説明

リフト装置

【課題】リンク機構の下端部がベースプレートに対してスライドしないで、リンク機構の上下の伸縮で昇降する、リフト装置を提供する。
【解決手段】一対のテーブル10とベースプレート20と一対のリンク機構30とを備える。一対のリンク機構30を、上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rを左右方向にそれぞれ離隔して配置してなる主リンク部31と、左の補助リンク41L及び右の補助リンク41Rが左右に離隔して配置してなる補助リンク部32とで、一対のリンク機構30をそれぞれ構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などを昇降するリフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の点検や整備のために車両を昇降する車両リフト装置が知られている(例えば特許文献1〜6)。
【0003】
特許文献1に記載されている車両整備用リフトは、車両を載置するテーブルと、ベース板と、上下端部をテーブルとベース板にリンクされテーブルを水平姿勢で昇降作動するリンク式昇降駆動装置と、を備えている。リンク式昇降駆動装置は、上下端部をテーブルとベース板にリンクされたロングリンク及び上下端部をロングリンクの中程とベース板とにリンクされたショートリンクを有するλ形リンクと、上下端部をロングリンクとベース板とにリンクされロングリンクを起伏させる油圧シリンダと、を有する。ロングリンクの上端部がテーブルにピンで連結され、ロングリンクの下端部がテーブルにスライド可能に連結され、ショートリンクの上端部がロングリンクの中程にピンで連結され、ロングリンクの下端部がテーブルにピンで連結されてなる。
【0004】
特許文献2〜6に開示されている車両整備用リフトは、いずれも基本構造が概略同一であり、車両を載置するテーブルと、ベース板と、上下端部をテーブルとベース板にリンクされテーブルを水平姿勢で昇降作動するリンク式昇降駆動装置と、を備えている。リンク式昇降駆動装置は、Xに組んだリンクを2段に組み、さらにXに組んだ2段組リンクを車幅方向に一対に並列し連結してなるパンタグラフリンクと、パンタグラフリンクとベース板とにリンクされパンタグラフリンクを上下方向に伸縮させる油圧シリンダと、を有する。パンタグラフリンクの同側一側の上下端部がテーブルにスライド可能に連結されている。特許文献6では、左右一対の油圧シリンダを同期して伸縮作動することも言及されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−309598号公報
【特許文献2】特開平8−73194号公報
【特許文献3】特開平8−333094号公報
【特許文献4】特開平10−330092号公報
【特許文献5】特開平11−130383号公報
【特許文献6】特開2001−89086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1〜6で開示されている車両整備用リフトでは、ロングリンクの下端部又はパンタグラフリンクの同側一側の下端部がテーブルにスライド可能に連結されている。よって、床清掃の際に水やごみが入り込んでごみが堆積し、スライド機構が機能し難くなったり、床洗浄水や車両洗浄水によりスライド部分に不具合が生じ得るほか、リフトが上昇すると上部及び下部共に支えが狭い方に移動し、安定性に欠けたり、左右一対のリフト装置にあっては左右で昇降度合いに差異が生じるという問題もある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、リンク機構の下端部がベースプレートに対してスライドしないで、リンク機構の上下の伸縮で昇降し得るリフト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部をベースプレートとに連結され上記一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、一対のリンク機構の下端部がベースプレートに揺動可能に連結されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の具体的な第1の構成は、前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部をベースプレートとに連結され一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、一対のリンク機構のそれぞれは、上側リンクと下側リンクとを軸部で屈曲して連結してなる上下二段の平行四辺形リンクが前後方向及び左右方向にそれぞれ離隔して配置され、かつ前後方向の平行四辺形リンク同士が水平保持リンクで連結され、かつ左右方向の平行四辺形リンク同士が左右連結用リンクで連結され、X側リンクのそれぞれ上端部が一対のテーブルに枢着されておりかつ下側リンクのそれぞれ下端部がベースプレートに枢着されている主リンク部と、上側補助リンクと下側補助リンクとを屈曲して連結してなる補助リンクが左右方向にそれぞれ離隔して配置され、かつ上側補助リンク同士が上側リンク同士と左右軸部で連結してXリンクを形成してなり、上側補助リンクの上端部が一対のテーブルの何れか対応する一方に前後方向にスライド可能に連結され、かつ上側補助リンクの下端部が上側補助リンクの半分の長さを有する下側補助リンクの上端部と連結され、下側補助リンクの下端部を上記下側リンクと連結し、左右方向に離隔して配置されている上側補助リンク同士及び/又は下側補助リンク同士を左右連結用リンクで連結されている補助リンク部と、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の具体的な第2の構成は、前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部をベースプレートとに連結され一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、一対のリンク式機構のそれぞれが、中段水平昇降プレートと、ベースプレート上に設けられ中段水平昇降プレートを水平に保ちながら上下方向に伸縮する下側Xリンク機構と、中段水平昇降プレート上に設けられ一対のテーブルの何れか対応する一方を水平に保ちながら上下方向に伸縮する上側Xリンク機構と、を備え、下側リンク機構が下側立体Xリンクを有し、下側立体Xリンクの四つの上端部が中段水平昇降プレートに左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、下側立体Xリンクの四つの下端部がベースプレートに左右2つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、上側リンク機構が上側立体Xリンクを有し、上側立体Xリンクの四つの上端部が一対のテーブルの対応する一方に左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、上側立体Xリンクの四つの下端部が中段水平昇降プレートに左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、リンク機構がベースプレートに枢着連結されているので、従来では有していたようなリンク機構のリンク下端部とベースプレートとのスライド構造を採用していない。よって、スライド機構におけるローラに堆積した塵が噛み込みローラが動きにくくなったり、リフトアップに支障がでたりする、という従来の問題点を解消することができる。また、リンク機構のベースプレートに対する支点間距離が変わらないため、安定性が向上する。さらに、シンプルな構造を採用しているので、メインテナンスが容易となるばかりか、安価にリフト装置を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るリフト装置の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るリフト装置の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るリフト装置の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るリフト装置の動作を示す工程図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るリフト装置の正面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るリフト装置の側面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るリフト装置の動作を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の第1及び第2の各実施形態について、特に車両をリフトする車両リフト装置の場合について説明する。本発明の技術的範囲は後述する実施形態に限定されるものであってはならず、特に図示した形状等に変更を加えたものも本発明の技術的範囲に属し、車両以外の各種のものを昇降する場合にも適用することができる。
【0014】
(第1の実施形態)
図1乃至図3に第1の実施形態に係るリフト装置1を示し、図1は正面図、図2は側面図、図3は平面図である。リフト装置1は、図1乃至図3に示すように、左右対称な構造を有しており、左側リフト装置1Lと右側リフト装置1Rとを所定の間隔をあけて分離して配置される。ここで、左右とは昇降する車両の車幅方向に対応しており、左側リフト装置1Lは車両の左側部分を載置し、右側リフト装置1Rは車両の右側部分を載置する。
【0015】
リフト装置1は、前後方向に長い一対のテーブル10と、一対のベースプレート20と、一対のリンク機構30と、一対のシリンダ50を備える。
【0016】
