説明

ユーザにアプリケーションを推薦するサーバ及び方法

【課題】通信網を介してサーバがユーザの通信端末と通信するシステムにおいて、ユーザが複数の通信端末を有する場合に、通信端末各々に相応しいアプリケーション(Ap)を、サーバがユーザに推薦できるようにすること。
【解決手段】複数の通信端末を有する第1のユーザと、何れかの通信端末と同じ仕様の端末を有する第2のユーザとを含む通信ステムにおけるサーバは、各ユーザから、Apの利用履歴情報を受信し、利用履歴情報を集計し、第1のユーザに推薦するApの候補を含むマスターリストを作成し、第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向又は第2のユーザが使用する端末の利用傾向にしたがって、マスターリストに含まれるApの候補各々について、第1のユーザの各通信端末に推薦する優先度を決定し、優先度に応じて候補を第1のユーザに提示するように、第1のユーザにリコメンド信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザにアプリケーションを推薦するサーバ及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の通信端末は、単に通信を行うだけでなく、様々なアプリケーションをサーバからダウンロードし、実行することができる。通信端末は、具体的には、携帯電話、情報端末、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ等であるが、これらに限定されない。通信端末にダウンロードすることが可能なアプリケーションは、極めて多数存在するので、アプリケーションの提供者(プロバイダ)は、提供するアプリケーションをユーザに推薦する必要がある。通信端末にアプリケーションをダウンロードすることについては、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
プロバイダがユーザに推薦するアプリケーションを決定する1つの方法は、ユーザ同士の類否を判定し、類似するユーザがダウンロードしているアプリケーションを優先的に推薦することである。例えば、ユーザAが自身の通信端末にアプリケーション1、2、3、4をダウンロードしており、ユーザBが自身の通信端末にアプリケーション1、2、P、Qをダウンロードしており、ユーザCが自身の通信端末にアプリケーションV、Wをダウンロードしていたとする。プロバイダがユーザAに推薦するアプリケーションを決定する場合、先ず、ユーザ同士の類否を判定する。ユーザBは、ユーザAと同じアプリケーション1及び2を所有しているが、ユーザCは、ユーザAと同じアプリケーションを1つも所有していない。したがって、ユーザA及びBは似たような好みの傾向(嗜好)を有し、両者は類似しているが、ユーザA及びCは類似していないことが分かる。こうして、プロバイダは、ユーザBが所有するアプリケーションの内、ユーザAが所有していないアプリケーションP、Qを、ユーザAに推薦すればよいことが分かる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−301472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通信端末の普及により、1人のユーザが複数の通信端末を有することもある。この場合において、複数の通信端末に対してユーザアカウントが1つであった場合、プロバイダは、複数の通信端末を有するユーザに対して、それら複数の通信端末を区別せずに、同じアプリケーションを推薦することになる。通常、同一ユーザが所有する複数の端末は、それぞれ異なる製品仕様(CPUの処理速度、表示画面サイズ等)を有し、動作環境は異なる。このような複数の通信端末に対して、単にユーザが所有していないアプリケーションを一律に推薦しても、そのユーザにとって必ずしも有意義でないことが懸念される。アプリケーションが、ある通信端末では良好に動作するが、別の通信端末では良好に動作しないかもしれないからである。このように、ユーザにアプリケーションを勧める場合、ユーザが使用する通信端末、すなわち動作環境がどのようであるかは、極めて重要な問題である。この点、アプリケーションではない単なるコンテンツをユーザに推薦する場合と事情が異なる。コンテンツを推薦する場合、ユーザの動作環境は、アプリケーションの場合ほど重要ではないからである。
【0006】
このような通信端末間の相違に配慮する観点からは、同一ユーザが所有する複数の通信端末各々に異なるユーザアカウントを割り当てることが考えられる。しかしながら、ユーザアカウントが異なると、複数の通信端末各々のユーザが異なる場合と同様に管理されてしまう。そもそもユーザの好みの傾向は、そのユーザが所有する複数の通信端末にダウンロードされたアプリケーション全体を考慮することで、適切に突き止めることができる。複数の通信端末各々にダウンロードされた一部のアプリケーションだけから、そのユーザの好みの傾向を適切に読み取ることは容易でない。
