説明

ラベルを貼り付ける装置および方法

【課題】自動化の程度を増大させて、ラベルをラベルキャリヤに貼り付ける装置を提供する。
【解決手段】ラベル貼り付け装置は、ラベルマガジン14を収容するように構成されている複数のマガジン部位12を画定し、かつ、ラベル貼り付けユニット2にラック6が結合されるのを助ける結合手段を含む移動ラック6を備え、選択されたラベルマガジン14を、ラック6内のマガジン部位12から、ラベルをラベルキャリヤに貼り付ける作業位置まで移送する供給ユニットをさらに備える。さらに、ラベル製造領域でラベルを印刷して打抜くステップと、その後すぐにそれらをラベルマガジン14に置くステップと、満杯のラベルマガジン14を、ラベル製造領域からラベルをラベルキャリヤに貼り付けるラベル貼り付け領域に移送するステップとを備える、ラベルキャリヤ、特にボトルにラベルを貼り付ける方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルをラベルキャリヤに貼り付けるための装置および方法に関する。より詳細には、本発明は、ラベルキャリヤとしてのボトルにラベルを貼り付けるための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術は、ラベルをボトルに貼り付けるための種々の装置および手順を記載している。たとえば、本出願人所有のドイツ国特許第3002250号、ドイツ国特許第2202525号、およびドイツ国特許第2303547号を参照のこと。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
たとえば食品パッケージ、この場合は特に飲料ボトルなどのラベルキャリヤにラベルが貼り付けられる場合、工程が連続工程として実行されなければならないという問題が生じるのに対して、貼り付けられるラベルは通常は印刷部で製造されて準備され、ついで、このラベル製造領域から、通常は食品包装部のボトル詰めまたは袋掛けの領域、特にボトル詰め部のボトル詰め領域に設置されているラベル貼り付け領域まで、包装された単位体で搬送される。ここで、それぞれの包装された単位体で組み合わされているラベルは、上記の包装された単位体から解かれてマガジンに挿入される。このマガジンは、ラベル貼り付けユニットに供給され、この装置は、直接にマガジンから、またはラベルマガジンによって送られる除去部位から、ラベルを1枚ずつ除く。
【0004】
たとえば、欧州特許第1097872号は、ラベルマガジンが、その外周表面に軸方向に延びる複数のラベル収容手段を画定するラベルドラムで構成されたラベルを貼り付ける装置を開示している。このラベルマガジンは、ラベル除去部位に対して回転する。それぞれの個別のラベル収容手段は、ラベル除去部位と位置合わせされており、ラベル除去部位は、ラベル除去部位と軸方向に位置合わせして配置されているラベルマガジンのラベル収容手段のうちの1つによって送られる。ラベル除去部位は、一時格納ユニットを備え、このユニットは一定数のラベルを格納することができるため、ラベルマガジンを交換するときにラベル貼り付け工程を中断する必要がない。
【0005】
ドイツ国特許第2202525号で知られる方法によると、製造者によって移送用コンテナのラベルが供給される。この装置の操作者は、個別の移送用コンテナを移送ステーションに取り付け、ここで、移送用コンテナの内容物が、ラベルが位置固定されるラベルキャリヤにラベルを1枚ずつ転送するラベル貼り付けユニットの一時格納ユニットに移送される。この知られている先行技術の場合、ラベルマガジンのラベル収容手段であり、包装されたラベルの単位体を解包し、ラベルを積み重ねるという複雑な工程がもはや必要でなくなるのは確かであるが、それでもやはり、ラベル貼り付けユニットのラベルの提供には相当量の手動による作業が必要であり、包装およびラベル貼り付け工程のほぼ完全な自動化を考慮すると、このことは回避されるべきである。
【0006】
