説明

ラベル付き容器

【課題】 ラベル付き容器において、ラベルの破損や汚損を防止し、容器の美的外観を向上すること。
【解決手段】 容器本体20と、該容器本体20の首部21から少なくとも胴部23に至る領域に被せられた熱収縮フィルムからなるラベル40とを有する容器10であって、容器本体20の首部21に打ち込まれる打ち込みキャップ30と該容器本体20の首部21とにより、ラベル40の上端41を挟んで固定するもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベル付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
商品名や内容物の成分等の各種情報を印刷した熱収縮フィルムからなるラベルを容器本体に被せたラベル付き容器が用いられている。
【0003】
従来のラベル付き容器は、特許文献1に記載の如く、容器本体の首部のキャップが取付けられる部分の直下から、容器本体の底部の設置面の内側に至るまでの広い領域にラベルを設けることで、外観の向上などが図れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-250040
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のラベル付き容器は、熱収縮フィルムからなるラベルの上端エッジが容器本体の首部のキャップが取付けられる部分の直下に露出している。
【0006】
このため、ラベルの薄い上端エッジが何らかの物に引っかかる等により破れる場合がある。
【0007】
また、風呂場など、水がかかる環境では、ラベルの上端エッジと容器本体との間に微小な隙間が形成されていると、そこに水が浸入し、カビの発生等の汚損を生ずる場合がある。
【0008】
本発明の課題は、ラベル付き容器において、容器の美的外観を向上し、ラベルの破損や汚損を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、容器本体と、該容器本体の首部から少なくとも胴部に至る領域に被せられた熱収縮フィルムからなるラベルとを有する容器であって、容器本体の首部に打ち込まれる打ち込みキャップと該容器本体の首部とにより、ラベルの上端を挟んで固定するラベル付き容器である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ラベル付き容器において、ラベルの破損や汚損を防止し、容器の美的外観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1はラベル付き容器を示す正面図である。
【図2】図2は容器本体を示す正面図である。
【図3】図3は容器本体の首部へのラベルの固定構造を示す模式図である。
【図4】図4は容器本体の底部へのラベルの固定構造を示す模式図である。
【図5】図5は容器本体の底部へのラベルの挟み止め状態を示す模式図である。
【図6】図6は容器本体の首部へのラベルの固定構造の変形例を示す模式図である。
【図7】図7は容器本体の底部へのラベルの挟み止め状態の変形例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に示すラベル付き容器10は、容器本体20に打ち込みキャップ30を被着して用いられ、容器本体20の首部21、肩部22、胴部23、底部24に至る領域に熱収縮フィルムからなるラベル40を有する。
【0013】
容器本体20は樹脂製ブロー成形体からなる。容器本体20を構成する樹脂としては、後述する底部24の弾性的な押し込み変形を容易にする必要があり、PP、HDPE、PET、EVOH(いわゆるエチレン−酢酸ビニル共重合体の加水分解物)等の各種樹脂を採用でき、これらの各種樹脂を多層にしても良い。容器本体20の厚みは概ね300μm〜2000μmが用いられる。
【0014】
容器本体20は、図2に示す如く、首部21の上端部に、内容物を注入及び/又は吐出する開口20Aを備える。
【0015】
容器本体20は、小径筒状の首部21が肩部22を介して、大径筒状の胴部23につながる。首部21が円形断面をなし、胴部23が楕円形断面をなすとき、肩部22は中心軸まわりの各部でその傾斜を異にするものになる。
