説明

ラベル貼付装置

【課題】 ラベル発行部と貼付部が相対的に開閉可能に取り付けられたラベル貼付装置において、ラベル発行部と貼付部を簡単な構造でしっかりと連結固定することができるラベル貼付装置を提供する。
【解決手段】 ラベルロールを収容したラベル発行部A1と、該ラベル発行部から発行されたラベルを商品に貼付する貼付部A2とが隣接して配置され、そのラベル発行部と貼付部とが相対的に開閉可能なラベル貼付装置であって、前記ラベル発行部A1或いは貼付部A2の一方にストライカ10を設け、他方には前記ストライカを係合保持或いは解放する回動自在なラッチ11及び掛止め板12を設け、且つ前記ラッチを配置した部材の外側には前記ストライカとラッチの係合を解放操作する操作部13を配置し、その操作部13と前記掛止め板12を連結部材14で連結した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベル貼付装置に係り、更に詳しくはラベルロールが収納され、そのラベルロールのラベル用紙に印字してラベルを発行するラベル発行部と、ラベル発行部から発行されたラベルを商品に貼付する貼付部とが隣接して配置され、一方が他方に対して開閉可能に取り付けられたラベル貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラベルロールが収納され、そのラベルロールのラベル用紙に印字(印字済みラベル用紙の場合は印字不要)してラベルを発行するラベル発行部と、ラベル発行部から発行されたラベルを商品に貼付する貼付部とが隣接して配置され、且つ貼付部がラベル発行部に対して開閉回動可能に取り付けられたラベル貼付装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記貼付部が開閉回動可能に取り付けられている理由は、貼付部及びラベル発行部のサーマルヘッド等のメンテナンス性を高めるためである。
【0003】
ところで、ラベル発行部に対する貼付部の取り付けは、貼付部の一側をラベル発行部に蝶番を介して回動可能に取り付け、且つ貼付部を閉鎖した状態に保持する手段としてはバネ部材等の一般締結部材(例えば、市販のパッチン錠等)が用いられている。
そして、一般の締結部材は可動する引っ掛け部を固定のフック部に引っ掛けてバネ部材により固定しているので、貼付部が閉まった状態でも、前記可動する引っ掛け部と固定のフック部との間にガタツキが生じたり、或いは引っ掛け部、フック部それぞれの位置が微調整できるようになっているので、その位置調整が正しく行われていない場合は、ラベル発行部で発行されたラベルを貼付部へ正しく受け渡すことができず、結果的にラベル貼付不良が発生するという問題があった。
【0004】
又、前記締結部材の取り付け位置が、ラベル発行部に対して貼付部を回動して閉鎖した時、両者が接合する下面である場合は、貼付部を回動可能に支持する支軸の位置に対して偏った位置であるため、上記した閉じ具合にバラツキが出て、前記締結部材の操作がしにくいといった問題を有する。
尚、市販のロック機構を使用することも可能であるが、その場合は機構が複雑な上、そのロック機構の取り付けスペースに自由度がなく、開いている空間に無理矢理取り付けるといった問題が生じる。
【0005】
【特許文献1】特開平10−230917号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ラベル発行部と貼付部が相対的に開閉可能に取り付けられたラベル貼付装置において、ラベル発行部と貼付部を簡単な構造でしっかりと連結固定することができるラベル貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、ラベル用紙が台紙に剥離可能に貼付されたラベルロールを用い、ラベル用紙に所定事項を印字して発行するラベル発行部と、該ラベル発行部から発行されたラベルを商品に貼付する貼付部とが隣接して配置され、そのラベル発行部と貼付部とが相対的に開閉可能なラベル貼付装置であって、前記ラベル発行部或いは貼付部の一方にストライカを設け、他方には前記ストライカを係合保持或いは解放する回動自在なラッチを設け、前記ラッチは該ラッチがストライカを係合保持する位置で維持されるための係止部を有し、更に前記ラッチの周囲には、前記係止部と係脱する掛止め板を回動可能に取り付けると共に、該掛止め板と前記ラッチとの係合状態を維持する方向に付勢する付勢手段を配置し、且つ前記ラッチを配置した部材の外側には前記ストライカとラッチの係合を解放操作する操作部を配置し、その操作部と前記掛止め板を連結部材で連結したことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
