ラベル材およびそれを用いた偽造検出システム
【課題】 ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供する。
【解決手段】 基材シートと、基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、基材シートは透明フィルムであり、粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。ラベル材、ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、ラベル材は、前述のラベル材であり、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す表示をさせ、または音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【解決手段】 基材シートと、基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、基材シートは透明フィルムであり、粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。ラベル材、ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、ラベル材は、前述のラベル材であり、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す表示をさせ、または音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スキャナにて電磁波を検出できるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
パスポートや運転免許証等の身分証明書には、顔写真欄やサイン欄が設けられているが、近年、これ等を改ざん、変造して悪用する事件が発生している。
【０００３】
このため、透明シート上に、赤外線を吸収するバーコードパターン状のインキ層を形成し、粘着剤にて顔写真欄やサイン欄上に貼着するラベル材に関する技術が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平０６−１３８８２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、赤外線を吸収する物質自体はありふれているので、バーコードパターンを解析されるとバーコードを含むラベル材全体を偽造されてしまうという問題点があった。
【０００６】
本発明はこのような問題点に鑑みて為されたものであり、その課題とするところは、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
（１）基材シートと、前記基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、前記基材シートは透明フィルムであり、前記粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。
（２）前記電磁波発生体は、電磁波により励起され、特定の波長の電磁波を放出することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（３）前記電磁波発生体は、Ｙ、Ｇｄ、ＬｕおよびＬａの少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂを含有することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（４）前記電磁波発生体は、前記粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（５）前記透明フィルムは、ポリスチレンであることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（６）前記透明フィルムは、切れ込みを有することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（７）前記粘着剤層は、パターン状に形成されていることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（８）ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、前記ラベル材は、前記（１）ないし（７）のいずれか記載のラベル材であり、前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする偽造検出システム。
（９）ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、前記ラベル材は、前記（１）ないし（７）のいずれか記載のラベル材であり、前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができる。
また、写真の入れ替えを防ぎ、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
【００１０】
（ラベル材）