【0016】
打ち込みキャップ30は、容器本体20の首部21に打ち込み固定されるキャップ本体31と、キャップ本体31にヒンジ結合されて開閉するカバー32とからなり、カバー32の内面中央に設けたプラグ33をキャップ本体31の中央に設けてあるノズル34に係脱可能にしている。打ち込みキャップ30は、キャップ本体31の内周側に後述の環状係止部31A及びインナーシール31Cを設け、キャップ本体31の外周に後述の環状スカート部31Bを設けてある。
【0017】
ラベル40は、熱収縮フィルムからなり、表面に商品名等の印刷が施された後、両側縁部が溶剤で接着される等により筒状とされる。熱収縮フィルムは、加熱されていずれの方向にも収縮する方向性の熱収縮フィルムと、一方の方向にのみ収縮する異方性の熱収縮フィルムとが知られているが、本実施例では筒状ラベル40の径方向にのみ収縮する異方性の熱収縮フィルムを用いることが好ましい。
【0018】
ラベル付き容器10を製造するにあたっては、容器本体20の首部21〜底部24の概ね全体に筒状のラベル40を被せ、このラベル40を加熱して容器本体20の首部21〜底部24の外形まわりに熱収縮させて沿わせ、ラベル40の上端41と下端42を容器本体20の首部21と底部24に対して以下の如く固定する。
【0019】
(A)容器本体20の首部21に対するラベル40の上端41の固定構造(図3)
容器本体20の首部21は、首部21に打ち込まれた打ち込みキャップ30の環状係止部31Aが外周に係止するとともに、インナーシール31Cが内周に嵌合する小径首部21Aと、小径首部21Aよりも肩部22、胴部23寄りに設けられて打ち込みキャップ30の環状スカート部31B(打ち込みキャップ30において環状係止部31Aの周囲に設けられている)が被着する大径首部21Bとを有する。
【0020】
そして、ラベル40の上端41は容器本体20の首部21に対して以下の手順で固定される。
(1)ラベル40を容器本体20の首部21〜底部24に被せる。即ち、ラベル40を首部21の小径首部21Aから大径首部21B、肩部22、胴部23、底部24に至る領域に被せる。
【0021】
(2)ラベル40を加熱して熱収縮させ、容器本体20の首部21(小径首部21A、大径首部21B)、肩部22、胴部23、底部24の外形まわりに隙間なく沿わせる。異方性の熱収縮フィルムからなるラベル40は、径方向に熱収縮し、容器本体20の首部21(小径首部21A、大径首部21B)を含む外形まわりに概ね隙間なく被着する。
【0022】
(3)打ち込みキャップ30を容器本体20の首部21(小径首部21A、大径首部21B)に打ち込む。打ち込みキャップ30の環状係止部31Aが首部21の小径首部21Aの外周に係止して打ち込み固定されると同時に、打ち込みキャップ30のインナーシール31Cが首部21の小径首部21Aの内周に隙間なく嵌合し、打ち込みキャップ30の環状スカート部31Bが首部21の大径首部21Bに隙間なく被着する。これにより、打ち込みキャップ30の環状係止部31Aと容器本体20の首部21の小径首部21Aとでラベル40の上端41を挟んで固定する。
【0023】
従って、本実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)容器本体20の首部21に打ち込まれる打ち込みキャップ30と容器本体20の首部21とにより、ラベル40の上端41を挟んで固定する。熱収縮フィルムからなるラベル40の上端41が、打ち込みキャップ30と容器本体20の首部21によって挟まれ固定され、打ち込みキャップ30により覆われているので、ラベル40の上端エッジは全周にわたり露出しない。
【0024】
このため、ラベル40の薄い上端エッジが何らかの物に引っかかる等がなく、破れない。
また、ラベル40の上端エッジと容器本体20との間における水の浸入を抑制し、カビの発生等の汚損を生じない。
【0025】
また、ラベル40の上端エッジが外観に露出せず、容器10の美的外観を向上する。
【0026】