掛止め手段を構成するストライカとラッチの取り付けは、固定部材側にラッチを取り付け、その固定部材に対して回動する可動部材側にストライカを取り付けるか、或いはその逆に取り付けるなど何れでもよい。
【0009】
上記手段によれば、回転部材のラッチによってストライカとスムーズに係合し、ロック状態が確立されると共に、その係合状態はラッチと掛止め板の係合及び付勢手段によって維持され、ガタツキのないしっかりした連結固定を確立できる。しかも、ラッチ、ストライカ及び掛止め板からなるロック機構は市販のロック機構等に比べ、構造簡単でコンパクトであるため、ラベル発行部或いは貼付部の何れに組み付けるにしても規制を受けることなく取り付けることができる。
【0010】
そして、前記ラベル発行部と貼付部の取り付けの具体例として、例えば、前記貼付部を、前記ラベル発行部の幅方向一側に位置する鉛直方向の支軸で回動自在に支持し、前記ストライカとラッチとの掛止め手段を前記支軸の鉛直方向の高さの略中央位置に配置し、前記操作部はラッチを備えたラベル発行部又は貼付部の下部に配置する(請求項2)。
上記手段によれば、ストライカとラッチによる掛止め手段は回動する貼付部の鉛直方向の高さの略中央に位置するため、バランスの取れた位置で固定でき、固定精度を高めることができる。
【0011】
又、前記ラッチの係止部は、該ラッチと係合するストライカの解放を可能にする方向への回転を規制する段部で、前記掛止め板の掛止め段部と当接することで係合保持されるようにする(請求項3)。
上記手段によれば、ラッチとストライカの係合状態は、該ラッチの段部と掛止め板の掛止め段部が当接して維持されるため、ガタつきを抑え、確実な固定状態を確立できる。
【0012】
更に、前記掛止め板には、前記ラッチの回転軸と直交する平面の一部と重合する押え片を設ける(請求項4)。
上記手段によれば、ラッチの平面部の一部が掛止め板の押え片で押えられているため、ラッチが支軸に沿って移動するのを防止できる。従って、ラッチの不必要な挙動を抑えることができ、その結果、ラッチとストライカの安定した係合状態を確保できる。
【0013】
又、前記付勢手段としては引張りバネを使用することができる(請求項5)。その場合は、付勢手段の引っ張りバネによってラッチが回転し、その力が作用する方向に該ラッチの係止部と掛止め板の掛止め段部の当接箇所があるため、掛止め手段をロックする時はラッチと掛止め板がしっかりと固定する方向に付勢手段が作用し、掛止め手段を解放したときは、回転するラッチが引っ張りバネで解放方向に付勢されて解放されるため、確実にロックを解除できる。
【0014】
更に、前記操作部は、前記ラッチを備えたラベル発行部の前面下部に配置すると好適である(請求項6)。
上記手段によれば、操作部がラベル発行部(装置)の前面に位置しているため、前記掛止め手段の解除操作がし易くなる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のラベル貼付装置は、請求項1記載の構成により、回転部材のラッチによりストライカをスムーズにくわえ込みロックすることができ、固定精度を向上できる。又、ストライカが回転部材のラッチに係止することでロックされる構造であるため、従来のロック機構に比べて簡単な構造で、しかもコンパクトに構成でき、ラベル発行部或いは貼付部の何れに組み付けるにしても規制を受けることなく取り付けることができる。
また、ストライカとラッチの係合を解放操作する操作部と、ストライカとラッチとが係合される係止部とが別の位置に設けられるので、係止部の位置を、操作部の位置とは無関係にしっかりと固定できる位置に配置させることができる。
又、請求項2記載の構成により、回動する貼付部を該貼付部の高さ方向の略中央部でロックできるので、バランスの取れた位置で固定精度を高めることができる。

【0016】
更に、請求項3記載の構成により、ラッチとストライカの係合状態は、該ラッチの段部と掛止め板の掛止め段部が当接して維持されるため、ガタつきを抑え、確実な固定状態を確立できる。
また、請求項4記載の構成により、ラッチの不必要な挙動を抑えることができ、その結果、ラッチとストライカの安定した係合状態を確保できる。
