説明

ユーザ管理システム構築のためのコンピュータプログラム

【課題】オンラインを利用して、ユーザ登録を行うことでユーザの属性情報を収集し、しかもソフトウェアの不正コピーや不正使用を確実に防止する。
【解決手段】ユーザ11によるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定された所定条件が成立したとき、アプリケーションプログラム10の実行を禁止又は制限を行う。ユーザ11は、プリケーションプログラム10の販売別IDとユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと所定の属性情報とを管理側Webサーバ12に登録する3。登録後、管理側Webサーバ12で発行5された実行禁止解除又は実行制限解除のための解除キーをユーザ端末11に登録し、アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する6。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアのユーザ登録を行う際に好適なユーザ管理システム構築のためのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソフトウェアのユーザ登録を行うためには、ソフトウェアパッケージに同梱されているユーザ登録はがきにユーザ情報を記入して、ソフトウェア会社へ郵送する必要がある。
【0003】
さらに、はがき郵送によるユーザ登録以外にも、インターネットなどのネットワークを介して、オンラインによるユーザ登録が行われている。オンラインユーザ登録の際に、ソフトウェアのシリアルNoをユーザに割り振ることで、ユーザ登録完了後にソフトウェアの使用を認める方式が取り入れられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−54323公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザがユーザ登録を行うには、登録用はがきの郵送する、またはベンダ側サーバにアクセスして登録する、ことが必要である。そのため、ユーザ登録を行わずにソフトウェアを使用しているユーザが増えていた。
【0005】
このことにより、ソフトウェア会社は実販売数や顧客層、顧客情報などの実態を把握し難くなり、営業ターゲットなどの販売戦略にずれが生じてしまうことが多く見られていた。
【0006】
さらに、ソフトウェアメーカから割り振られたシリアルNoは、他のユーザ端末で使い回しができる。そのため、ソフトウェアの不正コピーや不正使用が多く見られていた。
【0007】
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、オンラインを利用してユーザ登録を行うことでユーザの属性情報を収集し、しかもソフトウェアの不正コピーや不正使用を確実に防止可能なユーザ管理システム構築するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0008】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果は、明細書の以下の記載に基づいて当業者であれば容易に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明によるユーザ管理システム構築のためのコンピュータプログラムは、アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなるコンピュータプログラムのユーザ管理システムにおいて、コンピュータを、ユーザ端末として機能させるものである。
【0010】
ユーザ端末は、リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、を含んでいる。ここで、「アプリケーションプログラムの使用経過」には、少なくとも使用回数や使用期間が含まれる。
【0011】
管理側Webサーバは、複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上に登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、を含んでいる。
【0012】
「解除キー」とは、ユーザ登録後、メーカ側Webサーバが発行するアプリケーション実行禁止解除又は実行制限解除のためのプロテクト解除コードである。
【0013】
この発明によると、ユーザ端末でアプリケーションプログラムを使用する前に、ユーザ登録が必要になる。また、ユーザコードは当該アプリケーションプログラムの販売別IDと、当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるので、ユーザの固有番号として管理することができ、アプリケーションプログラムの不正使用を防ぐことができる。
【0014】
さらに、管理側Webサーバは、ユーザ端末から送信されたユーザコードとサーバ内の登録済みユーザコードとの比較が可能になり、初回更新、再度更新、又は不正使用者による初回更新かどうかの判定を行うことができる。また、管理側Webサーバは、更新時にユーザのユーザコード情報と属性情報とをサーバ内のデータベースに登録することができるので、容易にユーザ情報を管理することができる。
【0015】
この発明によるユーザ端末は、アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなるユーザ管理システムに使用され、リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、を含んでいる。