本発明のラベル材は、基材シートと、基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、基材シートは透明フィルムであり、粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とする。
なお、本発明における「透明」とは、可視光線について吸収および散乱をほとんど生じないことを意味する。具体的には、厚さ４０μｍのフィルムで可視光線について光線透過率７０％以上、より好ましくは８０％以上である。
【００１１】
透明フィルムは、透明な樹脂フィルムであればよい。
ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート）樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニルやこれを更に塩素化した塩素化ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂等から成るフィルム、ポリスチレン、ポリエチレンやポリプロピレン等に充填材を加えて紙のような繊維状に加工した合成紙、およびこれらの積層体や複合材などが用いられる。
その中でも、剥がそうとすると形が崩れてしまう脆質な素材であるポリスチレンが好ましい。また、貼り替え防止用カットといわれる剥がし防止のための切れ込みを入れてあるものが好ましい。透明フィルムを剥がして、写真を入れ替え、透明フィルムを元に戻す偽造が困難になるからである。
【００１２】
基材シートは、電磁波発生体から放出される電磁波を５％以上９５％以下透過することが好ましい。
透過率が５％以上９５％以下であれば、基材シートの厚さによって透過する電磁波の強さを容易に調整することができるからである。
また、基材シートの厚さや材質をラベルの部分ごとに変化させることで、赤外線の透過の度合いを変化させ、パターンを形成することもできる。
【００１３】
粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層である。
粘着剤に特定の電磁波発生体を含有させることで、ラベル材の偽造を困難とし、かつ、短時間で見分けることができる。
粘着剤層は、粘着剤、電磁波発生体、および、電磁波発生体を粘着剤中に分散させる分散剤を含有することが好ましい。
【００１４】
粘着剤層は、基材シートの全面に形成されていることが好ましい。
広い範囲から電磁波を放出することで、スキャナによる検出が容易になるからである。
【００１５】
また、粘着剤層は、パターン状に形成されていることが好ましい。
パターン状に形成された粘着剤層は、粘着剤層のみで偽造防止マークとして機能する。
パターンとしては、バーコードパターンなどを用いることができる。
さらに、基材シートの厚さや材質をラベルの部分ごとに変化させ、かつ、粘着剤層をパターン状に形成することで、基材シートと粘着剤層のパターンを組み合わせることもできる。
【００１６】
粘着剤は、特に限定されるものではなく、たとえば、エマルジョン系、ソルベント系、ホットメルト系の粘着剤が用いられる。素材は、アクリル系、ゴム系など任意である。粘着特性は被貼着物の種類に応じて選定される。例えば、一度貼着した後には剥がす必要がない場合、強粘着や、さらに粘着力が強い超強粘着や、冷凍糊と呼ばれる粘着特性が望ましい。
【００１７】
電磁波発生体とは、電磁波の発生源となりうる物体を意味する。
電磁波発生体は、電磁波など特定のエネルギーにより励起され、特定の波長の電磁波を放出する物体であることが好ましい。ありふれた物質ではないので偽造が難しくなるからである。また、電磁波で励起される場合は、励起される電磁波と放出する電磁波とで、波長が異なることが好ましい。検出が容易になるからである。
電磁波発生体が放出する電磁波は、ラジオ波、紫外線、赤外線、および、可視光線などである。例えば、赤外線発生体などを用いることができる。
電磁波発生体は無機物質であることが好ましい。無機物質よりなる電磁波発生体は、耐候性に優れ、時間の経過にあまり関係なく電磁波を発生させることができるからである。
【００１８】
電磁波発生体は、Ｙ（イットリウム）、Ｇｄ（ガドリニウム）、Ｌｕ（ルテチウム）およびＬａ（ランタン）の少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂ（イッテルビウム）を含有することが好ましい。
例えば、根本特殊化学社製の赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として好適に用いられる。
【００１９】
具体的には、Ｌｕ（ルテチウム）、Ｙｂ（イッテルビウム）およびＮｄ（ネオジム）を含有する赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
また、ランタン（Ｌａ）、イッテルビウム（Ｙｂ）およびネオジム（Ｎｄ）を含有する赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
さらに、Ｙ（イットリウム）、Ｇｄ（ガドリニウム）、およびＬａ（ランタン）のいずれか１つを含有し、かつ、イッテルビウム（Ｙｂ）およびエルビウム（Ｅｒ）を含有する蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
