説明

ユニット式ルーム用パネル固定部材、及びユニット式ルーム

【課題】天井先組みを可能とするユニット式ルーム用固定部材を提供すること。
【解決手段】壁パネル18の上部に固定部材28の固定部28Aが固定されており、固定部28Aには、弾性変形可能な第1連結部分28B〜第2延設部分28Eを介して壁パネル18の上端よりも上方に突出する支持部28Gが形成されている。支持部28Gには、天井パネル16の外周フランジ16Cに引っ掛かるフック部28Iが形成されている。天井パネル16が先に組み付けられている状態で、室内側から斜めにした壁パネル18を起して行くと、支持部28Gが天井パネル16に押し下げられて第1連結部分28B〜第2延設部分28Eが湾曲変形するので、壁パネル18を縦に配置することが可能となり、フック部28Iが外周フランジ16Cに引っ掛かり、壁パネル18が天井パネル16に連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット式ルーム用パネル固定部材、及びユニット式ルームにかかり、特に、ユニット式のバスやシャワールーム等のユニット式ルームの壁パネルと天井パネルとを固定するために用いられるユニット式ルーム用パネル固定部材、及び該ユニット式ルーム用パネル固定部材を用いたユニット式ルームに関する。
【背景技術】
【0002】
複数枚のパネルを接合して組み立てを行うユニット式ルームとして、例えば、特許文献1、2に開示されたものがある。
【0003】
ユニットバスは、防水パン、壁パネル、天井パネル、ドア、防水パンのコーナー部分に配置される支柱等から構成されている。
【0004】
天井パネルと壁パネルとは固定部材で固定されており、従来の固定部材としては、例えば、特許文献1、2等に開示されているものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000―8626号公報。
【特許文献2】特開2000―17862号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユニットバスの組立の工法において、壁よりも天井を先に設置して後から壁を嵌め込むように施工する天井先組み工法がある。
天井先組みが可能であると、室内側から壁パネルを取り付けできるので施工性が良く、施工時の傷付き等のリスクが少なく、また、狭小空間(建物の壁面とユニットバスの壁パネルとの間隔が狭く、また建物の天井とユニットバスの天井パネルとの間隔が狭い場合)でも組立可能であるという利点がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示の浴室は天井先組み工法を意図したものでは無いため、特許文献1に開示の構造は天井先組み工法のユニット式ルームには適用できない。
特許文献2に開示のユニットバスは、組み立てた壁の上端に天井を載置する方式のものであり、これもまた天井先組み工法を意図しているものでは無い。
【0008】
また、図7に示すようなビス止め方式では、建物の躯体100とユニットバスの天井パネル102との隙間が狭い場合、ドライバーを縦にして使うことができないため、壁パネル104を配置した後、縦にしたビス106を締められない問題がある。
【0009】
さらに、図8(A),(B)に示すように、壁パネル108の上部に天井パネル110との連結を行う連結金具112を備え、壁パネル108の上に天井パネル110を載置するユニットバスがあるが、天井先組み工法を意図しているものでは無いため、図8(C)に示すように、天井パネル110が先に配置されていると、壁パネル108を室内側から起す際に壁パネル108の上端から突出している連結金具112が天井パネル110に干渉し、壁パネル108を組み付けることが出来ない問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、建物とユニット式ルームパネルとの間隔が狭いような場合であっても、ユニット式ルームパネルの天井先組み工法を可能とする、ユニット式ルーム用パネル固定部材、及びユニット式ルームを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、ユニット式ルームの天井パネルと壁パネルとを連結して固定するためのユニット式ルーム用パネル固定部材であって、壁パネルに固定される固定部と、前記天井パネルに係合可能な係合部と、前記固定部と前記係合部とを連結する弾性変形可能な第1のバネ部と、を有する。
【0012】
