説明

ライナ後端支持機構およびばね荷重ライナ停止機構

【課題】燃焼器ライナ停止支持機構における個別のサポートエレメントの不均一な磨耗が軽減されるライナ後端支持機構を提供する。
【解決手段】ガスタービン400には、ライナ410、ライナを取り囲んでいるケーシング、ライナの後端445に撓み可能に接続されたフラシール420およびライナ後部支持機構440が含まれる。ライナ後端支持機構は、ライナの外部表面の最も高い温度が達成される領域の下流側で、かつ、フラシールがライナに接続される部分に対して上流側に配置されており、ライナをケーシング内に移動可能に支持するように構成されている。ライナ後端支持機構440には、個別のサポートエレメントの一部をライナまたはケーシングのうちの少なくとも一方に対して流れ方向に移動させることができるように構成された少なくとも3つの個別のサポートエレメントが含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示される主題の実施形態は、一般に、ライナをガスタービン内で支持するための機構に関し、より詳細には、ライナ後端支持機構およびばね荷重停止ライナ支持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示されている従来のガスタービン100の場合、ガスは、ガス流方向125で圧縮機110からタービン120へ向かって流れる。圧縮機110は圧縮空気127を排出し、この圧縮空気127は、次に、ガスノズル(図示せず)から流入する燃料129と混合される。空気および燃料の混合物が燃焼し、その燃焼プロセスで排気ガスが生成される。燃焼プロセスは、ライナ130内で行われることがある。燃焼プロセスは、燃焼室内(つまり圧縮機と燃焼プロセス専用のタービンとの間の構成部品内)で行われることがあり、ライナは、燃焼室から流出する高温の排気ガスを、タービンに到達するまでの間、閉じ込めるために使用される。
【0003】
圧縮空気および燃料は、ライナ130の停止端135から流入し、そこで混合される。排気ガスは、ライナ130の後端140から流出する。後端140は、停止端135からガス流方向125で下流側にある。燃焼によって生じる排気ガスは熱く、そのためにライナ130が熱膨張する。この膨張に適応するために、フラシール150などの可撓性構成部品がライナ130からガス流方向125で下流側に取り付けられている。フラシール150を使用することにより、熱膨張によるライナ130の長さの変化に応じて、ライナ130の後端140をガス流方向125に沿って移動させることができる。
【0004】
ライナ130内で燃焼が行われるとき、ライナ130の停止端135は、比較的固定された位置を有する。したがってライナ停止支持機構160は、停止端135の近傍の、ライナ130とケーシング(図示せず)などの支持構造との間に取り付けられることがしばしばである。一方、後端140は、熱膨張が生じると、ガス流方向に沿って移動する傾向がある。したがって、従来、ライナ130の後端140には支持機構は取り付けられていない。
【0005】
図2は、ガスタービン200の一部を概略的に示したものである。ガスは、ガスタービン200のライナ210の中を流れ方向205で流れる。圧縮空気212および燃料213は、停止端214のライナ210内で混合される。圧縮空気および燃料の混合物は、ライナ210の燃焼コア領域215で燃焼する。空気および燃料の混合物の燃焼によって生じる排気ガス216は、燃焼コア領域215から流れ、ライナ210の後端217から流出する。フラシール(図示せず)は、通常、後端217を介してライナ210から流出する排気ガスを閉じ込める。
【0006】
ガスタービン200内では、圧縮空気212は、後端部分で、ライナ210と該ライナを取り囲んでいるケーシング220との間の空間に流入し、圧縮空気がライナ210内に案内される停止端に向かって流れる。このように圧縮空気を案内することには、圧縮空気によってライナ210を冷却することができる利点がある。圧縮空気212をライナ210の停止端214へ案内する方法は、設計選択の問題である。図1に示されているような他の実施形態では、他の方法で圧縮空気をライナ内に供給することができる。
【0007】
動作温度の観点から、ライナ210は、燃焼コア領域215から流れ方向205で上流側に配置されたライナコールドゾーン222、および燃焼コア領域215から流れ方向205で下流側に配置されたライナホットゾーン224を有している。ライナ210内では、最も高いガス温度は燃焼コア領域215で得られる。燃焼コア215を取り囲んでいる第1の領域226では、ガスの温度は燃焼領域の温度より低い。第1の領域226を取り囲んでいる第2の領域227では、ガスの温度は第1の領域226の温度より低い。第2の領域227を取り囲んでいる第3の外部領域228では、ガスの温度は第2の領域227の温度より低い。領域226、227および228は、単にライナ210内におけるガス温度の変化を示したものにすぎず、これらの領域の間に物理的な分離があるわけではなく、温度は、これらの領域内および領域の境界を越えて連続的に変化することは当業者には理解されよう。また、これより多い、またはこれより少ない温度領域が存在する可能性があることも当業者には理解されよう。
【0008】