また、モリブデン酸塩系赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
【００２０】
電磁波発生体は、粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることが好ましい。また、１質量％以上３質量％以下であることがより好ましく、１．５質量％以上２．５質量％以下であることがさらに好ましい。粘着剤層の透明性を保ち、かつ、十分な電磁波を発生させるのに適した範囲だからである。
【００２１】
電磁波発生体は、粘着剤層に均一に分散されていることが好ましい。
均一に分散させる方法としては、混合時に加熱する方法および分散剤を加える方法などがある。
【００２２】
分散剤は、一般的に市販されている界面活性剤（乳化剤）を用いることができる。
界面活性剤は、粘着剤中に電磁波発生体を分散させることができ、特にエマルジョン系の粘着剤中に電磁波発生体を良好に分散させることができる。
分散剤は、水またはエタノールと混合して分散液とした状態で用いることが好ましい。
分散液は、粘着剤層に５質量％以下含有されていることが好ましい。
【００２３】
粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを混合し、透明フィルムに塗布またはスプレー等することで容易に製造できる。
【００２４】
本発明のラベル材は、粘着剤層上に剥離可能に積層される剥離シートを備えることができる。
剥離シートとしては、一般に利用されている通常のものが用いられる。例えば、ポリエチレン被膜を介しシリコーンが表面に塗布された紙、クレー塗装後にスーパーキャレンダーがけしたクラフト紙、グラシン紙、上質セパレータ、各種プラスチックフィルム、等が例示される。
【００２５】
本発明のラベル材の適用対象としては、パスポートや運転免許証等の各種身分証明書に限らず、例えば、株券、債券、小切手、通帳、宝くじ、乗車券、回数券、定期券等の証券類、ＩＤカード、クレジットカード，キャッシュカード、ギフトカード等のプラスチックカード、テレホンカードに代表されるプリペイドカードといった金券に変わる証券関連商品などが列挙される。
また、ラベル材自体を宅配便の配送票、パーツラベル、または一般的な識別ラベルなどとして、被貼着物に貼着して用いることもできる。
その中でも特に、顔写真やサイン欄を有するパスポートや運転免許証等の各種身分証明書に適している。
【００２６】
なお、写真などを用紙に貼り付ける際の糊にも電磁波発生体を混ぜることで、用紙の裏からも電磁波を検出できるようにすることもできる。
【００２７】
粘着剤層から放出される電磁波は、スキャナなどの検出装置により検出される。
【００２８】
（システム）
本発明の偽造検出システムは、ラベル材、ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、ラベル材は上述のラベル材であり、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする。
また、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す音を出させる構成としてもよい。
【００２９】
（スキャナ）
スキャナは、赤外線などの電磁波を検出することができる装置であれば特に限定されない。ハンドスキャナまたは固定設置スキャナなどが挙げられる。
スキャナは、粘着剤層からの電磁波を検出すると通知装置に所定の信号を送り、偽造でないことを示す表示をさせる。
表示は、○または×のような単純なものでもよいし、電磁波の強さを表示することでラベルとスキャナとの距離を推測できるようなものでもよい。
また、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に所定の信号を送り、偽造でないことを示す音を出させることもできる。
音は、チャイム音のような単純なものでもよいし、電磁波の強さを音で示すことでラベルとスキャナとの距離を推測できるようなものでもよい。
【００３０】
なお、用紙の裏からも電磁波を検出できるようにした場合、用紙の表裏にスキャナを配置して電磁波を検出するシステムとすることもできる。
【００３１】
（通知装置）
通知装置は、スキャナからの信号を受け、表示や音によって真偽の判定を示す装置である。
通知装置としては、モニタまたはスピーカなどを用いることができる。
また、モニタおよびスピーカを含むパソコンなどを通知装置とすることもできる。
【実施例】
【００３２】
以下、実施例を用いてさらに詳細に本発明を説明する。
【００３３】
［実施例１］
（ラベル材）
粘着剤（東洋インキ製造社製、商品名「Ｅ９５Ｋ」、エマルジョン系）を１００質量部用意した。
電磁波発生体（根本特殊化学社製、商品名「ＩＲＳ−Ｆ」、特定の波長の赤外線を照射すると別の波長の赤外線を放出する。）を２質量部用意した。
分散剤（サンノプコ社製、商品名「ノプコスパース４４Ｃ」）を０．００２質量部用意した。
水を１質量部用意した。
まず、分散剤と水をよく混合して、分散液とした。
次に、分散液と電磁波発生体をよく混合して、電磁波液とした。
そして、電磁波液と粘着剤をよく混合して粘着剤液を製造した。