【0017】
そして、請求項5記載の構成により、付勢手段の引っ張りバネの力は掛止め手段をロックする時はラッチと掛止め板がしっかりと固定する方向に作用し、掛止め手段を解放したときは、回転するラッチが引っ張りバネで解放方向に付勢されて解放されるため、確実にロックを解除できる。
又、請求項6記載の構成により、前記掛止め手段の解除操作を手軽に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るラベル貼付装置Aの概略を示し、台紙にラベル用紙が剥離可能に貼付されているラベルロール1が収納され、そのラベルロール1のラベル用紙に印字してラベルを発行するラベル発行部A1と、そのラベル発行部A1から発行されるラベルの発行方向前方(図面ではラベル発行部の右側)に、ラベルを商品に貼付する貼付部A2が隣接して配置されて構成されている。そして、このラベル貼付装置Aは、ストレッチフィルム等で包装された商品Wを搬送する搬送コンベヤ(ベルトコンベヤ)Cの側部に配置され、搬送される商品Wの上面に貼付部A2によってラベル1’が貼付される。
そして、その貼付部A2は幅方向の一側が前記ラベル発行部A1に対して蝶番5,5’で回動可能に連結され、その蝶番5,5’から幅方向他側に向かって所定寸法離れた位置に、該貼付部A2を前記ラベル発行部A1に対して掛止め/解放を行う掛止め手段Bがラベル発行部A1と貼付部A2とに亘って配置されている。
【0019】
上記ラベル発行部A1は、ケース2内部を隔壁2’で左右二室に区画し、その一方の空間2aにラベルロール1のセット部、印字ヘッド、プラテンローラ、ディスペンサ、台紙巻取り部3等のラベルプリンタの構成部材が収容配置され、他方の空間2bには台紙巻取りロール3を駆動回転するモータ4及びその他の電装部品、電気的制御手段等(図示省略)が収容配置されている。
そして、前記空間2bにはラベル発行部A1に対して蝶番5,5’で回動可能に連結される貼付部A2を閉じ状態に保持する掛止め手段Bが前記蝶番5と蝶番5’を結ぶ鉛直方向の略中央で且つ隔壁2’近傍の位置に配置されている。
【0020】
貼付部A2は、前記ラベル発行部A1の側部に蝶番5,5’で回動可能に連結されたケース6と、そのケース6内に収容した流体圧シリンダ等の駆動力によってケース6内を上下する支持部材7と、該支持部材から複数本吊支されたロッド状の押圧部材8と、前記ケース6の底部に配置した保持部材9と、前記ケース6内の空気を吸気して排出する排気装置(図示省略)を備えて構成されている。
それにより、ラベル発行部A1から発行されて繰り出されるラベルは、貼付部A2の保持部材9下面に、排気装置の排気よって生じる吸引作用で水平に吸着保持され、その吸着保持されたラベルは前記押圧部材8の下降で保持部材9の下面から剥離され、商品Wの上面に押圧部材8で押し付けられ、ラベルが貼付される。この貼付部A2が前記ラベル発行部A1から発行されたラベルを常に一定の位置で安定して吸着保持するためには、ラベル発行部A1と貼付部A2との位置関係が変化せず、一定であることが必要で、その位置関係を確保するのが貼付部A2を前記ラベル発行部A1に対して掛止め/解放を行う掛止め手段Bである。以下、その掛止め手段Bの詳細を図面に基づいて説明する。尚、貼付部A2の詳細な構成については特開平10−230917号公報を参照のこと。
【0021】
掛止め手段Bは、前記貼付部A2側に固着したストライカ10と、そのストライカ10
と対応させて前記ラベル発行部A1側に取り付けたラッチ11と、該ラッチ11とストライカ10の係合状態を保持或いは解放する掛止め板12と、その掛止め板12を回動操作する操作部13と、該操作部13と前記掛止め板12を連結する連結部材14、及び前記ラッチ11と掛止め板12とに亘って取り付けた付勢手段15とで構成され、ラッチ11と掛止め板12はラベル発行部A1のケース2内に取り付けた隔壁2’における空間2b側の面に取り付けた台板16上に支持されている。
【0022】
上記ストライカ10は、長方形状の金属平板を正面視略L字型に屈曲形成し、直角を挟む一片(垂直片)10aは貼付部A2にネジ等で固着し、前記一片(垂直片)10aの上端から前方に向けて直角に突出する水平片10bにはラッチ11と係合する掛止め孔10cが開設されている。その掛止め孔10cの形状は平面視略矩形状である。
【0023】
