ユニットバス
【課題】 様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることのできるユニットバス。
【解決手段】 本発明のユニットバスは、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部（３）と、壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズル（４）と、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部（５）とを備えている。
【解決手段】 本発明のユニットバスは、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部（３）と、壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズル（４）と、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部（５）とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ユニットバスに関し、特にマッサージシャワー機能付きのユニットバスに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、浴室に取り付けられた腰掛けなどに座った状態で、腰シャワーのようなマッサージシャワーを浴びる構成が知られている（たとえば特許文献１を参照）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００１−２９２５３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述の公報に開示された従来技術では、腰掛けに完全に座ったほぼ静止状態で腰シャワーを浴びるため、シャワーの当たる部位が限定的で且つ固定的になり、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができない。
【０００５】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることのできるユニットバスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記課題を解決するために、本発明では、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部と、
前記壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルと、
前記シャワーノズルよりも下方の高さ位置において前記壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、前記シャワーノズルから噴射される湯水に対して前記壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部とを備えていることを特徴とするユニットバスを提供する。
【０００７】
本発明の好ましい態様によれば、前記カウンター部の一方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部と、前記カウンター部の他方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部とをさらに備えている。また、前記シャワーノズルよりも上方の高さ位置において前記壁パネル部に設けられた点検用の開口部と、該開口部を覆うように前記壁パネル部に取り付けられたミラーとをさらに備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【０００８】
本発明では、前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルが、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部に設けられている。また、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部が、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するように設けられている。
【０００９】
すなわち、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するカウンター部の作用により、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった様々な所望の姿勢を一時的に保持することができる。その結果、本発明のユニットバスでは、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができる。
【００１０】
なお、本発明では、シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部がカウンター部の一方の側に設けられ、シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部がカウンター部の他方の側に設けられていることが好ましい。この構成により、壁パネル部にもたれ掛かってマッサージシャワーを浴びる姿勢を保ちつつ、湯水の温度調節および湯量調節を容易に行うことができる。
【００１１】
また、本発明では、シャワーノズルよりも上方の高さ位置において壁パネル部に点検用の開口部を設け、この開口部を覆うように壁パネル部にミラーを取り付けることが好ましい。この場合、適切な高さ位置に設けられたミラーを取り外すだけで、点検用の開口部を介してシャワーノズルの配管などの保守・点検を容易に随時行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図１は、本発明の実施形態にかかるユニットバスの構成を概略的に示す上面図である。また、図２は、図１の線Ａ−Ａに沿った側面図である。また、図３は、図１の線Ｂ−Ｂに沿った側面図である。また、図４は、浴室の洗い場の壁に取り付けられた壁パネル部などの構成を概略的に示す図である。
