支持脚22と、支持脚22の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口21とが設けられているもので、建築床200上に設置されて洗い場防水床パン3を支持する(図2参照)。床支持材2のうち、洗い場防水床パン3の洗い場排水口33と対応した位置には、排水用の開口24が設けられている。後述するように、本実施形態の床支持材2は、防水性は特に実現されていなくても強度のみが実現されていれば足りる。さらに、本実施形態の床支持材2にはドア枠仮受け材9が取り付けられている。
【0028】
洗い場防水床パン3は、洗い場12の表面(床面)を構成する部材で、床支持材2によって支持されている。本実施形態の洗い場防水床パン3には、床支持材2の作業口21に対応する開口が形成されていない(図4等参照)。このため、本実施形態の洗い場防水床パン3は全体を防水性材料で一体成形することができることから、全体として防水性を確保しやすい。また、本実施形態の洗い場防水床パン3には、ドア枠本載置部31、洗い場床部32、洗い場排水口33等が一体成形されている(図7等参照)。洗い場排水口33には、該洗い場排水口33を覆う排水口カバー34が載置される。さらに、洗い場排水口33には排水トラップ35が設けられる。また、浴槽排水口11bと、洗い場排水口33に設けられた排水トラップ35とは、浴槽排水管13によって接続されている(図2、図3参照)。浴槽排水管13は、浴槽11の排水を排水トラップ35の内部に合流させる。
【0029】
洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31は、洗い場床部32等と一体成形されている。このドア枠本載置部31に本載置されたドア枠5は、最終取付状態とされる(図7等参照)。
【0030】
ドア枠仮受け材9は、ユニットバス1の組立時にドア枠5を一時的に仮載置することができるよう、床支持材2に取り付けられているものである(図8等参照)。本実施形態では、このドア枠仮受け材9に仮載置されたドア枠5の高さが、上述したドア枠本載置部31に本載置された場合のドア枠5の高さと同一となるように調整している。これによれば、ユニットバス1において実際に使用されるドア枠5をドア枠仮受け材9に仮載置した状態として支持脚22(および床支持材2)の高さ調整をすれば、その後床支持材2に設置される洗い場防水床パン3を所定高さに設置することができる。
【0031】
このドア枠仮受け材9の具体例は、仮載置されたドア枠5を、ドア枠本載置部31に本載置されたドア枠5と同一高さとしうるもの、あるいは同一高さとするための調整に適したものであれば特に限定されない。例えば本実施形態では、板状部材を折り曲げ、ドア枠5が仮載置される平坦部92を備えたドア枠仮受け材9を用いている(図5、図8等参照)。また、平坦部92のうち脱衣室400寄りの一部はさらに上方へ折り曲げられている(図5、図6等参照)。このように折り曲げられた部分は、ドア枠5を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部91として機能する。当該位置決め部91によれば、ドア枠5を平坦部92に仮載置する際に水平方向位置を規定することできる。
【0032】
また、本実施形態では、平坦部92を水平とし、当該ドア枠仮受け材9によってドア枠5を水平状に仮載置することができるようにしている。本実施形態のユニットバス1においては、通常のものと同様、ドア枠5が水平状に本載置されて最終取付状態となるので(図7等参照)、仮載置時にこのような最終取付状態に極めて近い状態とする本実施形態によれば支持脚22の高さ調整をより精度よく行うことができる。
【0033】
また、本実施形態では、ドア枠仮受け材9を、洗い場防水床パン3と干渉しない位置に配置している。こうした場合、洗い場防水床パン3を設置する際、当該ドア枠仮受け材9を付けっ放しのまま取り外さなくて済み、取り外し作業が不要となるので作業性に優れる。
【0034】
さらに、本実施形態においては、このようなドア枠仮受け材9を、床支持材2の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けている。こうした場合、床支持材2の当該位置基準部にドア枠仮受け材9が設けられた状態となるので、床支持材2の精度のよい高さ出し(高さ調整)と水平出し(水平度の調整)とを両立させることができる。これによれば、結果的に、ドア枠5のうちの両側枠を鉛直とし、ドア枠5の全体を矩形に形成することができる(図10参照)。
【0035】
ここで、位置基準部とは、上述のように床支持材2の位置調整を行う際の基準となる部分や部位のことで、当該ユニットバス1の形態に合わせて適宜設定可能であり、具体的な位置に限定されることはない。例えば、図5に示したように床支持材2の側面2a付近を位置基準部に設定してもよいし、あるいは床支持材2の隅部またはその近傍を位置基準部に設定してドア枠仮受け材9を設置してもよい(図6参照)。例示すれば、ユニットバス1を構成する部材の中でも特に高さ出し、水平出しの調整が重要である部材(例えば浴室壁部材(図示省略)や、ドアが載置されるドア載置面に設置されるドア枠5、あるいは該ドア枠5を支持する支柱部材7など)の調整に有利なようにこれら位置基準部を設定すれば、これら部材をさらに精度よく設置するという点で有利である。
【0036】