【0007】
したがって、従来の方法では、ユーザが複数の通信端末を有する場合に、通信端末各々に相応しいアプリケーションを適切に推薦できないことが懸念される。
【0008】
本発明の課題は、通信網を介してサーバがユーザの通信端末と通信するシステムにおいて、ユーザが複数の通信端末を有する場合に、通信端末各々に相応しいアプリケーションを、サーバがユーザに推薦できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態によるサーバは、
複数の通信端末を有する第1のユーザと、前記複数の通信端末の何れかと同じ仕様の端末を有する第2のユーザとを少なくとも含む通信ステムにおけるサーバであって、
前記通信システムのユーザ各々から、アプリケーションの利用状況を示す利用履歴情報を受信する受信部と、
前記利用履歴情報を集計し、前記第1のユーザに推薦するアプリケーションの候補を含むマスターリストを作成する集計部と、
前記第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向又は前記第2のユーザが使用する前記端末の利用傾向にしたがって、前記マスターリストに含まれるアプリケーションの候補各々について、前記第1のユーザの各通信端末に推薦する優先度を決定する推薦アプリ決定部と、
前記優先度に応じて前記候補を前記第1のユーザに提示するように、前記第1のユーザにリコメンド信号を送信する送信部と
を有するサーバである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一形態によれば、通信網を介してサーバがユーザの通信端末と通信するシステムにおいて、ユーザが複数の通信端末を有する場合に、通信端末各々に相応しいアプリケーションを、サーバがユーザに推薦できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例で使用される通信システムを示す図。
【図2】通信端末の機能ブロック図。
【図3】配信サーバの機能ブロック図。
【図4】実施例における動作概念図。
【図5】実施例で使用される動作例のフローチャート。
【図6】類似度sim(A,B)を算出する際の動作例のフローチャート。
【図7】ユーザ全体の利用傾向に基づいて重み付けを行う場合のフローチャート。
【図8】推薦対象ユーザの利用傾向(カテゴリ)に基づいて重み付けを行う場合のフローチャート。
【図9】各通信端末における各カテゴリのアプリケーションの利用率の計算例を示す図。
【図10】推薦対象ユーザの利用傾向(特徴ベクトル)に基づいて重み付けを行う場合のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の観点から実施例を説明する。
【0013】
1.システム
2.通信端末
3.サーバ
4.動作例
4.1 動作概要
4.2 動作フロー
4.3 重み付けの具体例
4.3.1 ユーザ全体の利用傾向に基づく重み付け
4.3.2 推薦対象ユーザの利用傾向(カテゴリ)に基づく重み付け
4.3.3 推薦対象ユーザの利用傾向(特徴ベクトル)に基づく重み付け
【実施例1】
【0014】
<1.システム>
図1は、実施例で使用される通信システム1を示す。通信システム1は、通信端末10、移動通信網20、配信サーバ30及びアプリケーションサーバ40を有する。通信端末10は、移動通信網20を介して配信サーバ30と通信を行う。配信サーバ30は必要に応じてアプリケーションサーバ40と通信する。アプリケーションサーバ40は、プロバイダが提供可能なアプリケーションを有し、配信サーバ30からの要請に応じてアプリケーションを提供する。
【0015】
<2.通信端末>
図2は、通信端末10の機能ブロック図を示す。図2には、通信端末10に備わる様々な機能要素の内、本実施例に特に関連するものが示されている。通信端末は、配信サーバからアプリケーションをダウンロードして実行することができる適切な如何なる通信端末でもよい。通信端末は、具体的には、携帯電話、情報端末、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ等であるが、これらに限定されない。図示の通信端末10は、受信部101、表示部102、利用履歴取得部103及び送信部104を少なくとも有する。
【0016】
受信部101は、移動通信網を介して配信サーバからアプリケーション及びその他の信号を受信する。その他の信号には、例えば、ユーザが何らかのアプリケーションをダウンロードすることを促すリコメンド信号が含まれる。
【0017】