上記ラッチ11は、金属製の円板で、その外周面には前記ストライカ10の掛止め孔10cに嵌着係合する係合爪11aと、該係合爪11aとストライカ10の掛止め孔10cが係合した状態を、後述する掛止め板12との当接で保持する係止部11bと、係合爪11aが掛止め孔10cから外れた状態を、前記台板16に折り曲げ形成したストッパ16aと当接して保持する係合段部11cが形成され、更に前記係止部11bと係合段部11cとの略中間位置には付勢手段15の引っ張りバネの一方端15aを引っ掛ける引っ掛け部11dが形成されている。
そして、上記ラッチ11は台板16上に起立固着した軸筒16b上に載置され、ネジ17で回転可能に取り付けられている。
【0024】
上記掛止め板12は、金属平板を打ち抜き加工して正面視略L字型に形成し、屈曲部より鉛直方向に延びる鉛直片12aの上部には前記ラッチ11の平面部分(表面側面)の一部と重なり合い、ラッチ11が軸方向手前側に移動するのを防止する押え片12bが突出形成され、その押え片12bより下側には前記ラッチ11の係止部11bと当接係合する掛止め段部12cが鉛直片12aの一部を後方に向け直角に折り曲げて形成され、その掛止め段部12cの先端は更に直角に折り曲げられて鉛直片12aと平行となるように形成されている。尚、掛止め段部12cの先端を直角に折り曲げる位置は、前記ラッチ11の板厚より僅か広い間隔が形成される位置とし、それによりラッチ11は掛止め板12の押え片12b及び水平片12eと掛止め段部12cとで挟まれ、軸方向前後方向への移動が規制されている。
又、上記鉛直片12aの上端には付勢手段15の引っ張りバネの他方端15bを引っ掛ける引っ掛け部12dが前記掛止め段部12cと同様、後方に向け直角に折り曲げて形成され、水平片12eの先端側には、連結部材14を連結する連結部12fが形成されている。
そして、上記掛止め板12は鉛直片12aと水平片12eとが交差する略屈曲部付近を、台板16上に起立固着した軸筒16c上に載置してネジ18で回動可能に取り付けられている。
【0025】
上記連結部材14は、金属平板を帯板状に加工して形成され、その長手方向の一方端には直角に交差する取付片14aに操作部13が取り付けられ、長手方向の他方端は前記掛止め板12の連結部12fにボルト・ナット19で連結されている。又、連結部材14の長さは、貼付部A2の下端より下方に突出する長さとし、操作部13が貼付部A2の下端より下方のラベル発行部A1の前面に取り付けられている。
上記操作部13の取付は、取り付けの対象である連結部材14がラベル発行部A1のケース2内に収容配置されるため、ケース2の面板に上下方向に延びる長孔20を開設し、その長孔20に操作部13の軸部13aを貫通させて連結部材14に連結されている。
又、ラベル発行部A1のケース2の面板には、貼付部A2に固着したストライカ10がラベル発行部A1の空間2b内に嵌脱する窓孔21が開設されている。
【0026】
上記構成により、図1乃至図3に示す貼付部A2が閉じられた状態では、貼付部A2側のストライカ10が、ラベル発行部A1の窓孔21を貫通して空間2b内に嵌入し、ストライカ10の掛止め孔10cにラッチ11の係合爪11aが嵌入係止している。そして、その状態は、ラッチ11と掛止め板12とに亘って張設した引っ張りバネ(付勢手段)15の作用でラッチ11の係止部11bと掛止め板12の掛止め段部12cが当接して保持されている。それにより、貼付部A2はラベル発行部A1に対してガタツキ無く連結保持される。
【0027】
上記の閉じられた貼付部A2を開ける時は、図4(a)に示すように、ラベル発行部A1の前面下部に配置された操作部13を長孔20に沿って上方に押し上げると、該操作部13に連結された連結部材14が鉛直方向に押し上げられ、図4(b)に示すように、該連結部材14の上端に連結された掛止め板12の水平片12eを上方に押し上げる。それにより、掛止め板12はネジ18を中心として反時計回り方向に回転し、掛止め段部12cはラッチ11の係止部11bとの当接から外れる。掛止め段部12cとの当接から解除されたラッチ11は引っ張りバネ(付勢手段)15の引っ張り力で反時計回り方向に回転され、係合段部11cが台板16のストッパ16aに当たって回転が停止される。このラッチ11の回転により、係合爪11aはストライカ10の掛止め孔10cから抜け、貼付部A2はラベル発行部A1に対して蝶番5,5‘を軸として回動可能となる。
【0028】