【００３４】
基材シートとして透明フィルム（市販のポリスチレンフィルム、５０ｍｍ＊５０ｍｍ、厚さ４０μｍ、可視光線の光線透過率８０％以上）を用意した。
基材シート上に、前述の粘着剤液を１０番のメイヤーバーを用いて厚さ１０μｍとなるように塗布して乾燥させ、粘着剤層を形成した。
その後、市販の装置により、貼り替え防止用カットといわれる切れ込みを設けた。
以上により、実施例１のラベル材を製造した。
なお、粘着剤層の上に、剥離シートとして市販の上質セパレータを載せ、粘着剤層を保護した。
【００３５】
［実施例２］
貼り替え防止用カットといわれる切れ込みを設けなかった。
その他の条件は実施例１と同様にして、実施例２のラベル材を製造した。
【００３６】
［実施例３］
基材シートとして透明フィルム（市販のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、５０ｍｍ＊５０ｍｍ、厚さ４０μｍ、可視光線の光線透過率７０％以上）を用意した。
その他の条件は実施例２と同様にして、実施例３のラベル材を製造した。
【００３７】
［比較例１］
粘着剤に電磁波発生体を加えなかった。
その他の条件は実施例２と同様にして、比較例１のラベル材を製造した。
【００３８】
実施例および比較例の主な条件を表１に示す。
【００３９】
【表１】
【００４０】
市販の顔写真を台紙（王子製紙社製、商品名：「ＯＫコート」）に貼り、写真を覆うように実施例および比較例のラベル材を貼り付け、それぞれ実施例および比較例のサンプルを作製した。
そして、当該サンプルについて以下の評価を行った。
【００４１】
（電磁波チェック）
市販のスキャナ（少なくとも赤外線を出射し、受光するもの）および市販のモニタを用いて、電磁波発生体からの電磁波を検出した場合はモニタに表示させるシステムとした。
そして、実施例および比較例のサンプルについて電磁波を１秒以内に検出できるかチェックした。
○：検出できる
×：検出できない
【００４２】
＜評価＞
（入れ替え防止）
実施例および比較例のサンプルを１０個ずつ用意して、全てについてラベル材を破らないように剥離させ、写真を他の写真に入れ替えてラベル材を元に戻すことを試みた。
その上で、ラベル材を目視し、剥離させたことに気づかなかった個数をカウントした。
○：０個
△：１〜２個
×：３個以上
【００４３】
評価結果を表２に示す。
【００４４】
【表２】
【００４５】
表２から明らかなように、実施例１〜実施例３では、電磁波チェックおよび入れ替え防止について、実用上問題なかった。
特に実施例１では、ラベル材を剥がし始めるとすぐに切れ込みに沿って破れてしまい、入れ替え防止効果が大きかった。
実施例３では、ラベル材を剥がせることもあったが、きれいに貼り直すことは難しかった。
これに対し、比較例１では、入れ替え防止効果はあったが電磁波を検出できないので、ラベル材全体を偽造される可能性が懸念された。
【００４６】
以上のように、実施例では、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができた。
また、写真の入れ替えを防ぎ、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができた。
なお、本発明は説明した実施例によって限定されることはない。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スキャナにて電磁波を検出できるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
パスポートや運転免許証等の身分証明書には、顔写真欄やサイン欄が設けられているが、近年、これ等を改ざん、変造して悪用する事件が発生している。
【０００３】
このため、透明シート上に、赤外線を吸収するバーコードパターン状のインキ層を形成し、粘着剤にて顔写真欄やサイン欄上に貼着するラベル材に関する技術が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平０６−１３８８２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、赤外線を吸収する物質自体はありふれているので、バーコードパターンを解析されるとバーコードを含むラベル材全体を偽造されてしまうという問題点があった。
【０００６】
本発明はこのような問題点に鑑みて為されたものであり、その課題とするところは、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
（１）基材シートと、前記基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、前記基材シートは透明フィルムであり、前記粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。