表示部102は、視覚的なユーザインターフェースの機能を果たす。表示部102は、具体的には、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機ELパネル等であるが、これらに限定されない。本実施例における表示部102は、接触感知式の透明パネルを有するタッチスクリーンを実現し、ユーザの指の動きで画面の表示を制御することができる。表示部102は、文字、図形、記号、静止画像、動画像等を表示することができ、例えば、アプリケーションを表すアイコンが画面上に表示される。
【0018】
表示部102のような視覚的なユーザインターフェースだけでなく、他のユーザインターフェースが、通信端末10に備わっていてもよい。例えば、キーパッド、制御パネル、キーボード、タッチパッド、マウス、トラックボール、マイクロフォン、スピーカ等が備わっていてもよい。
【0019】
利用履歴取得部103は、アプリケーションのダウンロード、起動、削除等を示す利用履歴情報を作成する。例えば、あるアプリケーションがダウンロードされた場合、そのアプリケーション名、ダウンロードの日時が少なくとも利用履歴情報に記録される。さらに、アプリケーションが起動された場合、対象のアプリケーション名、起動した日時、利用した期間、起動回数等が少なくとも利用履歴情報に記録される。アプリケーションが削除された場合、対象のアプリケーション名、削除された日時が少なくとも利用履歴情報に記録される。利用履歴情報は、アプリケーション名、日時、利用時間等に加えて、アプリケーションが使用された場所の情報を含んでもよい。
【0020】
送信部104は、移動通信網を介して配信サーバに信号を送信する。送信される信号は、例えば、上記の利用履歴情報を含む。利用履歴情報は、一定の頻度で配信サーバに報告されてもよいし、ユーザや配信サーバ等からの要求に応じて報告されてもよい。利用履歴情報を一定の頻度で報告する場合の頻度は、例えば、時間、日、週、月等の適切な如何なる頻度でもよい。配信サーバが最新情報を蓄積すること、及び通信端末に保存する利用履歴情報の情報量を少なくする等の観点からは、高い頻度で報告されることが望ましい。ネットワークリソースの有効利用の観点からは、必要に応じて報告されることが望ましい。
【0021】
<3.サーバ>
図3は、配信サーバ30の機能ブロック図を示す。図3には、配信サーバ30に備わる様々な機能要素の内、本実施例に特に関連するものが示されている。配信サーバ30は、アプリケーションサーバ40に記憶されているアプリケーションを検索し、移動通信網を介して通信端末のユーザにアプリケーションを提供する。図示の配信サーバ30は、受信部301、格納部302、利用履歴集計部303、ユーザ間類似度算出部304、推薦アプリ決定部305、メタデータ処理部306及び送信部307を少なくとも有する。
【0022】
受信部301は、移動通信網を介して通信端末からの信号を受信する。その他の信号には、例えば、利用履歴情報が含まれる。利用履歴情報は、配信サーバ30に接続されている複数の通信端末各々から受信される。
【0023】
格納部302は、配信サーバで使用されるパラメータ、計算結果、情報を格納する。特に、受信部301が各ユーザから受信した利用履歴情報が格納される。
【0024】
利用履歴集計部303は、各ユーザから受信した利用履歴情報に基づいて、特定のユーザに推薦するアプリケーションの候補が列挙されているマスターリストを作成し、格納部302に格納する。概して、マスターリストは、特定のユーザ(例えば、ユーザA)が自身のどの通信端末にもダウンロードしていないアプリケーションを列挙しているリストである。このリストは、特定のユーザ(ユーザA)と似ているユーザ(例えば、ユーザB)が、自身の(ユーザB)の通信端末にダウンロードしているアプリケーションが優先的に含まれている。
【0025】
ユーザ間類似度算出部304は、ユーザ同士の類似の度合い(類似度)を算出する。ユーザ間の類似度は、適切な如何なる基準で算出されてもよい。例えば、ユーザが自身の通信端末にダウンロードしているアプリケーションが、ユーザ同士の間で共通しているか否かの観点から計算されてもよい。例えば、ユーザA及びBが、ともにダウンロードしているアプリケーションの数が多いほど、両者の類似度は大きい(似ている)。あるいは、アプリケーションを利用する傾向(例えば、使用頻度等)に基づいて、類似度が計算されてもよい。類似度の具体的な計算法については後述する。
【0026】
推薦アプリ決定部305は、複数の通信端末(UE_A1、UE_A2)を有する特定のユーザ(ユーザA)に勧めるアプリケーションを、マスターリストの中から選択する。選択は、ユーザAの通信端末(UE_A1)と同様な通信端末を有する他のユーザXの利用傾向や、ユーザAの通信端末(UE_A2)と同様な通信端末を有する他のユーザYの利用傾向に基づいて、行われてもよい。あるいは、マスターリストからの選択は、ユーザAの通信端末(UE_A1)の利用傾向や、ユーザAの別の通信端末(UE_A2)の利用傾向に基づいて行われてもよい。なお、ユーザXが使用する通信端末は、ユーザAの通信端末(UE_A1)と必ずしも同一でなくてもよい。ユーザAの通信端末(UE_A1)と同じ製品仕様にしたがう通信端末のユーザが、ユーザXに該当する。同様に、ユーザYが使用する通信端末は、ユーザAの通信端末(UE_A2)と必ずしも同一でなくてもよい。ユーザAの通信端末(UE_A2)と同じ製品仕様にしたがう通信端末のユーザが、ユーザYに該当する。製品仕様とは、CPUの処理速度、表示画面のサイズ、オペレーティングシステム等のようなアプリケーションの動作環境に影響する事項である。
