説明

ラベル搬送体及びそのカム機構

【課題】グリッパのラベル排出のタイミングを変更して排出したラベルを回収可能なラベル搬送体を提供する。
【解決手段】複数のグリッパ12が、カム14の形状に伴い、回転しながら貼付面に接着剤ADが塗布されたラベルLをパレット7aから剥がすとともに貼付面を外側に保持して貼付位置P5にて容器にラベルを貼付するラベル搬送体9であって、グリッパ12には、ラベルLを保持する爪部21と、カム14と接触してラベルLを保持する保持位置P1とラベルLを解放する解放位置P2との間で爪部21を移動させるように駆動する駆動部材22と、が設けられ、カム14には、爪部21を保持位置P1に保つ保持区間S1と、爪部21を解放位置P2に保つ解放区間S2と、が設けられ、駆動部材22が保持区間S1から解放区間S2へ移動する解放点P3が、貼付位置P5を避けて設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器にラベルを貼付する際にラベルを保持する複数のグリッパが設けられたラベル搬送体及びそのカム機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ビール壜等の容器にラベルを貼付する装置では、接着剤が外周面に供給されたグルーローラにパレットを接触させ、これにより接着剤が塗布されたパレットにラベルを供給することで貼付面に接着剤が塗布されたラベルを容器に貼付している(例えば特許文献1参照。)。パレットに供給されたラベルは、グリッパによってパレットから剥がされるとともに保持されて、グリッパに保持されたラベルが容器に貼付される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−347607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラベル貼付装置では、ラベル切替え時の調整時等のテスト運転においてはラベルを容器に貼付する必要がないので、グリッパによるラベルの保持後ラベルを容器に貼付せずに廃棄している。このようなテスト運転においては容器へラベルを貼付する位置でラベルがグリッパから離れてそのまま廃棄されるので、ラベルが散らばって片付けに時間を取られるし、長時間のテストには適さない。
【0005】
そこで、本発明はグリッパのラベル排出のタイミングを変更して排出したラベルを回収可能なラベル搬送体及びそのカム機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のラベル搬送体は、周方向に並べられた複数のグリッパ(12)が、カム部材(14)の形状に伴い、回転しながら貼付面に接着剤(AD)が塗布されたラベル(L)をパレット(7a)から剥がすとともに前記貼付面を外側に保持して貼付位置(P5)にて容器にラベルを貼付するラベル搬送体(9)であって、前記グリッパには、前記ラベルを保持する爪部(21)と、前記カム部材と接触して前記ラベルを保持する保持位置(P1)と前記ラベルを解放する解放位置(P2)との間で前記爪部を移動させるように駆動する駆動部材(22)と、が設けられ、前記カム部材には、前記爪部を前記保持位置に保つ保持区間(S1)と、前記爪部を前記解放位置に保つ解放区間(S2)と、が設けられ、前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する境界(P3)が、前記貼付位置を避けて設けられていることにより上記課題を解決する。
【0007】
本発明のラベル搬送体によれば、駆動部材がカム部材と接触してグリッパの爪部を保持位置と解放位置との間で移動させている。駆動部材をカム部材の保持区間から解放区間へ移動させる境界が、ラベルを容器に貼付する貼付位置を避けて設けられているので、グリッパがラベルを離すタイミングが貼付位置に対してラベル搬送体の回転方向の上流側あるいは下流側に位置する。これにより、ラベルの貼付位置以外のラベルを回収しやすい場所でグリッパがラベルを解放することができる。従って、ラベルを貼付位置で解放したときのように、容器を旋回搬送するターンテーブルにラベルが散らばることもなく、ラベルの回収が容易となる。よって、ラベルを容器に貼付する必要のないテスト運転時にもラベル搬送体の高速回転が可能となり、各種調整の幅が広がり、利便性が向上する。
【0008】
