説明

ライセンス管理システム、画像処理装置、ライセンス管理サーバ、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよび記憶媒体

【課題】グループライセンスのある複数のアプリの一部のアプリを、グループライセンスされた複合機以外の他の複合機で有効化することを可能とする。
【解決手段】グループライセンスを有する複合機100aは、複合機100bから一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信した場合に、ライセンス管理サーバ200に対し使用許諾を要求し、ライセンス管理サーバ200によって一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、複合機100bにライセンス情報を送信し、ライセンス管理サーバ200は、複合機100aからの要求を受けて、複合機100aの識別情報とライセンスキーに対するアプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理テーブル208とに基づき、アプリケーションが使用許諾されていないと判定された場合に、複合機100bに対して使用許諾を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンス管理システム、画像処理装置、ライセンス管理サーバ、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LAN等の内部ネットワーク上に接続され、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像処理装置(以下、「複合機」という。)等の保守管理を、メーカのサービスセンタに設置された管理サーバを用いて行う遠隔管理システムが知られている。ここで、近年、複合機の出荷後に、ユーザもしくは第三者であるサードベンダが画像処理などにかかるアプリケーションとして新規な外部アプリケーション(以下、アプリと称する。)を開発して複合機にインストール可能な構成となっている。
【0003】
通常、1つのライセンスのアプリケーション(アプリ)を複数の電子機器で使用するのを防ぐために、アプリケーションをインストールした後、認証サーバにアクセスし正規のライセンスを所有するユーザであることを認証する手続きを行う。この手続きはアプリケーションの有効化として既に知られている。有効化では外部の認証サーバにて電子機器の識別情報と、ライセンスキーとによって該当するアプリケーションの認証が行われる。
【0004】
一方、ひとつのライセンスキーで複数のアプリケーションを有効化できるライセンス形態(以後グループライセンスという。)を考えたとき、一つのグループライセンスで有効化可能なアプリケーションを一台の機器ですべて使用するとは限らない。このとき、使用していないアプリケーションを同一ユーザが保有する別の機器で使用できると都合がよい。しかし、従来の管理方法だと、同一ユーザが保有する複数の機器で、同一のグループライセンスを使うことができないという問題があった。
【0005】
これに対し、特許文献1では、プログラムごとに固有のプログラム識別情報と画像形成装置ごとに固有の機器識別情報とに関連付けられた使用許可データをネットワークを介して受信し、使用許可データに関連付けられているプログラム識別情報及び機器識別情報と、プログラム中のプログラム識別情報及び当該画像形成装置の機器識別情報とを比較することによりプログラムの起動の許否判定を行う起動判定手段を有する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1における技術では、グループライセンスによって使用を許諾された複数のアプリケーションについては述べられておらず、同一ユーザが管理する複合機に複数のアプリケーションを振り分けてこれらを有効化することが出来ないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一つのライセンスキーで複数のアプリケーションを有効化できるグループライセンスに対して、グループライセンスで有効化可能な複数のアプリケーションを複数の複合機で分割して有効化可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置に接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムであって、前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、複数のアプリケーションと、前記複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報とを記憶する第1の記憶手段と、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記第2の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求手段と、前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記第2の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信手段とを備え、前記ライセンス管理サーバは、前記ライセンス情報を記憶する画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段と、前記第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信手段と、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理手段とを備え、前記第2の画像処理装置は、前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求を送信する第4の送信手段と、前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置であって、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する第1の記憶手段と、他の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記他の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求手段と、前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記他の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバであって、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する前記画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段と、前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信手段と、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムであって、前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段と、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記第2の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理手段と、前記使用許諾を行った場合に、前記第2の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信手段と、を備え、前記第2の画像処理装置は、前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求を送信する第4の送信手段と、前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置であって、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段と、他の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記他の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記他の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理手段と、前記使用許諾を行った場合に、前記他の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、グループライセンスのある複数のアプリケーションの一部のアプリケーションを、グループライセンスされた複合機以外の複合機で有効化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、実施の形態1にかかるライセンス管理システム1の構成を示す概要図である。
【図2】図2は、実施の形態1のライセンス管理サーバ200の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において、ライセンス管理モジュールの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施の形態1にかかる複合機100の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施の形態1にかかる複合機100において、ライセンス管理サービスの機能的構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、実施の形態1にかかるライセンス管理システム1において実行される、ライセンス管理処理の手順を示すシーケンス図である。