（２）前記電磁波発生体は、電磁波により励起され、特定の波長の電磁波を放出することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（３）前記電磁波発生体は、Ｙ、Ｇｄ、ＬｕおよびＬａの少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂを含有することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（４）前記電磁波発生体は、前記粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（５）前記透明フィルムは、ポリスチレンであることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（６）前記透明フィルムは、切れ込みを有することを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（７）前記粘着剤層は、パターン状に形成されていることを特徴とする前記（１）記載のラベル材。
（８）ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、前記ラベル材は、前記（１）ないし（７）のいずれか記載のラベル材であり、前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする偽造検出システム。
（９）ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、前記ラベル材は、前記（１）ないし（７）のいずれか記載のラベル材であり、前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができる。
また、写真の入れ替えを防ぎ、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
【００１０】
（ラベル材）
本発明のラベル材は、基材シートと、基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、基材シートは透明フィルムであり、粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とする。
なお、本発明における「透明」とは、可視光線について吸収および散乱をほとんど生じないことを意味する。具体的には、厚さ４０μｍのフィルムで可視光線について光線透過率７０％以上、より好ましくは８０％以上である。
【００１１】
透明フィルムは、透明な樹脂フィルムであればよい。
ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート）樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニルやこれを更に塩素化した塩素化ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂等から成るフィルム、ポリスチレン、ポリエチレンやポリプロピレン等に充填材を加えて紙のような繊維状に加工した合成紙、およびこれらの積層体や複合材などが用いられる。
その中でも、剥がそうとすると形が崩れてしまう脆質な素材であるポリスチレンが好ましい。また、貼り替え防止用カットといわれる剥がし防止のための切れ込みを入れてあるものが好ましい。透明フィルムを剥がして、写真を入れ替え、透明フィルムを元に戻す偽造が困難になるからである。
【００１２】
基材シートは、電磁波発生体から放出される電磁波を５％以上９５％以下透過することが好ましい。
透過率が５％以上９５％以下であれば、基材シートの厚さによって透過する電磁波の強さを容易に調整することができるからである。
また、基材シートの厚さや材質をラベルの部分ごとに変化させることで、赤外線の透過の度合いを変化させ、パターンを形成することもできる。
【００１３】
粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層である。
粘着剤に特定の電磁波発生体を含有させることで、ラベル材の偽造を困難とし、かつ、短時間で見分けることができる。
粘着剤層は、粘着剤、電磁波発生体、および、電磁波発生体を粘着剤中に分散させる分散剤を含有することが好ましい。
【００１４】
粘着剤層は、基材シートの全面に形成されていることが好ましい。
広い範囲から電磁波を放出することで、スキャナによる検出が容易になるからである。
【００１５】
また、粘着剤層は、パターン状に形成されていることが好ましい。
パターン状に形成された粘着剤層は、粘着剤層のみで偽造防止マークとして機能する。
パターンとしては、バーコードパターンなどを用いることができる。
さらに、基材シートの厚さや材質をラベルの部分ごとに変化させ、かつ、粘着剤層をパターン状に形成することで、基材シートと粘着剤層のパターンを組み合わせることもできる。
【００１６】
粘着剤は、特に限定されるものではなく、たとえば、エマルジョン系、ソルベント系、ホットメルト系の粘着剤が用いられる。素材は、アクリル系、ゴム系など任意である。粘着特性は被貼着物の種類に応じて選定される。例えば、一度貼着した後には剥がす必要がない場合、強粘着や、さらに粘着力が強い超強粘着や、冷凍糊と呼ばれる粘着特性が望ましい。
【００１７】
電磁波発生体とは、電磁波の発生源となりうる物体を意味する。
電磁波発生体は、電磁波など特定のエネルギーにより励起され、特定の波長の電磁波を放出する物体であることが好ましい。ありふれた物質ではないので偽造が難しくなるからである。また、電磁波で励起される場合は、励起される電磁波と放出する電磁波とで、波長が異なることが好ましい。検出が容易になるからである。