本発明のラベル搬送体の一形態において、前記境界が、前記貼付位置よりもラベルの搬送方向上流側に設けられていてもよい。この形態によれば、グリッパがパレットからラベルを受け取ってから貼付位置に到達する前に爪部がラベルを解放する。これにより、ラベルを回収しやすい場所でラベルを確実に回収することができる。従って、作業者が散らばったラベルを片付けたり、清掃したりする手間を省くことができる。
【0009】
本発明のラベル搬送体の一形態において、前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する際に、保持されるラベルの中心方向へ向かってエアを吹き出すエアノズル(24)を備えてもよい。この形態によれば、グリッパがラベルを解放する際にエアノズルからエアがラベルの中心方向へ向けて吹き出されるのでグリッパからラベルを確実に放出することができ、回収しやすくすることができる。
【0010】
本発明のラベル搬送体のカム機構は、ラベル(L)を保持する爪部(21)と、カム部材(14)と接触して前記ラベルを保持する保持位置(P1)と前記ラベルを解放する解放位置(P2)との間で前記爪部を移動させるように駆動する駆動部材(22)と、を有する複数のグリッパ(12)が、周方向に並べられて回転しながら、貼付面に接着剤(AD)が塗布されたラベルをパレット(7a)から剥がすとともに前記貼付面を外側に保持して貼付位置(P5)にて容器(4)にラベルを貼付するラベル搬送体(9)のカム機構であって、前記カム部材には、前記爪部を前記保持位置に保つ保持区間(S1)と、前記爪部を前記解放位置に保つ解放区間(S2)と、が設けられ、前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する境界(P3)が、前記貼付位置を避けて設けられていることにより上記課題を解決する。
【0011】
本発明のラベル搬送体のカム機構によれば、ラベル搬送体の駆動部材がカム部材と接触し、カム部材に沿って移動することでグリッパの爪部が保持位置と解放位置との間で移動する。カム部材には、保持区間と解放区間との境界がラベルを容器に貼付する貼付位置を避けて設けられているので、グリッパがラベルを離すタイミングが貼付位置に対してラベル搬送体の回転方向の上流側あるいは下流側に位置する。これにより、ラベルの貼付位置以外のラベルを回収しやすい場所でグリッパがラベルを解放することができる。従って、本発明のカム機構をラベル搬送体に適用することにより、上述したラベル搬送体と同様の効果を得ることができる。
【0012】
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0013】
以上、説明したように、本発明のラベル搬送体及びそのカム機構においては、駆動部材がカム部材と接触してグリッパの爪部を保持位置と解放位置との間で移動させている。駆動部材をカム部材の保持区間から解放区間へ移動させる境界が、容器をラベルに貼付する貼付位置を避けて設けられているので、グリッパがラベルを離すタイミングが貼付位置に対してラベル搬送体の回転方向の上流側あるいは下流側に位置する。これにより、ラベルの貼付位置以外のラベルを回収しやすい場所でグリッパがラベルを解放することができる。従って、ラベルを貼付位置で解放したときのように、容器を旋回搬送するターンテーブルにラベルが散らばることもなく、ラベルの回収が容易となる。よって、ラベルを容器に貼付する必要のないテスト運転時にもラベル搬送体の高速回転が可能となり、各種調整の幅が広がり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一形態に係るラベル搬送体が適用されたラベル貼付装置の平面図。
【図2】ラベル貼付装置に設けられたラベル貼付部の斜視図。
【図3】ラベル搬送体の斜視図。
【図4】グリッパの要部拡大図。
【図5】カムの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の一形態に係るラベル搬送体が適用されたラベル貼付装置の平面図である。ラベル貼付装置1は、基台2上に設けられたターンテーブル3により複数のボトル4を矢印A方向に旋回搬送しつつ、そのターンテーブル3の周囲に配置された3つのラベル貼付部5A、5B、5Cのそれぞれにて、適宜のラベル、例えば肩ラベル、胴ラベル及びバックラベルをボトル4に順次貼り付けるように構成されている。ラベル貼付部5A〜5Cは貼付対象のラベルが異なる点を除いて基本的に同一構成を有しており、以下ではこれらをラベル貼付部5と表記することがある。
