説明

ラベル印字装置およびラベル印字方法

【課題】 本発明は、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外の形式のバーコードからも個体識別番号を正確に抽出することができ、抽出した個体識別番号をラベルに印字することができるラベル印字装置およびラベル印字方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 個体識別番号抽出部3は、続くデータが個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列をバーコードデータから抽出すると共に、抽出した数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、チェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、チェックデジットが承認されたデータを印字データ作成部4に出力し、印字データ作成部4は、個体識別番号を含む印字データを作成し、印字部5は、印字データ作成部4によって作成された印字データに基づいて個体識別番号をラベルに印字する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルを印字するラベル印字装置およびラベル印字方法に関し、特にバーコードに含まれる個体識別番号を抽出し、抽出した個体識別番号をラベルに印字するラベル印字装置およびラベル印字方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、「牛の個体識別番号のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」、所謂「牛肉トレイサビリティー法」が交付され、特定牛肉毎に「容器」、「包装」、「店舗の見えやすい場所」のいずれかに個体識別番号を明瞭に表示することが義務づけられている。従って、入荷された枝肉やブロック肉を分割して店頭で販売する場合には、個体識別番号を印字したラベルをパック肉等の販売単位毎に貼付することが行われる。個体識別番号をラベルに印字するためには、個体識別番号を手入力するようにしても良いが、入荷時点で枝肉やブロック肉に貼付されている物流ラベルのバーコードをスキャナで読み取り、個体識別番号を抽出した上で、抽出した個体識別番号を商品ラベル等のラベルに印字するラベル印字装置が用いられている。
【0003】
一般的に食肉の標準物流ラベルのバーコードには、国際的な標準化機関であるEAN協会が制定したバーコードであるEAN−128が用いられており、EAN−128は、データの前に定められた2〜4桁のアプリケーション識別子(以下、AIと称す)がエンコードされ、AIに続くデータの属性(意味、データ種、桁数)が予め規定されている。なお、個体識別番号は、AI(251)に割り当てられ、10桁の数字列として表されることが定められ、ている。
【0004】
従って、従来のラベル印字装置は、物流ラベルのバーコード(EAN−128)をスキャナで読み取り、読み取ったバーコードデータから予め定められた位置のAI(251)を抽出し(例えば、特許文献1参照)、AI(251)に引き続く10桁を個体識別番号として抽出している。
【0005】
しかしながら、物流ラベル使用される可能性があるバーコード形式としては、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外に、CODE39、NW−7、ITF等がある。例えば、CODE39およびNW−7は、データ長が可変であるため、AI(251)+個体識別番号+任意の桁数とすることができると共に、ITFは、14桁もしくは16桁であるため、AI(251)+個体識別番号+1桁又は3桁とすることができる。
【0006】
このようにCODE39、NW−7、ITF等のバーコードに個体識別番号がエンコードされている場合には、AI(251)および個体識別番号の位置が規定されていないため、従来技術では、読み取ったバーコードデータから予め定められた位置のAI(251)を抽出できず、バーコードデータに識別番号が含まれているにも拘わらず、個体識別番号を抽出することができないという問題点があった。
【特許文献1】特開2003−326766号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外のCODE39、NW−7、ITF等の形式のバーコードからも個体識別番号を正確に抽出することができ、抽出した個体識別番号をラベルに印字することができるラベル印字装置およびラベル印字装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、バーコードから個体識別番号を抽出してラベルに印字するラベル印字装置であって、前記バーコードを読み取ってバーコードデータを取得するスキャナ手段と、前記スキャナ手段によって取得された前記バーコードデータから、続くデータが前記個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列を抽出し、抽出した前記数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認する個体識別番号抽出手段と、該個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、チェックデジットが承認されたデータを前記個体識別番号としてラベルに印字する印字手段とを具備することを特徴とするラベル印字装置に存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータがない場合と、前記個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータが複数ある場合とには、前記個体識別番号を抽出できなかったことを知らせるエラー出力を行う出力手段を具備することを特徴とする請求項1記載のラベル印字装置に存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記個体識別番号抽出手段は、前記個体識別番号と同じ桁数のデータを抽出することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル印字装置に存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、前記個体識別番号抽出手段は、前記個体識別番号よりも多い桁数のデータを抽出し、抽出したデータについて、桁をずらしながら前記個体識別番号に対応する桁数のチェックデジットをそれぞれ確認することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル印字装置に存する。