一対のテーブル10は左のテーブル10Lと右のテーブル10Rとからなり、左右のテーブル10L,10Rは、何れも、一方方向に、詳細には車両の前後方向に長いテーブル本体11と、そのテーブル本体11に回動及び/又は前後にスライド可能に取り付けられる前後のプレート12,13とからなる。各プレート12,13の上部は窪み12A,13Aを有しており、作業者がその窪み12A,13Aに手をかけ前後それぞれのプレート12,13を回動したりスライドしたりすることができる。各プレート12,13の上部は受け部12B,13Bを有している。支持部5が受け部12B,13Bに挿入され、後述するように、支持部5が直接車両Cのリフトポイントに当接し、車両Cをリフトする(図4参照)。テーブル本体11にはリブ14L,14Rが左右に設けられている。左右のガイド溝15L,15Rが左右のリブ14L,14Rに前後方向に沿って敷設され、左右のガイド溝15L,15Rのそれぞれに沿ってガイドローラ16が前後方向に走行する。
【0017】
一対のベースプレート20は、図2に示すように、左右の各ベースプレート20L,20Rが左右に所定の間隔をあけて、例えばピットP内の底面Gに図示しないアンカーで敷設される(図4参照)。一対のベースプレート20は左右に分離せず一枚のプレートであってもよい。以下の説明では左右に分離されている場合を前提に説明する。
【0018】
一対のリンク機構30は左右一対のリンク機構30L,30Rからなっている。左のリンク機構30Lは、上端部を一対のテーブル10の対応する一方、つまり左のテーブル10Lに連結されかつ下端部を左のベースプレート20Lに連結される。右のリンク機構30Rは、上端部を一対のテーブル10の対応する一方、つまり右のテーブル10Rに連結されかつ下端部を右のベースプレート20Rに連結される。左右のリンク機構30L,30Rが左右のテーブル10L,10Rを水平姿勢に保持して同期して昇降する。
【0019】
左右一対のリンク機構30L,30Rは、それぞれ、主リンク部31と補助リンク部41とで構成されている。主リンク部31は左右前後にそれぞれ離隔して配置した複数のリンクを連結して構成されており、補助リンク部41は左右に離隔して配置した複数のリンクを連結して構成されている。左右で対をなすものには符号にL,Rを付してある。また、説明上、前側でかつ左側に設置されるリンク、後側でかつ左側に設置されるリンク、前側でかつ右側に設置されるリンク、後側でかつ右側に設置されるリンクの順に、第1、第2、第3、第4とナンバリングし、各リンクを示す符号には順にA,B,C,Dを付して、各リンクを区別することにする。
【0020】
主リンク部31について説明する。上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rが左右方向にそれぞれ離隔して配置されている。
【0021】
左側に配置される上下二段の平行四辺形リンク32Lの構成は次の通りである。第1の上側リンク33Aと第1の下側リンク34Aとが第1の軸部35Aで屈曲可能に連結され、第2の上側リンク33Bと第2の下側リンク34Bとが第2の軸部35Bで屈曲可能に連結されている。第1の軸部35Aと第2の軸部35Bとがそれらの軸間距離L1を保って水平保持リンク36Lで連結されている。第1の上側リンク33A及び第2の上側リンク33Bの各上端部がテーブル10L,10Rの左のリブ14Lに前後方向に距離L1を有して揺動可能に連結されている。第1の下側リンク34A及び第2の下側リンク34Bの各下端部が前後方向に距離L1離隔してベースプレート20L,20Rに揺動可能に連結されている。なお、ベースプレート20L,20Rの各左縁部には、第1及び第2のブラケット21A,21Bが前後方向に距離L1に離隔して取り付けられており、第1及び第2の下側リンク34A,34Bが第1及び第2のブラケット21A,21Bが揺動可能に連結されている。
【0022】
右側に配置される上下二段の平行四辺形リンク32Rの構成は次の通りである。第3の上側リンク33Cと第3の下側リンク34Cとが第3の軸部35Cで屈曲可能に連結され、第4の上側リンク33Dと第4の下側リンク34Dとが第4の軸部35Dで屈曲可能に連結されている。第3の軸部35Cと第4の軸部35Dとがそれらの軸間距離L1を保って水平保持リンク36Rで連結されている。第3の上側リンク33C及び第4の上側リンク33Dの各上端部がテーブル10L,10Rの右のリブ14Rに前後方向に距離L1を有して揺動可能に連結されている。第3の下側リンク34C及び第4の下側リンク34Dの各下端部が前後方向に距離L1で離隔してベースプレート20L,20Rに揺動可能に連結されている。なお、ベースプレート20L,20Rの右縁部には、第3及び第4のブラケット21C,21Dが前後方向に距離L1で離隔して取り付けられており、第3及び第4の下側リンク34C,34Dが第3及び第4のブラケット21C,21Dが揺動可能に連結されている。
【0023】
左右に分離して配置されている上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rにおいて、図1及び図2に示すように、第2の上側リンク33Bと第4の上側リンク33Dとの間、第2の下側リンク34Bと第4の下側リンク34Dとの間に、それぞれ一以上、好ましくは複数の左右連結用リンク36が上下方向に間隔をあけて取り付けられている。なお、左右連結用リンク36は、第1の上側リンク33Aと第3の上側リンク33Bとの間、第1の下側リンク34Aと第3の下側リンク34Cとの間に、それぞれ一以上設けてもよい。