さらには、位置基準部を複数設定することもできる。例えば、上述の浴室壁部材やドア枠5のような特に高さ出し、水平出しの調整が重要である部材の調整に有利なようにこれら位置基準部を設定することが好ましい。上述したように、ドア枠5は、浴室ドア(図示省略)の枠を形成する部材で、例えば図9等に示す下側部材(ドア枠のうち床部分を形成する部材)は、洗い場防水床パン3に設けられたドア枠本載置部(洗い場防水床パン3上においてドア枠5が本載置される部分)31と脱衣室400の床面401とを跨ぐように載置される(図7、図9参照)。このようなユニットバス1において、ドア枠5の両端付近にそれぞれ位置基準部を設定しておけば、特に水平出し・垂直出しが重要であるドア枠5を精度よく設置するための調整が可能となる。具体的には、上述のドア枠本載置部31の近傍に位置基準部を設定することによってドア枠5を精度よく設置することが可能となる。なお、図7において、洗い場防水床パン3の洗い場床部の床面(水上表面)、および脱衣室400の床面401の表面をそれぞれ▽印で示している(図7参照)。
【0037】
続いて、上述した構成のユニットバス1の組立工程を以下に一例を挙げつつ説明する。
【0038】
ドア枠仮受け材9が取り付けられた床支持材2を建築床200上に設置し、ドア枠仮受け材9にドア枠5を仮載置する。該ドア枠5の水平方向位置を規定した状態で支持脚22を操作し、当該支持脚22および床支持材2の高さ調整をする。高さ調整は、仮載置されたドア枠5が所定の高さとなるように行う。このとき、組立作業者等は、作業口21の上方から手を差し込んで高さ調整作業をすることが可能である。
【0039】
このとき、さらに、ドア枠仮受け材9を、脱衣室400の側端部に当接させることとして床支持材2の水平方向位置を規定することもできる(図7参照)。こうした場合には、ドア枠仮受け材9を利用して、脱衣室400の床面401に対する床支持材2の水平方向の設置位置を容易に規定することができるため、メジャー測定といった手間は不要である。
【0040】
高さ等の調整を終えたら、洗い場防水床パン3を床支持材2の上に載置する(図4等参照)。さらに、洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31と脱衣室400の床面401とを跨ぐようにドア枠5を載置する(図7、図9等参照)。この時点で既に床支持材2の高さ調整が済んでいるため、該床支持材2上に載置される洗い場防水床パン3、さらにその後に載置されるドア枠5等は、それぞれ所定の位置に所定の高さで載置された状態となる。
【0041】
また、組立の際、ドア枠仮受け材9の一部を洗い場防水床パン3と脱衣室400の床面401との間に配置し、当該ドア枠仮受け材9をさらにドア枠5の補強材として機能させることもできる。組立時の調整にのみ用いられるドア枠仮受け材9を、このようにすることによって組立後も構造材の一部として機能させることができるのでドア枠5の補強等の面で役立つ。
【0042】
ところで、洗い場防水床パン3は板状であるため、例えばFRP等で一体成形された場合に反りが生じる可能性がある。このような洗い場防水床パン3については、少なくとも所定箇所を床支持材2へと密着させることによって水平となるようにする(水平化する)ことが好ましい。例えば本実施形態では、予め設定されている位置基準部に対して洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31の裏側が密接するように沿わせるようにし、これによって当該洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31を反りがある場合にも所定高さで水平化するようにしている。水平化するための手段(水平化手段)は特に限定されないが、例えば側面視クランク形状の押さえ部材8をジョイナー6や支柱部材7にビス止め等により取り付け、これによって洗い場防水床パン3の反りを抑えて水平化することが可能である(図11参照)。あるいは、ユニットバス1の支柱部材7を利用したものとして、該支柱部材7をジョイナー6に取り付け、該支柱部材7の一部で洗い場防水床パン3を押さえ付けることにより、当該洗い場防水床パン3の一部を床支持材2へと押し付けて反りを抑止することも可能である(図12等参照)。洗い場防水床パン3に反りが発生していても、こうすることにより、ドア枠本載置部31が床支持材2の位置基準部に対して沿うように矯正される。
【0043】
ここまで説明したように、本実施形態のユニットバス1およびその組立方法においては、床支持材2の作業口21を利用して支持脚22を操作することが可能であるから、組立作業者等にとってみれば当該床支持材2の上方から楽な姿勢で高さ調整作業を行うことができる。したがって、このような作業口21がなく隙間等を使っての作業を余儀なくされていた従来型のユニットバス1と比較して作業がしやすく、作業性に優れる。しかも、ドア枠5を仮載置した状態で高さを変えるだけの調整で済み、ドア枠5等を実際の位置に置くことなく作業を行うことができるため簡便である。
【0044】
また、本実施形態のユニットバス1およびその組立方法においては、作業口を有しない洗い場防水床パン3を用いることが可能であることから、一体成形された一体的構造の当該洗い場防水床パン3のみで洗い場12の防水性能を実現しやすい。そうすると、防水性能のない床支持材2であっても採用することが可能であり、結果、安価な床支持材2を採用することが可能となるから、構造がシンプルでありコスト面に優れたユニットバス1を実現することが可能となる。