燃焼プロセスによって生じる熱および振動、ならびにガスタービンの揺れによって生じる他の機械的負荷および応力は、ライナ、およびライナの近傍にあるガスタービンの他の構成部品を揺り動かし、がたつかせ、または他の形で振動させる。したがってライナは、燃焼および他の力によって加えられる熱、振動および負荷に耐えるように取り付けなければならない。
【0009】
ライナ停止支持機構230は、ライナ210のコールドゾーン222内に、停止端214の近傍の、ライナ210とケーシング220の間に取り付けることができる。コールドゾーン222内におけるその位置(ここでは著しい熱膨張が生じない)のため、ライナ停止支持機構230は、ケーシング220の内部表面の比較的固定された点と、ライナ210の外部表面の比較的固定された点とを接続している。
【0010】
典型的なライナ停止支持機構が図3Aに示されている。図3Aのライナ停止支持機構には、流れ方向305に対して実質的に直角の断面の周囲に、ライナ310とケーシング320の間に配置された3つの個別のサポートエレメント350、352および354が含まれる。
【0011】
個別の各サポートエレメント、例えば図3Bの352は、複数の対の点と点の間に挿入され、一方の点はケーシング320の内部表面360に配置されており、また、もう一方の点はライナ310の外部表面370に配置されている。
【0012】
個別のサポートのうちの一方は、図3Cに示されている雄部分380、および図3Dに示されている雌部分390を有することができる。雄部分380および雌部分390は、図3Eに示されている方法で組み立てられる。このタイプの個別のサポートエレメントに伴う問題は、雄部分380の一方の面と雌部分390の一方の面の間にしか接触が生じないことがしばしばであることであり、この現象は、個別のサポートエレメントの不均一な磨耗をもたらす。
【0013】
上で言及したように、高温の排気ガスのためにライナ(例えば130、210または310)に熱膨張が生じる。ライナの熱膨張には、後端が固定位置に保持されないという影響があり、それが、フラシールが取り付けられるライナの後端(流れ方向の下流側)での従来の支持機構の使用を妨げている。このような支持機構がないため、フラシールは実質的な荷重を支えており、必要以上に自由に移動することができ、それがフラシールのライフサイクルを短くし、また、フラシールの動作を不安定にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0005803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、ライナに追加支持が提供され、また、ライナ停止支持機構における個別のサポートエレメントの不均一な磨耗が軽減され、それにより上述の問題および欠点が回避されることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0016】
ある実施形態によれば、ガスタービンが、ライナと、ライナを取り囲むように構成されたケーシングと、ライナの後端に撓み可能に接続されるように構成されたフラシールと、ライナ後端支持機構を含む。ライナは、流れ方向の上流側端部で圧縮ガスおよび燃料を受け取り、圧縮ガスおよび燃料の混合物がライナの燃焼コア領域で燃焼され、流れ方向の上流側端部とは反対側の後端から排気ガスを流出するように構成されている。フラシールは、排気ガスを受け取るように構成されている。ライナ後端支持機構は、ライナの外部表面の最も高い温度が達成される領域の下流側で、かつ、フラシールがライナに接続される部分の上流側に配置することができる。ライナ後端支持機構は、ライナをケーシング内に移動可能に支持するように構成することができ、また、ライナ後端支持機構は、個別のサポートエレメントの一部をライナまたはケーシングのうちの少なくとも一方に対して流れ方向に移動させることができるように構成された少なくとも3つの個別のサポートエレメントを含む。
【0017】
他の実施形態によれば、ライナ支持システムが、ライナの外部表面の最も高い温度が達成される領域からガス流方向に下流側で、かつ、フラシールがライナに接続される部分からガス流方向に上流側のライナのライナ後端の近傍の、ライナとケーシングの間に配置された少なくとも3つの個別のサポートエレメントを有する後部支持機構を含む。個別のサポートエレメントは、ライナ後端の支持を維持し、かつ、個別のサポートエレメントの一部をライナまたはケーシングのうちの少なくとも一方に対して流れ方向に摺動させることができるように構成することができる。
【0018】
他の実施形態によれば、ガスタービンは、空気を圧縮するように構成された圧縮機と、ガスの流れを受け取るように構成された、燃焼室から流れ方向に下流側のタービンセクションと、圧縮機とタービンセクションの間に流体接続されたライナと、ガスタービン支持構造に固定接続されるように構成され、かつ、ライナを取り囲むように構成されたケーシングと、ライナの後端およびタービンセクションに接続されたフラシールと、ライナの前方セクションに配置されたライナ停止支持機構とを有している。ライナは、圧縮空気および燃料を受け取るように構成することができ、圧縮空気および燃料の混合物がライナの内部で燃焼して高温の排気ガスが生成され、また、ライナは、固定支持される上流側端部および該上流側端部とは反対側の、流れ方向に下流側の後端を有している。ライナ停止支持機構は、ライナをケーシング内に支持するように構成することができ、また、少なくとも3つの雄−雌サポートエレメントを含むことができ、雄−雌サポートエレメントの雌部分および雄部分のうちの一方はケーシングに溶接されており、また、雄−雌サポートエレメントの雌部分および雄部分のうちのもう一方はライナに溶接されている。雄−雌サポートエレメントのそれぞれは、雄部分の第1の表面と雌部分の第1の内部表面の間に第1のばねを有することができ、また、雄部分の第1の表面とは反対側の第2の表面と雌部分の第2の内部表面の間に第2のばねを有することができ、第1および第2のばねは、それぞれ、雄部分を雌部分に挿入する方向に対して実質的に直角の弾性力を雄部分および雌部分のそれぞれの表面に加える。