また請求項5記載の発明の要旨は、バーコードから個体識別番号を抽出してラベルに印字するラベル印字方法であって、前記バーコードを読み取ってバーコードデータを取得し、該取得した前記バーコードデータから、続くデータが前記個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列を抽出し、該抽出した前記数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、チェックデジットが承認したデータが1つである場合に、チェックデジットが承認したデータを前記個体識別番号としてラベルに印字することを特徴とするラベル印字方法に存する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のラベル印字装置およびラベル印字装置は、続くデータが個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列をバーコードデータから抽出し、抽出した数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、チェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、チェックデジットが承認されたデータを個体識別番号としてラベルに印字するように構成することにより、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外のCODE39、NW−7、ITF等の形式のバーコードからも個体識別番号を正確に抽出することができ、抽出した個体識別番号をラベルに印字することができるため、食肉の標準バーコードであるEAN−128に対応していないバーコードプリンタで印字されたバーコードによっても個体識別番号の継承を行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るラベル印字装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0012】
本実施の形態のラベル印字装置1は、入荷された枝肉やブロック肉に貼付されている物流ラベルのバーコードから個体識別番号を抽出し、抽出した個体識別番号がラベルに印字する装置であり、図1を参照すると、スキャナ2と、個体識別番号抽出部3と、印字データ作成部4と、印字部5、出力部6からなる。なお、個体識別番号が印字されたラベルは、継承(リレー)ラベルと呼称され、パック肉等の販売単位毎に貼付される。
【0013】
スキャナ2は、入荷された枝肉やブロック肉に貼付されている物流ラベルのバーコードを読み取ってバーコードデータを取得するバーコードデータ取得手段であり、取得したバーコードデータを識別番号抽出部3に出力する。なお、スキャナ2によって読み取る物流ラベルのバーコードは、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外に、CODE39、NW−7、ITF等の形式のものが対象となる。
【0014】
個体識別番号抽出部3は、スキャナ2から入力されたバーコードデータを解析することで、続くデータが個体識別番号であることを示すAI、すなわち数字列(251)を全て抽出する共に、抽出した数字(251)に続く10桁のデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、チェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、当該データを個体識別番号として印字データ作成部4に出力する。
【0015】
印字データ作成部4は、個体識別番号抽出部3から入力された個体識別番号を含む印字データを作成し、作成した印字データを印字部5に出力する。
【0016】
印字部5は、印字データ作成部4から入力される印字データに基づいて、入力部6によって選択入力された出力項目をラベルに印字する印字手段であり、例えばサーマルヘッドとプラテンローラとを備え、サーマルヘッドとプラテンローラとの間にラベルを挟持搬送して印字を行う感熱方式の印字機構を用いることができる。
【0017】
出力部6は、個体識別番号抽出部3から入力されるエラー信号に基づいてエラー出力を行う出力手段であり、例えば、エラー出力を文字列として表示する液晶ディスプレイ等の表示手段や、エラー出力を音声して出力する音声出力手段等を用いることができる。
【0018】
次に、第1の実施の形態の動作について図2および図3を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明に係るラベル印字装置の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートであり、図3は、本発明に係るラベル印字装置の第1の実施の形態における個体識別番号抽出部の動作を説明する説明図である。
【0019】
まず、スキャナ2によって入荷された枝肉やブロック肉に貼付されている物流ラベルのバーコーを読み取り、バーコードデータを取得すると共に(ステップA1)、変数nを0に設定する(ステップA2)。取得されたバーコードデータは、個体識別番号抽出部3に入力され、個体識別番号抽出部3によってバーコードデータから個体識別番号の抽出が行われる。
【0020】
個体識別番号抽出部3によるバーコードデータからの個体識別番号の抽出は、まずポインタを先頭に設定し、ポインタから3桁部分に続くデータが個体識別番号であることを示すAI、すなわち数字列(251)があるか否かを判断する(ステップA3)。
【0021】
ステップA3でポインタから3桁部分に数字列(251)がある場合には、個体識別番号抽出部3は、数字列(251)に続く10桁のデータを抽出し(ステップA4)、抽出した10桁のデータのチェックデジットを確認、すなわち1〜9桁のチェックデジットを計算し、10桁と照合することによってチェックデジットが承認されたか否かを判断する(ステップA5)。
【0022】
