説明

リモート・カスタマ・サービス・インタフェースを用いたプロバイダ・エッジ・ブリッジ

仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法及びプロバイダ・エッジ・ブリッジ(91、131)。1つの実施例では、プロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)は、カスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネント(94)と、C−VLANコンポーネントとメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)(92)とへ接続された第1のS−VLANコンポーネント(95)と、C−VLANコンポーネント(94)と第1のS−VLANコンポーネント(95)と外部ネットワーク・ネットワーク・インタフェース(E−NNI)(93)とに接続された第2のS−VLANコンポーネント(96)とを備える。他の実施例においては、プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)は、C−VLANコンポーネント(94)と、C−VLANコンポーネントとMEN(92)とE−NNI(93)とに接続された単一のS−VLANコンポーネント(132)とを備える。両方の実施例において、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、VUNIサービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するように構成設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2009年11月13日出願の米国特許仮出願番号第60/260,925号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は一般的には通信システムに関し、特に、プロバイダ・エッジ・ブリッジ内のリモート・カスタマ・サービス・インタフェースを提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
メトロ・イーサネット(登録商標)・フォーラムは、メトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)によって提供されるサービス、MENへのインタフェース、及びサービスとインタフェースを特徴づける属性とを規定している。
【0004】
図1はMENとカスタマ装置(CE)13a〜13cとの間の複数ユーザ・ネットワーク・インタフェースA−C(UNI)12a〜12cを示したMEN11の簡略化されたブロック図である。MENが802.1技術によって実装されている場合、MENはプロバイダ・ブリッジ・ネットワーク(802.1ad)と同等である。図1に示すように、各UNIはMENとCEとの間の境界である。UNIにおけるフレームフォーマットはタグ無しもしくはCタグ付き・イーサネット(登録商標)・フレームである。UNIはポート・ベースもしくはCタグ付きのどちらかのサービス・インタフェースを提供する。UNIにおいてイーサネット(登録商標)仮想接続(EVC)へマッピングされた任意の入口カスタマ・フレームが、同じEVCへと対応付けられた任意の、もしくはすべての他のUNIに配信されるように、EVCはUNIと関連している。図1は2つのEVCを図示する。EVC−1は、UNI AとUNI Bと関連し、EVC−2はUNI A、UNI B及びUNI Cと関連する。プロバイダ・ブリッジ・ネットワークにとって、EVCはサービス仮想ローカル・エリア・ネットワーク(S−VLAN)によって実施され、S−VLAN識別子(S−VID)によって識別されるサービス・インスタンスである。
【0005】
図2は外部ネットワーク・ネットワーク・インタフェース(E−NNI)23によって接続された2つの事業者MEN21及び22の簡略化されたブロック図である。MEFモデルには、カスタマによって提示されたエンド−ツウ−エンドサービスを担当するサービス・プロバイダがある。サービスを実現するために、各々がMENを担当する1つ以上の事業者とサービス・プロバイダは契約を結ぶかもしれない。サービス・プロバイダは事業者の1つであってもよいし、そうでなくてもよい。E−NNIは、分離された管理ドメインによって運用される2つの事業者MENの間の境界を表す参照点である。
【0006】
E−NNI23における物理メディアは全二重の802.3 LANである。E−NNIにおけるフレームフォーマットはSタグ付きの802.3 フレームである。S−VIDは、E−NNIのいずれかの側の事業者がフレームを適切なオペレータ仮想接続(OVC)のエンドポイントへとマッピングすることを可能とするサービス識別子である。
【0007】
EVC24はエンド−ツウ−エンドの(UNI−UNI間)のサービス・インスタンスである。OVCは(1つの事業者MENに対する)ローカル・サービス・インスタンスである。図2はMEN21のための第1のOVC25とMEN22のための第2のOVCを図示している。多くの場合、OVCとEVCとの間には、所与の事業者MENと1対1の関係がある、しかしながら、これは全ての場合には真実ではない。図2の下部の矢印はOVC25及び26、そしてEVC24を示す単純な例である。
【0008】
図3は、サービス・プロバイダがカスタマへとマルチポイントEVCを提供する2つの事業者MEN31及び32の簡略化されたブロック図である。MENはE−NNI33によって接続される。特定の環境下において、サービス・プロバイダはカスタマへ提供されているサービスの詳細を他の事業者に公開もしくは委託したくないかもしれない。サービス・プロバイダはカスタマへマルチポイント・サービスを提供するかもしれないが、他の事業者のMENからはポイント−ツウ−ポイントOVCのみを購入する。図3に示される例において、サービス・プロバイダAは、UNI A 34a、UNI B 34b、UNI E 34e、UNI D 34dにおいてカスタマへマルチポイントEVCを提供する。また、サービス・プロバイダAは、MEN A 31も所有している(つまり、サービス・プロバイダAはMEN Aの事業者でもある)。カスタマ情報を秘密にし、運用コストを削減するために、サービス・プロバイダAはMEN B 32の事業者から2つのポイント−ツウ−ポイントOVCを購入するのみである。
【0009】
UNI E 34eから宛先をUNI D 34dとしてフレームが送信された場合に問題が発生する。サービス・プロバイダAは、MEN B 32からは2つのポイント−ツウ−ポイントOVCのみを用いるため、E−NNI33のポートにおいてこのフレームはMEN A31によって受信され、同じ物理ポートにおいてUNI D 34dへ異なるS−VIDで送信される必要がある。この処理は“ヘアピン・スイッチング”として言及され、現在のプロバイダ・エッジ・ブリッジによってはサポートされていない。
【0010】
図4は、図3の“ヘアピン・スイッチング”と類似の処理で他の事業者MENに位置するカスタマへ、サービス・プロバイダがサービスを提供する場合での2つの事業者MEN 41及び42の単純化されたブロック図である。MENはE−NNI43によって接続されている。サービス・プロバイダAは2つ以上のEVCをMEN Bに位置するUNI D 44dへ提供する。サービス・プロバイダAはMEN Aを所有するが、MEN Bは所有しない。図4に示される単純な解決法は、サービス・プロバイダAが事業者BからのEVCごとにOVCを取得し、事業者Bにサービス多重化機能を実行させることである。
【0011】
しかしながら、サービス・プロバイダはこの解決法をいくつかの理由によって好まないかもしれない。第1に、サービス・プロバイダAは事業者Bから複数OVCを購入するために、カスタマ情報の詳細を公開する必要がある。第2に、UNI Dに提供されるEVC数のようなサービスの変更がある場合にはいつでも、サービス・プロバイダAはオペレータBと調整しなければならない。
【0012】
図5はMEN AにおいてE−NNI54のそばの仮想UNI(VUNI)53がサービス多重化及び他のUNI機能を実行する状況における2つの事業者MEN51と52の簡略化されたブロック図である。MENが802.1技術を使用する場合、E−NNIにおいてVUNIを実装するには、S−VIDに基いてE−NNIにおいて受信した多重化されたフレームをまず分離し、カスタマVLAN識別子(C−VID)に基いてEVCへフレームをマッピングするノーマル・プロバイダ・エッジ・ブリッジ機能を実行する逆多重化機能を必要とする。VUNIは現在のプロバイダ・エッジ・ブリッジによってサポートされていない。
【0013】