【図8−1】図8−1は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において管理されるライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図8−2】図8−2は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において管理されるライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図8−3】図8−3は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において管理されるライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図9】図9は、実施の形態1にかかる複合機100において管理される機器識別情報テーブルを説明する図である。
【図10】図10は、実施の形態1にかかる複合機100において実行されるライセンス管理処理の手順を説明するフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において実行されるライセンス管理処理の手順を説明するフローチャートである。
【図12】図12は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200において実行されるライセンス管理処理の手順を説明するフローチャートである。
【図13】図13は、複合機100aにおいて、グループライセンスを共有する複合機100bの情報を入力するための画面を説明する図である。
【図14】図14は、図13において、グループライセンスを共有する複合機100bの情報を入力する際に複合機100aで実行される処理の手順を説明するフローチャートである。
【図15】図15は、図13で説明した入力画面において入力された複合機100bの情報によって、複合機100aが、複合機100bの認証を行う処理の手順を説明するフローチャートである。
【図16−1】図16−1は、グループライセンスを共有するための証明書を発行依頼する場合の画面を説明する図である。
【図16−2】図16−2は、グループライセンスを共有するための証明書を発行依頼する場合の画面を説明する図である。
【図16−3】図16−3は、グループライセンスを共有するための証明書を発行依頼する場合の画面を説明する図である。
【図17】図17は、グループライセンスを共有するための証明書を他の複合機に送信する場合の画面を説明する図である。
【図18】図18は、図16の画面を用いて証明書を発行する場合に、複合機100aが行う処理の手順を説明するフローチャートである。
【図19】図19は、図16の画面を用いて証明書を送信する複合機のIPアドレスを入力する場合に、複合機100aが行う処理の手順を説明するフローチャートである。
【図20】図20は、実施の形態2にかかる複合機2100において、ライセンス管理サービス2131の機能的構成を説明するブロック図である。
【図21】図21は、実施の形態2にかかる複合機2100が有する機器識別情報テーブルを説明する図である。
【図22】図22は、実施の形態2にかかるライセンス管理システム2において実行される、ライセンス管理処理の手順を示すシーケンス図である。
【図23】図23は、図22において、複合機2100が複合機100bを認証する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図24】図24は、図22において、複合機2100Aが複合機100bを認証する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図25−1】図25−1は、実施の形態2にかかるライセンス管理サーバ2200が有するライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図25−2】図25−2は、実施の形態2にかかるライセンス管理サーバ2200が有するライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図26】図26は、実施の形態1にかかる複合機100のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるライセンス管理システム、画像処理装置、ライセンス管理サーバ、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよび記憶媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、実施の形態1にかかるライセンス管理システム1の構成を示す概要図である。図1に示すように、ライセンス管理システム1は、機器管理装置300と、ライセンス管理サーバ200と、ソフトウェア配信サーバ400とが、インターネットなどのネットワーク80を介して接続されている。そして、機器管理装置300とネットワーク80との間には、ファイアウォール90が設けられている。
【0017】
ファイアウォール90は、インターネットなどの外部ネットワークを通じて機器管理装置300に侵入した第三者により不正が行われないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断する。
【0018】
複合機100は、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を備えた装置であって、ローカルネットワークにより機器管理装置200に接続されている。また、本実施の形態のライセンス管理システムでは、3台の複合機100a、100b、100c(以降、特に限定しない場合、単に複合機100と称する。)が接続されているが、これに限定されることなく、1台、2台、または4台以上の複合機を接続した構成としてもよい。
【0019】
複合機100aは、グループライセンスの使用許諾を示すライセンスキーを所有し、複合機100bから、複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信した場合に、ライセンス管理サーバ200に対し、複合機100bに一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求し、ライセンス管理サーバ200によって一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、複合機100bに対して、ライセンスキーを送信する。詳細については、後述する。
【0020】
ソフトウェア配信サーバ400は、複合機100において利用されるアプリ172を保持しており、アプリ172を、機器管理装置200を介して複合機100に提供する装置である。
【0021】
ライセンス管理サーバ200は、ソフトウェア配信サーバ400から提供され、複合機100にインストールされるアプリ172のライセンス(利用権)を管理する装置である。ライセンス管理サーバ200は、グループライセンスのライセンスキーを所有する複合機100aの識別情報と、複数のアプリケーションにおいていずれのアプリケーションが有効化されているかを保存したライセンス管理テーブル208を記憶および管理し、複合機100aから、ライセンスの使用許諾要求を受信した場合に、複合機100aの識別情報(IPアドレス)と、複数のアプリケーションの有効化の状況とを参照し、アプリケーションが複合機100によって使用許諾されていない場合に、使用許諾を要求した複合機100bに対して、アプリケーションの使用許諾を行う。詳細は後述する。
【0022】
機器管理装置300には、複数の複合機100が、ネットワーク80とは異なるネットワーク、例えばLAN等で接続され、ソフトウェア配信サーバ400およびライセンス管理サーバ200と、複合機100との間で行われる処理を仲介する装置である。具体的には、ソフトウェア配信サーバ400が提供するアプリ172を複合機100に送信し、ライセンス管理サーバ200から配信されたアプリ172のライセンスキーを、複合機100に送信する。ここでは、機器管理装置300は、ソフトウェア配信サーバ400およびライセンス管理サーバ200と、複合機100との間で行われる処理を仲介するとしたが、これに限定されるものではなく、機器管理装置300を備えないライセンス管理システムにおいては、機器管理装置300を介さずに、複合機100が、ソフトウェア配信サーバ400およびライセンス管理サーバ200との間で処理を行っても良い。以下は、後者の場合を用いて説明する。
【0023】
次に、ライセンス管理サーバ200について説明する。図2は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
ライセンス管理サーバ200は、図2に示すように、CPU201などの制御装置と、RTC202と、HDD(ハードディスク:不揮発性記憶媒体)203、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、RAM(Random Access Memory)204やROM(Read Only Memory)206などの記憶装置と、ネットワーク通信を制御するNIC(Network Interface Controller)205と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。また、各部はバス207で接続されている。