貼付部A2が開けられた状態では、前記ラッチ11は引っ張りバネ(付勢手段)15のバネ作用で係合段部11cが台板16のストッパ16aに当接した状態に保持される。それにより、係合爪11aはストライカ10の進退線上から上方に外れており、係合爪11aと向かい合う反対側の面がストライカ10の進退線上に位置する。従って、貼付部A2を閉じるために回動してストライカ10をラベル発行部A1の窓孔21を貫通して空間2b内に嵌入させ押し込むと、引っ張りバネ(付勢手段)15の引っ張り力に抗して該ストライカ10の先端がラッチ11に当接して該ラッチ11を時計回り方向に回転させ、ラッチ11の係合爪11aがストライカ10の掛止め孔10cに嵌入し、更にラッチ11の係止部11bと掛止め板12の掛止め段部12cが当接して係止状態が確立される。即ち、貼付部A2を閉じ、且つその閉じ状態をロックする操作は、単に貼付部A2を回動して閉じることで完了する。
【0029】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で変更可能である。
(1)掛止め板と操作部を連結する連結部材の長さは問わない。
(2)掛止め手段Bの位置は蝶番5’と蝶番5を結ぶ鉛直方向の略中央でなくとも、上方或いは下方へずれていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るラベル貼付装置の実施の一例を示す平面図。
【図2】要部を一部切欠してしめす正面図。
【図3】同要部の拡大断面図。
【図4】掛止め手段を解除する動作を示す説明図で、(a)は操作部を押し上げた状態、(b)は掛止め板が回転してラックが回転し、ストライカから外れる状態を示す。
【図5】掛止め手段の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
【0031】
A…ラベル貼付装置 A1…ラベル発行部
A2…貼付部 B…掛止め手段
1…ラベルロール 10…ストライカ
11…ラッチ 11b…係止部
12…掛止め板 12b…押え片
12c…掛止め段部 13…操作部
14…連結部材 15…付勢手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル用紙が台紙に剥離可能に貼付されたラベルロールを用い、ラベル用紙に所定事項を印字して発行するラベル発行部と、該ラベル発行部から発行されたラベルを商品に貼付する貼付部とが隣接して配置され、そのラベル発行部と貼付部とが相対的に開閉可能なラベル貼付装置であって、
前記ラベル発行部或いは貼付部の一方にストライカを設け、他方には前記ストライカを係合保持或いは解放する回動自在なラッチを設け、前記ラッチは該ラッチがストライカを係合保持する位置で維持されるための係止部を有し、更に前記ラッチの周囲には、前記係止部と係脱する掛止め板を回動可能に取り付けると共に、該掛止め板と前記ラッチとの係合状態を維持する方向に付勢する付勢手段を配置し、且つ前記ラッチを配置した部材の外側には前記ストライカとラッチの係合を解放操作する操作部を配置し、その操作部と前記掛止め板を連結部材で連結したことを特徴とするラベル貼付装置。
【請求項2】
前記貼付部が、前記ラベル発行部の幅方向一側に位置する鉛直方向の支軸で回動自在に支持され、前記ストライカとラッチとの掛止め手段が前記支軸の鉛直方向の高さの略中央位置に配置され、前記操作部がラッチを備えたラベル発行部又は貼付部の下部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
【請求項3】
前記ラッチの係止部は、該ラッチと係合するストライカの解放を可能にする方向への回転を規制する段部で、前記掛止め板の掛止め段部と当接することで係合保持することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル貼付装置。
【請求項4】
前記掛止め板は、前記ラッチの回転軸と直交する平面の一部と重合する押え片を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のラベル貼付装置。
【請求項5】
前記付勢手段が引張りバネである請求項1記載のラベル貼付装置。
【請求項6】
前記操作部が、前記ラッチを備えたラベル発行部の前面下部に配置されていることを特徴とする請求項2記載のラベル貼付装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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