【0024】
補助リンク部41について説明する。左の補助リンク41L及び右の補助リンク41Rが左右に離隔して配置されている。
【0025】
左の補助リンク41Lは、上側補助リンク42Lと下側補助リンク43Lとを軸部44Lで屈曲して連結してなる。右の補助リンク41Rは、上側補助リンク42Rと下側補助リンク43Rとを軸部44Rで屈曲して連結してなる。これら左右の軸部44L,44R同士は一つの左右連結用リンク44で構成してもよい。ここで、下側補助リンク43L,43Rは、上側補助リンク42L,43Rの長手方向の長さの半分の長さを有する。
【0026】
上側補助リンク42L,42R同士は、第2及び第4の上側リンク33B,33D同士と左右軸部45で連結してXリンクを形成する。左右軸部45は、上側補助リンク42L,42Rの上下端部から等距離の位置に設けられ、かつ、第2及び第4の上側リンク33B,33Dの各上下端部から等距離の位置に設けられることが好ましい。
【0027】
上側補助リンク42L,42Rの各上端部には前述したガイドローラ16が回転可能に取り付けられており、上側補助リンク42L,42Rは、左右一対のガイド溝15L,15Rに沿って前後方向にスライドする。
【0028】
下側補助リンク43L,43Rの各下端部は、第2、第4の下側リンク34B,34Dに軸部45L,45Rで揺動可能に連結される。これら左右の軸部45L,45Rは1つの左右連結用リンク46で構成してもよい。
【0029】
一対のシリンダ50は、それぞれ、シリンダ本体51とロッド付ピストン52から構成されている。左右の各ベースプレート20L,20Rには、第1乃至第4のブラケットの位置と逆側で左右ほぼ中央の位置にシリンダ取付用ブラケット53が取り付けられており、シリンダ取付用ブラケット53にシリンダ本体51の底部が揺動可能に取り付けられている。ロッド付ピストン52のうちシリンダ本体51から突出したロッドの先端部52Aは、上側補助リンク42L,42Rと下側補助リンク43L,43Rとを連結した左右連結用リンク44に揺動可能に連結されている。一対のシリンダ50を構成する左右のシリンダ50L,50Rは、油圧式でも空気圧式でもよいが、例えば左右のシリンダ50L,50Rで親子式シリンダを構成しており、左右のシリンダ50L,50Rの各ロッド付ピスト52は左右で同じ長さだけ同期して伸長する。図示しないが、左右のベースプレート20L,20Rの間のスペースには動力源が配置される。
【0030】
左右一対のリンク機構30L,30Rは、前述のように、上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rからなる主リンク部31と、主リンク部31の一部とXリンクを構成する補助リンク部41と、を備える。補助リンク部41は、左右何れかのシリンダ50L,50Rからの動力が伝達されるので、昇降駆動力入力用リンクと呼んでも良い。前述したように、主リンク部31は、テーブル10の左右方向に配列されている下側リンク34B,34D同士を左右連結用リンク36で連結し、かつ、テーブル10の左右方向に配列されている上側リンク33B,33D同士を左右連結用リンク36で連結しているので、主リンク部31は剛性を有する。また、主リンク部31及び補助リンク部41において、第2の上側リンク33Bと第2の下側リンク34Bと上側補助リンク42Lと下側補助リンク43Lとで菱形リンクを構成している。
【0031】
本発明の第1の実施形態に係るリフト装置1の動作について説明する。
一対のシリンダ50のそれぞれは、左右のロッド付ピストン52を同期して伸縮する。すると、左右のリンク機構30L,30Rは、左右のそれぞれのテーブル10L,10Rを水平姿勢に保ちながら昇降する。図4は、第1実施形態に係るリフト装置1の動作を模式的に示す工程図である。図4(A)に示すように、ロッド付ピストン52が縮小状態ではリフト装置1はピットP内に収まっており、一対のテーブル10L,10Rが路面と一致する。この状態において、車両Cが左右一対のテーブル10L,10Rを跨いだ状態となるよう車両Cを配置し、プレート12,13の各受け部12B,13Bに支持部5で高さ調整する。支持部5は、プレート12,13が左右一対のリンク機構30L,30Rで上昇すると、車両Cのリフトポイントに当接し、車両Cをリフトする。その後、左右のシリンダ50L,50Rを動作し、ロッド付ピストン52が延出すると、補助リンク部41が前側にシフトしながら上昇し、左右軸部45が上昇する。これにより、上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rによって左右のテーブル10が水平姿勢に保持して昇降する。ここで、図1及び図2に示すように、上側補助リンク42L,42Rは、上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rと共同して左右のテーブル10を支持する。下側補助リンク43L,43Rは、左右のシリンダ50L,50Rの力を上下二段の平行四辺形リンク32L,32Rの全体に分散するものとして機能する。なお、図1に示すように、左右のシリンダ50L,50Rは、鉛直方向に立てて配置されておらず、ベースプレート20に傾斜して配置されているので、一対のリンク機構30L,30Rのみならず、各テーブル10L,10R及び車両Cは、このシリンダ50L,50Rによっても支持される。