本発明の目的は、先行技術と比較して自動化の程度を増大させることの可能な、ラベルをラベルキャリヤに貼り付ける装置を提供することである。さらに、本発明の目的は、ラベルを貼り付けるのに適した方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この種の装置と関連して生じる問題の解決策に関して、本発明は、請求項1の特徴を有する装置を提供する。ラベルをラベルキャリヤに貼り付けるのに使用されるこの装置は、複数のマガジン部位を画定する移動ラックを備え、上記のマガジン部位のそれぞれは、多数のラベルを収容するのに適したラベルマガジンを収容するように構成されている。したがって、このラックは、多数のラベルマガジン用の格納部であり、上記のラベルマガジンはラック内の所定の位置に格納されている。本発明によると、このラックは、ローラまたは車輪によって支持された移動ラックであり、キャリッジまたはトレーラにならってラックを移動させるように駆動可能および/または操縦可能である。ラックは、結合手段をさらに含み、これを用いて、ラベルを1つずつラベルキャリヤに貼り付けるために準備されたラベル貼り付けユニットにラックが直接または間接的に結合可能である。この目的を達成するために、ラベル貼り付けユニットは一時格納ユニットを含むことができ、この一時格納ユニットは、個別のラベルマガジンを交換するか、または、移動ラックを完全に交換する場合には、十分なラベルのバッファを設けるので、交換作業中にラベル貼り付け工程が邪魔されずに続けられる。通常はラベル貼り付けユニット側にある結合逆手段(docking countermeans)と協動する前述のラックの結合手段は、特に、結合位置でラベル貼り付けユニットに対して所定の方法で移動ラックを位置決め、および/または、固定する、機械的結合手段である。
【0008】
知られている先行技術とは違い、本発明は、ラベルが収容された個々のラベルマガジンをラベル貼り付けユニットに手作業で供給することはない。しかし、ラベル貼り付けユニットへ供給するのは、複数のラベルマガジンがマガジン部位に保持されている移動ラックなので、それぞれのマガジン部位に連続的にアクセスすることによって、上記のラベル貼り付けユニットは、機械オペレータが手動操作することなく長期間自動的に稼働することができる。本発明による装置では、選択されたラベルマガジンからのラベルが、ラベルキャリヤに貼り付けられる。この目的を達成するために、供給ユニットは通常、ラベル貼り付け装置の一部として実現される。しかし、選択されたラベルマガジンを、ラック内のマガジン部位から、ラベルをラベル貼り付けユニットでつかみラベルキャリヤの1つ1つに貼り付ける作業位置まで移送するのに、供給ユニットが使用されることができるように、供給ユニットは通常、実施される。この目的のために、ラベルマガジンからラベルを1つずつ除去する必要はなく、ラベルはまず、ラベルマガジンから上記の一時格納ユニットに統括的に移送されることができ、この一時格納ユニットから、ラベルがラベル貼り付けユニットを用いてそれぞれのラベルキャリヤに1つずつ貼り付けられることができる。
【0009】
前述の供給ユニットは、種々の方法で実施されることができる。たとえば、供給ユニットは、ラックと関連付けられてもよい。好ましくは、このラックは信号インタフェースおよび/または駆動インタフェースを備えており、ラックが上記のラベル貼り付けユニットに結合される際に、ラベル貼り付けユニット側の信号逆インタフェースおよび/または駆動逆インタフェース(signal and/or drive counterinterfaces)と結合されることができる。換言すれば、ラベル貼り付けユニットによって送られる制御信号を、ラベル貼り付けユニットからラックへ信号インタフェースを介して転送することができ、そして、機械的エネルギまたは電気的エネルギを、ラベル貼り付けユニットからラックへ駆動インタフェースを介して伝達することができる。したがって、ラックは、比較的簡潔であり可動性のある構造設計を有することができる。中央制御装置によって可能である、供給ユニットを制御するためのデータ入力および/またはデータメモリは、この好ましい実施形態によって分配されることができる。すでに述べてきたように、駆動インタフェースはまた、移動ラックの機械的エネルギを直接入力することができるので、駆動インタフェースは、軸継手などからなることができる。すなわち、ラック側に供給ユニットを作動させるための駆動を実現する必要がなくなる。したがって、ラックが比較的軽量であり可動性があるように、ラックは実施されることができる。
【0010】
本発明の好ましいさらなる展開としては、ラックが上記のラベル貼り付けユニットに結合される際に、上記のラベル貼り付けユニットとラックとの間の信号接続および/または駆動接続がインタフェースを介して必ず確立されるように、ラック側の信号インタフェースおよび/または駆動インタフェースと、ラベル貼り付けユニット側の信号逆インタフェースおよび/または駆動逆インタフェースとが構成されて配置されている。換言すれば、ラベル貼り付けユニットおよびラックが、たとえばラベル貼り付けユニットに結合するために機械的に結合されている場合、電気的エネルギおよび/または機械的エネルギを交換するかまたはラベル貼り付け装置のこれらの2つの部分間で信号を制御すべく、両側のインタフェース結合要素が必ず互いに係合するように、それぞれのインタフェースが配置されている。
