リモコン装置および放送チャンネル選択システム
【課題】本発明は、どの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを見るだけで容易に把握することが可能なリモコン装置および放送チャンネル選択システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によるリモコン装置は、放送受信装置2と通信を行う通信部101と、数字ボタンを表示する表示部107とを備え、数字ボタンの操作を通信部101を介して放送受信装置2に通知するリモコン装置1であって、数字ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成部102をさらに備え、表示部107は、各放送チャンネル情報を対応の各数字ボタンに重畳して表示させることを特徴とする。
【解決手段】本発明によるリモコン装置は、放送受信装置2と通信を行う通信部101と、数字ボタンを表示する表示部107とを備え、数字ボタンの操作を通信部101を介して放送受信装置2に通知するリモコン装置1であって、数字ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成部102をさらに備え、表示部107は、各放送チャンネル情報を対応の各数字ボタンに重畳して表示させることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送チャンネルを受信する放送受信装置に対して放送チャンネルの選局指示を行うリモコン装置、および当該リモコン装置および放送受信装置を備える放送チャンネル選択システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ディスプレイを指などで触れることにより操作可能なタッチパネル機能を備えた携帯情報端末が普及しつつある。このような携帯情報端末では、ディスプレイ部に表示されたボタン(ボタンの画像)をユーザが触れて選択すると、選択したボタンに応じた機能が提供される。その特色を活かして、リモコン装置を模したユーザインタフェースをディスプレイに表示し、そのボタンに触れることによって放送チャンネルを受信する放送受信装置を操作することが可能なアプリケーションも登場している。
【0003】
一方、放送受信装置の操作に用いる一般的なリモコン装置は、放送チャンネルの選択に使用する数字ボタンを備えているが、数字ボタンを選択したときに放送受信装置が選局する放送チャンネル(以下、割り当てチャンネルとも称する)に関する情報を表示する情報表示部を有していない。そのため、ユーザは、数字ボタンを選択する際に、どの放送チャンネルのどのような番組が数字ボタンに対応しているのかを知ることができなかった。
【0004】
従来、数字ボタンをカラー点灯させる発光装置を有し、放送受信装置から受信した番組分類情報に基づいて分類ごとに所定の色で数字ボタンをカラー点灯させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、放送受信装置から受信した電子番組ガイド(EPG)情報をリモコン送信機に表示させることにより、EPG情報の表示とリモコン送信機のキーとに対する目の移動距離を短くすることによって操作性を向上させる技術がある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
なお、以下では、リモコン装置の各数字ボタンと割り当てチャンネル(放送チャンネル)との対応を示す対応情報を少なくとも含んだ情報をチャンネルマップとも称し、チャンネルマップの情報をチャンネルマップ情報と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−72557号公報
【特許文献2】特開平11−317885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、リモコン装置の各数字ボタンで選局可能な番組の分類を把握することはできるが、リモコン装置のチャンネルマップを知ることができなかった。また、特許文献1の手法では、また、番組が終了したときなどに番組情報を更新するべきタイミングについて全く考慮されていない。
【0009】
また、チャンネルマップは地域によって変わり得る。すなわち、異なる地域で同じ数字ボタンを選択したとしても、必ずしも同系列の放送局の放送チャンネルを選局できるとは限らない。そのため、ユーザが初めて行く地域で放送受信装置を使用する場合において、どの数字ボタンを押すとどの放送チャンネルが選局されるのかをリモコン装置を見るだけでは容易に判断することができない。
【0010】
また、リモコン装置のチャンネルマップは、ユーザが自由に設定できる場合が多い。すなわち、1つのリモコン装置を複数人が使用し、あるユーザがリモコン装置のチャンネルマップを変更した場合において、他のユーザがリモコン装置の数字ボタンを選択すると想定していない放送チャンネルが選局されることになり不便である。
【0011】
また、特許文献2では、EPG情報を表示するための表示領域が必要となり、リモコン装置上の表示の視認性が低下する。さらに、EPG情報はデータ量が大きいため、通信時やデータ処理時の負荷が大きくなる。
【0012】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、どの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを見るだけで容易に把握することが可能なリモコン装置および放送チャンネル選択システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明によるリモコン装置は、放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、機能ボタンの操作を通信手段を介して放送受信装置に通知するリモコン装置であって、機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、タッチパネル手段は、各放送チャンネル情報を対応の各機能ボタンに重畳して表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、機能ボタンの操作を通信手段を介して放送受信装置に通知するリモコン装置であって、機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、タッチパネル手段は、各放送チャンネル情報を対応の各機能ボタンに重畳して表示させるため、どの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを見るだけで容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態1による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1によるリモコン装置の表示部に表示されるリモコンイメージの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1によるリモコン装置におけるチャンネルマップ情報取得の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1による放送受信装置におけるチャンネルマップ情報送信の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1によるリモコン装置と放送受信装置との間で行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図6】本発明の実施形態1によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2によるリモコン装置の表示部に表示されるリモコンイメージの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態2によるリモコン装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態3による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態3によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態3による受信信号強度取得部の処理動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態4による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施形態4によるリモコン装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態4によるチャンネルマップ情報の置き換えの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態5による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施形態5によるリモコン装置の表示部に表示されるチャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態5によるリモコン装置の表示部に表示されるチャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。
【0017】
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態1による放送チャンネル選択システムは、リモコン装置1と放送受信装置2とを備えている。なお、本実施形態1では、放送受信装置2はデジタル放送受信装置であるものとして説明する。
【0018】
リモコン装置1は、放送受信装置2との間で通信を行う通信部101(通信手段)と、放送受信装置2から通信部101を介して受信したチャンネルマップ情報(対応情報)に含まれる放送チャンネルに応じた(すなわち、その放送チャンネルが何であるかを視聴者が直ぐに(例えば直感的に)把握し易いように放送チャンネルを特徴的に識別する)放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成部102(放送チャンネル情報生成手段)と、リモコン装置1の全体の制御を行う制御部103と、リモコン装置1が選択しているネットワーク種別を記憶するネットワーク種別記憶部104と、リモコンのオリジナルイメージ(オリジナルリモコンイメージ)を生成するオリジナルイメージ生成部105(オリジナルイメージ生成手段)と、オリジナルイメージ生成部105が生成したオリジナルリモコンイメージに放送チャンネル情報生成部102が生成した放送チャンネル情報を重畳する放送チャンネル情報重畳部106(放送チャンネル情報重畳手段)と、放送チャンネル情報重畳部106が生成したイメージ(リモコンイメージ)を表示する表示部107(タッチパネル手段)と、ユーザからの入力操作を受け付ける操作部108とを備える。
【0019】
また、放送受信装置2は、放送受信装置2のチャンネルマップを記憶するチャンネルマップ記憶部201と、チャンネルマップ記憶部201からチャンネルマップを取得してリモコン装置1に送信するためのチャンネルマップ情報を生成するチャンネルマップ情報生成部202と、ユーザからの入力操作を受け付ける操作部203と、放送受信装置2の全体の制御を行う制御部204と、制御部204の指示に従い選局を行う選局部205と、リモコン装置1との間で通信を行う通信部206とを備える。
【0020】
図2は、本実施形態1によるリモコン装置1の表示部107に表示されるリモコンイメージ10aの一例を示す図である。図2に示すように、表示部107に表示されるリモコンイメージ10aは、リモコン装置2の操作ボタン(機能ボタン)を模したユーザインタフェース(リモコンイメージ)である。ユーザがリモコンイメージ10a内の所定のボタンを選択すると、放送受信装置2では所定の操作が行われる(所定の機能が動作する)。すなわち、リモコン装置2は、表示部107に表示される所定のボタンの操作を通信部101を介して放送受信装置2に通知している。本実施形態1では、数字ボタン11a〜11lと放送チャンネル情報12a〜12lとを重畳したリモコンイメージ10aを表示部107に表示することを特徴としている。
【0021】
リモコンイメージ10aは、放送チャンネルを直接指定して選局する数字ボタン11a〜11lと、視聴可能な放送チャンネルを順送りに選局するチャンネルアップボタン14aと、視聴可能な放送チャンネルを逆送りに選局するチャンネルダウンボタン14bと、放送のネットワーク種別を選択するネットワーク選択ボタン13a〜13cと、放送チャンネル情報12a〜12lとを備える。
【0022】
ネットワーク選択ボタン13aは地上デジタル放送を選択するボタンであり、ネットワーク選択ボタン13bはBSデジタル放送を選択するボタンであり、ネットワーク選択ボタン13cはCSデジタル放送を選択するボタンである。
【0023】
放送チャンネル情報12a〜12lは、各数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送チャンネル(割り当てチャンネル)に関する情報である。本実施形態1では、放送チャンネルを放送している放送局のロゴを放送チャンネル情報12a〜12lとして表示する。また、放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンには放送チャンネル情報を表示しない。
【0024】
