説明

リモコンおよび空気調和機

【課題】現在の設定が省エネかどうか、どの程度省エネなのかが明確に分かるようにしたリモコンおよびそのリモコンを備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】室内機と通信するリモコン1において、現在の設定状態を省エネの観点から定められた採点ルールに従って採点する機能を有する採点ボタン5と、採点結果を表示する表示部2と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコンおよびそのリモコンを具備する空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気調和機は、多機能化、高機能化しており、その機能を設定したり、使用したりするためのリモートコントロール装置(以下、「リモコン」と略称する。)もまた多ボタン化やメニュー形式化している。
このようなリモコンもしくはリモコンを使用した空気調和機として、次のようなものが開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、空気調和装置の運転状況に基づいて省エネルギー率を算出しリモコンに表示する。また、目標省エネルギー率が設定可能(入力手段による変更も可)で、目標を下回った場合に運転を抑制させる。省エネルギー率は、設定温度と室温とに基づいて要求周波数を算出し基準値と比較する方法、室外機のインバータ周波数と基準と比較する方法、電子膨張弁の開度と基準値と比較する方法等が開示されている。
【0004】
特許文献2では、室内機と遠隔制御装置との間で双方向通信で情報を送受信する空気調和機において、遠隔制御装置に設けられた室内機に情報送信要求するボタンとを備え、ボタンを押下することにより、室内機から情報信号を送信し、遠隔制御装置の表示部に情報を表示する。また、情報信号は、省エネ運転情報、おすすめ運転情報、省エネ運転未実施時の電気代と省エネ運転実施時の電気代との差額電気代等である。省エネ運転情報は実行する/実行しないが選択可能であり、実行すると省エネ運転が設定可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−54153号公報
【特許文献2】特開2011−33285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2共に、空気調和機の運転状況に基づいて省エネルギー率や差額電気代を表示するため、空気調和機を動作させなければ情報を得ることができない。そのため、空気調和機の停止時(起動前)に現在の設定が省エネかどうか、またはどれぐらい省エネなのか判断ができないという課題があった。
また、特許文献2では、省エネ運転情報を取得し設定が可能であるが、それがどれぐらい省エネに効いているのか分からないため、ユーザーは設定するかしないかの判断に迷ってしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、現在の設定が省エネかどうか、どの程度省エネなのかが明確に分かるようにしたリモコンおよびそのリモコンを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るリモコンは、室内機と通信するリモコンにおいて、現在の設定状態を省エネの観点から定められた採点ルールに従って採点する機能を有する採点ボタンと、採点結果を表示する表示部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、リモコンの設定状態に応じて省エネの観点から採点し、採点結果が表示されるため、空気調和機が停止時(起動前)でも現在の設定が省エネ設定となっているか、どの程度省エネなのかが明確に分かるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1〜3におけるリモコンの外観図である。
【図2】採点ルールの一例を示す図である。
【図3】リモコンに表示される採点結果の一例を示す図である。
【図4】リモコンに表示される設定画面及び現在の採点に対する設定1設定後の採点の変化の一例を示す図である。
【図5】採点ボタンの機能を説明するフローチャートである。
【図6】実施の形態2におけるリモコンに表示される画面の一例を示す図である。
【図7】実施の形態2におけるリモコンの外観図である。
【図8】実施の形態3における補正ルールの一例を示す図である。
【図9】実施の形態3における採点ボタンの機能を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
実施の形態1.