【００１３】
図１〜図３を参照すると、本実施形態のユニットバスは、浴槽１の長手方向に沿った一端すなわち短辺部（浴槽１の足元側の端部）１ａに隣接して洗い場２が設けられた形態、いわゆる縦形式の形態を有する。本実施形態では、洗い場２において浴槽１の長手方向に沿って隣接する壁（すなわち浴室の壁）Ｗに、全体的に矩形状の壁パネル部３が取り付けられている。
【００１４】
特に図４において明瞭に示すように、壁パネル部３には、そのほぼ中央の高さ位置に、前方に向かって湯水を噴射するための複数（たとえば６つ）のシャワーノズル４が設けられている。また、壁パネル部３には、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置に、壁パネル部３から前方へ突出するようにカウンター部５が設けられている。カウンター部５は、シャワーノズル４から前方に向かって噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるように構成されている。
【００１５】
カウンター部５の一方の側（たとえば図４（ａ）中の左側）の先端部分には、シャワーノズル４から噴射される湯水の温度を調節するためのハンドル形態の温度調節部６が設けられている。一方、カウンター部５の他方の側（たとえば図４（ａ）中の右側）の先端部分には、シャワーノズル４から噴射される湯水の量を調節するためのハンドル形態の湯量調節部７が設けられている。
【００１６】
また、壁パネル部３には、シャワーノズル４よりも上方の高さ位置に、ミラー８が設けられている。ここで、ミラー８は、点検用の開口部（不図示）を覆うように壁パネル部３に取り付けられている。さらに、壁パネル部３の下端には、たとえばシャンプーなどを載置するための載置棚部材９が着脱自在に取り付けられている。また、ミラー８の高さ位置から浴室内に延びるシャワー配管１０ａ（図１では不図示）が、通常のシャワーヘッド１０ｂ（図１では不図示）に連結されている。
【００１７】
また、本実施形態では、浴槽１の長手方向に沿って隣接する壁Ｗに握りバー１３がほぼ鉛直方向に沿って取り付けられ、握りバー１３の所定の高さ位置に薄型のテレビセット１４が取り付けられている。テレビセット１４は、握りバー１３の長手軸線廻りに回転可能に設けられ、壁Ｗにほぼ平行に近接した不使用位置（図１に示す状態）と、壁Ｗに対してほぼ垂直になった使用位置（不図示）との間で切り換え可能に構成されている。
【００１８】
また、テレビセット１４は、握りバー１３の長手軸線とほぼ直交する軸線（図２において紙面にほぼ垂直な軸線）廻りに回転可能に設けられ、表示画面１４ａを上向きに設定したり下向きに設定したりすることができるように構成されている。さらに、テレビセット１４を遠隔操作するためのリモコン１４ｂが、たとえばマグネットを利用して、握りバー１３の下端の近傍に着脱自在に取り付けられている。また、握りバー１３には、その上端には照明部１３ａが設けられ、照明部１３ａよりも僅かに下方の高さ位置に物置カウンター１３ｂが設けられている。
【００１９】
以上のように、本実施形態では、前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズル４が、浴室の壁Ｗに取り付けられた壁パネル部３に設けられている。また、シャワーノズル４から噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部５が、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置において壁パネル部３から前方へ突出するように設けられている。
【００２０】
すなわち、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置において壁パネル部３から前方へ突出するカウンター部５の作用により、シャワーノズル４から噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった様々な所望の姿勢を一時的に保持することができる。その結果、本実施形態のユニットバスでは、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができる。
【００２１】
また、本実施形態では、シャワーノズル４から噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部６がカウンター部５の一方の側に設けられ、シャワーノズル４から噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部７がカウンター部５の他方の側に設けられているので、壁パネル部３にもたれ掛かってマッサージシャワーを浴びる姿勢を保ちつつ、湯水の温度調節および湯量調節を容易に行うことができる。
【００２２】
また、本実施形態では、シャワーノズル４よりも上方の高さ位置において壁パネル部３に点検用の開口部が設けられ、この開口部を覆うように壁パネル部３にミラー８が取り付けられているので、適切な高さ位置に設けられたミラー８を取り外すだけで、点検用の開口部を介してシャワーノズル４の配管などの保守・点検を容易に随時行うことができる。
【００２３】
また、本実施形態では、壁Ｗに対する握りバー１３の取付け位置（浴槽１の長手方向に沿った位置）および握りバー１３に対するテレビセット１４の取付け高さ位置を適宜選択することにより、浴槽１に浸かってリラックスした姿勢の人の眼から所望の距離だけ間隔を隔てた所望の高さ位置に所望サイズのテレビセット１４を設置することができる。
【００２４】