【0025】
RTC(リアルタイムクロック)202は、発振器、分周器等を備え、クロック信号を生成する内部時計である。HDD203は、複合機100の更新用ファームウェアを保持し、RAM204は、CPU201の動作に必要な各種データを保持する。なお、HDD203およびRAM204は、ライセンス管理処理で使用する各種データ、特に、ライセンス管理テーブル208を記憶するライセンス管理用記憶手段として機能する。
【0026】
次に、ライセンス管理サーバ200の機能的構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200の機能的構成を示すブロック図である。
【0027】
ライセンス管理サーバ200は、図示するように、アプリケーション層270、サービス層280およびプロトコル層290の3層から構成されている。
【0028】
アプリケーション層270は、デバイス制御モジュール271とNRS機能モジュール群272とを有している。デバイス制御モジュール271は、複合機100の情報管理や通信の設定等を行うためのプログラムである。
【0029】
NRS機能モジュール群272は、ライセンス管理システム1による遠隔管理を実現するため、複合機100やライセンス管理サーバ200、機器管理装置300が、相互実装するアプリケーションのメソッドに対する処理の要求、応答を送受信する機能を有している。そしてNRSを実現するために、SOAP、HTTP、FTP等のプロトコルを利用することができる。本実施の形態のNRS機能モジュール群272は、ライセンス管理モジュール273を備えている。ライセンス管理モジュール273については、後述する。
【0030】
サービス層280は、セキュリティサービス281、通信サービス282、スケジューラサービス283を備えている。セキュリティサービス281は、内部情報等の外部への不正流出を予防する等のジョブを生成し、実行するモジュールである。通信サービス282は、ライセンス管理サーバ200と複合機100との間の情報の送受信を実現するモジュールである。スケジューラサービス283は、所定の設定時間情報に基づいて、各メソッド群の処理を実施させるモジュールである。
【0031】
プロトコル層290は、情報の送受信対象に応じたプロトコルを用いて情報の送受信を行うジョブを生成し、実行するモジュールである。
【0032】
以下、ライセンス管理モジュール273の詳細について説明する。図4は、実施の形態1にかかるライセンス管理サーバ200における、ライセンス管理モジュール273の機能的構成を説明する機能ブロック図である。ライセンス管理モジュール273は、ライセンス管理部274と、受信部275と、送信部276と、ライセンス管理用DB(データベース)277と、を主に備えている。
【0033】
ライセンス管理部274は、複合機100aから、グループライセンスのライセンスキーの使用許諾要求を受信した場合に、複合機100aの識別情報と、グループライセンスにより使用許諾される複数のアプリケーションの使用状態を管理するライセンス管理テーブル208とに基づいて、複合機100aから使用許諾要求されたアプリケーションがすでに有効化されているか否かを判定し、他の複合機100によってアプリケーションが有効化されていないと判定した場合に、複合機100bに対してアプリケーションの使用許諾を行う。
【0034】
受信部275は、複合機100aからグループライセンスされたアプリケーションの使用許諾要求を受信する。
【0035】
送信部276は、ライセンス管理部274によって、複合機100bにライセンスキーの使用許諾が為された場合に、ライセンスキーを複合機100bに対して送信する。
【0036】
ライセンス管理用DBは、グループライセンスのライセンスキーを所有する複合機100aの識別情報(IPアドレス)と、ライセンスキーにおいて複数のアプリケーションのうちいずれのアプリケーションが有効化されているかを記憶保存したライセンス管理テーブル208を記憶する。
【0037】
次に、本実施の形態にかかる複合機100の全体の機能的構成について説明する。複合機100のハードウェア構成については、図26を用いて後述する。図5は、実施の形態1の複合機100の構成を示すブロック図である。図5に示すように、複合機100は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101と、カラーレーザプリンタ(Color LP)102と、ハードディスク装置(HDD)103と、スキャナ、ファクシミリ、メモリ、ネットワークインタフェースなどのハードウェアリソース104を有するとともに、プラットホーム120と、アプリケーション130とから構成されるソフトウェア群110とを備えている。
【0038】
プラットホーム120は、アプリケーションからの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、汎用OS121とを有する。
【0039】
コントロールサービスは、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)122と、ECS(エンジンコントロールサービス)124と、MCS(メモリコントロールサービス)125と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126と、FCS(ファックスコントロールサービス)127と、NCS(ネットワークコントロールサービス)128と、NRS(ニューリモートサービス)129と、ライセンス管理サービス131と、から構成される。このプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数により前記アプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有する。
【0040】
汎用OS121は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0041】
SRM123のプロセスは、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。SRM123のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い、実行制御する。
【0042】
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンにより紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
【0043】
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御などを行う。
【0044】
ECS124のプロセスは、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハードウェアリソース104のエンジンの制御を行う。
【0045】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
【0046】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。
【0047】
NCS128のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信したりする際の仲介を行う。
【0048】
OCS126のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となるオペレーションパネル(操作パネル)20(図26参照)の制御を行う。OCS126は、オペレーションパネルからキー押下(またはタッチ操作)をキーイベントとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分と、アプリケーション130またはコントロールサービスからの要求によりオペレーションパネルに各種画面を描画出力する描画関数やその他オペレーションパネルに対する制御を行う関数などがあらかじめ登録されたOCSライブラリの部分とから構成される。このOCSライブラリは、アプリケーション130およびコントロールサービスの各モジュールにリンクされて実装されている。なお、OCS126のすべてをプロセスとして動作させるように構成しても良く、あるいはOCS126のすべてをOCSライブラリとして構成しても良い。
【0049】
NRS(ニューリモートサービス)129は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、ネットワークを介した遠隔管理に関する機能およびスケジューラ機能を実現するアプリケーションである。
【0050】
ライセンス管理サービス131は、複合機100bから、複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信した場合に、ライセンス管理サーバ200に対し、複合機100bに一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求し、ライセンス管理サーバ200によって一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、複合機100bに対して、ライセンスキーを送信する機能を有する。詳細は後述する。
【0051】
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と、インターネットに接続されたPC等のクライアント端末に対してWEBサーバ(httpサーバ)として動作し、クライアント端末上で動作するWEBブラウザに各種画面を表示するWEBアプリ117とを有している。