図6は現存するプロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデル61の単純化したブロック図である。802.1ad(プロバイダ・ブリッジ)において、新たなサービスVLANタグはプロバイダ・ネットワークで用いるために定義される。それで、プロバイダ・ブリッジ・ネットワークの端部におけるブリッジが、カスタマVLAN(C−VLAN)タグとサービスVLAN(S−VLAN)タグの両方において動作する必要がある。プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANコンポーネント63へのサービス・インスタンスごとの内部接続に、少なくとも1つのC−VLANコンポーネント62(カスタマに対して1つ)を備える。C−VLANコンポーネントは、カスタマ所有の装置と接続され、単一のカスタマとフレームを送受信するカスタマ・エッジ・ポート(CEP)64を備える。S−VLANコンポーネントは、単一カスタマとフレームを送受信する少なくとも1つのCNPを備える。S−VLANコンポーネントはまた、複数カスタマとフレームを送受信するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)67も備える。
【0014】
図7はプロバイダ・ブリッジ・ネットワークにおける“ヘアピン・スイッチング”と“VUNI”の問題を扱うためにIEEE 802.1Qbc/D0.0において提案されているプロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデル71の単純化されたブロック図である。図7に図示されるように、S−VLANマッピング・コンポーネント72の使用を通じて、複数リモート・カスタマ・サービス・インタフェースは、2つのプロバイダ・ブリッジ・ネットワークを相互接続したLANにより備えられる。
【0015】
そのモデルは、単一のサービスVIDと関連付けられたリモート・カスタマ・サービス・インタフェース74を各内部LANが提供する場合、S−VLANマッピング・コンポーネント72が共通ポート(例えば、S−VLANマッピング・コンポーネント72内のPNP)と複数の(内部)LANのセット73との間でフレームを中継することを規定している。S−VLANマッピング・コンポーネント72は、1つのS−VLANタグがつけられた外部LANと各々が単一サービス・インタフェースを提供する内部LANのセットとの間でフレームを伝達する、限定された機能のS−VLANコンポーネントである。リモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)に属するフレームは一意のサービスVIDによって識別され、固有の内部LANへ、そして固有の内部LANからマッピングされる。
【0016】
R−CSIはCタグ付き・サービス・インタフェースを提供する(即ち、VUNIを提供する)ためにC−VLANコンポーネント75へ接続してもよく、或いは、ポート・ベース・インタフェースを提供する(即ち、ヘアピン・スイッチングを提供する)ためにプロバイダ・ブリッジのS−VLANコンポーネント76へ直接接続されてもよい。1つの内部LAN77は複数のPBNの間のSタグ付き・サービス・インタフェースを提供してもよく、複数サービスVIDがこのインタフェースへマッピングされてもよい。プロバイダ・ブリッジのS−VLANコンポーネント76へと直接接続され、Sタグ付き・サービス・インタフェースを提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
既存のリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)の解決策がもつ課題は、それが新たなS−VLANマッピング・コンポーネント72を必要とする点にある。これは新たな機能をサポートするために追加の新しいハードウェアを必要とし、標準化されたC−VLANコンポーネント62やS−VLANコンポーネント63は再利用できない。さらに、この解決策はコストがかかり、望ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、プロバイダ・エッジ・ブリッジにおけるリモート・カスタマ・サービス・インタフェースを提供するシステム及び方法を提供する。本発明はヘアピン・スイッチング及びVUNI機能をサポートするためにC−VLAN及びS−VLANコンポーネントを再利用するためのVLANコンポーネントの構築の柔軟性を利用する。第1の実施例では、既存のVLANコンポーネントが前記機能を提供するために利用される。S−VLANマッピングコンポーネントを使用する代わりに、本発明は特定の構成設定を行ったS−VLANコンポーネントを加える。第2の実施例では、プロバイダ・エッジ・ブリッジ・アーキテクチャが新たな機能コンポーネントを追加せずに利用される。新たなポート機能は単一のS−VLANコンポーネントもしくは市販のプロバイダ・エッジ・ブリッジへと統合される。
【0019】
1つの実施例では、本発明はサービス仮想ローカル・エリア・ネットワーク(S−VLAN)マッピング・インタフェースを用いることなく、仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェースを提供するために、プロバイダ・ブリッジ・ネットワークにおけるプロバイダ・ブリッジ・ネットワークを構成設定する方法に関するものである。プロバイダ・エッジ・ブリッジは、カスタマ・エッジ・ポート(CEP)と複数プロバイダ・エッジ・ポート(PEP)とを含むカスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネントを含む。プロバイダ・エッジ・ブリッジは、第1のS−VLANコンポーネントを通じてメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)へ接続され、第2のS−VLANコンポーネントを通じて外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)へと接続される。本発明の方法は、E−NNIから離れた場所からカスタマへVUNIサービス・インタフェースを提供するために、MENに面している第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートがMENにおける内部サービスに接続されている場合に、S−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として、前記複数ポートを指定する工程と、複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットがVUNIタイプのリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)として扱われるように複数のRCPによって構成設定する工程と、前記MENにおける複数のS−VIDからなるセットを識別するS−VIDテーブルが前記E−NNIにおけるトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされるように、前記RCPによって構成設定する工程とを含む。この方法はまた、各構成設定されたS−VIDに、前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)を割り当てる工程と、前記S−VIDマージング・テーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEPからなるセットに対して一対一で前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する工程と、前記第2のS−VLANコンポーネントのCNPへ接続するために前記C−VLANコンポーネントのCEPを構成設定する工程と、前記トンネルされた単一のS−VLANサービスのために前記S−VIDで前記第2のS−VLANコンポーネントの前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)を構成設定する工程をも含む。このようにして、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、前記S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、VUNIサービス・インタフェースを提供するように構成設定される。
【0020】