なお、テレビセット１４が握りバー１３の長手軸線廻りに回転可能に設けられているので、テレビ放送を見ないときには壁Ｗにほぼ平行に近接する不使用位置までテレビセット１４を回転移動させて、テレビセット１４が浴槽１における人の移動などを妨げないようにすることができる。こうして、浴室や浴槽１などの条件によってテレビセット１４のサイズや取付け位置などが制限されることなく、テレビ放送を快適に楽しむことができる。
【００２５】
また、本実施形態では、テレビセット１４が握りバー１３の長手軸線とほぼ直交する軸線廻りに回転可能に設けられているので、浴槽１内における姿勢などの個人差に応じてテレビセット１４の表示画面１４ａを上向きや下向きに調整することができ、ひいてはテレビ放送をさらに快適に楽しむことができる。
【００２６】
また、本実施形態では、テレビセット１４を遠隔操作するためのリモコン１４ｂが握りバー１３の下端の近傍に着脱自在に取り付けられているので、浴槽１に浸かった状態でリモコン１４ｂを握りバー１３から取り外したり握りバー１３に戻したりすることが容易になり、ひいてはリモコン１４ｂの所在が不明になるのを未然に防ぐことができる。
【００２７】
なお、上述の実施形態では、浴槽の短辺部に隣接して洗い場が設けられた縦形式の形態を有するユニットバスに対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、様々な形態のユニットバスに対して本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の実施形態にかかるユニットバスの構成を概略的に示す上面図である。
【図２】図１の線Ａ−Ａに沿った側面図である。
【図３】図１の線Ｂ−Ｂに沿った側面図である。
【図４】浴室の洗い場の壁に取り付けられた壁パネル部などの構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 浴槽
２ 洗い場
３ 壁パネル部
４ シャワーノズル
５ カウンター部
６ 温度調節部
７ 湯量調節部
８ ミラー
９ 載置棚部材
１０ｂ シャワーヘッド
１３ 握りバー
１４ テレビセット
Ｗ 壁
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ユニットバスに関し、特にマッサージシャワー機能付きのユニットバスに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、浴室に取り付けられた腰掛けなどに座った状態で、腰シャワーのようなマッサージシャワーを浴びる構成が知られている（たとえば特許文献１を参照）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００１−２９２５３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述の公報に開示された従来技術では、腰掛けに完全に座ったほぼ静止状態で腰シャワーを浴びるため、シャワーの当たる部位が限定的で且つ固定的になり、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができない。
【０００５】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることのできるユニットバスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記課題を解決するために、本発明では、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部と、
前記壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルと、
前記シャワーノズルよりも下方の高さ位置において前記壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、前記シャワーノズルから噴射される湯水に対して前記壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部とを備えていることを特徴とするユニットバスを提供する。
【０００７】
本発明の好ましい態様によれば、前記カウンター部の一方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部と、前記カウンター部の他方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部とをさらに備えている。また、前記シャワーノズルよりも上方の高さ位置において前記壁パネル部に設けられた点検用の開口部と、該開口部を覆うように前記壁パネル部に取り付けられたミラーとをさらに備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【０００８】
本発明では、前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルが、浴室の壁に取り付けられた壁パネル部に設けられている。また、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部が、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するように設けられている。
【０００９】
すなわち、シャワーノズルよりも下方の高さ位置において壁パネル部から前方へ突出するカウンター部の作用により、シャワーノズルから噴射される湯水に対して壁パネル部にもたれ掛かった様々な所望の姿勢を一時的に保持することができる。その結果、本発明のユニットバスでは、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができる。
【００１０】
なお、本発明では、シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部がカウンター部の一方の側に設けられ、シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部がカウンター部の他方の側に設けられていることが好ましい。この構成により、壁パネル部にもたれ掛かってマッサージシャワーを浴びる姿勢を保ちつつ、湯水の温度調節および湯量調節を容易に行うことができる。
