説明

ライセンス外部メモリ

【課題】 ネットワークでライセンス状況を管理するのではなく、ライセンス購入会社が購入した複数のライセンスに対して一つの外部メモリのデバイスでライセンスを付与し、更に、ライセンス状況を管理できるライセンス外部メモリを提供する。
【解決手段】 アプリケーションインストール手段110がインストールの際に、インストールカウンタ15aがゼロでないことを確認して、ユーザ情報をユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶し、インストールハッシュの照合を行い、インストール終了後に、インストールカウンタ15aをデクリメントし、ライセンス生成手段130がマシンIDからライセンスジェネレータ鍵を用いてライセンス情報を生成し、記憶部23のアプリケーションの特定領域に記憶すると共にライセンスバックアップ記憶領域17に記憶し、ライセンスジェネレータカウンタ16bをデクリメントする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアの使用を許可するライセンス外部メモリに係り、特に、ライセンス購入会社に付与された複数のライセンスについて、ライセンス状況を容易に管理できるライセンス外部メモリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術1として、ソフトウェアのライセンス管理について、ソフトウェアプログラムのインストール時及び起動時に、所定のメモリカードに搭載された識別情報を認識できるか否かを判別し、認識できた場合にのみプログラムを実行可能とするものがあった(特許文献1:特開2002−351569号公報)。
【0003】
また、従来技術2として、インターネット等のネットワークを利用したライセンス管理も為されており、ライセンス管理サーバが、クライアントからのソフトウェアのライセンス要求時にクライアントを認証し、認証されればソフトウェアを起動させるネットワークシステムがあった(特許文献2:特開2004−046756号公報)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−351569号公報
【特許文献2】特開2004−046756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術1では、ソフトウェアの使用にライセンスを与えるものであるが、ライセンス購入会社が複数のライセンスをまとめて購入している場合に、社内の誰がどのようにライセンスを得てソフトウェアを使用しているのかを管理者が容易に管理できないという問題点があった。
【0006】
また、上記従来技術2では、ライセンス可能なユーザを、インターネットを介して認証するようになっているので、インターネットへの接続環境が必要であって、ユーザ識別情報をインターネット経由で提供する必要があるため、ユーザにとってセキュリティ面で心配で、気軽に利用するのを躊躇することがあり、ライセンスを促進し、ライセンス状況を管理することが難しいという問題点があった。
【0007】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、ネットワークでライセンス状況を管理するのではなく、ライセンス購入会社が購入した複数のライセンスに対して一つの外部メモリのデバイスでライセンスを付与し、更に、ライセンス状況を管理できるライセンス外部メモリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、フラッシュメモリ領域とEEPROM領域とを備える外部メモリであって、フラッシュメモリ領域には、コンピュータの制御部に読み込まれて実行される手段となるプログラムが記憶され、EEPROM領域には、ライセンスインストールカウンタを記憶するライセンスインストールカウンタ記憶領域、インストールシリアルハッシュを予め記憶するインストールシリアルハッシュ記憶領域、ライセンスジェネレータ鍵を予め記憶するライセンスジェネレータ鍵記憶領域、ライセンスジェネレータカウンタを記憶するライセンスジェネレータカウンタ記憶領域、ライセンス情報が記憶されるライセンスバックアップ記憶領域、ユーザ情報が記憶されるユーザ情報バックアップ記憶領域、ライセンスインストールカウンタの初期値となる最大インストール許可数とライセンスジェネレータカウンタの初期値となる最大ライセンス許可数を予め記憶するカウンタ情報記憶領域を有し、プログラムがコンピュータの制御部に読み込まれて実行される手段として、フラッシュメモリ領域に記憶されたアプリケーションをコンピュータの記憶部にインストールする際に、ライセンスインストールカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスインストールカウンタの値を参照し、当該値がゼロでない場合に、ユーザ情報をユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶すると共に、入力装置から入力されたインストールシリアルをインストールシリアルハッシュに変換し、該変換したインストールシリアルハッシュとインストールシリアルハッシュ記憶領域に記憶されたインストールシリアルハッシュとの照合を行い、当該照合が一致すると、アプリケーションをインストールし、インストールが終了すると、ライセンスインストールカウンタの値をデクリメントするアプリケーションインストール手段と、インストール終了後にインストールを行ったマシンのマシン識別子からライセンスジェネレータ鍵記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータ鍵を用いてライセンス情報を生成し、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータカウンタの値をデクリメントし、記憶部にインストールされたアプリケーションの特定の記憶領域にライセンス情報を記憶すると共に、ライセンスバックアップ記憶領域にライセンス情報を記憶してライセンス発行処理を行うライセンス生成手段と、カウンタ情報記憶領域に記憶された情報、ライセンスインストールカウンタの値、ライセンスジェネレータカウンタの値に基づいて、最大インストール許可数、最大ライセンス許可数、使用中のインストール数、使用中のライセンス数を表示すると共に、ユーザ情報記憶領域に記憶されたユーザ情報、ライセンスバックアップ記憶領域に記憶されたライセンス情報に基づいてライセンス使用者一覧を表示するライセンス管理手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、インストール手段が、インストールカウンタがゼロでない場合に、マシンのマシン識別子を取得し、当該マシン識別子をユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶し、ライセンス生成手段が、マシン識別子を取得後に、取得したマシン識別子とユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶されたマシン識別子とを照合し、一致した場合に、ライセンス情報を生成することを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、ユーザ情報には、入力装置から入力されたユーザ名と、アプリケーションがインストールされるコンピュータにおける特定の機器識別子とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、ライセンス管理手段が、ライセンス使用者一覧を表示した画面において、ライセンスを無効化する指示が入力されると、インストールカウンタをインクリメントし、ライセンス生成手段が、ライセンスジェネレータカウンタをインクリメントして記憶部にインストールされたアプリケーションの特定領域に記憶されたライセンス情報を削除するも、ライセンスバックアップ記憶領域に記憶されたライセンス情報を削除せずに残したままとし、ライセンス管理手段も、ユーザバックアップ記憶領域に記憶されたユーザ情報を削除せずに残したままとすることを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、ライセンス外部メモリが接続された管理者のコンピュータがネットワークに接続してアプリケーションのアップデート版をダウンロードしてフラッシュメモリ領域のアプリケーションが更新されると、アップデート手段が、更新前のアプリケーションを記憶部からアンインストールする処理、ライセンスを無効化する処理を行わせ、更新後のアプリケーションを記憶部にインストールする処理と、ライセンスを発行するする処理を行わせることを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、ライセンス管理手段が、ライセンス使用者に対するアプリケーションのアップデート状況を管理しており、ライセンス使用者一覧の画面において、ライセンス使用者が使用するアプリケーションのバージョン情報を表示することを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、複数のアプリケーションに対応してフラッシュメモリ領域とEEPROM領域を組として複数組備え、ライセンス管理手段が、全てのEEPROM領域のユーザ情報バックアップ記憶領域及びライセンスバックアップ記憶領域を参照して全てのライセンス使用者を一覧で表示することを特徴とする。
【0015】
本発明は、上記ライセンス外部メモリにおいて、ライセンス管理手段が、アプリケーション毎にライセンス使用者一覧を表示し、また、ライセンス使用者毎にライセンスされたアプリケーションを一覧で表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、フラッシュメモリ領域に記憶されたアプリケーションをコンピュータの記憶部にインストールする際に、アプリケーションインストール手段が、ライセンスインストールカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスインストールカウンタの値を参照し、当該値がゼロでない場合に、ユーザ情報をユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶すると共に、入力装置から入力されたインストールシリアルをインストールシリアルハッシュに変換し、該変換したインストールシリアルハッシュとインストールシリアルハッシュ記憶領域に記憶されたインストールシリアルハッシュとの照合を行い、当該照合が一致すると、アプリケーションをインストールし、インストールが終了すると、ライセンスインストールカウンタの値をデクリメントし、ライセンス生成手段が、インストール終了後にインストールを行ったマシンのマシン識別子からライセンスジェネレータ鍵記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータ鍵を用いてライセンス情報を生成し、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータカウンタの値をデクリメントし、記憶部にインストールされたアプリケーションの特定の記憶領域にライセンス情報を記憶すると共に、ライセンスバックアップ記憶領域にライセンス情報を記憶してライセンス発行処理を行い、ライセンス管理手段が、カウンタ情報記憶領域に記憶された情報、ライセンスインストールカウンタの値、ライセンスジェネレータカウンタの値に基づいて、最大インストール許可数、最大ライセンス許可数、使用中のインストール数、使用中のライセンス数を表示すると共に、ユーザ情報記憶領域に記憶されたユーザ情報、ライセンスバックアップ記憶領域に記憶されたライセンス情報に基づいてライセンス使用者一覧を表示するライセンス外部メモリとしているので、複数のライセンスに対して一つのUSBデバイスでライセンスを付与でき、更に、ライセンス状況を容易に管理できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るライセンス外部メモリは、ソフトウェア提供者であるソフトウェアベンダーから提供されたものであり、内部構成として、フラッシュメモリ領域とEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)領域とを備え、フラッシュメモリ領域のパブリック領域にはカウンタ付アプリケーションインストーラ記憶領域とプロテクト済み(P済み)アプリケーション本体記憶領域と、フラッシュメモリ領域のセキュア領域にはライセンスジェネレータ記憶領域とライセンス管理ユーティリティ記憶領域とを有し、EEPROM領域のセキュア領域にはライセンスインストールカウンタ記憶領域、インストールシリアルハッシュ記憶領域、ライセンスジェネレータ鍵記憶領域、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域、ライセンスバックアップ記憶領域、ユーザ情報バックアップ記憶領域、カウンタ情報記憶領域とを有し、コンピュータの制御部によって実現されるカウンタ付アプリケーションインストーラがインストールを行う際に、インストールカウンタがゼロでないことを確認して、ユーザ情報をユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶し、インストールハッシュの照合を行い、インストールが終了すると、インストールカウンタをデクリメントし、ライセンスジェネレータが取得したマシンIDからライセンスジェネレータ鍵を用いてライセンス情報を生成し、P済みアプリケーションの特定の領域に記憶すると共にライセンスバックアップ記憶領域に記憶し、ライセンスジェネレータカウンタをデクリメントするものであり、インストールの許可を適正に与え、更にインストールされたアプリケーションに対してライセンスを適正に行うことができる。
【0018】
また、本発明の実施の形態に係るライセンス外部メモリは、ライセンス状況を、ライセンスインストールカウンタ、ライセンスジェネレータカウンタ、ユーザ情報バックアップ記憶領域及びカウンタ情報記憶領域等に記憶しており、ライセンス管理ユーティリティによってライセンス管理状況を表示画面に表示して、ライセンス状況を容易に把握できる。
【0019】
本発明の実施の形態に係るライセンス外部メモリにおいて、インストールカウンタとライセンスカウンタの2つを用いているのは、インストールカウンタがインストールの数を、ライセンスカウンタがライセンスの数を管理している。
例えば、インストールカウンタにおける最大インストール数を20とし、それに対する最大ライセンス数を10として管理できる。
【0020】
つまり、インストールカウンタしかない場合は、アプリケーションを不正にコピーされてしまうとインストールカウンタでは制限を掛けることができない。
また、ライセンスカウンタしかない場合は、不正にコピーされたアプリケーションに対してもライセンスを付与することになる。
【0021】
従って、インストールカウンタによりインストールされたアプリケーションに対してライセンスカウンタによりライセンスを付与する仕組みとすることで、適正インストールのアプリケーションへの適正なライセンス付与が可能となり、後述する、ライセンス管理画面による一時的無効化処理・復帰処理を効果的に利用できることになる。
【0022】
[全体のシステム:図1]
本発明の実施の形態に係るライセンス外部メモリを用いたライセンスシステムについて図1を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係るライセンスシステムの構成概略図である。
本発明の実施の形態に係るライセンスシステム(本システム)は、図1に示すように、ライセンス外部メモリとしてのライセンスUSBキー1と、コンピュータ本体2と、表示装置3と、入力装置4とを基本的に備えている。
尚、コンピュータ本体2、表示装置3、入力装置4をまとめてコンピュータシステムと呼ぶ。
ライセンスUSBキー1は、一つで複数のコンピュータシステムに対応するものとなっている。ここで、ライセンス外部メモリとして、USBキーを示したが、それ以外に、SDメモリカード(Secure Digital Memory Card)、フラッシュメモリカード(Flash Memory Card)、その他の外部記憶装置であってもよい。
【0023】
[各部]
[コンピュータ本体2]
コンピュータ本体2は、図1に示すように、処理を行う制御部21と、処理プログラムがロードされる主メモリ22と、処理プログラム及び必要なデータ等を記憶する記憶部23と、本体と外部装置とを接続するインタフェース部24と、USBポート25とを備えている。
【0024】
制御部21は、記憶部23又はライセンスUSBキー1に記憶された処理プログラムを読み込み、主メモリ22にロードして展開し、処理プログラムを動作可能として、後述する機能実現手段を実現する。
主メモリ22は、揮発性のワーキングメモリで、処理プログラム及び処理に必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0025】
記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性メモリで、処理プログラム及びデータ等を記憶する。
インタフェース部24は、例えば、表示装置3、入力装置4、USBポート25、ネットワーク等に接続するインタフェース部であり、図1では単一のインタフェース部を図示しているが、複数のインタフェース部から構成されていてもよい。
