説明

ラベルチューブ装着機

【課題】容器等の被装着物の形状に応じて、扁平状のラベルチューブを所望の開口形状に保持しながら、円滑且つ確実に、当該ラベルチューブを被装着物に装着することができる、ラベルチューブ装着機を提供する。
【解決手段】ラベルチューブ装着機10は、巻き出し装置12から、その両側縁に折り目を有する扁平状に折り合わされたラベルチューブRが引き出され、折り目緩和装置16へと送られる。折り目緩和装置16によって、その内面が離間・拡開されたラベルチューブRは、順次、切断装置18で切断される。切断されたラベルチューブrは、吸引把持装置20により、所望の開口形状に拡開されて保持される。そのままの状態で、吸引把持装置20を嵌装装置22で可動させることによって、吸引把持装置20で把持されたラベルチューブrがワークWに嵌装される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ラベルチューブ装着機に関し、たとえばシュリンクフィルムで形成され、扁平状に折り合わされたラベルチューブを容器等の被装着物の外周面に装着する、ラベルチューブ装着機に関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明の背景となる従来の装置には、扁平に折り合わせた長尺の加熱収縮性チューブ(以下、チューブという。)をチューブ拡開用筒体(以下、マンドレルという。)に外嵌めし、チューブをマンドレルに沿わせてマンドレルの下方まで拡開しながら引き下ろしてボトル等の被嵌装物に被せた後、この被嵌装物の上部においてチューブを平刃カッタで切断することによって、被嵌装物に所望の長さのチューブを被せるようにした加熱収縮性チューブを被嵌装物に被せる装置があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、本願発明の背景となる従来の装置には、ウェブ状ラベルチューブから一枚ずつ切り出された扁平形のラベルチューブの拡開とボトル等の容器への嵌装とが縦型嵌装ターレットによる前記切り出されたラベルチューブの搬送中に順次行われるラベルチューブ嵌装装置があった(例えば、特許文献2参照)。この場合、縦型嵌装ターレットは、容器等の被嵌装物の搬送ライン上であって、被嵌装物を搬送する搬送面に垂直な面内で回転し、縦型嵌装ターレットの回転に伴ってラベルチューブを搬送するときに、把持具が容器への嵌装開始前にラベルチューブを略円形状に拡開開口させる。そして、搬送コンベヤに搬送されて接近する容器に対して、搬送ラインの上方から斜めにラベルチューブを嵌装させている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−70919号公報
【特許文献2】特開2004−10060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の加熱収縮性チューブを被嵌装物に被せる装置では、マンドレルをチューブの中に挿入することでチューブを拡径開口させた後、チューブをマンドレルの外面に沿わせて拡開しながら引き下ろして被嵌装物に被せているので、被嵌装物に被せられるチューブは、マンドレルの断面形状と略同じ断面形状を有する筒状体に形成され、当該筒状体が被嵌装物に被せられる。
【0006】
しかしながら、被嵌装物が当該筒状体に対応した断面形状を有する場合には、チューブを被せやすいものとなり支障はないが、当該筒状体の断面形状と異なる異形の断面形状を有する場合には、チューブをスムーズに被せることが困難となり、チューブを正確に被嵌装物に装着することができない恐れがあった。
【0007】
一方で、ボトル等の被嵌装物に被せるチューブの開口寸法、つまり、当該筒状体の開口寸法が、被嵌装物の外周寸法に比べて必要以上に大きいと、被嵌装物にチューブを被せるために、チューブの加熱収縮率を大きくしなければならない。そのため、チューブの表面に商品名、商品の説明、模様などを表示する印刷等が形成されている場合、その印刷層に大きな歪が発生し、被嵌装物の商品価値を著しく低下させるという不具合が生じる恐れがあった。したがって、チューブの開口寸法をでき得る限り被嵌装物の外周寸法に近づけて、チューブの熱収縮率を可能な限り小さくすることが求められている。
【0008】
ところが、ボトル等の被嵌装物の頭部の外径がその胴部の外径と同程度に大きく、且つ、被嵌装物の頭部と胴部との間に段差部が形成されている場合や、被嵌装物の頭部の外径がその胴部と略同径で、且つ、頭部の周縁端が角張っている場合に、チューブの開口寸法が被嵌装物の胴部の外径よりも僅かに大きいタイトなチューブを被嵌装物に被せようとすると、チューブが被嵌装物に位置ずれした状態で被せられる恐れがあり、また、チューブの先端周縁が被嵌装物の段差部や角張った部位に引っ掛かって、チューブを被嵌装物に確実で且つスムーズに被せることができない恐れがあった。
すなわち、チューブを開口させたときの断面形状が、所望する被嵌装物の断面形状と同じ形状にはならないため、チューブを被嵌装物に移行させる際に、被嵌装物に引っ掛かりスムーズに移行させることが困難であった。
【0009】
また、従来の縦型嵌装ターレットを有するラベルチューブ嵌装装置では、縦型嵌装ターレットが連続回転駆動されるターレットであり、ラベルチューブの容器への嵌装工程が高速化されている。そのため、ウェブ状ラベルチューブから切り出され、把持具で把持されたまま縦型嵌装ターレットの回転に伴って回転するラベルチューブには、縦型嵌装ターレットの回転による回転トルクが作用する。その回転トルクによって、ラベルチューブの拡開時の際、ラベルチューブの幅方向両端の折り目(折り皺)部分およびその近傍に揺れ等の変位が生じる。このような位置的変位が発生すると、容器へのラベルチューブの嵌装位置に精度が要求される場合、嵌装不良等の不具合を生じるものとなる。
【0010】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、容器等の被装着物の形状に応じて、扁平状のラベルチューブを所望の開口形状に保持しながら、円滑且つ確実に、当該ラベルチューブを被装着物に装着することができる、ラベルチューブ装着機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は、扁平状に折り合わされてその両側縁に折り目を有する連続したラベルチューブを引き出しながら、順次、所望の長さに切断し、切断したラベルチューブを開口させて被装着物に装着するラベルチューブ装着機であって、連続したラベルチューブを切断して所望の長さにするための切断装置と、切断装置で切断されたラベルチューブを吸引把持して被装着物に対応する所望の開口形状に拡開させ、その状態を保持する吸引把持装置と、切断されたラベルチューブを所望の開口形状に保持した状態のまま吸引把持装置を可動させ、切断されたラベルチューブを被装着物に嵌装させる嵌装装置を含むことを特徴とする、ラベルチューブ装着機である。
このラベルチューブ装着機によれば、連続したラベルチューブは、切断装置によって、所望の長さに切断される。切断されたラベルチューブは、吸引把持装置により吸引把持され、所望の開口形状に保持される。そして、所望の開口形状に開口されたラベルチューブを保持する吸引把持装置は、その状態を維持したまま、嵌装装置によって可動されて、当該ラベルチューブが被装着物の外周面に嵌装される。この場合、切断されたラベルチューブは、被装着物に対応する所望の開口形状を保ちながら、被装着物に嵌装される。そのため、このラベルチューブ装着機では、切断されたラベルチューブの開口径と被装着物の最大胴径との差が僅かであっても、切断されたラベルチューブを被装着物に引っ掛かることなく円滑に且つ確実に装着することが可能となる。
【0012】
また、本願発明では、吸引把持装置が、開閉可能に2つに分割され、それぞれ切欠き部を有する吸引把持部材と、切欠き部に配設される吸引孔とを含み、2つの吸引把持部材は、閉じ合わされたときに切欠き部で囲まれた内側部分に被装着物の最大胴径部が挿入可能となる挿入穴部が形成されるように構成され、この2つの吸引把持部材が閉じ合わされる前に、切断されたラベルチューブが2つの吸引把持部材の間に挿入・配置され、2つの吸引把持部材が閉じ合わされると共に吸引孔により挿入穴部の内周面に沿って密着されるように切断されたラベルチューブが吸引把持されるようにすることができる。
この場合、2つの吸引把持部材が閉じ合わされて形成される挿入穴部の内周面に、切断されたラベルチューブが吸引孔の作用によって密着する。つまり、切断されたラベルチューブは、挿入穴部の内周面に沿って安定して密着される。そのため、2つの吸引把持部材は、切断されたラベルチューブの開口形状を被装着物の最大胴径部の断面形状に対応させた形状に安定した状態で保持することが可能となる。
【0013】
また、本願発明では、2つの吸引把持部材の開閉方向と、切断されたラベルチューブの扁平拡がり方向とが、同方向となるように構成され、切断されたラベルチューブの折り目が嵌り込む嵌入溝を有することが好ましい。
この場合、2つの吸引把持部材の開閉方向が切断されたラベルチューブの扁平拡がり方向と同方向になっているので、2つの吸引把持部材が互いに閉じ合わされたときに、切断されたラベルチューブの折り目部分を2つの吸引把持部材の閉じ合わせ面で挟み込むことが防止される。そのため、該折り目部分に亀裂等の損傷が発生させる等の恐れがなく、切断されたラベルチューブを開口させるときの不具合が防止される。さらに、切断されたラベルチューブの折り目部分が開口前に嵌入溝に嵌り込むため、より一層効果的に開口され、切断されたラベルチューブを挿入穴部の内周面に沿って密着させることが可能となる。
【0014】
さらに、本願発明では、連続したラベルチューブの折り目の折り癖を緩和するための折り目緩和装置をさらに含み、折り目緩和装置は、連続したラベルチューブが外嵌めされ、連続したラベルチューブの内面同士を離間させて拡開させる浮き子プレートと、浮き子プレートの近傍に配置され、浮き子プレートに外嵌めされた連続したラベルチューブの折り目の内面側に位置する折り目弛緩部と、連続したラベルチューブの外側に折り目弛緩部と対向して配置され、折り目弛緩部との間に、浮き子プレートに外嵌めされた連続したラベルチューブの折り目を挟み込み、折り目弛緩部と協働して折り目に擦り付けられる折り目擦り付部とを含むようにすることができる。