【００１１】
また、本発明では、シャワーノズルよりも上方の高さ位置において壁パネル部に点検用の開口部を設け、この開口部を覆うように壁パネル部にミラーを取り付けることが好ましい。この場合、適切な高さ位置に設けられたミラーを取り外すだけで、点検用の開口部を介してシャワーノズルの配管などの保守・点検を容易に随時行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図１は、本発明の実施形態にかかるユニットバスの構成を概略的に示す上面図である。また、図２は、図１の線Ａ−Ａに沿った側面図である。また、図３は、図１の線Ｂ−Ｂに沿った側面図である。また、図４は、浴室の洗い場の壁に取り付けられた壁パネル部などの構成を概略的に示す図である。
【００１３】
図１〜図３を参照すると、本実施形態のユニットバスは、浴槽１の長手方向に沿った一端すなわち短辺部（浴槽１の足元側の端部）１ａに隣接して洗い場２が設けられた形態、いわゆる縦形式の形態を有する。本実施形態では、洗い場２において浴槽１の長手方向に沿って隣接する壁（すなわち浴室の壁）Ｗに、全体的に矩形状の壁パネル部３が取り付けられている。
【００１４】
特に図４において明瞭に示すように、壁パネル部３には、そのほぼ中央の高さ位置に、前方に向かって湯水を噴射するための複数（たとえば６つ）のシャワーノズル４が設けられている。また、壁パネル部３には、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置に、壁パネル部３から前方へ突出するようにカウンター部５が設けられている。カウンター部５は、シャワーノズル４から前方に向かって噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるように構成されている。
【００１５】
カウンター部５の一方の側（たとえば図４（ａ）中の左側）の先端部分には、シャワーノズル４から噴射される湯水の温度を調節するためのハンドル形態の温度調節部６が設けられている。一方、カウンター部５の他方の側（たとえば図４（ａ）中の右側）の先端部分には、シャワーノズル４から噴射される湯水の量を調節するためのハンドル形態の湯量調節部７が設けられている。
【００１６】
また、壁パネル部３には、シャワーノズル４よりも上方の高さ位置に、ミラー８が設けられている。ここで、ミラー８は、点検用の開口部（不図示）を覆うように壁パネル部３に取り付けられている。さらに、壁パネル部３の下端には、たとえばシャンプーなどを載置するための載置棚部材９が着脱自在に取り付けられている。また、ミラー８の高さ位置から浴室内に延びるシャワー配管１０ａ（図１では不図示）が、通常のシャワーヘッド１０ｂ（図１では不図示）に連結されている。
【００１７】
また、本実施形態では、浴槽１の長手方向に沿って隣接する壁Ｗに握りバー１３がほぼ鉛直方向に沿って取り付けられ、握りバー１３の所定の高さ位置に薄型のテレビセット１４が取り付けられている。テレビセット１４は、握りバー１３の長手軸線廻りに回転可能に設けられ、壁Ｗにほぼ平行に近接した不使用位置（図１に示す状態）と、壁Ｗに対してほぼ垂直になった使用位置（不図示）との間で切り換え可能に構成されている。
【００１８】
また、テレビセット１４は、握りバー１３の長手軸線とほぼ直交する軸線（図２において紙面にほぼ垂直な軸線）廻りに回転可能に設けられ、表示画面１４ａを上向きに設定したり下向きに設定したりすることができるように構成されている。さらに、テレビセット１４を遠隔操作するためのリモコン１４ｂが、たとえばマグネットを利用して、握りバー１３の下端の近傍に着脱自在に取り付けられている。また、握りバー１３には、その上端には照明部１３ａが設けられ、照明部１３ａよりも僅かに下方の高さ位置に物置カウンター１３ｂが設けられている。
【００１９】
以上のように、本実施形態では、前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズル４が、浴室の壁Ｗに取り付けられた壁パネル部３に設けられている。また、シャワーノズル４から噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部５が、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置において壁パネル部３から前方へ突出するように設けられている。
【００２０】
すなわち、シャワーノズル４よりも下方の高さ位置において壁パネル部３から前方へ突出するカウンター部５の作用により、シャワーノズル４から噴射される湯水に対して壁パネル部３にもたれ掛かった様々な所望の姿勢を一時的に保持することができる。その結果、本実施形態のユニットバスでは、様々な所望の姿勢で所望の部位にマッサージシャワーを浴びることができる。
【００２１】
また、本実施形態では、シャワーノズル４から噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部６がカウンター部５の一方の側に設けられ、シャワーノズル４から噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部７がカウンター部５の他方の側に設けられているので、壁パネル部３にもたれ掛かってマッサージシャワーを浴びる姿勢を保ちつつ、湯水の温度調節および湯量調節を容易に行うことができる。
【００２２】
また、本実施形態では、シャワーノズル４よりも上方の高さ位置において壁パネル部３に点検用の開口部が設けられ、この開口部を覆うように壁パネル部３にミラー８が取り付けられているので、適切な高さ位置に設けられたミラー８を取り外すだけで、点検用の開口部を介してシャワーノズル４の配管などの保守・点検を容易に随時行うことができる。
【００２３】