【0026】
[表示装置3,入力装置4]
表示装置3は、ライセンスされたソフトウェアのインストール又はアンインストールの画面を表示すると共に、ライセンス管理者がライセンス購入会社におけるライセンス状況を把握するために、ライセンス管理ユーティリティプログラムを起動させて、ライセンス状況を表示するものである。
入力装置4は、マウス及びキーボード等によって構成され、ライセンスされたソフトウェアのインストール又はアンインストールの指示を入力し、更に、ライセンス管理者にはライセンス状況を表示装置3に表示させる指示を入力するものである。
【0027】
[ライセンスUSBキー1内部構成:図2]
ライセンスUSBキー1について図2を参照しながら説明する。図2は、ライセンスUSBキーの内部構成ブロック図である。
ライセンスUSBキー1は、内部の記憶領域として、フラッシュメモリ領域1aと、EEPROM領域1bとを備えている。
【0028】
フラッシュメモリ領域1aのパブリック領域には、カウンタ付アプリケーションインストーラ記憶領域11と、プロテクト済み(P済み)アプリケーション本体記憶領域12とを有し、フラッシュメモリ領域1aのセキュア領域には、ライセンスジェネレータ記憶領域13と、ライセンス管理ユーティリティ記憶領域14とを有している。
【0029】
EEPROM領域1bのセキュア領域には、ライセンスインストールカウンタ記憶領域15aと、インストールシリアルハッシュ記憶領域15bと、ライセンスジェネレータ鍵記憶領域16aと、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16bと、ライセンスバックアップ記憶領域17と、ユーザ情報バックアップ記憶領域18と、カウンタ情報記憶領域19とを有している。
【0030】
そして、カウンタ付アプリケーションインストーラ記憶領域11には、カウンタ付アプリケーションインストーラのプログラムが記憶され、P済みアプリケーション本体記憶領域12には、P済みアプリケーションのプログラムが記憶され、ライセンスジェネレータ記憶領域13には、ライセンスジェネレータのプログラムが記憶され、ライセンス管理ユーティリティ記憶領域14には、ライセンス管理ユーティリティのプログラムが記憶されている。
【0031】
また、ライセンスインストールカウンタ記憶領域15aには、ライセンスインストールカウンタのプログラムが記憶され、インストールシリアルハッシュ記憶領域15bには、インストールシリアルハッシュの情報が記憶され、ライセンスジェネレータ鍵記憶領域16aには、ライセンスジェネレータ鍵の情報が記憶され、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16bには、ライセンスジェネレータカウンタのプログラムが記憶され、ライセンスバックアップ記憶領域17には、ライセンス情報がバックアップとして記憶され、ユーザ情報バックアップ記憶領域18には、ユーザ情報がバックアップとして記憶され、カウンタ記憶領域19には、インストールカウンタの初期値(最大インストール許可数)とライセンスカウンタの初期値(最大ライセンス許可数)が記憶されている。
【0032】
[ライセンスUSBキー1の機能:図3]
本発明の実施の形態では、ライセンスUSBキー1に記憶された処理プログラムがコンピュータ本体2の制御部21によって読み込まれて主メモリ22に展開されることで、以下に説明する処理手段(機能実現手段)を実現している。
制御部21によって主メモリ22に展開(ロード)されたプログラムが動作可能となって実現される処理手段とライセンスUSBキー1のEEPROM領域1b内の各記憶領域との関係を図3に示す。図3は、処理手段とEEPROM領域内の各記憶領域との関係を示す概念図である。
【0033】
各種処理手段としては、アプリケーションインストール手段(カウンタ付アプリケーションインストーラによる実現手段)110と、アプリケーション起動手段(P済みアプリケーションによる実現手段)120と、ライセンス生成手段(ライセンスジェネレータによる実現手段)130と、ライセンス管理手段(ライセンス管理ユーティリティによる実現手段)140とがある。
【0034】
[アプリケーションインストール手段110]
カウンタ付アプリケーションインストーラ記憶領域11に記憶されたプログラムであるカウンタ付アプリケーションインストーラがコンピュータ本体2の制御部21に読み込まれて主メモリ22にロードされて動作するアプリケーションインストール手段110は、P済みアプリケーション本体記憶領域12に記憶されたアプリケーションについてソフトウェアを完成させる処理を行い、その後に、P済みアプリケーションをコンピュータ本体2の記憶部23にインストールする処理を実行する。
【0035】
アプリケーションインストール手段110は、具体的には、P済みアプリケーションのインストール前に、ライセンス認証ライブラリを生成してP済みアプリケーション本体記憶領域12内のP済みアプリケーション本体に組み込んでアプリケーションのソフトウェアを完成させる。
【0036】
ライセンス認証ライブラリは、起動環境のパラメータ、動作特徴(Feature)のパラメータ、改ざん・不正のパラメータ等の諸条件が設定されたものである。尚、設定は、ライセンスUSBキー1の提供者又はライセンス購入者の管理者が行う。
【0037】
尚、アプリケーションインストール処理が実行される前に、ライセンスUSBキー1の提供者によってインストールシリアルハッシュ記憶領域15bにはインストールシリアルから生成されたインストールシリアルハッシュが予め記憶されている。
【0038】
また、カウンタ記憶領域19には、インストールカウンタの初期値としての最大インストール許可数、ライセンスカウンタの初期値としての最大ライセンス許可数が設定されている。ここで、最大インストール許可数と最大ライセンス許可数が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0039】