別の実施例では、本発明は、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するためにプロバイダ・ブリッジ・ネットワークのプロバイダ・ブリッジ・ネットワークを構成設定する方法に関するものである。プロバイダ・エッジ・ブリッジは、第1のS−VLANコンポーネントを通じてMENへと接続され、第2のS−VLANコンポーネントを通じてE−NNIへと接続される。本発明の方法は、E−NNIから離れた場所からカスタマへヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するためにMENの内部サービスに複数のポートが接続している場合に、前記MENに面する第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートをRCPとして指定する工程と、複数のS−VIDからなるセットがヘアピン・スイッチングタイプのR−CSIとして扱われるように、複数のRCPによって構成設定する工程と、前記MENの内部のS−VIDが前記E−NNIの複数のS−VLANサービスへと分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルをRCPによって構成設定する工程とを含む。この方法はまた、前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるCNPを各構成設定されたS−VIDへと割り当てる工程と、前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記第1のS−VIDコンポーネントの複数CNPに構成設定する工程と、第2のS−VLANコンポーネントのCNPに接続するように前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する工程と、前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、前記MENの内部のS−VIDを分割するために、前記第2のS−VLANコンポーネントの前記複数のCNPとPNPに異なるS−VIDで構成設定する工程とを含む。このようにして、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用せず、ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するよう構成設定される。
【0021】
別の実施例では、本発明はS−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなくVUNIサービス・インタフェースを提供するためにプロバイダ・ブリッジ・ネットワークにおけるプロバイダ・エッジ・ブリッジを構成設定する方法に関するものである。この実施例において、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANコンポーネントの複数のRCPを通じてMENへと接続され、同じS−VLANコンポーネントのPNPを通じてE−NNIへと接続される。本発明の方法は、E−NNIから離れた場所からカスタマへVUNIサービス・インタフェースを提供するために、複数のポートがMENの内部サービスに接続している場合に、前記MENに面している複数のS−VLANポートをRCPとして指定する工程と、複数のS−VIDからなるセットがVUNIタイプのR−CSIとして扱われるように前記複数のRCPによって構成設定する工程と、前記MENの前記複数のS−VIDからなるセットを識別するS−VIDマージングテーブルが前記E−NNIにおけるトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされるように前記複数のRCPによって構成設定する工程とを含む。この方法はまた、前記S−VLANの異なるCNPを前記各構成設定されたS−VIDに割り当てる工程と、前記S−VIDマージングテーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEPからなるセットに一対一で前記S−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する工程と、前記トンネルされたサービスのために同じS−VIDで前記E−NNIに面する前記S−VLANコンポーネントの前記PNPを構成設定する工程とを含む。このようにして、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、VUNIサービス・インタフェースを提供するために構成設定される。
【0022】
別の実施例では、本発明はS−VLANマッピング・コンポーネントを用いることなく、ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するためにプロバイダ・ブリッジ・ネットワークにおけるプロバイダ・エッジ・ブリッジを構成設定する方法に関するものである。再び、この実施例では、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANコンポーネントの複数のRCPを通じてMENへ接続され、同じS−VLANコンポーネントのPNPを通じてE−NNIに接続される。本発明の方法は、E−NNIから離れた場所からカスタマへヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために複数のS−VLANポートがMENにおける複数の内部サービスに接続している場合、前記MENに面しているこれら複数のS−VLANポートを前記複数のRCPとして指定する工程と、複数のS−VIDからなるセットがヘアピン・スイッチングタイプのR−CSIとして扱われるように前記複数のRCPによって構成設定する工程と、前記MEN内部のS−VIDが前記E−NNIにおける複数のS−VLANサービスに分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルを前記複数のRCPによって構成設定する工程とを含む。その方法はまた、前記各構成設定されたS−VIDへ前記S−VLANコンポーネントの異なるCNPを割り当てる工程と、前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記S−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する工程と、前記S−VLANコンポーネントの他のCNPに接続するよう当該同じS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する工程と、前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従って、前記MEN内部のS−VIDを分割するために、前記S−VLANコンポーネントの複数のCNPとPNPを異なるS−VIDで構成設定する工程とを含む。このようにして、プロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用せず、ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するよう構成設定される。
【0023】
別の実施例では、本発明は、VUNIサービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するプロバイダ・エッジ・ブリッジに関するものである。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、CEPと複数PEPを有するC−VLANコンポーネントと、前記C−VLANコンポーネントとMENへと接続された第1のS−VLANコンポーネントと、前記C−VLANコンポーネント、第1のS−VLANコンポーネント、及びE−NNIへと接続された第2のS−VLANコンポーネントとを備える。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、VUNIサービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために構成設定される。
【0024】
異なる実施例では、本発明は、VUNIサービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するプロバイダ・エッジ・ブリッジに関するものである。プロバイダ・エッジ・ブリッジは、CEPと複数PEPとを有するC−VLANコンポーネントと、C−VLANコンポーネント、MEN、そしてE−NNIへと接続された単一のS−VLANコンポーネントとを備える。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、VUNIサービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するよう構成設定される。
【0025】
本発明は、S−VLANマッピング・コンポーネントを必要としないので、既存のリモート・カスタマ・サービス・インタフェースの解決策に関する課題を解決している。本発明は新たな機能を支援するための新たなハードウェアを追加せず、標準化されたC−VLANとS−VLANコンポーネントとそのポートを新たな方法で構成設定することにより既存のプロバイダ・エッジ・ブリッジに実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】MENとカスタマ装置(CE)と間のユーザ・ネットワーク・インタフェース(UNI)を例示するMENの単純化されたブロック図である。
【図2】外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)によって接続された2つの事業者MENの単純化されたブロック図である。
【図3】サービスプロバイダがカスタマへマルチポイントEVCを提供している、2つの事業者MENの単純化されたブロック図である。
【図4】サービスプロバイダが別の運用事業者のMENに位置するカスタマへサービスを提供している2つの事業者MENの単純化されたブロック図である。
【図5】E−NNIのMEN A側の仮想UNI(VUNI)がサービス多重化と他のUNI機能を実行している2つの事業者MENの単純化されたブロック図である。