【0019】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、1つまたは複数の実施形態を示したものであり、説明と併せてこれらの実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】従来のガスタービンの略線図である。
【図2】従来のガスタービンの略部分線図である。
【図3】図3Aはライナとケーシングの間の典型的なライナ停止支持機構を示す図であり、図3Bは図3Aに示されているライナ停止支持機構の個別のサポートエレメントを示す図であり、図3Cは図3Bに示されている個別のサポートエレメントの雄部分を示す図であり、図3Dは図3Bに示されている個別のサポートエレメントの雌部分を示す図であり、図3Eは図3Cに示されている雄部分および図3Dに示されている雌部分のアセンブリ方法を示す図である。
【図4】ある例示的実施形態によるガスタービンの略部分線図である。
【図5】ある例示的実施形態によるライナ後部支持機構の位置を示すライナの略図である。
【図6AB】様々な実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートエレメントの代替構造の略図である。
【図7】ある実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートエレメントを示す図である。
【図8】他の実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートエレメントを示す図である。
【図9】他の実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートエレメントを示す図である。
【図10】他の実施形態によるライナ後部支持機構を示す図である。
【図11】他の実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートを示す図である。
【図12】ある実施形態によるライナ停止支持機構の個別のサポートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
例示的実施形態についての以下の説明には添付の図面が参照されている。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは類似した構成要素を識別している。以下の詳細な説明は本発明を制限するものではない。本発明の範囲は、以下の詳細な説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される。以下の実施形態は、説明を簡潔にするために、ガスタービンの専門用語および構造に関して説明されている。しかしながら、以下で説明されている実施形態はこれらのシステムに限定されず、高温のガスが排気されるライナを支持する他のシステムにも適用することができる。
【0022】
本明細書全体を通して参照されている「一実施形態」または「ある実施形態」は、ある実施形態に関して記述されている特定の特性、構造または特徴が、開示されている主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって本明細書全体を通して様々な場所で出現する「一実施形態では」または「ある実施形態では」という言い回しは、必ずしも同じ実施形態を意味するわけではない。さらに、これらの特定の特性、構造または特徴は、1つまたは複数の実施形態では、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0023】
ある例示的実施形態によれば、図4は、ガスタービン400の略部分線図である。図4では、ライナ410はフラシール420に接続されている。ライナ410は、少なくとも3つの個別のサポート(図4にはそのうちの2つが示されている)を有するライナ停止機構430によって上流側(停止)端部415の近傍で支持されている。燃料は、クロスファイア管435に接続されているガスノズル(図示せず)から流入する。
【0024】
ライナ後端支持機構440はライナ410の後端445を支持しており、後端は、上流側端部から流れ方向450で下流側に配置されている。流れ方向450は、直線であっても曲線であってもよい。
【0025】
ライナ後部支持機構440は、ライナ410の後端445を流れ方向450に摺動させ、それにより熱膨張によって生じる変化に適応することができるように構成された少なくとも3つの個別のサポート(図4にはそのうちの2つが示されている)を有している。ライナ後端支持機構440があることにより、動作中、フラシール420にかかる負荷を軽減し、かつ、ライナ410の振動を減衰させることができる。