【0016】
この発明によると、アプリケーションプログラムを使用する前に、ユーザ登録が行われる。また、ユーザ登録を行うには、管理側Webサーバから発行された解除キーを用いるため、アプリケーションプログラムの不正使用を防ぐことができる
【0017】
この発明の好ましい一実施態様においては、ユーザ管理システムに使用されるユーザ端末は、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限の所定条件が少なくとも設定された設定ファイルと、設定ファイルに格納されている情報を読み取る手段と、読み取った情報に対して適宜な画面をユーザに提示する手段と、を含んでいる。これにより、設定ファイルでパラメータを指定することができるので、当該コンピュータプログラムは、アプリケーションプログラム毎に、カスタマイズが不要になる。
【0018】
この発明による管理側Webサーバは、アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなるユーザ管理システムに使用され、複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上に登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、を含んでいる。
【0019】
この発明によると、管理側Webサーバは、ユーザ端末から送信されたユーザコードとサーバ内の登録済みユーザコードとの比較が可能になり、初回更新、再度更新、又は不正使用者による初回更新かどうかの判定を行うことができる。また、管理側Webサーバは、更新時にユーザのユーザコード情報と属性情報とをサーバ内のデータベースに登録することができるので、容易にユーザ情報を管理することができる。
【0020】
この発明によるソフトウェアの不正使用防止は、コンピュータによるソフトウェアの不正使用を防止するために、ユーザ端末にて実施される方法であり、リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするためのステップと、ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定するステップと、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限するステップと、所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示するステップと、所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するためのステップと、解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除するステップと、を含んでいる。
【0021】
この発明によると、ソフトウェアを使用する際に、ユーザ登録が必須になり、登録には、正規登録によって発行された解除キーをユーザ端末に登録が必要になるため、ソフトウェアの不正使用を防ぐことができる。
【0022】
この発明によるユーザ登録は、コンピュータプログラムのユーザを管理するために、管理側Webサーバにて実行される方法であり、複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースを用意するステップと、ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付けるステップと、受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定するステップと、初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上において登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信するステップと、不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信するステップと、を含んでいる。
【0023】
この発明によると、ソフトウェアを使用する際に、ユーザ登録が必須になり、Webサーバには確実にユーザ情報を蓄積することができる。
【0024】
この発明の好ましい一実施態様においては、ユーザ端末内の上記設定ファイルは、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限の所定条件に対するユーザへの画面掲示情報と、初回プログラム実行禁止解除又は実行制限解除の期間情報と、を少なくとも含んでいるようにしてもよい。これにより、画面掲示情報と、初回プログラム実行禁止解除又は実行制限解除のパラメータを設けることで、アプリケーションプログラム毎に適したプログラム実行の制御と、画面掲示情報と、を表示させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ソフトウェア使用前提としてユーザ登録を行うことにより、ユーザ登録が未登録の状態でのソフトウェア使用を防ぐことができる。また、メーカはソフトウェアを使用する顧客の最新属性情報の収集やソフトウェアの使用実態の把握を行うことができる。そのことから、新製品情報やユーザ事例紹介など必要な情報を提供することができ、効率的な営業活動やマーケティング活動の支援を行うことができる。しかも、アプリケーションプログラムの販売別ID(例えば、アプリケーションCDシリアルNo)とユーザ端末の販売別ID(例えば、パソコン固有番号)とからなるユーザコードをWebサーバ内のデータベースで管理することにより、正規に認証された端末のみに実行禁止解除又は実行制限のための解除キーが発行されるため、ソフトウェアの不正使用を確実に防止可能なユーザ管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、本発明にプログラムにより構成されるユーザ管理システムの実施の一形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】