図1に、リモコン1の外観図を示す。このリモコン1は、室内機(図示せず)との間で片側通信もしくは双方向通信をするもので、大きく分けて、表示部2、運転ボタン3、各種のボタン群4、採点ボタン5を備えている。
室内機は、ここでは図示を省略しているが、従来と同じようなものであり、前出の特許文献2に示されるような室内機である。室内機は、少なくとも送風機と、冷凍サイクルの一部を構成する熱交換器とを備え、室内空気を吸い込み、熱交換器で空気調和された空気を再び室内に送風する機能を有するものである。該機能はリモコン1によって遠隔制御され、冷房、暖房、除湿、送風、ランドリー等の運転モードのうち所望のモードで運転が行われるようになっている。
【0013】
表示部2は、例えば液晶画面で構成されており、室内機の運転状態やリモコン1の設定状態、双方向通信のリモコン1では、室内機との送受信により取得した情報、またはその情報を加工した情報等を表示する。なお、表示部2の表示手段は液晶に限られない。
【0014】
運転ボタン3は、室内機の運転をオン/オフするスイッチである。
【0015】
ボタン群4は、例えば、メニューボタン4a、決定ボタン4b、戻るボタン4c、カーソルを上げる(プラス)ボタン4d、カーソルを下げる(マイナス)ボタン4e、シーンセレクトボタン4f、冷房運転ボタン4g、除湿運転ボタン4h、暖房運転ボタン4iを含むものとなっている。このうちメニューボタン4a、決定ボタン4b、戻るボタン4c、カーソルを上げる(プラス)ボタン4d、カーソルを下げる(マイナス)ボタン4eは、主に外観・操作性を良くするために、一つの円形に組み合わせ配置された複合ボタンとなっている。
【0016】
採点ボタン5は、これを押下すると、リモコン1の現在の設定状態を省エネの観点から採点する機能を有するものである。
図2には、採点基準となる採点ルール1と2の一例が示されており、この採点ルール1と2はリモコン1に内蔵された制御装置の記憶部(ROM)に記憶されている。そして、採点ボタン5を押下すると、制御装置の演算部が採点ルール1と2に従ってリモコン1の現在の設定状態での省エネ値を演算(採点)する。その演算結果(採点結果)は表示部2に表示される。
【0017】
次に、図5のフローチャートを用いて採点ボタン5の機能を説明する。
【0018】
リモコン1の採点ボタン5を押下(ステップS101)すると、リモコン1の現在の設定状態を図2の採点ルール1と2を用いて採点を実施する(ステップS102)。例えば、冷房設定でセンサー制御2と風速自動の設定をし、設定温度27℃の場合、基準点(50点)+センサー制御2(+10点)+風速自動(+10点)+設定温度27℃(−10点)=60点となる。この点数が現行の設定状態の点数として図3のように表示される。
【0019】
一定時間経過(ステップS103)後、表示部1は図4の画面へ遷移する。図4には設定の変更が可能な項目が並んでおり、現在設定されている設定には「レ」印が表示されている。図5のフローチャートでは、図4の一番上の項目から順に設定状態を判定(ステップS104)し、もし該当設定項目が設定状態であれば、仮に解除された場合の点数を図2の採点ルール1と2を用いて試算(ステップS105)する。逆に、該当設定項目が解除状態であれば、仮に設定された場合の点数を図2の採点ルール1と2を用いて試算(ステップS106)する。図4に表示されている全項目の試算が終っているかチェック(ステップS107)し、終っていなければ(ステップS109)、ステップS104に戻って全項目の試算が終るまで試算を繰り返す。
【0020】
全項目の試算が終っていれば(ステップS107)、図4に示すように、ステップS102で採点した現行の設定状態の点数と、ステップS105、S106で試算した結果の内、カーソルが当たっている項目(図4では設定1)についての試算結果の両方を画面に表示する(ステップS108)。
【0021】
以上のように、この実施の形態1によれば、リモコン1の現状の設定状態に応じて省エネの観点で採点ができるため、空気調和機の停止時(起動前)でも現在の設定が省エネ設定となっているか、どの程度省エネなのかが明確に分かるようになる。また、設定を変更するとどのように点数が変化するのかを表示することで、より省エネ設定となるような設定を簡単に選択、設定することが可能となる。
【0022】
また、採点ボタン5は、空気調和機の停止時だけに使用を制限されるものではなく、空気調和機が動作中に使用しても良い。
更に、省エネの観点から採点しているが、快適性やそれ以外の観点での採点でも良い。 また、点数表記にしてあるが、点数でなくともレベル表示などの表現方法でも同様の効果が得られる。
また、点数は0点〜100点満点が分かりやすい方法ではあるが、これに限らず200点満点や1000点満点でも良く、更にはマイナスの点数を用いた表現方法でも良い。
【0023】
図2に示した採点ルールは一例であり、運転モードによって、基準点が異なっていたり、配点が異なっていても良い。また、設定温度だけでなく、設定湿度や、より細かい風速による配点の方法であっても良い。
採点の観点の違いにより、リモコン1で設定できる全ての項目が配点の対象となり得る。
複数の運転モードの採点(冷房、暖房、除湿、送風、ランドリー等の各モードの現在設定状態による採点)結果が見られるようにしても良く、その場合には、例えば、季節によって、どの運転モードを使用すれば良いか迷う場合の助けとなる。
【0024】
なお、ステップS103で一定時間経過後に画面遷移するとしているが、再度の採点ボタン5の押下や他のボタンの押下(ボタン群4)によって画面が遷移しても良い。
また、ステップS104からの一連の動作で全項目を試算してから数値を表示しているが、カーソルが当たっている設定項目のみ試算しその試算結果と現状採点結果を表示するようにしても良い。この場合、カーソルが移動した先の設定項目が、試算が必要な状態(採点ボタン5の押下後始めて選択された場合等)であれば、その時点で試算することとなる。
なお、設定項目の設定状態を変更した場合には現状設定状態が変化したため、ステップS102から再計算を実施し、現状設定に合わせた点数を表示する。
【0025】
実施の形態2.