【0045】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では、ドア枠5を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部91として、平坦部92の一部が上方へ折り曲げられて形成されたものを例示したが(図5等参照)、これは位置決め部の一例にすぎない。この他、例えば、ドア枠仮受け材9の上面に凸部9aを設けておき、ドア枠5の底部には該凸部9aが嵌合する嵌合用凹部51を設けておき、両者を嵌合させることによってドア枠5の水平方向位置を所定位置に位置決めすることもできる(図13参照)。この場合には、ドア枠仮受け材9の上面に設けられた凸部9aが位置決め部91として機能することとなる。もちろん、このような位置決めが可能である限りは、凹凸が逆になっていても構わない。
【0046】
また、ここまで説明したドア枠仮受け材9だけでなく、高さ等の調整時の指標となりうる部材(高さ基準部材)4を併設することもできる(図5、図6等参照)。高さ基準部材4とドア枠仮受け材9の両方を設けておけば、ユニットバス1の構造や調整時の状況に応じて両者を適宜使い分けることが可能である。上述したジョイナー6を高さ基準部材4として利用してもよい。なお、符号41は切り込み等で構成される目印部である。
【符号の説明】
【0047】
1:ユニットバス
2:床支持材
3:洗い場防水床パン
5:ドア枠
7:支柱部材
8:押さえ部材
9:ドア枠仮受け材
21:作業口
22:支持脚
31:ドア枠本載置部
32:洗い場床部
91:位置決め部
200:建築床
400:脱衣室(隣室)
401:脱衣室の床面(隣室の基準面)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニットバスおよびその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットバスの洗い場床を建築床上に水平に設置するため、例えば四隅に高さ調整可能な支持脚を備えたものが利用されている。また、洗い場床を設置する際に支持脚の高さ調整作業を簡便に行えるようにするため、上方に開口する作業口(洗い場点検口)を備えた洗い場床も利用されている。作業口がない場合、床と建築床の間の側方から支持脚の高さ調整や配管接続をする必要があるため作業性に劣るが、作業口を利用すればこれらの作業を床の上方から楽な姿勢で行うことができる(例えば特許文献1〜4参照)。
【0003】
その一方で、洗い場防水床パンに作業口を設けると、当該洗い場防水床パンの他に作業口を水密に塞ぐ蓋が必要となり、構造が複雑化しやすい。また、作業口付き防水パンおよび洗い場蓋の2つの部材を共に防水性材料(型成形品)で成形する必要があり、コストがかさみやすい。したがって、コスト面を考慮すれば、洗い場防水床パンに作業口を設けず、尚かつ上方から楽な姿勢で高さ調整や配管接続を行えるようにしたバスユニット構造は望ましい。このような構造の一つとしては、床支持材に設けられた支持脚の高さを調整した後に洗い場防水床パンを設置する組立構造が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−121381号公報
【特許文献2】特開2006−233439号公報
【特許文献3】特開2008−25122号公報
【特許文献4】特開2002−88847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のごとき構造を実現しようとすると、以下に説明するように別の大きな課題に直面する。
【0006】
すなわち、ドア枠(ユニットバスの浴室ドアの枠)が載置されるドア枠本載置部(さらには、壁パネルが載置される壁パネル載置部)は、洗い場防水床パンに一体形成しておくことが、コストおよび防水性の観点から好ましい。ところが、上述のように、支持脚の高さを調整した後に洗い場防水床パンを設置することとすれば、支持脚の高さ調整時にはドア枠本載置部が存在しない状態となるため、実際にドア枠を置いて支持脚の高さ調整を行うことができない。この場合の高さ調整手法としては、例えば、床支持材と脱衣室床の上面との高さ方向の差分をメジャーで測定して調整するというものがある。しかし、調整後、洗い場防水床パンのドア枠本載置部にドア枠を最終的に載置した段階で、測定誤差等によりドア枠が垂直に建てられない事態が生じれば、再度、洗い場防水床パンを取り外して支持脚の高さ調整をやり直さなければならず、煩雑である。
【0007】
本発明は、ユニットバス組立の際、支持脚の高さ調整を行った後、ドア枠本載置部が一体形成された洗い場防水床パンを設置するという工程を採用する場合に、支持脚の高さ調整を精度よく行うことを可能としたユニットバスおよびその組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、先行技術にはなかった上述の新規な課題に着目して種々の検討を行った。上述した特許文献1〜4のいずれも、作業口から高さ調整する際には、ドア枠が本載置(載置されて最終取付状態となること)されるドア枠本載置部が存在しているため、特別な工夫をせずとも、ドア枠本載置部にドア枠を載置した状態として支持脚の高さ調整を精度よく行うことができる。要は、従来は、高さ調整する際の基準となるドア枠を実際に載置した状態で高さ調整を行うことができたのに対し、本願では、コストや構造の改善を図ったため、高さ調整時、ドア枠を実際に載置することができなくなっている。この点にも着目してさらに検討を重ねた本発明者は、課題の解決に結び付く知見を得るに至った。
【0009】