本発明に係るユーザ管理システムのシステム構成図が図1に示されている。同図に示されるように、ユーザ管理システムは、ソフトウェアアプリケーションCD10と、ユーザ端末11と、メーカWebサーバ12と、顧客情報データベース13と、インターネット14とから構成されている。これらのシステム要素は、システムバスやLANケーブル(図示省略)で結ばれている。
【0028】
同図に示されるように、アプリケーションを使用可能にするには、ソフトウェアアプリケーションCD10内のユーザ登録ツールのインストール[1]、初回アプリケーション起動時によるユーザ登録画面表示[2]、ユーザによるユーザコードとユーザ情報の登録[3]、メーカ側Webサーバ処理による顧客情報の蓄積[4]、メーカ側Webサーバからのプロテクト解除コードの発行[5]、発行されたプロテクト解除コードを登録[6]の一連の動作が必要となる。
【0029】
ソフトウェアアプリケーションCD10には、所謂ワープロソフトあるいは表計算ソフトなどのアプリケーションプログラムと、本発明のユーザ管理プログラムと、上述のプログラムをインストールするためのインストールプログラムと、が記録されている。このインストールプログラムによって、ユーザ端末11のROM(HDD等)に、アプリケーションプログラムとユーザ管理プログラムとが記録される。
【0030】
ユーザ端末11としては、例えば、所謂パーソナルコンピュータが使用される。アプリケーションがインストールされると、ユーザ管理プログラムとユーザが編集不可能な設定ファイルとは、所定のフォルダ内にインストールされる。また、ユーザ端末11は、インターネット14を介して、ソフトウェアメーカのWebサーバ12に接続可能とされている。インターネット接続されているユーザ端末11のユーザ登録は、後に詳述するように、オンラインで行われる。
【0031】
ユーザ端末11の内部構成を示すブロック図が図13に示されている。同図に示されるように、ユーザ端末11は、プロセッサ1301と、キーボード1302と、表示モニタ1303と、CD−ROMドライブ1304と、システムバス1305と、ROM1311とから構成されている。
【0032】
プロセッサ1301は、端末の動作を統括する中央処理装置である。プロセッサ1301によって、ROM1311に格納されたユーザ管理プログラムが実行される結果として、ユーザコード生成部1307と、ユーザ情報設定部1308と、Webサーバ送信処理部1309と、プログラム解除コード管理処理部1310の各機能がソフトウェア的に実現される。
【0033】
ROM1311は、所謂記憶装置(HDD等)である。ROM1311のデータ領域には、パソコン固有番号1312と、CDシリアル番号(アプリケーションシリアルNo)1313と、ユーザ登録情報1314と、メーカWebサーバアクセス用URL1315と、ユーザコード1316と、プロテクト解除コード1317とが記憶される。
【0034】
メーカWebサーバ12は、ユーザ端末11にインストールされたアプリケーションに対応する顧客情報を管理するものであり、ユーザ端末11からユーザ登録要求を受け付けたときには、ユーザ端末11へ顧客情報登録画面を送出する。また、メーカWebサーバ12には、顧客情報データベース13が設けられ、このデータベースには、ユーザ端末11から送信した顧客情報が記録される。
【0035】
顧客情報データベース13は、ソフトウェアを使用するユーザの顧客情報が格納されるものであり、この例ではCSV形式のファイルによって構成されている。
【0036】
メーカWebサーバ12の内部構成を示すブロック図が図14に示されている。同図に示されるように、メーカWebサーバは、プロセッサ1401と、キーボード1402と、表示モニタ1403と、ROM1404と、システムバス1405とから構成されている。
【0037】
プロセッサ1401は、サーバの動作を統括する中央処理装置である。プロセッサ1401によって、ROM1404に格納されたユーザ管理プログラムが実行される結果として、ユーザコード管理部1407と、プロテクト解除コード発行部1408と、ユーザ情報管理処理部1409の各機能がソフトウェア的に実現される。
【0038】
ROM1404は、所謂記憶装置(HDD等)である。ROM1404のデータ領域には、前述の顧客情報データベース13が記憶される。
【0039】
次に、図2、図4〜図5、及び図9は、本発明の要部に関わる部分を示すフローチャートであり、以下、これらのフローチャート、図1、図3、図6〜図8、及び図10〜図14に示されている表示例を参照しつつ、本実施形態システムの動作を系統的に説明する。
【0040】
本実施形態システムの動作を示すゼネラルフローチャートが図2に示されている。同図に示されるように、先ず、ユーザ端末11では、アプリケーションCD10に記録されているアプリケーションプログラムと、ユーザ管理プログラムとが、端末内のROM1312にインストールされる(ステップ201、図1の動作[1])。
【0041】
ユーザ端末のインストール処理(ステップ201、図1の動作[1])のフローチャートが図4に示されている。同図に示されるように、ユーザ端末11のCD−ROMドライブ1304にソフトウェアインストールCD10が挿入されると、ユーザ端末11のOSは、ソフトウェアインストールCD10に含まれているインストーラの読み込みを開始する。読み込まれたインストーラは端末のRAMに一時記憶される(ステップ401)。一時記憶されたインストーラが実行されると、ソフトウェアインストールCDに含まれているアプリケーションプログラムとユーザ管理プログラムとが、ユーザ端末11のROM1311にインストールされる(ステップ402)。
