ランナー
【課題】レールに挿入する際にレールに引っ掛かることなく円滑に挿入することができるランナーを提供する。
【解決手段】ランナー18は、レール14に形成されるガイド部14bに沿って摺動可能なレール摺動部材34を有し、レール摺動部材34の鉛直方向の端部には水平方向に延設された一対の係合部34b、34cが形成される。一対の係合部34b、34cは、ガイド部14bに挿入されて係合可能であるとともに、前方へまたは後方への延設長さが互いに相違している。
【解決手段】ランナー18は、レール14に形成されるガイド部14bに沿って摺動可能なレール摺動部材34を有し、レール摺動部材34の鉛直方向の端部には水平方向に延設された一対の係合部34b、34cが形成される。一対の係合部34b、34cは、ガイド部14bに挿入されて係合可能であるとともに、前方へまたは後方への延設長さが互いに相違している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切装置やカーテンなどに用いられるレールに沿って移動するランナーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のランナーとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。これに示されるランナーは、車輪と、車輪を軸支すると共にパネルの下部に固定される取付ブラケットに対して連結される車輪支持部材と、車輪支持部材に上下方向に相対移動可能に連結されたレール摺動部材と、を備えている。レール摺動部材には、左右一対の係合部が形成されており、一対の係合部がレールと係合してレールを摺動すると共に、車輪はレールから離反可能にレール上を転動するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−248577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記のような従来のランナーにおいて、施工時に、ランナーをレールに設置するためには、重量物であるパネルを手で支持した状態で、ランナーのレール摺動部材をレールの側端面からレール内に挿入する必要がある。この作業の際に、レール摺動部材の左右一対の係合部が下部レールに対して平行になっているとは限らない。例えば、レール摺動部材がパネルに対して回動自在となっている場合には、レール摺動部材の一対の係合部の向きは不定であり、よって一対の係合部が下部レールに対して傾いた状態にあり、この状態のままレール内に挿入しようとすると、図12及び図13に示すように、一対の係合部のうち、一方の係合部の先端部付近(図12においてはD、図13においてはF)がレールの係合部の端部に当接して引っ掛かり、レール摺動部材をレールに挿入できない、という問題がある。したがって、このような状態になった場合には、レール摺動部材の向きを手で直してから再度挿入作業を行わなければならず、その操作が煩わしく効率が悪いという問題がある。
【0005】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、ランナーをレールに挿入する際にレールに引っ掛かることなく円滑に挿入することができるランナーを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、遮蔽部材を支持するとともに自らの移動により遮蔽部材を移動可能であり、レールに沿って移動するランナーにおいて、
ランナーは、レールに形成されるガイド部に沿って摺動可能なレール摺動部材を有し、レール摺動部材の鉛直方向の端部には水平方向に且つレール走行方向に延設された一対の平行な係合部が形成され、一対の係合部は、ガイド部に挿入されて係合可能であると共に、レール走行方向の延設長さが互いに相違するものであることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のランナーにおいて、ガイド部には、垂直方向に延びて、各係合部の側面をガイドする一対の側面ガイド部と、一対の側面ガイド部の端部から水平方向に延びて、各係合部が鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部と、がそれぞれ形成され、係合部をガイド部に挿入する際に、一対の係合部のうちのレール摺動部材からの延設長さが長い方の係合部が縁部あるいは側面ガイド部に当接すると、一対の係合部がガイド部に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材が揺動可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のランナーにおいて、前記一対の係合部のレール摺接面のレール走行方向端部は、それぞれ先端に向かって反るような傾斜面となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
一対の係合部のうち、一方の係合部が他方の係合部と比べてレール摺動部材からのレール走行方向の延設長さが長くなっているため、係合部をレールのガイド部に挿入する際に、延設長さが長い係合部が短い係合部よりも先にガイド部内に挿入されることが期待でき、これによって、長い方の係合部がランナーをレールに挿入する際の先導となることができる。この先導となった係合部に誘導されて係合部をガイド部に挿入することで、円滑にランナーをレールに挿入することができるようになる。