この場合、連続したラベルチューブが浮き子プレートに外嵌めされることで、該ラベルチューブは、その内面同士が離間されて拡開される。また、該ラベルチューブは、折り目弛緩部と折り目擦り付部との間に挟み込まれることによって、折り目弛緩部と折り目擦り付部とが、折り目部分およびその近傍に擦り付けられる。そのため、折り目の折り癖が緩和される。
【0015】
また、本願発明では、2つの吸引把持部材が閉じ合わされる際に、2つの吸引把持部材の間に挿入・配置されたラベルチューブの折り目を、2つの吸引把持部材の切欠き部の内周面で押圧することで、吸引孔による切断されたラベルチューブの開口作用を支援するようにしてもよい。この場合、切断されたラベルチューブの折り目を2つの吸引把持部材の切欠き部の内周面で押圧することによって、切断されたラベルチューブを該折り目部分で押し広げて開口させる作用が働き、切断されたラベルチューブをより効果的に開口させることが可能となる。
【0016】
さらに、本願発明では、切断装置の近傍上流側および/または近傍下流側に配設され、連続したラベルチューブを両主面側から把持し、切断装置の切断を支援する押さえ装置をさらに含むようにしてもよい。この場合、押さえ装置によりラベルチューブを両側から把持して固定することにより、切断装置でラベルチューブを切断する際に、ラベルチューブの切断によるズレ等を防止することが可能となる。
【0017】
さらに、本願発明では、切断装置と吸引把持装置との間で、切断されたラベルチューブの開口を補助するようにしてもよい。この場合、切断されたラベルチューブの開口が補助されるため、吸引把持装置におけるラベルチューブの開口作用がスムーズに進められる。
【発明の効果】
【0018】
本願発明に係るラベルチューブ装着機では、容器等の被装着物の形状に応じて、扁平状に折り合わされたラベルチューブを所望の開口形状に保持しながら、円滑且つ確実に、当該ラベルチューブを被装着物に装着することができる。そのため、本願発明に係るラベルチューブ装着機では、被装着物が当該ラベルチューブの開口形状と異なる異形の断面形状を有する場合、あるいは、ラベルチューブの開口寸法が被装着物よりも僅かに大きいタイトなラベルチューブを被装着物に装着させようとする場合、また、被装着物の周縁に段差部や角張った部位がある場合等においても、ラベルチューブが被装着物に位置ずれした状態で装着されたり、また、ラベルチューブの開口端周縁が被装着物の段差部や角張った部位に引っ掛かって、ラベルチューブをスムーズに被装着物に装着させることができない等の不具合を解消することができるという効果を奏する。
【0019】
本願発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本願発明に係るラベルチューブ装着機の一例を示す概略正面図である。この実施形態例では、扁平状に折り合わされた長尺帯状のラベルチューブを引き出しながら、順次、所望の長さに切断し、切断したラベルチューブを開口させて容器等の被装着物W(以下、ワークWという。)の外周面に装着するラベルチューブ装着機10について説明する。この場合、ワークWは、図21に示すように、たとえばその上部w1が膨出球冠形で、且つ、その下部w2が下方に延びるに従い漸次その径が細くなる縦断面U字状の樽形に形成されており、しかも、ワークWは、その上部w1と下部w2の境界周面の一部に凸部w3,w4が対向するように形成された形状となっている。
【0021】
一方、長尺帯状の扁平状に折り合わされたラベルチューブRは、たとえば透光性を有するシュリンクフィルムで形成され、図22に示すように、連続した多数のラベルチューブr,r,r,・・・を含む。この連続した扁平状のラベルチューブRの両側縁には、それぞれ、折り目Cが形成されている。また、1枚1枚のラベルチューブrは、その表面に、バーコード、模様、商品の名称および説明(図示せず)等の印刷pが施されたものとなっている。さらに、1枚1枚のラベルチューブrの境界部bを除く部分は、印刷等により着色されている。この場合、境界部bの部分が透明部分となり、境界部bを除く部分よりも透光性が高いものとなっている。なお、本実施形態例では、境界部bの中間と次の境界部bの中間との間隔が、連続した多数のラベルチューブr,r,r,・・・のピッチとなっている。
【0022】
図1に戻って、本実施形態例のラベルチューブ装着機10は、扁平状に折り合わされた長尺帯状のラベルチューブRをロール状に保持して、ラベルチューブRが下流側に引き出されることが可能な巻き出し装置12、巻き出し装置12からラベルチューブRを引き出して下流側へと送り出す送り装置14、ラベルチューブRの折り目Cの折り癖を緩和させる折り目緩和装置16、折り目緩和装置16で折り目Cの折り癖が緩和されたラベルチューブRを切断して所望の長さのラベルチューブr(図20参照。)を形成するための切断装置18、切断装置18で切断されたラベルチューブr(以下、枚葉形ラベルチューブrという。)を吸引把持して、枚葉形ラベルチューブrを所望の開口形状に拡開させた状態に保持する吸引把持装置20、および、吸引把持装置20で所望の開口形状に保持された枚葉形ラベルチューブrをワークWの外周面に嵌装させるように可動させる嵌装装置(図1では図示せず、図10および図11の符号22参照。)で主要部が構成されている。
【0023】
さらに、このラベルチューブ装着機10は、図1でみて、ワークWを左側(上流側)から右側(下流側)へと搬送させるコンベヤ24、ワークWをコンベヤ24から受け取って吸引把持装置20の下方に移送させる回転テーブル26、コンベヤ24から回転テーブル26に移送されたワークWを受ける受け部材28、コンベヤ24からワークWを回転テーブル26に受け渡すのを適宜調整するストッパ装置30、回転テーブル26との協働作業により、吸引把持装置20の下方でワークWを位置決めする挿入位置決め装置(図1では図示せず、図12および図19の符号32参照。)、回転テーブル26からコンベヤ24にワークWを移送する押出し装置34、嵌装装置22でワークWに嵌装されたラベルチューブrを上方から叩いてラベルチューブrをワークWの適当な位置に下ろすタタキ装置36、ラベルチューブrの装着不良,ラベルチューブr自体の不良等により不具合のあるワークWを下流側のコンベヤ24から排出する排出装置38、巻き出し装置12から引き出されたラベルチューブRの各ラベルチューブrに必要に応じてミシン目を形成するミシン目形成装置40、操作パネル42、および、各種センサ等を含む構成となっている。
また、上記各装置における動作の順序およびタイミングなどは、各種センサで検知した信号等に基づいて、タイマーおよびカウンターを内蔵したシーケンサを含むFA機器によりシーケンス制御されるものである。
【0024】
なお、排出装置38より下流側には、ワークWに嵌装された枚葉形ラベルチューブrをワークWに固定させるラベルチューブ固定装置(図示せず)が配設される。この固定装置(図示せず)は、シュリンクトンネル等の加熱装置(図示せず)を含み、コンベヤ24で搬送されるワークWがシュリンクトンネル(図示せず)の中を通過していく。このとき、ワークWに嵌装された枚葉形ラベルチューブrは、熱収縮により収縮されて、ワークWに密着固定される。
【0025】
以下に、上記した本実施形態例のラベルチューブ装着機10の主要部を中心に説明していく。
先ず、ラベルチューブ折り目緩和装置16について説明する。折り目緩和装置16は、たとえば図2に示すように、架台44を含む。架台44は、その中央に矩形の貫通部46を備える。架台44は、図3に示すように、2つのスペーサ47を介して2つの横架柱48に支持され、2つの横架柱48は、それぞれ、取付ブラケット49により、本ラベルチューブ装着機10の支持フレーム50(図1参照。)に支持されている。なお、架台44は、図4および図5に示すように、たとえば断面L字形の2つの位置決めステー51により、架台44の位置を前後方向に移動可能となる。位置決めステー51は、架台44の前後に配設され、ボルト等で調整されることで移動可能となる。
【0026】
この架台44の上側には、図2および図4に示すように、2つの上ローラ52が配設される。2つの上ローラ52は、図2および図5に示すように、ステー54により所定の間隔を隔てて回動自在に支持されている。ステー54は、L字形の取付ブラケット56でもって、架台44に取付けられている。また、2つの上ローラ52の下方には、図3、図4および図5に示すように、所定の間隔を隔てて、2つの下ローラ58が配設される。2つの下ローラ58は、それぞれ、下ローラ軸60により回動自在に支持されている。2つの下ローラ軸60は、図3および図5に示すように、取付プレート62に支持されている。取付プレート62は、取付柱64により、本ラベルチューブ装着機10の支持フレーム50(図1参照。)に固定されている。
【0027】
さらに、この折り目緩和装置16では、架台44の貫通部46を貫通し、2つの上ローラ52間および2つの下ローラ58間を通るように、たとえば図2および図4に示すように、折り目緩和部材66が配置される。
折り目緩和部材66は、図6に示すように、たとえば円形の貫通穴68aを有する板状の浮き子プレート68を含む。浮き子プレート68は、その幅方向の相対する両端が直線状で平行な幅広平行部70と、幅広平行板70の下端に配設され、その幅方向の相対する両側端が対称的に傾斜しているテーパ部72と、テーパ部72の下端に配設され、幅広平行部70の幅径よりも幅狭で且つその幅方向の相対する両側端が直線状な幅狭平行部74と、幅狭平行部74の下方に配置されるT字状の垂下片76と、幅狭平行部74および垂下片76を中継する中継片78とを含む。
幅広平行部70,テーパ部72,幅狭平行部74,垂下片76および中継片78は、金属等で一体的に形成されている。テーパ部72は、下方に向かって漸次幅狭となるように傾斜され、また、幅狭平行部74の幅径は、幅広平行部70の幅径よりも、たとえば60%ほど幅狭に形成されている。
【0028】
さらに、幅狭平行部74の一方主面および他方主面には、それぞれ、外方に張り出す張出し部80が配設されている。張出し部80は、特に、たとえば図6(B)に示すように、該張出し部80を幅狭平行部74の一方主面および他方主面に接合するための接合片80aと、斜め下方に張り出た張出し片80bと、張出し片80bの先端から真っ直ぐ下方に延びる垂直片80cとで形成されている。この張出し部80は、弾性を有する材料で形成され、接合片80a,張出し片80bおよび垂直片80cは、バネ板等により一体的に形成されている。