本発明にかかるユニットバスの組立方法はこのような知見に基づくものであり、高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材を建築床上に設置し、床支持材に取り付けられたドア枠仮受け材に、ドア枠を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように支持脚の高さ調整をした後、ドア枠が本載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンを床支持材の上に設置し、ドア枠本載置部にドア枠を最終状態にて本載置することを特徴とする。
【0010】
この組立方法においては、床支持材の作業口を利用して支持脚を操作することが可能であるから、当該床支持材の上方から楽な姿勢で高さ調整作業を行うことができる。しかも、ユニットバスにおいて実際に使用されるドア枠をドア枠仮受け材に仮載置した状態として支持脚の高さ調整をすればよいので簡便であり、測定に伴う読み取り間違いを起こすといったミスが生じるおそれがなく、精度よく高さ調整を行うことが可能となっている。
【0011】
また、本発明によれば、ドア枠が載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体成形されており尚かつ作業口を有しない洗い場防水床パンを用いることができる。この場合、一体構造である当該洗い場防水床パンのみで洗い場床の防水性能を実現することができるため、床支持材にまで防水性能を求める必要がなくなる。したがって床支持材として安価な部材を採用することが可能となり、この結果、コストおよび防水性の観点からも好ましいユニットバスを実現することが可能となる。
【0012】
加えて、本発明によれば、上述したようにドア枠仮受け材にドア枠を一時的に仮置き(仮載置)することができるので、ドア枠本載置部(ドア枠が本載置される)が一体形成された洗い場防水床パンを載置する前に、実際にドア枠を置いて床支持材を精度よく高さ調整することができる。このため、洗い場防水床パンを載置した後、再度、洗い場防水床パンを外して高さ調整し直すような面倒な作業が不要となり、作業性に優れる。
【0013】
このような組立方法においては、ドア枠仮受け材として、ドア枠を水平状に仮載置可能なものを用いることが好ましい。通常、ドア枠は水平状に本載置されて最終取付状態となるので、仮載置時にこのような最終取付状態に極めて近い状態とする本発明によれば、支持脚の高さ調整をより精度よく行うことができる。
【0014】
さらに、この組立方法においては、ドア枠仮受け材を、床支持材の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けることが好ましい。こうした場合、床支持材の位置基準部にドア枠仮受け材が設けられた状態となるため、床支持材の精度のよい高さ出しと水平出しとを両立させることができ、結果として、ドア枠を垂直状に載置することができる。
【0015】
さらに、このような組立方法においては、位置基準部に対して洗い場防水床パンのドア枠本載置部の裏側が密接するように沿わせることで、当該ドア枠本載置部を所定高さで水平化することが好ましい。仮に洗い場防水床パンに反りが発生している場合であっても、本発明によればドア枠本載置部が床支持材の位置基準部に対して沿うように矯正されるため、ドア枠本載置部にドア枠を最終的に本載置した場合に近い状態でドア枠仮受け材にドア枠を仮載置して高さ調整することができる。
【0016】
また、組立方法においては、ドア枠仮受け材として、ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部を備えるものを用いることが好ましい。通常、洗い場防水床パンと隣室床とは、水平方向に所定のクリアランスを空けて配置する必要があるところ、本発明によれば、ドア枠本載置部が備える位置決め部によってドア枠の水平方向位置が規定されるため、ドア枠を仮載置すると同時に床支持材の水平方向位置も規定することが可能となる。これによれば水平方向のメジャー測定といった手間が不要である。
【0017】
また、組立方法において、ドア枠仮受け材を、隣室床の側端部に当接させることで、床支持材の水平方向位置を規定することも好ましい。本発明によれば、ドア枠仮受け材を利用して床支持材の隣室床に対する水平方向の設置位置を容易に規定することができるため、メジャー測定といった手間が不要になる。
【0018】
また、組立方法において、ドア枠仮受け材を、洗い場防水床パンと干渉しない位置に配置することも好ましい。洗い場防水床パンを設置する際に、ドア枠仮受け材を取り外さなくても良いため、取り外し作業が不要な点で作業性に優れる。
【0019】
この組立方法においては、ドア枠仮受け材の一部を洗い場防水床パンと隣室床との間に配置し、ドア枠の補強材としても機能させることがさらに好ましい。従来の構造では、洗い場防水床パンと隣室床との間のクリアランス上に位置するドア枠の一部は宙に浮いた状態となっていたが、本発明によれば、ドア枠仮受け材によってその一部を支持する構造となり、ドア枠仮受け材がドア枠の補強にも役立つ。
【0020】
また、本発明にかかるユニットバスは、高さ調整可能な支持脚と、支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられており、建築床上に設置される床支持材と、該床支持材に取り付けられており、当該ユニットバスのドア枠を一時的に仮載置することができるドア枠仮受け材と、ドア枠を最終状態にて本載置することができるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンと、を備え、ドア枠が、ドア枠仮受け材に仮載置した場合と、ドア枠本載置部に本載置した場合とで同一高さに配置されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユニットバス組立の際、支持脚の高さ調整を行った後、ドア枠本載置部が一体形成された洗い場防水床パンを設置するという工程を採用する場合に、支持脚の高さ調整を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ユニットバスの一例を示す平面図である。
