説明

ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法とその電子装置

【課題】ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法とその電子装置を提供し、ユーザーにホームスクリーンからマルチメディアプレイプログラムの操作進度を理解させ、電子装置の性能をシステムリソースの消費を低減することにより向上させる。
【解決手段】ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法とその電子装置とが提供される。もしもアプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウが電子装置のスクリーンに表示された時、アクティブウィンドウの操作スクリーンがキャプチャーされるとともに、アクティブウィンドウが閉じられる。操作スクリーン及びサムネイル間のラウンチングメカニズムが確立される。サムネイルが電子装置のホームスクリーンに加えられ、かつホームスクリーンがスクリーン上に表示される。よって、システムリソースが閉じられたウィンドウにより占用されないよう保証することにより電子装置の性能を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザーインターフェースに関し、特に、ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法とその電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル技術の進歩に伴って、モバイルデバイスの製造業者は、モバイルデバイス自体の機能性以外に、ユーザーインターフェースの設計にますます重要性を置くようになってきている。大部分の現存するスマートフォンは、そのユーザーに対しホームスクリーンに彼らの頻繁に使用するアプリケーションプログラムのアイコン(icons)を置いて、それらのアプリケーションプログラムを便利に使用できるようになっている。また、いつかのスマートフォンは、ユーザーが加えたいウィジェット(Wideget, graphical user interface = GUIの一種)をホームスクリーンに加えて操作をより興味深いものとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、ユーザーがアプリケーションプログラムのアイコンならびに文字説明だけを介して、このアプリケーションプログラムについて知ることができ、最後にアプリケーションプログラムを使用してファイルを開く又はホームスクリーンからファンクションを実行した状態からは知ることができない。言い換えれば、ユーザーは、アイコンをタップしてアプリケーションプログラムをスタートして先の操作を見なければならない。他方では、ウィジェットがユーザーのタップなしに情報を表示できるのにもかかわらず、アプリケーションプログラムのアイコンおよびウィジェットがともにホームスクリーンに存在する時、ユーザーは、これら2つの情報表示により混乱させられる。
【0004】
そのうえ、スマートフォンの多くの異なる操作モードにおいて、もしも現在実行されているアプリケーションプログラムから抜け出すとともに、ホームスクリーンに戻れば、たとえアプリケーションプログラムの操作スクリーンがスクリーンに表示されていなくても、実際に閉じられるのでなく、アプリケーションプログラムがなおシステムによって実行されている。例えば、ユーザーがスマートフォンでテキスト編集プログラムを実行すると仮定すれば、ユーザーがテキストファイルの編集を終了し、かつホームスクリーンに戻るとともに、マルチメディアプレイプログラムをスタートさせる時、テキスト編集プログラムがなおバックグラウンドで実行されると同時にユーザーがムービーを見るためにマルチメディアプレイプログラムを実行するので、テキスト編集プログラムがメモリー資源を占有し、そのためにシステム全体の性能が低減する。
【0005】
そこで、この発明の目的は、ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法とその電子装置を提供することにあり、ユーザーにホームスクリーンからマルチメディアプレイプログラムの操作進度を理解させるとともに、電子装置の性能をシステムリソースの消費を低減することのよって向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法を提供する。方法がスクリーンを有する電子装置に適用される。アプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウ(active window)がスクリーンに表示される時、第1入力信号が検知されたか否かを決定する。もしも第1入力信号が検知されたら、アクティブウィンドウの操作スクリーンがキャプチャー(capture)されるとともに、アクティブウィンドウが閉じられる。操作スクリーンおよびサムネイル(thumbnail)間のラウンチング(launching)メカニズムが確立される。サムネイルがユーザーインターフェースのホームスクリーンに加えられ、かつホームスクリーンがスクリーンに表示される。