【0029】
また、浮き子プレート68の縦方向の中間部で中継片78の近傍には、折り目弛緩部82が配設されている。折り目弛緩部82は、後述する折り目擦り付部102との協働作用により、ラベルチューブRの折り目Cの折り癖を弛緩する機能を有するものである。折り目弛緩部82は、図6(A)に示すように、2つの弛緩ローラ84を含む。2つの弛緩ローラ84は、浮き子プレート68の中継片78の幅方向の両側に配置される。2つの弛緩ローラ84は、2つの支持板86に支持軸88で回動自在に支持されている。支持軸88は、ベアリング90で支持板86に回動自在に支持されている。
【0030】
さらに、折り目弛緩部82の下には、上述した2つの下ローラ58と当接可能な2つの対接ローラ部92が配設されている。対接ローラ部92は、浮き子プレート68の垂下片76の一方主面側および他方主面側に配置される2つのベアリング軸94を含む。2つのベアリング軸94は、それぞれ、軸受体96に支持されている。2つのベアリング軸94には、カラー98が嵌め込まれ、カラー98には、その軸方向に多数のたとえば小径玉軸受100が嵌め込まれて配列されている。この場合、多数の小径玉軸受100が下ローラ58と当接されるものである。
【0031】
上述した折り目緩和部材66は、図2および図6(A)に示すように、その両側から、折り目擦り付部102によって弾性的に支持されている。折り目擦り付部102は、折り目弛緩部82の両側に配置される2つの擦りローラ104を含む。2つの擦りローラ104は、図5に示すように、それぞれ、軸部106によりスライドブロック108に支持されている。擦りローラ104は、図3に示すように、ベアリング110により回動自在に支持され、ベアリング110は、軸部106に嵌め込まれたセットカラー112により保持されている。軸部106の軸方向の一端部および他端部は、それぞれ、スライドブロック108に挿通され支持されている。この場合、スライドブロック108には、軸部106が挿通される穴部108aが設けられ、この穴部108aに軸部106が挿通される。
【0032】
また、スライドブロック108は、図4および図5に示すように、ベース114に固定されたスライドブロック受け部材116によりスライド自在に支持されている。スライドブロック受け部材116は、その長手方向に所定の長さを有する貫通長穴部116aを有し、スライドブロック108は、この貫通長穴部116a内をその長手方向に進退可能に配設されている。
【0033】
さらに、このスライドブロック108は、図5に示すように、付勢部材としてのたとえばスプリング118によって、該スライドブロック108のスライド方向に付勢されている。スプリング118は、押しピン120の先端部に嵌入され、押しピン120は、スライドブロック受け部材116に挿通された締付押圧部材としてのボルト122等によって、スライド方向に適宜押圧可能となる。この場合、スライドブロック受け部材116は、貫通長穴部116aに連通する連通孔124を備え、この連通孔124に押しピン120およびボルト122がその順で挿通される。押しピン120は、その先端部が連通孔124から突出して、スライドブロック108の穴部108aに跨る様に配置される。
【0034】
したがって、折り目緩和装置16では、ボルト122を進退可能に調整することによって、スライドブロック108がスライドブロック受け部材116の貫通長穴部116aを進退可能に移動することができる。そのため、ボルト122を進出させ、スライドブロック108を押圧させると、スライドブロック108に支持された軸部106が押圧され、軸部106と共に擦りローラ104が、スライドブロック108のスライド方向に移動する。2つの擦りローラ104は、スプリング118の弾性力による付勢力により付勢されている。それによって、2つの擦りローラ104を、図6(A)に示した折り目弛緩部82の2つの弛緩ローラ84に対して、たとえば図2に示すように、擦り付けるようにすることが可能となる。
【0035】
この場合、浮き子プレート68は、2つの弛緩ローラ84の間に挟み込まれることにより、弾性的に保持されることになる。また、2つの弛緩ローラ84と2つの擦りローラ104との間に、両側縁に折り目Cの付いたラベルチューブRを挟み込むことにより、ラベルチューブRの折り目C部分の折り癖を和らげるように緩和するものである。
【0036】
次に、折り目緩和装置16の下方に配設される切断装置18について説明する。切断装置18は、図7および図8で見て、左右方向に所定の間隔を隔てて配設された上刃部126および下刃部128を含む。上刃部126および下刃部128は、図8に示すように、それぞれ、その先端に上刃先126aおよび下刃先128aを有し、平面視略矩形状面に形成されている。上刃部126および下刃部128の配置は、図8に示すように、上刃部126の方を下刃部128に対して、所定のシャー角で傾斜するように配置され、取付けられている。上刃部126と下刃部128とを平行に取付けるのではなく、上刃部126をシャー角により傾斜をつけることによって、上刃部126および下刃部128による剪断に要する力を小さくすることができる。
【0037】
上刃部126および下刃部128は、それぞれ、そのスライド方向とは直角方向(図8で見て前後方向)の両側が、たとえば断面L字状の2つのガイド132により案内される。すなわち、2つのガイド132は、図8に示すように、カッターベース133にボルト131等により固定される。カッターベース133は、図8に示すように、取付ブラケット130により、本ラベルチューブ装着機10の支持フレーム50(図1参照。)に支持されている。このカッターベース133の上面とガイド132との間には、図7に示すように、隙間132aが形成される。この隙間部132aの長手方向(図7で見て左右方向)に沿って、上刃部126および下刃部128の両側が摺動案内される。
【0038】
この場合、隙間部132aには、上刃部126の下面とカッターベース133の上面との間にライナ134が配置され、下刃部128の上面とガイド132の内面との間にライナ136が配置される。一方のライナ134はカッターベース133の上面に、他方のライナ136はガイド132の下面に、それぞれ、皿小ネジ138等の固定手段で固定されている。なお、ライナー134および136は、上刃部126および下刃部128の摺動面を保護する本来の機能を有すると共に、上刃部126および下刃部128が適当なかみ合いとなるように、それらの当接具合を調整するためのスペーサの機能をも併せ持つものである。
【0039】
さらに、上刃部126および下刃部128は、それぞれ、その長手方向の一端側が、たとえば断面L字状のスライドブラケット140に支持されている。この場合、上刃部126および下刃部128は、図8に示すように、ボルト142等の留め具により、スライドブラケット140に固定されている。さらに、スライドブラケット140は、シリンダ用取付金具144を介して、シリンダ146等のアクチュエータに接続されている。そのため、シリンダ146を駆動させることにより、スライドブロック140が上刃部126および下刃部128の摺動方向と同方向に往復直線運動可能となる。
【0040】
さらに、連続したラベルチューブの引出し方向にみて、切断装置18の近傍の上流側および1組の下流側には、図1および図9に示すように、それぞれ、1組の上保持装置148および下保持装置150が配設されている。上保持装置148および下保持装置150は、連続したラベルチューブRを両側から把持し固定することによって、切断装置18の切断によるラベルチューブRのズレを防止する切断支援機能を有するものである。
【0041】
上保持装置148は、図9に示すように、たとえば中空のスライド軸152を含む。スライド軸152の軸方向の一端側には、取付ブラケット154を介して上保持部材156が配設されている。また、図7および図8に示すように、スライド軸152の軸方向の他端側は、ベース板158に支持されている。この場合、ベース板158に挿通されたブシュ162により、スライド軸152が支持され、スライド軸152の他端側には、カラー164が配設されている。そして、取付ブラケット154とブシュ162との間に位置するスライド軸152には、スプリング160等の付勢部材が嵌め込まれている。
【0042】
また、1組の上保持装置148では、図7および図8に示すように、一方のベース板158が上刃部126に挿通支持され、他方のベース板158が下刃部128に挿通支持されている。そのため、シリンダ146を駆動させることにより、上刃部126および下刃部128の摺動運動に連動して、その摺動方向と同方向に往復直線運動可能となっている。
【0043】
一方、1組の下保持装置150は、上述した上保持装置148と略同様の構造を有する。すなわち、下保持装置150は、中空のスライド軸166を含み、スライド軸166は、その一端側に、取付ブラケット168を介して下保持部材170が配設され、スライド軸166の他端側は、ベース板172に支持される。スライド軸166には付勢部材としてのスプリング174が巻回される。スライド軸166の他端側は、ブシュ176により支持される。この場合、ベース板172は、上述した上保持装置148のベース板158と、たとえば図8で示したキャップボルト159等の適宜な連結手段で連結されている。
【0044】
また、下保持装置150には、スライド軸166の軸方向の他端に、パイプ178の一端側が接続され、パイプ178の他端側は、パイプクランプ180に接続される。パイプクランプ180は、パイプ182と接続され、パイプ182には、ループホース184が差し込まれて接続される。パイプ178とパイプクランプ180、パイプクランプ180とパイプ182は、それぞれ、六角穴付き止めネジ183等の止め部材により接続固定される。さらに、ループホース184は、真空ポンプ等の負圧付与手段(図示せず)に接続され、適宜、負圧が付与される。さらに、下保持装置150の下保持部材170には、図9に示すように、たとえば複数の吸引口185が間隔を隔てて配設されている。この場合、負圧付与手段(図示せず)を駆動させることにより、複数の吸引口185に負圧を発生させることが可能となっている。