ステップA5でチェックデジットが承認された場合には、変数nをインクリメントし(ステップA6)、バーコードデータの解析が終了か否かを判断する(ステップA7)。なお、バーコードデータの解析が終了か否かを判断は、バーコードデータにおいてポインタが最後の桁から13桁目に到達している際に解析が終了と判断される。
【0023】
また、ステップA3でポインタから3桁部分に数字列(251)がない場合と、ステップA5でチェックデジットが承認されずにNGとされた場合とにも、ステップA7に至り、バーコードデータの解析が終了か否かを判断する。
【0024】
ステップA7でバーコードデータの解析が終了していない場合には、ポインタをインクリメントし(ステップA8)、ステップA3に戻り、バーコードデータの解析が終了するまでステップA3〜ステップA8の処理が繰り返される。
【0025】
ステップA7でバーコードデータの解析が終了した場合には、変数nが1か否かを判断し(ステップA9)、変数nが1である場合、すなわちチェックデジットが承認された10桁のデータが1つだけである場合には、チェックデジットが承認された10桁のデータを個体識別番号として印字データ作成部4に出力する(ステップA10)。
【0026】
印字データ作成部4には、入力された個体識別番号を含む印字データを作成して印字部5に出力し、印字部5によって個体識別番号がラベルに印字され(ステップA11)、個体識別番号が印字された継承(リレー)ラベルが発行される。
【0027】
一方、ステップA9で変数nが1でない場合には、すなわちチェックデジットが承認された10桁のデータがないか、複数ある場合には、スキャナ2によって取得されたバーコードデータから個体識別番号を抽出できないと判断されるため、個体識別番号抽出部3は、出力部6にエラー信号を出力し、出力部6は、エラー信号に基づいて個体識別番号が抽出できなかったことを知らせるエラー出力を行う(ステップA12)。
【0028】
例えば、図3(a)に示すようなバーコードデータがスキャナ2によって取得された場合には、続くデータが個体識別番号であることを示すAIと、単に配列が251となっているデータとの2箇所の数字列(251)が含まれている。従って、図3(b)、(c)に示すように、ステップA4の処理で数字列(251)に続くデータとして「125134569」と「345691104」とが順次抽出されることになるが、ステップA4の処理でチェックデジットを確認することにより、正しい個体識別番号である「125134569」のチェックデジットが承認され、「345691104」のチェックデジットが承認されずにNGとされるため、チェックデジットが承認された「125134569」が個体識別番号とされる。
【0029】
なお、仮に「345691104」のチェックデジットも承認されてしまった場合には、変数n=2となり、いずれが正しい個体識別番号かが判断できないため、個体識別番号が抽出できなかったことを知らせるエラー出力が行われる。
【0030】
さらに、仮に「125134569」と「345691104」とのいずれものチェックデジットが承認されなかった場合には、変数n=0となり、有効な個体識別番号を抽出できないため、個体識別番号が抽出できなかったことを知らせるエラー出力が行われる。
【0031】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、個体識別番号抽出部3は、続くデータが個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列をバーコードデータから抽出すると共に、抽出した数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、チェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、チェックデジットが承認されたデータを印字データ作成部4に出力し、印字データ作成部4は、個体識別番号を含む印字データを作成し、印字部5は、印字データ作成部4によって作成された印字データに基づいて個体識別番号をラベルに印字するように構成することにより、食肉の標準バーコードであるEAN−128以外のCODE39、NW−7、ITF等の形式のバーコードからも個体識別番号を正確に抽出することができ、抽出した個体識別番号をラベルに印字することができるため、食肉の標準バーコードであるEAN−128に対応していないバーコードプリンタで印字されたバーコードによっても個体識別番号の継承を行うことができるという効果を奏する。
【0032】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明に係るラベル印字装置の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートであり、図5は、本発明に係るラベル印字装置の第2の実施の形態における個体識別番号抽出部の動作を説明する説明図である。
【0033】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態で説明したステップA4およびステップA5の処理の代わりに、以下に示すステップB1〜ステップB4の処理が行われる。
【0034】
ステップA3でポインタから3桁部分に数字列(251)がある場合には、個体識別番号抽出部3は、数字列(251)に続く11桁のデータを抽出し(ステップB1)、まず、抽出した11桁のデータ内、1〜10桁のチェックデジットを確認、すなわち1〜9桁のチェックデジットを計算し、10桁と照合することによってチェックデジットが承認されたか否かを判断する(ステップB2)。
【0035】
ステップB2でチェックデジットが承認された場合には、変数nをインクリメントし(ステップB3)、ステップB2でチェックデジットが承認されなかった場合には、変数nをインクリメントすることなく、抽出した11桁のデータ内、2〜11桁のチェックデジットを確認、すなわち2〜10桁のチェックデジットを計算し、11桁と照合することによってチェックデジットが承認されたか否かを判断する(ステップB4)。
【0036】
ステップB4でチェックデジットが承認された場合には、変数nをインクリメントし(ステップA6)、ステップB3でチェックデジットが承認されなかった場合には、変数nをインクリメントすることなく、ステップA7に至る。
【0037】