【0026】
他の例示的実施形態によれば、図5は、ライナ500の外部表面の温度の熱解析シミュレーションを示している。圧縮空気510および燃料は、ライナ500の第1の端部511から流入する。
【0027】
圧縮空気および燃料は、ライナ500内のガスの温度が最も高くなる燃焼領域で燃焼する。しかしながら、ライナの外部の温度分布は、ライナルーバのためにライナ500内の温度分布を反映していない。ライナルーバ512は、ライナの壁を貫通している孔であり、第1の端部511から燃焼領域の背後まで、ライナの一部分に配置されている。これらのライナルーバがあることによってライナの内部表面に薄い連続した空気膜の層が形成され、それによりライナの内壁が冷却され、また、これらのライナルーバは、外部表面の最も高い温度領域513の位置を燃焼領域からガス流方向で下流側に位置づける。
【0028】
排気ガス514は、ライナ500の第2の端部516から流出する。ガスの温度は、温度が最も高い領域513と、フラシール(図示せず)が取り付けられる第2の端部516との間で低くなる。最も高い温度領域513の前段の、圧縮空気および燃料が流入するライナ500の第1の端部511の近傍のコールドゾーン518では、ライナの外部表面のガスの温度を1000°F(約500℃)未満にすることができる。
【0029】
ある実施形態によるライナ後部支持機構は、最も高い温度領域513から流れ方向に下流側であり、かつ、フラシールがライナ500に接続される領域に対して上流側である領域520に取り付けられる。例えば、最も高い温度領域513の最高温度が約1475°F(約800℃)である場合、ライナ後部支持機構が取り付けられる領域520の温度は1400°F(約760℃)以下である。
【0030】
図6Aおよび6Bは、様々な実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポートエレメントの代替構造の略図である。ライナ600は、図6Aおよび6Bに示されているように円形の断面を有することができる。ライナ後端支持機構は、図6Aに示されているように少なくとも3つの個別のサポートエレメント610、612および614を含むことができ、あるいは4つ以上の個別のサポートエレメントを含むことができる。例えば図6Bに示されているライナ支持機構には、5つの個別のサポートエレメント620、622、624、626および628が含まれる。個別のサポートエレメントの数および構造は、図6Aおよび6Bに示されている実施形態に限定されない。
【0031】
個別のサポートエレメントは、図6Aおよび6Bに示されているライナ断面の中心に対して実質的に同じ角度で配置することができる。例えば図6Aに示されているような3つの個別のエレメントを有するライナ支持機構の場合、個別のサポートエレメントの位置は、「12時」、「4時」および「8時」として説明することができる。図7〜10に示されている個別のサポートエレメントは、図6Aおよび6Bに示されている個別のサポート610、612、614、620、622、624、626および628の代替実施形態である。
【0032】
他の例示的実施形態によれば、図7は、ライナ後部支持機構の個別のサポートエレメント700を示している。図7に示されている個別のサポートエレメント700は、当分野では「雄−雌」個別サポートエレメントとして知られている。個別のサポートエレメント700には、表面732がケーシング(図示せず)に溶接されたプレート730から延在している2枚のプレート710および720によって形成することができるU字形を有する雌部分が含まれる。また、個別のサポートエレメント700には、さらに、表面742がライナ(図示せず)に溶接された1枚のプレート740であってもよい雄部分が含まれる。別法としては、雌部分の表面732をライナに溶接し、雄部分の表面742をケーシングに溶接することも可能である。
【0033】
プレート740は、2枚のプレート710と720の間の空間を流れ方向(図の平面に対して直角の方向)に沿って摺動するように構成されている。ライナから遠ざかる方向の半径方向のすきまh1、およびプレート740とそれぞれプレート710および720の間のフープすきまh2(片方のみが示されている)は、ライナの熱膨張によって生じる寸法変化に適応するための空間を提供している。
【0034】
他の例示的実施形態によれば、図8は、ケーシング810とライナ820の間に配置されたライナ後部支持機構の個別のサポートエレメント800を示している。個別のサポート800には、サポート830およびばね840が含まれる。
【0035】
サポート830は、ケーシング810に溶接された第1の部分830aと、第1の部分830aに接続され、かつ、ケーシング810からライナ820へ向かって遠ざかる方向に延在している第2の部分830bと、第2の部分830bに接続され、かつ、ケーシング810とライナ820の間の空間を延在している第3の部分830cとを有することができる。第1の部分830aおよび第3の部分830cは、第2の部分830bに対してほぼ直角をなすと見なすことができる。このサポート830には他の勾配も可能である。
【0036】