【0052】
アプリケーション130の各プロセス、コントロールサービスの各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
【0053】
このように、実施の形態1にかかる複合機100には、複数のアプリケーション130および複数のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービスがアプリケーション130に対し共通サービスを提供しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動作、およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作をしながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
【0054】
また、複合機100には、複合機100の顧客、サードベンダなどの第三者がコントロールサービス層の上のアプリケーション層にアプリA、アプリB、…(以下、特定しないアプリを単にアプリ172と称する。)を開発して搭載することが可能となっている。このアプリ172は、ネットワークを介してインストール可能である。
【0055】
なお、実施の形態1にかかる複合機100では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数のコントロールサービスのプロセスとが動作しているが、アプリケーション130とコントロールサービスのプロセスがそれぞれ単一の構成とすることも可能である。また、各アプリケーション130は、アプリケーションごとに追加または削除することができる。すなわち、上述したように、アプリ172をインストール可能であり、かつアンインストールも可能となっている。
【0056】
次に、ライセンス管理サービス131の詳細について説明する。図6は、実施の形態1にかかる複合機100において、ライセンス管理サービス131の構成を説明する機能ブロック図である。
【0057】
認証部138は、図9に示す機器識別テーブル140を参照し、複合機100bから認証要求を受けた場合に、複合機100bの識別情報が、複合機100aに記憶されている複合機100bの識別情報であって、さらに、複合機100bは複合機100aと同一のユーザによって所有され、グループライセンスを共有可能な複合機であることを認証する。
【0058】
ライセンス管理サービス131は、ライセンス要求部132と、受信部133と、送信部134と、ライセンス管理用DB136とを主に備えている。
【0059】
ライセンス要求部132は、複合機100bからグループライセンスによって使用許諾される複数のアプリケーションのうちの一部のアプリケーションに対して使用許諾を要求された場合に、ライセンス管理サーバ200に対して、複合機100bに一部のアプリケーションの使用を許諾するよう要求する。
【0060】
受信部133は、複合機100bから、複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾要求を受信する。
【0061】
送信部134は、ライセンス管理サーバ200によって複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、複合機100bに対して、ライセンスキーを送信する。
【0062】
ライセンス管理用DB136は、フラッシュメモリや図26に示すHDD103等の不揮発性メモリ領域が使用され、複合機100の識別情報を記憶する機器識別情報テーブル140(図9参照)を記憶する。
【0063】
次に、実施の形態1にかかるライセンス管理システム1におけるライセンス管理処理の手順について説明する。図7は、実施の形態1にかかるライセンス管理システム1において実行される、ライセンス管理処理の手順を示すシーケンス図である。
【0064】
複合機100bは、ライセンス管理サーバ200に対し、使用したいアプリケーションのライセンスを含むグループライセンスを所有する複合機100の検索を依頼する(ステップS1)。ライセンス管理サーバ200は、該当するライセンスキーを所有する複合機であって、複合機100bと同じユーザIDが所有する複合機を検索し(ステップS2)、該当するグループライセンスを所有する複合機(この場合、複合機100aとする)の識別情報を複合機100bに通知する(ステップS3)。
【0065】
複合機100aの識別情報を受信した複合機100bは、LAN等で接続された内部ネットワーク上に存在する複合機100aや複合機100cに対して、各複合機100の識別情報が受信した複合機100aの識別情報と一致するか否かを問い合わせる(ステップS4〜S5)。これに対し、複合機100cから識別情報は不一致の旨の応答を受信し(ステップS6)、複合機100aからは識別情報が一致した旨の応答を受信する(ステップS7)。
【0066】
次に、複合機100bは、複合機100aに対して複合機100bの識別情報を認証するよう要求を送信する(ステップS8)。以下、ステップS9〜S13の処理は、図10のステップS30〜S35に示す、複合機100aが実行する複合機100bの認証処理の手続きと平行して説明する。
【0067】
複合機100aは、図9に示す機器識別テーブル140を参照し、複合機100bの識別情報(IPアドレス)が、複合機100aに記憶されている複合機100bの識別情報であって、さらに、複合機100bは複合機100aと同一のユーザであるユーザID:0001によって所有され、グループライセンスを共有可能な複合機であることを認証する(ステップS9、ステップS30)。
【0068】
複合機100bの識別情報が複合機100aによって認証された場合(ステップS31;Yes)、複合機100aは、ライセンス管理サーバ200にグループライセンスのライセンスキーKと複合機100aの識別情報と、複合機100bの識別情報とを送信し、ライセンス管理テーブル208の機器識別情報リストに複合機100bの識別情報を追加するよう要求する(ステップS10、ステップS32)。一方、複合機100bの識別情報が複合機100aによって認証されない場合(ステップS31;No)、複合機100bに認証が失敗した旨を通知する(ステップS35)。
【0069】
ライセンス管理サーバ200は、ステップS11で、ライセンスキーKに関するライセンス管理テーブル208(図8参照)の機器識別情報リストに複合機100bの識別情報(IPアドレス)があるか否か検索する。ステップS11においてライセンス管理サーバ200が複合機100bの識別情報を検索する処理を、図11を用いて説明する。
【0070】
まず、図8−1に示すライセンス管理テーブル208において、機器識別情報リストの先頭に移動し(ステップS40)、リストに登録されている複合機の識別情報があるか否かを判断する(ステップS41)。複合機の識別情報がある場合(ステップS41;Yes)識別情報が複合機100bの識別情報と一致するか否か判定する(ステップS42)。複合機100bの識別情報と一致しない場合には(ステップS42;No)、リストの次の識別情報にポインタを進めて(ステップS43)(図8−2参照)、複合機100bの識別情報と一致するまでステップS41〜S43の処理を繰り返す。リストのポインタが示す複合機の識別情報と複合機100bの識別情報とが一致した場合(ステップS42;Yes)、ステップS11においてライセンス管理サーバ200は複合機100bを認証し、ステップS12において複合機100aに複合機100bの認証を通知する。ステップS41においてリストに複合機の識別情報が残っていない場合(ステップS41;No)、機器識別情報リストに複合機100bの識別情報を追加し(ステップS44、ステップS11)、ライセンス管理サーバ200は複合機100aに対し複合機100bの識別情報を追加した旨を通知する(ステップS12)。
【0071】
そして、ライセンス管理サーバ200は複合機100aに対して、複合機100bによるアプリBの使用許諾が認証された旨、およびライセンス管理テーブル208に複合機100bの識別情報が追加された旨を通知する(ステップS12、ステップS33)。
【0072】
複合機100aは、ライセンス管理サーバ200から受信した上記通知およびライセンスキーKを、複合機100bに送信する(ステップS13、ステップS34)。複合機100bは、使用許諾された旨の通知を受信した場合に、ソフトウェア配信サーバ400に対し、アプリBの配信を要求する(ステップS14)。この配信要求を受けてソフトウェア配信サーバ400は、複合機100bに対し、アプリBのインストール実行ファイル等を配信する(ステップS15)。複合機100bは、配信された実行ファイルを用いてアプリBのインストールを実行する(ステップS16)。
【0073】
インストール完了後、複合機100bはライセンス管理サーバ200に対し、ステップS13にて複合機100aから通知されたライセンスキーKと、複合機100bの識別情報と、アプリBの識別情報とを送信して、アプリBのライセンス取得を要求する(ステップS17)。
【0074】
ステップS18において、ライセンス管理サーバ200は、複合機100bによるアプリBの使用許諾処理を行う。ステップS18での処理について、図12を用いて説明する。ライセンス管理サーバ200は、アプリBのライセンスを含むライセンスキーKに関するライセンス管理テーブル208b(図8−2参照)において、機器識別情報リストの先頭行から検索を開始する(ステップS50)。リストに複合機の識別情報があるか否かを判断し、複合機の識別情報がある場合(ステップS51;Yes)、その複合機の識別情報が複合機100bの識別情報と一致するか否かを判定する(ステップS52)。複合機100bの識別情報と一致しない場合(ステップS52;No)は、ステップS53に移行し、リストの次の識別情報を調べ、ステップS51〜S53を繰り返す。