【0032】
実施形態1に係るリフト装置1によれば、一対のリンク機構30の下端部はベースプレート20とブラケット21A,21B,21C,21D及び53で揺動可能に取り付けられている。よって、従来のように、ガイドレールやローラ等からなるスライド機構をベースプレートに設けないので、ピットP内でローラが安定に走行するよう整備する必要がなくなる。
【0033】
(第2の実施形態)
図5及び図6は本発明の第2の実施形態に係るリフト装置2を示し、図5は正面図、図6は側面図である。なお、平面図は図3と同じである。第2の実施形態に係るリフト装置2は、第1の実施形態と同様、左右対称な構造を有しており、一対のテーブル10とベースプレート20と一対のリンク機構60とを備える。一対のテーブル10とベースプレート20については第1の実施形態の場合と同様であり、一対のリンク機構60の点が異なる点である。
【0034】
第2の実施形態では、一対のリンク機構60は左のリンク機構60Lと右のリンク機構60Rとからなる。各リンク機構60L,60Rは、上端部を一対のテーブル10の対応する一方、即ち左のテーブル10L、右のテーブル10Rに連結されており、下端部をベースプレート20に連結されている。一対のリンク機構60は、一対のテーブル10L,10Rを水平姿勢に保持して同期して昇降する点は第1の実施形態と同様である。
【0035】
左右の各リンク機構60L,60Rについて詳細に説明する。
各リンク機構60L,60Rは何れも同じ構造を有しており、中段水平昇降プレート70と、中段水平昇降プレート70とベースプレート20との間に配置される下側リンク機構61と、中段水平昇降プレート70と左右の各テーブル10L,10Rとの間に配置される上側リンク機構71と、から構成されている。
【0036】
下側リンク機構61は、下側立体Xリンク62を有しており、ベースプレート20上に設けられ中段水平昇降プレート70を水平に保ちながら上下方向に伸縮する。下側立体Xリンク62は上下それぞれ四つの端部を備えている。下側立体Xリンク62における前後左右の各上端部63A,63B,63C,63Dは、左右二つの揺動ショートリンク64L,64R、左右二つの固定ショートリンク65L,65Rの何れかを介在して中段水平昇降プレート70に連結されている。下側立体Xリンク62の四つの下端部66A,66B,66C,66Dは、左右二つの揺動ショートリンク67L,67R、左右二つの固定ショートリンク68L,68Rの何れかを介在してベースプレート20に連結されている。
【0037】
特に図5及び図6に示す場合について説明すると、左右のベースプレート20L,20Rにおいてはそれぞれ前側の左右に固定ショートリンク68L,68Rが鉛直上方に延びるようにそれぞれ取り付けられており、下側立体Xリンク62の前側左右の下端部66A,66Cが左右の固定ショートリンク68L,68Rにそれぞれ連結されている。左右のベースプレート20L,20Rにおいてはそれぞれ後側の左右に揺動ショートリンク67L,67Rが揺動可能に取り付けられ、下側立体リンク62の後側左右の下端部66B,66Dがそれぞれ揺動ショートリンク67L,67Rに連結される。
【0038】
中段水平昇降プレート70の下面における後側の左右に固定ショートリンク65L,65Rが鉛直下方に延びるように取り付けられており、下側立体Xリンク62の後側左右の上端部63B,63Dが左右の固定ショートリンク65L,65Rにそれぞれ連結される。
中段水平昇降プレート70の下面における前側の左右に揺動ショートリンク64L,64Rが揺動可能に取り付けられ、下側立体リンク62の前側左右の上端部63A,63Cがそれぞれ揺動ショートリンク64L,64Rに連結される。
【0039】
上側リンク機構71は、上側立体Xリンク72を有しており、中段水平昇降プレート70上に設けられ一対のテーブル10の何れか対応する一方、即ち左右の各テーブル10L,10Rを水平に保ちながら上下方向に伸縮する。上側立体Xリンク72は上下それぞれ四つの端部を備えている。上側立体Xリンク72の四つの上端部73A,73B,73C,73Dは、左右二つの揺動ショートリンク74L,74Rと左右二つの固定ショートリンク75L,75Rを介在して左右の何れか対応するテーブル10L,10Rと連結されている。上側立体Xリンク72の四つの下端部76A,76B,76C,76Dは、左右二つの揺動ショートリンク77L,77R、左右二つの固定ショートリンク78L,78Rの何れかを介在して中段水平昇降プレート70に連結されている。