【0007】
この発明の実施形態に基づき、電子装置が更に主メモリと補助メモリとを含むとともに、アクティブウィンドウを閉じるステップが主メモリから対応するアクティブウィンドウの操作情報を獲得することと、操作情報を補助メモリに保存することと、アクティブウィンドウを閉じるために主メモリ中にアクティブウィンドウに割り当てられるスペースを開放する。
【0008】
この発明は、スクリーンと、検知モジュールと、制御モジュールとを含む電子装置を提供する。スクリーンがアプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウを表示するのように構成される。検知モジュールが第1入力信号を検知するのように構成される。制御モジュールがスクリーンおよび検知モジュールを連結される。検知モジュールが第1入力信号を検知した時、制御モジュールは、アクティブウィンドウをキャプチャーし、アクティブウィンドウを閉じ、操作スクリーンおよびサムネイル間のラウンチングメカニズムが確立し、ユーザーインターフェースのホームスクリーンにサムネイルを加え、かつスクリーンにホームスクリーンを表示するように構成される。
【0009】
上記したように、この発明中、電子装置の操作スクリーンをキャプチャーするとともに、操作スクリーンのサムネイルが電子装置のホームスクリーンに加えられて、最後にアプリケーションプログラムがホームスクリーン中のサムネールから閉じられた時、ユーザーは、アプリケーションプログラムの操作進度を知ることができる。また、この発明中、操作スクリーンがキャプチャーされた直後にアクティブウィンドウが閉じられるので、より少ないシステムリソースが消費される。
【発明の効果】
【0010】
つまり、この発明は、ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法およびその電子装置を提供する。この発明に従い、アクティブなアプリケーションプログラムの操作スクリーンがユーザーの操作に応答してキャプチャーされるとともに、操作スクリーンのサムネイルがホームスクリーン中に表示される。このようにして、ユーザーは、サムネイルを介して先に使用したアプリケーションプログラムのコンテキスト(context)について直接知ることができる。ユーザーがホームスクリーン中のサムネイルをタップする時、アプリケーションプログラムが操作スクリーンおよびサムネイル間のラウンチングメカニズムを介して補助メモリに保存された先の状態を再稼働することにより実行される。また、この発明に従い、サムネイルが構築された時、アクティブウィンドウが実際に閉じられる。かくして、ウインドウが主メモリの如何なる資源も占有しないため、システム性能が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施形態にかかる電子装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態にかかるユーザーインターフェースをカスタマイズする方法を示すフローチャートである。
【図3】この発明の別な実施形態にかかる電子装置を示すブロック図である。
【図4】この発明の別な実施形態にかかるユーザーインターフェースをカスタマイズする方法を示すフローチャートである。
【図5A】この発明の別な実施形態にかかるホームスクリーンを示す説明図である。
【図5B】この発明の別な実施形態にかかる操作スクリーンを示す説明図である。
【図5C】この発明のまた別な実施形態にかかるホームスクリーンを示す説明図である。
【図5D】この発明の更に別な実施形態にかかるホームスクリーンを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態にかかる電子装置を示すブロック図である。図1において、電子装置100がスクリーン110と検知モジュール120と制御モジュール130とを含む。この実施形態中、電子装置100がセルフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant = PDA)またはタブレットPCのようなモバイル電子装置である。しかし、この発明は、それに限定されるものでなく、かつ別な実施形態中、電子装置100がデスクトップコンピューター、ノートブックコンピューター、スマートフォンまたはメインフレームのようなスクリーンおよび中央処理ユニット(central processing unit = CPU)を有する任意の電子装置であり得る。
【0013】
スクリーン110が制御モジュール130に連結されるとともに、液晶ディスプレイ(LCD)、電気容量式タッチスクリーン、電気抵抗式タッチスクリーンまたは光学式タッチスクリーンのような表示機能を提供するデバイスである。
【0014】
検知モジュール120が制御モジュール130に連結されるとともに、ユーザーの入力操作を検知するためのデバイスである。例えば、検知モジュール120がユーザーの入力操作によって産生される信号を検知するためのデバイスである。
【0015】