【0045】
そのため、この下保持装置150によれば、たとえば図9に示すように、上保持装置148および下保持装置150により、連続したラベルチューブRを両側から把持し固定するときに、下保持部材170の吸引口185に負圧を発生させることによって、ラベルチューブrの開口が補助的に行われるため、後述する吸引把持装置における枚葉形ラベルチューブrの開口作用がより一層、スムーズに進めることが可能となる。なお、吸引口185は、1組の下保持部材170のどちらか一方側にだけ配設するようにしてもよい。
【0046】
そこで、次に、切断された枚葉形ラベルチューブrを所望の開口形状に拡開させた状態に保持する吸引把持装置20について説明する。
吸引把持装置20は、吸引把持部186を含む。吸引把持部186は、図9、図10、図17および図18に示すように、開閉可能に2つに分割された2つ1組の吸引把持部材186aおよび186bを有する。2つの吸引把持部材186aおよび186bが閉じ合わされることによって、特に、図18に示すように、その内周面の径がワークWの最大胴径に対応する形状の挿入穴部188が構成される。
【0047】
すなわち、2つの吸引把持部材186aおよび186bは、それぞれ、ワークWの最大胴径部の外周形状の半分の形状の切欠き部190aおよび190bを有する。2つの吸引把持部材186aおよび186bが閉じ合わされたとき、2つの切欠き部190aおよび190bで囲まれた部分の平面視形状は、図18に示すように、2つの吸引把持部材186aおよび186bの閉じ合わせ面196を基準にして面対称となっている。この2つの切欠き部190aおよび190bで囲まれた部分が、ワークWの最大胴径部が挿入可能となる挿入穴部188として構成されている。
【0048】
また、2つの吸引把持部材186aおよび186bの内周面には、図9および図10(A)等に示すように、その周方向の中央に、それぞれ、嵌入溝192aおよび192bが配設される。嵌入溝192aおよび192bは、横断面略矩形で縦断面略長方形状に形成される。2つの嵌入溝192a,192bは、2つの吸引把持部材186a,186bの開閉方向において、互いに対向するように配設されている。
【0049】
さらに、2つの吸引把持部材186aおよび186bの内周面には、たとえば図9,図10(A)に示すように、多数の吸引孔194aおよび194bが配設されている。多数の吸引孔194aおよび194bには、真空ポンプ等の負圧付与手段(図示せず)により負圧が付与される。そのため、2つの吸引把持部材186aおよび186bが閉じ合わされたときに構成される挿入穴部188の内周面に沿って、枚葉形ラベルチューブrを真空吸引して当該内周面に密着させることが可能となる。
【0050】
本実施形態例に係るラベルチューブ装着機10では、特に、図18に示すように、ラベルチューブrの先端側が、2つの切欠き部190aおよび190bで囲まれた部分で構成された挿入穴部188の上端周縁から突出するように、該ラベルチューブrを2つの吸引把持部材186aおよび186bにより吸引把持するように構成されている。ラベルチューブrの下端側は、図18では図示していないが、挿入穴部188の下端周縁から殆ど突出することなく、挿入穴部188内に吸引保持されている。なお、ラベルチューブrを挿入穴部188の下端周縁から突出させるようにしても、また、ラベルチューブrを挿入穴部188の上端周縁および下端周縁の両周縁から突出させるようにしてもよい。
ラベルチューブrの長さを、該ラベルチューブrが挿入穴部188の上端周縁および下端周縁から突出することなく、挿入穴部188内にすっぽりと挿入されるように形成すると、ラベルチューブrのワークWへの嵌装がよりスムーズに行われる。
【0051】
この吸引把持装置20では、たとえば図10(C)に示すように、2つの吸引把持部材186aおよび186bの開閉方向と、枚葉形ラベルチューブrの扁平拡がり方向とが、同方向となるように構成されている。
つまり、枚葉形ラベルチューブrの断面の扁平形状の拡がり方向と、2つの吸引把持部材186aおよび186bの開閉方向とが同じ方向ではなくて、仮に、枚葉形ラベルチューブrの断面の扁平形状の拡がり方向が2つの吸引把持部材186aおよび186bの開閉方向と垂直になっている場合には、2つの吸引把持部材186aおよび186bの閉じ合わせ面196(たとえば図18を参照。)の間に、枚葉形ラベルチューブrの折り目が配置されるため、2つの吸引把持部材186aおよび186bが互いに閉じ合わされるときに、枚葉形ラベルチューブrの折り目を挟み込んで当該折り目を傷つける恐れがある。
【0052】
そこで、2つの吸引把持部材186aおよび186bを開閉自在に構成する開閉機構について説明する。2つの吸引把持部材186aおよび186bは、図10に示すように、それぞれ、エアーシリンダ200aおよび200b等のアクチュエータによって、開閉自在に形成されている。エアーシリンダ200aおよび200bは、シリンダベース202に支持されている。シリンダベース202は、たとえば2つのシリンダ取付シャフト204により、上下動支持プレート206に所定の間隔を隔てて保持されている。上下動支持プレート206は、たとえば横長矩形に形成され、後述する嵌装装置22によって、上下動可能に形成される。また、エアーシリンダ200aのロッド208aおよびエアーシリンダ200bのロッド208bは、それぞれ、連結軸210aおよび210bに連結される。2つの連結軸210aおよび210bは、互いに間隔を隔てて、上下動支持部プレート206および2つの吸引把持部材186aおよび186bに貫通される。
【0053】
吸引把持部材186aの背面側には、図10(A),(B)に示すように、ステー板212aが配設され、吸引把持部材186bの正面側には、ステー板212bが配設されている。一方の連結軸210aは、その軸方向の中間部がステー板212aに止めネジ214aで固定・支持され、他方の連結軸210bは、その軸方向の先端部がステー板212bに止めネジ214bで固定・支持されている。
【0054】
すなわち、一方の連結軸210aは、止めネジ214aで固定されたステー板212aを介して、一方の吸引把持部材186aに固定されている。この場合、連結軸210bは、吸引把持部材186aに対してフリーの状態で貫通されている。また、他方の連結軸210bは、止めネジ214bで固定されたステー板212bを介して、他方の吸引把持部材186bに固定されている。この場合、連結軸210aは、吸引把持部材186bに対してフリーの状態で貫通されている。
【0055】
さらに、一方の連結軸210aおよび他方の連結軸210bは、それぞれ、リニアブシュ216aおよび216bによって、その軸方向に進退自在可能に、上下動支持プレート206に支持されている。
【0056】
そして、特に、図10(B)に示すように、一方のエアーシリンダ200aを駆動させることによって、一方の連結軸210aに連動して吸引把持部材186aが進退可能に変位される。また、他方のエアーシリンダ200bを駆動させることによって、他方の連結軸210bに連動して吸引把持部材186bが進退可能に変位される。したがって、一方のエアーシリンダ200aおよび他方のエアーシリンダ200bの押し引きにより、一方の吸引把持部材186aおよび他方の吸引把持部材186bの開閉動作を行うことができる。
【0057】
本実施形態例では、一方の吸引把持部材186aを一方のエアーシリンダ200aで一方の連結軸210aに沿って引き戻す[図10(B)の右側参照]と同時に、他方の吸引把持部材186bを他方のエアーシリンダ200bで他方の連結軸210bに沿って押し出すこと[図10(B)の左側参照]によって、たとえば図10(A)および図10(C)に示すように、吸引把持部材186aおよび186bは、開いた状態となる。そして、これと反対の動作をさせることによって、吸引把持部材186aおよび186bは、閉じ合わされた状態となる。
【0058】
さらに、吸引把持部材186aおよび186bは、互いに閉じ合わされた状態を保持したままの状態で、嵌装装置22によって、上下動自在に変位することが可能となる。そこで、次に、吸引把持装置20を可動させ、上述した開閉機構との協働作用によって、ワークWに枚葉形ラベルチューブrを嵌装させる、嵌装装置22について説明する。
嵌装装置22は、図11に示すように、横長矩形の上下動支持プレート206を含む。上下動支持プレート206の長手方向の一方側および他方側には、図10および図11に示すように、それぞれ、2つずつ、リニアガイド218aおよび218bが配設される。一方の2つのリニアガイド218aおよび他方の2つのリニアガイド218bは、それぞれ、リニアガイドレール220aおよび220bに沿って摺動自在に配設される。各リニアガイド218aおよび218bは、それぞれ、上下動支持プレート206にボルト222等の固着手段で固定され、リニアガイドレール220aおよび220bは、本ラベルチューブ装着機10の支持フレーム50(図1参照。)にボルト224等の固着手段で固定されている。
【0059】
一方、本ラベルチューブ装着機10の支持フレーム50(図1参照。)の背面側には、図11および図12に示すように、たとえば縦長矩形のベースプレート226が配設される。ベースプレート226には、その長さ方向(上下方向)に延びて、ボールネジ228が配置される。ボールネジ228は、その軸方向の一端側(上端側)がベアリングケース230により回動自在に支持され、その軸方向の他端側(下端側)がサポートユニット232により回動自在に支持されている。また、ボールネジ228の他端側は、カップリング234を介して、サーボモータ236等の駆動手段に取付けられる。サーボモータ236は、モータベース238によりベースプレート226に支持される。さらに、ボールネジ228の軸方向の中間部には、ナット部240がボールネジ228に螺合されている。
【0060】