[アプリケーションインストール処理:図4]
アプリケーションインストール手段110によるアプリケーションインストール処理について図4を参照しながら説明する。図4は、アプリケーションインストール手段によるアプリケーションインストール処理のフローチャートである。
【0040】
アプリケーションインストール手段110は、ライセンスインストールカウンタ記憶領域15aに格納されたインストールカウンタの値がゼロでないか否かを判定し(S11)、ゼロの場合(Yesの場合)はアプリケーションのインストール処理を終了する。
【0041】
また、インストールカウンタの値がゼロでない場合(Noの場合)に、アプリケーションインストール手段110は、マシンIDを取得してユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶する(S12)。
【0042】
次に、アプリケーションインストール手段110は、入力装置4から入力されたユーザ名及び機器から取得された機器の識別情報(MACアドレス、IPアドレス又はハードディスクアドレス等)のユーザ情報をユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶し(S13)、ユーザから入力装置4により入力されたインストールシリアルをインストールシリアルハッシュに変換する(S14)。
【0043】
次に、アプリケーションインストール手段110は、変換されたインストールシリアルハッシュとインストールシリアルハッシュ記憶領域15bに格納されているインストールシリアルハッシュとを照合し(S15)、一致していれば(Yesの場合)、P済みアプリケーションのインストール処理の実行を開始し(S16)、インストール処理が終了すると、インストールカウンタをデクリメントして(S17)、インストールを終了する。
インストールシリアルハッシュの照合が不一致となった場合(Noの場合)、アプリケーションのインストール処理を終了する。
【0044】
[ライセンス生成手段130]
ライセンスジェネレータ記憶領域13に記憶されたプログラムであるライセンスジェネレータがコンピュータ本体2の制御部21に読み込まれて主メモリ22にロードされて動作するライセンス生成手段130は、ライセンス発行処理を実行する。
【0045】
[ライセンス発行処理:図5]
ライセンス生成手段130によるライセンス発行処理について図5を参照しながら説明する。図5は、ライセンス生成手段によるライセンス発行処理のフローチャートである。
ライセンス生成手段130は、インストールが終了すると、ライセンス発行処理を開始し、インストールが終了したマシンのマシンIDを取得し(S21)、図4の処理S12でユーザ情報バックアップ記憶領域18に書き込まれたマシンIDを読み込み(S22)、処理S21で取得したマシンIDと処理S22で読み込んだマシンIDを照合し(S23)、取得したマシンIDと読み込んだマシンIDが一致しなければ(Noの場合)、処理は終了する。
【0046】
ライセンス生成手段130は、処理S23において、取得したマシンIDと読み込んだマシンIDが一致すれば(Yesの場合)、ライセンスジェネレータ鍵記憶領域16aに格納されたライセンスジェネレータ鍵を用いて取得したマシンIDから暗号化されたライセンス情報を生成し(S24)、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16bに格納されたライセンスジェネレータカウンタの値をデクリメントし(S25)、コンピュータ本体2の記憶部23にインストールされたP済みアプリケーションの特定の記憶領域に暗号化されたライセンス情報を書き込み(S26)、更に、ライセンスバックアップ記憶領域17に暗号化されたライセンス情報を書き込み(S27)、ライセンス発行処理を終了する。
【0047】
尚、ライセンスに有効期限がある場合には、ライセンス生成手段130に有効期間の情報を保持しており、ライセンス情報を生成した際に、生成した日を基準として有効期限が演算され、ライセンスバックアップ記憶領域17にライセンス情報とライセンス有効期限とが対応付けて記憶される。
【0048】
[アプリケーション起動手段120]
記憶部23にインストールされたプログラムであるP済みアプリケーションがコンピュータ本体2の制御部21に読み込まれて主メモリ22にロードされて起動するアプリケーション起動手段は、特定の記憶領域からライセンス情報を読み込み、当該ライセンス情報が適正であれば、アプリケーションを起動する。
【0049】
アプリケーション起動手段120によるライセンス情報が適正であるか否かは、記憶部23の特定の記憶領域にライセンスファイル(暗号化ライセンス情報)があるか否か、また、再度マシンIDを取得してライセンスジェネレータ鍵でライセンス情報を生成し、特定の記憶領域に格納されたライセンス情報と照合して、一致していれば適正であると判断するようにしてもよい。
【0050】
[ライセンス管理手段140]
ライセンス管理ユーティリティ記憶領域14に記憶されたプログラムであるライセンス管理ユーティリティがコンピュータ本体2の制御部21に読み込まれて主メモリ22にロードされて動作するライセンス管理手段140は、ライセンスの使用状況を、ライセンスインストールカウンタ記憶領域15a、ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16b、ライセンスバックアップ記憶領域17、ユーザ情報バックアップ記憶領域18及びカウンタ情報記憶領域19に記憶されたデータに基づいて表示装置3に表示する。
【0051】
表示装置3に表示されるデータとしては、最大のインストール許可数(最大のインストール数)、実際にインストールされたインストール数(使用中のインストール数)、最大のライセンス許可数(最大のライセンス数)、実際にライセンスされたライセンス数(使用中のライセンス数)、インストールパスワード、ライセンス使用者一覧等がある。