【0075】
ステップS52で、複合機の識別情報と一致した場合(ステップS52;Yes)、使用許諾を要求されたアプリBが他の複合機100によって使用されている。すなわちアプリBに対するライセンスキーKが有効化済みか否か判定する(ステップS54)。アプリBが使用されている場合(ステップS54;Yes)、複合機100bに対しアプリBは使用不可であることを通知する(ステップS57)。アプリBが使用されていない場合(ステップS54;No)、図8−3に示すように、ライセンス管理テーブル208cにおいてアプリBのライセンス状態を「有効化済み」と変更し(ステップS55)、複合機100bに対し、アプリBのライセンスキーKBを通知する(ステップS56、ステップS19)。
【0076】
ここで、アプリBのライセンスキーKBとは、グループライセンスで使用許諾される複数のアプリケーションの一部のアプリケーションであるアプリBに対して使用許諾するためのライセンスキーであって、アプリBがすでに有効化されていない場合にライセンス管理サーバ200により発行されるライセンスキーである。また、上述と同様に、アプリCに対してはアプリCのライセンスキーKCが発行される。
【0077】
上述のように、図7のステップS18における許諾処理が終了し、複合機100bにアプリBのライセンス認証キーKBが通知されると、複合機100bは、ライセンス認証キーKBを用いてアプリBを有効化する(ステップS20)。
【0078】
このように、本実施の形態のライセンス管理システムは、グループライセンスで使用を許諾される複数のアプリケーションの一部のアプリケーションを、グループライセンスのライセンスキーを所有する複合機以外の複合機で有効化することが可能となり、グループライセンスにより使用許諾されるアプリケーションに関して、利便性が向上するという効果を奏する。
【0079】
なお、上述のステップS9において複合機100aが複合機100bの認証を行う場合に、以下に説明するように、図13に示す入力画面と、図14〜15に示す手順とによって認証を行うよう構成すると良い。
【0080】
図13は、グループライセンスを共有したい複合機100bの識別情報を複合機100aにおいて入力する場合の入力画面の一例を示す図である。図示するように、入力画面では、グループライセンスのライセンスキーKと、複合機100bの識別情報とを入力する。
【0081】
図14は、図13に示す入力画面から入力を行う場合に複合機100aが行う処理の手続きを説明するフローチャートである。複合機100aは、入力画面を表示し(ステップS60)、ユーザによってライセンスキーおよび複合機100bの識別情報とが入力され、「実行」キーが押下されると(ステップS61;Yes)、ライセンスキーが入力済みであるか否かを判定し(ステップS62)、ライセンスキーが入力済みである場合(ステップS62;Yes)、機器識別情報が入力済みであるか否かを判定する(ステップS63)。機器識別情報が入力済みである場合(ステップS63;Yes)入力されたライセンスキーと複合機100bの識別情報をライセンス管理用DB136に記憶保存する(ステップS64)。ステップS62〜S63で入力がされていない場合は(ステップS62;No、ステップS63;No)、ステップS61に戻り入力を待つ。ステップS64で記憶保存を実行した後、「終了」キーが押下された場合(ステップS65;Yes)、機器識別情報入力画面を閉じて終了する(ステップS66)。「終了」キーが押下されない場合(ステップS65;No)、ステップS61に戻る。
【0082】
図15は、図14における処理で複合機100aが収集した複合機100bの識別情報を用いて、複合機100aが複合機100bの認証を行う処理(図7のステップS9に相当する。)の手順を説明するフローチャートである。
【0083】
複合機100aは、複合機100bが送信した識別情報を受信する(ステップS70)。複合機100aは、複合機100bが送信した識別情報が、ステップS64において記憶保持した識別情報と一致するか否かを判定する(ステップS71)。一致した場合(ステップS71;Yes)、複合機100bの認証は完了し(ステップS72)、図7ではステップS10以降の処理へ移行する。識別情報が一致しない場合(ステップS71;No)、複合機100bの認証は失敗し(ステップS73)、認証が失敗した旨が複合機100bに通知される。
【0084】
(第1の実施の形態のその他の態様)
第1の実施の形態のその他の態様として、複合機100aにて複合機100bを認証する方法として、複合機100aがグループライセンスを共有するための証明書を発行するようライセンス管理サーバ200またはその他の証明書発行サーバに依頼し、発行された証明書を用いて複合機100bの認証を行う方法が挙げられる。
【0085】
図16は、複合機100aにおいてグループライセンスを共有するための証明書を、ライセンス管理サーバ200に発行依頼するための画面を説明する図である。ここでは、ライセンス管理サーバ200が証明書を発行するとして説明するが、その他の例として、証明書発行サーバによって証明書の発行を行っても良い。
【0086】
複合機100aにおいて証明書を発行依頼する処理の手続きについて、図17を用いて説明する。
【0087】
複合機100aは、図16−1に示すような、グループライセンスのライセンスキーを入力するための画面が表示する(ステップS80)。この入力画面において、ユーザがライセンスキーを入力し、実行キーを押下し(ステップS81;Yes)、ライセンスキーが入力済みであることが確認されると(ステップS82;Yes)、図16−2に示す、証明書発行依頼中を示す画面に遷移する(ステップS83)。さらに、複合機100aは、ライセンス管理サーバ200に証明書発行依頼を送信し(ステップS84)、ライセンス管理サーバ200からの証明書を受信するまでステップS85において待機する。証明書を受信した場合(ステップS85;Yes)に複合機100aは、受信した証明書をライセンス管理用DB136に記憶保存する(ステップS86)。その後、表示画面上に図16−3に示す発行済み画面を表示し(ステップS87)、「終了キー」が押下されるまでステップS88にて待つ。「終了キー」が押下された場合(ステップS88;Yes)には、証明書発行済み画面を閉じ、終了する(ステップS89)。
【0088】
次に、複合機100aが、上述のようにして発行された証明書を他の複合機に送信する処理について図18を用いて説明する。
【0089】
まず、複合機100aは、図19に示すような、証明書を別の複合機に送信する場合に送信先の複合機(ここでは複合機100bとする。)の識別情報(IPアドレス)を入力する入力画面を表示する(ステップS100)。ユーザによって、複合機100bのIPアドレスが入力され(図19参照)、「実行キー」が押下されると(ステップS101;Yes)、IPアドレスが入力されたか否か確認される(ステップS102)。IPアドレスが入力済みであることが確認された場合(ステップS102;Yes)、証明書を複合機100bに送信中である旨を通知する画面を表示する(ステップS103)。ここで、証明書を複合機100bに送信する場合、プレインストールされている証明書を使用し、証明書を暗号化する(ステップS104)。プレインストールされている証明書は複合機100a、複合機100bどちらにも入っているため、暗号化通信が可能である。複合機100aは暗号化された証明書を送信先のIPアドレスに送信し、送信処理を終了する(ステップS105)。
【0090】
(第2の実施の形態)
実施の形態1におけるライセンス管理システム1においては、ライセンス管理サーバ200がライセンス管理テーブル208に複合機100bの識別情報を追加することでライセンス状態の管理を行えるようにし、複合機100bに対して、使用されていない一部のアプリケーションの使用を許諾可能とした。これに対し、実施の形態2のライセンス管理装置システム2においては、複合機2100aが、複合機2100bの認証を行い、複合機100aがライセンス管理サーバ2200に対して、使用されていない一部のアプリケーションの使用許諾を要求するものである。
【0091】
実施の形態2にかかる複合機2100aの機能的構成は、実施の形態1にかかるライセンス管理サービス131(図6参照)とは異なるライセンス管理サービス2131を備える。実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0092】
図20は、実施の形態2にかかる複合機2100(複合機2100a、2100b、2100c)において、ライセンス管理サービス2131の構成を説明する機能ブロック図である。認証部138と、受信部133と、送信部134は、実施の形態1と同様の機能を有するため、ここでの説明を省略する。
【0093】
ライセンス要求部2132は、複合機2100bの識別情報によって複合機2100bの認証が行われた場合に、ライセンス管理サーバ2200に対し、複合機2100aの識別情報を用いて、一部のアプリケーション使用許諾を要求する。
【0094】
ライセンス管理部135は、グループライセンスに対する複数のアプリケーションの有効化の状態を複合機2100aが有する機器識別情報テーブル137によって管理する。また、ライセンス管理部135は、複合機2100bから一部のアプリケーションの使用許諾要求を受けた場合に、一部のアプリケーションが他の複合機2100によって使用されているか否かを、ライセンス管理テーブル209(図25参照)に基づいて判定し、一部のアプリケーションが有効化されていない場合には、複合機100bによる使用を許諾する。