【図6】プロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデルの単純化されたブロック図である。
【図7】プロバイダ・ブリッジ・ネットワークにおける“ヘアピン・スイッチング”と“VUNI”の問題を扱う提案されたプロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデルの単純化されたブロック図である。
【図8】2つのプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)の間に実装されたENNIの単純化されたブロック図である。
【図9】本発明のプロバイダ・エッジ・ブリッジの第1の代表的な実施例の単純化されたブロック図である。
【図10】図9のプロバイダ・エッジ・ブリッジを利用した仮想Cタグ付き(VUNI)サービスインタフェースを提供する方法の工程を示すフローチャートである。
【図11】図9のプロバイダ・エッジ・ブリッジを利用したヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法の工程を示すフローチャートである。
【図12】本発明のプロバイダ・エッジ・ブリッジの第2の代表的な実施例の単純化されたブロック図である。
【図13】図12のプロバイダ・エッジ・ブリッジを利用したVUNIサービス・インタフェースの提供する方法の工程を示すフローチャートである。
【図14】図12のプロバイダ・エッジ・ブリッジを利用したヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースの提供する方法の工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図8は2つのプロバイダ・エッジ・ブリッジ83aと83bの2つのPNP82aと82bとの間に実装された既存のE−NNI81の単純化されたブロック図である。802.1adでは、E−NNIは、Sタグ付き・サービス・インタフェースを提供するS−VLANコンポーネントに位置するPNPによって提供される。これはVUNIもしくはヘアピン・スイッチングに必要なタイプのインタフェースを提供できない。
【0028】
本発明の第1の実施例では、既存のVLANコンポーネントが前記機能を提供するために利用される。S−VLANマッピング・コンポーネントを使用する代わりに、本発明はヘアピン・スイッチング及びVUNIを提供するために、S−VLANコンポーネントをE−NNIにおけるプロバイダ・エッジ・ブリッジに追加する。R−CSIを新たなブリッジ・コンポーネントとして導入する必要はない。
【0029】
図9は本発明のプロバイダ・エッジ・ブリッジ91の第1の代表的な実施例の単純化されたブロック図である。プロバイダ・エッジ・ブリッジは左側でMEN92に、右側でE−NNI93に接続していることが示されている。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、C−VLANコンポーネント94と2つのS−VLANコンポーネントとを含む。左はS−VLANコンポーネント95、右はS−VLANコンポーネント96である。
【0030】
本発明は新たなS−VLANマッピング・コンポーネント72を追加することなく、図7のプロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデル71に類似の機能を提供する。一般的に、カスタマ・サービス・インタフェースは、直接サービスに接続しているカスタマに対する具体的なサービスへのアクセスを可能にする外部ポートと関連付けられるべきである。R−CSIの場合、実際には“カスタマ”であるが、MENに位置するエンティティと、MENからのトラフィックとが、着信カスタマ・トラフィックとして扱われる。それに応じて、本発明の実施例のカスタマ・サービス・インタフェースは、MEN92に面したポートに関連する(“E−NNI”PNPではない)。本発明では、(S−(C)−Sコンポーネントの組み合わせによって構築される)MENに面しているS−VLANポートによって提供される機能は、S−VLANコンポーネントそのままによって構築されたシステムのポート(PNP)により提供される機能とは異なる。それゆえ、MENに面しているS−VLANポートはここでは“リモート・カスタマ・ポート(RCP)”97として識別する。これにより、管理目的のためのポートの容易な識別が可能となる。
【0031】
原理的に、RCP97は、2つの異なるタイプのR−CSI、即ち、(1)仮想Cタグ付き(VUNI)サービス・インタフェースと、(2)ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースと着信フレームのS−VIDに基くSタグ付き・サービス・インタフェースとを提供する。
【0032】
内部ポートに関連する機能は、“仮想ブリッジローカルエリアネットワーク,修正4:プロバイダブリッジ2005(Virtual Bridged Local Area Networks, Amendement 4 : Provider Bridges 2005)”の15.3章と15.4章におけるポートの同じセットの説明と同じであり、以下のように要約される。
【0033】
CNP98、101、106、107は単一のサービス・インスタンス(S−VID)へのアクセスを提供し、タグ付けされていないフレームのみの受信を許可し、サポートされたサービス・インスタンスと同じ値のPVIDを持つ。
【0034】
PEP99は、特定のプロバイダ・サービス・インスタンスと関連するカスタマ・サービス・インスタンス(C−VID)のみへのアクセスを提供する。
【0035】
CEP100は、同じC−VLANコンポーネント94の各PEPがアクセスを提供しているすべてのカスタマ・サービス・インスタンスへのアクセスを提供する。
【0036】
PNP102は、複数のカスタマへのフレームを送受信する。
【0037】
プロバイダ・エッジ・ブリッジ91の一般的な構成設定は以下のように実現される。
【0038】
1.これらのポートがVUNIもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースをE−NNI93の他方の側からカスタマに提供するためにMEN92の内部サービスに接続している場合に、管理のために、MENに面しているポートをRCP97として指定する。
【0039】
2.RCP97において次の管理動作を可能にする。即ち、
2.1. R−CSIタイプのテーブルの構成設定。これにより、着信フレームのS−VIDに基くR−CSIタイプの識別を可能にする複数のR−CSIタイプへ複数のS−VIDの割り当てを提供する。3つのR−CSI型、即ち、(1)仮想Cタグ付き(VUNI)R−CSIサービス・インタフェース、(2)ヘアピン・スイッチングR−CSIサービス・インタフェース、(3)Sタグ付き・サービス・インタフェースが可能である。R−CSIタイプのテーブルの例を以下に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
2.2. VUNIサービス・インタフェースの場合におけるS−VIDマージングテーブルの構成設定。この場合、MEN92内部の多数のS−VLANサービスにより転送される全てのC−VLANサービスがE−NNI93内のトンネルされた同じS−VLANサービスへとマージされる。代表的なS−VIDマージングテーブルの例を以下に示す。
【0042】
【表2】

【0043】
2.3. ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースの場合におけるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルの構成設定。この場合、MEN92内部のS−VLANサービスがE−NNI93における多数のS−VLANサービスに分割される。S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルの例を以下に示す。
【0044】
【表3】

【0045】
3. 標準的な方法でのC−VLANコンポーネント94における複数のCNP、複数のPEP、及び複数のPNPと、S−VLANコンポーネント95、96の構成設定。
【0046】
なお、図9に見ることができるように、Sタグ付き・サービス・インタフェースを提供するRCPに対して特別な構成設定は必要としない。S−VLANタグ・フレームを転送する複数のS−VLANをサポートすることができる。
【0047】
メモリ104に格納されているコンピュータプログラム命令を実行するプロセッサもしくはマイクロプロセッサ103によって、プロバイダ・エッジ・ブリッジ91の動作は制御されてよい。メモリもしくは異なるメモリが、R−CSIタイプテーブルとS−VIDマージング・テーブルとS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルとの内、少なくともいずれかを格納するためにも用いられてよい。これらのテーブルは、例えば、プロバイダ・エッジ・ブリッジへ接続されているネットワーク管理システム(MNS)(不図示)を通してシステム運用者によって設定されてもよい。プロバイダ・エッジ・ブリッジ91の動作について、図10と図11を参照して説明する。
【0048】