制御モジュール130が検知モジュール120により検知された信号に基づいて電子装置100のユーザーインターフェースを産生させるデバイスである。この実施形態中、制御モジュール130がハードウェアおよび/またはソフトウェアを履行する機能的モジュールである。ハードウェアがCPU、チップセット、マイクロプロセッサーおよび操作機能を備えた他のハードウェア装置の中の一つまたはそれらの任意の組み合わせであり、ソフトウェアが操作システム(operation system = OS)あるいは駆動プログラムである。
【0016】
以下、この発明の別な実施形態を参考にして、電子装置100を詳細に記述する。図2は、この発明の実施形態にかかるユーザーインターフェースをカスタマイズする方法を示すフローチャートである。図1と図2とを参照されたい。
【0017】
先ず、ステップS210において、アプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウ(active window)がスクリーン110に表示される時、検知モジュール120が繰り返し第1入力信号を検知したか否かを判断する。詳細には、ユーザーが電子装置100中で1つまたは2つのアプリケーションプログラムをスタートさせる又は同じアプリケーションプログラムを使用することにより1つ以上のウィンドウを開き、使用中のウィンドウが現在他のウィンドウのトップに表示されるとともに、ユーザーの操作を受信できるものを指している。この実施形態中、アクティブウィンドウのツールバーが特定のアイコンを有し、検知モジュール120は、ユーザーが入力ツールによって特定アイコンをタップする時、第1入力信号を検知する。別な実施形態中、第1入力信号は、またスクリーン110上の特定ソフトウェアボタンあるいは電子装置100の特定ハードウェアボタンをタップする時にもトリガー(trigger)される。
【0018】
一旦、検知モジュール120が第1入力信号を検知したら、ステップS220において、制御モジュール130が現在のアクティブウィンドウの操作スクリーンをキャプチャーする。即ち、第1入力信号がトリガーされる前にユーザーによりアクティブウィンドウに対して行われるすべての操作は、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーン中に反映される。
【0019】
例えば、アクティブウィンドウに対応するアプリケーションプログラムがテキスト編集プログラムである時、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーンがテキストファイルの現在編集進度を表す。第1入力信号がトリガーされた時、ユーザーがテキストファイルの第10行目まで編集したと仮定すれば、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーンが第10行が編集されていることを示す情報を表示する。アクティブウィンドウに対応するアプリケーションプログラムがマルチメディアプレイヤーソフトウェアである時、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーンがマルチメディアファイルの現在の再生進度を表す。ユーザーが第1入力信号をトリガーした際に、ちょうどムービーファイルの20分における画像を観ていたと仮定すれば、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーンが20分におけるムービーファイルの内容を示す。アクティブウィンドウに対応するアプリケーションプログラムがインスタントメッセージソフトウェアである時、制御モジュール130によりキャプチャーされた操作スクリーンがインスタントメッセージソフトウェアを使用することによるユーザーの会話イメージ(会話対象および会話内容を含む)であることを表す。注意すべきことは、操作スクリーンをキャプチャーした後、制御モジュール130がまた操作スクリーンに対応するサムネイルを生じさせることである。サムネイルがジェイペグ(Joint Photogaraphic Experts Group = JPEG)フォーマットまたはビットマップ(Bitmap)フォーマットであることができる。しかし、サムネイルのフォーマットは、この発明において限定されない。
【0020】
次に、ステップS230において、アクティブウィンドウに占有されたシステムリソースを開放するため、制御モジュール130がアクティブウィンドウを閉じる。ステップS240において、制御モジュール130が操作スクリーンおよびサムネイル間のラウンチングメカニズムを確立する。ステップS250において、制御モジュール130がサムネイルを電子装置100のユーザーインターフェースのホームスクリーン中に加えてスクリーン110を制御しホームスクリーン(home screen)を表示する。操作スクリーンおよびサムネイル間のラウンチングメカニズムの確立によって、ホームスクリーンに表示されたサムネイルがユーザーの操作に応答して対応するアプリケーションプログラムをスタートさせる。
【0021】