また、ネットワーク選択ボタン13a〜13cを選択すると、選択されたネットワーク種別に対応した放送チャンネル情報12a〜12lが、数字ボタン11a〜11lに重畳されてリモコンイメージ10aとして表示部107に表示される。
【0025】
次に、リモコン装置1と放送受信装置2と間におけるチャンネルマップ情報の送受信に関する処理動作について図3〜5を用いて説明する。
【0026】
図3はリモコン装置1におけるチャンネルマップ情報取得の処理動作を示すフローチャートであり、図4は放送受信装置2におけるチャンネルマップ情報送信の処理動作を示すフローチャートであり、図5はリモコン装置1と放送受信装置2との間で行われる信号の送受信を示すシーケンス図である。なお、図5に示されるステップ番号は、図3および図4に示されるステップ番号と対応している。
【0027】
リモコン装置1が起動すると、制御部103は、通信部101を介して放送受信装置1に接続要求を送信する(ステップS31)。放送受信装置2の制御部204は、通信部206を介してリモコン装置1から接続要求を受信すると(ステップS41)、通信部206を介して接続応答をリモコン装置1に送信する(ステップS42)。このような処理を行うことによって、リモコン装置1と放送受信装置2との接続が確立状態となる。
【0028】
リモコン装置1は、通信手段101を介して接続応答を受信すると(ステップS32)、通信手段101を介して放送局受信装置2にチャンネルマップ取得要求(対応情報取得要求)を送信する(ステップS33)。チャンネルマップ取得要求では、パラメータとしてチャンネルマップの取得を所望するネットワーク種別を付加して通知(送信)する。
【0029】
なお、どのネットワーク種別を通知するかは、ネットワーク種別記憶部104に記憶されているネットワーク種別から選択する。ネットワーク種別は、ネットワーク選択ボタン13a〜13cによって選択される。また、起動直後は、前回接続終了時に選択していたネットワーク種別を通知するものとする。
【0030】
放送受信装置2は、通信部206を介してチャンネルマップ取得要求を受信すると(ステップS43)、チャンネルマップ情報生成部202は、チャンネルマップ情報を生成する(ステップS44)。ここで、チャンネルマップ情報とは、数字ボタン11a〜11lと、各数字ボタン11a〜11lに割り当てられる割り当てチャンネル(放送チャンネル)を特定する情報(放送チャンネル特定情報)との対応を示す情報である。
【0031】
例えば、デジタル放送では、ネットワークID、TSID(Transport Stream Identifier)、およびサービスIDから放送チャンネルを特定できる。ここで、サービスIDは複数の番組から構成されるサービス(チャンネルに相当)を識別するための識別子であり、TSIDは複数のサービスおよび付加情報から構成されるトランスポートストリーム(キャリアに相当)を識別するための識別子であり、ネットワークIDはネットワーク(複数のトランスポートストリームから構成される)を識別するための識別子である。本実施形態1では、放送チャンネル特定情報として、ネットワークID、TSID、およびサービスIDを用いている。
【0032】
放送受信装置2は、チャンネルマップ情報生成部202にて生成された放送チャンネル特定情報を格納したデータ配列をチャンネルマップ情報として、通信部206を介してリモコン装置1に送信する(ステップS45)。
【0033】
図6は、チャンネルマップ情報生成部202にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。図6に示すように、チャンネルマップ情報は、数字ボタンと当該数字ボタンに対応する放送チャンネル特定情報とからなる。図6の1列目には数字ボタン11a〜11lに対応する数字が格納され、2列目には各数字ボタン11a〜11lに対応するネットワークID、TSID、およびサービスIDを格納している。図6中の「−」は、数字ボタンを選択しても放送チャンネルが選局されないことを示している。これらの情報によって、リモコン装置2は各数字ボタン11a〜11lに対応する割り当てチャンネルを特定することができる。
【0034】
リモコン装置1が通信部101を介して放送受信装置2からチャンネルマップ情報を受信すると(ステップS34)、放送チャンネル情報生成部102は、各数字ボタン11a〜11lに対応する割り当てチャンネル(放送チャンネル)を放送チャンネル特定情報から特定し、放送チャンネルに応じた情報表示(すなわち、その放送チャンネルが何であるかを視聴者が直ぐに(例えば直感的に)把握しやすいように放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報)を生成する(ステップS35)。本実施形態1では、放送チャンネル情報として放送局のロゴを使用する。すなわち、放送局のロゴ画像を生成する。
【0035】
なお、各放送局のロゴ画像は、リモコン装置1が記憶しているものとする。リモコン装置1が記憶していないロゴ画像の放送局がある場合は、例えば、放送局名の文字列が放送チャンネル情報として放送チャンネル情報生成部102にて生成される。
【0036】
オリジナルイメージ生成部105は、図2に示すようなリモコンイメージ10aから放送チャンネル情報12a〜12lを除いたイメージ、すなわちオリジナルのリモコンイメージ(オリジナルリモコンイメージ)を生成する。
【0037】
放送チャンネル情報重畳部106は、オリジナルイメージ生成部105にて生成されたオリジナルリモコンイメージにおける各数字ボタン11a〜11lの表示位置に、対応する放送チャンネル情報を重畳し、図2に示すようなリモコンイメージ10aを生成する(ステップS36)。チャンネルマップ情報が「−」となっている数字ボタン(図6参照)については、放送チャンネル情報を数字ボタンに重畳しない。
【0038】
表示部107は、放送チャンネル情報重畳部106にて生成されたリモコンイメージ10aを表示(あるいは、表示を更新)する(ステップS37)。
【0039】
以上の処理を行うことにより、チャンネルマップ情報を反映したリモコンイメージ10aを表示部107に表示することができる。
【0040】
表示部107に表示されたリモコンイメージ10a上の各数字ボタン11a〜11lのいずれかをユーザが選択すると、所定の数字ボタンを選択したことを示す通知がリモコン装置1から通信部101,206を介して放送受信装置2に送信され、当該数字ボタンに対応する放送チャンネル(割り当てチャンネル)が選局部205によって選局される。
【0041】
次に、リモコンイメージ10aのネットワーク選択ボタン13a〜13cを選択したときの処理について説明する。
【0042】
リモコン装置1の操作部108によってネットワーク選択ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合(ステップS38のYES)、選択された各ネットワーク選択ボタン13a〜13cに対応するネットワーク種別をパラメータとして、チャンネルマップ取得要求を送信する(ステップS33)。
【0043】
チャンネルマップ取得要求の送信後は、リモコン装置1および放送受信装置2ともに上述の処理を行う(すなわち、リモコン装置1はステップS34〜S37の処理を、放送受信装置2はステップS43〜45の処理を行う)。
【0044】
以上の処理を行うことにより、ユーザが選択したネットワーク選択ボタン13a〜13cに応じた放送チャンネル情報が、リモコンイメージ10aの数字ボタンとして表示される。
【0045】
次に、放送受信装置2においてチャンネルマップが変更されたときの処理について説明する。
【0046】
放送受信装置2の操作部203によってチャンネルマップが変更された場合において(ステップS46)、放送受信装置2は、通信部206を介してリモコン装置1にチャンネルマップ変更通知(対応情報変更通知)を送信する(ステップS47)。
【0047】
リモコン装置1は、放送受信装置2からチャンネルマップ変更通知を受信すると(ステップS38のYES)、チャンネルマップ取得要求を送信する(ステップS33)。
【0048】
チャンネルマップ取得要求の送信後は、リモコン装置1および放送受信装置2ともに上述の処理を行う(すなわち、リモコン装置1はステップS34〜S37の処理を、放送受信装置2はステップS43〜45の処理を行う)。
【0049】
以上のことから、本実施形態1によれば、放送受信装置2にて設定されたチャンネルマップに基づいて、放送局のロゴを数字ボタンに重畳してリモコン装置1の表示部107に表示することができるので、ユーザはどの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを、リモコン装置1を見るだけで容易に把握することができる。
【0050】
また、放送受信装置2からリモコン装置1に送信するチャンネルマップ情報は数字の配列で構成されるので、EPG情報を送信する場合に比べて十分に小さい通信量で機能を実現することができる。
【0051】
また、放送受信装置2にてチャンネルマップが変更された場合には、放送受信装置2からリモコン装置1にチャンネルマップ変更通知を送信し、リモコン装置1に対してチャンネルマップの再取得を促すので、常に最新のチャンネルマップをリモコン装置1の表示部107に反映して表示させることができる。
【0052】
また、リモコン装置1の表示部107において、各数字ボタン11a〜11l上に放送チャンネル情報を重畳して表示するので、ユーザはどの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを学習することができ、放送チャンネル情報を表示しないリモコン装置を使用するときであっても、数字ボタンと当該数字ボタンに割り当てられた放送チャンネル(割り当てチャンネル)との対応に迷うことがなくなる。
【0053】
なお、本実施形態1では、リモコンイメージ10aは、簡単のために選局に最低限必要なボタンしか記載していないが、他の機能を実現するためのボタンを備えて(表示させて)もよい。
【0054】
また、本実施形態1では、ネットワーク種別ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合において、リモコン装置1は放送受信装置2に対して常にチャンネルマップ取得要求を送信していたが、現在リモコン装置1が表示しているネットワーク種別と同一のネットワーク種別を表すボタンが選択された場合には、チャンネルマップ取得要求を送信しないようにしてもよい。このようにすることにより、通信処理、イメージ生成処理、表示更新処理を省略することができるので、リモコン装置1の処理の負荷を軽減することができる。
【0055】
なお、本実施形態1では、ネットワーク種別ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合において、リモコン装置1は放送受信装置2に対して各ネットワーク種別ボタン13a〜13cに対応するネットワーク種別をパラメータとしてチャンネルマップ取得要求を送信していたが、パラメータとしてネットワーク種別を用いず、放送受信装置2が現在選局中のネットワーク種別に対応したチャンネルマップを送信してもよい。この場合、リモコン装置1でネットワーク種別ボタンを選択した場合の動作の一例としては、リモコン装置1から放送受信装置2にネットワーク変更要求を送信し、その応答としてチャンネルマップ情報をリモコン装置1に返信すればよい。このようにすることにより、放送受信装置2が放送ネットワークを切り替えると同時に、変更したネットワーク種別に対応したものをリモコン装置1の表示部107に表示させることが可能となる。
【0056】
なお、本実施形態1では、指定されたネットワーク種別に対応したチャンネルマップ情報のみを放送受信装置2からリモコン装置1に送信していたが、全てのネットワーク種別のチャンネルマップ情報を一括して送信してもよい。このようにすることにより、リモコン装置1にてチャンネルマップ情報を保存しておく必要はあるが、リモコン装置1の表示部107にて表示されるネットワーク種別が変更された場合であっても、放送受信装置2にチャンネルマップ情報取得要求を送信する必要がない。また、各ネットワーク種別に対応する数字ボタンを並べて表示することも可能となる。
【0057】
なお、本実施形態1では、放送受信装置2は放送チャンネル特定情報としてネットワークID、TSID、およびサービスIDをリモコン装置1に送信していたが、他の情報を送信してもよい。例えば、放送局名を送信するようにしてもよいし、サービスIDだけで放送チャンネルを特定できるような環境であればサービスIDだけを送信するようにしてもよい。
【0058】
なお、本実施1形態において、チャンネル割り当てのない(放送チャンネルが割り当てられていない)数字ボタンには放送チャンネル情報を重畳しなかったが、放送チャンネル情報を重畳しない数字ボタンに対しては、表示をグレーアウトするようにしてもよい。こうすることにより、ユーザにとってその数字ボタンを選択しても選局できないということを分かりやすくすることができる。
【0059】
なお、本実施形態1では、放送チャンネル情報として放送局のロゴ画像を表示させたが、例えば、放送局名を表示してもよい。
【0060】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1に記憶された情報(例えば、放送局のロゴ画像)に基づいて放送チャンネル情報を作成していたが、放送受信装置2から放送チャンネル情報を送信するようにしてもよい。例えば、放送受信装置2から、チャンネルマップ情報として各数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送局のロゴ画像を送信してもよい。ロゴ画像は、例えば、デジタル放送においてはトランスポートストリームに付加情報として含まれているので、当該付加情報から取得することができる。このようにすることにより、リモコン装置1と放送受信装置2との間における通信量は増えるが、リモコン装置1が必要とするメモリ量を削減することができる。