【0011】
供給ユニットの代替のさらなる展開を示す別の実施形態によると、上記の供給ユニットが、ラベル貼り付けユニットと関連付けられており、好ましくは、ラックとラベル貼り付けユニットとの間に配置されている。供給ユニットはさらに、少なくとも1つのハンドリング要素を有するハンドリング手段を備え、これを用いて、選択されたラベルマガジンをラック内のマガジン部位から作業位置まで移送することができる。このさらなる展開によって、ラックがかなり簡潔な構造設計を備え、移動ラックとラベル貼り付けユニットとの間に別々の機械部分としての供給ユニットを設け、かつ、移動ラックが完全に満たされている時には移動ラックをそこに残しておくことが可能になる。
【0012】
移動ラックの一部分の重量を最適に低減することを考慮して、本発明のさらなる好ましい実施形態が提案しているのは、ハンドリング手段がラベル貼り付けユニットに関連しているべきである、すなわち、ハンドリング手段がラベル貼り付けユニットと固定的にまたは脱着可能に接続されるべきであるということである。いかなる場合でも、通常の状況下で、ハンドリング手段がラベル貼り付けユニットに対して固定されるように、ハンドリング手段は設けられるべきであるということである。したがって、好ましくは、ハンドリング手段は、ラックの結合手段とラベル貼り付けユニットとの間の間接的な機械的接続を確立する結合逆手段を画定する。この好ましい実施形態によると、移動ラックは、トロリーテーブルにならって比較的簡潔な構造設計を有することができる。しかし、マガジン部位が移動ラック内の所定の位置で形成される必要があるので、それぞれのマガジン部位で配置されている個別のラベルマガジンが、この所定位置を基準に把持されることができ、作業ステーションに供給されることができるという事実に、注意されたい。
【0013】
設置費用の削減とそれにより生じる投資費用の削減とを図るため、本発明のさらなる好ましい実施形態が提案しているのは、ラックが、重畳および/または並設されたマガジン部位によって両端部が画定された中央通路を有するべきことである。この好ましい実施形態によると、ハンドリング手段は、少なくとも1つのハンドリング要素を備え、このハンドリング要素は上記の通路に挿入することができるので、選択されたラベルマガジンをラック内の関連付けられているマガジン部位で把持することができ、上記のハンドリング要素を用いて作業位置まで移送されることができる。この好ましい実施形態によると、移動ラックは、ラックを移動させるための設けられる駆動部を除き、独自のいかなる被駆動部も持たない受動ラックである。
【0014】
本発明のさらなる好ましい実施形態によると、移送ステーションがラックとラベル貼り付けユニットとの間に配置されている。この移送ステーションは通常、ラベル貼り付けユニットと関連付けられており、特に好ましい実施形態によれば、この移送ステーションは、上記のラベル貼り付けユニットに固着されている。移送ステーションは、ラベルがラベル貼り付けユニットに移送されるワーク部位を画定する作業ステーションを含む。さらに、移送ステーションは、少なくとも1つの移送部位を含む。この移送部位は、マガジンの交換中はラベルマガジンによって占有されている。移送部位は、たとえば、マガジンが交換されている間にラベルが満たされたラベルマガジンを待機させるために設けられており、ラベルマガジンは、まさに空になろうとしているラベルマガジンを取り替えるために使用される。別の移送部位は、上記のマガジンがマガジン交換作業中に作業ステーションから除去される場合に、直前に述べたラベルマガジンを取ることができる。移送部位は、供給ユニットによって好ましくは到達される。また、移送ステーションの領域におけるラベルマガジンは、それぞれの供給ユニットによって交換される。しかし、新規であり満杯のラベルマガジンをラベル貼り付けユニットに交換および/または供給するために、移送ステーションは別々の駆動手段を備えていてもよい。迅速な交換に関して、それぞれの移送部位は、好ましくはワーク部位に直接近接して設けられるべきであり、特に同じ高さで設けられるべきであるので、マガジンの交換を行うときはラベルマガジンは1つの面だけで移動されるべきである。
【0015】