図10は図9のプロバイダ・エッジ・ブリッジ91を利用した仮想Cタグ付き(VUNI)サービス・インタフェースを提供する方法のステップを示したフローチャートである。ステップ111では、E−NNI93の他方の側からカスタマへVUNIサービス・インタフェースを提供するためのMENの内部サービスにMEN92に面した左側のS−VLANコンポーネント95の複数のポートが接続している場合、これらのポートは管理のために複数のRCPとして指定される。ステップ112では、複数のS−VIDからなるセットがR−CSIタイプの仮想Cタグ付き(VUNI)サービス・インタフェースとして扱われるように構成設定するために複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ113では、S−VIDマージング・テーブル、即ち、E−NNIにおけるトンネルされた同じS−VLANサービスへとマージされる、MENからの複数のS−VIDからなるセットを構成設定するために複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ114では、左側のS−VLANコンポーネント95の異なるCNPが(ステップ112において構成設定された)各構成設定されたS−VIDに割り当てられる。
【0049】
ステップ115では、(ステップ113において構成設定された)S−VIDマージング・テーブルに従い、左側のS−VLANコンポーネント95の複数のCNPが、一対一で1つのC−VLANコンポーネントに常駐する複数のPEPからなるセットへと構成設定される。例えば、図9において、左側のS−VLANコンポーネント95の2つのCNP98は、C−VLANコンポーネント94の2つのPEP99へと接続される。ステップ116では、C−VLANコンポーネント94のCEP100は右側のS−VLANコンポーネント96のCNP101へ接続するように構成設定される。最後にステップ117では、右側のS−VLANコンポーネント96のE−NNI93に面しているPNP105は、トンネル・サービスのための同じS−VIDで構成設定される。
【0050】
図11は図9のプロバイダ・エッジ・ブリッジ91を用いたヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法のステップを示したフローチャートである。ステップ121では、MEN92に面している左側のS−VLANコンポーネント95の複数のポートは、他方のE−NNI93からカスタマへヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するためにMENにおける内部サービスにこれらのポートが接続している場合に、管理のために複数のRCPとして指定される。ステップ122では、R−CSIタイプのヘアピン・スイッチングR−SCIサービス・インタフェースとして複数のS−VIDからなるセットが扱われるように構成設定するための複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ123では、S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルを構成設定するように複数のRCPでの管理動作を可能にする。即ち、MEN92内部のS−VIDがE−NNI93における複数S−VLANサービスへと分割される。ステップ124では、左側のS−VLANコンポーネントでの異なるCNPが(ステップ122において構成設定された)各構成設定されたS−VIDに割り当てられる。
【0051】
ステップ125では、(ステップ123において構成設定された)S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従って左側のS−VLANコンポーネント95の複数のCNPが同じVIDで構成設定される。例えば、図9において、2つのCNP106がVID 6として構成設定される。ステップ126では、左側のS−VLANコンポーネント95の複数のCNPが右側のS−VLANコンポーネント96の複数のCNPと接続するように構成設定される。例えば、図9において、左側のS−VLANコンポーネントのVID 6を持つ2つのCNP106が右側のS−VLANコンポーネントのVID 2及び3を持つ複数のCNP107と接続される。最後に、ステップ127では、ヘアピン・スイッチング・テーブルに従って、MEN92内部のS−VIDを分割するために、右側のS−VLANコンポーネントの複数のCNP107とPNP102が異なるS−VIDを持つように構成設定される。
【0052】
図12は本発明のプロバイダ・エッジ・ブリッジ131の第2の典型的な実施例の単純化されたブロック図である。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、MEN92とE−NNI93とに接続されていることが示されている。そのプロバイダ・エッジ・ブリッジは、図9のC−VLANコンポーネントと類似のC−VLANコンポーネント94を備える。しかしながら、この実施例では、図9の2つのS−VLANコンポーネント95、96が単一のS−VLANコンポーネント132へとマージされている。プロバイダ・エッジ・ブリッジのこの構成設定は、本質的には図9と同じ機能を提供する。これは既存のプロバイダ・エッジ・ブリッジ・モデルと完全に一致しており、これは、市販のプロバイダ・エッジ・ブリッジが追加のコンポーネントを追加することなくヘアピン・スイッチングとVUNIを提供するために修正/構成設定されることを意味する。
【0053】
メモリ104に保存されるコンピュータプログラム命令を実行するプロセッサもしくはマイクロプロセッサ103によってプロバイダ・エッジ・ブリッジ131の動作が制御されてよい。メモリもしくは異なるメモリはまた、R−CSIタイプテーブルとS−VIDマージング・テーブルとS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルとのうち少なくともいずれかを格納するために用いられてよい。例えば、これらのテーブルは、プロバイダ・エッジ・ブリッジへ接続されるNMS(不図示)を通してシステム運用者によって構成設定されてもよい。プロバイダ・エッジ・ブリッジ131の動作について図13と図14を参照して説明する。
【0054】
図13は図12のプロバイダ・エッジ・ブリッジ131を用いたVUNIサービス・インタフェースを提供する方法のステップを示したフローチャートである。ステップ141では、E−NNI93の他方の側からカスタマへVUNIサービス・インタフェースを提供するために、MEN92に面している単一のS−VLANコンポーネント132の複数のポートがMEN92の内部サービスに接続している場合、これらのポートが管理のために複数のRCPとして指定される。ステップ142では、複数のS−VIDからなるセットがR−CSIタイプの仮想Cタグ付き(VUNI)サービス・インタフェースとして扱われるように構成設定するために、複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ143では、S−VIDマージング・テーブル、即ち、E−NNIにおいてトンネルされた同じS−VLANサービスへとマージされるMENからの複数のS−VIDからなるセットを構成設定するために、複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ144では、S−VLANコンポーネント132の異なるCNPが、(ステップ142において構成設定された)各構成設定されたS−VIDに割り当てられる。
【0055】
ステップ145では、(ステップ143において構成設定された)S−VIDマージング・テーブルに従い、単一のS−VLANコンポーネント132の複数のCNPが一対一で1つのC−VLANコンポーネントに常駐している複数のPEPからなるセットへ構成設定される。例えば、図12において、S−VLANコンポーネント132の2つのCNP98は、C−VLANコンポーネント94の2つのPEP99へ接続される。ステップ146では、C−VLANコンポーネント94のCEP100がS−VLANコンポーネント132のCNP101へ接続するように構成設定される。最後に、ステップ147では、S−VLANコンポーネントのE−NNI93に面しているPNP105がトンネルサービスのために同じS−VIDで構成設定される。
【0056】
図14は図12のプロバイダ・エッジ・ブリッジを利用したヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法のステップを示したフローチャートである。ステップ151では、E−NNI93の他方の側からカスタマへヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するためにMENの内部サービスへMEN92に面している単一のS−VLANコンポーネント132の複数のポートが接続している場合、これらのポートが管理のために複数のRCPとして指定される。ステップ152では、複数のS−VIDからなるセットがR−CSIタイプのヘアピン・スイッチングR−CSIサービス・インタフェースとして扱われるよう構成設定するための複数のRCPでの管理動作を可能にする。ステップ153では、S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルを構成設定するための複数のRCPでの管理動作を可能にする。即ち、MEN92内部のS−VIDがE−NNI93の複数S−VLANコンポーネントへ分割される。ステップ154では、左側のS−VLANコンポーネントの異なるCNPが(ステップ152において構成設定された)各構成設定されたS−VIDに割り当てられる。