【0010】
延設長さが長い係合部をガイド部に挿入したときに、その係合部が側面ガイド部または縁部に当接しても、短い係合部はまだガイド部に挿入されていないから自由度がある。そのため、係合部がレールのガイド部に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材が揺動することができ、長い係合部によってレール摺動部材の向きがレールと平行あるいはほぼ平行になるように矯正された後に、短い係合部がレールに挿入されるため、係合部がガイド部に引っ掛かることなく、円滑にランナーをレールに挿入することができる。
【0011】
係合部のレール摺接面のレール走行方向端部を先端に向かって反るような傾斜面とすることにより、ランナーをレールに挿入する際に、係合部がガイド部に引っ掛かり難くなり挿入が容易になるとともに、レールの継ぎ目により段差が形成されていたとしても、ランナーはレールの継ぎ目を乗り越えて、円滑に走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る間仕切装置の全体正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る間仕切装置の断面図である。
【図3】本発明のランナーの斜視図である。
【図4】本発明のランナー近傍の側面図である。
【図5】本発明のランナー近傍の部分断面図である。
【図6】本発明のランナーの平面図である。
【図7】レールの断面図である。
【図8】ランナーを傾けた状態でレールに挿入する場合を表す平面図である。
【図9】ランナーを図8とは異なる角度で傾けた状態でレールに挿入する場合を表す平面図である。
【図10】本発明のランナーの変形例を表す平面図である。
【図11】本発明のランナーの別の変形例を表す平面図である。
【図12】従来技術のランナーを図8に示すランナーと同方向にレールに挿入する状態を表す平面図である。
【図13】従来技術のランナーを図9に示すランナーと同方向にレールに挿入する状態を表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。この実施形態に係るランナーは、遮蔽部材としてパネルを有する間仕切装置10に用いるものとしている。
【0014】
図1に示すように、間仕切装置10は、上部レール12と下部レール14との間に複数のパネル要素20が設けられているものであり、一対のパネル要素20が互いに付き合わされた側端部で蝶番によって折曲自在に連結されることで、1枚のパネル22が構成される。この例では、2枚のパネル22、22が引き戸を構成しており、各パネル22が折れ戸も兼ねている。
【0015】
各パネル要素20及び一対のパネル要素20で構成されるパネル22は、図2に示すように、上部レール12に沿って移動する上部ランナー16と、下部レール14に沿って移動する下部ランナー18とによって、レールに沿って移動可能となっている。
【0016】
本実施形態による下部ランナー18は、図3に示すように、1つの車輪30と、円柱状の車輪支持部材32と、車輪支持部材32に対して相対的に上下移動可能となった円筒状のレール摺動部材34と、を有している。
【0017】
車軸支持部材32は、下方に車輪30の両側方に延びる部分を有しており(図2参照)、該部分を車輪30の車軸31が貫通することによって、車輪30を軸支している。
【0018】
レール摺動部材34も車輪30の両側方に延びる部分を有しており、該部分に上下方向に伸びる長孔34a、34aが形成される。そして、これら長孔34a内に、前記車輪支持部材32を貫通する車輪30の車軸31が摺動可能にはめ込まれている。車輪支持部材32はレール摺動部材34の頂部に形成された上部孔34g(図5参照)を挿通しており、車輪支持部材32とレール摺動部材34とは、相対的に上下方向に移動可能に且つ相対回転不能に連結される。
【0019】
レール摺動部材34の前記車輪30の両側方に延びる部分の下端には水平方向に延設された係合部34b、34cがそれぞれ形成される。図3及び図6に示すように、一対の係合部34b、34cは共に同じ全長を有するが、レール摺動部材34の摺動方向の前側と後側とで、レール摺動部材34からの延設長さが互い違いに長くなるように構成されている。すなわち、前側では、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長く、後側では、係合部34cの方が係合部34bよりも延設長さが長くなっている。
【0020】
また、係合部34b、34cの底面は下部レール14に摺接する摺接面となり、係合部34b、34cのそれぞれの前後端において、摺接面がそれぞれ先端に向かって反り上がるような傾斜面34dとなっている。
【0021】
また、係合部34b、34cは、それぞれ周囲縁よりもやや内側に奥まった位置で周囲縁よりも隆起した隆起部34eを有している。
【0022】
係合部34b、34c及び隆起部34eの周囲縁の角部は丸みを帯びたアール形状となるように面取りするとよい。
【0023】