【0061】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1に記憶された情報に基づいて放送チャンネル情報を作成したが、本実施形態1による放送チャンネル選択システムとは異なる外部の機器から放送チャンネル情報を取得してもよい。例えば、インターネット上に存在するサーバから取得してもよい。このようにすることにより、外部サーバと通信を行う必要は生じるが、リモコン装置1が必要とするメモリ量を削減することができる。
【0062】
なお、本実施形態1では、放送受信装置2はデジタル放送受信装置であるとして説明したが、他の放送を受信する装置にも適用できる。例えば、ラジオ放送など、ボタンを押すとそれに対応した放送チャンネルの選択を行う装置であれば適用可能である。
【0063】
なお、本実施形態1では、選局を行うためにリモコン装置1を用いたが、選局を行わなくても放送チャンネルの選択を行う機能に対しても本実施形態を適用することができる。例えば、録画する番組を選択するためのチャンネル選択に適用することができる。
【0064】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1と放送受信装置2との間で接続要求・接続応答を行って通信を確立してから各処理を開始するようにしたが、接続要求・接続応答の処理を省略してもよい。
【0065】
〈実施形態2〉
図7は、本発明の実施形態2によるリモコン装置1の表示部107に表示されるリモコンイメージ10aの一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態2では、チャンネルアップボタン14cを選択した場合に放送受信装置1が選局する放送チャンネル(次放送チャンネル)の放送チャンネル情報12mをチャンネルアップボタン14cに重畳して表示し、チャンネルダウンボタン14dを選択した場合に放送受信装置2が選局する放送チャンネル(前放送チャンネル)の放送チャンネル情報12nをチャンネルダウンボタン14dに重畳して表示することを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0066】
図8は、本実施形態2によるチャンネルマップ情報生成部202にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【0067】
図8に示すように、本実施形態2によるチャンネルマップ情報は、インデックス、放送チャンネル特定情報、数字ボタンの項目を含んでいる。放送チャンネル特定情報は、放送チャンネルの特定に必要な情報であり、本実施形態2ではネットワークID、TSID、およびサービスIDを用いている。数字ボタンは、各放送チャンネルに対応する数字ボタンを示し、図8ではインデックス1の放送チャンネルが数字ボタン「1」に、インデックス4の放送チャンネルが数字ボタン「2」に対応している。
【0068】
図8に示すように、数字ボタン11a〜11lの選択時に選局する放送チャンネルの並びと、チャンネルアップボタン14c、チャンネルダウンボタン14dの選択時に選局する放送チャンネルの並びとは必ずしも一致しないため、実施形態1とは異なるチャンネルマップ情報が必要となる。
【0069】
チャンネルマップ情報の送受信の流れについては、実施の形態1と同様である。本実施形態2では、チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dの各々に、次放送チャンネルおよび前放送チャンネルの放送チャンネル情報を表示するために、放送受信装置2が選局する放送チャンネルに変更があった場合には、リモコン装置1の表示部107の表示を更新する必要がある。
【0070】
図9は、本実施形態2によるリモコン装置1の処理動作を示すフローチャートである。放送受信装置2は、初回起動時および選局放送チャンネルに変更があった場合には、リモコン装置1に選局チャンネル通知を送信する。選局チャンネル通知では、放送受信装置2が新たに選局した放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を通知する(図示せず)。
【0071】
図9に示すように、リモコン装置1は、選局チャンネル通知を受信すると(ステップS91)、放送受信装置2から受信済みのチャンネルマップ情報から、選局チャンネル通知に含まれる放送チャンネル特定情報を検索する(ステップS92)。本実施形態2では、図8に示すチャンネルマップ情報において、インデックス3に該当する放送チャンネル特定情報が通知されたものとして説明する。
【0072】
次に、チャンネルマップ情報から次放送チャンネルと前放送チャンネルを取得する(ステップS93)。ここでは、次放送チャンネルとしてインデックス4の放送チャンネルを取得し、前放送チャンネルとしてインデックス2の放送チャンネルを取得する。
【0073】
なお、選局中の番組がチャンネルマップ情報の先頭(インデックス1)であった場合、前放送チャンネルはチャンネルマップ情報の末尾(インデックスN)の放送チャンネルとなる。また、選局中の番組がチャンネルマップ情報の末尾(インデックスN)の放送チャンネルであった場合、次放送チャンネルはチャンネルマップ情報の先頭(インデックス1)の放送チャンネルとなる。
【0074】
次に、次放送チャンネルと前放送チャンネルの放送チャンネル情報を生成する(ステップS94)。ここでは、実施形態1と同様に、放送チャンネルを放送する放送局のロゴ画像を放送チャンネル情報として生成する。
【0075】
放送チャンネル情報重畳部106は、生成した放送チャンネル情報をオリジナルリモコンイメージのチャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dに重畳し(ステップS95)、表示部107は表示を更新する(ステップS96)。
【0076】
以上のことから、本実施形態2によれば、チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dを選択する際、放送受信装置2が選局中の放送チャンネルの次・前放送チャンネルの放送チャンネル情報をチャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dの各々に重畳して表示するので、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0077】
なお、本実施形態2では、リモコンを模したユーザインタフェース上(チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14d)に次放送チャンネルおよび前放送チャンネルの放送チャンネル情報を重畳して表示させたが、他のユーザインタフェースに重畳して表示させてもよい。例えば、タッチパネル上を触って操作するようなインターフェースにおいて、画面を右方向になでると次チャンネルを選局し、画面を左方向になでると前チャンネルを選局するような選局システムにおいて、表示画面の右側に次放送チャンネルの放送チャンネル情報を、表示画面の左側に前放送チャンネルの放送チャンネル情報を表示するようにしてもよい。
【0078】
〈実施形態3〉
本実施形態3では、放送受信装置2が各放送チャンネルの受信信号強度(付加情報)を取得し、取得した受信信号強度をチャンネルマップ情報に付加してリモコン装置1に送信し、リモコン装置1は、受信した受信信号強度を放送チャンネル情報とともに数字ボタン11a〜11lに重畳して表示することを特徴としている。
【0079】
図10は、本実施形態3による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態3では、放送受信装置2が受信信号強度取得部207を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0080】
受信信号強度取得部207が各放送チャンネルの受信信号強度を受信すると、チャンネルマップ情報生成部202は図11に示すような受信信号強度を付加したチャンネルマップ情報を作成する。
【0081】
図12は、本実施形態3による受信信号強度取得部207の処理動作を示すフローチャートである。図12に示すように、受信信号強度取得部207は、数字ボタン11a〜11lに割り当てられている放送チャンネルがあれば、当該放送チャンネルを選局する(ステップS121)。放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンについては選局を行わない。なお、この選局処理は、選局部205とは異なるチューナを用いて行われる。つまり受信信号強度取得部207の動作が選局部205に影響を与えることはない。
【0082】
選局が行われると(ステップS122)、選局した放送チャンネルの信号受信強度を取得し(ステップS123)、記憶する。この処理を全ての数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送チャンネルに対して行う(ステップS124)。
【0083】
信号受信強度の測定を終えると、チャンネルマップ情報生成部202に信号受信強度の情報を渡す。信号受信強度のデータは、図11に示すようにチャンネルマップ情報に付加され、実施形態1と同様のタイミングで通信部206を介してリモコン装置1に送信される。
【0084】
リモコン装置1が通信部101を介してチャンネルマップ情報を受信すると、放送チャンネル情報生成部102は、放送チャンネル情報として放送局のロゴ画像と信号受信強度とを組み合わせたイメージを生成する。表示部107には、放送チャンネル情報生成部102にて生成された放送チャンネル情報が数字ボタン11a〜11lに重畳して表示される。
【0085】
なお、前回測定時と比較して受信信号強度の変更が所定の閾値以上である放送チャンネルがあった場合には(ステップS125のYES)、チャンネルマップ変更通知をリモコン装置1に送信する(ステップS126)。これにより、リモコン装置1は最新の受信信号強度を数字ボタン11a〜11lに重畳して表示することができる。
【0086】
以上のことから、本実施形態3によれば、各数字ボタンの割り当てられた放送チャンネルの受信信号強度(付加情報)を各数字ボタンに重畳して表示しているので、リモコン装置1の表示部107に表示されたリモコンイメージを見るだけで、各放送チャンネルの受信信号強度を容易に把握することができる。
【0087】
また、受信信号強度の取得は、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルのみであるので、全ての放送チャンネルの受信信号強度を取得しても、放送受信装置2にて生じる処理の負荷は大きくならない。
【0088】
なお、本実施形態3では、選局部205と受信信号強度取得部207とは別個のチューナを用いたが、選局部205から受信信号強度を取得するようにしてもよい。このようにすることにより、選局部205が選局した放送チャンネルの受信信号強度しか取得できないので、常に最新の受信信号強度をリモコン装置1に表示できなくなるが、放送受信装置2の部品数を減らすことができる。
【0089】
また、本実施形態3では、放送チャンネルの受信信号強度をチャンネルマップ情報に付加したが、付加する情報は放送チャンネルに関する情報であればなんでもよい。例えば、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルで放送中の番組名などでもよい。その場合、受信信号強度に大きな変動がないかを確認していたところで、番組名が変わったかを判断するようにすれば、リモコン装置1に最新の放送番組名を表示することができる。このようにすることにより、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルについてのより多くの情報をリモコン装置1に表示できるようになり、ユーザの利便性が高まる。
【0090】
〈実施形態4〉
本発明の実施形態4では、普段、放送受信装置2を使用している地域(自地域)とは異なる地域(他地域)で放送チャンネル選択システムを使用する場合において、自地域の放送チャンネルの放送チャンネル情報をその系列チャンネルが割り当てられている数字ボタンに重畳してリモコン装置1の表示部107に表示することを特徴としている。すなわち、放送受信装置2が系列の存在する放送チャンネルを受信している場合において、リモコン装置1は、現に受信している放送チャンネルに代えてその系列の放送チャンネルの放送チャンネル情報を重畳して表示部107に表示することを特徴としている。
【0091】
図13は、本実施形態4による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態4では、リモコン装置1が自地域記憶部109を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0092】
自地域記憶部109は、操作部108からの入力によって設定された自地域のチャンネルマップを記憶する。制御部103は、自地域記憶部109に記憶された自地域の放送局(自地域放送局)の系列局(系列放送局)の放送チャンネルがチャンネルマップに含まれるか否かを調べる。
【0093】
図14は、本実施形態4によるリモコン装置1の処理動作を示すフローチャートである。図14において、ステップS141〜ステップS144は、図3のステップS31〜ステップS34に対応し、ステップS148〜ステップS151は、図3のステップS35〜ステップS38に対応している。
【0094】