当該の種類の方法と関連して生じる問題の解決策に関して、本発明は、ラベル製造領域でラベルを印刷して打抜くステップと、その後すぐにこれらのラベルをラベルマガジンに置くステップとを備える、ラベルをラベルキャリヤ、特にボトルに貼り付ける方法を提供するものである。ラベルマガジンは、多数のラベルをその中に収容できるように構成されている。したがって、満杯のラベルマガジンは、ラベル製造領域からラベル貼り付け領域に移送され、ここでラベルがラベルマガジンから除かれ、1つずつラベルキャリヤに貼り付けられる。本発明によって開示されている方法によると、満杯の複数のラベルマガジンが、上記のラベル製造領域からラベル貼り付け領域に、互いに対して所定の配置で一斉に移送される。ラベル製造領域は通常、印刷部からなり、ここでラベルが印刷されて打抜き(パンチ)される。しかし、このラベル製造領域で製造されるラベルは直ちにラベルマガジンに置かれ、ついで、ラベル貼り付けユニットの領域で使用されることになる。多数のラベルを備える包装された単位体を解包するという時間のかかるステップは、もはや必要なくなる。
【0016】
ラベルが1つずつラベルキャリヤに貼り付けられるラベル貼り付け領域への複数のラベルマガジンの移送は、複数のラベルマガジンが互いに対して所定の配置で行われる。この配置は、それぞれのラベルマガジンがラベルマガジンを一時的に格納するための移動ラック内にある所定のマガジン部位に設けられていることで達成される。しかし、上記の所定の配列に関して、特に重要となるのは、それぞれの単一のラベルマガジンからラベルを除くために、ラベル貼り付け領域に同時に送られる他のラベルマガジンによって妨げられることなく、上記のラベルマガジンが把持されて作業ステーションへ移送されることができるような方法で、個別のラベルマガジンが互いに対して設けられるべきであるということである。
【0017】
本発明のさらなる詳細および利点は、図面と組み合わせて、一実施形態の以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態の側面図である。
【図2】本実施形態の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1および図2は、ラベル貼り付け装置の一実施形態を示している。この例示の実施形態は、ボトル詰めおよびラベル貼り付け設備の一部を示しており、ここでは、処理されることになっているボトルが直立位置で種々の作業ステーションを経て移動する。これらの作業ステーションのうちの1つ、すなわちラベル貼り付けステーションが、図1および図2においてその作動状態で示されている。直立のボトルは適切なコンベヤを通ってラベル貼り付けステーションに供給される。
【0020】
ラベル貼り付けステーションは、ラベル貼り付けユニット2からなり、ラベル貼り付けユニット2は移動ラックとは別に載置されているので、洗浄作業や保守作業を行われなければならない場合には、ラベル貼り付けユニット2はボトルコンベヤから取り外されることができる。ラベル貼り付けユニット2の詳細は考察しないこととする。ラベル貼り付けユニット2は、先行技術によって知られているラベル貼り付けユニットであってもよい。
【0021】
ラベル貼り付けユニット2に直接隣接して、移送ステーション4が設けられており、移送ステーション4はラベル貼り付けユニット2と脱着可能に接続されている。ラック6は、ラベル貼り付けユニット2と逆方向を向いている移送ステーション側に位置決めされており、上記のラック6はローラ8を用いて移動可能であり、トロリーテーブルにならってハンドル10を備えているので、移動ラック6は操作されることが可能である。ラック6は、複数のマガジン部位12を画定し、ラベルマガジン14がこれらのマガジン部位12のそれぞれに設けられている。ラック6は、それぞれ6つのラベルマガジン14を備える合計4つの重畳された列を画定している。ラック6の長手方向に、2列の連続したラベルマガジン14が設けられている。これらの2列の間に、移送ステーション4に向かって開口している自由通路16が延びている。
【0022】
移送ステーション4はラック6とほぼ同じ幅を有し、2列の連続したラベルマガジン14と位置合わせして配置されているそれぞれの移送部位18、20を画定している。移送ステーション4は、移送部位間および通路16の前端面にワーク部位22を画定する。このワーク部位22で、選択されたラベルマガジン14.2がそのワーク位置を占有し、ここでラベルがそれぞれのラベルマガジン14.2から除去される。追加のラベルマガジン14.1および14.2が、そのワーク位置を占有する上記のラベルマガジン14.2と同じ高さで設けられる。最初に述べられているラベルマガジン14.1は、ラベルが完全に充填されており、移送部位18に位置決めされているマガジンであるので、すべてのラベルがこのラベルマガジン14.2から除去された場合に、ラベルマガジン14.1はそのワーク位置を占有するラベルマガジン14.2と交換されることができる。