ライセンス使用者一覧の情報として、組織名、ユーザ名、ライセンスコード(ライセンス情報)、インストール日時、ライセンスの有効期限等がある。
【0052】
ここで、最大のインストール数、最大のライセンス数は、カウンタ情報記憶領域19から読み込み、使用中インストール数は、最大のインストール数からライセンスインストールカウンタの値を減じた数であり、使用中ライセンス数は、最大ライセンス数からライセンスジェネレータカウンタの値を減じた数である。
【0053】
最大のインストール数を初期値としてライセンスインストールカウンタ記憶領域15aに記憶しておき、そのライセンスインストールカウンタ記憶領域15aから最大のインストール数を読み取り、ライセンスインストールカウンタの値に基づいて使用中インストール数を算出してもよい。
【0054】
また、最大のライセンス数を初期値としてライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16bに記憶しておき、そのライセンスジェネレータカウンタ記憶領域16bから最大のライセンス数を読み取り、ライセンスジェネレータカウンタの値に基づいて使用中ライセンス数を算出してもよい。
【0055】
また、ライセンス使用者一覧は、ライセンス発行したユーザ情報がユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶されているので、これらを一覧(ライセンス使用者一覧)で表示している。
但し、ライセンス使用者一覧では、ライセンスコード及び有効期限を表示するため、ライセンス管理手段140は、ライセンスバックアップ記憶領域17にアクセスして対応するライセンスコード(ライセンス情報)と有効期限を取得し、表示している。
尚、ユーザ情報バックアップ記憶領域18には複数のユーザ情報が記憶され、ライセンスバックアップ記憶領域にも複数のライセンス情報(有効期限を含む)が記憶されているが、各々時系列に記憶された順に対応付けて必要な情報を抽出して一覧に表示している。
【0056】
[ライセンス管理画面:図6]
ライセンス管理ユーティリティの起動により表示されるライセンス管理画面について図6を参照しながら説明する。図6は、ライセンス管理画面の概略図である。
ライセンス管理画面は、図6に示すように、インストール数の最大と使用中、ライセンス数の最大と使用中、インストールパスワードの設定入力欄、ライセンス使用者一覧(組織名、ユーザ名、ライセンスコード、インストール日時、ライセンス有効期限等)等が表示され、ライセンス管理者はライセンス購入した社内、グループ内のライセンス状況を容易に把握できる。
【0057】
[アンインストール処理]
P済みアプリケーションには、アンインストール処理も実行するアンインストーラのプログラムも含まれており、当該アンインストーラが起動すると、ライセンスUSBキー1がUSBポート25に接続されているか否か確認し、接続されている場合に、記憶部23の特定の記憶領域からライセンス情報を読み込み、ライセンスバックアップ記憶領域17に記憶されたいずれかのライセンス情報と照合し、ライセンス情報が一致した場合に、ユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶されたアンインストールに係るユーザ情報を表示装置30に表示し、アンインストールを開始する。
【0058】
P済みアプリケーションのアンインストーラを除く部分がアンインストールされると、リボケーション処理(ライセンス情報・ユーザ情報を無効化する処理)を行う。
まず、アンインストーラが、ライセンスインストールカウンタを+1する。
次に、ライセンス生成手段130が、ライセンスジェネレータカウンタを+1し、更にライセンスバックアップ記憶領域17に記憶されたライセンス情報をクリアする。
そして、ライセンス管理手段140が、ユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶されたユーザ情報をクリアする。
このようにして、P済みアプリケーションのアンインストール処理が為される。
【0059】
[応用例]
上記実施の形態に対する応用例について説明する。
[一時的無効化処理]
ライセンス管理画面で、ライセンスUSBキー1がUSBポート25に接続されているコンピュータ本体2に対して、一時的にリボケーション処理を実現できるようにしている。
【0060】
具体的には、ライセンス管理画面で、自己のコンピュータに対してライセンスを無効にする指示を入力すると、P済みアプリケーションをアンインストールしないまま、P済みアプリケーションにおけるライセンス情報を無効化するリボケーション処理を可能とする。
【0061】
例えば、図6のライセンス管理画面では、ライセンス使用者一覧における有効のチェックボックスのチェックを外すことでライセンス無効を指示できるようになっている。尚、ライセンスUSBキー1が接続されていないコンピュータのユーザに対してはライセンス無効の指示は入力できないので、有効のチェックボックスは、操作できないようになっている(図6では網掛けされている)。
【0062】
ライセンス無効の指示により、ライセンス管理手段140が、インストールカウンタを+1し、次に、ライセンス生成手段130が、ライセンスジェネレータカウンタを+1し、P済みアプリケーションの特定の記憶領域に記憶されたライセンス情報を削除する。
【0063】
但し、ライセンス生成手段130は、ライセンスバックアップ記憶領域17に記憶された該当するライセンス情報を削除(クリア)せず、記憶したままとする。
また、ライセンス管理手段140が、ユーザ情報バックアップ記憶領域18に記憶された該当するユーザ情報を削除(クリア)せず、記憶したままとする。