ばね840は、ばねサポート材料で製造することができる。一実施形態では、ばね840は、ライナ820の表面に移動可能に接触する第1の接続部分840a、およびサポート830の第3の部分830cに溶接された第2の接続部分840bを有することができる。第1の接続部分840aと第2の接続部分840bの間の中間部分840cは、ライナ820とケーシング810の間の空間に自由部分ループを構築しており、それによりケーシング810に対する縦方向のライナ820の摺動を可能にしている。ライナ820とケーシング810の間には、ライナ820を移動可能に支持するための複数のサポート830およびばね840を提供することができる。
【0037】
他の例示的実施形態によれば、図9は、ライナ後部支持機構の個別のサポートエレメント900を示している。個別のサポートエレメント900は、ケーシング910とライナ920の間の空間内で波打つばねシートであってもよい。個別のサポートエレメント900は、ケーシング910に溶接された溶接部分900a、ライナ920を摺動可能に押す中間部分900b、およびケーシング910を摺動可能に押す端部部分900cを有することができる。中間部分900bは、溶接部分900aと端部部分900cの間に位置する。
【0038】
他の例示的実施形態によれば、図10はライナ後部支持機構を示している。個別のサポートエレメント1000は、ケーシング1010とライナ1020の間に配置されている。個別のサポートエレメントのそれぞれは、ケーシング1010に溶接されたT字形サポート1030、およびライナ1020とT字形サポート1030の間の空間内で波打つばねシート1040を有することができる。
【0039】
各T字形サポート1030は、ケーシング1010に溶接され、かつ、ケーシング1010から遠ざかる方向に延在する第1の部分1030a、および第1の部分1030aに対して実質的に直角にすることができる、ケーシング1010とライナ1020の間の空間を延在する第2の部分1030bを有することができる。
【0040】
各ばねシート1040は、T字形サポート1030の第2の部分1030bに溶接された第1の部分1040a、およびライナ1020とT字形サポート1030の間の空間内で波打つ第2の部分1040bを有することができる。第2の部分1040bは、第1の部分1040aと、T字形サポート1030を摺動可能に押し付ける端部部分1040cとの間で、ライナ1020を摺動可能に押す。
【0041】
他の例示的実施形態によれば、図11は、他の実施形態によるライナ後部支持機構の個別のサポート1100を示している。個別のサポート1100は、ケーシング1110とライナ1120の間に取り付けられている。個別のサポート1100には、ケーシング1110に溶接されたサポート1130およびバッファ部分1140が含まれる。サポート1130は、ケーシング1110に溶接され、かつ、ケーシングからライナ1120に向かって延在する第1の部分1130a、および第1の部分1130aに対して実質的に直角で、かつ、ケーシング1110とライナ1120の間の空間を延在する第2の部分1130bを有している。バッファ部分1140は、サポート1130の第2の部分1130bとライナ1120の間にはさまれている。バッファ部分1140は、ライナ1120に溶接されたプレートであり、プレート1130bと接触する表面はハードコーティングが施されている。
【0042】
他の実施形態によれば、図12は、図4に示されている430などのライナ停止支持機構、あるいは図4に示されている440などのライナ後部支持機構の個別のサポートエレメント1200を示している。ライナ停止支持機構は、ライナと該ライナを取り囲んでいるケーシングとの間に配置された少なくとも3つの個別のサポートエレメントを有することができる。ライナ停止支持機構は、通常、燃焼室の近傍の、ライナの上流側端部に配置される。個別のサポートエレメント1200には、U字形を有する雌部分1210および雄部分1220が含まれており、雄部分1220は、雌部分1210のギャップに挿入方向1225に挿入される。雄部分1220の側面1220aおよび1220bおよび/または雌部分1210の側面1210aおよび1210bの不均一な加熱および磨耗を防止するために、ばね1230および1240は、雄部分1220とそれぞれ雌部分1210の側面1210aおよび1210bの表面との間に挿入することができる。ばね1230および1240は、それぞれ雄部分1220および雌部分1210のそれぞれの表面に、挿入方向1225に対して実質的に直角の弾性力を加える。これらのばね1230および1240により、表面1210aおよび1210bならびに1220aおよび1220bのそれぞれに圧力が均一に分布する。
【0043】
開示されている例示的実施形態によれば、ガスタービンエンジンにおけるライナを支持するための機構が提供される。以上の説明には本発明を制限することは意図されていないことを理解されたい。一方、例示的実施形態には、添付の特許請求の範囲で定義されている本発明の精神および範囲に含まれる代替物、修正物および均等物が包含されることが意図されている。さらに、例示的実施形態の詳細な説明には、特許請求される本発明についての包括的な理解を提供するために多くの特定の詳細が示されている。しかしながら、このような特定の詳細がなくても様々な実施形態を実施することができることは当業者には理解されよう。
【0044】