【0040】
特に図5及び図6に示す場合について説明すると、中段水平昇降プレート70が上面と下面とで対称となるよう、中段水平昇降プレート70の上面における後側の左右に固定ショートリンク78L,78Rが鉛直上方に延びるよう取り付けられており、上側立体Xリンク72の後側左右の下端部76B,76Dが左右の固定ショートリンク78L,78Rにそれぞれ連結されている。左右のテーブル10L,10Rにおいてはそれぞれ後側の左右に揺動ショートリンク74L,74Rが揺動可能に取り付けられ、上側立体Xリンク72の前側左右の下端部73A,73Cがそれぞれ揺動ショートリンク74L,74Rに連結される。
【0041】
中段水平昇降プレート70の上面における前側の左右に揺動ショートリンク77L,77Rが揺動可能に取り付けられており、上側立体Xリンク72の前側左右の下端部73A,73Cが左右の揺動ショートリンク77L,77Rにそれぞれ連結されている。左右のテーブル10L,10Rにおいてはそれぞれ前側の左右に固定ショートリンク75L,75Rが鉛直下方に延びて取り付けられており、上側立体Xリンク72の後側左右の上端部73B,73Dがそれぞれ固定ショートリンク75L,75Rに連結されている。
【0042】
上側立体Xリンク72と一対のテーブルの何れか対応する一方10L,10Rとを連結する左右二つの揺動ショートリンク74L,74Rと、上側立体Xリンク72と中段水平昇降プレート70とを連結する左右二つの揺動ショートリンク77L,77Rとは、一対のテーブル10の長手方向、即ち前後方向で逆側に配置されていることが好ましい。つまり、図5及び図6に示すにおいて、揺動ショートリンク64L,64R,67L,67R,74L,74R,77L,77Rが配置される位置に固定ショートリンクが配置され、固定ショートリンク65L,65R,68L,68R,75L,75R,78L,78Rが配置される位置に揺動ショートリンクが配置されるよう、前後を逆にしてもよいことは説明するまでもない。
【0043】
下側立体Xリンク62についても同様のことが当てはまり、下側立体Xリンク62と中段水平昇降プレート70とを連結する左右二つの揺動ショートリンク64L,64Rと、下側立体Xリンク62とベースプレート20L,20Rとを連結する左右二つの揺動ショートリンク67L,67Rとは、一対のテーブル10の長手方向、即ち前後方向で逆側に配置されていることが好ましい。
【0044】
このように、揺動ショートリンクと固定ショートリンクとの配置関係を、前後において異なったショートリンクが配置され、左右方向には同じショートリンクが配置されるようにすることが好ましい。なぜなら、下側立体Xリンク62と上側立体Xリンク72とを上下方向に伸縮すると、中段水平昇降プレート70及び左右の各テーブル10L,10Rが何れも水平姿勢を保って上下動するからである。
【0045】
ここで、下側立体Xリンク62及び上側立体Xリンク72は、何れも、図5及び図6に示すように、左右に離隔して配置されている左右の外側リンク81L,81Rと、外側リンク81L,81Rの内側で左右に離隔して配置される左右の内側リンク82L,82Rを一つの左右連結リンク83で枢着してなる。さらに、外側リンク81L,81R同士、内側リンク82L,82R同士をそれぞれ枢軸点とは別に左右連結リンク(図示せず)で連結してもよい。下側立体Xリンク62及び上側立体Xリンク72それぞれがより安定して伸縮するからである。
【0046】
ここで、下側リンク機構61は、揺動ショートリンク64L,64R,67L,67Rの傾斜角αが平行線における錯角の関係に維持されるので、下側立体Xリンク62が高くなるように変形しても、低くなるように変形しても、中段水平昇降プレート70をベースプレート20に対して平行を保持する。上側リンク機構71は、下側リンク機構61と同様の構成を有するので、中段水平昇降プレート70に支持されてテーブル10を中段水平昇降プレート70に対して平行を保持する。
【0047】
一対のシリンダ90は、何れも、シリンダ本体91と、ロッド付ピストン92からなる。シリンダ取付用ブラケット93は左右の各ベースプレート20L,20R上に配置される。詳細には、シリンダ取付用ブラケット93は、上側立体Xリンク72の左右連結リンク83の鉛直下方の点から前後何れかの方向、図示の場合には後方に離隔して配置される。シリンダ本体91の下端部がシリンダ取付用ブラケット93に揺動可能に支持されている。ロッド付ピストン92のうちシリンダ本体91から突出したロッドの先端部92Aは、上側立体Xリンク72の左右連結リンク83に揺動可能に連結されている。一対のシリンダ90を構成する左右のシリンダ90L,90Rは、油圧式でも空気圧式でもよいが、例えば左右のシリンダ90L,90Rで親子式シリンダを構成しており、左右のシリンダ90L,90Rの各ロッド付ピスト92は左右で同じ長さだけ同期して伸長する。図示しないが、左右のベースプレート20L,20Rの間のスペースには動力源が配置される。
【0048】