車輪支持部材32の頂部は、リベット38によって取付ブラケット36に対して回動自在に取り付けられる。取付ブラケット36の両端部は、車輪支持部材32の頂部から下方へ屈曲してさらに水平に屈曲し、パネル要素20の下部20aに取り付けられるため(図4及び図5参照)、結果として、パネル要素20は、車輪支持部材32及びレール摺動部材34に対して鉛直方向を回転軸として回動可能となっている。
【0024】
下部レール14は、図7に示したように、中央に下部ランナー18の車輪30が転動する走行面14aを有しており、走行面14aの両側は、垂直下方に延びる垂直面14eとなっている。さらに走行面14aの垂直面14eの両側は、下部ランナー18のレール摺動部材34の係合部34b、34cが係合するガイド部14bとなっている。
【0025】
ガイド部14bには、垂直方向に延びて互いに対向し、各係合部34b、34cの側面をガイドする一対の側面ガイド部14c、14cと、一対の側面ガイド部14c、14cの上端部から互いに向かって水平方向に延びて、係合部34b、34cが鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部14d、14dと、がそれぞれ形成される。縁部14dの先端は、隆起部34eに摺接可能である(図2参照)。
【0026】
下部レール14は、床面F上に固定されるものであり、その厚みは例えば3mm以下とすることができる。そのため、床面上に設置されていてもバリアフリーに対応することができる。
【0027】
次に、上部ランナー16は、図2に示すように、一対の車輪40と、車輪40を軸支するランナー本体42と、を有している。一対の車輪40はレールに沿った位置をずらしてランナー本体42に取り付けられる。
【0028】
パネル要素20の上部に取り付けられたボルト44はランナー本体42に形成された貫通孔42aを貫通しており、ボルト44の頭部44aは、貫通孔42aの上部に形成された拡径部42bにはめ込まれている。ボルト44の頭部44aが貫通孔42aの拡径部42bよりも下方に進入することができないことにより、ボルト44の下方変位が制限されており、この下方変位制限の下で、上部ランナー16はパネル要素20に対して上下方向に相対移動可能に且つ水平方向には相対移動不能に連結される。尚、ボルト44はナット46によってその上下高さが調整可能にパネル要素20に一体的に締着されるため、前記上部ランナー16とパネル要素20との間の上下方向に相対移動可能な距離を調整可能となっている。また、ボルト44は貫通孔42a内で自転可能となっていることから、上部ランナー16はパネル要素20に対して上下方向を回転軸として相対回転可能に連結される。
【0029】
上部レール12は、ボックス形状をなして天井面Cの下方に取り付けられており、その下部の上面が車輪40が走行する走行面12aとなっており、下部中央部には前記ランナー本体42の下部とボルト44が挿通するレール溝12bが形成されている。
【0030】
前記上部ランナー16と前記下部ランナー18は、各パネル要素20の幅方向中央部においてパネル要素20と連結される。
【0031】
また、上部レール12及び下部レール14は、2つのパネル22に対応して2列隣接して敷設されている。
【0032】
以上のように構成される間仕切装置において、通常の状態においては、図2に示すように、ボルト44の頭部44aと拡径部42bとの間に上下方向のクリアランスが設けられるように、ボルト44の高さが調整されている。そのため、上部ランナー16にはパネル22の重量は作用せず、パネル22の重量は取付ブラケット36を介して下部ランナー18に作用する。車輪支持部材32及び車輪支持部材32に軸支された車輪30は最大下降しており、車輪30は下部レール14の走行面14aに圧接されている。
【0033】
間仕切装置10の施工作業を行う場合、パネル要素20の上部ランナー16及び下部ランナー18をそれぞれ上部レール12及び下部レール14の側端面から挿入する。通常の手順としては、パネル要素20を持って、パネル要素20の上部ランナー16を上部レール12に挿入して引っ掛けた状態で、下部ランナー18を下部レール14に挿入するようにする。
【0034】
このとき、下部ランナー18の係合部34b、34cが下部レール14に挿入される前に、下部レール14に対してできるだけ平行になるようになっていることが望ましい。しかしながら、下部ランナー18はパネル要素20に対して回動自在であるため、必ずしも、平行が保証される訳ではなく、係合部34b、34cが下部レール14に対して傾いた状態で挿入されることが多い。
【0035】
すなわち、係合部34b、34cの先端が下部レール14に対して図8に示すように傾いた状態で挿入される場合、延設長さが長い係合部34bが短い係合部34cよりも先にガイド部14b内に挿入され、係合部34bの端部が、まずガイド部14bの側面ガイド部14dに当接する。この後、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させると、まずは係合部34bのみが下部レール14に挿入され、側面ガイド部14dに案内されて係合部34bが図8中時計方向に回転し、図8中二点鎖線で示すように下部レール14と平行になるようにレール摺動部材34の向きが自然に矯正される。このとき、短い係合部34cは下部レール14に対して自由であるので、簡単にその向きを変えることができ、係合部34bよりも遅れて係合部34cがガイド部14bに挿入される際には係合部34cはガイド部14bに対して平行あるいはほぼ平行に近い状態になっている。このため、係合部34cの端部がガイド部14bの縁部14dに引っ掛かることなく挿入される。