【0042】
各プログラムのインストール後、指定されたアプリケーションプログラムが実行されると、同時にユーザ管理プログラムが実行され、ユーザ登録処理が開始される(ステップ202)。なお、どのアプリケーションプログラムを起動するかは、ユーザ端末11内に保存された設定ファイルで指定される。上述のユーザ登録処理が完了すると(後述するように、プロテクト解除キーをユーザ端末11に登録することを含む)、ユーザは、ソフトウェアメーカからソフトウェアの使用が認められ(ステップ203)、ソフトウェアメーカが設定した使用期限が到来するまで、該当ソフトウェアを使用することができる(ステップ204NO)。ソフトウェアメーカが設定した使用期限が到来した場合には(ステップ204YES)、ソフトウェアの使用期限を延長させる必要がある。使用期限を延長する場合には(ステップ205有)、再度ユーザ登録を行い、更新する必要がある(ステップ202)。
【0043】
ユーザ端末に格納される設定ファイルのイメージ図が図3に示されている。同図に示されるように、設定ファイル30には、アプリケーションプログラムのシリアルNo301と、アプリケーションプログラムファイル名302と、警告レベル設定303と、初回・インストール時表示用メッセージ304と、注意画面表示指定日305と、注意画面表示間隔306と、注意画面表示用メッセージ307と、警告画面表示間隔308と、警告画面表示用メッセージ309と、が含まれている。それぞれの項目の入力値は、ファイル内の指定された変数に代入される。これらの変数値は、ユーザ登録処理時に適宜参照される。また、初回・インストール時表示用メッセージ304と、注意画面表示用メッセージ307と、警告画面表示用メッセージ309としては、メッセージ文のみならず、URLを入力することもできるため、各表示画面では、ユーザにアクセスさせたいURLを自由に表示させることができる。
【0044】
次に、本発明のユーザ端末側におけるユーザ登録処理を示すフローチャートが図5に示されている。同図に示されるように、ユーザ端末11でアプリケーションが起動されると、ユーザ端末内に保存された設定ファイルが読み込まれる(ステップ501)。当該アプリケーションの起動が初回の場合には(ステップ502YES)、初回登録画面が出力される(図1の動作[2])。なお、初回登録画面には、「当ソフトウェアを使用前に、ユーザ登録をして下さい。」などのようなメッセージ文が表示される。メッセージ文に表示されているURLをブラウザで開くと、パソコン固有番号と、アプリケーションシリアルNoと、からユーザコード生成部1307にて生成されたユーザコードがメーカWebサーバ12に送信される。なお、以上の処理は、図13のプロセッサ1301内のユーザコードとユーザ登録情報とをWebサーバへの送信処理部1309の動作に相当する。
【0045】
サーバ認証後、後で詳述する顧客情報登録画面が出力される。顧客情報登録画面が出力されると、登録操作検出が行われ(ステップ504)、登録操作が行われていない場合には(ステップ505無)、登録操作が行われるまで、ユーザ端末11は待機状態になる。登録操作が行われた場合には(ステップ505有、図1の動作[3])、ソフトウェア使用制限解除用キーのプロテクト解除コードを入力する。プロテクト解除コード以外のものが入力された場合には、エラー処理などのその他処理が行われる。正規のプロテクト解除コードが入力された場合には、設定ファイルにプロテクト解除コード情報がROM1311に登録される(ステップ507)。プロテクト解除コード情報が登録されると、当該アプリケーションが使用可能となり、使用回数が更新される(ステップ508、図1の動作[6])。なお、以上の処理は、図3のプロセッサ1301内のユーザ登録情報設定部1308及び、プロテクト解除コードによる管理処理部1310の動作に相当する。
【0046】
当該アプリケーションの起動が初回でない場合には(ステップ502NO)、設定ファイルに保存されていた稼働来歴データと所定の警告条件との比較が行われる(ステップ509)。比較の結果、所定の警告条件が成立している場合には(ステップ510YES)、アプリケーションプログラムの使用が、制限又は禁止される(ステップ510)。アプリケーションプログラムの使用が、制限、又は禁止されると(ステップ510)、警告画面が表示される(ステップ512)。
【0047】
所定の警告条件が成立していない場合には、(ステップ510NO)、上述の稼働来歴データと所定の注意条件との比較が行われる。比較の結果、所定の注意条件が成立している場合には(ステップ513)、注意画面が表示される(ステップ514)。所定の注意条件が成立していない場合には(ステップ513NO)、使用回数が更新される(ステップ515)。
【0048】
注意画面の表示例を示す表示図が図6、警告画面の表示例を示す表示図が図7にそれぞれ示されている。注意画面図6と警告画面図7とは、アプリケーションの使用残日数又は残回数などの所定条件により、表示させることができる。また、各画面の表示切替の設定は、上述の設定ファイルで指定されている。図6に示されるように、注意画面60には、ユーザコード表示欄601と、メッセージ表示欄602と、プロテクト解除コード入力欄603と、登録ボタン604と、閉じるボタン605とが、それぞれ設けられている。メッセージ表示欄602に表示されているURLへアクセスすると、ユーザコードがサーバに送信され認証が行われる。認証後、顧客情報登録画面が表示され、顧客登録が行われる。