【0057】
ステップ155では、(ステップ153において構成設定された)S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、単一のS−VLANコンポーネント132の複数のCNPが同じVIDで構成設定される。例えば、図12において、2つのCNP106はVID 6として構成設定される。ステップ156では、S−VLANコンポーネントのこれらのCNPはそのS−VLANコンポーネントの他のCNPと接続するように構成設定される。例えば、図12において、VID 6をもつ2つのCNP106は同じS−VLANコンポーネントのVID 2と3をもつCNP107に接続される。最後に、ステップ157では、ヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、MEN92内部のS−VIDを分割するために、VID2と3を持つCNP107とE−NNI93に面するPNP105が異なるS−VIDを持つように構成設定される。
【0058】
なお、図9において、MENからのS−VIDとE−NNIへのS−VIDは独立であり、そのためS−VIDが同じであることができる。しかしながら、図12において、単一のS−VLANコンポーネントしかないため、異なるポートにおける全てのS−VIDは異なっていなければならない。S−VIDは再利用できない。
【0059】
また、プロトコルはループがあるように動作し、複数のポートの1つを塞ぐため、R−CSIヘアピン・スイッチングを提供するためにリアル・タイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)を用いることはできない。しかしながら、その代わりに、マルチプル・スパニング・ツリー・プロトコル(MSTP)が用いられてもよい。出力されるサービスへ割り当てられたVIDは、到来するサービスへ割り当てられたVIDと異なるマルチプル・スパニング・ツリー・インスタンス(MSTI)に属していなければならない。出力されるサービスはE−NNIに面するPNPへ向かうサービスであり、入力されるサービスはRCPへ向かうサービスである。
【0060】
もちろん、本発明は発明の本質的な性質を逸脱することなく、ここで説明した方法以外の具体的な方法で実行されてもよい。それ故に、本実施例は全ての面において例示的であると考えられ、本発明を制限するものと考えるべきではない。そして、添付した請求の範囲の意味とその同等の範囲内にあるものは、その請求の範囲に含まれることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)における仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェース、或いは、ヘヤピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法であって、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジは、カスタマ・エッジ・ポート(CEP)(100)と複数プロバイダ・エッジ・ポート(PEP)(99)とを含むカスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネント(94)を含み、さらに、前記C−VLANコンポーネントとメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)(92)とに接続される第1のサービス仮想ローカルエリア(S−VLAN)コンポーネント(95)を含み、
前記方法は、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジにおいて、前記C−VLANコンポーネント(94)と前記第1のS−VLANコンポーネント(95)と外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)(93)とに接続される第2のS−VLANコンポーネント(96)を実装する工程と、
S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、前記VUNIサービス・インタフェース或いは前記ヘヤピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するように、前記第1のS−VLANコンポーネント(95)と前記第2のS−VLANコンポーネント(96)と前記C−VLANコンポーネント(94)とを構成設定する工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記構成設定する工程は、
前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)を構成設定し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面している前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートが前記MENにおける内部サービスに接続されている場合に、前記複数のポートを複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として指定する(111)工程と、
複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットがVUNIタイプのリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)として扱われるように前記複数のRCPによって構成設定する(112)工程と、
前記MENにおける前記複数のS−VIDからなるセットを識別するS−VIDテーブルが前記E−NNIにおいてトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされるように、前記複数のRCPによって構成設定する(113)工程と、
前記構成設定された前記複数のS−VID各々に、前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)を割り当てる(114)工程と、
前記S−VIDマージング・テーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEPからなるセットに対して一対一で前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(115)工程と、
前記第2のS−VLANコンポーネントのCNPへ接続するために、前記C−VLANコンポーネントの前記CEPを構成設定する(116)工程と、
前記トンネルされた単一のS−VLANサービスのための前記S−VIDで、前記第2のS−VLANコンポーネントの前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)を構成設定する(117)工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成設定する工程は、
前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)を構成設定し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面する第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートが前記MENの内部サービスに接続している場合に、前記複数のポートをS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として指定する(121)工程と、
複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットがヘアピン・スイッチングタイプのリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)として扱われるように、前記複数のRCPによって構成設定する(122)工程と、
前記MENの内部のS−VIDが前記E−NNIにおける複数のS−VLANサービスへと分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルを前記複数のRCPによって構成設定する(123)工程と、
前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるCNPを前記構成設定された前記複数のS−VID各々へと割り当てる(124)工程と、
前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記第1のS−VIDコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(125)工程と、