【0027】
推薦アプリ決定部305が、マスターリストの候補の中から、推薦するアプリケーションをどのように選択するかについては後述する。
【0028】
メタデータ処理部306は、上述したように、アプリケーションのメタデータから特徴ベクトルを生成する。例えば、乗換案内のアプリケーションの場合、メタデータから、乗換、駅、時刻表等の言葉が特徴的な言葉として抽出され、これらの言葉から特徴ベクトルが作成される。
【0029】
送信部307は、ユーザに勧めることに決まったアプリケーションについて、そのアプリケーションのダウンロードを勧めるリコメンド信号を作成し、ユーザに送信する。
【0030】
<4.動作例>
<4.1 動作概要>
図4は、本実施例における動作を概念的に示す。3人のユーザA、B、Cが示されているが、実際には多数のユーザが存在する。ユーザAは、3台の通信端末を有し、スマートフォンのような情報端末(UE_A1)と、別の情報端末(UE_A2)と、テレビジョン(UE_A3)とを有する。ユーザBは、2台の通信端末を有し、情報端末(UE_A2)と、カーナビゲーション(UE_B1)とを有する。ユーザCは、3台の通信端末を有し、情報端末(UE_A1)と、テレビジョン(UE_A3)と、カーナビゲーション(UE_B1)とを有する。
【0031】
本実施例では、ユーザ毎に複数の通信端末の利用履歴が集約され、不図示の配信サーバに適宜報告される。すなわち、複数の通信端末に対してユーザアカウントは1つである。ただし、後述するように端末各々に応じた重み係数が考慮される。配信サーバ(図4では図示せず)は、ユーザ間の類似度を算出する。図示の例場合、ユーザA及びB間の類似度はγであり、ユーザB及びC間の類似度はβであり、ユーザA及びC間の類似度はαである。配信サーバは、各ユーザの利用履歴に基づいて、例えばユーザAに対するマスターリストを作成する。
【0032】
マスターリストは、ユーザAがダウンロードしていないアプリケーションのリストである。例えば、ユーザAが自身の通信端末(UE_A1、UE_A2、UE_A3)にアプリケーション1、2、3、4をダウンロードしており、ユーザBが自身の通信端末(UE_B1、UE_A2)にアプリケーション1、2、a、b、cをダウンロードしており、ユーザCが自身の通信端末(UE_A1、UE_A3、UE_B1)にアプリケーションV、Wをダウンロードしていたとする。ユーザBは、ユーザAと同じアプリケーション1及び2を所有しているが、ユーザCは、ユーザAと同じアプリケーションを1つも所有していない。したがって、アプリケーションの類否の観点からは、ユーザA及びBは似たような好みの傾向(嗜好)を有するが、ユーザA及びCは似ていないことが分かる。図示の例の場合、ユーザA及びBは、情報端末(UE_A1)及びテレビジョン(UE_A3)を有する。ユーザA及びCは、情報端末(UE_A2)を有する。したがって、所有している通信端末の類否の観点からも、ユーザBはユーザAに似ているが、ユーザCはユーザBほどは似ていないことがわかる。このような観点から、ユーザAに対するマスターリストは、例えば、アプリケーションa、b、cを含むように決定できる。
【0033】
配信サーバは、マスターリストに含まれるアプリケーションを、ユーザAに勧める際、ユーザA又は他のユーザのアプリケーションの利用傾向に応じて、ユーザAの特定の通信端末に相応しいアプリケーションの候補を推薦する。
【0034】
<4.2 動作フロー>
図5は、配信サーバが、マスターリスト中のアプリケーションの候補を、ユーザにどのように勧めるかを示すフローチャートを示す。
【0035】
ステップS51において、配信サーバは、ある特定のユーザAの未評価候補aに対するレートr'(A,a)を、他のユーザのレートr(j,a)及びユーザ間類似度sim(A,j)(ユーザAとユーザjの類似度)を用いて算出する。未評価候補とは、ユーザAに対するマスターリストに含まれているアプリケーションの候補の内、0でないレートが未だ推定されていない候補である。配信サーバは、先ず、各ユーザのレーティングベクトル及び類似度を計算する。
【0036】
図6は、類似度sim(A,B)を算出する際のフローチャートを示す。ステップS61において、配信サーバのユーザ間類似度算出部304は、各ユーザのアプリケーションの利用履歴を端末毎に格納部302から収集する。利用履歴の情報は、配信サーバにより適宜受信され、格納部302に随時格納されている。例えば、ユーザAは、複数の通信端末(UE_A1、UE_A3、UE_B1)を有するので、通信端末(UE_A1)に対する利用履歴、通信端末(UE_A2)に対する利用履歴、及び通信端末(UE_A3)に対する利用履歴が収集される。