図14に示すように、リモコン装置1は、放送受信装置2から受信したチャンネルマップ情報が系列放送局の放送チャンネルを含むか否かを調べ(ステップS145)、系列放送局の放送チャンネルを含む場合には、系列放送局の放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル特定情報に置き換える(ステップS146)。
【0095】
図15は、本実施形態4によるチャンネルマップ情報の置き換えの一例を示す図である。図15において、DEF放送局およびGHI放送局は自地域放送局とし、XYZ放送局は自地域の系列局ではない(他地域の放送局)とする。
【0096】
図15に示すように、放送受信装置2から受信したチャンネルマップ情報には、DEF放送局の系列局およびGHI放送局の系列局の放送チャンネル特定情報が含まれている。この場合、DEF放送局の系列局の放送チャンネル特定情報を、DEF放送局の適当な放送チャンネル特定情報に置き換える。
【0097】
DEF放送局の適当な放送チャンネル特定情報とは、例えば、DEF放送局に割り当てられたネットワークID、TSIDと割り当てられたサービスIDの範囲の中で一番先頭のサービスIDを用いればよい。
【0098】
GHI放送局についても同様に、DEF放送局の系列局の放送チャンネル特定情報を、GHI放送局の適当な放送チャンネル特定情報に置き換える。
【0099】
XYZ放送局については、自地域に系列の放送局が存在しないので、放送チャンネル特定情報の置き換えは行わない。
【0100】
放送チャンネル情報生成部102は、放送チャンネル特定情報に基づいた放送チャンネル情報を生成する(ステップS148)ので、リモコン装置1の表示部107に表示される数字ボタン11a〜11lには、置き換えられた自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル情報が重畳して表示される。
【0101】
以上のことから、本実施形態4によれば、他地域で放送チャンネル選択システムを使用した場合であっても、自地域放送局の系列局の放送チャンネルがあれば、当該系列局の放送チャンネルが自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル情報に置き換えて表示されるので、自地域放送局の系列局の放送チャンネルをどの数字ボタンで選局することができるのかを容易に把握することができる。
【0102】
なお、系列局の放送チャンネル特定情報を自地域の放送チャンネル特定情報に置き換えた場合には、置き換えたことを示すマークを数字ボタン上に重畳して表示するようにしてもよい。このようにすることにより、どの放送チャンネル情報が置き換えられたのかをユーザが容易に把握することができる。
【0103】
なお、本実施形態4では、置き換えた放送チャンネル情報のみを数字ボタン上に表示したが、置き換える前の放送チャンネル情報と、置き換えた後の放送チャンネル情報との両方を数字ボタン上に重畳して表示するようにしてもよい。このようにすることにより、放送局の系列関係を容易に把握することができるとともに、それらがどの数字ボタンに割り当てられているのかをユーザが容易に把握することができる。
【0104】
なお、本実施形態4では、リモコン装置1にて自地域放送局と系列放送局との対応付けを行った上で放送チャンネル特定情報を置き換えたが、この対応付けと置き換えを放送受信装置2にて行い、放送受信装置2からは置き換えた後のチャンネルマップ情報をリモコン装置1に送信するようにしてもよい。このようにすることにより、放送受信装置2での処理は増加するが、リモコン装置1での処理負荷を軽減することができる。
【0105】
〈実施形態5〉
本発明の実施形態5では、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更し、変更後のチャンネルマップを放送受信装置1に送信して反映させることを特徴としている。
【0106】
図16は、本実施形態5による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態5では、リモコン装置1がチャンネルマップ情報生成部110を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0107】
本実施形態5では、ユーザは、リモコン装置1にて放送受信装置2のチャンネルマップを変更することができる。以下、詳細について説明する。
【0108】
チャンネルマップの変更時において、リモコン装置1の表示部107にはチャンネルマップ変更画面10b(対応情報変更画面)が表示される(図17参照)。図17は、チャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。図17に示すように、チャンネルマップ変更画面10bには、非割り当てチャンネル表示領域15が設けられており、非割り当てチャンネル表示領域15には、非割り当てチャンネル情報12A〜12Cが表示されている。その他の構成は、図2に示すリモコンイメージ10aと同様である。
【0109】
チャンネルマップ変更画面が表示部107に表示されると、ユーザは操作部108を介して、非割り当てチャンネル表示領域15に表示されている放送チャンネル情報を指で押さえ、そのまま異なる数字ボタンの表示領域に移動させて離す(ドラッグ操作を行う)ことにより、放送チャンネル情報の表示位置を変更することができる。
【0110】
このように、数字ボタンに放送チャンネル情報を非割り当てチャンネル表示領域15にドラッグすると、その数字ボタンへの放送チャンネルの割り当てを解除することができる。一方、非割り当てチャンネル表示領域15に表示している放送チャンネル情報を数字ボタンの表示領域に移動する(ドラッグする)と、その数字ボタンに対応する放送チャンネルを割り当てることができる。
【0111】
なお、放送チャンネル情報の表示位置の変更先は、放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンのみとする。すでに放送チャンネルが割り当てられている数字ボタンの表示領域に対して放送チャンネル情報をドラッグしても、リモコンイメージもチャンネルマップも更新されない。
【0112】
以上の操作を行うことにより、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更することができる。
【0113】
図18は、リモコン装置1の表示部107に表示されるチャンネルマップ変更画面10bの一例を示す図であり、図17に示すチャンネルマップ変更画面10bから放送チャンネル情報の表示位置を変更した場合の一例を示している。
【0114】
図18に示すように、数字ボタン「2」に割り当てられていた放送チャンネル情報12bを、数字ボタン「3」の表示領域に移動させている。このことは、放送チャンネル情報12bが示す放送チャンネルの割り当てを数字ボタン「2」から「3」に変更したことを意味している。また、数字ボタン「6」に割り当てられていた放送チャンネルを、放送チャンネル情報12fが示す放送チャンネルから、放送チャンネル情報12Cが示す放送チャンネルに変更している。
【0115】
ユーザがチャンネルマップ変更画面10bでのチャンネルマップの変更を完了すると、チャンネルマップ情報生成部110は、図6に示すチャンネルマップ情報と同様の、数字ボタンと当該数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を生成する。上記の例の場合(図17から図18に変更した場合)であれば、数字ボタン「2」の行が「−(割り当てなし)」となり、数字ボタン「2」の放送チャンネル特定情報として示されていた情報が、数字ボタン「3」の行に示される。
【0116】
リモコン装置1は、チャンネルマップ情報生成部110がチャンネルマップ情報を生成すると、通信部101を介して放送受信装置2にチャンネルマップ情報を送信する。
【0117】
放送受信装置2は、通信部206を介してリモコン装置1からチャンネルマップ情報を受信すると、チャンネルマップ記憶部201に受信したチャンネルマップの情報を記憶し、放送受信装置2全体に対して記録したチャンネルマップを適用する。
【0118】
以上のことから、本実施形態5によれば、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更でき、また、チャンネルマップの変更を直感的な操作によって行うことができるので、ユーザにとって利便性が向上する。
【0119】
なお、本実施形態5では、チャンネル割り当て変更のために図17に示すようなチャンネルマップ変更画面10bを表示させたが、チャンネルマップ変更画面10bをリモコンイメージ(図2参照)として選局操作を行ってもよい。このようにすることにより、リモコンの数字ボタンに割り当てられていない放送チャンネルも、任意の数字ボタンに放送チャンネル情報を割り当てることによって、すぐに選局可能となる。
【符号の説明】
【0120】
1 リモコン装置、2 放送受信装置、10a リモコンイメージ、10b チャンネルマップ変更画面、11a〜11l 数字ボタン、12a〜12n 放送チャンネル情報、13a〜13c ネットワーク選択ボタン、14a,14c チャンネルアップボタン、14b,14d チャンネルダウンボタン、15 非割り当てチャンネル表示領域、101 通信部、102 放送チャンネル情報生成部、103 制御部、104 ネットワーク種別記憶部、105 オリジナルイメージ生成部、106 放送チャンネル情報重畳部、107 表示部、108 操作部、109 自地域記憶部、110 チャンネルマップ情報生成部、201 チャンネルマップ記憶部、202 チャンネルマップ情報生成部、203 操作部、204 制御部、205 選局部、206 通信部、207 受信信号強度取得部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送チャンネルを受信する放送受信装置に対して放送チャンネルの選局指示を行うリモコン装置、および当該リモコン装置および放送受信装置を備える放送チャンネル選択システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ディスプレイを指などで触れることにより操作可能なタッチパネル機能を備えた携帯情報端末が普及しつつある。このような携帯情報端末では、ディスプレイ部に表示されたボタン(ボタンの画像)をユーザが触れて選択すると、選択したボタンに応じた機能が提供される。その特色を活かして、リモコン装置を模したユーザインタフェースをディスプレイに表示し、そのボタンに触れることによって放送チャンネルを受信する放送受信装置を操作することが可能なアプリケーションも登場している。
【0003】
一方、放送受信装置の操作に用いる一般的なリモコン装置は、放送チャンネルの選択に使用する数字ボタンを備えているが、数字ボタンを選択したときに放送受信装置が選局する放送チャンネル(以下、割り当てチャンネルとも称する)に関する情報を表示する情報表示部を有していない。そのため、ユーザは、数字ボタンを選択する際に、どの放送チャンネルのどのような番組が数字ボタンに対応しているのかを知ることができなかった。
【0004】
従来、数字ボタンをカラー点灯させる発光装置を有し、放送受信装置から受信した番組分類情報に基づいて分類ごとに所定の色で数字ボタンをカラー点灯させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、放送受信装置から受信した電子番組ガイド(EPG)情報をリモコン送信機に表示させることにより、EPG情報の表示とリモコン送信機のキーとに対する目の移動距離を短くすることによって操作性を向上させる技術がある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
なお、以下では、リモコン装置の各数字ボタンと割り当てチャンネル(放送チャンネル)との対応を示す対応情報を少なくとも含んだ情報をチャンネルマップとも称し、チャンネルマップの情報をチャンネルマップ情報と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−72557号公報
【特許文献2】特開平11−317885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、リモコン装置の各数字ボタンで選局可能な番組の分類を把握することはできるが、リモコン装置のチャンネルマップを知ることができなかった。また、特許文献1の手法では、また、番組が終了したときなどに番組情報を更新するべきタイミングについて全く考慮されていない。
【0009】
また、チャンネルマップは地域によって変わり得る。すなわち、異なる地域で同じ数字ボタンを選択したとしても、必ずしも同系列の放送局の放送チャンネルを選局できるとは限らない。そのため、ユーザが初めて行く地域で放送受信装置を使用する場合において、どの数字ボタンを押すとどの放送チャンネルが選局されるのかをリモコン装置を見るだけでは容易に判断することができない。
【0010】
また、リモコン装置のチャンネルマップは、ユーザが自由に設定できる場合が多い。すなわち、1つのリモコン装置を複数人が使用し、あるユーザがリモコン装置のチャンネルマップを変更した場合において、他のユーザがリモコン装置の数字ボタンを選択すると想定していない放送チャンネルが選局されることになり不便である。
【0011】
また、特許文献2では、EPG情報を表示するための表示領域が必要となり、リモコン装置上の表示の視認性が低下する。さらに、EPG情報はデータ量が大きいため、通信時やデータ処理時の負荷が大きくなる。