次に、請求項1に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材の作用を説明する。
請求項1に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材は、例えば、係合部が壁パネルの上端よりも上方に突出するように、固定部をビス、接着剤等で壁パネルの上部に固定する。
【0013】
ユニット式ルームの組み立て手順としては、例えば、先に支柱の上に天井パネルを搭載して固定しておくことができ、ユニット式ルーム用パネル固定部材の固定された壁パネルを室内に持ち込み、室内側に斜めに倒した壁パネルの下端をフロアパネルの縁部の所定位置に載せ、壁パネルを垂直に起こして行く。
【0014】
この際、ユニット式ルーム用パネル固定部材の係合部が壁パネルの上部から上方に突出しているので、係合部の上端が天井パネルに下面に当接するが、そのままさらに壁パネルを起こして行くと、係合部が天井パネルで上から押されて第1のバネ部が弾性変形して、係合部の上端の位置が下がるので、係合部は天井パネルで押された状態のままであるが、壁パネルは垂直になるまで起すことが出来る。
【0015】
壁パネルが垂直になった後は、第1のバネ部を弾性変形させて係合部を天井パネルの上部に係合させてから第1のバネ部を元の状態とすれば、天井パネルに対する係合部の係合状態を保持することができ、これによって天井パネルと壁パネルとの連結が保持され固定される。
なお、第1のバネ部を弾性変形させれば、天井パネルと壁パネルとの連結も解除も簡単にできる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材において、前記壁パネルに固定した状態において、前記第1のバネ部は、一端が前記固定部に接続されて垂直に配置された前記壁パネルに対して水平方向に配置され、前記係合部は、前記第1のバネ部の他端側に接続されて前記天井部の外周部分の外側を上方に向けて延びる支持部と、前記支持部の上端側に設けられて前記天井部の外周部分の内側へ向けて延びて前記天井部の上部に引掛けられる引掛け部とを有している。
【0017】
次に、請求項2に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材の作用を説明する。
第1のバネ部は、壁パネルを起す際に、係合部が天井パネルに押されることで弾性変形し、壁パネルを垂直に立てた後に、引掛け部を天井の上部に引掛ける際にも弾性変形される。
【0018】
壁パネルが垂直に立てられると、支柱部は、天井パネルの外周部分の外側に配置され、天井部引掛け部が天井部の上部に引っ掛けられるので、壁パネルは倒れないように天井パネルに対して連結されることとなる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材において、前記固定部には、前記第1のバネ部と並行して配置される第2のバネ部の一端が接続され、前記第1のバネ部の固定部側とは反対側の端部には、前記第2のバネ部の固定部側とは反対側の端部下側へ延びる延設部が設けられている。
【0020】
次に、請求項3に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材の作用を説明する。
請求項3に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材では、第1のバネ部の固定部側とは反対側の端部に、第2のバネ部の固定部側とは反対側の端部下側へ延びる延設部が設けられているため、第1のバネ部を下方に変形させる場合(=係合部が天井パネルに押される場合)には、延設部が第2のバネ部から離れ、少ない力で係合部を押すことができる。
【0021】
これとは反対に、第1のバネ部を上方に変形させようとした場合、第1のバネ部に設けられた延設部も上方に持ち上がるので、延設部が第2のバネ部を下側から上側へ持ち上げるように変形させることになる。即ち、第1のバネ部を上方に変形させようとした場合、第1のバネ部と第2のバネ部とを共に変形させることとなり、第1のバネ部を下方に変形させる場合に比較して大きな力が必要となる。
【0022】