図2に示したように、ユーザーが第1入力信号をトリガーする時、制御モジュール130が現在アクティブウィンドウを閉じるとともに、サムネイルを電子装置100のホームスクリーンに表示させる。バックグラウンドでウィンドウを稼働する替わりに、制御モジュール130が現在アクティブウィンドウを実際に閉じるので、ウィンドウに占有されていたシステムリソースを開放でき、それによりシステム性能を向上させることができる。また、制御モジュール130は、サムネイルをホームスクリーンに表示した後でサムネイルを更新しない。従って、追加的なCPU資源が必要とされない。この発明の別な実施形態中、制御モジュール130がアクティブウィンドウを閉じた後、関連する装置の電源をオフにする。それによって、電子装置100の電力消費を低減できる。
【0022】
制御モジュール130により産生されたサムネイルは、第1入力信号がトリガーされた時、アクティブウィンドウの操作スクリーンに対応しているため、たとえウィンドウが閉じられた時でさえ、ユーザーは、なおホームスクリーン中のウィンドウで先に実施された操作の内容を見ることができるとともに、ホームスクリーン中のサムネイルをタップしてウィンドウを再開できる(ウィンドウを開く詳細な操作は、添付した図面を参照して後で説明する)。言い換えれば、ホームスクリーン中に表示されたサムネイルは、ウィジェット(Wideget)のそれに似た効果を提供できる。ユーザーは、対応するサムネイルを介して、アプリケーションプログラムを実際に実行することなく、ホームスクリーン中で頻繁に使用した又は最近開いたファイルを観ることができるだけでなく、先に使用したアプリケーションプログラムの内容を理解することができる。この実施形態中、システムリソースの消費が低減されるとともに、電子装置100の性能が向上される時、ユーザーは、ウィンドウが同時に開いているように感じる(しかし、ウィンドウは実際には閉じている)であろう。
【0023】
言及すべきことは、図2に示したユーザーインターフェースをカスタマイズする方法がホームスクリーン中に同じタイプのアプリケーションプログラムに対応する2つ(それ以上)のサムネイルを産生させることができ、これらのサムネイルがそれぞれ異なるウィンドウに対応することである。例えば、ユーザーは、テキストプログラムを使用することにより2つのファイル(例えば、第1ファイルおよび第2ファイル)を同時に編集できる。第1ファイルに対応するウィンドウがアクティブウィンドウである時、電子装置100が図2の各ステップを介してホームスクリーン中に第1ファイルに対応するサムネイルを表示する。続いて、第2ファイルに対応するウィンドウがアクティブウィンドウである時、もしユーザーが第1入力信号をトリガーすれば、電子装置100が図2の各ステップを介して第2ファイルに対応するサムネイルをホームスクリーン中に表示する。それにより、ユーザーは、ホームスクリーン中に同じアプリケーションプログラムを使用して編集された2つのファイルに対応するサムネイルを観ることができるとともに、ホームスクリーン中で異なるサムネイルをタップすることによって異なるファイルを開くことができる。
【0024】
図3は、この発明の別な実施形態にかかる電子装置を示すブロック図である。図3に示すように、電子装置300は、スクリーン110と、検知モジュール120と、制御モジュール130と、主メモリ340と、補助メモリ350とを含む。電子装置300は、図1に示した電子装置100に類似しているので、2つの電子装置間の差異だけを以下に説明する。
【0025】
図3において、この実施形態中、スクリーン110と検知モジュール120と主メモリ340と補助メモリ350とが全て制御モジュール330に連結されている。主メモリ340がランダムアクセスメモリー(RAM)を含み、かつ補助メモリ350が埋め込み式マルチメディアカード(embedded multimedia card = eMMC)またはハードディスクのような保存装置である。
【0026】
具体的には、主メモリ340は、電子装置300のCPUによって直接アクセスできる保存装置である。主メモリ340が異なるプログラムおよびデータをロードしてCPUにより使用させるよう構成される。つまり、プログラムが実行される時、電子装置300によりサポートされる任意のプログラムに関する操作情報は、主メモリ340にロードされる。もしも同じアプリケーションプログラムを使用することによって同時に異なるアプリケーションプログラムを実行(run)させる又は異なるファイルを開いて、もし全ての関連する操作情報を主メモリ340にロードすれば、主メモリ340にメモリースペースが不足になる。この場合、主メモリ340にロードされる操作情報の一部が補助メモリ350に入れ替え(swap out)されなければならず、他のアプリケーションプログラムのために主メモリ340のスペースを空ける。言い換えれば、主メモリ340にスペースが不足になる時、電子装置300の効率に影響を与える。
【0027】
上記した状況を回避するために、次の実施形態において、アクティブウィンドウが閉じられている間に、制御モジュール330が先に主メモリ340に保存した操作情報を補助メモリ350に保存する。以下、電子装置300の操作を図3および図4を参照しながら詳細に記述する。
【0028】