【図2】床支持材、洗い場防水床パン、浴槽排水管等の一例を示す分解斜視図である。
【図3】建築床上に設置された床支持材、架台、浴槽排水管等の一例を示す斜視図である。
【図4】床支持材上に設置された床支持材等の一例を示す斜視図である。
【図5】高さ基準部材の一例を示す斜視図である。
【図6】高さ基準部材の他の例を示す斜視図である。
【図7】洗い場防水床パンのドア枠本載置部、脱衣室の床、およびこれらの間に跨るように載置されたドア枠の一例を示す側面図である。
【図8】ドア枠仮受け材が取り付けられた床支持材を建築床上に設置した状態の一例を示す斜視図である。
【図9】床支持材、洗い場防水床パン、ドア枠本載置部、ドア枠などが設置された状態の一例を示す斜視図である。
【図10】床支持材、架台、ドア枠等の一例を示す斜視図である。
【図11】洗い場防水床パンの反りを抑えて水平化する手段の一例を示す側面図である。
【図12】洗い場防水床パンの反りを抑えて水平化する手段の他の例を示す斜視図である。
【図13】ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部の他の形態例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1等に本発明にかかるユニットバスおよびその組立方法の一例を示す。本発明にかかるユニットバス1は、床支持材2、洗い場防水床パン3、ドア枠5、ドア枠仮受け材9等を備えているものである。なお、ドア枠5は、浴室ドア(図示省略)の枠を形成する部材で、例えば図7等に示す下側部材(ドア枠のうち床部分を形成する部材)は、洗い場防水床パン3に設けられたドア枠本載置部(洗い場防水床パン3上においてドア枠5が載置される部分)31と脱衣室400の床面401とを跨ぐように載置される(図7、図9参照)。以下の説明では、この下側部材のことを単にドア枠5ともいう。
【0025】
ユニットバス1内のスペースは、洗い場スペースと浴槽設置スペースとに大きく分けられる(図1参照)。洗い場スペースには洗い場12が設置される。浴槽設置スペースは洗い場スペースに隣接し、その建築床(図3等において符号200で示す)上には架台(浴槽支持台)300が設置され(図3等参照)、その架台300上に浴槽11が設置される。
【0026】
架台300は、柱状の金属材(鋼材)を縦横に組み合わせて構成され、浴槽水を溜めた状態で且つ入浴者が存在している状態の浴槽荷重を支えるのに十分な強度および耐久性を有する。この架台300によって支持される浴槽11には、浴槽水を貯留可能な内槽部11aが形成されており、該内槽部11aの底面に浴槽排水口11bが設けられている(図1参照)。図1に示す本実施形態の浴槽11は、平面視形状が略四角形(もしくは長円形状等でもよい)であり、一対の長辺側浴槽壁のうちの一方を洗い場12側に向けて設置されている。
【0027】
洗い場12は、床支持材2、洗い場防水床パン3等によって構成されている。これらのうち、床支持材2は、高さ調整可能な支持脚22と、支持脚22の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口21とが設けられているもので、建築床200上に設置されて洗い場防水床パン3を支持する(図2参照)。床支持材2のうち、洗い場防水床パン3の洗い場排水口33と対応した位置には、排水用の開口24が設けられている。後述するように、本実施形態の床支持材2は、防水性は特に実現されていなくても強度のみが実現されていれば足りる。さらに、本実施形態の床支持材2にはドア枠仮受け材9が取り付けられている。
【0028】
洗い場防水床パン3は、洗い場12の表面(床面)を構成する部材で、床支持材2によって支持されている。本実施形態の洗い場防水床パン3には、床支持材2の作業口21に対応する開口が形成されていない(図4等参照)。このため、本実施形態の洗い場防水床パン3は全体を防水性材料で一体成形することができることから、全体として防水性を確保しやすい。また、本実施形態の洗い場防水床パン3には、ドア枠本載置部31、洗い場床部32、洗い場排水口33等が一体成形されている(図7等参照)。洗い場排水口33には、該洗い場排水口33を覆う排水口カバー34が載置される。さらに、洗い場排水口33には排水トラップ35が設けられる。また、浴槽排水口11bと、洗い場排水口33に設けられた排水トラップ35とは、浴槽排水管13によって接続されている(図2、図3参照)。浴槽排水管13は、浴槽11の排水を排水トラップ35の内部に合流させる。
【0029】
洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31は、洗い場床部32等と一体成形されている。このドア枠本載置部31に本載置されたドア枠5は、最終取付状態とされる(図7等参照)。
【0030】
ドア枠仮受け材9は、ユニットバス1の組立時にドア枠5を一時的に仮載置することができるよう、床支持材2に取り付けられているものである(図8等参照)。本実施形態では、このドア枠仮受け材9に仮載置されたドア枠5の高さが、上述したドア枠本載置部31に本載置された場合のドア枠5の高さと同一となるように調整している。これによれば、ユニットバス1において実際に使用されるドア枠5をドア枠仮受け材9に仮載置した状態として支持脚22(および床支持材2)の高さ調整をすれば、その後床支持材2に設置される洗い場防水床パン3を所定高さに設置することができる。