【0012】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、どの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを見るだけで容易に把握することが可能なリモコン装置および放送チャンネル選択システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明によるリモコン装置は、放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、機能ボタンの操作を通信手段を介して放送受信装置に通知するリモコン装置であって、機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、タッチパネル手段は、各放送チャンネル情報を対応の各機能ボタンに重畳して表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、機能ボタンの操作を通信手段を介して放送受信装置に通知するリモコン装置であって、機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、タッチパネル手段は、各放送チャンネル情報を対応の各機能ボタンに重畳して表示させるため、どの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを見るだけで容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態1による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1によるリモコン装置の表示部に表示されるリモコンイメージの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1によるリモコン装置におけるチャンネルマップ情報取得の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1による放送受信装置におけるチャンネルマップ情報送信の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1によるリモコン装置と放送受信装置との間で行われる情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図6】本発明の実施形態1によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2によるリモコン装置の表示部に表示されるリモコンイメージの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態2によるリモコン装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態3による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態3によるチャンネルマップ情報生成部にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態3による受信信号強度取得部の処理動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態4による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施形態4によるリモコン装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態4によるチャンネルマップ情報の置き換えの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態5による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施形態5によるリモコン装置の表示部に表示されるチャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態5によるリモコン装置の表示部に表示されるチャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。
【0017】
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態1による放送チャンネル選択システムは、リモコン装置1と放送受信装置2とを備えている。なお、本実施形態1では、放送受信装置2はデジタル放送受信装置であるものとして説明する。
【0018】
リモコン装置1は、放送受信装置2との間で通信を行う通信部101(通信手段)と、放送受信装置2から通信部101を介して受信したチャンネルマップ情報(対応情報)に含まれる放送チャンネルに応じた(すなわち、その放送チャンネルが何であるかを視聴者が直ぐに(例えば直感的に)把握し易いように放送チャンネルを特徴的に識別する)放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成部102(放送チャンネル情報生成手段)と、リモコン装置1の全体の制御を行う制御部103と、リモコン装置1が選択しているネットワーク種別を記憶するネットワーク種別記憶部104と、リモコンのオリジナルイメージ(オリジナルリモコンイメージ)を生成するオリジナルイメージ生成部105(オリジナルイメージ生成手段)と、オリジナルイメージ生成部105が生成したオリジナルリモコンイメージに放送チャンネル情報生成部102が生成した放送チャンネル情報を重畳する放送チャンネル情報重畳部106(放送チャンネル情報重畳手段)と、放送チャンネル情報重畳部106が生成したイメージ(リモコンイメージ)を表示する表示部107(タッチパネル手段)と、ユーザからの入力操作を受け付ける操作部108とを備える。
【0019】
また、放送受信装置2は、放送受信装置2のチャンネルマップを記憶するチャンネルマップ記憶部201と、チャンネルマップ記憶部201からチャンネルマップを取得してリモコン装置1に送信するためのチャンネルマップ情報を生成するチャンネルマップ情報生成部202と、ユーザからの入力操作を受け付ける操作部203と、放送受信装置2の全体の制御を行う制御部204と、制御部204の指示に従い選局を行う選局部205と、リモコン装置1との間で通信を行う通信部206とを備える。
【0020】
図2は、本実施形態1によるリモコン装置1の表示部107に表示されるリモコンイメージ10aの一例を示す図である。図2に示すように、表示部107に表示されるリモコンイメージ10aは、リモコン装置2の操作ボタン(機能ボタン)を模したユーザインタフェース(リモコンイメージ)である。ユーザがリモコンイメージ10a内の所定のボタンを選択すると、放送受信装置2では所定の操作が行われる(所定の機能が動作する)。すなわち、リモコン装置2は、表示部107に表示される所定のボタンの操作を通信部101を介して放送受信装置2に通知している。本実施形態1では、数字ボタン11a〜11lと放送チャンネル情報12a〜12lとを重畳したリモコンイメージ10aを表示部107に表示することを特徴としている。
【0021】
リモコンイメージ10aは、放送チャンネルを直接指定して選局する数字ボタン11a〜11lと、視聴可能な放送チャンネルを順送りに選局するチャンネルアップボタン14aと、視聴可能な放送チャンネルを逆送りに選局するチャンネルダウンボタン14bと、放送のネットワーク種別を選択するネットワーク選択ボタン13a〜13cと、放送チャンネル情報12a〜12lとを備える。
【0022】
ネットワーク選択ボタン13aは地上デジタル放送を選択するボタンであり、ネットワーク選択ボタン13bはBSデジタル放送を選択するボタンであり、ネットワーク選択ボタン13cはCSデジタル放送を選択するボタンである。
【0023】
放送チャンネル情報12a〜12lは、各数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送チャンネル(割り当てチャンネル)に関する情報である。本実施形態1では、放送チャンネルを放送している放送局のロゴを放送チャンネル情報12a〜12lとして表示する。また、放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンには放送チャンネル情報を表示しない。
【0024】
また、ネットワーク選択ボタン13a〜13cを選択すると、選択されたネットワーク種別に対応した放送チャンネル情報12a〜12lが、数字ボタン11a〜11lに重畳されてリモコンイメージ10aとして表示部107に表示される。
【0025】
次に、リモコン装置1と放送受信装置2と間におけるチャンネルマップ情報の送受信に関する処理動作について図3〜5を用いて説明する。
【0026】
図3はリモコン装置1におけるチャンネルマップ情報取得の処理動作を示すフローチャートであり、図4は放送受信装置2におけるチャンネルマップ情報送信の処理動作を示すフローチャートであり、図5はリモコン装置1と放送受信装置2との間で行われる信号の送受信を示すシーケンス図である。なお、図5に示されるステップ番号は、図3および図4に示されるステップ番号と対応している。
【0027】
リモコン装置1が起動すると、制御部103は、通信部101を介して放送受信装置1に接続要求を送信する(ステップS31)。放送受信装置2の制御部204は、通信部206を介してリモコン装置1から接続要求を受信すると(ステップS41)、通信部206を介して接続応答をリモコン装置1に送信する(ステップS42)。このような処理を行うことによって、リモコン装置1と放送受信装置2との接続が確立状態となる。
【0028】
リモコン装置1は、通信手段101を介して接続応答を受信すると(ステップS32)、通信手段101を介して放送局受信装置2にチャンネルマップ取得要求(対応情報取得要求)を送信する(ステップS33)。チャンネルマップ取得要求では、パラメータとしてチャンネルマップの取得を所望するネットワーク種別を付加して通知(送信)する。
【0029】
なお、どのネットワーク種別を通知するかは、ネットワーク種別記憶部104に記憶されているネットワーク種別から選択する。ネットワーク種別は、ネットワーク選択ボタン13a〜13cによって選択される。また、起動直後は、前回接続終了時に選択していたネットワーク種別を通知するものとする。
【0030】
放送受信装置2は、通信部206を介してチャンネルマップ取得要求を受信すると(ステップS43)、チャンネルマップ情報生成部202は、チャンネルマップ情報を生成する(ステップS44)。ここで、チャンネルマップ情報とは、数字ボタン11a〜11lと、各数字ボタン11a〜11lに割り当てられる割り当てチャンネル(放送チャンネル)を特定する情報(放送チャンネル特定情報)との対応を示す情報である。
【0031】
例えば、デジタル放送では、ネットワークID、TSID(Transport Stream Identifier)、およびサービスIDから放送チャンネルを特定できる。ここで、サービスIDは複数の番組から構成されるサービス(チャンネルに相当)を識別するための識別子であり、TSIDは複数のサービスおよび付加情報から構成されるトランスポートストリーム(キャリアに相当)を識別するための識別子であり、ネットワークIDはネットワーク(複数のトランスポートストリームから構成される)を識別するための識別子である。本実施形態1では、放送チャンネル特定情報として、ネットワークID、TSID、およびサービスIDを用いている。
【0032】
放送受信装置2は、チャンネルマップ情報生成部202にて生成された放送チャンネル特定情報を格納したデータ配列をチャンネルマップ情報として、通信部206を介してリモコン装置1に送信する(ステップS45)。
【0033】
図6は、チャンネルマップ情報生成部202にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。図6に示すように、チャンネルマップ情報は、数字ボタンと当該数字ボタンに対応する放送チャンネル特定情報とからなる。図6の1列目には数字ボタン11a〜11lに対応する数字が格納され、2列目には各数字ボタン11a〜11lに対応するネットワークID、TSID、およびサービスIDを格納している。図6中の「−」は、数字ボタンを選択しても放送チャンネルが選局されないことを示している。これらの情報によって、リモコン装置2は各数字ボタン11a〜11lに対応する割り当てチャンネルを特定することができる。
【0034】
リモコン装置1が通信部101を介して放送受信装置2からチャンネルマップ情報を受信すると(ステップS34)、放送チャンネル情報生成部102は、各数字ボタン11a〜11lに対応する割り当てチャンネル(放送チャンネル)を放送チャンネル特定情報から特定し、放送チャンネルに応じた情報表示(すなわち、その放送チャンネルが何であるかを視聴者が直ぐに(例えば直感的に)把握しやすいように放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報)を生成する(ステップS35)。本実施形態1では、放送チャンネル情報として放送局のロゴを使用する。すなわち、放送局のロゴ画像を生成する。
【0035】
なお、各放送局のロゴ画像は、リモコン装置1が記憶しているものとする。リモコン装置1が記憶していないロゴ画像の放送局がある場合は、例えば、放送局名の文字列が放送チャンネル情報として放送チャンネル情報生成部102にて生成される。
【0036】
オリジナルイメージ生成部105は、図2に示すようなリモコンイメージ10aから放送チャンネル情報12a〜12lを除いたイメージ、すなわちオリジナルのリモコンイメージ(オリジナルリモコンイメージ)を生成する。