さらに、このナット部240には、ナットベース242を介して、複数の連結棒244が取付けられる。複数の連結棒244は、図12に示されているように、その軸方向の一端(下端)がナットベース242に固定され、その軸方向の他端(上端)が、ナットブラケット246を介して、上下動支持プレート206に固定されている。したがって、サーボモータ236を駆動させることにより、ナット部240がボールネジ228に沿って上下動自在に変位する。ナット部240が上下動すると、それに連動して連結棒244が上下動し、さらに、ナットブラケット246を介して上下動支持プレート206が上下動する。この場合、上下動支持プレート206に支持されたリニアガイド218aおよび218bが、図11に示されているように、リニアガイドレール220aおよび220bに沿って上下動自在となる。
【0061】
この嵌装装置22では、上下動支持プレート206が上昇して停止する位置が、吸引把持装置20でラベルチューブrを吸引把持する位置となり、さらに、上下動支持プレート206が下降して停止する位置が、吸引把持装置20で所定の開口形状に保持された枚葉形ラベルチューブrをワークWに嵌装させる位置となるように構成されている。
この場合、上下動支持プレート206が上昇して停止する位置では、開かれた状態の2つの吸引把持部材186a,186bの間にラベルチューブrが挿入された後、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされ、前記2つの吸引把持部材186a,186bが閉じあわされると略同時にラベルチューブrが吸引把持される。その後、その状態を維持したまま、嵌装装置22によって、閉じ合わされた2つの吸引把持部材186a,186bが下降する。
【0062】
また、上下動支持プレート206が下降して停止する位置では、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされた状態で吸引把持されたラベルチューブrがワークWに嵌装される。ラベルチューブrがワークWに嵌装されると略同時に、2つの吸引把持部材186a,186bが開かれた状態となる。その後、嵌装装置22によって、開かれた状態のまま2つの吸引把持部材186a,186bが上昇する。
【0063】
次に、ワークWをコンベヤ24から受け取って吸引把持装置20の下方に移送させる回転テーブル26について説明する。回転テーブル26は、図14に示すように、ロータリー板250を含む。ロータリー板250は、その円周方向に、たとえば等間隔に配置された8つの断面U字状の切欠き部252を有する。つまり、8つの切欠き部252は、ロータリー板250の円周方向に見て、45度ずつの間隔を隔てた位置に配設されている。ロータリー板250の下方には、図12,図16に示すように、所定の間隔を隔ててワークWの支持面となるテーブルベース254が配設されている。テーブルベース254は、コンベヤ24の面と略同じ高さを有し、コンベヤ24から搬送されてくるワークWの底面と当接してワークWが落下しないように支持する支持面となっている。
【0064】
ロータリー板250の中央部には、図12に示すように、回転軸部256が配設され、回転軸部256は、軸受部258により回動自在に支持されている。回転軸部256の軸方向の中間部には、プーリ260が配設され、このプーリ260と対向するように所定の間隔を隔てて、プーリ262が配設される。プーリ262は、サーボモータ264等の回転駆動手段により回動自在に配設されている。プーリ260および262間には、タイミングベルト266が架設され、サーボモータ264を駆動させることによって、回転軸部256を介して、ロータリー板250を間欠的に回転させることが可能となる。なお、プーリ260,262およびタイミングベルト266は、たとえば箱形のアーム267内に収納・保護されている。
【0065】
次に、コンベヤ24から回転テーブル26に移送されたワークWを受ける受け部材28について説明する。受け部材28は、図14,図16,図17,図18等に示すように、たとえば矩形板状の受けステー268を含む。受けステー268は、図16に示すように、ベース板270に止めねじ272等で取付けられている。ベース板270は、ロータリー板250の中央部上方にロータリー板250から所定の間隔を隔てて配設されている。受けステー268の一方主面には、受け部274が配設される。受け部274は、図17,図18に示すように、その表面にたとえば円弧状の受け面276を有する。受け部274は、その受け面276が上流側のコンベヤ24から搬送されてくるワークWに向いて対向配置されている。
【0066】
受け部材28の近傍でコンベヤ24の上流側には、図17,図18に示すように、ストッパ装置30が配設されている。ストッパ装置30は、コンベヤ24からワークWを回転テーブル26に受け渡すのを適宜ストップさせて、回転テーブル26へのワークWの移送のタイミングを図っている。ストッパ装置30は、たとえば一対のエアーチャック278を含む。一対のエアーチャック278は、コンベヤ24の上方に延びて配置されたベースプレート280に支持されている。一対のエアーチャック278は、対向する2つの作動フィンガ282を含む。2つの作動フィンガ282には、それぞれ、断面L字状の把持片284が形成されている。把持片284は、その先端部に円弧状の把持凹部286を有する。この場合、エアーチャック278を駆動させることにより、2つの作動フィンガ282が把持方向に往復動可能となる。そのため、コンベヤ24で搬送されてくるワークWを把持片284の把持凹部286間で把持して、ワークWを回転テーブル26に受け渡すのを停止させることが可能となる。
【0067】
次に、吸引把持装置20の下方でワークWを位置決めする挿入位置決め装置32について説明する。挿入位置決め装置32は、図12に示すように、エアーシリンダ288等のアクチュエータを含む。エアーシリンダ288は、回転テーブル26のテーブルベース254の下面に配設される。エアーシリンダ288のロッド290の先端部には、図19に示すように、取付ブラケット291およびL字状の支持ブラケット292を介して、挿入位置決め片294が配設されている。挿入位置決め片294は、その先端に円弧状の切欠き凹部296を備えている。エアーシリンダ288を駆動させることにより、挿入位置決め片294は、図12に示すように、吸引把持装置20の吸引把持部186の下方に進退可能に配設される。この場合、回転テーブル26のロータリー板250で吸引把持装置20の下方に移送されたワークWは、ロータリー板250の切欠き部252と、挿入位置決め片294の切欠き凹部296との間で把持されることにより、固定・位置決めされるものとなる。つまり、挿入位置決め片294と回転テーブル26との協働作業により、ワークWを吸引把持装置20の略真下に配置・位置決めするものである。
【0068】
次に、回転テーブル26から下流側のコンベヤ24にワークWを移送する押出し装置34について説明する。押出し装置34は、図14,図15,図16,図20に示すように、たとえばエアーシリンダ298等のアクチュエータを含む。エアーシリンダ298は、ベース板270に支持されている。エアーシリンダ298のロッド300の先端部には、たとえば矩形板状の押出しステー302が配設されている。押出しステー302の一方主面でその長さ方向の下側には、押し部304が配設されている。押し部304は、図14に示すように、たとえば断面V字状の押し面306を有し、押し面306の谷底部には、断面矩形状の溝部308を備えている。押し部304の押し面306は、下流側のコンベヤ24に向いて配置されている。エアーシリンダ298を駆動させることにより、押出しステー302をコンベヤ24にその下流側に向けて進退可能に変位させることが可能となる。そのため、回転テーブル26により吸引把持装置20の吸引把持部186の下方において移送されるワークWをコンベヤ24の回転テーブル26よりも下流側に押出すことが可能となる。
【0069】
次に、タタキ装置36について説明する。タタキ装置36は、図20に示すように、たとえばエアーシリンダ310等のアクチュエータを含む。エアーシリンダ310は、押出し装置34の近傍で、且つ、下流側のコンベヤ24の上方に配設されている。エアーシリンダ310のロッド312の先端には、たとえば方形のタタキ片314が配設されている。エアーシリンダ310を駆動させることによって、タタキ片314が上下動自在に変位させることが可能となる。そのため、吸引把持部186の下方において嵌装装置22でラベルチューブrが初期的に嵌装され(図20では、吸引把持部186,嵌装装置22は省略した)、回転テーブル26からコンベヤ24の下流側に移送されてきたワークWがタタキ片314の下方に位置したとき、ワークWの上方から叩いてラベルチューブrをワークWの適当な位置まで下げることが可能となる。
【0070】
次に、不具合のあるワークWを下流側のコンベヤ24から排出する排出装置38について説明する。図20に示すように、たとえばエアーシリンダ318等のアクチュエータを含む。エアーシリンダ318は、タタキ装置36の下流側で、且つ、コンベヤ24の上方に配設されている。エアーシリンダ318のロッドの先端には、たとえば方形の押し出し片320が取付けられている。エアーシリンダ318を駆動させることによって、押し出し片320が、コンベヤ24上を横切るように進退自在に変位させることが可能となる。そのため、コンベヤ24の下流側において、ラベルチューブrの装着不良,ラベルチューブr自体の不良等により不具合のあるワークWを排出装置38によってコンベヤ24上から押出して排出・除外することが可能となる。
【0071】
この場合、排出装置38の近傍には、図20に示すように、コンベヤ24の側近に排出ボックス322が配置されている。また、この排出ボックス322とコンベヤ24との間には、排出シュータ324が配設されている。排出装置38でコンベヤ24上から排出された不具合のあるワークWは、排出シュータ324を介して、排出ボックス322へと排出される。不具合のないワークWは、排出装置38よりさらに下流側へと、コンベヤ24上を搬送され、シュリンクトンネル等の加熱装置(図示せず)に搬送されていく。
【0072】
次に、本ラベルチューブ装着機10に配置された主要なセンサについて説明する。
このラベルチューブ装着機10では、図1に示すように、折り目緩和装置16の上流側に、ラベルチューブ停止用センサ326およびラベルチューブ接ぎ目センサ328が配置される。ラベルチューブ停止用センサ326およびラベルチューブ接ぎ目センサ328は、それぞれ、たとえば透過型光フォトセンサで構成されている。