【0036】
これに対して、係合部34b、34cの先端が下部レール14に対して図9に示すように傾いた状態で挿入される場合、延設長さが長い係合部34bが短い係合部34cよりも先に下部レール14内に挿入され、係合部34bの端部が、まず垂直面14eに当接する。これにより、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させるに従って、垂直面14eに案内されて係合部34bが図9中反時計方向に回転し、図9中二点鎖線で示すように下部レール14と平行になるようにレール摺動部材34の向きが自然に矯正される。そして、係合部34cは図8で示した挿入方向の場合と同様に、下部レール14に対して平行あるいはほぼ平行に近い状態となるため、引っ掛かることなく挿入される。
【0037】
係合部34b、34cの先端部が傾斜面34dとなっているため、図8及び図9のどちらに示す方向からでも、下部レール14に挿入される際に、下部レール14の側端部の段差を容易に乗り越えることができ、更に円滑に挿入作業を行うことができる。また同様の理由で、下部レール14同士の継ぎ目に対しても容易に乗り越えることができるため、下部ランナー18が下部レール14を円滑に走行することができる。
【0038】
図10は変形例を示しており、下部ランナー18は、一対の係合部34b、34cが互いに異なる全長を有し、レール摺動部材34の摺動方向の前側のみ、レール摺動部材34からの延設長さが異なるように構成されている。すなわち、前側では、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長く、後側では、係合部34bと係合部34cの延設長さが同じになっている。
【0039】
図11はさらに別の変形例を示しており、下部ランナー18は、一対の係合部34b、34cが互いに異なる全長を有し、レール摺動部材34の摺動方向の前側及び後側の両方で、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長くなっている。
【0040】
図10及び図11に示した変形例においても、係合部34b、34cを下部レール14に挿入する際の動作は上述の実施形態と同様であり、延設長さの長い係合部34bが短い係合部34cよりも先に下部レール14に挿入され、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させると、係合部34bのみが下部レール14に挿入されていく間に、レール摺動部材34の向きが下部レール14と平行になるように自然に矯正されるため、係合部34cがガイド部14bに挿入される際には係合部34cはガイド部14bに対して平行あるいはほぼ平行に近い状態になり、係合部34cの端部がガイド部14bの縁部14dに引っ掛かることなく挿入される。
【0041】
なお、以上の実施形態では、間仕切装置10を例に説明したがこれに限定されるものではなく、カーテン材を遮蔽部材とするカーテンなどにも用いることができ、この場合には、レール14及びランナー18を窓枠の上部等に取り付け、ランナー18からカーテンなどを吊下げるようにすることができる。
【符号の説明】
【0042】
10 間仕切装置
14 下部レール
14b ガイド部
14c 側面ガイド部
14d 縁部
18 下部ランナー
20 パネル要素(遮蔽部材)
34 レール摺動部材
34b、34c 係合部
34d 傾斜面
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切装置やカーテンなどに用いられるレールに沿って移動するランナーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のランナーとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。これに示されるランナーは、車輪と、車輪を軸支すると共にパネルの下部に固定される取付ブラケットに対して連結される車輪支持部材と、車輪支持部材に上下方向に相対移動可能に連結されたレール摺動部材と、を備えている。レール摺動部材には、左右一対の係合部が形成されており、一対の係合部がレールと係合してレールを摺動すると共に、車輪はレールから離反可能にレール上を転動するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−248577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記のような従来のランナーにおいて、施工時に、ランナーをレールに設置するためには、重量物であるパネルを手で支持した状態で、ランナーのレール摺動部材をレールの側端面からレール内に挿入する必要がある。この作業の際に、レール摺動部材の左右一対の係合部が下部レールに対して平行になっているとは限らない。例えば、レール摺動部材がパネルに対して回動自在となっている場合には、レール摺動部材の一対の係合部の向きは不定であり、よって一対の係合部が下部レールに対して傾いた状態にあり、この状態のままレール内に挿入しようとすると、図12及び図13に示すように、一対の係合部のうち、一方の係合部の先端部付近(図12においてはD、図13においてはF)がレールの係合部の端部に当接して引っ掛かり、レール摺動部材をレールに挿入できない、という問題がある。したがって、このような状態になった場合には、レール摺動部材の向きを手で直してから再度挿入作業を行わなければならず、その操作が煩わしく効率が悪いという問題がある。