天井の上部に引っ掛けられた引掛け部を外すには、第1のバネ部を上方に変形させて引掛け部を天井部の上部から離す必要があるが、引掛け部を外すには第1のバネ部と第2のバネ部とを共に変形させなければならないため、第2のバネ部が無い場合に比較すると、引掛け部は天井の上部から外れ難くなる。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材が用いられたユニット式ルームであって、垂直に配置される壁パネルと、前記壁パネルの上部に搭載される天井パネルと、を備え、前記壁パネルには前記ユニット式ルーム用固定部材の前記固定部が固定され、前記天井パネルには前記係合部が係合されることで、前記壁パネルと前記天井パネルとが連結されている。
【0024】
次に、請求項4に記載のユニット式ルームの作用を説明する。
請求項4に記載のユニット式ルームでは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材の固定部が壁パネルに固定されており、壁パネルに固定されたユニット式ルーム用パネル固定部材の係合部が天井パネルに係合されることで、天井パネルと壁パネルとが連結されている。
また、請求項1の作用で説明した様に、天井パネルを配置した後に壁パネルを室内側から組み付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように本発明のユニット式ルーム用固定部材によれば、設置スペースとパネルとの間隔が狭い場合であっても天井を先組みするユニット式ルームが組立可能になる、という優れた効果を有する。
【0026】
また、本発明のユニット式ルームによれば、設置スペースとパネルとの間隔が狭い場合であっても天井先組みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】ユニット式ルームの分解斜視図である。
【図2】(A)は弾性変形されていないユニット式ルーム用パネル固定部材の斜視図であり、(B)は一部が弾性変形された状態を示すユニット式ルーム用パネル固定部材の斜視図である。
【図3】(A)壁パネルに取り付けたユニット式ルーム用パネル固定部材の正面図であり、(B)は壁パネルに取り付けたユニット式ルーム用パネル固定部材の側面図であり、(C)は壁パネルに取り付けたユニット式ルーム用パネル固定部材の平面図である。
【図4】組立途中のユニット式ルームの斜視図である。
【図5】(A)は壁パネルを起している途中を説明する壁パネル上部付近の縦断面図であり、(B)は壁パネルを起している途中を説明する壁パネル上部付近のパネル外側から見た側面図である。
【図6】(A)〜(C)は、壁パネルの連結過程を示す壁パネル上部付近の側面図である。
【図7】(A),(B)は、従来の浴室の組立手順を示す浴室の断面図である。
【図8】(A)〜(C)は、従来の浴室の組立手順を示す浴室の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明のユニット式ルームの一実施形態を説明する。図1には、本実施形態のユニット式ルーム10の概略構成が分解斜視図にて示されている。
図1に示すように、本実施形態のユニット式ルーム10は、浴槽12Aと床12Bとが一体となった浴槽一体床パネル12を備えている。浴槽一体床パネル12の各コーナー部分には、それぞれ支柱14が図示しない金具で固定され、支柱14の上端部に天井パネル16が搭載され固定されている。即ち、本実施形態では、天井パネル16の荷重が支柱14で支持されている。
【0029】
また、浴槽一体床パネル12の上には、支柱間に壁パネル18,20,22,24が垂直に配置されている。なお、壁パネル24の側部にはドア26が配置されている。
また、壁パネル18,20,22,24は、室内側から支柱間に配置される。
【0030】
天井パネル16には、室外の面(上面)に、補強用の縦リブ16A及び横リブ16Bが格子状に形成されていると共に、外周縁に沿って外周フランジ16Cが形成されている。また、壁パネル18,20,22,24には、室外の面に、補強用の縦リブ18A及び横リブ18Bが格子状に形成されていると共に、外周縁に沿ってフランジ18Cが形成されている。
なお、浴槽一体床パネル12、天井パネル16、及び壁パネル18,20,22,24は、例えば、FRP等で形成されている。
【0031】
次に、本実施形態の壁パネル18,20,22,24の天井パネル16への固定方法を、壁パネル18を参考にして説明する。
壁パネル18の上部には、壁パネル18と天井パネル16とを連結固定するための図2に示すような固定部材28が取り付けられている。
【0032】