【0037】
放送チャンネル情報重畳部106は、オリジナルイメージ生成部105にて生成されたオリジナルリモコンイメージにおける各数字ボタン11a〜11lの表示位置に、対応する放送チャンネル情報を重畳し、図2に示すようなリモコンイメージ10aを生成する(ステップS36)。チャンネルマップ情報が「−」となっている数字ボタン(図6参照)については、放送チャンネル情報を数字ボタンに重畳しない。
【0038】
表示部107は、放送チャンネル情報重畳部106にて生成されたリモコンイメージ10aを表示(あるいは、表示を更新)する(ステップS37)。
【0039】
以上の処理を行うことにより、チャンネルマップ情報を反映したリモコンイメージ10aを表示部107に表示することができる。
【0040】
表示部107に表示されたリモコンイメージ10a上の各数字ボタン11a〜11lのいずれかをユーザが選択すると、所定の数字ボタンを選択したことを示す通知がリモコン装置1から通信部101,206を介して放送受信装置2に送信され、当該数字ボタンに対応する放送チャンネル(割り当てチャンネル)が選局部205によって選局される。
【0041】
次に、リモコンイメージ10aのネットワーク選択ボタン13a〜13cを選択したときの処理について説明する。
【0042】
リモコン装置1の操作部108によってネットワーク選択ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合(ステップS38のYES)、選択された各ネットワーク選択ボタン13a〜13cに対応するネットワーク種別をパラメータとして、チャンネルマップ取得要求を送信する(ステップS33)。
【0043】
チャンネルマップ取得要求の送信後は、リモコン装置1および放送受信装置2ともに上述の処理を行う(すなわち、リモコン装置1はステップS34〜S37の処理を、放送受信装置2はステップS43〜45の処理を行う)。
【0044】
以上の処理を行うことにより、ユーザが選択したネットワーク選択ボタン13a〜13cに応じた放送チャンネル情報が、リモコンイメージ10aの数字ボタンとして表示される。
【0045】
次に、放送受信装置2においてチャンネルマップが変更されたときの処理について説明する。
【0046】
放送受信装置2の操作部203によってチャンネルマップが変更された場合において(ステップS46)、放送受信装置2は、通信部206を介してリモコン装置1にチャンネルマップ変更通知(対応情報変更通知)を送信する(ステップS47)。
【0047】
リモコン装置1は、放送受信装置2からチャンネルマップ変更通知を受信すると(ステップS38のYES)、チャンネルマップ取得要求を送信する(ステップS33)。
【0048】
チャンネルマップ取得要求の送信後は、リモコン装置1および放送受信装置2ともに上述の処理を行う(すなわち、リモコン装置1はステップS34〜S37の処理を、放送受信装置2はステップS43〜45の処理を行う)。
【0049】
以上のことから、本実施形態1によれば、放送受信装置2にて設定されたチャンネルマップに基づいて、放送局のロゴを数字ボタンに重畳してリモコン装置1の表示部107に表示することができるので、ユーザはどの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを、リモコン装置1を見るだけで容易に把握することができる。
【0050】
また、放送受信装置2からリモコン装置1に送信するチャンネルマップ情報は数字の配列で構成されるので、EPG情報を送信する場合に比べて十分に小さい通信量で機能を実現することができる。
【0051】
また、放送受信装置2にてチャンネルマップが変更された場合には、放送受信装置2からリモコン装置1にチャンネルマップ変更通知を送信し、リモコン装置1に対してチャンネルマップの再取得を促すので、常に最新のチャンネルマップをリモコン装置1の表示部107に反映して表示させることができる。
【0052】
また、リモコン装置1の表示部107において、各数字ボタン11a〜11l上に放送チャンネル情報を重畳して表示するので、ユーザはどの数字ボタンにどの放送チャンネルが割り当てられているのかを学習することができ、放送チャンネル情報を表示しないリモコン装置を使用するときであっても、数字ボタンと当該数字ボタンに割り当てられた放送チャンネル(割り当てチャンネル)との対応に迷うことがなくなる。
【0053】
なお、本実施形態1では、リモコンイメージ10aは、簡単のために選局に最低限必要なボタンしか記載していないが、他の機能を実現するためのボタンを備えて(表示させて)もよい。
【0054】
また、本実施形態1では、ネットワーク種別ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合において、リモコン装置1は放送受信装置2に対して常にチャンネルマップ取得要求を送信していたが、現在リモコン装置1が表示しているネットワーク種別と同一のネットワーク種別を表すボタンが選択された場合には、チャンネルマップ取得要求を送信しないようにしてもよい。このようにすることにより、通信処理、イメージ生成処理、表示更新処理を省略することができるので、リモコン装置1の処理の負荷を軽減することができる。
【0055】
なお、本実施形態1では、ネットワーク種別ボタン13a〜13cのいずれかが選択された場合において、リモコン装置1は放送受信装置2に対して各ネットワーク種別ボタン13a〜13cに対応するネットワーク種別をパラメータとしてチャンネルマップ取得要求を送信していたが、パラメータとしてネットワーク種別を用いず、放送受信装置2が現在選局中のネットワーク種別に対応したチャンネルマップを送信してもよい。この場合、リモコン装置1でネットワーク種別ボタンを選択した場合の動作の一例としては、リモコン装置1から放送受信装置2にネットワーク変更要求を送信し、その応答としてチャンネルマップ情報をリモコン装置1に返信すればよい。このようにすることにより、放送受信装置2が放送ネットワークを切り替えると同時に、変更したネットワーク種別に対応したものをリモコン装置1の表示部107に表示させることが可能となる。
【0056】
なお、本実施形態1では、指定されたネットワーク種別に対応したチャンネルマップ情報のみを放送受信装置2からリモコン装置1に送信していたが、全てのネットワーク種別のチャンネルマップ情報を一括して送信してもよい。このようにすることにより、リモコン装置1にてチャンネルマップ情報を保存しておく必要はあるが、リモコン装置1の表示部107にて表示されるネットワーク種別が変更された場合であっても、放送受信装置2にチャンネルマップ情報取得要求を送信する必要がない。また、各ネットワーク種別に対応する数字ボタンを並べて表示することも可能となる。
【0057】
なお、本実施形態1では、放送受信装置2は放送チャンネル特定情報としてネットワークID、TSID、およびサービスIDをリモコン装置1に送信していたが、他の情報を送信してもよい。例えば、放送局名を送信するようにしてもよいし、サービスIDだけで放送チャンネルを特定できるような環境であればサービスIDだけを送信するようにしてもよい。
【0058】
なお、本実施1形態において、チャンネル割り当てのない(放送チャンネルが割り当てられていない)数字ボタンには放送チャンネル情報を重畳しなかったが、放送チャンネル情報を重畳しない数字ボタンに対しては、表示をグレーアウトするようにしてもよい。こうすることにより、ユーザにとってその数字ボタンを選択しても選局できないということを分かりやすくすることができる。
【0059】
なお、本実施形態1では、放送チャンネル情報として放送局のロゴ画像を表示させたが、例えば、放送局名を表示してもよい。
【0060】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1に記憶された情報(例えば、放送局のロゴ画像)に基づいて放送チャンネル情報を作成していたが、放送受信装置2から放送チャンネル情報を送信するようにしてもよい。例えば、放送受信装置2から、チャンネルマップ情報として各数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送局のロゴ画像を送信してもよい。ロゴ画像は、例えば、デジタル放送においてはトランスポートストリームに付加情報として含まれているので、当該付加情報から取得することができる。このようにすることにより、リモコン装置1と放送受信装置2との間における通信量は増えるが、リモコン装置1が必要とするメモリ量を削減することができる。
【0061】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1に記憶された情報に基づいて放送チャンネル情報を作成したが、本実施形態1による放送チャンネル選択システムとは異なる外部の機器から放送チャンネル情報を取得してもよい。例えば、インターネット上に存在するサーバから取得してもよい。このようにすることにより、外部サーバと通信を行う必要は生じるが、リモコン装置1が必要とするメモリ量を削減することができる。
【0062】
なお、本実施形態1では、放送受信装置2はデジタル放送受信装置であるとして説明したが、他の放送を受信する装置にも適用できる。例えば、ラジオ放送など、ボタンを押すとそれに対応した放送チャンネルの選択を行う装置であれば適用可能である。
【0063】
なお、本実施形態1では、選局を行うためにリモコン装置1を用いたが、選局を行わなくても放送チャンネルの選択を行う機能に対しても本実施形態を適用することができる。例えば、録画する番組を選択するためのチャンネル選択に適用することができる。
【0064】
なお、本実施形態1では、リモコン装置1と放送受信装置2との間で接続要求・接続応答を行って通信を確立してから各処理を開始するようにしたが、接続要求・接続応答の処理を省略してもよい。
【0065】
〈実施形態2〉
図7は、本発明の実施形態2によるリモコン装置1の表示部107に表示されるリモコンイメージ10aの一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態2では、チャンネルアップボタン14cを選択した場合に放送受信装置1が選局する放送チャンネル(次放送チャンネル)の放送チャンネル情報12mをチャンネルアップボタン14cに重畳して表示し、チャンネルダウンボタン14dを選択した場合に放送受信装置2が選局する放送チャンネル(前放送チャンネル)の放送チャンネル情報12nをチャンネルダウンボタン14dに重畳して表示することを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0066】
図8は、本実施形態2によるチャンネルマップ情報生成部202にて生成されるチャンネルマップ情報の一例を示す図である。
【0067】
図8に示すように、本実施形態2によるチャンネルマップ情報は、インデックス、放送チャンネル特定情報、数字ボタンの項目を含んでいる。放送チャンネル特定情報は、放送チャンネルの特定に必要な情報であり、本実施形態2ではネットワークID、TSID、およびサービスIDを用いている。数字ボタンは、各放送チャンネルに対応する数字ボタンを示し、図8ではインデックス1の放送チャンネルが数字ボタン「1」に、インデックス4の放送チャンネルが数字ボタン「2」に対応している。
【0068】
図8に示すように、数字ボタン11a〜11lの選択時に選局する放送チャンネルの並びと、チャンネルアップボタン14c、チャンネルダウンボタン14dの選択時に選局する放送チャンネルの並びとは必ずしも一致しないため、実施形態1とは異なるチャンネルマップ情報が必要となる。
【0069】
チャンネルマップ情報の送受信の流れについては、実施の形態1と同様である。本実施形態2では、チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dの各々に、次放送チャンネルおよび前放送チャンネルの放送チャンネル情報を表示するために、放送受信装置2が選局する放送チャンネルに変更があった場合には、リモコン装置1の表示部107の表示を更新する必要がある。
【0070】
図9は、本実施形態2によるリモコン装置1の処理動作を示すフローチャートである。放送受信装置2は、初回起動時および選局放送チャンネルに変更があった場合には、リモコン装置1に選局チャンネル通知を送信する。選局チャンネル通知では、放送受信装置2が新たに選局した放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を通知する(図示せず)。
【0071】
図9に示すように、リモコン装置1は、選局チャンネル通知を受信すると(ステップS91)、放送受信装置2から受信済みのチャンネルマップ情報から、選局チャンネル通知に含まれる放送チャンネル特定情報を検索する(ステップS92)。本実施形態2では、図8に示すチャンネルマップ情報において、インデックス3に該当する放送チャンネル特定情報が通知されたものとして説明する。
【0072】
次に、チャンネルマップ情報から次放送チャンネルと前放送チャンネルを取得する(ステップS93)。ここでは、次放送チャンネルとしてインデックス4の放送チャンネルを取得し、前放送チャンネルとしてインデックス2の放送チャンネルを取得する。
【0073】
なお、選局中の番組がチャンネルマップ情報の先頭(インデックス1)であった場合、前放送チャンネルはチャンネルマップ情報の末尾(インデックスN)の放送チャンネルとなる。また、選局中の番組がチャンネルマップ情報の末尾(インデックスN)の放送チャンネルであった場合、次放送チャンネルはチャンネルマップ情報の先頭(インデックス1)の放送チャンネルとなる。
【0074】