【0049】
同様に、図7に示されるように、警告画面70には、ユーザコード表示欄701と、メッセージ表示欄702と、プロテクト解除コード入力欄703と、登録ボタン704と、閉じるボタン705とが、それぞれ設けられており、メッセージ表示欄702表示されているURLへアクセスすると、認証が行われる。
【0050】
顧客情報登録画面の表示例を示す説明図が図8に示されている。同図に示されるように、顧客情報登録画面80には、氏名欄801と、郵便番号入力欄802と、住所入力欄803と、部門名入力欄804と、役職名入力欄805と、電話番号入力欄806と、メールアドレス入力欄807と、FAX番号入力欄808と、感想入力欄809と、ユーザコード入力欄810と、プロテクト解除コード取得ボタン811とが、それぞれ設けられている。各入力欄に顧客情報を入力後(図1の動作[3])、プロテクト解除コード取得ボタン811を押圧すると、上述の登録操作が検出される(ステップ504、図1の動作[6])。ユーザが登録した顧客属性情報はメールWebサーバ12内の顧客情報データベース13に格納される(図1の動作[4])。顧客属性情報が登録されることにより、メーカはソフトウェアを使用する顧客の最新属性情報の収集やソフトウェアの使用実態の把握を行うことができる。
【0051】
次に、本発明のメーカ側Webサーバ側の処理を示すフローチャートが図9に示されている。同図に示されるように、サーバ側ユーザ管理プログラムが起動されると、メーカWebサーバ12は、ユーザ端末11からのデータ待機状態となる。ユーザ端末11からユーザコードが送信されると、Webサーバ12では、ユーザコードの受信が行われる(ステップ901)。受信された暗号化ユーザコードは、デコードが行われる(ステップ902)。デコードされたユーザコードは、Webサーバ12内の顧客登録データベース13に格納されている登録済みCDシリアルNoと、インストールされたパソコン固有番号(PC固有No)と、で比較される(ステップ903)。なお、以上の処理は、図4のプロセッサ1401内のユーザコード管理部1407の動作に相当する。送信されたユーザコードのCDシリアルNoが一致、かつPC固有Noが不一致の場合には(ステップ904YES)、送信されたユーザコードは、不正使用であると判定され、ユーザ登録処理が中止される(ステップ905)。送信されたユーザコードのCDシリアルNoが一致、かつPC固有Noが不一致、ではない場合には(ステップ904NO)、送信されたユーザコードは、正規登録であると判定される。
【0052】
正規登録のユーザコードが、顧客情報データベース13に登録済みの場合には(ステップ906YES)、該当顧客データの更新回数と、最終更新日との値が更新される。顧客情報データベース内のCSVファイルの更新回数には、現在の回数に1を加算したものが上書きされる。最終更新日には、ユーザ登録処理を行った日付が上書きされる(ステップ907)。更新回数と、最終更新日と、が更新されると(ステップ907)、登録されているその他顧客情報の更新が行われる(ステップ908、図1の動作[4])。なお、以上の処理は、図4のプロセッサ1401内のユーザ情報管理処理部1409の動作に相当する。顧客情報が更新されると(ステップ908、図1の動作[4])、ユーザコードと、CSVファイル内の該当延長期間とから、プロテクト解除コードが生成される(ステップ909)。なお、以上の処理は、図4のプロセッサ1401内のプロテクト解除コード発行部1408の動作に相当する。プロテクト解除コードが生成されると(ステップ909)、プロテクト解除コードがユーザ端末11へ送信される(ステップ910、図1の動作[5])。
【0053】
正規登録のユーザコードが、顧客情報データベース13に、登録されていない場合には(ステップ906NO)、顧客情報登録画面がユーザ端末11へ送信される。ユーザ端末11で入力された顧客情報は、顧客情報データベース13内のCSVファイルに追加登録される(ステップ911、図1の動作[4])。なお、以上の処理は、図4のプロセッサ1401内のユーザ情報管理処理1409の動作に相当する。顧客情報が登録されると(ステップ911)、ユーザコードと、初回有効期限とから、プロテクト解除コードが生成される(ステップ912)。なお、以上の処理は、図4のプロセッサ1401内のプロテクト解除コード発行部1408の動作に相当する。プロテクト解除コードが生成されると(ステップ912)、プロテクト解除コードがユーザ端末11へ送信される(ステップ910、図1の動作[5])。
【0054】
次に、顧客情報データベースに含まれているCSVファイルレイアウトが図10に示されている。同図に示されるように、CSVファイルイメージ1000には、各顧客情報の項目が縦列に配置され、顧客が行毎に表示される。ユーザ登録が行われると、新規登録の顧客の場合には、既存顧客データの後の行に顧客情報が追加登録される。既存の顧客の場合には、該当する顧客の更新項目に変更後の値が上書きされる。最新の顧客属性情報が登録されることにより、メーカはソフトウェアを使用する顧客の最新属性情報の収集やソフトウェアの使用実態の把握を行うことができる。
【0055】
CSVファイルの具体的なデータ格納例が図11に示されている。同図に示されるように、各顧客情報列は、氏名1101と、郵便番号1102と、住所1103と、会社・団体名1104と、部門・役職名1105と、電話番号1106と、メールアドレス1107と、FAX番号1108と、感想等1109と、ユーザコード1110と、延長期間1111と、更新回数1112と、最終更新日1113と、から構成されている。また、延長期間1111は各顧客毎にデータが保持されているため、個々の値に対して異なった値を入力することができる。
【0056】