ラベルチューブ停止用センサ326は、巻き出し装置12から引き出されて下流側へと送出されるラベルチューブRのラベルチューブrの透明な境界部b部分(図22参照。)を検知するもので、それによってラベルチューブrの送り量を制御することが可能となる。この場合、当該透明な境界部b部分を透過型光フォトセンサで検知することによって、連続した多数のラベルチューブr,r,r,・・・のピッチ毎に、ラベルチューブRの送りを間欠的に停止させるものであり、これによって、切断装置18での切断作業がタイミングよく行うことが可能となる。
【0073】
ラベルチューブ接ぎ目センサ328は、図23に示すように、たとえばラベルチューブRに新たなラベルチューブを接ぎテープ330等で貼り合せて継いだ場合に、その接ぎテープ330部分を検知するためのものである。この場合、接ぎテープ330部分を有するラベルチューブrで嵌装されたワークWは、不良品扱いとされる。ラベルチューブ接ぎ目センサ328によって接ぎテープ330部分を検知し、その信号がシーケンサ(図示せず)を介して排出装置38に送られて、当該ワークWを排出することが可能となる。
【0074】
また、本ラベルチューブ装着機10では、図7に示すように、切断装置18の近傍にラベルチューブ到達センサ332が配置されている。このラベルチューブ到達センサ332は、下保持装置150の下側近傍で、所定の間隔を隔てて対向配置される、反射型光フォトセンサ334aおよびミラー334bを含む。反射型光フォトセンサ334aおよびミラー334bは、それぞれ、たとえばL字状の取付板336および338により、カッターベース133に取付けられている。このラベルチューブ到達センサ332によって、所望の長さに切断しようとするラベルチューブRが、切断装置18の上刃部126および下刃部128よりも下方に位置しているかどうかを検知し、ラベルチューブRが上刃部126および下刃部128に引っ掛かっている等の不具合が発生したか否かをみるためのものである。
【0075】
さらに、本ラベルチューブ装着機10では、図13に示すように、嵌装装置22の上下動支持プレート206の上下動の可動範囲を規制する位置決めセンサ340が配置される。この位置決めセンサ340は、上限センサ340a,原点センサ340b,下限センサ340cを含む。上限センサ340a,原点センサ340bおよび下限センサ340cは、それぞれ、たとえば断面L字形の取付板342および344により、ベースプレート226に取付けられている。また、センサドグ346は、ナットベース242に取付けられている。上限センサ340a,原点センサ340bおよび下限センサ340cは、それぞれ、近接センサにより構成されている。
【0076】
上限センサ340aおよび下限センサ340cによって、ナット部240と共に上下動するセンサドグ346が検知されると、その信号がサーボモータ236に送られ、それぞれ、上下動支持プレート206の上限位置および下限位置を所定の位置で停止する。この場合、上下動支持プレート206の上限停止位置は、吸引把持装置20でワークWを吸引把持させる位置となり、また、上下動支持プレート206の下限停止位置は、吸引把持装置20で所定の開口形状に保持された枚葉形ラベルチューブrをワークWに嵌装させる位置となるように構成されている。
【0077】
さらに、本ラベルチューブ装着機10では、図14に示すように、回転テーブル26の近傍に、ロータリー板250の回転位置を確認するテーブル定位置確認センサ348が配置されている。このテーブル定位置確認センサ348は、たとえば図14および図12に示すように、回転位置確認センサ348aおよび原点センサ348bを含む。回転位置確認センサ348aおよび原点センサ348bは、それぞれ、近接センサで構成される。回転位置確認センサ348aおよび原点センサ348bは、それぞれ、ロータリー板250の上方近傍に配設されたセンサ取付板350に取付けられている。センサ取付板350は、センサ取付軸部352を介して、センサベース354に支持されている。センサベース354は、アーム267に固定されている。また、ロータリー板250の下面には、その円周方向に所定の間隔を隔てて、たとえば8つのセンサドグ356が配設されている。8つのセンサドグ356は、それぞれ、ロータリー板250の切欠き部252の中心とロータリー板250の中心とを結ぶ線上に配設されている。
このテーブル定位置確認センサ348では、回転位置確認センサ348aによって、ロータリー板250が回転方向に45度回転したことを確認し、また、原点センサ348bによって、ロータリー板252の原点位置を確認している。
【0078】
また、本ラベルチューブ装着機10では、図17および図18に示すように、ストッパ装置30の近傍に、チャックセンサ358が配置されている。このチャックセンサ358は、2つの作動フィンガ282よりもワークWの搬送の少し上流側で、コンベヤ24を挟んで配置された、たとえば反射型光フォトセンサ358aおよびミラー358bで構成されている。このチャックセンサ358でワークWを検知すると、その信号がエアーチャック278に送られ、作動フィンガ282が作動し、把持片284が開いた状態から、把持片284が閉じて、さらに、把持片284が開くという、把持片284の一連の動作が行われるものとなる。
この場合、ストッパ装置30の作動フィンガ282の開閉動作により、ワークWを作動フィンガ282の把持片284で、一旦、把持することによって、ワークWの姿勢を制御して補整することができる。そのため、本実施形態例のように、ワークWが異形形状のもであっても、所定の姿勢でワークWを受け部材28の受け部274に移送させることが可能となる。すなわち、チャックセンサ358は、異形形状のワークWの姿勢を制御するために、ストッパ装置30の作動フィンガ282を駆動させるための機能を有するものであるといってもよい。
【0079】
さらに、ストッパ装置30の近傍には、図17および図18に示すように、ストッパ装置30から回転テーブル26側に受け渡されたワークWを検知する受渡し用センサ360が配置されている。受渡し用センサ360は、ストッパ装置30の下流側で、受け部材28で受けられたワークWを検知できるように、コンベヤ24を挟んで配置された、たとえば反射型光フォトセンサ360aおよびミラー360bで構成されている。
この受渡し用センサ360は、回転テーブル26側の受け部材28で受けられたワークWを検知することによって、ストッパ装置30から受け部材28側へのワークWの受渡しを制御するための機能を有するものである。すなわち、この受渡し用センサ360により受け部材28の受け部274で受けられたワークWを検知すると、その信号がエアーチャック278に送られ、ストッパ装置30における作動フィンガ282の開き動作が制御されて停止し、ワークWの把持状態が維持されたままとなる。そのため、ワークWは、ストッパ装置30側から回転テーブル26側へ移送されない。
また、受渡し用センサ360でワークWが検知されないときには、つまり、受け部材28の受け部274にワークWが位置しないときには、ストッパ装置30によるワークWの把持が解除され、作動フィンガ282が開いた状態となり、コンベヤ24の上流側において搬送されてくるワークWが回転テーブル26側へと移送される。
なお、ワークWが異形形状ではなく、姿勢を補整する必要がない場合には、チャックセンサ358を省略して、受け渡し用センサ360だけによって、ストッパ装置30の作動フィンガ282の開閉動作を制御することも適宜可能である。
【0080】
また、回転テーブル26の近傍には、図20に示すように、ロータリー板252の切欠き部252に配置され、ロータリー板252の回転方向に間欠的に移送されるワークWに、枚葉形ラベルチューブrが嵌装されているか否かを検知する嵌装確認センサ362が配置されている。嵌装確認センサ362は、ロータリー板252の近傍で、ロータリー板252の円周方向で見て、挿入位置決め装置32と押出し装置34との間に位置する切欠き部252を間に挟んでコンベヤ24を跨ぐように配置された、たとえば反射形光フォトセンサ362aおよびミラー362bで構成されている。この嵌装確認センサ362でワークWに枚葉形ラベルチューブrが嵌装されていないことが確認されると、その信号がシーケンサ(図示せず)を介して排出装置38に送られ、枚葉形ラベルチューブrが嵌装されていないワークWが不良品として排出される。
【0081】
また、タタキ装置36の近傍には、図20に示すように、コンベヤ24上を通過するワークWがタタキ装置36のタタキ片314の下方に位置したことを検知するタタキ位置確認センサ364が配置されている。タタキ位置確認センサ364は、タタキ装置36よりもワークWの搬送の上流側に配置された、たとえば反射形光フォトセンサ364aおよびミラー364bで構成されている。このタタキ位置確認センサ364でワークWの位置を確認すると、エアーシリンダ310が作動し、ワークWに嵌装された枚葉形ラベルチューブrがタタキ片314により叩かれて適当な位置まで押し下げることが可能となる。
【0082】
また、タタキ装置36のワークWの搬送の下流側には、図20に示すように、タタキ不良確認センサ366が配置されている。タタキ不良確認センサ366は、タタキ装置36の下流側のコンベヤ24を挟んで配置された、たとえば反射形光フォトセンサ366aおよびミラー366bで構成されている。このタタキ不良確認センサ366は、ワークWの少し上側を検知するもので、枚葉形ラベルチューブrがワークWにすっぽりと嵌装されていない場合に、これを検知するものである。つまり、ワークWの上側に枚葉形ラベルチューブrが存在していることを検知すると、枚葉形ラベルチューブrがワークWに十分に嵌装されていない不良品として判断し、その信号が排出装置38に送られ、当該不良品を排出することが可能となる。
【0083】
さらに、排出装置38の近傍には、図20に示すように、不良品ワークWを排出する排出位置を確認する排出位置確認センサ368が配置されている。排出位置確認センサ368は、排出装置38の近傍の上流側で、コンベヤ24を跨ぐように配置された、たとえば反射形光フォトセンサ368aおよびミラー368bで構成されている。この排出位置確認センサ368で不良品ワークWの排出位置を検知すると、エアーシリンダ318が作動し、押し出し片320をコンベヤ24上に進出させ、当該不良品ワークWを排出シュータ324に向けて排出することが可能となる。