次に、次放送チャンネルと前放送チャンネルの放送チャンネル情報を生成する(ステップS94)。ここでは、実施形態1と同様に、放送チャンネルを放送する放送局のロゴ画像を放送チャンネル情報として生成する。
【0075】
放送チャンネル情報重畳部106は、生成した放送チャンネル情報をオリジナルリモコンイメージのチャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dに重畳し(ステップS95)、表示部107は表示を更新する(ステップS96)。
【0076】
以上のことから、本実施形態2によれば、チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dを選択する際、放送受信装置2が選局中の放送チャンネルの次・前放送チャンネルの放送チャンネル情報をチャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14dの各々に重畳して表示するので、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0077】
なお、本実施形態2では、リモコンを模したユーザインタフェース上(チャンネルアップボタン14cおよびチャンネルダウンボタン14d)に次放送チャンネルおよび前放送チャンネルの放送チャンネル情報を重畳して表示させたが、他のユーザインタフェースに重畳して表示させてもよい。例えば、タッチパネル上を触って操作するようなインターフェースにおいて、画面を右方向になでると次チャンネルを選局し、画面を左方向になでると前チャンネルを選局するような選局システムにおいて、表示画面の右側に次放送チャンネルの放送チャンネル情報を、表示画面の左側に前放送チャンネルの放送チャンネル情報を表示するようにしてもよい。
【0078】
〈実施形態3〉
本実施形態3では、放送受信装置2が各放送チャンネルの受信信号強度(付加情報)を取得し、取得した受信信号強度をチャンネルマップ情報に付加してリモコン装置1に送信し、リモコン装置1は、受信した受信信号強度を放送チャンネル情報とともに数字ボタン11a〜11lに重畳して表示することを特徴としている。
【0079】
図10は、本実施形態3による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態3では、放送受信装置2が受信信号強度取得部207を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0080】
受信信号強度取得部207が各放送チャンネルの受信信号強度を受信すると、チャンネルマップ情報生成部202は図11に示すような受信信号強度を付加したチャンネルマップ情報を作成する。
【0081】
図12は、本実施形態3による受信信号強度取得部207の処理動作を示すフローチャートである。図12に示すように、受信信号強度取得部207は、数字ボタン11a〜11lに割り当てられている放送チャンネルがあれば、当該放送チャンネルを選局する(ステップS121)。放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンについては選局を行わない。なお、この選局処理は、選局部205とは異なるチューナを用いて行われる。つまり受信信号強度取得部207の動作が選局部205に影響を与えることはない。
【0082】
選局が行われると(ステップS122)、選局した放送チャンネルの信号受信強度を取得し(ステップS123)、記憶する。この処理を全ての数字ボタン11a〜11lに割り当てられた放送チャンネルに対して行う(ステップS124)。
【0083】
信号受信強度の測定を終えると、チャンネルマップ情報生成部202に信号受信強度の情報を渡す。信号受信強度のデータは、図11に示すようにチャンネルマップ情報に付加され、実施形態1と同様のタイミングで通信部206を介してリモコン装置1に送信される。
【0084】
リモコン装置1が通信部101を介してチャンネルマップ情報を受信すると、放送チャンネル情報生成部102は、放送チャンネル情報として放送局のロゴ画像と信号受信強度とを組み合わせたイメージを生成する。表示部107には、放送チャンネル情報生成部102にて生成された放送チャンネル情報が数字ボタン11a〜11lに重畳して表示される。
【0085】
なお、前回測定時と比較して受信信号強度の変更が所定の閾値以上である放送チャンネルがあった場合には(ステップS125のYES)、チャンネルマップ変更通知をリモコン装置1に送信する(ステップS126)。これにより、リモコン装置1は最新の受信信号強度を数字ボタン11a〜11lに重畳して表示することができる。
【0086】
以上のことから、本実施形態3によれば、各数字ボタンの割り当てられた放送チャンネルの受信信号強度(付加情報)を各数字ボタンに重畳して表示しているので、リモコン装置1の表示部107に表示されたリモコンイメージを見るだけで、各放送チャンネルの受信信号強度を容易に把握することができる。
【0087】
また、受信信号強度の取得は、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルのみであるので、全ての放送チャンネルの受信信号強度を取得しても、放送受信装置2にて生じる処理の負荷は大きくならない。
【0088】
なお、本実施形態3では、選局部205と受信信号強度取得部207とは別個のチューナを用いたが、選局部205から受信信号強度を取得するようにしてもよい。このようにすることにより、選局部205が選局した放送チャンネルの受信信号強度しか取得できないので、常に最新の受信信号強度をリモコン装置1に表示できなくなるが、放送受信装置2の部品数を減らすことができる。
【0089】
また、本実施形態3では、放送チャンネルの受信信号強度をチャンネルマップ情報に付加したが、付加する情報は放送チャンネルに関する情報であればなんでもよい。例えば、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルで放送中の番組名などでもよい。その場合、受信信号強度に大きな変動がないかを確認していたところで、番組名が変わったかを判断するようにすれば、リモコン装置1に最新の放送番組名を表示することができる。このようにすることにより、数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルについてのより多くの情報をリモコン装置1に表示できるようになり、ユーザの利便性が高まる。
【0090】
〈実施形態4〉
本発明の実施形態4では、普段、放送受信装置2を使用している地域(自地域)とは異なる地域(他地域)で放送チャンネル選択システムを使用する場合において、自地域の放送チャンネルの放送チャンネル情報をその系列チャンネルが割り当てられている数字ボタンに重畳してリモコン装置1の表示部107に表示することを特徴としている。すなわち、放送受信装置2が系列の存在する放送チャンネルを受信している場合において、リモコン装置1は、現に受信している放送チャンネルに代えてその系列の放送チャンネルの放送チャンネル情報を重畳して表示部107に表示することを特徴としている。
【0091】
図13は、本実施形態4による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態4では、リモコン装置1が自地域記憶部109を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0092】
自地域記憶部109は、操作部108からの入力によって設定された自地域のチャンネルマップを記憶する。制御部103は、自地域記憶部109に記憶された自地域の放送局(自地域放送局)の系列局(系列放送局)の放送チャンネルがチャンネルマップに含まれるか否かを調べる。
【0093】
図14は、本実施形態4によるリモコン装置1の処理動作を示すフローチャートである。図14において、ステップS141〜ステップS144は、図3のステップS31〜ステップS34に対応し、ステップS148〜ステップS151は、図3のステップS35〜ステップS38に対応している。
【0094】
図14に示すように、リモコン装置1は、放送受信装置2から受信したチャンネルマップ情報が系列放送局の放送チャンネルを含むか否かを調べ(ステップS145)、系列放送局の放送チャンネルを含む場合には、系列放送局の放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル特定情報に置き換える(ステップS146)。
【0095】
図15は、本実施形態4によるチャンネルマップ情報の置き換えの一例を示す図である。図15において、DEF放送局およびGHI放送局は自地域放送局とし、XYZ放送局は自地域の系列局ではない(他地域の放送局)とする。
【0096】
図15に示すように、放送受信装置2から受信したチャンネルマップ情報には、DEF放送局の系列局およびGHI放送局の系列局の放送チャンネル特定情報が含まれている。この場合、DEF放送局の系列局の放送チャンネル特定情報を、DEF放送局の適当な放送チャンネル特定情報に置き換える。
【0097】
DEF放送局の適当な放送チャンネル特定情報とは、例えば、DEF放送局に割り当てられたネットワークID、TSIDと割り当てられたサービスIDの範囲の中で一番先頭のサービスIDを用いればよい。
【0098】
GHI放送局についても同様に、DEF放送局の系列局の放送チャンネル特定情報を、GHI放送局の適当な放送チャンネル特定情報に置き換える。
【0099】
XYZ放送局については、自地域に系列の放送局が存在しないので、放送チャンネル特定情報の置き換えは行わない。
【0100】
放送チャンネル情報生成部102は、放送チャンネル特定情報に基づいた放送チャンネル情報を生成する(ステップS148)ので、リモコン装置1の表示部107に表示される数字ボタン11a〜11lには、置き換えられた自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル情報が重畳して表示される。
【0101】
以上のことから、本実施形態4によれば、他地域で放送チャンネル選択システムを使用した場合であっても、自地域放送局の系列局の放送チャンネルがあれば、当該系列局の放送チャンネルが自地域放送局の放送チャンネルの放送チャンネル情報に置き換えて表示されるので、自地域放送局の系列局の放送チャンネルをどの数字ボタンで選局することができるのかを容易に把握することができる。
【0102】
なお、系列局の放送チャンネル特定情報を自地域の放送チャンネル特定情報に置き換えた場合には、置き換えたことを示すマークを数字ボタン上に重畳して表示するようにしてもよい。このようにすることにより、どの放送チャンネル情報が置き換えられたのかをユーザが容易に把握することができる。
【0103】
なお、本実施形態4では、置き換えた放送チャンネル情報のみを数字ボタン上に表示したが、置き換える前の放送チャンネル情報と、置き換えた後の放送チャンネル情報との両方を数字ボタン上に重畳して表示するようにしてもよい。このようにすることにより、放送局の系列関係を容易に把握することができるとともに、それらがどの数字ボタンに割り当てられているのかをユーザが容易に把握することができる。
【0104】
なお、本実施形態4では、リモコン装置1にて自地域放送局と系列放送局との対応付けを行った上で放送チャンネル特定情報を置き換えたが、この対応付けと置き換えを放送受信装置2にて行い、放送受信装置2からは置き換えた後のチャンネルマップ情報をリモコン装置1に送信するようにしてもよい。このようにすることにより、放送受信装置2での処理は増加するが、リモコン装置1での処理負荷を軽減することができる。
【0105】
〈実施形態5〉
本発明の実施形態5では、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更し、変更後のチャンネルマップを放送受信装置1に送信して反映させることを特徴としている。
【0106】
図16は、本実施形態5による放送チャンネル選択システムの構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態5では、リモコン装置1がチャンネルマップ情報生成部110を備えることを特徴としている。その他の構成および動作は、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0107】
本実施形態5では、ユーザは、リモコン装置1にて放送受信装置2のチャンネルマップを変更することができる。以下、詳細について説明する。
【0108】
チャンネルマップの変更時において、リモコン装置1の表示部107にはチャンネルマップ変更画面10b(対応情報変更画面)が表示される(図17参照)。図17は、チャンネルマップ変更画面の一例を示す図である。図17に示すように、チャンネルマップ変更画面10bには、非割り当てチャンネル表示領域15が設けられており、非割り当てチャンネル表示領域15には、非割り当てチャンネル情報12A〜12Cが表示されている。その他の構成は、図2に示すリモコンイメージ10aと同様である。
【0109】
チャンネルマップ変更画面が表示部107に表示されると、ユーザは操作部108を介して、非割り当てチャンネル表示領域15に表示されている放送チャンネル情報を指で押さえ、そのまま異なる数字ボタンの表示領域に移動させて離す(ドラッグ操作を行う)ことにより、放送チャンネル情報の表示位置を変更することができる。
【0110】
このように、数字ボタンに放送チャンネル情報を非割り当てチャンネル表示領域15にドラッグすると、その数字ボタンへの放送チャンネルの割り当てを解除することができる。一方、非割り当てチャンネル表示領域15に表示している放送チャンネル情報を数字ボタンの表示領域に移動する(ドラッグする)と、その数字ボタンに対応する放送チャンネルを割り当てることができる。