【0016】
図2により詳しく示したように、各ラベル貼付部5は、ボトル4に貼付すべきラベルLを一枚ずつ払い出すラベルマガジン6と、そのラベルマガジン6に対してラベルLの払い出し方向に対向して配置されたパレットテーブル7と、パレットテーブル7の周囲にラベルマガジン6とは距離を隔てて配置されたグルーローラ8と、ラベルLをボトル4に添付するためのラベル搬送体9とを備えている。パレットテーブル7、グルーローラ8及びラベル搬送体9はそれぞれ図中に矢印を付して示した方向に互いに等しい周速で回転する。パレットテーブル7の外周には周方向に適宜の一定の間隔をおいて複数のパレット7aが設けられている。なお、図2では一部のパレット7aのみを示している。各パレット7aはパレットテーブル7の中心軸線AX1(図1参照)と平行な旋回軸7bを中心として揺動可能である。
【0017】
グルーローラ8の周囲には、グルーローラ8の外周面8aに接着剤ADを供給する接着剤供給管10と、外周面8aと対向するスクレーパ11とが設けられている。接着剤供給管10からグルーローラ8の外周面8aに供給された接着剤ADは、その余剰分がスクレーパ11の先端部11aによって除去されることにより、スクレーパ11の先端部11aと外周面8aとの間の隙間量に応じた膜厚に均される。スクレーパ11によってグルーローラ8の外周面8aから除去された余剰の接着剤はグルーローラ8の下方に流れ落ちて不図示の回収装置に回収される。このようにして、グルーローラ8の外周面8aには接着剤ADの膜が形成され、その接着剤ADがパレット7aの表面に塗布され、その接着剤ADが塗布されたパレット7aにラベルマガジン6からラベルLが供給されてラベルLの貼付面に接着剤ADが塗布される。接着剤ADが塗布されたラベルLはラベル搬送体9に設けられたグリッパ11(図3参照。)により剥がされるとともにグリッパ11に保持され、そのグリッパ11に保持されたラベルLがターンテーブル3(図1参照)上のボトル4に添付される。
【0018】
図3にラベル搬送体9の斜視図を示す。なお、図3のラベル搬送体9は、ラベル貼付装置1に設置された状態の下面側からみた様子を示しており、実際には天地が逆の状態で使用される。ラベル搬送体9は、中心軸線AX2の回りに回転可能に設けられた本体11と、本体11の周方向に並べられた複数のグリッパ12と、本体11を支持する支持部13と、支持部13に固定され、グリッパ12を駆動するためのカム部材としてのカム14とを備えている。本体11は、図示しない駆動源と接続され、図3のラベル搬送体9の状態で時計回りに回転する(ラベル貼付装置1に設置された状態では反時計回りとなる。図2参照。)。支持部13は、本体11を回転可能に支持している。本体11の周囲には、複数のグリッパ12が所定の間隔で設けられている。
【0019】
グリッパ12は、ラベルLを保持する爪部21と、カム14と接触して爪部21を駆動させる駆動部22と、ラベルLの保持時に爪部21を受ける受け部材23と、保持されたラベルLに対してエアを吹き付けるエアノズル24とを備えている。爪部21は、2つの爪21aを有する。爪部21は、受け部材23と接触してラベルLを保持する保持位置P1(図4参照。)と、ラベルLを解放する解放位置P2との間で移動する。爪21aは、保持位置P1と解放位置P2との間で移動ができるよう、軸21bに固定される。保持位置P1では、受け部材23に爪21aが押し付けられる。つまり、図4に示すようにラベルLの一端が受け部材23と爪21aとの間に挟まれることによりラベルLが保持される。一方、解放位置P2では、爪21aは受け部材23から離間している。これにより、ラベルLの保持を解除する。
【0020】
駆動部22は、保持位置P1と解放位置P2との間で爪部21が移動するように駆動させる。駆動部22は、カム14と接触するローラ22aと、ローラ22aを回転自在に支持する支持部材22bと、支持部材22bに付勢するばね22cとを有する。支持部材22bの一端側は爪部21の軸21bと固定され、支持部材22bの移動に伴い一体的に爪21bも移動する。一方、支持部材22bの他端側はローラ22aを回転自在に支持している。ばね22cは、一端部が本体11に固定され、他端部が支持部材22bに固定されている。ばね22cは、ローラ22aがカム14の接触面14aに常に接しているように支持部材22bに力を加えている。