【0095】
ライセンス管理用DB2136は、機器識別情報テーブル137を記憶保存する。
【0096】
ここで機器識別情報テーブル137とは、図21に示すように、グループライセンスであるライセンスキーKによって使用許諾される複数のアプリケーションを使用可能とされた複合機2100の識別情報(IPアドレス)を記憶保存するものであり、複合機2100aは、この機器識別情報テーブル137を参照することによって、アプリケーションを使用可能な複合機2100を確認し、認証することが可能となるものである。
【0097】
次に、実施の形態2にかかるライセンス管理システム2において実行される、ライセンス管理処理の手順について、図22を用いて説明する。
【0098】
ステップS1〜S8における処理は、実施の形態1と同様の処理により、複合機100bが複合機100bの識別情報によって複合機100aに認証を要求する処理であるのでここでの説明を省略する。
【0099】
以下、ステップS110〜S111の処理は図23に示す複合機2100aが行う処理のフローチャートを併用して説明する。
【0100】
複合機2100bからの認証要求を受けて、複合機2100aは実施の形態1と同様に、複合機2100bから受信した識別情報が、要求を行った複合機の識別情報と一致するか否かを判定して複合機2100bの認証を行う(ステップS110、S120)。認証が行われた場合(ステップS121;Yes)、図21に示すように、ライセンスキーK用の機器識別情報テーブル137に、既に記入されていた複合機2100aの識別情報に加え、複合機2100bの識別情報を追加する(ステップS122)。機器識別情報テーブル137を更新後、複合機2100aは、複合機2100bに認証完了の旨およびライセンスキーKを通知する(ステップS111、ステップS123)。図23において複合機2100bの認証が失敗した場合(ステップS121;No)、複合機2100aは、複合機2100bに対し認証失敗の旨を通知する(ステップS124)。
【0101】
次に、図22において、複合機2100bは、実施の形態1のステップS14〜S16と同様に、ソフトウェア配信サーバ400に対してアプリCのアプリ配信要求をし(ステップS14)、ソフトウェア配信サーバ400から要求したアプリCのセットアップファイルを受信し(ステップS15)、受信したセットアップファイルによりアプリCのインストールを行う(ステップS16)。
【0102】
以下、ステップS112〜S117の処理は図24に示す複合機2100aが行う処理のフローチャートを併用して説明する。
【0103】
インストール完了後、複合機2100aは、複合機2100bからアプリCの認証要求を受信する(ステップS112、S130;Yes)。複合機2100aは、実施の形態1と同様に、複合機2100bの認証処理を行い(ステップS113、S131)、複合機2100bが送信した複合機2100bの識別情報と、識別情報を送信してきた複合機の識別情報が一致した場合には、認証が完了する(ステップS132;Yes)。ここで識別情報が一致しない場合、認証は失敗となり(ステップS132;No)、複合機2100bに対し認証が失敗された旨が通知される(ステップS136)。
【0104】
複合機2100bが認証された後、複合機2100aは、ライセンス管理サーバ2200に、複合機2100aの識別情報と、アプリCの識別情報とを送信して、アプリCの使用許諾を要求し(ステップS114、S133)、ライセンス管理サーバ2200からの応答を待つ(ステップS134)。ライセンス管理サーバ2200は、ライセンスキーKに対するライセンス管理テーブル209(図25参照)を参照し、ライセンス管理テーブル209に登録された複合機2100の識別情報と、使用許諾要求を行った複合機2100aの識別情報とが一致しているか否か、および、使用許諾要求されたアプリCがライセンスキーKにより使用されているか否かを判定する。複合機2100aの識別情報が一致し、さらに図25−1に示すように、アプリCが未使用である場合、ライセンス管理サーバ2200は、複合機2100aにアプリCの使用を許諾する(ステップS115)。
【0105】
使用許諾後、ライセンス管理サーバ2200は、ライセンス管理テーブル209を、図25−2に示すように、アプリCはライセンスキーKによって有効化済みである旨を記憶し、更新する。そして、ライセンス管理サーバ2200は、複合機2100aに対してアプリCの使用が許諾された旨と、アプリCのライセンスキーKCとを通知する(ステップS116、S135)。次に、複合機2100aは、複合機2100bに対し、アプリCのライセンスキーKCを送信する(ステップS117)。複合機2100bは、受信したアプリCのライセンスキーKCを用いてアプリCを有効化する(ステップS118)。
【0106】
上述のように実施の形態2では、複合機2100aがグループライセンスの管理を行い、複合機2100bに代わってアプリCの使用許諾要求をライセンス管理サーバ2200に行うよう構成される。これにより、ライセンス管理サーバ2200は従来のライセンス管理サーバと同等の構成で対応することが可能となり、システム構築に要するコストを削減可能となり、かつ迅速に本実施の形態のライセンス管理システムを導入可能となるという効果を奏する。
【0107】
図26は、第1〜2の実施の形態にかかる複合機100、2100(以下、ハードウェア構成は第1〜2の実施の形態で同様であるので、複合機100とする。)のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0108】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)103とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
【0109】
CPU11は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0110】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0111】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0112】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0113】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD103およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
【0114】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)103は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0115】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0116】
なお、本実施の形態の画像処理装置100、2100およびライセンス管理サーバ200、2200で実行されるライセンス管理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0117】
本実施の形態の画像処理装置100、2100およびライセンス管理サーバ200、2200で実行されるライセンス管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0118】
さらに、本実施の形態の画像処理装置100、2100、ライセンス管理サーバ200、2200で実行されるライセンス管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像処理装置100、2100、ライセンス管理サーバ200、2200で実行されるライセンス管理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0119】
また、本実施の形態の画像処理装置100、2100で実行されるライセンス管理プログラムは、上述した各部(認証部138、ライセンス要求部132、2132、受信部133、送信部134、ライセンス管理部135)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからライセンス管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、認証部138、ライセンス要求部132、2132、受信部133、送信部134、ライセンス管理部135が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0120】
また、本実施の形態のライセンス管理サーバ200、2200で実行されるライセンス管理プログラムは、上述した各部(ライセンス管理部274、受信部275、送信部276)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから機器管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、ライセンス管理部274、受信部275、送信部276が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0121】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0122】