【0005】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、ランナーをレールに挿入する際にレールに引っ掛かることなく円滑に挿入することができるランナーを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、遮蔽部材を支持するとともに自らの移動により遮蔽部材を移動可能であり、レールに沿って移動するランナーにおいて、
ランナーは、レールに形成されるガイド部に沿って摺動可能なレール摺動部材を有し、レール摺動部材の鉛直方向の端部には水平方向に且つレール走行方向に延設された一対の平行な係合部が形成され、一対の係合部は、ガイド部に挿入されて係合可能であると共に、レール走行方向の延設長さが互いに相違するものであることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のランナーにおいて、ガイド部には、垂直方向に延びて、各係合部の側面をガイドする一対の側面ガイド部と、一対の側面ガイド部の端部から水平方向に延びて、各係合部が鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部と、がそれぞれ形成され、係合部をガイド部に挿入する際に、一対の係合部のうちのレール摺動部材からの延設長さが長い方の係合部が縁部あるいは側面ガイド部に当接すると、一対の係合部がガイド部に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材が揺動可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のランナーにおいて、前記一対の係合部のレール摺接面のレール走行方向端部は、それぞれ先端に向かって反るような傾斜面となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
一対の係合部のうち、一方の係合部が他方の係合部と比べてレール摺動部材からのレール走行方向の延設長さが長くなっているため、係合部をレールのガイド部に挿入する際に、延設長さが長い係合部が短い係合部よりも先にガイド部内に挿入されることが期待でき、これによって、長い方の係合部がランナーをレールに挿入する際の先導となることができる。この先導となった係合部に誘導されて係合部をガイド部に挿入することで、円滑にランナーをレールに挿入することができるようになる。
【0010】
延設長さが長い係合部をガイド部に挿入したときに、その係合部が側面ガイド部または縁部に当接しても、短い係合部はまだガイド部に挿入されていないから自由度がある。そのため、係合部がレールのガイド部に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材が揺動することができ、長い係合部によってレール摺動部材の向きがレールと平行あるいはほぼ平行になるように矯正された後に、短い係合部がレールに挿入されるため、係合部がガイド部に引っ掛かることなく、円滑にランナーをレールに挿入することができる。
【0011】
係合部のレール摺接面のレール走行方向端部を先端に向かって反るような傾斜面とすることにより、ランナーをレールに挿入する際に、係合部がガイド部に引っ掛かり難くなり挿入が容易になるとともに、レールの継ぎ目により段差が形成されていたとしても、ランナーはレールの継ぎ目を乗り越えて、円滑に走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る間仕切装置の全体正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る間仕切装置の断面図である。
【図3】本発明のランナーの斜視図である。
【図4】本発明のランナー近傍の側面図である。
【図5】本発明のランナー近傍の部分断面図である。
【図6】本発明のランナーの平面図である。
【図7】レールの断面図である。
【図8】ランナーを傾けた状態でレールに挿入する場合を表す平面図である。
【図9】ランナーを図8とは異なる角度で傾けた状態でレールに挿入する場合を表す平面図である。
【図10】本発明のランナーの変形例を表す平面図である。
【図11】本発明のランナーの別の変形例を表す平面図である。
【図12】従来技術のランナーを図8に示すランナーと同方向にレールに挿入する状態を表す平面図である。
【図13】従来技術のランナーを図9に示すランナーと同方向にレールに挿入する状態を表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。この実施形態に係るランナーは、遮蔽部材としてパネルを有する間仕切装置10に用いるものとしている。
【0014】