【0021】
グリッパ12には、2つのエアノズル24が設けられている。エアノズル24は、爪部21が保持位置P1から解放位置P2へ移動してラベルLを離すときにエアを吹き出す。このため、支持部13に対してエア配管25が取り付けられる。エア配管25は一端側が圧縮空気を発生させるコンプレッサに接続され、他端側は六角ボルト25aにて支持部13に固定される。本体11内には、エアノズル24へエアを送る流路がグリッパ12毎に設けられ、その流路へエアを導入する導入孔24aが本体11の回転移動時に六角ボルト25aの図示しないエア供給口と接続されるように設けられている。六角ボルト25aのエア供給口と接続される導入孔24aのグリッパ12のみにエアが供給される。グリッパ12と同様、導入孔24aもエア供給口の接続可能な経路上に所定の間隔で設けられている。六角ボルト25aの位置を変更することでエアの吹出しタイミングを調整することができる。
【0022】
図5にカム14の上面図を示す。カム14は、支持部13に取り付けられる。このため、カム14の接触面14aに接触する各グリッパ12のローラ22aは、本体11の回転移動に伴い爪部21を保持位置P1と解放位置P2との間で移動させる。カム14の接触面14aには、爪部21を保持位置P1に保つ保持区間S1と、爪部21を解放位置P2に保つ解放区間S2とが設けられている。移動方向Dに沿ってローラ22aが移動し、解放区間S2から保持区間S1に移る区間には斜面14bが設けられる。ローラ22aが斜面14bを移動する間で爪21aが受け部材23に接触するとともに、パレット7aからラベルLが剥がされて爪21aと受け部材23とで挟まれる。保持区間S1をローラ22aが移動する間、爪21aはラベルLを保持している。そして、保持区間S1から解放区間S2へローラ22aが移動する境界としての解放点P3で、爪21aが受け部材23から離れるとともにエアノズル24からエアが吹き出してラベルLが飛ばされる。なお、保持区間S1から解放区間S2への遷移は、解放点P3に限られず、斜面を設けるようにして解放領域としてもよい(図3参照)。ローラ22aの移動及び爪部21の駆動に支障がなければ、カム14の保持区間S1及び解放区間S2に挟まれた両区間の形状は適宜変更してよい。
【0023】
ラベル搬送体9の動作を説明する。ラベル搬送体9が駆動すると、支持部13に固定されたカム14の接触面14aにローラ22aが接触しつつ本体11が回転移動する。カム14の保持区間S1及び解放区間S2をローラ22aが移動することにより、爪部21が保持位置P1及び解放位置P2の間で移動する。パレット7aに供給されたラベルLは、供給位置P4(図1参照)で爪21aによりパレット7aから剥がされる。カム14の斜面14bは供給位置P4に位置するように支持部13に取り付けられる。これにより、爪部21は、パレット7aからラベルLを受け取ったときに解放位置P2から保持位置P1へ移動して爪21aと受け部材23との間でラベルLを保持することができる。ラベルLを保持したグリッパ12は、保持区間S1を移動する。その間、グリッパ12はラベルLを図4に示したように保持したままとなる。そして、解放点P3に到達したグリッパ12は、保持区間S1から解放区間S2へ移動する際に、爪21aが保持位置P1から解放位置P2へ移動してラベルLの保持が解除されるとともに、エアノズル24からエアが吹き出るのでラベルLが吹き飛ばされる。解放点P3は、貼付位置P5(図1参照。)に対して、本体11の回転方向上流側に設けられている。貼付位置P5よりも手前でラベルLが吹き飛ばされるので、ターンテーブル3内に散らばることなく、ラベルLの回収が容易となる。
【0024】
ラベルLは吹き飛ばされると図1に図示したケース26に入り、ラベルLが回収される。本体11の回転に応じて解放点P3にて順次ラベルLが吹き飛ばされる。これにより、ラベルLをボトル4に貼付する必要がない、例えば、ラベルマガジン6のセッティングや、グルーローラ8とパレット7aとの位置調整等のラベル貼付装置1における各種調整に利用できる。ラベルLはケース26に回収されるので、ラベルLの回収が容易となり、ターンテーブル3内でラベルLが散らばるおそれもない。従って、ラベル搬送体9を高速回転させることや長時間のテストも可能となり、各種調整の幅が広がる。高速回転時のラベルマガジン6の状態も確認することができる。