(b)打ち込みキャップ30の環状係止部31Aを容器本体20の小径首部21Aに係止したとき、打ち込みキャップ30の環状スカート部31Bが容器本体20の大径首部21Bに被着され、容器本体20の小径首部21A〜胴部23(又は底部24)に至る領域に被せられているラベル40の上端41を容器本体20の小径首部21A及び大径首部21Bにより2重に覆うこととなり、容器上部から水がかかった場合もラベル40の上端に水が直接かかるのを防ぎ、ラベル40の上端エッジと容器本体20との間における水の浸入を抑制する。
【0027】
図6はラベル40の上端41を容器本体20の首部21へ固定する構造の変形例である。この変形例では、打ち込みキャップ30の環状係止部31Aが首部21の大径首部21Bに係止し、打ち込みキャップ30の環状スカート部31Bは首部21の周囲を肩部22に近接する位置まで垂下されているに過ぎない。尚、打ち込みキャップ30のキャップ本体31は首部21の内径に挿着されるインナーシール31Cを有している。従って、打ち込みキャップ30を容器本体20の首部21(小径首部21A、大径首部21B)に打ち込んだとき、打ち込みキャップ30の環状係止部31Aが首部21の大径首部21Bに係止して打ち込み固定される。これにより、打ち込みキャップ30の環状係止部31Aと容器本体20の首部21の大径首部21Bとでラベル40の上端41を挟んで固定する。
【0028】
(B)容器本体20の底部24におけるラベル40の下端42の固定構造(図4、図5)
容器本体20の底部24は、図4に示す如く、胴部23につながり、胴部23に対して縮径かつ概ね傾斜状をなす階段状の傾斜部25と、傾斜部25につながり、傾斜部25から容器本体20の半径方向の外方へわずかに張り出る張り出し面26Aを備えてなる張り出し部26とを有する。
【0029】
容器本体20にあっては、ブロー成形の当初から底部24を構成する傾斜部25及び張り出し部26が胴部23から容器本体20の外側へ突き出し、張り出し部26の閉塞端面は底板部26Bを構成し、底板部26Bにはピンチオフ部(不図示)を有する。そして、容器本体20の底部24は、ラベル40の下端42を固定するために、容器本体20の外側へ突き出ている傾斜部25及び張り出し部26を容器本体20の内側へ押し込み、傾斜部25を底部24まわりで胴部23との境界部である反転境界部25Aに対し容器本体20における軸方向の内側にまで押し込んだ押し込み反転部25Bとする。このようにして押し込み反転部25Bを構成するに至った傾斜部25と張り出し部26が、内側へ凹んだ凹み部28を容器本体20の底部24に形成し(図5)、この凹み部28にラベル40の下端42を挟み止めするラベル留め部29を備える。容器本体20の底部24において、張り出し部26の傾斜部25につながる張り出し面26Aが、押し込み反転部25Bを構成するに至った傾斜部25に相対し、この傾斜部25との間にラベル40の下端42を挟み止めするラベル留め部29を形成している。
【0030】
ここで、凹み部28を形成する張り出し部26の張り出し面26Aは、押し込み反転部25Bを構成している傾斜部25の下端側斜面に相対して概ね平行をなす斜面からなる。そして、傾斜部25と張り出し部26の交差部は環状溝部27を構成する。
【0031】
ラベル40の下端42は容器本体20の底部24に対して以下の如くに固定される。
(1)ラベル40を容器本体20の首部21〜底部24に被せるに際し、ラベル40を胴部23から容器本体20の外側へ突き出ている底部24(傾斜部25、張り出し部26)まわりに至る領域に被せる(図4(B))。ラベル40の下端42が底部24まわりで胴部23との境界部(前述の反転境界部25A)から突出する被せ長さLは、後述するラベル40の熱収縮時に、下端42が底部24の環状溝部27に入り込む長さに設定しておく。
【0032】
(2)ラベル40を加熱して容器本体20の首部21、肩部22、胴部23、底部24(傾斜部25、張り出し部26、環状溝部27)の外形まわりに熱収縮させ、隙間なく沿わせる(図4(C))。異方性の熱収縮フィルムからなるラベル40は、径方向に熱収縮し、容器本体20の底部24(傾斜部25、張り出し部26、環状溝部27)を含む外形まわりに隙間なく被着する。このとき、ラベル40の下端42は底部24の環状溝部27に入り込む。
【0033】