図2、及び図3に示すように、固定部材28は、壁パネル18の縦方向に延びる縦リブ18Aの上部に固定される縦方向に長い長方形状とされた板状の固定部28Aを備えており、固定部28Aの上端からは、縦リブ18Aのフランジ面に対して離れる方向へ固定部28Aから直角方向に延びる第1連結部分28B、第1連結部分28Bの先端から下方へ延びる第2連結部分28C、第2連結部分28Cの一方の側(壁パネル18に近い側)から、固定部28Aと直角方向かつ水平に延びる第1延設部分28D、第1延設部分28Dの他方の側(壁パネル18に遠い側)から、第1延設部分28Dと平行に延びる第2延設部分28Eが一体的に形成されている。
【0033】
第2延設部分28Eの先端側の略半分の部分には、第1延設部分28D及び第2延設部分28Eと平行に形成されて第1延設部分28Dの下側に向けて延びる第3延設部分28Fが、第2延設部分28Eの下面側に一体的に設けられると共に、上方に向けて延びる板状の支持部28Gが第2延設部分28Eの側縁に一体的に設けられている。
【0034】
支持部28Gの上端には、第2延設部分28Eと平行に配置される第4延設部分28Hが一体的に設けられ、第4延設部分28Hの第1延設部分側の先端には、下方に向けて突出する断面三角形状のフック部28Iが一体的に設けられている。
【0035】
この固定部材28は合成樹脂で形成されているため弾性変形可能であり、例えば、固定部28Aを固定した状態で支持部28Gを下方へ押圧すると、図2(B)に示すように、主に、固定部28Aから支持部28Gに至る部分が下方へ湾曲するように弾性変形する。
【0036】
通常時の固定部材28は、図2(A)に示すように、第1延設部分28Dの下面に第3延設部分28Fの上面が接触している(なお、場合によっては、第1延設部分28Dと第3延設部分28Fとの間に若干の隙間があっても良い)。
なお、本実施形態の固定部材28は、ポリアセタール等の弾性を有する熱可塑性樹脂の成形品とすることができる。
【0037】
(ユニット式ルームの組立手順)
(1) 先ず最初に、壁パネル18,20,22,24を柱間に配置する前に、図3に示すように、各パネルに固定部材28を取り付ける。
図3に示すように、固定部材28は、固定部28Aを縦リブ18Aの上端付近にネジ30で固定する。
なお、固定部材28の第1連結部分28Bの上面は、壁パネル18の上縁外周フランジ18Bの下面に接触している。
【0038】
支持部28Gは、図3(C),(B)に示すように、壁パネル18から離れた位置で壁パネル18の上端よりも上方に突出している。
固定部材28は、固定部28Aがネジで縦リブ18Aに固定されると、支持部28Gが壁面に沿って壁パネル上縁に沿って平行に配置され、支持部28Gは、壁パネル18から外側へ離れた位置で上方に向けて延びるように配置される。
【0039】
(2) 次に、図4に示すように、浴槽一体床パネル12の四隅に支柱14を立てて固定し、その後、2点鎖線で示すように、4本の支柱14の上に天井パネル16を搭載して図示しないネジ等を用いて固定する。
【0040】
(3) 次に、壁パネル18,20,22,24を浴室内に持ち込み、所定の支柱間に室内側から取り付ける。以下に、代表して壁パネル18の取り付けを詳細に説明する。先ず、上部が室内側となるように壁パネル18を斜めにし、下縁部分をフロアの縁部分に配置する。
【0041】
(4) 次に、壁パネル18を徐々に起こして行くと、先ず、固定部材28の一番上部に位置する第4延設部分28Hが、天井パネル16の下面に当接する。
【0042】
(5) さらに壁パネル18を起してゆくと、図5に示すように、固定部材28は、第4延設部分28Hが天井パネル16に押されることで固定部28Aから支持部28Gに至る部分(第1連結部分28B〜第2延設部分28E)が湾曲変形して第4延設部分28Hが押し下げられるので、天井パネル16が先に取り付けられていても、壁パネル18を室内側からでも柱間に垂直に立てることができる。
【0043】
なお、さらに壁パネル18を起して行き、支持部28Gが天井パネル16の外周端よりも外側に位置すると、支持部28Gは天井パネル16の下面から離れるため、支持部28Gは固定部28Aから支持部28Gに至る湾曲変形されていた部分の付勢力を受けて上方に持ち上がる。
【0044】