電磁波発生体が放出する電磁波は、ラジオ波、紫外線、赤外線、および、可視光線などである。例えば、赤外線発生体などを用いることができる。
電磁波発生体は無機物質であることが好ましい。無機物質よりなる電磁波発生体は、耐候性に優れ、時間の経過にあまり関係なく電磁波を発生させることができるからである。
【００１８】
電磁波発生体は、Ｙ（イットリウム）、Ｇｄ（ガドリニウム）、Ｌｕ（ルテチウム）およびＬａ（ランタン）の少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂ（イッテルビウム）を含有することが好ましい。
例えば、根本特殊化学社製の赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として好適に用いられる。
【００１９】
具体的には、Ｌｕ（ルテチウム）、Ｙｂ（イッテルビウム）およびＮｄ（ネオジム）を含有する赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
また、ランタン（Ｌａ）、イッテルビウム（Ｙｂ）およびネオジム（Ｎｄ）を含有する赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
さらに、Ｙ（イットリウム）、Ｇｄ（ガドリニウム）、およびＬａ（ランタン）のいずれか１つを含有し、かつ、イッテルビウム（Ｙｂ）およびエルビウム（Ｅｒ）を含有する蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
また、モリブデン酸塩系赤外発光蛍光体は、電磁波発生体として用いることができる。
【００２０】
電磁波発生体は、粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることが好ましい。また、１質量％以上３質量％以下であることがより好ましく、１．５質量％以上２．５質量％以下であることがさらに好ましい。粘着剤層の透明性を保ち、かつ、十分な電磁波を発生させるのに適した範囲だからである。
【００２１】
電磁波発生体は、粘着剤層に均一に分散されていることが好ましい。
均一に分散させる方法としては、混合時に加熱する方法および分散剤を加える方法などがある。
【００２２】
分散剤は、一般的に市販されている界面活性剤（乳化剤）を用いることができる。
界面活性剤は、粘着剤中に電磁波発生体を分散させることができ、特にエマルジョン系の粘着剤中に電磁波発生体を良好に分散させることができる。
分散剤は、水またはエタノールと混合して分散液とした状態で用いることが好ましい。
分散液は、粘着剤層に５質量％以下含有されていることが好ましい。
【００２３】
粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを混合し、透明フィルムに塗布またはスプレー等することで容易に製造できる。
【００２４】
本発明のラベル材は、粘着剤層上に剥離可能に積層される剥離シートを備えることができる。
剥離シートとしては、一般に利用されている通常のものが用いられる。例えば、ポリエチレン被膜を介しシリコーンが表面に塗布された紙、クレー塗装後にスーパーキャレンダーがけしたクラフト紙、グラシン紙、上質セパレータ、各種プラスチックフィルム、等が例示される。
【００２５】
本発明のラベル材の適用対象としては、パスポートや運転免許証等の各種身分証明書に限らず、例えば、株券、債券、小切手、通帳、宝くじ、乗車券、回数券、定期券等の証券類、ＩＤカード、クレジットカード，キャッシュカード、ギフトカード等のプラスチックカード、テレホンカードに代表されるプリペイドカードといった金券に変わる証券関連商品などが列挙される。
また、ラベル材自体を宅配便の配送票、パーツラベル、または一般的な識別ラベルなどとして、被貼着物に貼着して用いることもできる。
その中でも特に、顔写真やサイン欄を有するパスポートや運転免許証等の各種身分証明書に適している。
【００２６】
なお、写真などを用紙に貼り付ける際の糊にも電磁波発生体を混ぜることで、用紙の裏からも電磁波を検出できるようにすることもできる。
【００２７】
粘着剤層から放出される電磁波は、スキャナなどの検出装置により検出される。
【００２８】
（システム）
本発明の偽造検出システムは、ラベル材、ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、ラベル材は上述のラベル材であり、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする。
また、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に偽造でないことを示す音を出させる構成としてもよい。
【００２９】
（スキャナ）
スキャナは、赤外線などの電磁波を検出することができる装置であれば特に限定されない。ハンドスキャナまたは固定設置スキャナなどが挙げられる。
スキャナは、粘着剤層からの電磁波を検出すると通知装置に所定の信号を送り、偽造でないことを示す表示をさせる。