(3)容器本体20の底部24(傾斜部25、張り出し部26)を容器本体20の内側へ押し込んで凹み部28を形成し、この凹み部28が備えるラベル留め部29にラベル40の下端42を挟み止めする。
【0034】
即ち、図5に示す如く、底部24において張り出し部26のピンチオフ部を有していて剛性の高い底板部26Bを押し込み、これによって傾斜部25を弾性撓み変形させることにより、傾斜部25及び張り出し部26を容器本体20の内側へ押し込み、容器本体20の底部24まわりに設けた前述の反転境界部25Aに対し容器本体20における軸方向の内側にまで押し込まれた傾斜部25(押し込み反転部25B)が張り出し部26とともに凹み部28を形成するとき、張り出し部26の傾斜部25、環状溝部27につながる張り出し面26Aが傾斜部25の下端側斜面に相対して形成するラベル留め部29により、ラベル40の下端42を挟み止めする。
【0035】
本実施例では、ラベル40の下端42が底部24における傾斜部25と張り出し部26の間の環状溝部27に入り込み、環状溝部27に臨む張り出し部26の張り出し面26Aが傾斜部25の最下端部よりも半径方向の外方へ張り出ているから、張り出し部26の張り出し面26Aが形成するラベル留め部29によりラベル40の下端42を傾斜部25の下端側斜面との間に確実に挟み止めする。
【0036】
尚、底部24の傾斜部25(押し込み反転部25B)は該底部24まわりに定めた反転境界部25Aに対し、容器本体20における胴部23と張り出し部26の環状間隔の中を軸方向の内側深くにまで押し込まれるから、この押し込みによって形成される凹み部28、ラベル留め部29をその後も安定維持できる。即ち、容器本体20の軸方向の内側へ一旦押し込まれた底部24の傾斜部25(押し込み反転部25B)を容器本体20の軸方向の外側へ押し返して突き出すように復元するためには、傾斜部25の反転境界部25A〜環状溝部27の距離を、一定周長で拡径しない胴部23と、高い剛性の底板部26Bの存在によって縮径しない張り出し部26とがなす環状間隔より小さい長さに撓み変形させる必要があるが、底部24に作用する内容物の重量によってその撓み変形を生じさせることはできない。
【0037】
(4)ラベル40の下端42を上述(3)の凹み部28のラベル留め部29に挟み止めした後、ラベル40を再び加熱し、熱収縮させる。
【0038】
従って、本実施例によれば、前述の(a)、(b)に加え、以下の作用効果を奏する。
(c)容器本体20の底部24に容器本体20の内側へ凹んだ凹み部28を設け、この凹み部28にラベル40の下端42を挟み止めするラベル留め部29を備えた。熱収縮フィルムからなるラベル40の下端42が容器本体20の底部24の凹み部28に備えたラベル留め部29に挟み止めされ、ラベル40の下端エッジは露出しない。
【0039】
このため、ラベル40の薄い下端エッジが何らかの物に引っかかる等がなく、破れない。
また、ラベル40の下端エッジと容器本体20との間における水の浸入が抑制され、カビの発生等の汚損を生じない。
【0040】
また、容器10の転倒等によりその底部24の内側が外観に表われても、ラベル40の下端エッジが外観に露出せず、容器10の美的外観を向上する。
【0041】
(d)容器本体20の底部24に設けた張り出し部26及び傾斜部25が容器本体20の内側へ押し込まれ、容器本体20の底部24まわりに定めた反転境界部25Aに対し容器本体20における軸方向の内側にまで押し込まれた傾斜部25が張り出し部26とともに凹み部28を形成するとき、張り出し部26の傾斜部25につながる張り出し面26Aが該傾斜部25に相対するラベル留め部29を形成する。ラベル留め部29を形成する張り出し部26の張り出し面26Aが傾斜部25との間にラベル40の下端42を挟み止めするものになる。
【0042】
(e)ラベル留め部29を形成する張り出し部26の張り出し面26Aが傾斜部25の下端側斜面に相対する斜面からなる。ラベル40の下端42を相対する平行斜面により面同士で確実に挟み止めするものになる。
【0043】
(f)傾斜部25と張り出し部26の交差部に設けられる溝部27に、ラベル40の下端42を安定的に位置付けた状態で、ラベル留め部29を形成する張り出し部26の張り出し面26Aが傾斜部25との間にラベル40の下端42を安定的に挟み止めするものになる。