さらに、本発明に係るユーザ管理システムの第2のシステム構成図が図12に示されている。同図に示されるように、ユーザ管理システムは、ソフトウェアアプリケーションCD10と、メーカWebサーバ12と、顧客情報データベース13と、ユーザ端末15と、メーカ担当オペレータ端末16と、により構成されている。
【0057】
ソフトウェアアプリケーションCD10とメーカWebサーバ12と、顧客情報データベース13とは、第1の実施の形態と同様である。
【0058】
ユーザ端末15は、所謂パーソナルコンピュータであり、アプリケーションの動作は第1のユーザ端末11と同様である。第2のユーザ端末15は、インターネットに接続されていないため、Webサーバへ直接アクセスできない。そのため、ユーザ登録は、メーカ担当オペレータと電話やFAX等の通信手段を用いて行われる。よって、同図の実施形態で、アプリケーションを使用可能にするには、ソフトウェアアプリケーションCD10内のユーザ登録ツールのインストール[1]、初回アプリケーション起動時によるユーザ登録画面表示[2]、電話やFAX等の通信手段を用いて、メーカ担当オペレータにユーザコードとユーザ情報を連絡[3]、メーカオペレータによるユーザコードとユーザ情報の登録[4]、メーカ側Webサーバ処理による顧客情報の蓄積[5]、メーカ側Webサーバからのプロテクト解除コードの発行[6]、メーカ担当オペレータからプロテクト解除コードをユーザへ通知[7]、発行されたプロテクト解除コードを登録[8]の一連の動作が必要となる。
【0059】
以上の実施形態のように、本ユーザ管理システムは、ソフトウェア使用前提としてユーザ登録を行うことにより、ユーザ登録が未登録の状態でのソフトウェア使用を防ぐことができる。また、メーカはソフトウェアを使用する顧客の最新属性情報の収集やソフトウェアの使用実態の把握を行うことができる。しかも、アプリケーションプログラムの販売別IDとユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードをWebサーバ内のデータベースで管理することにより、正規に認証された端末のみに実行禁止解除又は実行制限のための解除キーが発行されるため、ソフトウェアの不正使用を確実に防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明によれば、ソフトウェア使用前提としてユーザ登録を行うことにより、ユーザ登録が未登録の状態でのソフトウェア使用を防ぐことができる。また、メーカはソフトウェアを使用する顧客の最新属性情報の収集やソフトウェアの使用実態の把握を行うことができる。そのことから、新製品情報やユーザ事例紹介など必要な情報を提供することができ、効率的な営業活動やマーケティング活動の支援を行うことができる。しかも、アプリケーションプログラムの販売別ID(例えば、アプリケーションCDシリアルNo)とユーザ端末の販売別ID(例えば、パソコン固有番号)とからなるユーザコードをWebサーバ内のデータベースで管理することにより、正規に認証された端末のみに実行禁止解除又は実行制限のための解除キーが発行されるため、ソフトウェアの不正使用を確実に防止可能なユーザ管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本実施形態システムのシステム構成図(インターネット接続の場合)である。
【図2】本実施形態システムのユーザ登録の動作を示すゼネラルフローチャートである。
【図3】本実施形態のユーザ端末に格納される設定ファイルイメージ例を示す説明図である。
【図4】ユーザ端末のソフトウェアインストール処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態のユーザ端末処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】ソフトウェア使用期限の注意画面の表示例を示す説明図である。
【図7】ソフトウェア使用期限の警告画面の表示例を示す説明図である。
【図8】顧客情報登録画面の表示例を示す説明図である。
【図9】本実施形態のメーカ側Webサーバ処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】顧客情報データベース内のCSVファイルレイアウト例を示す説明図である。
【図11】図9の構成例における顧客情報の一例を示す説明図である。
【図12】第2の実施形態のシステム構成図(インターネット非接続の場合)である。
【図13】ユーザ端末の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図14】メーカ側Webサーバの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
【0062】
10 アプリケーションCD
11 ユーザ端末(インターネット接続)
12 メーカWebサーバ
13 顧客情報データベース
14 インターネット
15 ユーザ端末(インターネット非接続)
16 メーカ担当オペレータ端末
30 設定ファイル
301 アプリケーションシリアルNo
302 アプリケーションプログラムファイル名
303 警告レベル設定
304 初回・インストール時表示用メッセージ
305 注意画面表示指定日
306 注意画面表示間隔
307 注意画面表示用メッセージ
308 警告画面表示間隔
309 警告画面表示用メッセージ
60 注意画面
601 ユーザコード表示欄
602 メッセージ表示欄
603 プロテクト解除コード入力欄
604 登録ボタン
605 閉じるボタン
70 警告画面
701 ユーザコード表示欄
702 メッセージ表示欄
703 プロテクト解除コード入力欄
704 登録ボタン
705 閉じるボタン