本発明の例示的実施形態の特性および構成要素は、特定の組合せの実施形態で説明されているが、個々の特性または構成要素は、これらの実施形態の他の特性および構成要素を使用することなく単独で使用することも、あるいは本明細書において開示されている他の特性および構成要素との様々な組合せで使用することも、これらの他の特性および構成要素と組み合わせることなく使用することも可能である。
【0045】
本書は、開示された主題の諸例を使用し、任意のデバイスまたはシステムの製造およびその使用、ならびに組み込まれている任意の方法の実施を含めて、当業者が本主題を実施することを可能にする。本主題の特許性のある範囲は特許請求の範囲で定義されており、当業者に思いつく他の例を含むことができる。このような他の例は、特許請求の範囲の範疇であることが意図されている。
【符号の説明】
【0046】
100、200、400 ガスタービン
110 圧縮機
120 タービン(タービンセクション)
125 ガス流方向
127、212、510 圧縮空気
129、213 燃料
130、210、310、410、500、600、820、920、1020、1120 ライナ
135、214 ライナの停止端
140、217、445 ライナの後端
150、420 フラシール(hulaシール)
160、430 ライナ停止支持機構(ライナ停止機構、ライナ支持システム)
205、305、450 流れ方向
215 燃焼コア領域(燃焼コア)
216、514 排気ガス
220、320、810、910、1010、1110 ケーシング
222 ライナコールドゾーン
224 ライナホットゾーン
226 燃焼コアを取り囲んでいる第1の領域
227 第1の領域を取り囲んでいる第2の領域
228 第2の領域を取り囲んでいる第3の外部領域
230 ライナ停止支持機構
350、352、354、610、612、614、620、622、624、626、628、700、800、900、1000、1100、1200 サポートエレメント(サポート)
360 ケーシングの内部表面
370 ライナの外部表面
380 サポートエレメントの雄部分
390 サポートエレメントの雌部分
415 上流側(停止)端部
435 クロスファイア管
440 ライナ後端支持機構(ライナ後部支持機構)
511 ライナの第1の端部
512 ライナルーバ
513 ライナの外部表面の最も高い温度領域
516 ライナの第2の端部
518 ライナのコールドゾーン
520 最も高い温度領域から流れ方向に下流側であり、かつ、フラシールがライナに接続される領域に対して上流側である領域
710、720 プレート730から延在しているプレート
730 雌部分のプレート
732 プレート730の表面(ケーシングに溶接されている)
740 雄部分のプレート
742 プレート740の表面(ライナに溶接されている)
830、1130 サポート
830a サポート830の第1の部分
830b サポート830の第2の部分
830c サポート830の第3の部分
840、1230、1240 ばね
840a ばね840の第1の接続部分
840b ばね840の第2の接続部分
840c ばね840の中間部分
900a サポートエレメント900の溶接部分
900b サポートエレメント900の中間部分
900c サポートエレメント900の端部部分
1030 T字形サポート
1030a T字形サポートの第1の部分
1030b T字形サポートの第2の部分
1040 ばねシート
1040a ばねシートの第1の部分
1040b ばねシートの第2の部分
1040c ばねシートの端部部分
1130a サポート1130の第1の部分
1130b サポート1130の第2の部分
1140 バッファ部分
1210 サポートエレメント1200の雌部分
1210a、1210b 雌部分1210の側面
1220 サポートエレメント1200の雄部分
1220a、1220b 雄部分1220の側面
1225 サポートエレメント1200の雄部分が雌部分のギャップに挿入される方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流れ方向の上流側端部(415)で圧縮ガスおよび燃料を受け取り、前記圧縮ガスおよび前記燃料の混合物がライナ(410)の燃焼コア領域で燃焼され、前記流れ方向の前記上流側端部(415)とは反対側の後端(445)から排気ガスを流出するように構成されたライナ(410、500、820、920、1020、1120)と、
前記ライナを取り囲むように構成されたケーシング(810、910、1010、1110)と、
前記ライナの前記後端に撓み可能に接続され、かつ、前記排気ガスを受け取るように構成されたフラシール(420)と、
前記ライナ(410、420)の外部表面の最も高い温度が達成される領域(513)の下流側で、かつ、前記フラシール(420)が前記ライナ(410)に接続される前記ライナの一部分(516)の上流側に配置され(520)、かつ、前記ライナ(410、500)を前記ケーシング内に移動可能に支持するように構成されたライナ後端支持機構(440)と
を備えたガスタービン(400)であって、前記ライナ後端支持機構(440)が少なくとも3つの個別のサポートエレメント(800、900、1000、1100、1200)を含み、前記個別のサポートエレメントが、前記個別のサポートエレメントの一部を前記ライナまたは前記ケーシングのうちの少なくとも一方に対して前記流れ方向に移動させることができるように構成された、ガスタービン(400)。