上記実施の形態では、ソフトウェア配信サーバ400とライセンス管理サーバ200とがインターネットに接続され、複合機100、2100と機器管理装置300とがLANに接続された構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、複合機100、2100と機器管理装置300とライセンス管理サーバ200とソフトウェア配信サーバ400とがインターネット等の単一のネットワークに接続されている構成としてもよい。
【符号の説明】
【0123】
1、2 ライセンス管理システム
100、2100、100a、100b、100c、2100a、2100b、2100c 複合機
200、2200 ライセンス管理サーバ
300 機器管理装置
400 ソフトウェア配信サーバ
80 インターネット
90 ファイヤーウォール
131、2131 ライセンス管理サービス
132、2132 ライセンス要求部
133、275 受信部
134、276 送信部
135、274 ライセンス管理部
136、2136、277 ライセンス管理用DB
137、140 機器識別情報テーブル
2137 機器識別情報テーブル
172、A、B、C アプリ
273 ライセンス管理モジュール
274 ライセンス管理部
208、208a、208b、208c、209a、209b ライセンス管理テーブル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0124】
【特許文献1】特開2008−016013号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置に接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムであって、
前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、
複数のアプリケーションと、前記複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報とを記憶する第1の記憶手段と、
前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記第2の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求手段と、
前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記第2の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信手段とを備え、
前記ライセンス管理サーバは、
前記ライセンス情報を記憶する画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信手段と、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理手段とを備え、
前記第2の画像処理装置は、
前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求を送信する第4の送信手段と、
前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信手段と、
を備えたことを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項2】
ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置であって、
複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する第1の記憶手段と、
他の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記他の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求手段と、
前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記他の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバであって、
複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する前記画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段と、
前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信手段と、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理手段と、
を備えたことを特徴とするライセンス管理サーバ。
【請求項4】
複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムであって、
前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、
複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段と、
前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、
前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記第2の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理手段と、
前記使用許諾を行った場合に、前記第2の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信手段と、を備え、
前記第2の画像処理装置は、
前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求を送信する第4の送信手段と、
前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信手段と、
を備えたことを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項5】
ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置であって、
複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段と、
他の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信手段と、
前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記他の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記他の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理手段と、
前記使用許諾を行った場合に、前記他の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
前記ライセンス管理サーバは、
前記第2の画像処理装置に対して、前記複数のアプリケーションの使用許諾を証明する証明書を発行する証明書発行手段をさらに備え、
前記第4の受信手段は、さらに、前記第1の画像処理装置から前記証明書を受信し、
前記第4の送信手段は、さらに、前記ライセンス管理サーバに対し、前記証明書を用いて、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾要求を送信する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項7】
証明書発行サーバを、さらに備え、
前記証明書発行サーバは、
前記第2の画像処理装置に対して、前記複数のアプリケーションの使用許諾を証明する証明書を発行する証明書発行手段を備え、
前記第4の受信手段は、さらに、前記第1の画像処理装置から前記証明書を受信し、
前記第4の送信手段は、さらに、前記ライセンス管理サーバに対し、前記証明書を用いて、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾要求を送信する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項8】
複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムで実行されるライセンス管理方法であって、
前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、複数のアプリケーションと、前記複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報とを記憶する第1の記憶手段を備え、
前記ライセンス管理サーバは、前記ライセンス情報を記憶する画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段を備え、
前記第2の画像処理装置の第4の送信手段が、前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾要求を送信する第4の送信工程と、
前記第1の画像処理装置の第1の受信手段が、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信工程と、
前記第1の画像処理装置のライセンス要求手段が、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記第2の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求工程と、