前記第2のS−VLANコンポーネントの複数のCNPに接続するように前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(126)工程と、
前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、前記MENの内部のS−VIDを分割するために、前記第2のS−VLANコンポーネントの前記複数のCNPと前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)に異なるS−VIDで構成設定する(127)工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)において、仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェース、或いは、ヘヤピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供する方法であって、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)は、カスタマ・エッジ・ポート(CEP)(100)と複数プロバイダ・エッジ・ポート(PEP)(99)とを含むカスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネント(94)を含み、
前記方法は、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジにおいて、前記C−VLANコンポーネント(94)とメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)(92)と外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)(93)とに接続される単一のS−VLANコンポーネント(132)を実装する工程と、
S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、前記VUNIサービス・インタフェース或いは前記ヘヤピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するように、前記S−VLANコンポーネント(132)と前記C−VLANコンポーネント(94)とを構成設定する工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項5】
前記構成設定する工程は、
前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)を構成設定し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面している複数のS−VLANポートが前記MENの内部サービスに接続している場合に、前記複数のS−VLANポートを複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として指定する(141)工程と、
複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットがVUNIタイプのリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)として扱われるように前記複数のRCPによって構成設定する(142)工程と、
前記MENの前記複数のS−VIDからなるセットを識別するS−VIDマージングテーブルが前記E−NNIにおけるトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされるように前記複数のRCPによって構成設定する(143)工程と、
前記S−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)を前記構成設定された複数のS−VID各々に割り当てる(144)工程と、
前記S−VIDマージングテーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEPからなるセットに一対一で前記S−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(145)工程と、
前記S−VLANコンポーネントのCNPに接続するために前記C-VLANコンポーネントの前記CEPを構成設定する(146)工程と、
前記トンネルされたサービスのための同じS−VIDで、前記E−NNIに面する前記S−VLANプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)を構成設定する(147)工程とを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成設定する工程は、
前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)を構成設定し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために前記MENに面している複数のS−VLANポートが前記MENにおける複数の内部サービスに接続している場合、前記複数のS−VLANポートを複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として指定する(151)工程と、
複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットがヘアピン・スイッチングタイプのリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)として扱われるように前記複数のRCPによって構成設定する(152)工程と、
前記MEN内部のS−VIDが前記E−NNIにおける複数のS−VLANサービスに分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルを前記複数のRCPによって構成設定する(153)工程と、
前記構成設定された前記複数のS−VID各々へ前記S−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)を割り当てる(154)工程と、
前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記S−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(155)工程と、
前記S−VLANコンポーネントの他のCNPに接続するよう当該同じS−VLANコンポーネントの複数のCNPを構成設定する(156)工程と、
前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従って、前記MEN内部のS−VIDを分割するために、前記S−VLANコンポーネントの前記複数のCNPと前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)を異なるS−VIDで構成設定する(157)工程とを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するプロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)であって、前記プロバイダ・エッジ・ブリッジは、
カスタマ・エッジ・ポート(CEP)(100)と複数のプロバイダ・エッジ・ポート(PEP)(99)とを有するカスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネント(94)と、
前記C−VLANコンポーネント(94)とメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)(92)とに接続された第1のサービス仮想ローカルエリアネットワーク(S−VLAN)コンポーネント(95)と、
前記C−VLANコンポーネント(94)と前記第1のS−VLANコンポーネント(95)と外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)とに接続された第2のS−VLANコンポーネント(96)とを有し、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(91)は、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、前記VUNIサービス・インタフェースもしくは前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために構成設定されることを特徴とするプロバイダ・エッジ・ブリッジ。
【請求項8】