【0037】
ステップS62において、配信サーバの利用履歴集計部303は、端末毎のアプリケーションの利用履歴を、ユーザ毎の利用履歴に集計する。例えば、ユーザAの通信端末(UE_A1)の利用履歴が、アプリケーションpを6回起動したことを示し、ユーザAの通信端末(UE_A2)の利用履歴が、アプリケーションpを4回起動したことを示していたとする。この場合、これらの利用履歴は、ユーザAがアプリケーションpを10回起動したことを示す情報に集約される。
【0038】
ステップS63において、ユーザ毎にレーティングベクトルが算出される。「ベクトルr」により表現されるレーティングベクトルは、M次元のベクトルである。Mは、市場に存在するアプリケーション数を表す。あるいは、Mはプロバイダが提供可能なアプリケーション数である。ユーザAのレーティングベクトル「ベクトルr」のM個の成分は、各成分に対応するアプリケーションをどの程度使用しているかを示し、「レート」と言及される。例えば、上記の例において、ユーザAは、アプリケーションpを合計10回使用している。したがって、ユーザAのレーティングベクトル「ベクトルr」のM個の成分の内、アプリケーションpに対応する成分(レート)は、「10」の値を有する(r(A,p)=10)。一例として、市場のアプリケーションが、p、q、s、tの4つであったとする(M=4)。ユーザAは、これらの内アプリケーションpを有し、10回起動している。他のアプリケーションはダウンロードされていないとする。この場合、ユーザAのレーティングベクトル「ベクトルr」は、
(r(A,p),r(A,q),r(A,s),r(A,t))=(10,0,0,0)
のように表現することができる。あるいは、使用回数そのものではなく、何らかの値で規格化又は正規化された値が、成分値として設定されてもよい。
【0039】
ステップS64では、ユーザ各自のレーティングベクトルを用いて、ユーザ同士の類似度が、以下の数式(1)にしたがって算出される。
【0040】
【数1】

ユーザAは、マスターリスト中のアプリケーションの候補aを未だダウンロードしていない。したがって、ユーザAのレーティングベクトルの候補aに対するレートr(A,a)は、0の値をとることになる。本実施例では、このレートr(A,a)=0をそのまま使用するのではなく、実際のレートr(A,a)=0の代わりに、推定されたレートr'(A,a)を使用する。推定されたレート(推定レート)r'(A,a)は、以下の数式(2)にしたがって算出される。
【0041】
【数2】

上記の数式を参照すると、ユーザAと類似しているユーザjが、アプリケーションaを何回も利用していた場合、推定レートr'(A,a)は大きくなることが分かる。マスターリストに含まれている全ての候補a、b、c、...について、推定レートr'(A,a)、r'(A,b)、r'(A,c)、...が算出される。
【0042】
図5のステップS52において、ステップS51で算出された推定レートr'(A,a)、r'(A,b)、r'(A,c)、...と、後述の重み係数とを用いて、アプリケーションの候補a、b、c、...の優先度が決定される。後述するように重み係数及び優先度は、個々の配信先端末に対して相応しい値に設定される点で、従来のアプリケーション推薦方式と大きく異なる。
【0043】
ステップS53において、優先度の高い順に、候補のアプリケーションがユーザに提示される。これにより、ユーザAの複数の通信端末(UE_A1、UE_A3、UE_B1)各々の表示画面には、各通信端末に相応しいアプリケーションが、各自に有意義な順序で表示され、ユーザは、優れた推薦機能の恩恵を受けることができる。
【0044】
<4.3 重み付けの具体例>
上述したように、図5のフローのステップS52では、推定レートr'(A,a)、r'(A,b)、r'(A,c)、...と、重み係数とを用いて、アプリケーションの候補a、b、c、...の優先度が決定される。説明の便宜上、図4に示す例のように、ユーザAは、3台の通信端末を有し、スマートフォンのような情報端末(UE_A1)と、別の情報端末(UE_A2)と、テレビジョン(UE_A3)とを有するものとする。ユーザBは、2台の通信端末を有し、情報端末(UE_A2)と、カーナビゲーション(UE_B1)とを有するものとする。ユーザCは、3台の通信端末を有し、情報端末(UE_A1)と、テレビジョン(UE_A3)と、カーナビゲーション(UE_B1)とを有するものとする。このような状況において、図5のステップS52における重み係数をどのように決定するかを説明する。
【0045】
<4.3.1 ユーザ全体の利用傾向に基づく重み付け>