80 顧客情報登録画面
801 氏名欄
802 郵便番号入力欄
803 住所入力欄
804 部門名入力欄
805 役職名入力欄
806 電話番号入力欄
807 メールアドレス入力欄
808 FAX番号入力欄
809 感想入力欄
810 ユーザコード入力欄
811 プロテクト解除コード取得ボタン
1000 CSVファイルイメージ
1101 氏名
1102 郵便番号
1103 住所
1104 会社・団体名
1105 部門・役職名
1106 電話番号
1107 メールアドレス
1108 FAX番号
1109 感想等
1110 ユーザコード
1111 延長期間
1112 更新回数
1113 最終更新日
1301 プロセッサ
1302 キーボード
1303 表示モニタ
1304 CD−ROMドライブ
1305 システムバス
1306 インタフェース
1307 ユーザコード生成部
1308 ユーザ情報設定部
1309 Webサーバ送信処理部
1310 プログラム解除コード管理処理部
1311 ROM
1312 パソコン固有番号
1313 CDシリアル番号(アプリケーションシリアルNo)
1314 ユーザ登録情報
1315 メーカWebサーバアクセス用URL
1316 ユーザコード
1317 プロテクト解除コード
1401 プロセッサ
1402 キーボード
1403 表示モニタ
1404 ROM
1405 システムバス
1406 インタフェース
1407 ユーザコード管理部
1408 プロテクト解除コード発行部
1409 ユーザ情報管理処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなり、
ユーザ端末には、
リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、
ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、
所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、
解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、が具備されており、
管理側Webサーバには、
複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、
ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、
受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、
初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上に登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、
不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、が具備されている、コンピュータプログラムのユーザ管理システムにおいて、
コンピュータを、
リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、
ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、
所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、
解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、
を有するユーザ端末として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなり、
ユーザ端末には、
リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、
ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、
所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、
解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、が具備されており、
管理側Webサーバには、
複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、
ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、
受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、
初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上において登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、
不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、が具備されている、コンピュータプログラムのユーザ管理システムにおいて、
コンピュータを、
複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、
ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、
受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、
初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上において登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、