【0084】
さて、切断装置18の上刃部126および下刃部128を作動させるシリンダ146、吸引把持装置20の2つの吸引把持部材186a,186bを開閉自在とするエアーシリンダ200a,200b、挿入位置決め装置32の挿入位置決め片294を進退自在に作動させるエアーシリンダ288、押出し装置34の押し部304を進退自在に作動させるエアーシリンダ298、タタキ装置36のタタキ片314を上下動させるエアーシリンダ310、排出装置38の押し出し片320を作動させるエアーシリンダ318は、それぞれ、シリンダスイッチ(図示せず)を含み、該シリンダスイッチによって、シリンダのピストンの変位位置を判別し、シリンダロッドの動作確認が行われている。この場合、エアーシリンダ200a,200b,288,298,310,318の各ロッドの進退動作のタイミングは、シーケンサ(図示せず)内部のタイマー(図示せず)により、適宜、設定されている。
【0085】
さらに、シーケンサ(図示せず)内部のカウンタ(図示せず)では、ラベルチューブ接ぎ目センサ328で接ぎ目テープ330を検知した場合に、該接ぎ目テープ330を有する枚葉形ラベルチューブrで嵌装された不良品ワークWを排出装置38で排出させるタイミングが設定されている。
【0086】
また、本ラベルチューブ装着機10の稼動前において、ラベルチューブ装着機10に最初にセットされたラベルチューブRのミシン目形成装置40から切断装置18までの間に位置する部分には、ミシン目が形成されていないため、このミシン目が形成されていない枚葉形ラベルチューブrで嵌装された不良品ワークWを排出装置38で排出させる必要がある。この場合、シーケンサ(図示せず)内部のカウンタ(図示せず)によって、ミシン目が入っていないラベルチューブrの数を予め設定している。つまり、ミシン目が形成されていない枚葉形ラベルチューブrで嵌装された不良品ワークWを排出装置38で排出させるタイミングが設定される。
【0087】
次に、本ラベルチューブ装着機10により、ワークWにラベルチューブrが嵌装される工程および主要部の作用・効果について説明する。
本ラベルチューブ装着機10を稼動させる前に、先ず、手動によって、巻き出し装置12にロール状にセットされた扁平状に折り合わされた長尺状のラベルチューブRを引き出して、ミシン目形成装置40にセットした後、ラベルチューブRをさらに下流側へ引き出して、ラベルチューブ停止用センサ326およびラベルチューブ接ぎ目センサ328の間を通過させ、折り目緩和装置16へと引き出される。
【0088】
そして、折り目緩和装置16では、ラベルチューブRが、浮き子プレート68に外嵌めされ、そして、弛緩ローラ84と擦りローラ104との間に浮き子プレート68の幅方向の両側において挟み込まれることにより、弾性的に保持される。この場合、折り目弛緩部82の2つの弛緩ローラ84は、たとえば図2に示すように、それぞれ、浮き子プレート68の近傍に配置され、浮き子プレート68に外嵌めされた連続したラベルチューブRの折り目Cの内面側に位置するものとなる。
また、折り目擦り付部102の2つの擦りローラ104は、それぞれ、折り目弛緩部82の2つの弛緩ローラ84の外側に対向するように配置される。そして、折り目弛緩部82の弛緩ローラ84と、折り目擦り付部102の擦りローラ104との間には、浮き子プレート68に外嵌めされた連続したラベルチューブRの折り目Cが浮き子プレート68の幅方向の両側において挟み込まれる。
【0089】
さらに、浮き子プレート68から下流側へ垂下したラベルチューブRは、図1(A),(B)に示すように、送り装置14のロール14aおよび14b間に挟み込まれ、さらに下流側へと引き出される。送り装置14の一方のロール14aには、サーボモータ等の回転駆動手段(図示せず)が接続され、この回転駆動手段によって、巻き出し装置12からラベルチューブRを間欠的に引き出し、該ラベルチューブRをその送り方向に移送するものである。また、送り装置14の2つのロール14a,14bの挟持幅15a,15bは、図1(B)に示すように、それぞれ、ラベルチューブRの幅よりも短い幅狭に形成されている。
さらに、送り装置14から下流側へ垂下するラベルチューブRは、その先端部が切断装置18の下保持装置150の下側に位置するように配置される。
【0090】
そして、本ラベルチューブ装着機10は、その操作パネル42の電源スイッチ43(図1参照。)が入れられ、上述した各装置の原点復帰が確認された後、運転が開始される。
このラベルチューブ装着機10では、送り装置14により、巻き出し装置12から、ラベルチューブRが引き出され、ミシン目形成装置40で所定の位置にミシン目(図示せず)が形成された後、折り目緩和装置16へと移送される。
【0091】
折り目緩和装置16では、たとえば図2に示すように、ラベルチューブRが、浮き子プレート68によって、その内面同士が離間されて予備的に拡開されると共に、折り目弛緩部82の弛緩ローラ84と折り目擦り付部102の擦りローラ104との間に挟持されることによって、ラベルチューブRの折り目Cの折り癖を弛緩することができる。
すなわち、連続したラベルチューブRの中に浮き子プレート68が挿入されることで、該ラベルチューブRの内面同士が離間されて拡開される。また、該ラベルチューブRは、2つの弛緩ローラ84と2つの擦りローラ104との間に挟み込まれることによって、該ラベルチューブRの折り目C部分およびその近傍が、2つの弛緩ローラ84および2つの擦りローラ104で擦り付けられる。そのため、折り目Cの折り癖が緩和される。
【0092】
折り目Cの折り癖が緩和されたラベルチューブRは、送り装置14の2つのロール14a,14b間に移送され、さらに下流側へと移送される。この場合、折り目Cの折り癖が緩和されたラベルチューブRは、送り装置14の2つのロール14a,14b間で押圧・挟持されるが、図1(B)に示すように、ラベルチューブRの幅よりも幅狭に形成されたロール14a,14bの挟持幅15a,15b部分で該ラベルチューブrを押圧・挟持するため、ラベルチューブrは折り癖が緩和されたままの状態を維持しながら、下流側へと移送される。
【0093】
次に、ラベルチューブRは、切断装置18へと移送され、所望の長さの枚葉形ラベルチューブrに切断される。切断装置18では、図7および図9に示すように、上保持装置148および下保持装置150でラベルチューブRを両側から把持し固定することによって、切断装置18の切断によるラベルチューブRの位置ズレを防止することができる。そのため、正しい位置でラベルチューブRを切断することができる。また、この切断装置18では、下保持部材170の吸引口185に負圧を発生させることによって、ラベルチューブrの開口が補助的に行われる。そのため、後述する吸引把持装置20での枚葉形ラベルチューブrの開口作用をスムーズに行うことができる。
【0094】
切断装置18で切断されたラベルチューブrは、図17および図18に示すように、吸引把持装置20により吸引把持され、所望の開口形状に保持される。
この吸引把持装置20では、先ず、切断されたラベルチューブrは、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされる前に、2つの吸引把持部材186a,186bの間に挿入されて配置される。この場合、たとえば図10(C)に示すように、切断されたラベルチューブrは、その両側の折り目Cが2つの嵌入溝192a,192bに位置するように挿入・配置される。
【0095】
そして、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされると略同時に、切断されたラベルチューブrは、吸引孔194a,194bの作用により挿入穴部188の内周面に沿って密着され、吸引把持される。そのため、枚葉形ラベルチューブrは、挿入穴部188の内周面に沿って安定して密着される。
すなわち、2つの吸引把持部材186a,186bは、切断されたラベルチューブrの開口形状をワークWの最大胴径部の外周形状に対応させた形状に安定した状態で保持することが可能となる。この場合、枚葉形ラベルチューブrの折り目C部分が、図18に示すように、2つの吸引把持部材186a,186bの嵌入溝192a,192bに一旦嵌り込むため、枚葉形ラベルチューブrは、より一層効果的に、所定の姿勢で挿入穴部188の内周面に沿って密着される。
【0096】
さらに、この吸引把持装置20では、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされる際に、枚葉形ラベルチューブrの折り目Cを2つの切欠き部190a,190bの内周面で押圧することで、吸引孔192a,192bによる枚葉形ラベルチューブrの開口を支援するものとなっている。この場合、枚葉形ラベルチューブrの両側の折り目Cを2つの吸引把持部材186a,186bの嵌入溝192a,192bの内周面で押圧することによって、枚葉形ラベルチューブrを該折り目C部分で押し広げて開口させる作用が働き、枚葉形ラベルチューブrをより効果的に開口させることができる。
【0097】
また、この吸引把持装置20では、2つの吸引把持部材186a,186bの開閉方向が枚葉形ラベルチューブrの扁平拡がり方向と同方向なので、2つの吸引把持部材186a,186bが互いに閉じ合わされたときに、枚葉形ラベルチューブrの折り目C部分を2つの吸引把持部材186a,186bの閉じ合わせ面で挟み込む恐れがない。そのため、枚葉形ラベルチューブrの折り目C部分に亀裂等の損傷が発生させる等の恐れがなく、枚葉形ラベルチューブrを開口させるときの不具合もなくなる。
【0098】
さらに、吸引把持装置20で所望の開口形状に開口されたラベルチューブrは、嵌装装置22によって、ワークWに嵌装される。この嵌装装置22によれば、枚葉形ラベルチューブrを吸引した2つの吸引把持部材186a,186bは、閉じ合わされた状態で下降し、ラベルチューブrをワークWに嵌装させた後、2つの吸引把持部材186a,186bは、開いた状態となって上昇する。さらに、上側から移送されてきた枚葉形ラベルチューブrは、2つの吸引把持部材186a,186bにより、その両側から挟み込まれて吸引把持され、先の動作を繰り返すものとなる。また、本ラベルチューブ装着機10では、図19に示すように、挿入位置決め片294と回転テーブル26との協働作業により、ワークWを吸引把持装置20の略真下に配置・位置決めすることができるため、嵌装装置22による嵌装を正確に行うことができる。