重み係数を決定する第1の方法は、ユーザ全体の利用傾向を利用することである。図7は、このような重み付けを行うためのフローチャートを示す。ステップS71において、配信サーバの推薦アプリ決定部305は、マスターリストに含まれている候補aについて、ユーザ全体の利用履歴情報を格納部302から抽出する。
【0046】
ステップS72において、抽出された利用履歴情報を端末毎に集計する。
【0047】
ステップS73において、同様な端末を有するユーザの内、候補のアプリケーションを利用しているユーザが、どの程度の割合であるかを算出する。例えば、候補aのアプリケーションが、通信端末(UE_A1)と同様な端末を有するユーザの内、何人又は何%のユーザにダウンロードされているか(利用率1)、及び通信端末(UE_A2)と同様な端末を有するユーザの内、何人又は何%のユーザにダウンロードされているか(利用率2)等が算出される。
【0048】
例えば、ユーザAの通信端末(UE_A1)と同じ仕様の端末を有するユーザXが100人存在し、マスターリストに含まれているアプリケーションの候補aが、70人のユーザXにダウンロードされていたとする。この場合、候補aに対する利用率1は、70/100=0.7である。さらに、ユーザAの別の通信端末(UE_A2)については、この通信端末(UE_A2)と同じ仕様の端末を有する他のユーザYの利用傾向が利用される。例えば、ユーザYが50人存在し、マスターリストに含まれているアプリケーションの候補aが、50人中2人のユーザYにしかダウンロードされていなかったとする。この場合、候補aに対する利用率2は、2/50=0.04である。
【0049】
ステップS74において、ステップS72で算出された利用率が、対象のユーザAの複数の通信端末各々に対する重み係数として設定される。例えば、ユーザAの通信端末(UE_A1)に対する重み係数は、利用率1=0.7に設定され、ユーザAの通信端末(UE_A2)に対する重み係数は、利用率2=0.04に設定される。
【0050】
このようにして、ユーザAの通信端末と同じ仕様の端末を有するユーザの利用傾向に基づいて、アプリケーションの候補をユーザAにどの程度強く推薦するかを適切に決定することができる。
【0051】
以後、この重み係数と、図5のステップS51で推定したレートとを組み合わせることで、マスターリスト中の候補a、b、c、...の優先度を決定する。一例として、重み係数とレートとを乗算することで、優先度が決定されてもよい。例えば、候補aは、ユーザAの通信端末(UE_A1)に対して、r'(A,a)×(利用率1)のように重み付けされる。また、候補aは、ユーザAの通信端末(UE_A2)に対して、r'(A,a)×(利用率2)のように重み付けされる。これらの重み付けの結果に基づいて、各候補の優先度が決定される。
【0052】
この重み付けの方法によれば、通信端末に適したアプリケーションを推薦することができる。例えば、大画面の表示部を有する通信端末に対して、動画アプリケーションを推薦する一方、携帯電話に対して乗換案内アプリケーションを推薦することができる。
【0053】
<4.3.2 推薦対象ユーザの利用傾向(カテゴリ)に基づく重み付け>
重み係数を決定する第2の方法は、推薦対象ユーザ(ユーザA)の利用傾向を利用することである。
【0054】
図8は、このような重み付けを行うためのフローチャートを示す。ステップS81において、配信サーバの推薦アプリ決定部305は、ユーザAの利用履歴情報を格納部302から抽出する。
【0055】
ステップS82において、ユーザAの利用履歴情報が、アプリケーションのカテゴリ毎に集計される。カテゴリとは、ツール、乗換案内、ゲーム等であり、複数のアプリケーションを分類する情報項目である。
【0056】
ステップS83において、ステップS82における集計結果から、端末毎の利用率を算出する。例えば、ユーザAが、3つの通信端末(UE_A1、UE_A2、UE_A3)にダウンロードしている50個のアプリケーションのカテゴリが、カテゴリ1(20個、40%)、カテゴリ2(15個、30%)、カテゴリ3(10個、20%)及びカテゴリ4(5個、10%)であったとする。カテゴリ1のアプリケーションが、通信端末(UE_A1)に10個、通信端末(UE_A2)に6個、通信端末(UE_A3)に4個ダウンロードされていたとする。この場合、通信端末(UE_A1)におけるカテゴリ1のアプリケーションの利用率は、10/20=0.5である。同様に、通信端末(UE_A2)におけるカテゴリ1のアプリケーションの利用率は、6/20=0.3である。通信端末(UE_A3)におけるカテゴリ1のアプリケーションの利用率は、4/20=0.2である。
【0057】
図9は、各通信端末における各カテゴリのアプリケーションの利用率の計算例を示す。カテゴリ1に対する上記の考察は、図9のカテゴリ1の行にまとめられている。図中、割合の列におけるカッコ内の数字は、50個のアプリケーションの内の幾つであるかを示す。通信端末(UE_A1、UE_A2、UE_A3)各々の欄におけるカッコ内の数字が、上記の利用率を示す。