【請求項2】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、ケーシング表面またはライナ表面のうちの少なくとも一方に部分的に溶接されたばねを含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項3】
前記ライナ後端支持機構が少なくとも5つの個別のサポートエレメントを含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項4】
前記個別のサポートエレメントが、前記個別のサポートエレメントを含む前記ライナの断面の中心に対して実質的に同じ角度で配置される、請求項1記載のガスタービン。
【請求項5】
前記上流側端部の近傍で、かつ、前記燃焼コア領域から前記流れ方向に上流側の前記ライナの前方セクションに配置されたライナ停止支持機構をさらに備え、前記ライナ停止支持機構が、
少なくとも3つの雄−雌サポートエレメントを含み、前記雄−雌サポートエレメントの雌部分および雄部分のうちの一方が前記ケーシングに溶接され、また、前記雄−雌サポートエレメントの前記雌部分および前記雄部分のうちのもう一方が前記ライナに溶接され、
前記雄−雌サポートエレメントのそれぞれが、前記雄部分の第1の表面と前記雌部分の第1の内部表面の間に第1のばねを有し、また、前記雄部分の前記第1の表面とは反対側の第2の表面と前記雌部分の第2の内部表面の間に第2のばねを有し、前記第1および第2のばねが、それぞれ、前記雄部分を前記雌部分に挿入する方向に対して実質的に直角の弾性力を前記雄部分および前記雌部分の個々の表面に加える、請求項1記載のガスタービン。
【請求項6】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ライナおよび前記ケーシングのうちの一方に溶接された中間部分を有するU字形部分と、
前記ライナおよび前記ケーシングのうちのもう一方に溶接された1枚のプレートであって、前記U字形部分の内側の空間を摺動するように構成された1枚のプレートと
を含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項7】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングに溶接された第1の部分と、前記第1の部分に接続され、かつ、前記ケーシングから前記ライナへ向かって遠ざかる方向に延在している第2の部分と、前記第2の部分に接続され、かつ、前記ケーシングと前記ライナの間の空間を延在している第3の部分とを有するサポートと、
ばねサポート材料製であり、前記ライナと前記ケーシングの間の空間に自由部分ループを作り出す中間部分を有するばねであって、前記中間部分が、前記ライナの内部表面と移動可能に接触する第1の接続部分と、前記サポートの前記第3の部分に溶接された第2の接続部分の間に形成された、ばねと
を含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項8】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングと前記ライナの間の空間内で波打つばねシートであって、前記ケーシングに溶接された前記ばねシートの溶接部分と、前記ライナを摺動可能に押し付ける前記ばねシートの端部部分との間に、前記ライナを摺動可能に押す前記ばねシートの中間部分を有するばねシート
を含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項9】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングに溶接され、かつ、前記ケーシングから遠ざかる方向に延在している第1の部分、および前記ケーシングと前記ライナの間の空間を延在している、前記第1の部分に対して実質的に直角である第2の部分を有するT字形サポートと、
前記T字形サポートの前記第2の部分に溶接された第1の部分、および前記ケーシングと前記T字形サポートの間の空間内で波打つ第2の部分を有するばねシートであって、前記第2の部分が、前記第1の部分と、前記T字形サポートを摺動可能に押す端部部分との間で、前記ライナを摺動可能に押すばねシートと
を含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項10】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングに溶接され、かつ、前記ケーシングから前記ライナに向かって延在している第1の部分、および前記第1の部分に対して実質的に直角であり、かつ、前記ケーシングと前記ライナの間の空間を延在している第2の部分を有するサポートと、
前記サポートの前記第2の部分と前記ライナの間にはさまれたバッファ部分と
を含む、請求項1記載のガスタービン。
【請求項11】
ライナ(410、500、820、920、1020、1120)の外部表面の最も高い温度が達成される領域(513)からガス流方向に下流側で、かつ、フラシールが前記ライナに接続される部分(516)から前記ガス流方向に上流側の前記ライナのライナ後端(445)の近傍の、前記ライナとケーシング(810、910、1010、1110)の間に配置された少なくとも3つの個別のサポートエレメント(800、900、1000、1100、1200)を有する後部支持機構(440)