【0031】
このドア枠仮受け材9の具体例は、仮載置されたドア枠5を、ドア枠本載置部31に本載置されたドア枠5と同一高さとしうるもの、あるいは同一高さとするための調整に適したものであれば特に限定されない。例えば本実施形態では、板状部材を折り曲げ、ドア枠5が仮載置される平坦部92を備えたドア枠仮受け材9を用いている(図5、図8等参照)。また、平坦部92のうち脱衣室400寄りの一部はさらに上方へ折り曲げられている(図5、図6等参照)。このように折り曲げられた部分は、ドア枠5を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部91として機能する。当該位置決め部91によれば、ドア枠5を平坦部92に仮載置する際に水平方向位置を規定することできる。
【0032】
また、本実施形態では、平坦部92を水平とし、当該ドア枠仮受け材9によってドア枠5を水平状に仮載置することができるようにしている。本実施形態のユニットバス1においては、通常のものと同様、ドア枠5が水平状に本載置されて最終取付状態となるので(図7等参照)、仮載置時にこのような最終取付状態に極めて近い状態とする本実施形態によれば支持脚22の高さ調整をより精度よく行うことができる。
【0033】
また、本実施形態では、ドア枠仮受け材9を、洗い場防水床パン3と干渉しない位置に配置している。こうした場合、洗い場防水床パン3を設置する際、当該ドア枠仮受け材9を付けっ放しのまま取り外さなくて済み、取り外し作業が不要となるので作業性に優れる。
【0034】
さらに、本実施形態においては、このようなドア枠仮受け材9を、床支持材2の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けている。こうした場合、床支持材2の当該位置基準部にドア枠仮受け材9が設けられた状態となるので、床支持材2の精度のよい高さ出し(高さ調整)と水平出し(水平度の調整)とを両立させることができる。これによれば、結果的に、ドア枠5のうちの両側枠を鉛直とし、ドア枠5の全体を矩形に形成することができる(図10参照)。
【0035】
ここで、位置基準部とは、上述のように床支持材2の位置調整を行う際の基準となる部分や部位のことで、当該ユニットバス1の形態に合わせて適宜設定可能であり、具体的な位置に限定されることはない。例えば、図5に示したように床支持材2の側面2a付近を位置基準部に設定してもよいし、あるいは床支持材2の隅部またはその近傍を位置基準部に設定してドア枠仮受け材9を設置してもよい(図6参照)。例示すれば、ユニットバス1を構成する部材の中でも特に高さ出し、水平出しの調整が重要である部材(例えば浴室壁部材(図示省略)や、ドアが載置されるドア載置面に設置されるドア枠5、あるいは該ドア枠5を支持する支柱部材7など)の調整に有利なようにこれら位置基準部を設定すれば、これら部材をさらに精度よく設置するという点で有利である。
【0036】
さらには、位置基準部を複数設定することもできる。例えば、上述の浴室壁部材やドア枠5のような特に高さ出し、水平出しの調整が重要である部材の調整に有利なようにこれら位置基準部を設定することが好ましい。上述したように、ドア枠5は、浴室ドア(図示省略)の枠を形成する部材で、例えば図9等に示す下側部材(ドア枠のうち床部分を形成する部材)は、洗い場防水床パン3に設けられたドア枠本載置部(洗い場防水床パン3上においてドア枠5が本載置される部分)31と脱衣室400の床面401とを跨ぐように載置される(図7、図9参照)。このようなユニットバス1において、ドア枠5の両端付近にそれぞれ位置基準部を設定しておけば、特に水平出し・垂直出しが重要であるドア枠5を精度よく設置するための調整が可能となる。具体的には、上述のドア枠本載置部31の近傍に位置基準部を設定することによってドア枠5を精度よく設置することが可能となる。なお、図7において、洗い場防水床パン3の洗い場床部の床面(水上表面)、および脱衣室400の床面401の表面をそれぞれ▽印で示している(図7参照)。
【0037】
続いて、上述した構成のユニットバス1の組立工程を以下に一例を挙げつつ説明する。
【0038】
ドア枠仮受け材9が取り付けられた床支持材2を建築床200上に設置し、ドア枠仮受け材9にドア枠5を仮載置する。該ドア枠5の水平方向位置を規定した状態で支持脚22を操作し、当該支持脚22および床支持材2の高さ調整をする。高さ調整は、仮載置されたドア枠5が所定の高さとなるように行う。このとき、組立作業者等は、作業口21の上方から手を差し込んで高さ調整作業をすることが可能である。
【0039】
このとき、さらに、ドア枠仮受け材9を、脱衣室400の側端部に当接させることとして床支持材2の水平方向位置を規定することもできる(図7参照)。こうした場合には、ドア枠仮受け材9を利用して、脱衣室400の床面401に対する床支持材2の水平方向の設置位置を容易に規定することができるため、メジャー測定といった手間は不要である。
【0040】
高さ等の調整を終えたら、洗い場防水床パン3を床支持材2の上に載置する(図4等参照)。さらに、洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31と脱衣室400の床面401とを跨ぐようにドア枠5を載置する(図7、図9等参照)。この時点で既に床支持材2の高さ調整が済んでいるため、該床支持材2上に載置される洗い場防水床パン3、さらにその後に載置されるドア枠5等は、それぞれ所定の位置に所定の高さで載置された状態となる。