【0111】
なお、放送チャンネル情報の表示位置の変更先は、放送チャンネルが割り当てられていない数字ボタンのみとする。すでに放送チャンネルが割り当てられている数字ボタンの表示領域に対して放送チャンネル情報をドラッグしても、リモコンイメージもチャンネルマップも更新されない。
【0112】
以上の操作を行うことにより、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更することができる。
【0113】
図18は、リモコン装置1の表示部107に表示されるチャンネルマップ変更画面10bの一例を示す図であり、図17に示すチャンネルマップ変更画面10bから放送チャンネル情報の表示位置を変更した場合の一例を示している。
【0114】
図18に示すように、数字ボタン「2」に割り当てられていた放送チャンネル情報12bを、数字ボタン「3」の表示領域に移動させている。このことは、放送チャンネル情報12bが示す放送チャンネルの割り当てを数字ボタン「2」から「3」に変更したことを意味している。また、数字ボタン「6」に割り当てられていた放送チャンネルを、放送チャンネル情報12fが示す放送チャンネルから、放送チャンネル情報12Cが示す放送チャンネルに変更している。
【0115】
ユーザがチャンネルマップ変更画面10bでのチャンネルマップの変更を完了すると、チャンネルマップ情報生成部110は、図6に示すチャンネルマップ情報と同様の、数字ボタンと当該数字ボタンに割り当てられた放送チャンネルの放送チャンネル特定情報を生成する。上記の例の場合(図17から図18に変更した場合)であれば、数字ボタン「2」の行が「−(割り当てなし)」となり、数字ボタン「2」の放送チャンネル特定情報として示されていた情報が、数字ボタン「3」の行に示される。
【0116】
リモコン装置1は、チャンネルマップ情報生成部110がチャンネルマップ情報を生成すると、通信部101を介して放送受信装置2にチャンネルマップ情報を送信する。
【0117】
放送受信装置2は、通信部206を介してリモコン装置1からチャンネルマップ情報を受信すると、チャンネルマップ記憶部201に受信したチャンネルマップの情報を記憶し、放送受信装置2全体に対して記録したチャンネルマップを適用する。
【0118】
以上のことから、本実施形態5によれば、リモコン装置1にてチャンネルマップを変更でき、また、チャンネルマップの変更を直感的な操作によって行うことができるので、ユーザにとって利便性が向上する。
【0119】
なお、本実施形態5では、チャンネル割り当て変更のために図17に示すようなチャンネルマップ変更画面10bを表示させたが、チャンネルマップ変更画面10bをリモコンイメージ(図2参照)として選局操作を行ってもよい。このようにすることにより、リモコンの数字ボタンに割り当てられていない放送チャンネルも、任意の数字ボタンに放送チャンネル情報を割り当てることによって、すぐに選局可能となる。
【符号の説明】
【0120】
1 リモコン装置、2 放送受信装置、10a リモコンイメージ、10b チャンネルマップ変更画面、11a〜11l 数字ボタン、12a〜12n 放送チャンネル情報、13a〜13c ネットワーク選択ボタン、14a,14c チャンネルアップボタン、14b,14d チャンネルダウンボタン、15 非割り当てチャンネル表示領域、101 通信部、102 放送チャンネル情報生成部、103 制御部、104 ネットワーク種別記憶部、105 オリジナルイメージ生成部、106 放送チャンネル情報重畳部、107 表示部、108 操作部、109 自地域記憶部、110 チャンネルマップ情報生成部、201 チャンネルマップ記憶部、202 チャンネルマップ情報生成部、203 操作部、204 制御部、205 選局部、206 通信部、207 受信信号強度取得部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、前記機能ボタンの操作を前記通信手段を介して前記放送受信装置に通知するリモコン装置であって、
前記機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各前記放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報を対応の各前記機能ボタンに重畳して表示させることを特徴とする、リモコン装置。
【請求項2】
前記放送チャンネル情報は、ロゴを含むことを特徴とする、請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記機能ボタンを含むオリジナルのリモコンイメージであるオリジナルリモコンイメージを生成するオリジナルイメージ生成手段と、
前記オリジナルイメージ生成手段にて生成された前記オリジナルイメージに対して、前記放送チャンネル情報生成手段にて生成された前記放送チャンネル情報を重畳させたリモコンイメージを生成する放送チャンネル情報重畳手段と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記放送受信装置に対して前記対応情報の取得を要求する対応情報取得要求を送信することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項5】
前記機能ボタンは、放送のネットワーク種別を選択するネットワーク選択ボタンを含み、
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報取得要求とともに前記ネットワーク選択ボタンによって選択された前記ネットワーク種別の情報を付加して前記放送受信装置に送信し、前記通信手段を介して当該放送受信装置から前記ネットワーク種別の情報に対応する前記対応情報を受信することを特徴とする、請求項4に記載のリモコン装置。
【請求項6】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報に変更があったことを通知する対応情報変更通知を受信すると、前記通信手段を介して前記放送受信装置に対して前記対応情報取得要求を送信することを特徴とする、請求項4または5に記載のリモコン装置。
【請求項7】
前記機能ボタンは、視聴可能な前記放送チャンネルを順送りに選局するチャンネルアップボタンと、視聴可能な前記放送チャンネルを逆送りに選局するチャンネルダウンボタンとを含み、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報を対応の前記チャンネルアップボタンおよび前記チャンネルダウンボタンに重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項8】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報とともに前記放送チャンネルに対応する付加情報を前記放送受信装置から受信すると、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報および各前記付加情報を対応の各前記機能ボタンに重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項9】
前記付加情報に変更があった場合において、
前記タッチパネル手段は、変更された前記付加情報を表示することを特徴とする、請求項8に記載のリモコン装置。
【請求項10】
前記付加情報は、前記放送チャンネルの受信信号強度であることを特徴とする、請求項8または9に記載のリモコン装置。
【請求項11】
前記放送受信装置が系列の存在する放送チャンネルを受信している場合において、
前記タッチパネル手段は、現に受信している放送チャンネルに代えてその系列の放送チャンネルの前記放送チャンネル情報を重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項12】
前記タッチパネル手段は、前記対応情報の変更が可能な対応情報変更画面を表示し、当該対応情報変更画面で前記対応情報の変更を行うことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれかに記載の前記リモコン装置と、
前記リモコン装置による操作の通知を受信する前記放送受信装置と、
を備える、放送チャンネル選択システム。
【請求項1】
放送受信装置と通信を行う通信手段と、機能ボタンを表示するタッチパネル手段とを備え、前記機能ボタンの操作を前記通信手段を介して前記放送受信装置に通知するリモコン装置であって、
前記機能ボタンと放送チャンネルとの対応を示す対応情報に基づいて各前記放送チャンネルを特徴的に識別する放送チャンネル情報を生成する放送チャンネル情報生成手段をさらに備え、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報を対応の各前記機能ボタンに重畳して表示させることを特徴とする、リモコン装置。
【請求項2】
前記放送チャンネル情報は、ロゴを含むことを特徴とする、請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記機能ボタンを含むオリジナルのリモコンイメージであるオリジナルリモコンイメージを生成するオリジナルイメージ生成手段と、
前記オリジナルイメージ生成手段にて生成された前記オリジナルイメージに対して、前記放送チャンネル情報生成手段にて生成された前記放送チャンネル情報を重畳させたリモコンイメージを生成する放送チャンネル情報重畳手段と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記放送受信装置に対して前記対応情報の取得を要求する対応情報取得要求を送信することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項5】
前記機能ボタンは、放送のネットワーク種別を選択するネットワーク選択ボタンを含み、
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報取得要求とともに前記ネットワーク選択ボタンによって選択された前記ネットワーク種別の情報を付加して前記放送受信装置に送信し、前記通信手段を介して当該放送受信装置から前記ネットワーク種別の情報に対応する前記対応情報を受信することを特徴とする、請求項4に記載のリモコン装置。
【請求項6】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報に変更があったことを通知する対応情報変更通知を受信すると、前記通信手段を介して前記放送受信装置に対して前記対応情報取得要求を送信することを特徴とする、請求項4または5に記載のリモコン装置。
【請求項7】
前記機能ボタンは、視聴可能な前記放送チャンネルを順送りに選局するチャンネルアップボタンと、視聴可能な前記放送チャンネルを逆送りに選局するチャンネルダウンボタンとを含み、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報を対応の前記チャンネルアップボタンおよび前記チャンネルダウンボタンに重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項8】
前記リモコン装置は、前記通信手段を介して前記対応情報とともに前記放送チャンネルに対応する付加情報を前記放送受信装置から受信すると、
前記タッチパネル手段は、各前記放送チャンネル情報および各前記付加情報を対応の各前記機能ボタンに重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項9】
前記付加情報に変更があった場合において、
前記タッチパネル手段は、変更された前記付加情報を表示することを特徴とする、請求項8に記載のリモコン装置。
【請求項10】
前記付加情報は、前記放送チャンネルの受信信号強度であることを特徴とする、請求項8または9に記載のリモコン装置。
【請求項11】
前記放送受信装置が系列の存在する放送チャンネルを受信している場合において、
前記タッチパネル手段は、現に受信している放送チャンネルに代えてその系列の放送チャンネルの前記放送チャンネル情報を重畳して表示することを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項12】
前記タッチパネル手段は、前記対応情報の変更が可能な対応情報変更画面を表示し、当該対応情報変更画面で前記対応情報の変更を行うことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれかに記載の前記リモコン装置と、
前記リモコン装置による操作の通知を受信する前記放送受信装置と、
を備える、放送チャンネル選択システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
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【図12】
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【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−46342(P2013−46342A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184631(P2011−184631)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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