【0058】
このように、ステップS83では、各カテゴリに対して、通信端末毎の利用率が算出される。
【0059】
ステップS84では、ステップS83で算出された利用率が、対象のユーザAの複数の通信端末各々に対する重み係数として設定される。例えば、アプリケーションの候補aのカテゴリが、カテゴリ2であった場合、通信端末(UE_A1)に対する重み係数は、10/15=0.667であり、通信端末(UE_A2)に対する重み係数は、5/15=0.334であり、通信端末(UE_A3)に対する重み係数は、0である。
【0060】
このようにして、ユーザAの各通信端末における利用傾向に基づいて、アプリケーションの候補をユーザAにどの程度強く推薦するかを適切に決定することができる。
【0061】
以後、この重み係数と、図5のステップS51で推定したレートとを組み合わせることで、マスターリスト中の候補a、b、c、...の優先度を決定する。一例として、重み係数とレートとを乗算することで、優先度が決定されてもよい。例えば、カテゴリ2の候補は、ユーザAの通信端末(UE_A1)に対して、r'(A,a)×(0.667)のように重み付けされる。カテゴリ2の候補は、ユーザAの通信端末(UE_A2)に対して、r'(A,a)×(0.334)のように重み付けされる。さらに、カテゴリ2の候補は、ユーザAの通信端末(UE_A3)に対して、r'(A,a)×(0)=0のように重み付けされる。これらの重み付けの結果に基づいて、各候補の優先度が決定される。
【0062】
この重み付けの方法によれば、ユーザ各自の通信端末の利用用途に合わせてアプリケーションを推薦することができる。例えば、パズルゲームを頻繁に利用している通信端末に対してゲームのアプリケーションを推薦する一方、地図検索アプリケーションを頻繁に利用している通信端末に対して、乗換案内のアプリケーションを推薦することができる。
【0063】
<4.3.3 推薦対象ユーザの利用傾向(特徴ベクトル)に基づく重み付け>
重み係数を決定する第3の方法は、第2の方法と同様に、推薦対象ユーザ(ユーザA)の利用傾向を利用するが、カテゴリの代わりに特徴ベクトルを利用する点が異なる。
【0064】
図10は、このような重み付けを行うためのフローチャートを示す。ステップS101において、配信サーバのメタデータ処理部306は、プロバイダが提供可能な全てのアプリケーションのメタデータから、特徴的な単語である特徴語を判別及び抽出し、総数n個の特徴語を決定する。特徴語の抽出は、当該技術分野における適切な如何なる方法により行われてもよい。一例として、TFIDFにより行われてもよい。なお、この場合におけるメタデータとは、アプリケーション名、アプリケーションの説明文等のような、アプリケーションを特徴付ける情報である。
【0065】
ステップS102において、メタデータ処理部306は、ユーザAに対するマスターリストに含まれているアプリケーションの候補各々について、特徴ベクトルを生成する。特徴ベクトルは、n次元のベクトルであり、概して、ステップS101で決定されたn個の特徴語を含むか否かを判別することで生成される。
【0066】
ステップS103において、メタデータ処理部306は、ユーザAの利用履歴情報に基づいて、ユーザAの通信端末各々に対する特徴ベクトルを生成する。例えば、ユーザAの通信端末(UE_A1)が、地図検索アプリケーション(Ap1)と、音楽鑑賞用アプリケーション(Ap2)とをダウンロードしていたとする。この場合、2つのアプリケーションAp1及びAp2各々のメタデータを用いて、1つの特徴ベクトルが生成される。同様に、ユーザAの他の通信端末についても、特徴ベクトルが生成される。
【0067】
ステップS104において、ステップS102で生成されたアプリケーションの候補の特徴ベクトルと、ステップS103で生成された各端末の特徴ベクトルとの類似度が算出され、その類似度が重み係数として決定される。
【0068】
このようにして、ユーザAの通信端末各々における利用傾向に基づいて、アプリケーションの候補をユーザAにどの程度強く推薦するかを適切に決定することができる。
【0069】
以後、この重み係数と、図5のステップS51で推定したレートとを組み合わせることで、マスターリスト中の候補a、b、c、...の優先度を決定する。一例として、重み係数とレートとを乗算することで、優先度が決定されてもよい。
【0070】