これにより、ライセンス使用者は、出張等によりライセンスを返上して他のユーザに容易に譲ることができる。
【0064】
[復帰処理]
また、ライセンス管理画面で、ライセンスUSBキー1がUSBポート25に接続されているコンピュータ本体2に対して、無効化されたライセンス情報等を復帰することもできる。
【0065】
例えば、図6のライセンス管理画面では、ライセンス使用者一覧における有効のチェックボックスのチェックを入れることで無効化されたライセンス情報等の復帰を指示できるようになっている。
【0066】
ライセンス管理画面で、自己のコンピュータに対してライセンスを有効にする指示が入力されると、ライセンス管理手段140が、インストールカウンタがゼロでないか否かを確認し、ゼロでない場合に、インストールカウンタをデクリメントする。
【0067】
ライセンス生成手段130が、ライセンスバックアップ記憶領域17に記憶されたライセンス情報を記憶部23におけるP済みアプリケーションの特定の記憶領域にコピーし、ライセンスジェネレータカウンタをデクリメントする。ここでは、ライセンス情報をコピーするようにしたが、ライセンス生成手段130が上述したように、ライセンス情報を生成して記憶部23の特定の領域に書き込むようにしてもよい。
これにより、元ライセンス使用者は、出張等から帰ってきた場合に容易にP済みアプリケーションを利用できるようになる。
【0068】
[アプリケーションのアップデート]
ライセンス管理者のコンピュータをインターネット等のネットワークに接続可能とし、ライセンス供給元が設置したサーバにP済みアプリケーションのアップデート版を記憶させておき、ライセンスUSBキー1が接続されたライセンス管理者のコンピュータから当該サーバにアクセスしてアップデート版をライセンスUSBキー1にダウンロードできるようにする。
【0069】
そして、アップデート版をダウンロードしたライセンスUSBキー1を、ライセンスを受けるコンピュータのUSBポートに接続してインストールされたP済みアプリケーションのアップデートを実現する。
【0070】
アプリケーションのアップデートは、ダウンロードされたアップデートプログラムが、アップデート対象のコンピュータのUSBポート25にライセンスUSBキー1が接続された状態で、上述したアプリケーション(旧バージョン)のアンインストール処理、リボケーション処理を行わせ、続いて、アップデート版のインストール処理、ライセンス発行処理を行わせる。
【0071】
これにより、アプリケーションのアップデートを容易に行うことができる。
また、図6のライセンス管理画面で、ライセンス使用者一覧において、アプリケーションのバージョン情報を表示する。これにより、ライセンス使用者一覧において、誰がどのバージョンのアプリケーションを使用しているのかを明確に管理者が認識できる効果がある。
【0072】
[複数のアプリケーションへの対応]
図2に示した構成を、複数のアプリケーション毎に複数組設けるようにし、但し、ライセンス管理ユーティリティによって実現されるライセンス管理手段140が、全てのアプリケーションを統合してライセンス管理画面に表示させるようにしてもよい。
【0073】
この場合、ライセンス管理手段140は、アプリケーション毎にライセンス使用者を一覧で表示してもよいし、ユーザ毎にライセンス許可(インストール許可も含む)を受けているアプリケーションの情報を表示してもよい。
これにより、複数のアプリケーションのライセンス管理状況を一つのライセンス管理手段で容易に管理できる。
【0074】
[実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、ネットワークに接続することなく、ライセンス購入会社におけるライセンスを適正に行うことができ、また、管理状況を管理者が容易に把握でき、更に、ライセンスの有効/無効の処理を容易にすることで、ライセンス使用者の利便性を向上させることができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、ネットワークでライセンス状況を管理するのではなく、ライセンス購入会社が購入した複数のライセンスに対して一つの外部メモリのデバイスでライセンスを付与し、更に、ライセンス状況を管理できるライセンス外部メモリに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】実施の形態に係るライセンスシステムの構成概略図である。
【図2】ライセンスUSBキーの内部構成ブロック図である。
【図3】処理手段とEEPROM領域内の各記憶領域との関係を示す概念図である。
【図4】アプリケーションインストール手段によるアプリケーションインストール処理のフローチャートである。
【図5】ライセンス生成手段によるライセンス発行処理のフローチャートである。
【図6】ライセンス管理画面の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュメモリ領域とEEPROM領域とを備える外部メモリであって、
前記フラッシュメモリ領域には、コンピュータの制御部に読み込まれて実行される手段となるプログラムが記憶され、
EEPROM領域には、ライセンスインストールカウンタを記憶するライセンスインストールカウンタ記憶領域、インストールシリアルハッシュを予め記憶するインストールシリアルハッシュ記憶領域、ライセンスジェネレータ鍵を予め記憶するライセンスジェネレータ鍵記憶領域、ライセンスジェネレータカウンタを記憶するライセンスジェネレータカウンタ記憶領域、ライセンス情報が記憶されるライセンスバックアップ記憶領域、ユーザ情報が記憶されるユーザ情報バックアップ記憶領域、ライセンスインストールカウンタの初期値となる最大インストール許可数とライセンスジェネレータカウンタの初期値となる最大ライセンス許可数を予め記憶するカウンタ情報記憶領域を有し、