ステップS410において、アプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウがスクリーン110に表示される時、検知モジュール120が繰り返し第1入力信号を検知したか否かを判断する(例えば、ユーザーがアクティブウィンドウ中の特定アイコンをタップしたか否かを判断する)。ステップS420において、検知モジュール120が第1入力信号を検知した時、制御モジュール330がアクティブウィンドウの操作スクリーンをキャプチャーする。
【0029】
そして、ステップS430において、制御モジュール330が主メモリ340からアクティブウィンドウに対応する操作情報を獲得する。操作情報は、アクティブウィンドウの全てのコンテキスト(context)情報である。例えば、アプリケーションプログラムがマルチメディアプレイヤープログラムである時、対応するアクティブウィンドウの操作情報が現在再生されているマルチメディアプログラムの名称、およびその再生進度を含む。もしもアプリケーションプログラムがテキスト編集プログラムであれば、対応するアクティブウィンドウの操作情報が、編集されたファイルの名称および編集された内容を含む。もしアプリケーションプログラムがインスタントメッセージソフトウェアであれば、対応するアクティブウィンドウの操作情報が、コンタクトリストならびに会話記録のようなアカウント(account)情報を含む。もしアプリケーションプログラムがブラウザーであれば、対応するアクティブウィンドウの操作情報が閲覧したWEBアドレスとWEBページ内容とユーザーが現在閲覧したWEBページ中の位置とを含む。
【0030】
次に、ステップS440において、制御モジュール330が対応するアクティブウィンドウの操作情報を補助メモリ350に保存する。ステップS450において、アクティブウィンドウを閉じるために、制御モジュール330が主メモリ340中のアクティブウィンドウに割り当てられるスペースを開放する。注意すべきことは、制御モジュール330がバックグラウンドでアクティブウィンドウを実行させる替わりに、実際にアクティブウィンドウを閉じる。
【0031】
この実施形態中、ステップS430〜S450期間に、制御モジュール330がキャプチャーした操作スクリーンのサムネイルを産生させる。しかし、別な実施形態中、制御モジュール330がまた上記した各ステップの前または後で操作スクリーンのサムネイルを産生させることもできる。
【0032】
その後、ステップS460において、制御モジュール130がサムネイルおよび操作スクリーン間のラウンチングメカニズムを確立する。ステップS470において、制御モジュール330が電子装置300のユーザーインターフェースのホームスクリーン中にサムネイルを加えるとともに、スクリーン110上にホームスクリーンを表示する。
【0033】
例えば、ユーザーがテキスト編集プログラムを使ってファイルを編集する時、もしもユーザーが第1入力信号をトリガーすれば、スクリーン110上に表示されたイメージが対応するファイル編集ウィンドウからホームスクリーンに切り替わり、かつホームスクリーンが編集進度に対応するサムネイルを表示する。ファイル編集に関連する操作情報が図4中のステップS430〜S450を介して既に主メモリ340から補助メモリ350へ移動しているため、スクリーン110がホームスクリーンを表示する時、前のアクティブウィンドウが実際に閉じられ、かつシステム中でもう実行しないことを確定する。それにより、より少ないシステムリソースが消費され、かつ電子装置300の操作効率が向上される。
【0034】
以下、図4の各ステップを介して幾つかのサムネイルを備えるホームスクリーンを確立する後、ユーザーがまさに対応するサムネイルによってウィンドウを開ける、あるいサムネイルを管理する時、電子装置300の操作につき、図3と図5A〜5Dを参考にしながら記述する。
【0035】
図5Aに示すように、この実施形態中、ホームスクリーン502が図4の各ステップを介して産生させた3つのサムネイルを有すると仮定する。第1サムネイル510がテキスト編集プログラムを使って開かれた第1テキストファイルに対応するサムネイル、第2サムネイル520がテキスト編集プログラムを使って開かれた第2テキストファイルに対応するサムネイルであり、第3サムネイル530がピクチャー閲覧ソフトウェアを使用して開かれた第1ピクチャーファイルに対応するサムネイルである。
【0036】
電子装置300がホームスクリーン502を表示する時、検知モジュール120は、任意のサムネイルに対応する第2入力信号が検知されるか否かを繰り返し判断する。ここで、ユーザーがホームスクリーン502中のサムネイルを入力ツールを使用してタップした時、第2入力信号がトリガーされてもよい。
【0037】
もし検知モジュール120が第1サムネイル510に対応する第2入力信号を検知すれば(例えば、ユーザーがホームスクリーン502中の第1サムネイル510をタップする)、制御モジュール330が第1サムネイル510およびその操作スクリーン間のラウンチングメカニズムを実行して、第1サムネイル510に関連する操作情報を補助メモリ350から主メモリ340中へロードするとともに、最後に操作情報に従いテキスト編集プログラムを介して第1テキストファイル(例えば、図5Bの操作スクリーン560に示す)がスクリーン110上で閉じられた時、第1テキストファイルの操作情報を表す。