表示は、○または×のような単純なものでもよいし、電磁波の強さを表示することでラベルとスキャナとの距離を推測できるようなものでもよい。
また、スキャナは、電磁波を検出すると通知装置に所定の信号を送り、偽造でないことを示す音を出させることもできる。
音は、チャイム音のような単純なものでもよいし、電磁波の強さを音で示すことでラベルとスキャナとの距離を推測できるようなものでもよい。
【００３０】
なお、用紙の裏からも電磁波を検出できるようにした場合、用紙の表裏にスキャナを配置して電磁波を検出するシステムとすることもできる。
【００３１】
（通知装置）
通知装置は、スキャナからの信号を受け、表示や音によって真偽の判定を示す装置である。
通知装置としては、モニタまたはスピーカなどを用いることができる。
また、モニタおよびスピーカを含むパソコンなどを通知装置とすることもできる。
【実施例】
【００３２】
以下、実施例を用いてさらに詳細に本発明を説明する。
【００３３】
［実施例１］
（ラベル材）
粘着剤（東洋インキ製造社製、商品名「Ｅ９５Ｋ」、エマルジョン系）を１００質量部用意した。
電磁波発生体（根本特殊化学社製、商品名「ＩＲＳ−Ｆ」、特定の波長の赤外線を照射すると別の波長の赤外線を放出する。）を２質量部用意した。
分散剤（サンノプコ社製、商品名「ノプコスパース４４Ｃ」）を０．００２質量部用意した。
水を１質量部用意した。
まず、分散剤と水をよく混合して、分散液とした。
次に、分散液と電磁波発生体をよく混合して、電磁波液とした。
そして、電磁波液と粘着剤をよく混合して粘着剤液を製造した。
【００３４】
基材シートとして透明フィルム（市販のポリスチレンフィルム、５０ｍｍ＊５０ｍｍ、厚さ４０μｍ、可視光線の光線透過率８０％以上）を用意した。
基材シート上に、前述の粘着剤液を１０番のメイヤーバーを用いて厚さ１０μｍとなるように塗布して乾燥させ、粘着剤層を形成した。
その後、市販の装置により、貼り替え防止用カットといわれる切れ込みを設けた。
以上により、実施例１のラベル材を製造した。
なお、粘着剤層の上に、剥離シートとして市販の上質セパレータを載せ、粘着剤層を保護した。
【００３５】
［実施例２］
貼り替え防止用カットといわれる切れ込みを設けなかった。
その他の条件は実施例１と同様にして、実施例２のラベル材を製造した。
【００３６】
［実施例３］
基材シートとして透明フィルム（市販のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、５０ｍｍ＊５０ｍｍ、厚さ４０μｍ、可視光線の光線透過率７０％以上）を用意した。
その他の条件は実施例２と同様にして、実施例３のラベル材を製造した。
【００３７】
［比較例１］
粘着剤に電磁波発生体を加えなかった。
その他の条件は実施例２と同様にして、比較例１のラベル材を製造した。
【００３８】
実施例および比較例の主な条件を表１に示す。
【００３９】
【表１】
【００４０】
市販の顔写真を台紙（王子製紙社製、商品名：「ＯＫコート」）に貼り、写真を覆うように実施例および比較例のラベル材を貼り付け、それぞれ実施例および比較例のサンプルを作製した。
そして、当該サンプルについて以下の評価を行った。
【００４１】
（電磁波チェック）
市販のスキャナ（少なくとも赤外線を出射し、受光するもの）および市販のモニタを用いて、電磁波発生体からの電磁波を検出した場合はモニタに表示させるシステムとした。
そして、実施例および比較例のサンプルについて電磁波を１秒以内に検出できるかチェックした。
○：検出できる
×：検出できない
【００４２】
＜評価＞
（入れ替え防止）
実施例および比較例のサンプルを１０個ずつ用意して、全てについてラベル材を破らないように剥離させ、写真を他の写真に入れ替えてラベル材を元に戻すことを試みた。
その上で、ラベル材を目視し、剥離させたことに気づかなかった個数をカウントした。
○：０個
△：１〜２個
×：３個以上
【００４３】
評価結果を表２に示す。
【００４４】
【表２】
【００４５】
表２から明らかなように、実施例１〜実施例３では、電磁波チェックおよび入れ替え防止について、実用上問題なかった。
特に実施例１では、ラベル材を剥がし始めるとすぐに切れ込みに沿って破れてしまい、入れ替え防止効果が大きかった。
実施例３では、ラベル材を剥がせることもあったが、きれいに貼り直すことは難しかった。
これに対し、比較例１では、入れ替え防止効果はあったが電磁波を検出できないので、ラベル材全体を偽造される可能性が懸念された。
【００４６】
以上のように、実施例では、ラベル材全体の偽造を防止して、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができた。
また、写真の入れ替えを防ぎ、セキュリティを高めることができるラベル材およびそれを用いた偽造検出システムを提供することができた。
なお、本発明は説明した実施例によって限定されることはない。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
基材シートと、前記基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、
前記基材シートは透明フィルムであり、
前記粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。