図1に示すように、間仕切装置10は、上部レール12と下部レール14との間に複数のパネル要素20が設けられているものであり、一対のパネル要素20が互いに付き合わされた側端部で蝶番によって折曲自在に連結されることで、1枚のパネル22が構成される。この例では、2枚のパネル22、22が引き戸を構成しており、各パネル22が折れ戸も兼ねている。
【0015】
各パネル要素20及び一対のパネル要素20で構成されるパネル22は、図2に示すように、上部レール12に沿って移動する上部ランナー16と、下部レール14に沿って移動する下部ランナー18とによって、レールに沿って移動可能となっている。
【0016】
本実施形態による下部ランナー18は、図3に示すように、1つの車輪30と、円柱状の車輪支持部材32と、車輪支持部材32に対して相対的に上下移動可能となった円筒状のレール摺動部材34と、を有している。
【0017】
車軸支持部材32は、下方に車輪30の両側方に延びる部分を有しており(図2参照)、該部分を車輪30の車軸31が貫通することによって、車輪30を軸支している。
【0018】
レール摺動部材34も車輪30の両側方に延びる部分を有しており、該部分に上下方向に伸びる長孔34a、34aが形成される。そして、これら長孔34a内に、前記車輪支持部材32を貫通する車輪30の車軸31が摺動可能にはめ込まれている。車輪支持部材32はレール摺動部材34の頂部に形成された上部孔34g(図5参照)を挿通しており、車輪支持部材32とレール摺動部材34とは、相対的に上下方向に移動可能に且つ相対回転不能に連結される。
【0019】
レール摺動部材34の前記車輪30の両側方に延びる部分の下端には水平方向に延設された係合部34b、34cがそれぞれ形成される。図3及び図6に示すように、一対の係合部34b、34cは共に同じ全長を有するが、レール摺動部材34の摺動方向の前側と後側とで、レール摺動部材34からの延設長さが互い違いに長くなるように構成されている。すなわち、前側では、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長く、後側では、係合部34cの方が係合部34bよりも延設長さが長くなっている。
【0020】
また、係合部34b、34cの底面は下部レール14に摺接する摺接面となり、係合部34b、34cのそれぞれの前後端において、摺接面がそれぞれ先端に向かって反り上がるような傾斜面34dとなっている。
【0021】
また、係合部34b、34cは、それぞれ周囲縁よりもやや内側に奥まった位置で周囲縁よりも隆起した隆起部34eを有している。
【0022】
係合部34b、34c及び隆起部34eの周囲縁の角部は丸みを帯びたアール形状となるように面取りするとよい。
【0023】
車輪支持部材32の頂部は、リベット38によって取付ブラケット36に対して回動自在に取り付けられる。取付ブラケット36の両端部は、車輪支持部材32の頂部から下方へ屈曲してさらに水平に屈曲し、パネル要素20の下部20aに取り付けられるため(図4及び図5参照)、結果として、パネル要素20は、車輪支持部材32及びレール摺動部材34に対して鉛直方向を回転軸として回動可能となっている。
【0024】
下部レール14は、図7に示したように、中央に下部ランナー18の車輪30が転動する走行面14aを有しており、走行面14aの両側は、垂直下方に延びる垂直面14eとなっている。さらに走行面14aの垂直面14eの両側は、下部ランナー18のレール摺動部材34の係合部34b、34cが係合するガイド部14bとなっている。
【0025】
ガイド部14bには、垂直方向に延びて互いに対向し、各係合部34b、34cの側面をガイドする一対の側面ガイド部14c、14cと、一対の側面ガイド部14c、14cの上端部から互いに向かって水平方向に延びて、係合部34b、34cが鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部14d、14dと、がそれぞれ形成される。縁部14dの先端は、隆起部34eに摺接可能である(図2参照)。
【0026】
下部レール14は、床面F上に固定されるものであり、その厚みは例えば3mm以下とすることができる。そのため、床面上に設置されていてもバリアフリーに対応することができる。
【0027】
次に、上部ランナー16は、図2に示すように、一対の車輪40と、車輪40を軸支するランナー本体42と、を有している。一対の車輪40はレールに沿った位置をずらしてランナー本体42に取り付けられる。
【0028】
パネル要素20の上部に取り付けられたボルト44はランナー本体42に形成された貫通孔42aを貫通しており、ボルト44の頭部44aは、貫通孔42aの上部に形成された拡径部42bにはめ込まれている。ボルト44の頭部44aが貫通孔42aの拡径部42bよりも下方に進入することができないことにより、ボルト44の下方変位が制限されており、この下方変位制限の下で、上部ランナー16はパネル要素20に対して上下方向に相対移動可能に且つ水平方向には相対移動不能に連結される。尚、ボルト44はナット46によってその上下高さが調整可能にパネル要素20に一体的に締着されるため、前記上部ランナー16とパネル要素20との間の上下方向に相対移動可能な距離を調整可能となっている。また、ボルト44は貫通孔42a内で自転可能となっていることから、上部ランナー16はパネル要素20に対して上下方向を回転軸として相対回転可能に連結される。
【0029】