また、本実施形態では、壁Ｗに対する握りバー１３の取付け位置（浴槽１の長手方向に沿った位置）および握りバー１３に対するテレビセット１４の取付け高さ位置を適宜選択することにより、浴槽１に浸かってリラックスした姿勢の人の眼から所望の距離だけ間隔を隔てた所望の高さ位置に所望サイズのテレビセット１４を設置することができる。
【００２４】
なお、テレビセット１４が握りバー１３の長手軸線廻りに回転可能に設けられているので、テレビ放送を見ないときには壁Ｗにほぼ平行に近接する不使用位置までテレビセット１４を回転移動させて、テレビセット１４が浴槽１における人の移動などを妨げないようにすることができる。こうして、浴室や浴槽１などの条件によってテレビセット１４のサイズや取付け位置などが制限されることなく、テレビ放送を快適に楽しむことができる。
【００２５】
また、本実施形態では、テレビセット１４が握りバー１３の長手軸線とほぼ直交する軸線廻りに回転可能に設けられているので、浴槽１内における姿勢などの個人差に応じてテレビセット１４の表示画面１４ａを上向きや下向きに調整することができ、ひいてはテレビ放送をさらに快適に楽しむことができる。
【００２６】
また、本実施形態では、テレビセット１４を遠隔操作するためのリモコン１４ｂが握りバー１３の下端の近傍に着脱自在に取り付けられているので、浴槽１に浸かった状態でリモコン１４ｂを握りバー１３から取り外したり握りバー１３に戻したりすることが容易になり、ひいてはリモコン１４ｂの所在が不明になるのを未然に防ぐことができる。
【００２７】
なお、上述の実施形態では、浴槽の短辺部に隣接して洗い場が設けられた縦形式の形態を有するユニットバスに対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、様々な形態のユニットバスに対して本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の実施形態にかかるユニットバスの構成を概略的に示す上面図である。
【図２】図１の線Ａ−Ａに沿った側面図である。
【図３】図１の線Ｂ−Ｂに沿った側面図である。
【図４】浴室の洗い場の壁に取り付けられた壁パネル部などの構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 浴槽
２ 洗い場
３ 壁パネル部
４ シャワーノズル
５ カウンター部
６ 温度調節部
７ 湯量調節部
８ ミラー
９ 載置棚部材
１０ｂ シャワーヘッド
１３ 握りバー
１４ テレビセット
Ｗ 壁
【特許請求の範囲】
【請求項１】
浴室の壁に取り付けられた壁パネル部と、
前記壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルと、
前記シャワーノズルよりも下方の高さ位置において前記壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、前記シャワーノズルから噴射される湯水に対して前記壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部とを備えていることを特徴とするユニットバス。
【請求項２】
前記カウンター部の一方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部と、前記カウンター部の他方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部とをさらに備えていることを特徴とする請求項１に記載のユニットバス。
【請求項３】
前記シャワーノズルよりも上方の高さ位置において前記壁パネル部に設けられた点検用の開口部と、該開口部を覆うように前記壁パネル部に取り付けられたミラーとをさらに備えていることを特徴とする請求項１または２に記載のユニットバス。
【請求項１】
浴室の壁に取り付けられた壁パネル部と、
前記壁パネル部に設けられて前方に向かって湯水を噴射するためのシャワーノズルと、
前記シャワーノズルよりも下方の高さ位置において前記壁パネル部から前方へ突出するように設けられて、前記シャワーノズルから噴射される湯水に対して前記壁パネル部にもたれ掛かった所望の姿勢を一時的に保持するのを助けるためのカウンター部とを備えていることを特徴とするユニットバス。
【請求項２】
前記カウンター部の一方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の温度を調節するための温度調節部と、前記カウンター部の他方の側に設けられて前記シャワーノズルから噴射される湯水の量を調節するための湯量調節部とをさらに備えていることを特徴とする請求項１に記載のユニットバス。
【請求項３】
前記シャワーノズルよりも上方の高さ位置において前記壁パネル部に設けられた点検用の開口部と、該開口部を覆うように前記壁パネル部に取り付けられたミラーとをさらに備えていることを特徴とする請求項１または２に記載のユニットバス。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−１８０９５８（Ｐ２００６−１８０９５８Ａ）
【公開日】平成１８年７月１３日（２００６．７．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３７５１２２（Ｐ２００４−３７５１２２）
【出願日】平成１６年１２月２７日（２００４．１２．２７）
【出願人】（０００１０４９７３）クリナップ株式会社 (341)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年７月１３日（２００６．７．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月２７日（２００４．１２．２７）
【出願人】（０００１０４９７３）クリナップ株式会社 (341)
【Ｆターム（参考）】
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