【0044】
(g)容器本体20の胴部23及び底部24まわりにラベル40を被せ、上記ラベル40を加熱して容器本体20の胴部23及び底部24の外形まわりに熱収縮させて沿わせ、容器本体20の底部24を容器本体20の内側へ押し込んで凹み部28を形成することにより、この凹み部28が備えるラベル留め部29にラベル40の下端42を確実に挟み止めできる。
【0045】
(h)ラベル40の下端42を凹み部28のラベル留め部29に挟み止めした後、該ラベル40を再び加熱することにより、ラベル留め部29に挟み止めしたときに生じたラベル40の下端42まわりのしわを除去する等、ラベル40の下端42の挟み止め部を美麗に整えることができる。
【0046】
尚、底部24の凹み部28のラベル留め部29によりラベル40の下端42を強固に挟み止めするためには、ラベル留め部29を構成する張り出し部26の張り出し面26Aが、傾斜部25に単に接するのみでなく、傾斜部25に強く押圧することが好ましく、張り出し部26の張り出し面26Aの半径r(図4)を大きくすることが好ましい。
【0047】
また、底部24の凹み部28のラベル留め部29によりラベル40の下端42を単に挟み止めするものであれば良く、ラベル留め部29を構成する張り出し部26の張り出し面26Aは傾斜部25に必ずしも接しなくても良いが、接するほうが、挟み止めがより確実になるので好ましい。図7は、張り出し部26の張り出し面26Aの半径rを大きくし、張り出し面26Aを傾斜部25に隙間なく接するように張り出したものであり、ラベル40の下端42を張り出し面26Aと傾斜部25の間に強く確実に挟み止めるものである。
【0048】
また、底部24において、凹み部28のラベル留め部29を構成する張り出し部26の張り出し面26Aは、底部24の全周に連続するものであれば、ラベル40の下端42を全周で確実に挟み止めできる。但し、張り出し部26の張り出し面26Aは底部24の周方向に間欠的に設けられるものでも良い。
【0049】
また、底部24にあっては、傾斜部25が押し込み反転部25Bになって凹み部28を形成し、ひいては張り出し部26の張り出し面26Aによってラベル留め部29を形成するものであるが、傾斜部25は単なる傾斜状であるよりも、階段状であることが反転の容易さの点で好ましい。
【0050】
また、ラベル付き容器10は、容器本体20の首部21〜底部24の全周にラベル40を被せ、ラベル40の上端41を容器本体20の首部21に固定し、ラベル40の下端42を容器本体20の底部24に固定した。これにより、同一の容器本体20に印刷表示の異なる各種のラベル40を適用することにより、外観の異なる多様なラベル付き容器10を簡易に提供できる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、ラベル付き容器において、ラベルの破損や汚損を防止し、容器の美的外観を向上することができる。
【符号の説明】
【0052】
10 ラベル付き容器
20 容器本体
21 首部
21A 小径首部
21B 大径首部
23 胴部
30 打ち込みキャップ
31A 係止部
31B スカート部
40 ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、該容器本体の首部から少なくとも胴部に至る領域に被せられた熱収縮フィルムからなるラベルとを有する容器であって、
容器本体の首部に打ち込まれる打ち込みキャップと該容器本体の首部とにより、ラベルの上端を挟んで固定するラベル付き容器。
【請求項2】
前記容器本体の首部が、打ち込みキャップの係止部が係止する小径首部と、該小径首部より胴部寄りに設けられて打ち込みキャップのスカート部が被着する大径首部とを有し、
ラベルが小径首部から少なくとも胴部に至る領域にわたり被せられてなる請求項1に記載のラベル付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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