上部レール12は、ボックス形状をなして天井面Cの下方に取り付けられており、その下部の上面が車輪40が走行する走行面12aとなっており、下部中央部には前記ランナー本体42の下部とボルト44が挿通するレール溝12bが形成されている。
【0030】
前記上部ランナー16と前記下部ランナー18は、各パネル要素20の幅方向中央部においてパネル要素20と連結される。
【0031】
また、上部レール12及び下部レール14は、2つのパネル22に対応して2列隣接して敷設されている。
【0032】
以上のように構成される間仕切装置において、通常の状態においては、図2に示すように、ボルト44の頭部44aと拡径部42bとの間に上下方向のクリアランスが設けられるように、ボルト44の高さが調整されている。そのため、上部ランナー16にはパネル22の重量は作用せず、パネル22の重量は取付ブラケット36を介して下部ランナー18に作用する。車輪支持部材32及び車輪支持部材32に軸支された車輪30は最大下降しており、車輪30は下部レール14の走行面14aに圧接されている。
【0033】
間仕切装置10の施工作業を行う場合、パネル要素20の上部ランナー16及び下部ランナー18をそれぞれ上部レール12及び下部レール14の側端面から挿入する。通常の手順としては、パネル要素20を持って、パネル要素20の上部ランナー16を上部レール12に挿入して引っ掛けた状態で、下部ランナー18を下部レール14に挿入するようにする。
【0034】
このとき、下部ランナー18の係合部34b、34cが下部レール14に挿入される前に、下部レール14に対してできるだけ平行になるようになっていることが望ましい。しかしながら、下部ランナー18はパネル要素20に対して回動自在であるため、必ずしも、平行が保証される訳ではなく、係合部34b、34cが下部レール14に対して傾いた状態で挿入されることが多い。
【0035】
すなわち、係合部34b、34cの先端が下部レール14に対して図8に示すように傾いた状態で挿入される場合、延設長さが長い係合部34bが短い係合部34cよりも先にガイド部14b内に挿入され、係合部34bの端部が、まずガイド部14bの側面ガイド部14dに当接する。この後、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させると、まずは係合部34bのみが下部レール14に挿入され、側面ガイド部14dに案内されて係合部34bが図8中時計方向に回転し、図8中二点鎖線で示すように下部レール14と平行になるようにレール摺動部材34の向きが自然に矯正される。このとき、短い係合部34cは下部レール14に対して自由であるので、簡単にその向きを変えることができ、係合部34bよりも遅れて係合部34cがガイド部14bに挿入される際には係合部34cはガイド部14bに対して平行あるいはほぼ平行に近い状態になっている。このため、係合部34cの端部がガイド部14bの縁部14dに引っ掛かることなく挿入される。
【0036】
これに対して、係合部34b、34cの先端が下部レール14に対して図9に示すように傾いた状態で挿入される場合、延設長さが長い係合部34bが短い係合部34cよりも先に下部レール14内に挿入され、係合部34bの端部が、まず垂直面14eに当接する。これにより、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させるに従って、垂直面14eに案内されて係合部34bが図9中反時計方向に回転し、図9中二点鎖線で示すように下部レール14と平行になるようにレール摺動部材34の向きが自然に矯正される。そして、係合部34cは図8で示した挿入方向の場合と同様に、下部レール14に対して平行あるいはほぼ平行に近い状態となるため、引っ掛かることなく挿入される。
【0037】
係合部34b、34cの先端部が傾斜面34dとなっているため、図8及び図9のどちらに示す方向からでも、下部レール14に挿入される際に、下部レール14の側端部の段差を容易に乗り越えることができ、更に円滑に挿入作業を行うことができる。また同様の理由で、下部レール14同士の継ぎ目に対しても容易に乗り越えることができるため、下部ランナー18が下部レール14を円滑に走行することができる。
【0038】
図10は変形例を示しており、下部ランナー18は、一対の係合部34b、34cが互いに異なる全長を有し、レール摺動部材34の摺動方向の前側のみ、レール摺動部材34からの延設長さが異なるように構成されている。すなわち、前側では、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長く、後側では、係合部34bと係合部34cの延設長さが同じになっている。
【0039】
図11はさらに別の変形例を示しており、下部ランナー18は、一対の係合部34b、34cが互いに異なる全長を有し、レール摺動部材34の摺動方向の前側及び後側の両方で、係合部34bの方が係合部34cよりも延設長さが長くなっている。
【0040】
図10及び図11に示した変形例においても、係合部34b、34cを下部レール14に挿入する際の動作は上述の実施形態と同様であり、延設長さの長い係合部34bが短い係合部34cよりも先に下部レール14に挿入され、下部ランナー18をさらに挿入する方向に移動させると、係合部34bのみが下部レール14に挿入されていく間に、レール摺動部材34の向きが下部レール14と平行になるように自然に矯正されるため、係合部34cがガイド部14bに挿入される際には係合部34cはガイド部14bに対して平行あるいはほぼ平行に近い状態になり、係合部34cの端部がガイド部14bの縁部14dに引っ掛かることなく挿入される。