【0023】
図示されている実施形態では、移動ラックは、移送ステーション4に結合されるように適合されている。この目的のために、たとえば堅固な係止手段および/または着脱容易な留め具がラック6と移送ステーション4との間に設けられている。すなわち、上記の堅固な係止手段および/または着脱容易な留め具を用いて、ラベル貼り付けユニット2に対して図面で示されている位置でラック6が空間的に固定されることができる。さらに、機械的エネルギおよび/または電気的エネルギの図示されないインタフェース、ならびに、ラベル貼り付けユニット2からラック6へまたはその逆の制御信号を送信可能な信号線が備えられている。
【0024】
図1および図2に示されている装置が作動しているとき、個々のラベルマガジン14をラック6にあるこれらのそれぞれのマガジン部位12から連続的に除いて、移送部位18を介してラベルマガジン14をワーク部位22へ移動させるために、詳述しない駆動ユニットが使用される。すなわち、それぞれのラベルマガジンが空になると、ラベルマガジンは移送部位20に移動して、ラベルマガジンは最終的に任意の空のマガジン部位12に戻される。
【0025】
U字形の横断面を有するみぞをラベルマガジンとして使用することは、好都合であることが証明された。すなわち、単一化されたラベルは、ラベルがいかなる場合でもこれらの周縁部の3つの面で囲まれている上記のみぞに直立して立っている。排出開口部とは逆方向を向いている面に、これらのみぞは、移送ステーション4に設けられている、たとえば被駆動スライドの形をした、スライド用の凹部を有することができる。移送ステーション4はさらに、空のラベルマガジン14を交換するために、電気駆動部または空気圧駆動部を備えることができる。これは図2において例示的に駆動部24の形で示されており、駆動部24は空気圧シリンダによって形成され、ラベル交換のために、ラベルマガジン14.1をワーク部位22に、上記のワーク部位22を占有するラベルマガジン14.2を移送部位20に押す。
【0026】
満杯のラベルマガジン14がすべてラック6から除去されて、ワーク部位22で空になると、移動ラック6は完全に移動して、そのラベルマガジンがラベルで充填されているラックと取り替えられる。したがって、ラベル貼り付けユニット2で実行されるラベル貼り付け処理が中断されることはない。空のラベルマガジンを載せるラック6は、ボトル詰めプラントから離れて位置決めされることのできるラベル製造領域、たとえば印刷部の製造部位に搬送される。そこで、個別のラベルマガジン14がラック6から除去され、印刷部の製造部によって設けられているラベルが直接充填される。この目的のために、ラベルマガジンは、機械的インタフェースを有することができ、これによって、個々のラベルをラベルマガジン14に1つずつ自動的に置かれるように、個々のマガジンが直前のラベル製造処理ステーションに機械的に接続されることができる。すべてのラベルマガジンがこのような方法でラベルを充填されると、個別のラベルマガジン14がそれぞれのマガジン部位12に置かれる。満杯のラベルマガジン14で完全に充填されている移動ラック6は、ついで、ボトル詰めプラントに戻される。
【0027】
そこで、移動ラック6は、手動で移送ステーション4まで移動され、そこに接続される。このように手作業の数が少なくなることで、ボトル詰めプラントにおいて、ボトルを特定するためのラベルを十分に蓄積することができる。
【符号の説明】
【0028】
2…ラベル貼り付けユニット
4…移送ステーション
6…ラック
8…ローラ
10…ハンドル
12…マガジン部位
14…ラベルマガジン
16…通路
18…移送部位
20…移送部位
22…ワーク部位
24…駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルキャリヤ、特にボトルにラベルを貼り付ける装置であって、
それぞれが多数のラベルを収容するのに適したラベルマガジン(14)を収容するように構成されている複数のマガジン部位(12)を画定し、かつ、個々の前記ラベルを選択されたラベルマガジン(14)から前記ラベルキャリヤに貼り付けるために準備されたラベル貼り付けユニット(2)に前記ラック(6)が結合されるのを助ける結合手段を含む、移動ラック(6)を備え、