以上本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、それらは単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。例えば、本発明は、アプリケーションをユーザに推薦する適切な如何なる移動通信システムに適用されてもよい。例えば本発明は、W−CDMA方式のシステム、HSDPA/HSUPA方式のW−CDMAシステム、LTE方式のシステム、LTE−Advanced方式のシステム、IMT−Advanced方式のシステム、WiMAX、Wi−Fi方式のシステム等に適用されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数式を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数式は単なる一例に過ぎず適切な如何なる数式が使用されてもよい。実施例又は項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に用意されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
【符号の説明】
【0071】
1 通信システム
10 通信端末
101 受信部
102 表示部
103 利用履歴取得部
104 送信部
20 移動通信網
30 配信サーバ
301 受信部
302 格納部
303 利用履歴集計部
304 ユーザ間類似度算出部
305 推薦アプリ決定部
306 メタデータ処理部
307 送信部
40 アプリケーションサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信端末を有する第1のユーザと、前記複数の通信端末の何れかと同じ仕様の端末を有する第2のユーザとを少なくとも含む通信ステムにおけるサーバであって、
前記通信システムのユーザ各々から、アプリケーションの利用状況を示す利用履歴情報を受信する受信部と、
前記利用履歴情報を集計し、前記第1のユーザに推薦するアプリケーションの候補を含むマスターリストを作成する集計部と、
前記第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向又は前記第2のユーザが使用する前記端末の利用傾向にしたがって、前記マスターリストに含まれるアプリケーションの候補各々について、前記第1のユーザの各通信端末に推薦する優先度を決定する推薦アプリ決定部と、
前記優先度に応じて前記候補を前記第1のユーザに提示するように、前記第1のユーザにリコメンド信号を送信する送信部と
を有するサーバ。
【請求項2】
前記推薦アプリ決定部が、前記第2のユーザが使用する前記端末の利用傾向にしたがって前記優先度を決定する際、前記マスターリストに含まれるアプリケーションの候補が、前記第2のユーザに該当するユーザの内、どの程度の割合のユーザに既にダウンロードされているかを算出し、該割合にしたがって前記優先度を決定する、請求項1記載のサーバ。
【請求項3】
前記推薦アプリ決定部が、前記第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向にしたがって前記優先度を決定する際、前記マスターリストに含まれている前記候補と同じカテゴリのアプリケーションが、前記複数の通信端末の1つ以上にダウンロードされていた場合、各通信端末にダウンロードされている該カテゴリのアプリケーション数に基づいて、前記優先度を決定する、請求項1記載のサーバ。
【請求項4】
当該サーバが、アプリケーションの情報から、特徴的な言葉を抽出することで、該アプリケーションに対する特徴ベクトルを作成するメタデータ処理部をさらに有し、
前記推薦アプリ決定部が、前記第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向にしたがって決定を行う際、前記マスターリストに含まれる前記候補の情報から作成された特徴ベクトルと、前記或る通信端末にダウンロードされているアプリケーションの情報から作成された特徴ベクトルとの類否に応じて、前記優先度を決定する、請求項1記載のサーバ。
【請求項5】
複数の通信端末を有する第1のユーザと、前記複数の通信端末の何れかと同じ仕様の端末を有する第2のユーザとを少なくとも含む通信ステムのサーバにおける方法であって、
前記通信システムのユーザ各々から、アプリケーションの利用状況を示す利用履歴情報を受信し、
前記利用履歴情報を集計し、前記第1のユーザに推薦するアプリケーションの候補を含むマスターリストを作成し、
前記第1のユーザが使用する或る通信端末の利用傾向又は前記第2のユーザが使用する前記端末の利用傾向にしたがって、前記マスターリストに含まれるアプリケーションの候補各々について、前記第1のユーザの各通信端末に推薦する優先度を決定し、
前記優先度に応じて前記候補を前記第1のユーザに提示するように、前記第1のユーザにリコメンド信号を送信するステップ
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−14441(P2012−14441A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150387(P2010−150387)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】