第2の実施形態に係るリフト装置2の動作について説明する。一対のシリンダ90のそれぞれは左右のロッド付ピストン92を同期して伸縮する。すると、左右一対のリンク機構60L,60Rは、左右のそれぞれのテーブル10L,10Rを水平姿勢に保ちながら昇降する。図7は第2実施形態に係るリフト装置2の動作を模式的に示す工程図である。図7(A)に示すように、ロッド付ピストン92が縮小状態ではリフト装置2はピットP内に収まっており、一対のテーブル10L,10Rが路面と一致する。この状態において、車両(図示せず)が左右一対のテーブル10L,10Rを跨いだ状態となるよう車両を配置し、プレート12,13の各受け部12B,13Bに支持部(図示しない)で高さ調整する。支持部は、プレート12,13が左右のリンク機構60L,60Rで上昇すると、車両(図示せず)のリフトポイントに当接し、車両をリフトする。その後、一対のシリンダ90を動作し、ロッド付ピストン92が延出すると、図7(B)(C)(D)に示す順に、下側リンク機構61及び上側リンク機構71が延びて上昇し、中段水平昇降プレート70及び一対のテーブル10が水平姿勢に保たれながら上昇する。
【0049】
第2の実施形態に係るリフト装置2は、一対のリンク機構60のそれぞれが、中段水平昇降プレート70と、ベースプレート20上に設けられ中段水平昇降プレート70を水平に保ちながら上下方向に伸縮する下側Xリンク機構61と、中段水平昇降プレート70上に設けられ一対のテーブル10の何れか対応する一方を水平に保ちながら上下方向に伸縮する上側Xリンク機構71と、を備える。よって、従来のように、ガイドレールやローラ等からなるスライド機構をベースプレートに設けないので、ピット内でローラが安定に走行するよう整備する必要がなくなる。
【0050】
本発明の第1及び第2の何れの実施形態においても、各リンク機構がベースプレート20に対して枢着連結されている。つまり、リンクの下端部がベースプレートに対して走行するようなスライド機構を不要としている。よって、従来の問題点を解決することが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1,2:リフト装置
5:支持部
1L,2L:左側リフト装置
1R,2R:右側リフト装置
10:一対のテーブル
10L,10R:テーブル
11:テーブル本体
11A:上面板
12,13:プレート
12A、13A:窪み
12B,13B:受け部
14L,14R:リブ
15L,15R:ガイド溝
16:ガイドローラ
20:一対のベースプレート
20L,20R:ベースプレート
21A,21B,21C,21D ブラケット
30:一対のリンク機構
30L,30R:リンク機構
31:主リンク部
32:補助リンク部
32L,32R:上下二段の平行四辺形リンク
33A,33B,33C,33D:上側リンク
34A,34B,34C,34D:下側リンク
35A,35B,35C,35D:軸部
36:左右連結用リンク
36L,36R:水平保持リンク
41:補助リンク部
41L,41R:補助リンク
42L,42R:上側補助リンク
43L,43R:下側補助リンク
44,46:左右連結用リンク
44L,44R:軸部
45,45L,45R:左右軸部
50,90:一対のシリンダ
50L,50R,90L,90R:シリンダ
51,91:シリンダ本体
52,92:ロッド付ピストン
52A,92A:ロッド付ピストンの先端部
53,93:シリンダ取付用ブラケット
60:一対のリンク機構
60L,60R:リンク機構
61:下側リンク機構
62:下側立体Xリンク
63A,63B,63C,63D:下側立体Xリンクの上端部
64L,64R:揺動ショートリンク
65L,65R:固定ショートリンク
66A,66B,66C,66D:下側立体Xリンクの下端部
67L,67R:揺動ショートリンク
68L,68R:固定ショートリンク
70:中段水平昇降プレート
71:上側リンク機構
72:上側立体Xリンク
73A,73B,73C,73D:上側立体Xリンクの上端部
74L,74R、77L,77R:揺動ショートリンク
75L,75R,78L,78R:固定ショートリンク
76A,76B,76C,76D:上側立体Xリンクの下端部
81L,81R:外側リンク
82L ,82R:内側リンク
83:左右連結リンク
C:車両
G:底面
P:ピット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を上記一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部を上記ベースプレートに連結され上記一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、
上記一対のリンク機構の下端部が上記ベースプレートに揺動可能に連結されていることを特徴とする、リフト装置。
【請求項2】
前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を上記一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部を上記ベースプレートに連結され上記一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、