この場合、吸引把持装置20がラベルチューブrを所望の開口形状に開口させた状態を維持したまま、嵌装装置22によって可動されるため、ラベルチューブrは、その開口形状をワークWの最大胴径に対応させた形状に保ちながら、ワークWに嵌装される。
【0099】
したがって、本ラベルチューブ装着機10では、切断されたラベルチューブrの開口径とワークWの外径との差が僅かであっても、枚葉形ラベルチューブrをワークWに引っ掛かることなく円滑に且つ確実に装着することができる。また、ワークWの外形が異形の場合であっても、ラベルチューブrの開口形状をワークWの最大胴径部の外周形状に柔軟に対応させることができる。
【0100】
本実施形態例では、ラベルチューブ装着機10によって枚葉形ラベルチューブrが嵌装されたワークWは、回転テーブル26で移送され、さらに、押出し装置34によって、コンベヤ24の下流側へと移送される。その後、ワークWは、タタキ装置36によって、ラベルチューブrがワークWの適当な位置まで下げられる。さらに、ワークWは、コンベヤ24の下流側へと搬送され、不良品ワークWの場合には、排出装置38によりコンベヤ24上から排出され、良品ワークWの場合には、コンベヤ24のさらに下流側に配設されたシュリンクトンネル等の加熱装置(図示せず)に搬送される。このとき、ワークWに嵌装された枚葉形ラベルチューブrは、熱収縮により収縮されて、ワークWに密着固定される。
【0101】
なお、本実施形態例に係るラベルチューブ装着機10では、ラベルチューブrの開口形状がワークWの最大胴径部の外周形状に合わせて種々の形状に設定され得る。例えば、ラベルチューブrの開口形状を正方形、長方形、円形ないし楕円形にする場合には、2つの吸引把持部材186a,186bは、それぞれ、正方形、長方形、円形ないし楕円形の半分の形状の切欠き部190a,190bを有するものとなり、2つの吸引把持部材186a,186bが閉じ合わされたときに、挿入穴部188の平面視形状が正方形に構成される。同様に、ワークWが異形の場合でも、その最大胴部の外径に対応した挿入穴部188が構成されるように、2つの吸引把持部材186a,186bを形成すればよい。
【0102】
上述の実施形態例のラベルチューブ装着機10では、ラベルチューブRがシュリンクフィルムで形成されたものに適用されたが、このラベルチューブ着機10は、たとえばストレッチフィルムで形成されたラベルチューブにも適用可能である。
さらに、上述の実施形態例のラベルチューブ装着機10では、容器等の被装着物(ワークW)にラベルチューブrを嵌装させたが、本ラベルチューブ装着機10は、ラベルチューブrをリレーコイル等のスリーブ状の電子部品(被装着物)に自動的に装着する工程などにも、適宜、有効に用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】(A)は、本願発明に係るラベルチューブ装着機の一例を示す概略正面図であり、(B)は、送り装置の要部平面図である。
【図2】図1のラベルチューブ装着機に適用された折り目緩和装置の要部拡大斜視図である。
【図3】図1のラベルチューブ装着機に適用された折り目緩和装置の拡大正面図解図である。
【図4】図1のラベルチューブ装着機に適用された折り目緩和装置の拡大平面図解図である。
【図5】図1のラベルチューブ装着機に適用された折り目緩和装置の一部省略拡大左側面図解図である。
【図6】図1のラベルチューブ装着機に適用された折り目緩和装置に用いられる拡開部材の配置を示す拡大図であって、(A)はその拡大左側面図解図であり、(B)はその拡大正面図解図である。
【図7】図1のラベルチューブ装着機に適用された切断装置およびその周辺を示す一部切欠き拡大正面図解図である。
【図8】図7の平面図解図である。
【図9】図1のラベルチューブ装着機に適用された切断装置の上刃部,下刃部およびその周辺を示す要部斜視図である。
【図10】(A)は、図1のラベルチューブ装着機に適用された吸引把持装置並びに嵌装装置およびその周辺を示す拡大平面図解図であり、(B)は、2つの吸引把持部材の開閉機構を示す要部分解平面図解図であり、(C)は、切断された枚葉形ラベルチューブが2つの吸引把持部材の間に挿入・配置された状態を示す要部平面図解図である。
【図11】図1のラベルチューブ装着機に適用された吸引把持装置並びに嵌装装置およびその周辺を示す拡大正面図解図である。
【図12】図1のラベルチューブ装着機に適用された吸引把持装置並びに嵌装装置およびその周辺を示す拡大右側面図解図である。
【図13】図1のラベルチューブ装着機に適用された吸引把持装置並びに嵌装装置およびその周辺を示す拡大背面図解図である。
【図14】図1のラベルチューブ装着機に適用された回転テーブルおよびその周辺を示す拡大平面図解図である。
【図15】図14の正面図解図である。
【図16】コンベヤから回転テーブルに移送されたワークを受ける本発明の受け部材および回転テーブルからコンベヤにワークを移送する本発明の押出し装置を示す正面図解図である。
【図17】本発明について、コンベヤから回転テーブルに移送されたワークが吸引把持装置の下方へと供給される状態を示す要部斜視図である。
【図18】図1のラベルチューブ装着機に適用された吸引把持装置の2つの吸引把持部材によって、切断されたラベルチューブが所望の開口形状に拡開された状態で把持されている状態を示す要部斜視図である。
【図19】本発明について、回転テーブルとの協働により、吸引把持装置の下方でワークを位置決めする状態を示す要部斜視図である。
【図20】本発明について、切断されたラベルチューブが嵌装されたワークを回転テーブルからコンベヤに移送した後の状態を示す要部斜視図である。
【図21】図1のラベルチューブ装着機に適用されたワークの一例を示すもので、ワークを2方向から見た斜視図である。
【図22】図1のラベルチューブ装着機に適用された連続したラベルチューブの一例を示す平面図である。
【図23】接ぎ目テープで2つの連続したラベルチューブを接ぐ状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0104】
10 ラベルチューブ装着機
12 巻き出し装置
14 送り装置
16 折り目緩和装置
18 切断装置
20 吸引把持装置
22 嵌装装置
24 コンベヤ
26 回転テーブル
28 受け部材
30 ストッパ装置
32 挿入位置決め装置
34 押出し装置
36 タタキ装置
38 排出装置
40 ミシン目形成装置
42 操作パネル
66 折り目緩和部材
68 浮き子プレート
82 折り目弛緩部
102 折り目擦り付部
126 上刃部
128 下刃部
148 上保持装置
150 下保持装置
185 吸引口
186a,186b 吸引把持部材
188 挿入穴部
192a,192b 嵌入溝
194a,194b 吸引孔
R ラベルチューブ
r 枚葉形ラベルチューブ
C 折り目
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平状に折り合わされて、その両側縁に折り目を有する連続したラベルチューブを引き出しながら、順次、所望の長さに切断し、切断したラベルチューブを開口させて被装着物に装着するラベルチューブ装着機であって、
前記連続したラベルチューブを切断して所望の長さにするための切断装置、
前記切断装置で切断されたラベルチューブを吸引把持して前記被装着物に対応する所望の開口形状に拡開させ、その状態を保持する吸引把持装置、および
前記切断されたラベルチューブを所望の開口形状に保持した状態のまま前記吸引把持装置を可動させ、前記切断されたラベルチューブを前記被装着物に嵌装させる嵌装装置を含むことを特徴とする、ラベルチューブ装着機。
【請求項2】
前記吸引把持装置は、
開閉可能に2つに分割され、それぞれ切欠き部を有する吸引把持部材、および
前記切欠き部に配設される吸引孔を含み、
前記2つの吸引把持部材は、閉じ合わされたときに前記切欠き部で囲まれた内側部分に前記被装着物の最大胴径部が挿入可能となる挿入穴部が形成されるように構成され、
前記2つの吸引把持部材が閉じ合わされる前に、前記切断されたラベルチューブが前記2つの吸引把持部材の間に挿入・配置され、前記2つの吸引把持部材が閉じ合わされると共に前記吸引孔により前記挿入穴部の内周面に沿って密着されるように前記切断されたラベルチューブが吸引把持されることを特徴とする、請求項1に記載のラベルチューブ装着機。
【請求項3】
前記2つの吸引把持部材の開閉方向と、前記切断されたラベルチューブの扁平拡がり方向とが、同方向となるように構成され、
前記2つの吸引把持部材は、前記切断されたラベルチューブの前記折り目が嵌り込む嵌入溝を有することを特徴とする、請求項2に記載のラベルチューブ装着機。
【請求項4】
前記連続したラベルチューブの折り目の折り癖を緩和するための折り目緩和装置をさらに含み、
前記折り目緩和装置は、
前記連続したラベルチューブが外嵌めされ、前記連続したラベルチューブの内面同士を離間させて拡開させる浮き子プレート、
前記浮き子プレートの近傍に配置され、前記浮き子プレートに外嵌めされた前記連続したラベルチューブの前記折り目の内面側に位置する折り目弛緩部、および
前記連続したラベルチューブの外側に前記折り目弛緩部に対向して配置され、前記折り目弛緩部との間に、前記浮き子プレートに外嵌めされた前記連続したラベルチューブの前記折り目を挟み込み、前記折り目弛緩部と協働して前記折り目に擦り付けられる折り目擦り付部を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のラベルチューブ装着機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−327623(P2006−327623A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−153122(P2005−153122)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】