選択された前記ラベルマガジン(14)を、前記ラック(6)内の前記マガジン部位(12)から、前記ラベルを前記ラベル貼り付けユニット(2)でつかんで前記ラベルキャリヤの1つ1つに貼り付ける作業位置まで移送する供給ユニットをさらに備える、装置。
【請求項2】
前記供給ユニットが前記ラック(6)と関連付けられており、前記ラック(6)が前記ラベル貼り付けユニット(2)に結合される際にラベル貼り付けユニット(2)側の信号逆インタフェースおよび/または駆動逆インタフェースに結合される信号インタフェースおよび/または駆動インタフェースを前記ラック(6)が備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ラック(6)が前記ラベル貼り付けユニット(2)に結合される際、前記ラベル貼り付けユニット(2)とそれに接続された前記ラック(6)との間の信号接続および/または駆動接続が前記インタフェースを介して必ず確立されるように、前記ラック(6)側の前記信号インタフェースおよび/または前記駆動インタフェースと、前記ラベル貼り付けユニット(2)側の前記信号逆インタフェースおよび/または前記駆動逆インタフェースとが構成されて配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記供給ユニットが、前記ラック(6)と前記ラベル貼り付けユニット(2)との間に配置され、かつ、選択された前記ラベルマガジン(14)が、前記ラック(6)内の前記マガジン部位(12)から前記作業位置まで移送されるのを助けるハンドリング要素を少なくとも1つ有するハンドリング手段を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ハンドリング手段が、前記ラベル貼り付けユニットと関連付けられており、かつ、前記ラック(6)の結合手段を前記ラベル貼り付けユニット(2)に機械的に接続させる結合逆手段を画定することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ラック(6)が、重畳および/または並設されたマガジン部位(12)によって両端部が画定された中央通路(16)を有し、前記ハンドリング手段が前記通路(16)に挿入され、選択された前記ラベルマガジン(14)が前記ラック(6)内の前記マガジン部位(12)から前記作業位置まで移送されるのを助けるハンドリング要素を少なくとも1つ備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記作業位置を予め定めるワーク部位(22)を画定する移送ステーション(4)が前記ラック(6)と前記ラベル貼り付けユニット(2)との間に配置されており、空のラベルマガジン(14.2)が満杯のラベルマガジン(14.1)と取り替えられる際に、前記ワーク部位(22)に移送されるべきラベルマガジン(14)および/または前記ワーク部位(22)から来るラベルマガジン(14.1)によって占有される移送部位(18、20)が前記ワーク部位(22)に直接隣接して少なくとも1つ設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記ワーク部位(22)が、前記ワーク部位(22)とほぼ同じ高さで設けられている2つの移送部位(18,20)の間に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
ラベルキャリヤ、特にボトルにラベルを貼り付ける方法であって、
ラベル製造領域で前記ラベルを印刷して打抜くステップと、
その後すぐにそれらを多数のラベルを収容できるラベルマガジン(14)に置くステップと、
満杯の複数の前記ラベルマガジン(14)を、前記ラベル製造領域から、選択された前記ラベルマガジン(14.2)から前記ラベルを除いて1つずつ前記ラベルキャリヤに貼り付けるラベル貼り付け領域に、互いに対して所定の配列で一斉に移送するステップと、
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−166897(P2009−166897A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−318611(P2008−318611)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(506040652)クロネス アクティェンゲゼルシャフト (55)
【Fターム(参考)】