【0038】
スクリーン110が操作スクリーン560を表示する(即ち、第1テキストファイルに対応するウインドウがアクティブウィンドウである)時、ユーザーは、テキスト編集プログラムを介し継続して第1テキストを編集できる。この発明の実施形態中、もしユーザーが別な第1入力信号をトリガーすれば、制御モジュール330が主メモリ340中の新しい操作情報を使うことにより補助メモリ350中の第1テキストファイルの古い操作情報を更新し、かつ主メモリ340中の新しい操作情報を保存するためのスペースを開放する。また、図5Cに示したように、制御モジュール330がホームスクリーン502中の新しい編集進度に対応する新しいサムネイル510‘を使用して古い第1サムネイル510を上書きする。
【0039】
この発明の別な実施形態中、制御モジュール330が補助メモリ350中の古い操作情報を保持し、かつ主メモリ340中の新しい操作情報を補助メモリ350中に保存する。その後、制御モジュール330が主メモリ340中の新しい操作情報を保存するためのスペースを開放する。従って、図5Dに示すように、制御モジュール330がホームスクリーン502中に第1サムネイル510を保留するとともに、第4サムネイル540を表示して新しい編集進度を呈示する。ホームスクリーン502中の第1サムネイル510と第4サムネイル540とが第1テキストファイルの2つの異なる編集進度に対応するので、ユーザーがホームスクリーン502中の第1サムネイル510または第4サムネイル540をタップする時、制御モジュール330がそれぞれ補助メモリ350から異なる編集進度をロードするとともに、異なる操作スクリーンを表示してユーザーに第1テキストファイルを編集させる。
【0040】
一方、再び図5Aにおいて、電子装置300のスクリーン110がホームスクリーン502を表示する時、検知モジュール120が任意のサムネイルに対応する第3入力信号が検知されるか否かを繰り返し判断する。第3入力信号が制御モジュール330を駆動してホームスクリーン502中のサムネイルを検知させる。第3入力信号が対応するソフトウェアボタンまたはハードウェアボタンによってトリガーされる。ソフトウェアボタンがサムネイル中に表示された削除アイコンまたはスクリーン110上のどこかに表示されたアイコンである。
【0041】
ユーザーがもはや第1テキストファイルを編集する必要がない時、ユーザーは、第1サムネイル510中の削除アイコンをタップして第3入力信号をトリガーする。そして、制御モジュール330がホームスクリーン502から第1サムネイル510を除去し、かつ補助メモリ350から第1サムネイル510に対応する操作情報を削除する。
【0042】
以上のように、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0043】
100,300 電子装置
110 スクリーン
120 検知モジュール
130,330 制御モジュール
340 主メモリ
350 補助メモリ
502 ホームスクリーン
510,510‘,520,530,540 サムネイル
560 操作スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンを有する電子装置に使用するユーザーインターフェースをカスタマイズする方法であって、前記方法が、
アプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウ(avtive window)が前記スクリーンに表示された時、第1入力信号が検知されたか否かを決定するステップと、
前記第1入力信号が検知された時、前記アクティブウィンドウーの操作スクリーンをキャプチャーするステップと、
前記アクティブウィンドウを閉じるステップと、
前記操作スクリーンのサムネイルおよび前記操作スクリーン間のラウンチングメカニズムを確立するステップと、
前記ユーザーインターフェースのホームスクリーンに前記サムネイルを加えるとともに、前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するステップと、を含む、ユーザーインターフェースをカスタマイズする方法。
【請求項2】
前記電子装置が主メモリと補助メモリとを更に含み、かつ前記アクティブウィンドウを閉じるステップが、
前記主メモリから前記アクティブウィンドウに対応する操作情報を獲得するステップと、
前記操作情報を前記補助メモリ中へ保存するステップと、
前記アクティブウィンドウを閉じるために前記主メモリ中に前記前記アクティブウィンドウに割り当てられるスペースを開放するステップと、を含む請求項1に記載のユーザーインターフェースをカスタマイズする方法。
【請求項3】
前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するステップの後に、前記方法が更に、
前記サムネイルに対応する第2入力信号が検知されたか否かを決定するステップと、
前記第2入力信号が検知された時、前記ラウンチングメカニズムを実行して、前記補助メモリから前記主メモリ中へ前記操作情報をロードするステップと、