リモコン1の外観は図1に示したとおりである。また、リモコン1の構成及び機能についても実施の形態1と基本的に同じである。この実施の形態2では、採点ボタン5を押すと、図6に示すような画面が表示される点が実施の形態1と相違する。
図6は、リモコン1に表示される画面の一例を示す図である。ここで、図6の画面上の「現設定の点数」は、実施の形態1と同様な方法で算出した結果である。画面の中段より下には、「一括設定」「個別設定」「戻る」の各ボタン2a、2b、2cが表示されている。画面の中段には一括設定を設定した場合の採点結果が表示されており、画面左上には点数によって表示内容(表現)が変化する画像が表示されている。
【0026】
「個別設定」ボタン2bを押下((プラス)ボタン4d、(マイナス)ボタン4eでカーソルを合わせ決定ボタン4bを押下)すると、実施の形態1の図4のような画面に遷移し、各個別の設定を選択、設定することが可能である。
「一括設定」のボタン2aは、押下することにより、一度で高得点を取得することが可能なボタンであり、例えば、図2の採点ルール1と2を採用しているリモコン1では、冷房時はセンサー制御1、風速自動、不在検知、電流制御を設定し、設定温度を上げるような制御を一度で設定するボタンである。
【0027】
また、「一括設定」ボタン2aを押下して、高得点を取得した場合や、「個別設定」ボタン2bを押下し、図4のような設定画面で複数設定項目を設定させ、高得点を取得した場合には、画面左上の画像が変化するようにする。例えば、高得点であればあるほど、画像(図6ではブタ)が喜んだり、祝福したような画像が表示され、得点が低ければ低いほど、画像が悲しんだり、怒ったりするような画像が表示される。
【0028】
このようなボタンを設けることで、複雑な操作をすることなく、高得点を獲得できる設定へ一度で設定可能であり、簡単に、より省エネになる運転へ設定可能である。
また、点数の増減によって画像が変化するため、得点アップ(より省エネ)する楽しさを示すことが可能となり、楽しく省エネができるようになる。
【0029】
図6では、表示部2にボタン表示をしているが、図7に示すようにハードボタンで一括ボタン6を備え、一括ボタン6の操作で高得点を獲得できる設定へ設定可能としても良い。
また、設定後に高得点を出した場合に画像を変化させているが、現状の設定状態による採点結果によって始めから画像を変化させても良い。
なお、画像は実施の形態1において、図3や図4の画面の下段に表示すると、実施の形態1でも同様の効果が得られる。
【0030】
実施の形態3.