を備えたライナ支持システム(430、440)であって、
前記個別のサポートエレメント(800、900、1000、1100、1200)が、前記ライナ後端の支持を維持し、かつ、前記個別のサポートエレメントの一部を前記ライナまたは前記ケーシングのうちの少なくとも一方に対して前記流れ方向に摺動させることができるように構成されたライナ支持システム(430、440)。
【請求項12】
燃焼セクションの近傍の前記ライナの前方セクションに配置されたライナ停止支持機構をさらに備え、前記ライナ停止支持機構が、
少なくとも3つの雄−雌サポートエレメントを含み、前記雄−雌サポートエレメントの雌部分および雄部分のうちの一方が前記ケーシングに溶接され、また、前記雄−雌サポートエレメントの前記雌部分および前記雄部分のうちのもう一方が前記ライナに溶接され、
前記雄−雌サポートエレメントのそれぞれが、前記雄部分の第1の表面と前記雌部分の第1の内部表面の間に第1のばねを有し、また、前記雄部分の前記第1の表面とは反対側の第2の表面と前記雌部分の第2の内部表面の間に第2のばねを有し、前記第1および第2のばねが、それぞれ、前記雄部分を前記雌部分に挿入する方向に対して実質的に直角の弾性力を前記雄部分および前記雌部分の個々の表面に加える、請求項11記載のライナ支持機構。
【請求項13】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングに溶接された第1の部分と、前記第1の部分に接続され、かつ、前記ケーシングから前記ライナへ向かって遠ざかる方向に延在している第2の部分と、前記第2の部分に接続され、かつ、前記ケーシングと前記ライナの間の空間を延在している第3の部分とを有するサポートと、
ばねサポート材料製であり、前記ライナと前記ケーシングの間の空間に自由部分ループを作り出す中間部分を有するばねであって、前記中間部分が、前記ライナの内部表面と移動可能に接触する第1の接続部分と、前記サポートの前記第3の部分に溶接された第2の接続部分の間に形成されたばねと
を含む、請求項11記載のライナ支持機構。
【請求項14】
前記個別のサポートエレメントのそれぞれが、
前記ケーシングに溶接され、かつ、前記ケーシングから遠ざかる方向に延在している第1の部分、および前記ケーシングと前記ライナの間の空間を延在している、前記第1の部分に対して実質的に直角である第2の部分を有するT字形サポートと、
前記T字形サポートの前記第2の部分に溶接された第1の部分、および前記ケーシングと前記T字形サポートの間の空間内で波打つ第2の部分を有するばねシートであって、前記第2の部分が、前記第1の部分と、前記T字形サポートを摺動可能に押す端部部分との間で、前記ライナを摺動可能に押すばねシートと
を含む、請求項11記載のライナ支持機構。
【請求項15】
空気を圧縮するように構成された圧縮機(110)と、
ガスの流れを受け取るように構成された、燃焼室から流れ方向に下流側のタービンセクション(120)と、
前記圧縮機(110)と前記タービン(120)セクションの間に流体接続されたライナ(410)であって、圧縮空気および燃料を受け取るように構成され、前記圧縮空気および燃料の混合物が前記ライナの内部で燃焼して高温の排気ガスが生成され、また、固定支持される上流側端部(415)および前記上流側端部(415)とは反対側の、前記流れ方向に下流側の後端(445)を有するライナ(410)と、
ガスタービン支持構造に固定接続されるように構成され、かつ、前記ライナを取り囲むように構成されたケーシング(810、910、1010、1110)と、
前記ライナの前記後端および前記タービンセクションに接続され、前記ライナから前記排気ガスを受け取るように構成されたフラシール(420)と、
前記上流側端部の近傍の前記ライナの前方セクションに配置されたライナ停止支持機構(430)であって、前記ライナを前記ケーシング内に支持するように構成され、少なくとも3つの雄−雌サポートエレメント(1200)を含み、前記雄−雌サポートエレメントの雌部分(1210)および雄部分(1220)のうちの一方が前記ケーシングに溶接され、また、前記雄−雌サポートエレメントの前記雌部分および前記雄部分のうちのもう一方が前記ライナに溶接され、前記雄−雌サポートエレメントのそれぞれが、前記雄部分の第1の表面と前記雌部分の第1の内部表面の間に第1のばね(1230)を有し、また、前記雄部分の前記第1の表面とは反対側の第2の表面と前記雌部分の第2の内部表面の間に第2のばね(1240)を有し、前記第1および第2のばねが、それぞれ、前記雄部分を前記雌部分に挿入する方向に対して実質的に直角の弾性力を前記雄部分および前記雌部分の個々の表面に加えるライナ停止支持機構(430)と
を備えたガスタービン(400)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6AB】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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