不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、
を有するユーザ管理側Webサーバとして機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項3】
アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなるユーザ管理システムに使用されるユーザ端末であって、
リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするための手段と、
ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限する手段と、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示する手段と、
所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するための手段と、
解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除する手段と、
を具備することを特徴とするユーザ端末。
【請求項4】
当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限の所定条件が少なくとも設定された設定ファイルと、
設定ファイルに格納されている情報を読み取る手段と、
読み取った情報に基いて適宜な画面をユーザに提示する手段と、
を含むことを特徴する請求項3に記載のユーザ端末。
【請求項5】
アプリケーションプログラムがインストールされるべきユーザ端末と、アプリケーションプログラムのユーザを管理するための管理側Webサーバとからなるユーザ管理システムに使用される管理側Webサーバであって、
複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースと、
ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付ける手段と、
受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定する手段と、
初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上に登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信する手段と、
不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信する手段と、
を具備することを特徴とする管理側Webサーバ。
【請求項6】
コンピュータによるソフトウェアの不正使用を防止するために、ユーザ端末にて実施される方法であって、
リムーバブルメディアから読み込まれたアプリケーションプログラムをインストールするためのステップと、
ユーザによるアプリケーションプログラムの使用経過と関連して予め設定されたプログラム実行禁止又はプログラム実行制限のための所定条件が成立したことを判定するステップと、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの実行を禁止又は制限するステップと、
所定条件が成立したことが判定されたとき、当該アプリケーションプログラムの販売別IDと当該ユーザ端末の販売別IDとに基づいて符号化生成されるユーザコードと、実行禁止解除又は実行制限解除のため解除キーを取得するためのWebサーバへのリンク情報とをユーザに提示するステップと、
所定操作でユーザにより入力された解除キーを登録するためのステップと、
解除キーが登録されるのに応答して、当該アプリケーションプログラムの実行禁止又は実行制限を解除するステップと、
を具備することを特徴とするソフトウェアの不正使用防止方法。
【請求項7】
コンピュータプログラムのユーザを管理するために、管理側Webサーバにて実行される方法であって、
複数のユーザコード登録欄を有すると共に、それらのユーザコード登録欄のそれぞれ毎に、ユーザに関する様々な属性情報登録欄を設けてなるデータベースを用意するステップと、
ユーザ端末からのユーザコードを伴った解除キー取得要求を受け付けるステップと、
受け付けたユーザコードとデータベースの内容とを照合することにより、その解除キー取得要求が初回更新時の解除キー取得要求か、再度更新時の解除キー取得要求か、又は不正使用者による解除キー取得要求かを判定するステップと、
初回更新時又は再度更新時の解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザに関する所定の属性情報がユーザから提示されたことを条件として、そのユーザのユーザコード及び属性情報をデータベース上において登録又は登録更新すると共に、そのユーザコードに対応する解除キーを発行してユーザ端末へと送信するステップと、
不正使用者による解除キー取得要求と判定されたとき、ユーザコードに対応する解除キーを発行することなく、ユーザ端末へと所定の警告メッセージを送信するステップと、
を具備することを特徴とするユーザ登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−252315(P2006−252315A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−69735(P2005−69735)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】