【0041】
また、組立の際、ドア枠仮受け材9の一部を洗い場防水床パン3と脱衣室400の床面401との間に配置し、当該ドア枠仮受け材9をさらにドア枠5の補強材として機能させることもできる。組立時の調整にのみ用いられるドア枠仮受け材9を、このようにすることによって組立後も構造材の一部として機能させることができるのでドア枠5の補強等の面で役立つ。
【0042】
ところで、洗い場防水床パン3は板状であるため、例えばFRP等で一体成形された場合に反りが生じる可能性がある。このような洗い場防水床パン3については、少なくとも所定箇所を床支持材2へと密着させることによって水平となるようにする(水平化する)ことが好ましい。例えば本実施形態では、予め設定されている位置基準部に対して洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31の裏側が密接するように沿わせるようにし、これによって当該洗い場防水床パン3のドア枠本載置部31を反りがある場合にも所定高さで水平化するようにしている。水平化するための手段(水平化手段)は特に限定されないが、例えば側面視クランク形状の押さえ部材8をジョイナー6や支柱部材7にビス止め等により取り付け、これによって洗い場防水床パン3の反りを抑えて水平化することが可能である(図11参照)。あるいは、ユニットバス1の支柱部材7を利用したものとして、該支柱部材7をジョイナー6に取り付け、該支柱部材7の一部で洗い場防水床パン3を押さえ付けることにより、当該洗い場防水床パン3の一部を床支持材2へと押し付けて反りを抑止することも可能である(図12等参照)。洗い場防水床パン3に反りが発生していても、こうすることにより、ドア枠本載置部31が床支持材2の位置基準部に対して沿うように矯正される。
【0043】
ここまで説明したように、本実施形態のユニットバス1およびその組立方法においては、床支持材2の作業口21を利用して支持脚22を操作することが可能であるから、組立作業者等にとってみれば当該床支持材2の上方から楽な姿勢で高さ調整作業を行うことができる。したがって、このような作業口21がなく隙間等を使っての作業を余儀なくされていた従来型のユニットバス1と比較して作業がしやすく、作業性に優れる。しかも、ドア枠5を仮載置した状態で高さを変えるだけの調整で済み、ドア枠5等を実際の位置に置くことなく作業を行うことができるため簡便である。
【0044】
また、本実施形態のユニットバス1およびその組立方法においては、作業口を有しない洗い場防水床パン3を用いることが可能であることから、一体成形された一体的構造の当該洗い場防水床パン3のみで洗い場12の防水性能を実現しやすい。そうすると、防水性能のない床支持材2であっても採用することが可能であり、結果、安価な床支持材2を採用することが可能となるから、構造がシンプルでありコスト面に優れたユニットバス1を実現することが可能となる。
【0045】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では、ドア枠5を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部91として、平坦部92の一部が上方へ折り曲げられて形成されたものを例示したが(図5等参照)、これは位置決め部の一例にすぎない。この他、例えば、ドア枠仮受け材9の上面に凸部9aを設けておき、ドア枠5の底部には該凸部9aが嵌合する嵌合用凹部51を設けておき、両者を嵌合させることによってドア枠5の水平方向位置を所定位置に位置決めすることもできる(図13参照)。この場合には、ドア枠仮受け材9の上面に設けられた凸部9aが位置決め部91として機能することとなる。もちろん、このような位置決めが可能である限りは、凹凸が逆になっていても構わない。
【0046】
また、ここまで説明したドア枠仮受け材9だけでなく、高さ等の調整時の指標となりうる部材(高さ基準部材)4を併設することもできる(図5、図6等参照)。高さ基準部材4とドア枠仮受け材9の両方を設けておけば、ユニットバス1の構造や調整時の状況に応じて両者を適宜使い分けることが可能である。上述したジョイナー6を高さ基準部材4として利用してもよい。なお、符号41は切り込み等で構成される目印部である。
【符号の説明】
【0047】
1:ユニットバス
2:床支持材
3:洗い場防水床パン
5:ドア枠
7:支柱部材
8:押さえ部材
9:ドア枠仮受け材
21:作業口
22:支持脚
31:ドア枠本載置部
32:洗い場床部
91:位置決め部
200:建築床
400:脱衣室(隣室)
401:脱衣室の床面(隣室の基準面)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高さ調整可能な支持脚と、前記支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材を建築床上に設置し、
前記床支持材に取り付けられたドア枠仮受け材に、ドア枠を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように前記支持脚の高さ調整をした後、
前記ドア枠が本載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンを前記床支持材の上に設置し、
前記ドア枠本載置部に前記ドア枠を最終状態にて本載置することを特徴とするユニットバスの組立方法。
【請求項2】
前記ドア枠仮受け材として、前記ドア枠を水平状に仮載置可能なものを用いることを特徴とする請求項1記載のユニットバスの組立方法。