リモコン1の外観は図1に示したとおりである。また、リモコン1の構成及び機能についても実施の形態1と基本的に同じである。この実施の形態3では、採点結果に対して補正をする点が実施の形態1、2と相違する。図8に補正ルールの一例を示し、図9にこの補正ルールを用い、室内機とリモコン1との間で双方向通信で採点する際の採点ボタンの機能を説明するフローチャートを示す。
【0031】
図9のフローチャートを用い、採点ボタン5の機能を説明する。
【0032】
リモコン1の採点ボタン4を押下(ステップS101’)すると、室内機へ運転情報入手要求を送信すると共に、リモコン1の現在の設定状態を図2の採点ルール1と2を用いて採点を実施する(ステップS102)。例えば、冷房設定でセンサー制御2と風速自動の設定をし、設定温度27℃の場合、基準点(50点)+センサー制御2(+10点)+風速自動(+10点)+設定温度27℃(−10点)=60点となる。この点数が現行の設定状態の点数として図3のように表示される。
【0033】
一定時間経過(ステップS103)後、表示部1は図4の画面へ遷移する。図4には設定の変更が可能な項目が並んでおり、現在設定されている設定には「レ」印が表示されている。図9のフローチャートでは、図4の一番上の項目から順に設定状態を判定(ステップS104)し、もし該当設定項目が設定状態であれば、仮に解除された場合の点数を図2の採点ルール1と2を用いて試算(ステップS105)する。逆に、該当設定項目が解除状態であれば、仮に設定された場合の点数を図2の採点ルール1と2を用いて試算(ステップS106)する。図4に表示されている全項目の試算が終っているかチェック(ステップS107)し、終っていなければ(ステップS109)、ステップS104に戻って全項目の試算が終るまで試算を繰り返す。
【0034】
ステップS107において、全項目の試算が終了していれば、受信が失敗していないか確認(ステップS110)し、受信失敗でないならば受信完了かを確認(ステップS112)し、受信完了していなければステップS110へ戻る。
受信完了していれば、受信内容と図8の補正ルールを用いて補正値を算出(ステップS113)する。例えば、設定温度と室外温度の差が大きいと、設定温度まで冷す(または暖める)ための電力が大きくなるため減点となり、部屋の窓やドアが空いていると、部屋の空気が外へ逃げてしまうため大きく減点対象となる。また、生活エリア(部屋の中で普段人が生活しているエリア)の情報が小さければ加点、大きければ減点となる。但し、センサー制御の設定によっては、生活エリアの大小が無関係となる場合があり(センサー制御が切れていれば生活エリアの把握ができなくなる等)、その場合には設定によって加減点の量が変化する。
【0035】
全設定項目について、補正が完了したら、図4に示すように、ステップS102で採点した現行の設定状態の点数と、ステップS105、S106で試算した結果をステップS113で補正したものの内、カーソルが当たっている項目(図4では設定1)についての試算結果の両方を画面に表示する(ステップS113)。
【0036】
このようにすることで、リモコン1の現状の設定状態に応じて省エネの観点で採点ができ、且つ、室内機から部屋の状況やユーザーの設定の傾向、現在の人の動作状況の情報を得て採点結果を補正することで、その部屋やユーザーにあう、より省エネとなる設定を促すことが可能となる。
【0037】
また、設定を変更するとどのように点数が変化するのかを表示することで、より省エネ設定となるような設定を簡単に選択することが可能となる。
更に、省エネの観点から採点しているが、快適性やそれ以外の観点での採点でも良い。
【0038】
また、ステップS110で受信失敗した場合には、前回受信した結果のうち利用可能な不変情報(例えば、部屋のレイアウト、部屋の中で主に人が生活するエリア情報等)のみを流用して補正データを作成する(ステップS111)。すなわち、リアルタイムの情報(室内外温湿度情報等)は無視して補正を実施する。このステップS110の動作を利用すれば、空気調和機の停止時(起動前)でも同じようにして補正データを作成することが可能となる。なお、起動後や受信失敗後に室内機からの運転情報を受信した場合にはその時点で補正を再実施することも可能である。運転情報には、少なくとも室内外温湿度、体感温度、床及び天井の温度、部屋の温度ムラ、在室者の有無、人の居場所に関する情報を含むものとする。その他には、人の活動量(人が動いているか止まっているか)、人の姿勢情報(足や頭の位置情報)、風向風速情報、平均設定温湿度、燃費情報等がある。また、運転情報入手要求の通信は実施の形態3ではステップS101’で実施しているが、補正の際に必要であるため、それ以前に情報が入手できれば良い(ステップS103やS110への遷移時に実施しても良い)。
【0039】
図2の採点ルールや図8の補正ルールは一例であり、運転モードによって、基準点が異なっていたり、配点が異なっていても良い。また、設定温度だけでなく、設定湿度や、より細かい風速による配点の方法であっても良い。採点の観点の違いにより、リモコン1で設定できる全ての項目、室内機から得られる全ての情報が配点の対象となり得る。