前記プログラムがコンピュータの制御部に読み込まれて実行される手段として、前記フラッシュメモリ領域に記憶されたアプリケーションをコンピュータの記憶部にインストールする際に、ライセンスインストールカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスインストールカウンタの値を参照し、当該値がゼロでない場合に、ユーザ情報を前記ユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶すると共に、入力装置から入力されたインストールシリアルをインストールシリアルハッシュに変換し、該変換したインストールシリアルハッシュと前記インストールシリアルハッシュ記憶領域に記憶されたインストールシリアルハッシュとの照合を行い、当該照合が一致すると、前記アプリケーションをインストールし、インストールが終了すると、前記ライセンスインストールカウンタの値をデクリメントするアプリケーションインストール手段と、
インストール終了後に前記インストールを行ったマシンのマシン識別子から前記ライセンスジェネレータ鍵記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータ鍵を用いてライセンス情報を生成し、前記ライセンスジェネレータカウンタ記憶領域に記憶されたライセンスジェネレータカウンタの値をデクリメントし、前記記憶部にインストールされたアプリケーションの特定の記憶領域に前記ライセンス情報を記憶すると共に、前記ライセンスバックアップ記憶領域に前記ライセンス情報を記憶してライセンス発行処理を行うライセンス生成手段と、
前記カウンタ情報記憶領域に記憶された情報、前記ライセンスインストールカウンタの値、前記ライセンスジェネレータカウンタの値に基づいて、最大インストール許可数、最大ライセンス許可数、使用中のインストール数、使用中のライセンス数を表示すると共に、前記ユーザ情報記憶領域に記憶されたユーザ情報、前記ライセンスバックアップ記憶領域に記憶されたライセンス情報に基づいてライセンス使用者一覧を表示するライセンス管理手段とを備えることを特徴とするライセンス外部メモリ。
【請求項2】
インストール手段は、インストールカウンタがゼロでない場合に、マシンのマシン識別子を取得し、当該マシン識別子をユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶し、
ライセンス生成手段は、マシン識別子を取得後に、取得したマシン識別子と前記ユーザ情報バックアップ記憶領域に記憶されたマシン識別子とを照合し、一致した場合に、ライセンス情報を生成することを特徴とする請求項1記載のライセンス外部メモリ。
【請求項3】
ユーザ情報には、入力装置から入力されたユーザ名と、アプリケーションがインストールされるコンピュータにおける特定の機器識別子とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のライセンス外部メモリ。
【請求項4】
ライセンス管理手段は、ライセンス使用者一覧を表示した画面において、ライセンスを無効化する指示が入力されると、インストールカウンタをインクリメントし、
ライセンス生成手段は、ライセンスジェネレータカウンタをインクリメントして記憶部にインストールされたアプリケーションの特定領域に記憶されたライセンス情報を削除するも、ライセンスバックアップ記憶領域に記憶されたライセンス情報を削除せずに残したままとし、
前記ライセンス管理手段も、ユーザバックアップ記憶領域に記憶されたユーザ情報を削除せずに残したままとすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のライセンス外部メモリ。
【請求項5】
ライセンス外部メモリが接続された管理者のコンピュータがネットワークに接続してアプリケーションのアップデート版をダウンロードしてフラッシュメモリ領域のアプリケーションが更新されると、アップデート手段が、更新前のアプリケーションを記憶部からアンインストールする処理、ライセンスを無効化する処理を行わせ、更新後のアプリケーションを前記記憶部にインストールする処理と、ライセンスを発行するする処理を行わせることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のライセンス外部メモリ。
【請求項6】
ライセンス管理手段は、ライセンス使用者に対するアプリケーションのアップデート状況を管理しており、ライセンス使用者一覧の画面において、ライセンス使用者が使用するアプリケーションのバージョン情報を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のライセンス外部メモリ。
【請求項7】
複数のアプリケーションに対応してフラッシュメモリ領域とEEPROM領域を組として複数組備え、
ライセンス管理手段は、全てのEEPROM領域のユーザ情報バックアップ記憶領域及びライセンスバックアップ記憶領域を参照して全てのライセンス使用者を一覧で表示することを特徴とする請求項項1乃至6のいずれか記載のライセンス外部メモリ。
【請求項8】
ライセンス管理手段は、アプリケーション毎にライセンス使用者一覧を表示し、また、ライセンス使用者毎にライセンスされたアプリケーションを一覧で表示することを特徴とする請求項7記載のライセンス外部メモリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−259237(P2009−259237A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75527(P2009−75527)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(597062650)技研商事インターナショナル株式会社 (13)
【Fターム(参考)】