(6) 次に、図6(A),(B)に示すように、マイナスドライバ32の先等でフック部28Iを引っ掛けて支持部28Gを持ち上げてから(ここでは、固定部28Aから支持部28Gに至る部分(第1連結部分28B〜第2延設部分28E)と第1延設部分28Dの両方が上向に湾曲変形する。第1延設部分28Dが湾曲変形する理由は、支持部28Gを持ち上げて第2延設部分28Eが上向に湾曲すると、第2延設部分28Eの先端側で一体となって第1延設部分28Dの下側に位置していた第3延設部分28Fが持ち上がって第1延設部分28Dを下から持ち上げるからである。)、マイナスドライバ32の先を引き抜くと、弾性変形された部分が元の状態(位置)に戻り、図6(C),(D)に示すように フック部28Iが天井パネル16の外周フランジ16Cに引っ掛かり、外周フランジ16Cの上端部分が固定部材28の支持部28Gとフック部28Iとの間に挟まれ、固定部材28が天井パネル16の外周フランジ16Cに連結される、即ち、壁パネル18が天井パネル16に連結される。
【0045】
以上により、壁パネル18と天井パネル16との連結は終了するが、固定をより確実にするために、天井パネル16の外周フランジ16Cを貫通させたタッピンネジ34を、支持部28Gの長孔28Jに捩じ込み、固定部材28を天井パネル16の外周フランジ16Cに固定しても良い。
【0046】
図6(D)に示すように、タッピンネジ34は横向きに取り付けられるので、タッピンネジ34を締め付けるドライバー36は水平にすれば良く、ドライバー36を縦にする必要がないため、建物の天井38とユニットの天井パネル16との間隔が狭い場合でも、タッピンネジ34の締め付けができる。
【0047】
(7) なお、その他の壁パネル20,22,24においても、壁パネル18と同様にして室内側から柱間に取り付けを行うことができる。
【0048】
なお、上記実施形態では、本発明を浴室に適用した例を説明したが、本発明は浴室に限らず、浴槽の無いシャワールーム等、浴室以外にも適用可能である。
また、固定部材28,40,42は、合成樹脂に限らず、ステンレス等の金属材料で形成されていても良い。
【符号の説明】
【0049】
10 ユニット式ルーム
12 浴槽一体床パネル
12A 浴槽
12B 床
14 支柱
16 天井パネル
18 壁パネル
20 壁パネル
22 壁パネル
24 壁パネル
28 固定部材(ユニット式ルーム用パネル固定部材)
28D 第1延設部分(第2のバネ部)
28E 第2延設部分(第1のバネ部)
28F 第3延設部分(延設部)
28I フック部(係合部)
28G 支持部
28B 連結部分
28C 連結部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニット式ルームの天井パネルと壁パネルとを連結して固定するためのユニット式ルーム用パネル固定部材であって、
前記壁パネルに固定される固定部と、
前記天井パネルに係合可能な係合部と、
前記固定部と前記係合部とを連結する弾性変形可能な第1のバネ部と、
を有するユニット式ルーム用パネル固定部材。
【請求項2】
前記壁パネルに固定した状態において、前記第1のバネ部は、一端が前記固定部に接続されて垂直に配置された前記壁パネルに対して水平方向に配置され、前記係合部は、前記第1のバネ部の他端側に接続されて前記天井部の外周部分の外側を上方に向けて延びる支持部と、前記支持部の上端側に設けられて前記天井部の外周部分の内側へ向けて延びて前記天井部の上部に引掛けられる引掛け部とを有している請求項1に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材。
【請求項3】
前記固定部には、前記第1のバネ部と並行して配置される第2のバネ部の一端が接続され、
前記第1のバネ部の固定部側とは反対側の端部には、前記第2のバネ部の固定部側とは反対側の端部下側へ延びる延設部が設けられている、請求項2に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルーム用パネル固定部材が用いられたユニット式ルームであって、
垂直に配置される壁パネルと、
前記壁パネルの上部に搭載される天井パネルと、
を備え、
前記壁パネルには前記ユニット式ルーム用固定部材の前記固定部が固定され、前記天井パネルには前記係合部が係合されることで、前記壁パネルと前記天井パネルとが連結されている、ユニット式ルーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−1984(P2012−1984A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138746(P2010−138746)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】