例えば、図5(a)に示すようなバーコードデータがスキャナ2によって取得された場合には、続くデータが個体識別番号であることを示すAIと、個体識別番号との間に「0」が挿入されている。従って、ステップB1の処理で数字列(251)に続く11桁のデータとして「0125034568」が抽出され、図5(b)に示すようにステップB2の処理で1〜10桁の「012503456」のチェックデジットと、図5(c)に示すようにステップB4の処理で2〜11桁の「125034568」のチェックデジットとを確認することにより、「012503456」のチェックデジットが承認されずにNGとされ、正しい個体識別番号である「125034568」のチェックデジットが承認されるため、チェックデジットが承認された「125034568」が個体識別番号とされる。
【0038】
なお、仮に「012503456」のチェックデジットも承認されてしまった場合には、変数n=2となり、いずれが正しい個体識別番号かが判断できないため、個体識別番号が抽出できなかったことを知らせるエラー出力が行われる。
【0039】
さらに、仮に「012503456」と「125034568」とのいずれものチェックデジットが承認されなかった場合には、変数n=0となり、有効な個体識別番号を抽出できないため、個体識別番号が抽出できなかったことを知らせるエラー出力が行われる。
【0040】
なお、第2の実施の形態では、ステップB1で10桁である個体識別番号よりも1桁多い11桁のデータを抽出するように構成したが、抽出するデータの桁数は、11桁に限定されるものではなく、10桁である個体識別番号よりも多い12桁以上のデータを抽出し、抽出したデータについて、桁をずらしながら10桁のチェックデジットをそれぞれ確認するようにしても良く、この場合には、続くデータが個体識別番号であることを示すAIと、個体識別番号との間に2桁以上の数字列が挿入されている場合にも対応することができる。
【0041】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、個体識別番号抽出部3は、個体識別番号よりも多い桁数のデータを抽出し、抽出したデータについて、桁をずらしながら個体識別番号に対応する桁数のチェックデジットをそれぞれ確認するように構成することにより、続くデータが個体識別番号であることを示すAIと、個体識別番号との間に数字列が挿入された独自の運用が行われている場合にも、個体識別番号を正確に抽出することができ、抽出した個体識別番号をラベルに印字することができるという効果を奏する。
【0042】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るラベル印字装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るラベル印字装置の第1の実施の形態における個体識別番号抽出部の動作を説明する説明図である。
【図3】本発明に係るラベル印字装置の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明に係るラベル印字装置の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明に係るラベル印字装置の第2の実施の形態における個体識別番号抽出部の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ラベル印字装置
2 スキャナ
3 個体識別番号抽出部
4 印字データ作成部
5 印字部
6 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーコードから個体識別番号を抽出してラベルに印字するラベル印字装置であって、
前記バーコードを読み取ってバーコードデータを取得するスキャナ手段と、
前記スキャナ手段によって取得された前記バーコードデータから、続くデータが前記個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列を抽出し、抽出した前記数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認する個体識別番号抽出手段と、
該個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータが1つである場合に、チェックデジットが承認されたデータを前記個体識別番号としてラベルに印字する印字手段とを具備することを特徴とするラベル印字装置。
【請求項2】
前記個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータがない場合と、前記個体識別番号抽出手段によってチェックデジットが承認されたデータが複数ある場合とには、前記個体識別番号を抽出できなかったことを知らせるエラー出力を行う出力手段を具備することを特徴とする請求項1記載のラベル印字装置。
【請求項3】
前記個体識別番号抽出手段は、前記個体識別番号と同じ桁数のデータを抽出することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル印字装置。
【請求項4】
前記個体識別番号抽出手段は、前記個体識別番号よりも多い桁数のデータを抽出し、抽出したデータについて、桁をずらしながら前記個体識別番号に対応する桁数のチェックデジットをそれぞれ確認することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル印字装置。
【請求項5】
バーコードから個体識別番号を抽出してラベルに印字するラベル印字方法であって、
前記バーコードを読み取ってバーコードデータを取得し、
該取得した前記バーコードデータから、続くデータが前記個体識別番号であることを示すアプリケーション識別子と同一の数字列を抽出し、
該抽出した前記数字列に続くデータのチェックデジットをそれぞれ確認し、
チェックデジットが承認したデータが1つである場合に、チェックデジットが承認したデータを前記個体識別番号としてラベルに印字することを特徴とするラベル印字方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−285553(P2006−285553A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−103476(P2005−103476)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】