【請求項２】
前記電磁波発生体は、電磁波により励起され、特定の波長の電磁波を放出することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項３】
前記電磁波発生体は、Ｙ、Ｇｄ、ＬｕおよびＬａの少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂを含有することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項４】
前記電磁波発生体は、前記粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項５】
前記透明フィルムは、ポリスチレンであることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項６】
前記透明フィルムは、切れ込みを有することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項７】
前記粘着剤層は、パターン状に形成されていることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項８】
ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、
前記ラベル材は、請求項１ないし７のいずれか記載のラベル材であり、
前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする偽造検出システム。
【請求項９】
ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、
前記ラベル材は、請求項１ないし７のいずれか記載のラベル材であり、
前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【請求項１】
基材シートと、前記基材シート上に設けられた粘着剤層とを備えるラベル材であって、
前記基材シートは透明フィルムであり、
前記粘着剤層は、粘着剤と電磁波発生体とを含有する透明な層であることを特徴とするラベル材。
【請求項２】
前記電磁波発生体は、電磁波により励起され、特定の波長の電磁波を放出することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項３】
前記電磁波発生体は、Ｙ、Ｇｄ、ＬｕおよびＬａの少なくとも１つを含有し、かつ、Ｙｂを含有することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項４】
前記電磁波発生体は、前記粘着剤層に１質量％以上５質量％以下含有されていることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項５】
前記透明フィルムは、ポリスチレンであることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項６】
前記透明フィルムは、切れ込みを有することを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項７】
前記粘着剤層は、パターン状に形成されていることを特徴とする請求項１記載のラベル材。
【請求項８】
ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、
前記ラベル材は、請求項１ないし７のいずれか記載のラベル材であり、
前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す表示をさせることを特徴とする偽造検出システム。
【請求項９】
ラベル材、前記ラベル材から放出される特定の波長の電磁波を検出するスキャナ、および、偽造か否かを知らせる通知装置を備えた偽造検出システムであって、
前記ラベル材は、請求項１ないし７のいずれか記載のラベル材であり、
前記スキャナは、前記電磁波を検出すると前記通知装置に偽造でないことを示す音を出させることを特徴とする偽造検出システム。
【公開番号】特開２０１３−１１７９６（Ｐ２０１３−１１７９６Ａ）
【公開日】平成２５年１月１７日（２０１３．１．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１４５４５５（Ｐ２０１１−１４５４５５）
【出願日】平成２３年６月３０日（２０１１．６．３０）
【出願人】（３０７０１０９９３）株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】（０００１３０５８１）サトーホールディングス株式会社 (1,153)
【公開日】平成２５年１月１７日（２０１３．１．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年６月３０日（２０１１．６．３０）
【出願人】（３０７０１０９９３）株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】（０００１３０５８１）サトーホールディングス株式会社 (1,153)
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