説明

ラップフィルムロール

【課題】ラップフィルムが前記飛び出し防止部に引っ掛かることがなく、最初に前記ラップフィルムを前記ラップフィルムロールから前記ラップフィルム収納ケースの外側に引き出すことが容易になる。
【解決手段】巻き終えたラップフィルム2を該ラップフィルム2の上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の表面に片方につまみを有するシール4を貼り付けた構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラップフィルムロールに係わる。
【背景技術】
【0002】
特許文献1においては本発明と目的は一致しているが、本発明と構成を異にする。
【0003】
【特許文献1】特開2008−094458号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラップフィルム収納ケースにラップフィルムロールが飛び出すのを防止する長手方向の飛び出し防止部を有する場合、ラップフィルムが前記飛び出し防止部に引っ掛かることから、前記ラップフィルム収納ケースの蓋を開いた形態で前記ラップフィルム収納ケースに収納されている前記ラップフィルムロールに貼り付けられているシールのつまみを持って前記シールを引っ張り、最初に前記ラップフィルムを前記ラップフィルムロールから前記ラップフィルム収納ケースの外側に引き出すことが困難であるという短所があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
巻き終えたラップフィルムを該ラップフィルムの上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の表面に片方につまみを有するシールを貼り付けたことを特徴とする。
【0006】
該シールが両方に該つまみを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、巻き終えたラップフィルムを該ラップフィルムの上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の表面に片方につまみを有するシールを貼り付けたことで、ラップフィルム収納ケースの蓋を開いた形態で該つまみを持って該シールを該つまみの反対側に引っ張ると、該シールの接着面に引っ張られて該ラップフィルムがラップフィルムロールから該ラップフィルム収納ケースの外側に引き出されることから、該ラップフィルムが長手方向の飛び出し防止部に引っ掛かることがなく、最初に該ラップフィルムをラップフィルムロールから該ラップフィルム収納ケースの外側に引き出すことが容易になる。
【0008】
又、本発明は、該シールが両方に該つまみを有することで、左右のどちらであったとしても、前記引き出すことが容易になる。
【0009】
又、本発明は低コストで実現することができるため、材料費のコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための形態を各図を参照して説明する。
本発明は、巻き終えたラップフィルム2を該ラップフィルム2の上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の表面に片方につまみ6を有するシール4を貼り付けたラップフィルムロールである。本発明の素材はプラスチックなどの樹脂材にしてもよい。
【0011】
本発明の実施例においては図1〜図5に示すように巻き終えたラップフィルム2の端部3を該ラップフィルム2の上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の該端部3までの表面に長手方向の両方につまみ6を有するシール4を貼り付けたラップフィルムロールに係わる。
【0012】
図6に示す従来のラップフィルムロールにおいてはラップフィルム収納ケースにラップフィルムロールが飛び出すのを防止する長手方向の飛び出し防止部を有する場合、図10に示すようにラップフィルム2が長手方向の飛び出し防止部9に引っ掛かることから、図8、図10に示すように図9に示すラップフィルム収納ケース7の蓋8を開いた形態で該ラップフィルム収納ケース7に収納されている図6に示すラップフィルムロールに貼り付けられているシール4のつまみ6を持って該シール4を引っ張り、最初に該ラップフィルム2を該ラップフィルムロールから該ラップフィルム収納ケース7の外側に引き出すことが困難である。
【0013】
しかし、本発明は、図1〜図5に示すように巻き終えたラップフィルム2の端部3を該ラップフィルム2の上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の該端部3までの表面に長手方向の両方につまみ6を有するシール4を貼り付けたことで、図3、図5に示すように図4に示すラップフィルム収納ケース7の蓋8を開いた形態で該つまみ6を持って該シール4を該つまみ6の反対側に引っ張ると、該シール4の接着面5に引っ張られて該ラップフィルム2がラップフィルムロール1から該ラップフィルム収納ケース7の外側に引き出されることから、該ラップフィルム2が長手方向の飛び出し防止部9に引っ掛かることがなく、最初に該ラップフィルム2を該ラップフィルムロール1から該ラップフィルム収納ケース7の外側に引き出すことが容易になる。
【0014】
又、該シール4の両方に該つまみ6を有することから、左右のどちらであったとしても、前記引き出すことが容易になる。
【0015】
又、本発明は低コストで実現することができるため、材料費のコストダウンを図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、使い勝手がよい構成を低コストで実現することができるため、市場における拡販及び利便性の向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施例のラップフィルムロールの外観図
【図2】本発明の一実施例のつまみの長手方向の断面図
【図3】図1の本発明の一実施例のラップフィルムロールにおいて、貼り付けたシールのつまみを持って前記シールを前記つまみの反対側に引っ張ったときの外観図
【図4】図1の本発明の一実施例のラップフィルムロールを収納したラップフィルム収納ケースの蓋を開いた形態の外観図
【図5】図4の本発明の一実施例のラップフィルムロールにおいて、貼り付けたシールのつまみを持って前記シールを前記つまみの反対側に引っ張ったときの外観図
【図6】従来のラップフィルムロールの外観図
【図7】従来のつまみの長手方向の断面図
【図8】図6の従来のラップフィルムロールにおいて、貼り付けられているシールのつまみを持って前記シールを引っ張ったときの外観図
【図9】図6の従来のラップフィルムロールを収納したラップフィルム収納ケースの蓋を開いた形態の外観図
【図10】図9の従来のラップフィルムロールにおいて、貼り付けられているシールのつまみを持って前記シールを引っ張ったときの外観図
【符号の説明】
【0018】
1 ラップフィルムロール
2 ラップフィルム
3 端部
4 シール
5 接着面
6 つまみ
7 ラップフィルム収納ケース
8 蓋
9 飛び出し防止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き終えたラップフィルムを該ラップフィルムの上方の巻き戻り方向に折り返し、前記折り返した部分から上方の表面に片方につまみを有するシールを貼り付けたことを特徴とするラップフィルムロール。
【請求項2】
該シールが両方に該つまみを有することを特徴とする請求項1記載のラップフィルムロール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−30602(P2010−30602A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191657(P2008−191657)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【特許番号】特許第4215218号(P4215218)
【特許公報発行日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(505020400)
【Fターム(参考)】