前記E−NNI(93)においてトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされるように、前記MEN(92)における前記複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットを識別するS−VIDマージングテーブルをさらに有し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面している前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートが前記MENにおける内部サービスに接続している場合に、前記複数のポートは、複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)(97)として指定され、
複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットは、リモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)のVUNIタイプとして扱われるように構成設定され、
前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)は前記構成設定された前記複数のS−VID各々に割り当てられ、
前記第1のS−VLANコンポーネントの複数のCNP(98)は、前記S−VIDマージング・テーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEP(99)からなるセットに対して一対一で構成設定され、
前記C−VLANコンポーネントの前記CEP(100)は、前記第2のS−VLANコンポーネントのCNP(101)へ接続するために構成設定され、
前記第2のS−VLANコンポーネントの前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)(105)は、前記トンネルされた単一のS−VLANサービスのための前記S−VIDで構成設定されることを特徴とする請求項7に記載のプロバイダ・エッジ・ブリッジ。
【請求項9】
前記MEN(92)の内部のS−VLAN識別子(S−VID)が前記E−NNI(93)における複数のS−VLANサービスへと分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルをさらに有し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面する第1のS−VLANコンポーネントの複数のポートが前記MENの内部サービスに接続している場合に、前記複数のポートはS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)(97)として指定され、
リモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)のヘアピン・スイッチングタイプとして扱われるように、複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットが構成設定され、
前記第1のS−VLANコンポーネントの異なるCNPが前記構成設定された前記複数のS−VID各々へと割り当てられ、
前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記第1のS−VIDコンポーネントの複数のCNP(106)が構成設定され、
前記第2のS−VLANコンポーネントの複数のCNP(107)に接続するように前記第1のS−VLANコンポーネントの前記複数のCNP(106)は構成設定され、
前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、前記MENの内部のS−VIDを分割するために、前記第2のS−VLANコンポーネントの前記複数のCNPと前記E−MMIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)(105)は、異なるS−VIDで構成設定されることを特徴とする請求項7に記載のプロバイダ・エッジ・ブリッジ。
【請求項10】
仮想Cタグ付き・ユーザ・ネットワーク・インタフェース(VUNI)サービス・インタフェースもしくはヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するプロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)であって、前記プロバイダ・エッジ・ブリッジは、
カスタマ・エッジ・ポート(CEP)(100)と複数のプロバイダ・ネットワーク・ポート(PEP)(99)とを有するカスタマVLAN(C−VLAN)コンポーネント(94)と、
前記C−VLANコンポーネント(94)とメトロ・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(MEN)(92)と外部ネットワーク・ネットワークインタフェース(E−NNI)(93)とに接続されたサービス仮想ローカルエリアネットワーク(S−VLAN)コンポーネント(132)とを有し、
前記プロバイダ・エッジ・ブリッジ(131)は、S−VLANマッピング・コンポーネントを利用することなく、前記VUNIサービス・インタフェースもしくは前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するよう構成設定されることを特徴とするプロバイダ・エッジ・ブリッジ。
【請求項11】
前記E−NNI(93)におけるトンネルされた単一のS−VLANサービスへとマージされる前記MEN(92)の複数のS−VLAN識別子(S−VID)からなるセットを識別するS−VIDマージングテーブルをさらに有し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記VUNIサービス・インタフェースを提供するために、前記MENに面している複数のS−VLANポートが前記MENの内部サービスに接続している場合に、前記複数のS−VLANポートは複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)として指定され、
前記複数のS−VIDからなるセットはリモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)のVUNIタイプとして扱われるように構成設定され、
前記S−VLANコンポーネントの異なるCNPは前記構成設定された前記複数のS−VID各々に割り当てられ、
前記S−VIDマージングテーブルに従い、前記C−VLANコンポーネントの前記複数のPEP(99)からなるセットに一対一で前記S−VLANコンポーネントの複数のCNP(98)は構成設定され、
前記トンネルされたサービスのための同じS−VIDで、前記S−VLANコンポーネントの前記E−NNIに面する前記S−VLANプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)(105)は構成設定されることを特徴とする請求項10に記載のプロバイダ・エッジ・ブリッジ。
【請求項12】
前記MEN内部のS−VLAN識別子(S−VID)が前記E−NNI(93)における複数のS−VLANサービスに分割されるS−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルをさらに有し、
前記E−NNIから離れた場所からカスタマへ前記ヘアピン・スイッチング・サービス・インタフェースを提供するために前記MENに面している複数のS−VLANポートが前記MENにおける複数の内部サービスに接続している場合、前記複数のS−VLANポートは複数のS−VLANリモート・カスタマ・ポート(RCP)(97)として指定され、
前記複数のS−VIDからなるセットは、リモート・カスタマ・サービス・インタフェース(R−CSI)のヘアピン・スイッチングタイプとして扱われるために構成設定され、
前記構成設定された前記複数のS−VID各々へ前記S−VLANコンポーネントの異なるカスタマ・ネットワーク・ポート(CNP)が割り当てられ、
前記S−VIDヘアピン・スイッチング・テーブルに従い、同じS−VIDを持つように前記S−VLANコンポーネントの複数のCNP(106)が構成設定され、
前記S−VLANコンポーネントの他のCNP(107)に接続するよう当該同じS−VLANコンポーネントの前記複数のCNP(106)は構成設定され、
前記ヘアピン・スイッチング・テーブルに従って、前記MEN内部のS−VIDを分割するために、前記S−VLANコンポーネントの前記複数のCNPと前記E−NNIに面するプロバイダ・ネットワーク・ポート(PNP)(105)は、異なるS−VIDで構成設定されることを特徴とする請求項10に記載のプロバイダ・エッジ・ブリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2013−511191(P2013−511191A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538457(P2012−538457)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055149
【国際公開番号】WO2011/058520
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】