前記操作情報に従って前記アプリケーションプログラムを介して、前記操作スクリーンを表示するステップと、を含む請求項2に記載のユーザーインターフェースをカスタマイズする方法。
【請求項4】
前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するステップの後に、前記方法が更に、
前記サムネイルに対応する第3入力信号が検知されたか否かを決定するステップと、
前記第3入力信号が検知された時、前記ホームスクリーンから前記サムネイルを除去するステップと、
前記補助メモリから前記サムネイルに対応する前記操作情報を削除するステップと、を含む請求項2に記載のユーザーインターフェースをカスタマイズする方法。
【請求項5】
前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するステップの後に、前記方法が更に、
前記アプリケーションプログラムに対応する現在アクティブウィンドウを再入手するステップと、
前記第1入力信号が検知された時、前記現在アクティブウィンドウの前記操作スクリーンをキャプチャーするステップと、
前記現在アクティブウィンドウを閉じるステップと、
前記操作スクリーンの前記サムネイルおよび前記操作スクリーン間の前記ラウンチングメカニズムを確立するステップと、
前記ホームスクリーンに前記サムネイルを加えるとともに、前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するステップと、を含む請求項1に記載のユーザーインターフェースをカスタマイズする方法。
【請求項6】
アプリケーションプログラムに対応するアクティブウィンドウを表示するように構成されたスクリーンと、
第1入力信号を検知するように構成された検知モジュールと、
前記スクリーンおよび前記検知モジュールに連結され、前記第1入力信号が前記検知モジュールにより検知された時、前記アクティブウィンドウの操作スクリーンをキャプチャーし、前記現在アクティブウィンドウを閉じ、前記操作スクリーンのサムネイルおよび前記操作スクリーン間にラウンチングメカニズムを確立し、前記サムネイルを前記ユーザーインターフェースに加え、かつ前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するように構成される制御モジュールと、を含む電子装置。
【請求項7】
前記電子装置が、前記制御モジュールに連結される主メモリと、前記制御モジュールに連結される補助メモリとをさらに含み、
前記制御モジュールが更に前記主メモリから前記アクティブウィンドウに対応する前記操作情報を獲得し、前記補助メモリ中へ前記操作情報を保存し、かつ前記アクティブウィンドウを閉じることのために前記主メモリ中に前記アクティブウィンドウに割り当てられるスペースを開放するように構成される請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記サムネイルに対応する第2入力信号が前記検知モジュールによって検知された時、前記制御モジュールが更に前記ラウンチングメカニズムを実行して前記操作情報を前記補助メモリから前記主メモリ中へ前記操作情報をロードし、かつ前記操作情報に従って前記アプリケーションプログラムを介して前記操作スクリーンを表示するように構成される請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記サムネイルに対応する第3入力信号が前記検知モジュールによって検知された時、前記制御モジュールが更に前記ホームスクリーンから前記サムネイルを除去し、かつ前記サムネイルに対応する前記操作情報を前記補助メモリから削除するように構成される請求項7に記載の電子装置。
【請求項10】
前記制御モジュールが更に、前記アプリケーションプログラムに対応する現在アクティブウィンドウを再入手するように構成され、
前記第1入力信号が前記検知モジュールによって検知された時、前記制御モジュールが更に、前記現在アクティブウィンドウの前記操作情報をキャプチャーし、前記現在アクティブウィンドウを閉じ、前記操作スクリーンのサムネイルおよび前記操作スクリーン間にラウンチングメカニズムを確立し、前記サムネイルを前記ユーザーインターフェースに加え、かつ前記スクリーン上に前記ホームスクリーンを表示するように構成される請求項6に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【公開番号】特開2012−203899(P2012−203899A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−187315(P2011−187315)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(509024640)エイサー インコーポレイテッド (14)
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】8F, 88, Section 1, Hsin Tai Wu Road,Hsichih,Taipei Hsien 221, Taiwan
【Fターム(参考)】