複数の運転モードの採点(冷房、暖房、除湿、送風、ランドリー等の各モードの現在設定状態による採点)結果が見られるようにしても良く、補正も運転モードによって異なっても良い。その場合には、例えば、季節によって、どの運転モードを使用すれば良いか迷う場合の助けとなる。
【0040】
なお、ステップS103で一定時間経過後画面遷移するとしているが、再度の採点ボタン5の押下や他のボタンの押下(ボタン群4)によって画面が遷移しても良い。
また、ステップS104からの一連の動作で全項目を試算してから数値を表示しているが、カーソルが当たっている設定項目のみ試算しその試算結果と現状採点結果を表示するようにしても良い。この場合、カーソルが移動した先の設定項目が、試算が必要な状態であればその時点で試算することとなる。
なお、設定項目の設定状態を変更した場合には現状設定状態が変化したため、ステップS102から再計算を実施し、現状設定に合わせた点数を表示する。
【0041】
更に、ステップS102での現状採点結果、及びステップS111やステップS113での補正データを記憶する手段(図示せず)をリモコン1に設け、採点結果や補正データの履歴を時系列のグラフ表記や運転モード毎の表示、過去の同時期との比較が可能な表示を表示部1に表示することによって、点数の変化を視覚的に確認することが可能となり、より省エネ意識を高めることが可能となる。
また、補正データとその補正による点数の増減の履歴を見せることにより、ユーザー毎にどの辺りを注意して生活すれば(またはリモコン設定を設定すれば)、より高得点(より省エネ)の運転ができるかを知らせることが可能となる。
【符号の説明】
【0042】
1 リモコン、2 表示部、3 運転ボタン、4 ボタン群、5 採点ボタン、6 一括ボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内機と通信するリモコンにおいて、
現在の設定状態を省エネの観点から定められた採点ルールに従って採点する機能を有する採点ボタンと、
採点結果を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とするリモコン。
【請求項2】
前記室内機の停止時にも採点可能であることを特徴とする請求項1記載のリモコン。
【請求項3】
前記表示部は、設定可能な項目と該項目を選択可能なカーソルとを表示し、設定していない項目にカーソルが当たっている場合には、仮に当該項目を設定した場合の試算結果を表示し、または、設定中の項目にカーソルが当たっている場合には、仮に当該項目を解除した場合の試算結果を表示することを特徴とする請求項1または2記載のリモコン。
【請求項4】
前記表示部は、現状設定での採点結果と、どちらか一方の前記試算結果との両方を表示することを特徴とする請求項3記載のリモコン。
【請求項5】
高得点を獲得できる設定へ一度で設定可能にするボタンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のリモコン。
【請求項6】
設定前後での点数増減の変化量にあわせて前記表示部の画像が変化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のリモコン。
【請求項7】
室内機と双方向で通信するリモコンにおいて、
現在の設定状態を省エネの観点から採点する機能を有する採点ボタンと、
採点結果を表示する表示部と、
前記室内機から運転情報を受信し、該運転情報を用いて前記採点結果を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とするリモコン。
【請求項8】
前記運転情報には、少なくとも室内外温湿度、体感温度、床及び天井の温度、部屋の温度ムラ、在室者の有無、人の居場所に関する情報を含むことを特徴とする請求項7記載のリモコン。
【請求項9】
運転前の採点には、直前の停止時に取得した運転情報のうち、利用可能な不変情報のみを利用して前記採点結果を補正することを特徴とする請求項7または8記載のリモコン。
【請求項10】
点数の履歴が前記表示部で確認可能になっていることを特徴とする請求項1または7記載のリモコン。
【請求項11】
室内機、請求項1〜10のいずれか一項に記載のリモコンとを備え、前記リモコンによって前記室内機の省エネ設定が可能になっていることを特徴とする空気調和機。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−50266(P2013−50266A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188374(P2011−188374)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】