【請求項3】
前記ドア枠仮受け材を、前記床支持材の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けることを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項4】
前記位置基準部に対して前記洗い場防水床パンのドア枠本載置部の裏側が密接するように沿わせることで、当該ドア枠本載置部を所定高さで水平化することを特徴とする請求項3記載のユニットバスの組立方法。
【請求項5】
前記ドア枠仮受け材として、前記ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部を備えるものを用いることを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項6】
前記ドア枠仮受け材を、隣室床の側端部に当接させることで、前記床支持材の水平方向位置を規定することを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項7】
前記ドア枠仮受け材を、前記洗い場防水床パンと干渉しない位置に配置することを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項8】
前記ドア枠仮受け材の一部を前記洗い場防水床パンと隣室床との間に配置し、前記ドア枠の補強材としても機能させることを特徴とする請求項7記載のユニットバスの組立方法。
【請求項9】
高さ調整可能な支持脚と、前記支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられており、建築床上に設置される床支持材と、
該床支持材に取り付けられており、当該ユニットバスのドア枠を一時的に仮載置することができるドア枠仮受け材と、
前記ドア枠を最終状態にて本載置することができるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンと、
を備え、
前記ドア枠が、前記ドア枠仮受け材に仮載置した場合と、前記ドア枠本載置部に本載置した場合とで同一高さに配置されることを特徴とするユニットバス。
【請求項1】
高さ調整可能な支持脚と、前記支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられた床支持材を建築床上に設置し、
前記床支持材に取り付けられたドア枠仮受け材に、ドア枠を一時的に仮載置し、該仮載置されたドア枠を本載置されて最終取付状態となった場合と同一高さとするように前記支持脚の高さ調整をした後、
前記ドア枠が本載置されるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンを前記床支持材の上に設置し、
前記ドア枠本載置部に前記ドア枠を最終状態にて本載置することを特徴とするユニットバスの組立方法。
【請求項2】
前記ドア枠仮受け材として、前記ドア枠を水平状に仮載置可能なものを用いることを特徴とする請求項1記載のユニットバスの組立方法。
【請求項3】
前記ドア枠仮受け材を、前記床支持材の水平出しを行う際の位置基準部の近傍に取り付けることを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項4】
前記位置基準部に対して前記洗い場防水床パンのドア枠本載置部の裏側が密接するように沿わせることで、当該ドア枠本載置部を所定高さで水平化することを特徴とする請求項3記載のユニットバスの組立方法。
【請求項5】
前記ドア枠仮受け材として、前記ドア枠を水平方向の所定位置に位置決めする位置決め部を備えるものを用いることを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項6】
前記ドア枠仮受け材を、隣室床の側端部に当接させることで、前記床支持材の水平方向位置を規定することを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項7】
前記ドア枠仮受け材を、前記洗い場防水床パンと干渉しない位置に配置することを特徴とする請求項2記載のユニットバスの組立方法。
【請求項8】
前記ドア枠仮受け材の一部を前記洗い場防水床パンと隣室床との間に配置し、前記ドア枠の補強材としても機能させることを特徴とする請求項7記載のユニットバスの組立方法。
【請求項9】
高さ調整可能な支持脚と、前記支持脚の高さ調整作業をする際に用いる上方に開口した作業口とが設けられており、建築床上に設置される床支持材と、
該床支持材に取り付けられており、当該ユニットバスのドア枠を一時的に仮載置することができるドア枠仮受け材と、
前記ドア枠を最終状態にて本載置することができるドア枠本載置部と洗い場床部とが一体形成され、作業口を有しない洗い場防水床パンと、
を備え、
前記ドア枠が、前記ドア枠仮受け材に仮載置した場合と、前記ドア枠本載置部に本載置した場合とで同一高さに配置されることを特徴とするユニットバス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−140836(P2012−140836A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1300(P2011−1300)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
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