【0041】
なお、以上の実施形態では、間仕切装置10を例に説明したがこれに限定されるものではなく、カーテン材を遮蔽部材とするカーテンなどにも用いることができ、この場合には、レール14及びランナー18を窓枠の上部等に取り付け、ランナー18からカーテンなどを吊下げるようにすることができる。
【符号の説明】
【0042】
10 間仕切装置
14 下部レール
14b ガイド部
14c 側面ガイド部
14d 縁部
18 下部ランナー
20 パネル要素(遮蔽部材)
34 レール摺動部材
34b、34c 係合部
34d 傾斜面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽部材(20)を支持するとともに自らの移動により遮蔽部材(20)を移動可能であり、レール(14)に沿って移動するランナー(18)において、
ランナー(18)は、レール(14)に形成されるガイド部(14b)に沿って摺動可能なレール摺動部材(34)を有し、レール摺動部材(34)の鉛直方向の端部には水平方向に且つレール走行方向に延設された一対の平行な係合部(34b、34c)が形成され、一対の係合部(34b、34c)は、ガイド部(14b)に挿入されて係合可能であると共に、レール走行方向の延設長さが互いに相違するものであることを特徴とするランナー。
【請求項2】
ガイド部(14b)には、垂直方向に延びて、各係合部(34b、34c)の側面をガイドする一対の側面ガイド部(14c)と、一対の側面ガイド部(14c)の端部から水平方向に延びて、各係合部(34b、34c)が鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部(14d)と、がそれぞれ形成され、係合部(34b、34c)をガイド部(14b)に挿入する際に、一対の係合部(34b、34c)のうちのレール摺動部材(34)からの延設長さが長い方の係合部が縁部あるいは側面ガイド部に当接すると、一対の係合部(34b、34c)がガイド部(14b)に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材(34)が揺動可能であることを特徴とする請求項1記載のランナー。
【請求項3】
前記一対の係合部(34b、34c)のレール摺接面のレール走行方向端部は、それぞれ先端に向かって反るような傾斜面(34d)となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のランナー。
【請求項1】
遮蔽部材(20)を支持するとともに自らの移動により遮蔽部材(20)を移動可能であり、レール(14)に沿って移動するランナー(18)において、
ランナー(18)は、レール(14)に形成されるガイド部(14b)に沿って摺動可能なレール摺動部材(34)を有し、レール摺動部材(34)の鉛直方向の端部には水平方向に且つレール走行方向に延設された一対の平行な係合部(34b、34c)が形成され、一対の係合部(34b、34c)は、ガイド部(14b)に挿入されて係合可能であると共に、レール走行方向の延設長さが互いに相違するものであることを特徴とするランナー。
【請求項2】
ガイド部(14b)には、垂直方向に延びて、各係合部(34b、34c)の側面をガイドする一対の側面ガイド部(14c)と、一対の側面ガイド部(14c)の端部から水平方向に延びて、各係合部(34b、34c)が鉛直方向へ脱出することを阻止する一対の縁部(14d)と、がそれぞれ形成され、係合部(34b、34c)をガイド部(14b)に挿入する際に、一対の係合部(34b、34c)のうちのレール摺動部材(34)からの延設長さが長い方の係合部が縁部あるいは側面ガイド部に当接すると、一対の係合部(34b、34c)がガイド部(14b)に対して平行な方向を向くようにレール摺動部材(34)が揺動可能であることを特徴とする請求項1記載のランナー。
【請求項3】
前記一対の係合部(34b、34c)のレール摺接面のレール走行方向端部は、それぞれ先端に向かって反るような傾斜面(34d)となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のランナー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−132271(P2012−132271A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286984(P2010−286984)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000134958)株式会社ニチベイ (158)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000134958)株式会社ニチベイ (158)
【Fターム(参考)】
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