【0025】
ボトル4にラベルLを貼付する通常のラベル搬送体9には、供給位置P4でラベルLを受け取ってから貼付位置P5まで保持区間S1が設けられており、解放点P3が貼付位置P5付近に設けられている。従来においては、通常のラベル搬送体9で上記調整が実施されていたのでターンテーブル3内にラベルLが飛散してラベルLの回収及び清掃が作業者の負担であった。そこで本形態では、ターンテーブル3を避け、ラベルLを回収しやすい場所に解放点P3を設けることにより、ラベルLをボトル4に貼付する必要のないテスト運転時に放出されるラベルLを容易に回収することができる。また、通常のラベル搬送体9では、図3の受け部材23に対して紙面向かって右側の空間にラベルLを保持するスポンジが設けられているが、本形態においては、スポンジを取り払い、エアノズル24を保持されるラベルLの中心方向へ向けている。これにより、解放点P3においてラベルを吹き飛ばす際に効率良くエアを吹き付けることができる。
【0026】
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本形態では、グリッパ12にエアノズル24及び爪21aがそれぞれ2つ設けられた例で説明したがこれに限られない。例えば、エアノズル24及び爪21aのそれぞれを3つずつ設けてもよい。ラベルLの大きさや形状が異なる場合、ラベルLに合わせてエアノズル24及び爪21aの個数を増減してもよい。また、本形態では、貼付位置P5よりも手前に解放点P3を設けたがこれに限られない。貼付位置P5よりもラベルLの搬送方向下流側に空間の余裕があり、ケース26を設置できれば貼付位置P5よりも下流側でもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 ラベル貼付装置
4 ボトル(容器)
7a パレット
9 ラベル搬送体
12 グリッパ
14 カム(カム部材)
21 爪部
22 駆動部材
L ラベル
P1 保持位置
P2 解放位置
P3 解放点(境界)
P5 貼付位置
S1 保持区間
S2 解放区間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周方向に並べられた複数のグリッパが、カム部材の形状に伴い、回転しながら貼付面に接着剤が塗布されたラベルをパレットから剥がすとともに前記貼付面を外側に保持して貼付位置にて容器にラベルを貼付するラベル搬送体であって、
前記グリッパには、前記ラベルを保持する爪部と、前記カム部材と接触して前記ラベルを保持する保持位置と前記ラベルを解放する解放位置との間で前記爪部を移動させるように駆動する駆動部材と、が設けられ、
前記カム部材には、前記爪部を前記保持位置に保つ保持区間と、前記爪部を前記解放位置に保つ解放区間と、が設けられ、前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する境界が、前記貼付位置を避けて設けられているラベル搬送体。
【請求項2】
前記境界が、前記貼付位置よりもラベルの搬送方向上流側に設けられている請求項1に記載のラベル搬送体。
【請求項3】
前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する際に、保持されるラベルの中心方向へ向かってエアを吹き出すエアノズルを備えた請求項1又は2に記載のラベル搬送体。
【請求項4】
ラベルを保持する爪部と、カム部材と接触して前記ラベルを保持する保持位置と前記ラベルを解放する解放位置との間で前記爪部を移動させるように駆動する駆動部材と、を有する複数のグリッパが、周方向に並べられて回転しながら、貼付面に接着剤が塗布されたラベルをパレットから剥がすとともに前記貼付面を外側に保持して貼付位置にて容器にラベルを貼付するラベル搬送体のカム機構であって、
前記カム部材には、前記爪部を前記保持位置に保つ保持区間と、前記爪部を前記解放位置に保つ解放区間と、が設けられ、前記駆動部材が前記保持区間から前記解放区間へ移動する境界が、前記貼付位置を避けて設けられているラベル搬送体のカム機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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