上記一対のリンク機構のそれぞれは、上側リンクと下側リンクとを軸部で屈曲して連結してなる上下二段の平行四辺形リンクが前後方向及び左右方向にそれぞれ離隔して配置され、かつ前後方向の平行四辺形リンク同士が水平保持リンクで連結され、かつ左右方向の平行四辺形リンク同士が左右連結用リンクで連結され、上記X側リンクのそれぞれ上端部が一対のテーブルに枢着されておりかつ上記下側リンクのそれぞれ下端部が上記ベースプレートに枢着されている主リンク部と、上側補助リンクと下側補助リンクとを屈曲して連結してなる補助リンクが左右方向にそれぞれ離隔して配置され、かつ上記上側補助リンク同士が上記上側リンク同士と左右軸部で連結してXリンクを形成してなり、上記上側補助リンクの上端部が上記一対のテーブルの何れか対応する一方に前後方向にスライド可能に連結され、かつ上記上側補助リンクの下端部が該上側補助リンクの半分の長さを有する下側補助リンクの上端部と連結され、該下側補助リンクの下端部を上記下側リンクと連結し、左右方向に離隔して配置されている上記上側補助リンク同士及び/又は上記下側補助リンク同士を左右連結用リンクで連結されている補助リンク部と、を有することを特徴とするリフト装置。
【請求項3】
前記一対のリンク機構のそれぞれにはシリンダ本体及びロッド付ピストンからなるシリンダを有しており、該シリンダ本体から突出したロッドの先端部が前記上側補助リンクと前記下側補助リンクとを連結した前記左右連結用リンクに連結されている、ことを特徴とする、請求項2に記載のリフト装置。
【請求項4】
前後方向に長い左右で一対のテーブルと、ベースプレートと、それぞれが上端部を上記一対のテーブルの対応する一方に連結されかつ下端部を上記ベースプレートに連結され上記一対のテーブルを水平姿勢に保持して同期して昇降する一対のリンク機構と、を備えたリフト装置において、
上記一対のリンク式機構のそれぞれが、中段水平昇降プレートと、上記ベースプレート上に設けられ上記中段水平昇降プレートを水平に保ちながら上下方向に伸縮する下側Xリンク機構と、上記中段水平昇降プレート上に設けられ上記一対のテーブルの何れか対応する一方を水平に保ちながら上下方向に伸縮する上側Xリンク機構と、を備え、
上記下側リンク機構が下側立体Xリンクを有し、該下側立体Xリンクの四つの上端部が上記中段水平昇降プレートに左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、上記下側立体Xリンクの四つの下端部が上記ベースプレートに左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、
上記上側リンク機構が上側立体Xリンクを有し、該上側立体Xリンクの四つの上端部が上記一対のテーブルの対応する一方に左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されており、上記上側立体Xリンクの四つの下端部が上記中段水平昇降プレートに左右二つの揺動ショートリンクと左右二つの固定ショートリンクを介在して連結されていることを特徴とする、リフト装置。
【請求項5】
前記上側Xリンクと前記一対のテーブルの何れか対応する一方とを連結する前記左右二つの揺動ショートリンクと、前記上側Xリンクと前記中段水平昇降プレートとを連結する前記左右二つの揺動ショートリンクとは、前記一対のテーブルの長手方向前後方向で逆側に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載のリフト装置。
【請求項6】
前記下側Xリンクと前記中段水平昇降プレートとを連結する前記左右二つの揺動ショートリンクと、前記下側Xリンクと前記ベースプレートとを連結する前記左右二つの揺動ショートリンクとは、前記一対のテーブルの長手方向で逆側に配置されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のリフト装置。
【請求項7】
前記上側立体Xリンク及び前記下側立体Xリンクは、何れも、それぞれ左右に離隔して配置されている外側リンク及び内側リンクのペアを連結リンクで枢着してなることを特徴とする、請求項4乃至6の何れかに記載のリフト装置。
【請求項8】
前記一対のリンク機構のそれぞれにはシリンダ本体及びロッド付ピストンからなるシリンダを有しており、該シリンダ本体から突出したロッドの先端部が前記上側立体Xリンクにおける連結リングに連結されていることを特徴とする、請求項4乃至7の何れかに記載のリフト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−260709(P2010−260709A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115046(P2009−115046)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)