前記ライセンス管理サーバの第2の受信手段が、前記第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信工程と、
前記ライセンス管理サーバの第1のライセンス管理手段が、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理工程と、
前記第1の画像処理装置の第1の送信手段が、前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記第2の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信工程と、
前記第2の画像処理装置の第4の受信手段が、前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信工程と、
を含むことを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項9】
ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置で実行されるライセンス管理方法であって、
前記画像処理装置は、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する第1の記憶手段を備え、
前記第1の受信手段が、前記複数の画像処理装置のうち他の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信工程と、
前記ライセンス要求手段が、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記ライセンス管理サーバに対し、前記他の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求工程と、
前記第1の送信手段が、前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記他の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信工程と、
を含むことを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項10】
複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバで実行されるライセンス管理方法であって、
前記ライセンス管理サーバは、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報を記憶する前記画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態を記憶する第2の記憶手段を備え、
第2の受信手段が、前記複合機の画像処理装置のうち第1の画像処理装置から前記使用許諾要求を受信する第2の受信工程と、
第1のライセンス管理手段が、前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理工程と、
を含むことを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項11】
複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置と接続されたライセンス管理サーバと、を備えたライセンス管理システムで実行されるライセンス管理方法であって、
前記複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する前記第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段を備え、
前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置の第4の送信手段が、前記第1の画像処理装置に対し、前記一部のアプリケーションに対する使用許諾要求を送信する第4の送信工程と、
前記第1の画像処理装置の第1の受信手段が、前記第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信工程と、
前記第1の画像処理装置の第2のライセンス管理手段が、前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記第2の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理工程と、
前記第1の画像処理装置の第3の送信工程が、前記使用許諾を行った場合に、第2の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信工程と、
前記第2の画像処理装置の第4の受信手段が、前記第1の画像処理装置から、前記ライセンス情報を受信する第4の受信工程と、
を含むことを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項12】
ライセンス管理サーバと接続された画像処理装置で実行されるライセンス管理方法であって、
複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置は、複数のアプリケーションの使用許諾を示すライセンス情報と、前記ライセンス情報を記憶する第1の画像処理装置の識別情報と、前記ライセンス情報において前記アプリケーションの使用許諾の状況とを対応付けたライセンス管理状態と、を記憶する第3の記憶手段を備え、
前記第1の画像処理装置の第1の受信手段が、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置から、前記複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信工程と、
前記第1の画像処理装置の第2のライセンス管理手段が、前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記第2の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理工程と、
前記第1の画像処理装置の第3の送信手段が、前記使用許諾を行った場合に、前記第2の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信工程と、
を含むことを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項13】
複数の画像処理装置のうち他の画像処理装置から、複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信ステップと、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記複数の画像処理装置に接続されたライセンス管理サーバに対し、前記他の画像処理装置に前記一部のアプリケーションに対する使用許諾を要求するライセンス要求ステップと、
前記ライセンス管理サーバによって前記一部のアプリケーションに対する使用許諾が行われた場合に、前記他の画像処理装置に対して、前記ライセンス情報を送信する第1の送信ステップと、
をコンピュータに実行させるためのライセンス管理プログラム。
【請求項14】
複数の画像処理装置のうち第1の画像処理装置から複数のアプリケーションの使用許諾要求を受信する第2の受信ステップと、
前記使用許諾要求を受信した場合に、前記使用許諾要求を送信した前記第1の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記複数の画像処理装置のうち第2の画像処理装置に対して使用許諾を行う第1のライセンス管理ステップと、
をコンピュータに実行させるためのライセンス管理プログラム。
【請求項15】
複数の画像処理装置のうち他の画像処理装置から、複数のアプリケーションの一部のアプリケーションに対する使用許諾の要求を受信する第1の受信ステップと、
前記使用許諾要求を受けた場合であって、前記他の画像処理装置の識別情報と前記ライセンス管理状態とに基づいて、前記アプリケーションが前記画像処理装置に対して使用許諾を行っているか否かを判定し、使用許諾されていないと判定した場合に、前記他の画像処理装置に対して使用許諾を行う第2のライセンス管理ステップと、
前記使用許諾を行った場合に、前記他の画像処理装置に前記ライセンス情報を送信し、さらに、前記ライセンス管理サーバに前記一部のライセンスを使用した旨を送信する第3の送信ステップと、
をコンピュータに実行させるためのライセンス管理プログラム。
【請求項16】
請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
請求項14に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図16−3】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25−1】
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【図25−2】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−218458(P2010−218458A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−67037(P2009−67037)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】